JPH06217644A - 植物栽培方法 - Google Patents
植物栽培方法Info
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- JPH06217644A JPH06217644A JP5029672A JP2967293A JPH06217644A JP H06217644 A JPH06217644 A JP H06217644A JP 5029672 A JP5029672 A JP 5029672A JP 2967293 A JP2967293 A JP 2967293A JP H06217644 A JPH06217644 A JP H06217644A
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- Japan
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- cultivation
- beds
- cultivating
- fruit
- seedlings
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 収穫量が低下することなく、品質の向上を図
る。 【構成】 基礎面から所定高さで並設した2本の栽培ベ
ッド10,11に定植されている苗15,16を、少な
くとも1段果房肥大時まで上方へ向けて成長させてか
ら、該2本の栽培ベッド10,11を離間し、両者間に
他の2本の栽培ベッド12,13を配置する。離間させ
た2本の栽培ベッド10,11で成長した苗15,16
を下方に垂下させて収穫期まで生育し果実を収穫する。
他の2本の栽培ベッド12,13に定植されている苗1
7,18を、少なくとも1段果房肥大時まで成長させ
る。果実を収穫した2本の栽培ベッド10,11を撤去
して、他の2本の栽培ベッド12,13を離間し、両者
間にさらに他の2本の栽培ベッドを配置して、上記を繰
り返す。
る。 【構成】 基礎面から所定高さで並設した2本の栽培ベ
ッド10,11に定植されている苗15,16を、少な
くとも1段果房肥大時まで上方へ向けて成長させてか
ら、該2本の栽培ベッド10,11を離間し、両者間に
他の2本の栽培ベッド12,13を配置する。離間させ
た2本の栽培ベッド10,11で成長した苗15,16
を下方に垂下させて収穫期まで生育し果実を収穫する。
他の2本の栽培ベッド12,13に定植されている苗1
7,18を、少なくとも1段果房肥大時まで成長させ
る。果実を収穫した2本の栽培ベッド10,11を撤去
して、他の2本の栽培ベッド12,13を離間し、両者
間にさらに他の2本の栽培ベッドを配置して、上記を繰
り返す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウリ科やナス科などの
果実の収穫を目的とする果菜及び果物(果菜類)の栽培
方法に関する。
果実の収穫を目的とする果菜及び果物(果菜類)の栽培
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、果菜(ナス、トマト、キュウリ、
マクワウリ等のように果実を食用とする野菜)及び果物
(果菜類)の温室栽培が盛んに行われている。かかる温
室栽培においては露地栽培と同様に畑に直接播種したり
苗を植えつける方法も行われているが、その一方で栽培
容器にロックウール等の培地を充填した栽培ベッド(栽
培床)を用いた栽培法も採用されている。栽培ベッドを
用いる方法により果菜類を栽培する場合には、地面に設
置した栽培ベッドに苗を定植し、その苗を上方に生育さ
せ、かつできるだけ多収量とするために複数段の果房で
結実させた後に収穫している。例えば、トマトの場合に
は、通常は5、6段果房まで結実させ、収穫することが
一般に行われている。
マクワウリ等のように果実を食用とする野菜)及び果物
(果菜類)の温室栽培が盛んに行われている。かかる温
室栽培においては露地栽培と同様に畑に直接播種したり
苗を植えつける方法も行われているが、その一方で栽培
容器にロックウール等の培地を充填した栽培ベッド(栽
培床)を用いた栽培法も採用されている。栽培ベッドを
用いる方法により果菜類を栽培する場合には、地面に設
置した栽培ベッドに苗を定植し、その苗を上方に生育さ
せ、かつできるだけ多収量とするために複数段の果房で
結実させた後に収穫している。例えば、トマトの場合に
は、通常は5、6段果房まで結実させ、収穫することが
一般に行われている。
【0003】しかしながら、かかる温室栽培の場合に
は、同種の植物体の果実が根本からほぼ同じ高さで結実
することから、隣接する植物体の果実同士が生育途中で
接触し、果実の変形や生育不良等が起こるという問題が
ある。また、一般に果実は低節位の果実の品質が最もよ
く、収穫量も多くなるが、上段に結実させた果実ほど品
質が低下し、収穫量も低下することが多い。さらに、通
常、5、6段果房が着果し始めると低節位への光条件が
悪くなるが、この時点では、例えば1段果房が約20%
程度というように、低節位の果房が肥大期の中途であっ
てまだ十分な光条件を必要とする段階である。したがっ
て、5、6段果房まで結実させた場合には、低節位の果
実にも品質的に問題が残る。
は、同種の植物体の果実が根本からほぼ同じ高さで結実
することから、隣接する植物体の果実同士が生育途中で
接触し、果実の変形や生育不良等が起こるという問題が
ある。また、一般に果実は低節位の果実の品質が最もよ
く、収穫量も多くなるが、上段に結実させた果実ほど品
質が低下し、収穫量も低下することが多い。さらに、通
常、5、6段果房が着果し始めると低節位への光条件が
悪くなるが、この時点では、例えば1段果房が約20%
程度というように、低節位の果房が肥大期の中途であっ
てまだ十分な光条件を必要とする段階である。したがっ
て、5、6段果房まで結実させた場合には、低節位の果
実にも品質的に問題が残る。
【0004】以上のことに鑑み、本発明者は、先に、特
願平3−216535号として、品質を低下させること
なく、実質的に収穫量を増加できる果菜類の振分け栽培
方法を提案している。
願平3−216535号として、品質を低下させること
なく、実質的に収穫量を増加できる果菜類の振分け栽培
方法を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この栽培方法は、栽培
ベッドを地面等の基礎面から所定高さに支持して、一株
おきに隣り合う果菜類の果実が接触し合わない間隔で複
数株の果菜類を栽培ベッドに列植し、その後、該果菜類
の苗を一本おきに下方へ垂下させた状態で生育させるこ
とを特徴とする。
ベッドを地面等の基礎面から所定高さに支持して、一株
おきに隣り合う果菜類の果実が接触し合わない間隔で複
数株の果菜類を栽培ベッドに列植し、その後、該果菜類
の苗を一本おきに下方へ垂下させた状態で生育させるこ
とを特徴とする。
【0006】かかる栽培方法によれば、一本おきに下方
に生育し、一本おきに上方に生育するため、一定の栽培
ベッド当りの果菜類の栽培本数を多くしても、隣接する
果実同士が接触することがなく、生育不良を生じること
がない。また、一定面積の栽培ベッドにおける果菜類の
栽培本数を2倍程度にすることができるため、3段果房
までで結実、収穫すれば、このような振り分け栽培方法
を採用せず5、6段果房まで結実させ収穫していた場合
と比較して、高品質の果実の収穫量が増加する。
に生育し、一本おきに上方に生育するため、一定の栽培
ベッド当りの果菜類の栽培本数を多くしても、隣接する
果実同士が接触することがなく、生育不良を生じること
がない。また、一定面積の栽培ベッドにおける果菜類の
栽培本数を2倍程度にすることができるため、3段果房
までで結実、収穫すれば、このような振り分け栽培方法
を採用せず5、6段果房まで結実させ収穫していた場合
と比較して、高品質の果実の収穫量が増加する。
【0007】しかしながら、かかる栽培方法は、定植当
初から上方へ成長させるものと下方へ成長させるものと
に振り分けるため、受光条件が異なり、上下の収穫物の
間に、品質の差異が生ずる。具体的には、下方へ成長さ
せたものに対する受光条件が上方へ成長させたものより
劣るため、下方へ成長させたものの収穫物の方が、品質
が劣る。
初から上方へ成長させるものと下方へ成長させるものと
に振り分けるため、受光条件が異なり、上下の収穫物の
間に、品質の差異が生ずる。具体的には、下方へ成長さ
せたものに対する受光条件が上方へ成長させたものより
劣るため、下方へ成長させたものの収穫物の方が、品質
が劣る。
【0008】本発明は上記した課題を解消するためにな
されたものであり、上記振り分け栽培方法と比較しても
収穫量が低下することなく、より品質の向上を図ること
ができる植物栽培方法を提供することを目的とする。
されたものであり、上記振り分け栽培方法と比較しても
収穫量が低下することなく、より品質の向上を図ること
ができる植物栽培方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するため鋭意研究を重ねた結果、適正な栽培条件の下
で栽培初期から収穫期まで生育した場合と、栽培初期か
ら収穫期前の所定の時期(少なくとも1段果房肥大時)
まで適正な栽培条件の下で生育し、その後収穫期までは
適正な栽培条件を厳密には維持せずに生育した場合とを
比較したところ、品質、収穫量ともに変化がないことを
見出し、本発明を完成するに至った。
成するため鋭意研究を重ねた結果、適正な栽培条件の下
で栽培初期から収穫期まで生育した場合と、栽培初期か
ら収穫期前の所定の時期(少なくとも1段果房肥大時)
まで適正な栽培条件の下で生育し、その後収穫期までは
適正な栽培条件を厳密には維持せずに生育した場合とを
比較したところ、品質、収穫量ともに変化がないことを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の植物栽培方法は、栽培
ベッドの長手方向に複数株の果菜類を直列に定植して生
育させる栽培方法において、基礎面から所定高さで並設
した2本の栽培ベッドに定植されている苗を、少なくと
も1段果房肥大時まで上方へ向けて成長させる工程と、
該2本の栽培ベッドをその長手方向に対して略直交する
方向に沿って互いに反対方向へ移動させて離間し、該2
本の栽培ベッドの間に他の2本の栽培ベッドを配置する
工程と、離間させた2本の栽培ベッドで成長した苗を下
方に垂下させて収穫期まで生育し果実を収穫する一方、
他の2本の栽培ベッドに定植されている苗を、少なくと
も1段果房肥大時まで成長させる工程と、を有し、果実
を収穫した2本の栽培ベッドを撤去すると共に、他の2
本の栽培ベッドをその長手方向に対して略直交する方向
に沿って互いに反対方向へ移動させて離間し、しかる
後、該他の2本の栽培ベッドの間にさらに他の2本の栽
培ベッドを配置して、上記各工程を繰り返すことを特徴
とする。
ベッドの長手方向に複数株の果菜類を直列に定植して生
育させる栽培方法において、基礎面から所定高さで並設
した2本の栽培ベッドに定植されている苗を、少なくと
も1段果房肥大時まで上方へ向けて成長させる工程と、
該2本の栽培ベッドをその長手方向に対して略直交する
方向に沿って互いに反対方向へ移動させて離間し、該2
本の栽培ベッドの間に他の2本の栽培ベッドを配置する
工程と、離間させた2本の栽培ベッドで成長した苗を下
方に垂下させて収穫期まで生育し果実を収穫する一方、
他の2本の栽培ベッドに定植されている苗を、少なくと
も1段果房肥大時まで成長させる工程と、を有し、果実
を収穫した2本の栽培ベッドを撤去すると共に、他の2
本の栽培ベッドをその長手方向に対して略直交する方向
に沿って互いに反対方向へ移動させて離間し、しかる
後、該他の2本の栽培ベッドの間にさらに他の2本の栽
培ベッドを配置して、上記各工程を繰り返すことを特徴
とする。
【0011】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づき本発明の
植物栽培方法をさらに詳細に説明する。本実施例の植物
栽培方法では、まず、第1、第2の2本の栽培ベッド1
0,11を用意する。この栽培ベッド10,11は公知
のものであり、例えば、木製又はプラスチック製の箱や
プラスチックシートなどの適当な栽培容器10a,11
a内に、土壌、ロックウールのような土壌代替物又は栄
養分を溶解させた水等の培地10b,11bが入れられ
たものである。そして、この2本の栽培ベッド10,1
1は、栽培容器10a,11aの長手方向壁部同士が略
平行となるように後述の架台14上の略中央部に並列的
に設置される(図1参照)。
植物栽培方法をさらに詳細に説明する。本実施例の植物
栽培方法では、まず、第1、第2の2本の栽培ベッド1
0,11を用意する。この栽培ベッド10,11は公知
のものであり、例えば、木製又はプラスチック製の箱や
プラスチックシートなどの適当な栽培容器10a,11
a内に、土壌、ロックウールのような土壌代替物又は栄
養分を溶解させた水等の培地10b,11bが入れられ
たものである。そして、この2本の栽培ベッド10,1
1は、栽培容器10a,11aの長手方向壁部同士が略
平行となるように後述の架台14上の略中央部に並列的
に設置される(図1参照)。
【0012】この栽培ベッド10,11は、栽培ベッド
を設置する地面又は床面等の基礎面から所定高さに保持
される。栽培ベッドを所定高さに保持する方法として
は、特に限定されるものではないが、例えば、所定高さ
の脚14aを備えた架台14上に栽培ベッドを載置する
手段を採ることができる。なお、栽培ベッド10,11
の設置高さ(架台14の高さ)は、果菜類を下方に生育
させるため、その果実が基礎面に接触しない程度の高さ
となるように、栽培対象となる果菜類の種類や結実部位
に応じて適宜決定される。
を設置する地面又は床面等の基礎面から所定高さに保持
される。栽培ベッドを所定高さに保持する方法として
は、特に限定されるものではないが、例えば、所定高さ
の脚14aを備えた架台14上に栽培ベッドを載置する
手段を採ることができる。なお、栽培ベッド10,11
の設置高さ(架台14の高さ)は、果菜類を下方に生育
させるため、その果実が基礎面に接触しない程度の高さ
となるように、栽培対象となる果菜類の種類や結実部位
に応じて適宜決定される。
【0013】果菜類の苗15,16の定植は、所定の時
期、例えば第1花房の一花が開花するまで育苗してか
ら、上記栽培ベッド10,11の培地に所定間隔をおい
て行うこともできる。ただし、本実施例では、ブロック
型の培地10b,11bを用いており、まず、育苗床で
所定時期まで生育した後、このブロック型の培地に定植
し、その後栽培容器10a,11a内に適宜間隔をおい
てこの培地10b,11bを載置し、架台14上に配置
している。植物の種類等に応じていずれの方法をとって
もよい。なお、隣接する苗同士の間隔は、下方に生育さ
せて結実した場合に、隣り合う果実同士が接触し合わな
いような間隔とする。
期、例えば第1花房の一花が開花するまで育苗してか
ら、上記栽培ベッド10,11の培地に所定間隔をおい
て行うこともできる。ただし、本実施例では、ブロック
型の培地10b,11bを用いており、まず、育苗床で
所定時期まで生育した後、このブロック型の培地に定植
し、その後栽培容器10a,11a内に適宜間隔をおい
てこの培地10b,11bを載置し、架台14上に配置
している。植物の種類等に応じていずれの方法をとって
もよい。なお、隣接する苗同士の間隔は、下方に生育さ
せて結実した場合に、隣り合う果実同士が接触し合わな
いような間隔とする。
【0014】第1及び第2の栽培ベッド10,11に定
植した苗15,16は、少なくとも1段果房肥大時ま
で、好ましくは、1段果房が100%肥大し着色期に入
っている状態、2段果房が100%肥大した状態、3段
果房が70%肥大した状態まで、上方へ向けて成長させ
る。この時期までの受光条件や液肥管理等の栽培条件
は、上記したように、品質、収穫量を左右するため、適
正に維持管理する。なお、上記したように、一般に果実
は低節位の果実の品質がよいことから、トマトを例にと
ると、この3段果房で止め、4段果房以上は摘心する。
植した苗15,16は、少なくとも1段果房肥大時ま
で、好ましくは、1段果房が100%肥大し着色期に入
っている状態、2段果房が100%肥大した状態、3段
果房が70%肥大した状態まで、上方へ向けて成長させ
る。この時期までの受光条件や液肥管理等の栽培条件
は、上記したように、品質、収穫量を左右するため、適
正に維持管理する。なお、上記したように、一般に果実
は低節位の果実の品質がよいことから、トマトを例にと
ると、この3段果房で止め、4段果房以上は摘心する。
【0015】次に、第1及び第2の栽培ベッド10,1
1をその長手方向に略直交する方向へスライド移動さ
せ、架台14の両側端付近に配置し、両者を離間する
(図2参照)。そして、この2本の栽培ベッド10,1
1の間に、第3及び第4の他の2本の栽培ベッド12,
13を配置する(図3参照)。この第3及び第4の栽培
ベッド12,13には、上記と同様、所定時期まで育苗
した苗17,18がブロック型の培地12b,13bに
定植されている。なお、第3及び第4の栽培ベッド1
2,13を配置後、苗を定植してもよいことは上記と同
様である。
1をその長手方向に略直交する方向へスライド移動さ
せ、架台14の両側端付近に配置し、両者を離間する
(図2参照)。そして、この2本の栽培ベッド10,1
1の間に、第3及び第4の他の2本の栽培ベッド12,
13を配置する(図3参照)。この第3及び第4の栽培
ベッド12,13には、上記と同様、所定時期まで育苗
した苗17,18がブロック型の培地12b,13bに
定植されている。なお、第3及び第4の栽培ベッド1
2,13を配置後、苗を定植してもよいことは上記と同
様である。
【0016】第1及び第2の栽培ベッド10,11を架
台14の両側端付近に移動した後、上記した状態まで成
長した苗15,16を、栽培容器10a,11aの各外
側の壁部上縁を越えさせて下方へ垂下させる(図2,図
3参照)。これは、後述のように、新たに中央に配置し
た第3及び第4の栽培ベッド12,13に定植されてい
る苗17,18に光を供給するためである。そして、こ
の垂下させた状態で収穫期まで生育する。この場合、苗
15,16は上記所定の状態まで成長しており、移動後
は、3段果房が多少肥大するほかは、着色期に入ってし
まうため、上記したように中央で栽培していた時ほどに
受光条件や液肥管理等の栽培条件を厳格に管理する必要
がない。したがって、苗15,16を垂下させることに
より受光条件が低下しても品質に問題はなく、また、液
肥としても、第1及び第2の栽培ベッド10,11を中
央に配置して栽培していたときの排液を利用することも
可能である。
台14の両側端付近に移動した後、上記した状態まで成
長した苗15,16を、栽培容器10a,11aの各外
側の壁部上縁を越えさせて下方へ垂下させる(図2,図
3参照)。これは、後述のように、新たに中央に配置し
た第3及び第4の栽培ベッド12,13に定植されてい
る苗17,18に光を供給するためである。そして、こ
の垂下させた状態で収穫期まで生育する。この場合、苗
15,16は上記所定の状態まで成長しており、移動後
は、3段果房が多少肥大するほかは、着色期に入ってし
まうため、上記したように中央で栽培していた時ほどに
受光条件や液肥管理等の栽培条件を厳格に管理する必要
がない。したがって、苗15,16を垂下させることに
より受光条件が低下しても品質に問題はなく、また、液
肥としても、第1及び第2の栽培ベッド10,11を中
央に配置して栽培していたときの排液を利用することも
可能である。
【0017】一方、新たに中央に配置された第3及び第
4の栽培ベッド12,13の培地12b,13bに定植
されている苗は、上記と同様にこの苗が少なくとも1段
果房肥大時まで、好ましくは、1段果房が100%肥大
し着色期に入っている状態、2段果房が100%肥大し
た状態、3段果房が70%肥大した状態まで、上方へ向
けて成長させる。この場合、架台14の両側端付近に移
動した第1及び第2の栽培ベッド10,11の苗15,
16は下方へ垂下せしめられているため、第3及び第4
の栽培ベッド12,13の苗17,18に供給される光
が遮られることはない。
4の栽培ベッド12,13の培地12b,13bに定植
されている苗は、上記と同様にこの苗が少なくとも1段
果房肥大時まで、好ましくは、1段果房が100%肥大
し着色期に入っている状態、2段果房が100%肥大し
た状態、3段果房が70%肥大した状態まで、上方へ向
けて成長させる。この場合、架台14の両側端付近に移
動した第1及び第2の栽培ベッド10,11の苗15,
16は下方へ垂下せしめられているため、第3及び第4
の栽培ベッド12,13の苗17,18に供給される光
が遮られることはない。
【0018】その後は、第1及び第2の栽培ベッド1
0,11の苗15,16から果実を収穫し、この栽培ベ
ッド10,11を廃棄するか、培地の除去作業等をして
再使用のための準備をする。次に、第3及び第4の栽培
ベッド12,13を架台14上の両側端方向へスライド
移動させ、さらに他の2本の栽培ベッドを両者間に配置
し、上記各工程を繰り返す。
0,11の苗15,16から果実を収穫し、この栽培ベ
ッド10,11を廃棄するか、培地の除去作業等をして
再使用のための準備をする。次に、第3及び第4の栽培
ベッド12,13を架台14上の両側端方向へスライド
移動させ、さらに他の2本の栽培ベッドを両者間に配置
し、上記各工程を繰り返す。
【0019】(実験例)まず、育苗床から各5株ずつト
マトの苗を各々ブロック型の培地に定植し、隣接する苗
同士の間隔が約10cmとなるように栽培容器10a,
11a内に配置し、上記した所定の時期まで上方へ向け
て成長させた。そして、3段果房の上の葉2枚を残して
摘心した。次に、第1及び第2の栽培ベッド10,11
を移動し、苗を1段果房よりも少し下の位置から捻枝し
て下方へ垂下させ、生育し、低節位から順に果実を収穫
した。
マトの苗を各々ブロック型の培地に定植し、隣接する苗
同士の間隔が約10cmとなるように栽培容器10a,
11a内に配置し、上記した所定の時期まで上方へ向け
て成長させた。そして、3段果房の上の葉2枚を残して
摘心した。次に、第1及び第2の栽培ベッド10,11
を移動し、苗を1段果房よりも少し下の位置から捻枝し
て下方へ垂下させ、生育し、低節位から順に果実を収穫
した。
【0020】この間、上記と同様に各5株ずつのトマト
の苗が10cm間隔で定植されている第3及び第4の栽
培ベッド12,13においては、上記と同様、所定の時
期まで上方へ向けて成長させた。
の苗が10cm間隔で定植されている第3及び第4の栽
培ベッド12,13においては、上記と同様、所定の時
期まで上方へ向けて成長させた。
【0021】かかる作業を繰り返したところ、第1及び
第2の栽培ベッド10,11と、第3及び第4の栽培ベ
ッド12,13とでは収穫期がずれるため、一時期に収
穫作業が集中することはなかった。
第2の栽培ベッド10,11と、第3及び第4の栽培ベ
ッド12,13とでは収穫期がずれるため、一時期に収
穫作業が集中することはなかった。
【0022】一方、比較のため、実験例と同じ計4本の
栽培ベッドを用い、各栽培ベッドに6〜7cmの間隔で
8株ずつ定植し、一株おきに上方と下方に生育させる振
り分け栽培法を行い、すべての苗を3段果房で摘心した
(比較例1)。なお、隣接する栽培ベッドが下方に生育
する苗の成長の妨げとならないように、隣接する栽培ベ
ッド間には所定の間隔を設け、それぞれ独立した架台上
に配置した。
栽培ベッドを用い、各栽培ベッドに6〜7cmの間隔で
8株ずつ定植し、一株おきに上方と下方に生育させる振
り分け栽培法を行い、すべての苗を3段果房で摘心した
(比較例1)。なお、隣接する栽培ベッドが下方に生育
する苗の成長の妨げとならないように、隣接する栽培ベ
ッド間には所定の間隔を設け、それぞれ独立した架台上
に配置した。
【0023】また、実験例と同じ計4本の栽培ベッドに
より、実験例と同じ間隔で各5株ずつトマトの苗を定植
したものを用意し、すべての苗を上方に生育させ、6段
果房まで結実させた(比較例2)。
より、実験例と同じ間隔で各5株ずつトマトの苗を定植
したものを用意し、すべての苗を上方に生育させ、6段
果房まで結実させた(比較例2)。
【0024】実験例と比較例1では、比較例1が振り分
け栽培法を採用していることから、株間隔を狭くするこ
とができるため、同じ3段果房で摘心しても、4本の栽
培ベッド全体から収穫される1回当りの収穫量で比較す
れば比較例1の方が多かった。しかしながら、比較例1
では下方に生育する苗の成長の妨げとならないように、
隣接する栽培ベッド間に所定の間隔を設ける必要がある
ことから、単位面積当りで比較すると両者の収穫量に大
差はなかった。また、比較例1では、このように隣接す
る栽培ベッド間に所定の間隔を設ける必要があるのに対
し、実験例では、このような間隔を設ける必要がなく、
しかも、栽培ベッドの位置を移動させることによる周年
栽培が可能であるため、年間を通した温室当りの合計収
穫量で比較しても、それほど大差はなかった。
け栽培法を採用していることから、株間隔を狭くするこ
とができるため、同じ3段果房で摘心しても、4本の栽
培ベッド全体から収穫される1回当りの収穫量で比較す
れば比較例1の方が多かった。しかしながら、比較例1
では下方に生育する苗の成長の妨げとならないように、
隣接する栽培ベッド間に所定の間隔を設ける必要がある
ことから、単位面積当りで比較すると両者の収穫量に大
差はなかった。また、比較例1では、このように隣接す
る栽培ベッド間に所定の間隔を設ける必要があるのに対
し、実験例では、このような間隔を設ける必要がなく、
しかも、栽培ベッドの位置を移動させることによる周年
栽培が可能であるため、年間を通した温室当りの合計収
穫量で比較しても、それほど大差はなかった。
【0025】その一方、品質(外見,味等)の点では、
比較例1により得られた果実は、上方へ生育させたもの
が比較的高品質であるのに対し、下方へ生育させたもの
はそれよりも劣り、両者間でばらつきがあったが、実験
例のものは、ほぼ均一でしかも高品質であった。
比較例1により得られた果実は、上方へ生育させたもの
が比較的高品質であるのに対し、下方へ生育させたもの
はそれよりも劣り、両者間でばらつきがあったが、実験
例のものは、ほぼ均一でしかも高品質であった。
【0026】実験例と比較例2では、比較例2が6段果
房まで結実させているため、やはり、1回の収穫では比
較例2の方が収量が多かったが、年間を通した温室当り
の合計収穫量で比較すれば、実験例の方が多かった。こ
れは、実験例では周年栽培が可能であるのに対し、6段
果房まで結実した場合、ある1回の収穫から次の回の収
穫までの間に要する、収穫作業、苗の撤去作業等に非常
に時間がかかり、栽培不可能な期間が長いことによる。
房まで結実させているため、やはり、1回の収穫では比
較例2の方が収量が多かったが、年間を通した温室当り
の合計収穫量で比較すれば、実験例の方が多かった。こ
れは、実験例では周年栽培が可能であるのに対し、6段
果房まで結実した場合、ある1回の収穫から次の回の収
穫までの間に要する、収穫作業、苗の撤去作業等に非常
に時間がかかり、栽培不可能な期間が長いことによる。
【0027】また、品質の点でも、比較例2の方法によ
り得られた果実は低節位からすでに品質のばらつきがあ
り、特に、4段果房より上の果実は総じて低品質でばら
つきが大きかった。しかも、低節位の果実への光条件が
悪いため、低節位で成長した果実も低品質であった。
り得られた果実は低節位からすでに品質のばらつきがあ
り、特に、4段果房より上の果実は総じて低品質でばら
つきが大きかった。しかも、低節位の果実への光条件が
悪いため、低節位で成長した果実も低品質であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の植物栽培方法を適用すれば、収
穫される果実の品質が高くしかも均一であり、従来の振
り分け栽培方法と比較しても収穫量を大きく減らすこと
なく、得ることができる。また、栽培ベッドを移動させ
る方法を採用しているため収穫期が一時期に集中せず、
収穫作業効率も向上する。さらに、3段果房まで成長さ
せて摘心するようにすれば、特にトマト栽培において有
益である。
穫される果実の品質が高くしかも均一であり、従来の振
り分け栽培方法と比較しても収穫量を大きく減らすこと
なく、得ることができる。また、栽培ベッドを移動させ
る方法を採用しているため収穫期が一時期に集中せず、
収穫作業効率も向上する。さらに、3段果房まで成長さ
せて摘心するようにすれば、特にトマト栽培において有
益である。
【図1】図1は中央に配置した2本の栽培ベッドに苗が
定植されている状態の、本発明の植物栽培方法の一実施
例を示す概略斜視図である。
定植されている状態の、本発明の植物栽培方法の一実施
例を示す概略斜視図である。
【図2】図2は2本の栽培ベッドを架台の両側端付近へ
スライドさせて苗を下方に垂下させた状態の、本発明の
植物栽培方法の一実施例を示す概略斜視図である。
スライドさせて苗を下方に垂下させた状態の、本発明の
植物栽培方法の一実施例を示す概略斜視図である。
【図3】図3は架台の両側端付近へスライドさせた2本
の栽培ベッドの間に他の2本の栽培ベッドを配置した状
態の、本発明の植物栽培方法の一実施例を示す概略斜視
図である。
の栽培ベッドの間に他の2本の栽培ベッドを配置した状
態の、本発明の植物栽培方法の一実施例を示す概略斜視
図である。
10 第1の栽培ベッド 11 第2の栽培ベッド 12 第3の栽培ベッド 13 第4の栽培ベッド 14 架台 15 苗 16 苗 17 苗 18 苗
Claims (3)
- 【請求項1】 栽培ベッドの長手方向に複数株の果菜類
を直列に定植して生育させる栽培方法において、 基礎面から所定高さで並設した2本の栽培ベッドに定植
されている苗を、少なくとも1段果房肥大時まで上方へ
向けて成長させる工程と、 該2本の栽培ベッドをその長手方向に対して略直交する
方向に沿って互いに反対方向へ移動させて離間し、該2
本の栽培ベッドの間に他の2本の栽培ベッドを配置する
工程と、 離間させた2本の栽培ベッドで成長した苗を下方に垂下
させて収穫期まで生育し果実を収穫する一方、他の2本
の栽培ベッドに定植されている苗を、少なくとも1段果
房肥大時まで成長させる工程と、を有し、 果実を収穫した2本の栽培ベッドを撤去すると共に、他
の2本の栽培ベッドをその長手方向に対して略直交する
方向に沿って互いに反対方向へ移動させて離間し、しか
る後、該他の2本の栽培ベッドの間にさらに他の2本の
栽培ベッドを配置して、上記各工程を繰り返すことを特
徴とする植物栽培方法。 - 【請求項2】 前記上方に向けて成長させる工程を、1
段果房が100%肥大し着色期に入っている状態、2段
果房が100%肥大した状態、3段果房が70%肥大し
た状態まで行う請求項1記載の植物栽培方法。 - 【請求項3】 栽培対象がトマトであり、1段果房から
3段果房までを残して摘心する請求項1又は2記載の植
物栽培方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5029672A JPH06217644A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 植物栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5029672A JPH06217644A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 植物栽培方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06217644A true JPH06217644A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12282607
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5029672A Pending JPH06217644A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 植物栽培方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06217644A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003102279A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Seiwa:Kk | 栽培容器、並びに該栽培容器を用いた栽培装置、栽培設備及び栽培方法 |
| JP2009077694A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-16 | Taiyo Kogyo Co Ltd | トマトの低段密植栽培方法 |
| CN103314737A (zh) * | 2013-05-22 | 2013-09-25 | 象山县农业技术推广中心 | 冬季农业循环生产的方法 |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP5029672A patent/JPH06217644A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003102279A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-08 | Seiwa:Kk | 栽培容器、並びに該栽培容器を用いた栽培装置、栽培設備及び栽培方法 |
| JP2009077694A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-16 | Taiyo Kogyo Co Ltd | トマトの低段密植栽培方法 |
| CN103314737A (zh) * | 2013-05-22 | 2013-09-25 | 象山县农业技术推广中心 | 冬季农业循环生产的方法 |
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