JPH06218619A - 剪断機 - Google Patents

剪断機

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JPH06218619A
JPH06218619A JP5010341A JP1034193A JPH06218619A JP H06218619 A JPH06218619 A JP H06218619A JP 5010341 A JP5010341 A JP 5010341A JP 1034193 A JP1034193 A JP 1034193A JP H06218619 A JPH06218619 A JP H06218619A
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steel bar
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slit
shearing machine
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Kaneaki Sakamoto
兼昭 坂本
Kenichi Komatsu
健一 小松
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SONE KOGU SEISAKUSHO KK
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D29/00Hand-held metal-shearing or metal-cutting devices
    • B23D29/002Hand-held metal-shearing or metal-cutting devices for cutting wire or the like

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刃の摩損を防止するとともに、棒鋼の被切断
面にバリを生じさせ難い棒鋼切断用の剪断機を提供す
る。 【構成】 剪断機1は、ピストンロッド58の前端部分
に取付けられた可動刃10と、本体に取付けられた固定
刃7とを有する。固定刃は、棒鋼Wの外形と実質的に相
補する形状の凹部73を備えている。可動刃は、可動刃
の前進時に前端部が棒鋼に押圧される切刃部分11を有
し、固定刃は、左右の固定刃部分71と、固定刃部分間
に配置されたスリット72とを有し、スリットは、切刃
部分と対向し、切刃部分の前進時に切刃部分を収容する
位置に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は剪断機に関するものであ
り、より詳細には、刃の摩損を防止するとともに、棒鋼
の被切断面にバリを生じさせ難い棒鋼切断用の剪断機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築工事又は機械製作等における鋼材加
工作業では、鋼材を切断又は打ち抜く鋼材剪断機が用い
られる。この種の剪断機は、対をなす固定刃及可動刃に
より主として鉄筋等の棒鋼を剪断し、或いは、ダイ及び
ポンチにより主として鋼板等の板材に穴明け加工を施す
ように構成されており、一般に、携帯用鉄筋カッター又
は携帯用パンチャーなどと称されている(例えば、特開
平3─189022号公報等参照)。
【0003】本出願人は、かような剪断機において、ケ
ーシングに固定された固定刃およびピストンロッドの先
端に取付けられた可動刃に、めねじを備えた凹部を夫々
形成し、全ねじボルトなどのねじ付き棒鋼を円滑に剪断
できるように構成したねじ付き棒鋼切断用の液圧作動型
カッターを提案している(実願平1─93035号(実
開平3─33019号公報)。このカッターによれば、
ねじ付き棒鋼を剪断する際に、棒鋼の外輪全体が、これ
と相補する形態を有する固定刃及び可動刃の凹部に係合
するとともに、棒鋼のおねじが固定刃及び可動刃のめね
じと適合する。従って、上記カッターは、棒鋼のおねじ
を押し潰すことなく、ねじ付き棒鋼を剪断し、これを切
断できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなカッターでは、ねじ付き棒鋼等の切断を繰り返し行
うと、刃の摩損が比較的早期に生じてしまうと判った。
また、棒鋼の被切断面に所謂バリが発生し易く、平滑且
つ正確な棒鋼の端面を確保する上で難点があった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、刃の摩損を防止する
とともに、棒鋼の被切断面にバリを生じさせ難い棒鋼切
断用の剪断機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、刃
の磨損や、被切断面のバリの発生が、従来の棒鋼剪断カ
ッターにおける剪断構造、即ち、固定刃に片持ち支持さ
れた棒鋼に対して可動刃を押圧する剪断構造にあるとの
知見に基づき、鋭意研究及び開発努力を重ねた結果、以
下の如き剪断機を開発した。
【0007】即ち、本発明は、ピストンロッドの前端部
分に取付けられた可動刃と、本体に取付けられた固定刃
とを有し、該固定刃が、被切断棒鋼の外形と実質的に相
補する形状を有する凹部を備え、該凹部が、前記棒鋼の
おねじと対応するめねじを有する剪断機において、前記
可動刃は、該可動刃が前進される際に前端部が前記棒鋼
に押圧される切刃部分を有し、前記固定刃は、左右の固
定刃部分と、該固定刃部分間に配置されたスリットとを
有し、該スリットは、前記切刃部分と対向し、前記切刃
部分が前進した際に該切刃部分を収容する位置に位置決
めされることを特徴とする剪断機を提供する。
【0008】上記構成の剪断機によれば、固定刃部分
は、棒鋼を2点で支持する支点を構成し、可動刃は支点
間にて棒鋼を押圧する。棒鋼は、極めて安定した状態で
支持され、棒鋼には、片持ち支持の場合に観られるよう
な軸線方向の逃げが生じない。従って、固定刃部分に形
成されためねじに不要な横力が作用せず、めねじのねじ
山の損耗が防止される。また、棒鋼の逃げが生じないの
で、棒鋼の被切断面にバリなどが発生しない。
【0009】本発明は又、ピストンロッドの前端部分に
取付けられた可動刃と、本体に取付けられた固定刃とを
有し、該固定刃が、被切断棒鋼の外形と実質的に相補す
る形状を有する凹部を備え、該凹部が、前記棒鋼のおね
じと対応するめねじを有する剪断機において、前記可動
刃は、該可動刃が前進される際に前端部が前記棒鋼に押
圧される切刃部分を有し、該切刃部分は、前記棒鋼の外
周に当接する内周面を備えた弧状の窪みを有し、前記固
定刃は、左右の固定刃部分と、該固定刃部分間に配置さ
れたスリットとを有し、該スリットは、前記窪みと対向
し、前記切刃部分が前進した際に該切刃部分を収容する
位置に位置決めされることを特徴とする剪断機を提供す
る。
【0010】上記構成の剪断機によれば、棒鋼は、左右
の固定刃部分によって極めて安定した状態で支持され、
棒鋼に軸線方向の逃げが生じない。従って、固定刃部分
に形成されためねじのねじ山の損耗が防止される。ま
た、棒鋼の逃げが生じないので、棒鋼の被切断面にバリ
などが発生しない。更に、可動刃の窪みは、固定刃の反
対側で棒鋼の外周に当接し、これを固定刃に向かって押
圧する。従って、剪断のための押圧力が比較的均等に棒
鋼に加えられ、棒鋼に大きな剪断歪みが生じ難い。かく
して、剪断機による良好な被切断面の仕上げが可能とな
る。
【0011】本発明の好ましい実施態様においては、各
固定刃部分の凹部の中心軸線は、固定刃の幅方向軸線に
対して所定の角度をなして傾斜し、凹部のめねじのねじ
山は、スリットの内側面に隣接するねじ端において十分
な肉厚を有する。従って、スリットの内側面近傍のねじ
山は、磨損に対して十分な耐久性を有し、反復する剪断
作業に耐えることができる。本発明の更に好ましい実施
態様では、凹部のめねじは、ねじ山の各頂部が平坦に形
成され、ねじ山頂部の損傷又は潰れが防止される。
【0012】本発明の他の好ましい実施態様において
は、前記固定刃は、本体に配設された破材の落し穴と連
通する中空部を備え、該中空部は、前記スリットの底部
と連通しており、該スリットを画成する側壁にはテーパ
が付けられ、該側壁は、前記中空部に向かって拡開した
破材排出路を構成する。かかる構成によれば、剪断作業
により発生した破材は、スリットから中空部及び落し穴
に円滑に通り得るので、従前の破材がスリット内に残留
するのを確実に防止できる。かくして、残留する破材が
引き続く剪断作業によりスリットを押し拡げ、これによ
り、スリットの底部付近にクラックが生じる事態が未然
に回避される。更に好ましくは、前記側壁と前記スリッ
トの底壁との交差部に、小径の湾曲部分が設けられ、こ
れにより、かかるクラックの誘発が確実に防止される。
【0013】本発明の他の実施態様においては、前記固
定刃の基部は、全体的に円筒状に形成され、該基部の端
面が、前記落し穴に形成された肩部に当接し、剪断作業
時に固定刃に作用する実質的に全ての荷重が、前記肩部
及び前記基部の端面に生じる反力によって支持される。
かかる構成によれば、固定刃に設けられるカラー又は鍔
の破損又は損傷を、未然に回避できる。
【0014】本発明の更に他の実施態様においては、前
記スリットは、前記固定刃に対し、前記凹部のめねじの
リード角と略同一に設定された角度をなして傾斜し、前
記スリットの側壁に近接するねじ山は、スリットと略平
行に延びる。更に好ましくは、固定刃の露出端面と凹部
の底部との間に位置する前記側壁の部分にはテーパが付
けられておらず、互いに略平行に延びる。かくして、前
記側壁に近接するねじ山は、凹部の全周に亘って均一且
つ十分な厚さを確保でき、磨損に対して所望の耐久性を
有し、反復する剪断作業に耐えることができる。
【0015】本発明の他の実施態様においては、前記ス
リットの幅と、前記固定刃の切刃部分とのクリアランス
が、0.3乃至0.8mm、更に好ましくは、0.4mm乃
至0.7mmに設定される。これにより、被切断棒鋼の切
断面の歪み又は段差や、該切断面のバリの発生が防止さ
れる。なお、かかるクリアランスの値は、被切断棒鋼の
材質に関わらず好ましく採用できると判明した。
【0016】更に好ましくは、前記側壁に隣接するねじ
山の中心線と、前記側壁との間の距離は0乃至0.3mm
の範囲内の値に設定される。これにより、被切断棒鋼の
切断面におけるバリの発生を回避し、側壁に隣接するね
じ山の頂部の損傷又は潰れを防止しつつ、異なる径の被
切断棒鋼を共通の可動刃により切断することが可能とな
る。
【0017】本発明は更に、ピストンロッドの前端部分
に取付けられた可動刃と、本体に取付けられた固定刃と
を有し、該固定刃が、被切断棒鋼の外形と実質的に相補
する形状を有する凹部を備えた剪断機において、前記可
動刃は、該可動刃が前進される際に前端部が前記棒鋼に
押圧される切刃部分を有し、前記固定刃は、左右の固定
刃部分と、該固定刃部分間に配置されたスリットとを有
し、該スリットは、前記切刃部分と対向し、前記切刃部
分が前進した際に該切刃部分を収容する位置に位置決め
され、前記固定刃の凹部は、平滑な内周面を備えたこと
を特徴とする剪断機を提供する。
【0018】このように構成された剪断機は、平滑な外
周面を有する丸鋼などの棒鋼の切断作業に用いられたと
き、刃の摩損を防止するとともに、棒鋼の切断面に歪み
又は段差が生じさせず、しかも、切断面のバリの発生を
解消し得る。本発明の好ましい実施態様においては、前
記切刃部分は、前記棒鋼の外周に当接する内周面を備え
た弧状の窪みを有し、可動刃は、丸鋼等を円滑に受入れ
る。更に好ましくは、前記固定刃は、上述した固定刃、
即ち、めねじを備えた固定刃と互換性を有するように構
成され、同一の剪断機による全ネジボルトの切断及び丸
鋼等の切断を可能にする。
【0019】本発明の実用的見地からの好適な実施態様
においては、上記剪断機は、主に鋼材に穴明け加工を施
すための剪断機であり、前記可動刃及び固定刃は、ポン
チ及びダイを可動刃及び固定刃に交換したものである。
かかる剪断機は、同一機種による2つの関連作業の実施
を可能にし、その実用性に鑑みると、極めて付加価値が
高く、大きな利便性をもたらす。
【0020】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る剪
断機の好ましい実施例について、詳細に説明する。図1
は、本発明の実施例に係る剪断機の縦断面図である。図
1に示す剪断機は、主として鋼板に穴明け加工を施すた
めの所謂携帯用パンチャーとして構成されている。剪断
機1は、携帯用ハンドル2と、携帯用ハンドル2に支持
された電動モータ3と、電動モータ3に連結されたポン
プ部4と、ポンプ部4とともに油圧作動機構を構成する
油圧シリンダ部5と、油圧シリンダ部5から前方に延び
る顎型ヘッド又はジョー6とから略構成されている。
【0021】携帯用ハンドル2は、電動モータ3の作動
をマニュアル制御するためのトリガスイッチ21と、作
業者が手指で保持する握り部22とを備えている。電動
モータ3は、ポンプ部4内に延入する出力軸30を備
え、出力軸30は、その前端部分にカム軸31を有す
る。カム軸31の中心軸線は、出力軸30の回転軸線に
対して僅かに偏心している。カム軸31の外周には、カ
ム軸31と同心状に、ニードルベアリング32が配設さ
れる。
【0022】ポンプ部4のハウジング40が、電動モー
タ3に連結されており、ポンプハウジング40内に、作
動油を収容する油槽42が形成される。油槽42の上方
には、ハウジング40を貫通する補給口48が形成さ
れ、補給口48には、プラグ49が螺着される。ポンプ
部4の各ポンプユニット4aを構成するポンプピストン
41が、ニードルベアリング32の外周面に摺接する。
ポンプピストン41は、スプリング44によって常時、
図において上方に、即ち、ニードルベアリング32に向
かって付勢されている。油槽42と連通する油路43が
ポンプピストン41の下端部に隣接して配置され、ま
た、開閉弁45が、ポンプ部4と油圧シリンダ装置5と
の間の油路47に配設される。開閉弁45は、スプリン
グ46によってポンプピストン41に向かって付勢され
ており、常時は油路47を閉じている。
【0023】油圧シリンダ装置5は、シリンダケース5
0と、シリンダケース内に往復動可能に配置されたピス
トン51と、ピストン51の両側に夫々画成された油圧
室52、53とを備えている。油圧室52は、油路47
と連通するとともに、リリース弁装置55の開放時に、
リリース油路54と連通できる。リリース弁装置55
は、ピストン51が所定の距離だけ前進したときに開放
され、油圧室52とリリース油路54とを連通させる。
これによって、油圧室52内の作動油はリリース油路5
4を介して油槽42に還流する。
【0024】また、油圧室52及び油圧室53の容積変
化率の相違により生じる余剰作動油又は不足作動油を吸
収し又は補うために補助ハンドル2a内に蓄油装置が設
けられており、この蓄油装置は、油路56を介して油圧
室53と連通する蓄油室55aと、可撓性膜55cによ
り蓄油室55aから隔絶された空気室55bとを備えて
いる。空気室55bは大気に開放されている。
【0025】油圧室53内には、ピストン51を後方に
付勢するリターンスプリング57と、ピストン51から
前方に延びるピストンロッド58が配置される。リター
ンスプリング57は、常時は、ピストン51を最も後退
した位置に保持している。また、ピストンロッド58
は、油圧室53を貫通するとともに、油圧室53の前端
を画成しているジョー6のシリンダ連結部60を貫通し
ている。ジョー6は、シリンダ連結部60から下方に延
び、略フック状に前方に延在している。
【0026】剪断機1は、一般に鋼板の穴明け加工に用
いられ、この場合には、ポンチがピストンロッド58の
先端部に取付られ、また、固定ダイスがジョー6の前端
部分に、ポンチと対向するように取付けられる。しかし
ながら、剪断機1は、棒鋼、殊にねじ付き棒鋼Wの切断
を行うことができ、この場合、図1に示すように、ピス
トンロッド58の前端部に可動刃10が取付けられ、ま
た、可動刃10と対向する固定刃7がジョー6の前端部
分に取付けられる。固定刃7は、ピストンロッド58の
伸長により可動刃10が前進したときに、可動刃10と
協働して、可動刃10及び固定刃7の間に挿入された棒
鋼Wを剪断し、棒鋼Wをその軸線と略直角に切断する。
【0027】図2、図3及び図4は、剪断機1の前端部
分を示す斜視図、平面図及び側面図である。また、図5
は、固定刃7の立面図である。図2乃至図4に示すよう
に、ピストンロッド58から突出する可動刃10の切刃
部分11は、平坦な長方形前端面を有する略直方体の形
態をなし、ピストンロッド58内に埋入した可動刃10
の基部12に一体的に支持されている。なお、基部12
は、鋼板等の穴明け加工時に用いられるポンチの基部と
同一形態のものであり、可動刃10は、ポンチと互換性
を有する。基部12は、固定ねじ13によってピストン
ロッド58に固定される。
【0028】固定刃7は、可動刃10の反対側に配置さ
れ、固定刃7の基部74がジョー6内に埋入している。
基部74は、鋼板等の穴明け加工時に用いられるダイの
基部と同一形態のものであり、固定刃7は、ダイと互換
性を有する。基部74は、固定ねじ75によってジョー
6に固定される。固定刃7は、基部74に一体的に支持
された左右一対の固定刃部分71、71を備えている。
固定刃部分71、71は互いに所定の間隔を隔ててお
り、上下方向に延びるスリット72が固定刃部分71、
71の間に形成されている。スリット72は、切刃部分
11と正確に対向する位置に位置決めされており、切刃
部分11が前進した際に切刃部分11を収容する。スリ
ット72は可動刃10の切刃部分11と実質的に同じ幅
有し、スリット72を画成する左右の内側面は、切刃部
分11の前進時に切刃部分11の各側面と摺接又は近接
する。
【0029】各固定刃部分71は略半円状の凹部73を
備え、凹部73はねじ付き棒鋼Wの外形と相補する形態
を有するとともに、棒鋼Wのおねじと対応するめねじを
備えている。図5に示すように、凹部73、73の軸線
は、スリット72に対する垂直線、即ち、固定刃7の幅
方向軸線に対して所定の角度αをなして傾斜している。
角度αは、好ましくは、めねじのリード角と略同一に設
定され、例えば、角度3°乃至5°に設定される。
【0030】図6は、凹部73に形成されためねじの部
分拡大断面図である。凹部73のめねじは、ねじ山の各
頂部が平坦に形成され、各ねじ山が台形状断面を有す
る。かかるねじ山の断面性状は、めねじの製作工程にお
いてタッピング前の下穴ボアリング径を若干大きく設定
することにより、形成される。次に、上記剪断機1の作
動について説明する。
【0031】携帯用ハンドル2のトリガスイッチ21を
手指で引くことにより、剪断機1は始動する。電動モー
タ3は作動され、出力軸30及びカム軸31は回転され
る。カム軸31の外周に位置するニードルベアリング3
2は転動し、ニードルベアリング32の外周に摺接する
ポンプピストン41を往復動させる。かくして、ポンプ
部4は所定の圧力の作動油を油圧シリンダ装置5の油圧
室52に給送する。
【0032】油圧室52の昇圧に伴い、ピストン51
は、リターンスプリング57の弾発力に抗しつつ、前方
(図1において左方)に移動される。これにより、ピス
トンロッド58及び可動刃10は前進され、可動刃10
は、固定刃7と協働して棒鋼Wを剪断する。ピストン5
1が所定の距離、前進されると、リリース弁装置55が
開放され、油圧室52はリリース油路54と連通する。
油圧室52内の作動油はリリース油路54を経て油槽4
2に還流し、ピストン51はリターンスプリング57に
よって図1に示す初期位置に後退され、これによってリ
リース弁装置55は閉じる。なお、かかる剪断機の基本
的作動態様については、上記特開平3─189022号
公報などに詳細に開示されているので、該公報を引用す
ることにより更なる詳細な説明を省略し、以下、可動刃
10及び固定刃7の作用について詳細に説明する。
【0033】棒鋼Wは、その略半部が各固定刃部分71
の凹部73に収容され、この半部に形成されたおねじ部
分は、凹部73のめねじに螺合する。上記可動刃10の
前進により、可動刃10の前端面が、可動刃10に面す
る棒鋼Wの表面に押圧される。左右の固定刃部分71、
71は可動刃10の押圧力を可動刃10の両側で支持す
る。従って、棒鋼Wは、固定刃部分71、71によって
形成される左右略対称な支点によって支持され、可動刃
10は、支点間に位置する棒鋼Wの部分を固定刃7に向
かって押圧する。可動刃10及び各固定刃部分71は、
協働して棒鋼Wを剪断し、棒鋼Wの支点間部分、即ち、
スリット72に位置する棒鋼Wの部分を打ち抜く。かく
して、スリット72の左右の内側面に沿って棒鋼Wが切
断され、可動刃10の両側に位置する各棒鋼部分には、
おねじのリードと実質的に平行な被切断面が形成され
る。なお、両棒鋼部分間の打ち抜かれた部分は、スリッ
ト72及び基部74の中空部を介して排出される。
【0034】棒鋼Wのおねじは、剪断時に固定刃7に押
圧されるが、凹部73のめねじに正確に螺合しているの
で、棒鋼Wのねじ山は損傷しない。また、棒鋼Wのおね
じは、剪断時に可動刃10の前端面に押圧されるが、こ
の部分は打ち抜かれてしまうので切断後の各棒鋼部分に
は残らず、従って、実質的に支障はない。このように、
上記剪断機1は、ポンチと互換性のある可動刃10と、
ダイと互換性のある固定刃7とを備え、可動刃10の切
刃部分11は、平坦な長方形前端面を有し、固定刃7
は、左右一対の固定刃部分71、71と、固定刃部分7
1、71の間に配置されたスリット72とを有し、スリ
ット72は、切刃部分11と正確に対向する位置に位置
決めされるとともに、切刃部分11が前進した際に切刃
部分11と摺接又は近接しつつ、これを収容するよう
に、切刃部分11と実質的に同じ幅を有する。
【0035】かかる剪断機1によれば、固定刃部分7
1、71は、棒鋼Wを2点で支持する支点を構成し、可
動刃10は支点間で棒鋼Wに押圧される。棒鋼Wは、極
めて安定した状態で支持され、棒鋼Wには、片持ち支持
構造の場合に観られるような軸線方向の逃げが生じな
い。従って、固定刃部分71のめねじに不要な横力が作
用せず、めねじのねじ山の損耗が防止される。また、棒
鋼Wの逃げが生じないので、棒鋼Wの被切断面にバリが
発生しない。
【0036】また、上記実施例の剪断機1では、各固定
刃部分71の凹部73の軸線は、固定刃7の幅方向軸線
に対して所定の角度αをなして傾斜しているので、凹部
73のめねじのねじ山は、スリット72の内側面に隣接
するねじ端において十分な肉厚を有する。従って、スリ
ット72の内側面近傍のねじ山は、磨損に対して十分な
耐久性を有し、反復する剪断作業に耐えることができ
る。しかも、凹部73のめねじは、ねじ山の各頂部が平
坦に形成されているので、ねじ山頂部の損傷又は潰れが
防止される。
【0037】更に、実際の作業では、ねじ付き棒鋼の剪
断は、所謂パンチャーによる穴明け加工と関連する作業
で多く要求されるが(例えば、鋼材の穴明け後、鋼材を
ねじ付き棒鋼にてねじ止めする)、上記実施例の剪断機
1は、パンチャーのポンチ及びダイを可動刃10及び固
定刃7に交換したものであるので、実際の現場作業に極
めて具合良く対応できる。即ち、上記実施例では、パン
チャーを棒鋼切断に用いることにより、同一機種による
2つの関連作業の実施を可能にし、その実用性に鑑みる
と、極めて付加価値が高く、大きな利便性をもたらす。
【0038】図7及び図8は、本発明の第2実施例を示
す斜視図および側面図である。図7及び図8において、
上記実施例と同様な部材又は部位については、同じ参照
符号が付されている。本例の剪断機の全体構造は、上記
実施例の剪断機の全体構造と基本的に同じであるので、
全体構造に関する説明を省略し、固定刃7及び可動刃1
0の構造に関して説明する。
【0039】固定刃7の基部74がジョー6内に埋入し
ている。基部74は、鋼板等の穴明け加工時に用いられ
るダイの基部と同一形態のものであり、固定刃7は、ダ
イと互換性を有する。基部74は、固定ねじ75によっ
てジョー6に固定される。固定刃7は、基部74に一体
的に支持された左右一対の固定刃部分71、71を備
え、固定刃部分71、71は互いに所定の間隔を隔てて
いる。上下方向に延びるスリット72が固定刃部分7
1、71の間に形成されている。
【0040】各固定刃部分71は略半円状の凹部73を
備え、凹部73はねじ付き棒鋼Wの外形と相補する形態
を有するとともに、棒鋼Wのおねじと対応するめねじを
備えている。凹部73、73の軸線は、固定刃7の幅方
向軸線に対して所定の角度、例えば、めねじのリード角
と同じ3°乃至5°の角度をなして傾斜している。
【0041】ピストンロッド58から突出する可動刃1
0の切刃部分11は、ピストンロッド58内に埋入した
可動刃10の基部12に一体的に支持され、スリット7
2と対向している。基部12は、鋼板等の穴明け加工時
に用いられるポンチの基部と同一形態のものであり、可
動刃10は、ポンチと互換性を有する。基部12は、固
定ねじ13によってピストンロッド58に固定される。
【0042】切刃部分11の前端面には、弧状の窪み1
0aが形成されている。窪み10aは、棒鋼Wの半径と
同等又は若干大きい曲率半径を有し、棒鋼Wと対向する
位置に配置されている。使用において、各固定刃部分7
1の凹部73に略半部が収容された棒鋼Wに対し、スリ
ット72と反対の側から可動刃10が当接する。可動刃
10の窪み10aは、その内周面が棒鋼Wに押圧され、
左右の固定刃部分71、71は可動刃10の押圧力を可
動刃10の両側で支持する。可動刃10及び各固定刃部
分71は、協働して棒鋼Wを剪断し、スリット72に位
置する棒鋼Wの部分を打ち抜きく。
【0043】このように本例の剪断機によれば、棒鋼W
の半径と同等又は若干大きい曲率半径を有する弧状の窪
み10aが可動刃10に形成され、窪み10aの内周面
は、棒鋼Wの外周に当接し、これをスリット72に向か
って押圧する。従って、可動刃10により付与される押
圧力が比較的均等に棒鋼Wに加えられるので、棒鋼Wに
大きな剪断歪みが生じ難い。かくして、本例の剪断機に
よれば、棒鋼Wの被切断面におけるバリの発生を防止で
きるばかりでなく、良好な被切断面の仕上がりを実現で
きる。
【0044】図9乃至図14は、本発明の第3実施例を
示す図であり、図9及び図10は、剪断機の固定刃及び
可動刃廻りの平面図及び縦断面図、図11は、固定刃の
立面図、図12は、固定刃のめねじ及びスリット廻りの
構造を示す部分拡大立面図、図13、14は、固定刃の
めねじ及びスリット廻りの構造を示す部分拡大横断面図
である。なお、図9乃至図14においては、上記第1及
び第2実施例と同様な部材又は部位については、同じ参
照符号が付されている。
【0045】図9及び図10に示す如く、可動刃10
は、剪断機のピストンロッド58の先端部に取付られ、
また、固定刃7は、ジョー6の前端部分に、可動刃10
と対向するように取付けられる。固定刃7は、ピストン
ロッド58の伸長により可動刃10が前進したときに、
可動刃10と協働して、可動刃10及び固定刃の間に挿
入されたねじ付き棒鋼を剪断し、棒鋼をその軸線と略直
角に切断する。
【0046】図9及び図10に示すように、可動刃10
の基部12がピストンロッド58内に挿入され、固定ね
じ(図示せず)によってピストンロッド58の先端部分
に一体的に支持される。ピストンロッド58から突出す
る可動刃10の切刃部分11は、前端面に弧状の窪み1
0aが形成されており、窪み10aの曲率半径R′は、
棒鋼Wの半径と同等又は若干大きい寸法を有し、棒鋼W
と対向する位置に配置されている。より詳細には、窪み
10aの曲率半径R′は、1/2インチの全ネジボルト
の半径よりも僅かに大きく設定されており、1/2イン
チの全ネジボルトの剪断のみならず、3/8インチの全
ネジボルトの剪断、更には、mm寸法の規格径の棒鋼の剪
断にも共用し得る。また、本例の切刃部分11の幅T
は、5.3mmに設定されている。
【0047】可動刃10の反対側に配置された固定刃7
は、全体的に円筒状に形成された基部74を備えてお
り、基部74は、ジョー6に形成された落し穴62内に
挿入される。基部74の端面が、落し穴62に形成され
た肩部64に当接している。また、基部74の外面に
は、周溝75が刻設されている。ジョー6に螺入される
固定ねじ(図示せず)の先端部が周溝75に係合し、固
定刃7はジョー6の所定位置に保持される。
【0048】基部74の中心部には、中空部76が穿設
されており、中空部76は、落し穴62に開口するとと
もに、固定刃7を左右に分割するスリット72に連通し
ている。落し穴62及び中空部76は、可動刃10及び
固定刃7によって打抜かれた破材を排出するための破材
排出路を構成している。上下方向に延びるスリット72
の両側には、基部74に一体的に支持された左右一対の
固定刃部分71、71が配設され、固定刃部分71、7
1は、スリット72により互いに所定の間隔を隔てて離
間している。スリット72は、可動刃10の切刃部分1
1と正確に対向する位置に位置決めされており、切刃部
分11が前進した際に切刃部分11を収容する。
【0049】図10に示すように、各固定刃部分71に
は、凹部73が形成され、凹部73は、ねじ付き棒鋼の
外形と実質的に相補するように略半円状に形成されると
ともに、棒鋼Wのおねじと対応するめねじを内周部分に
備えている。スリット72の両側は、第1側壁77、7
7及び第2側壁78、78によって画成されている。第
1側壁77、77は、固定刃7の露出端面から凹部73
の底部まで実質的に平行に延在し、第2側壁78、78
は、第1側壁77、77の終端部79、79から中空部
76まで延びている。第2側壁78は、第1側壁77に
対して角度βをなしており、第2側壁78、78により
形成される破材排出路は、中空部76に向かって若干拡
開している。第2側壁78の終端部分には、半径1mm程
度の小径の湾曲Rが付けられており、第2側壁78は、
底壁78aに滑らかに移行している。
【0050】図11に示すように、凹部73、73の軸
線に対する垂線は、スリット72に対して所定の角度γ
をなして傾斜している。角度γは、好ましくは、めねじ
のリード角と略同一に設定され、例えば、角度3°5
0′に設定される。図12に示す如く、スリット72の
第1側壁77は、めねじのねじ山部分に近接しており、
側壁面77に隣接する部分のねじ山部分は、ねじ山の幅
tの約半分(t/2)の肉厚を有する。
【0051】図13及び図14に示すように、凹部73
のめねじは、ねじ山80の各頂部が平坦に形成され、各
ねじ山80が台形状断面を有する。図13には、1/2
インチの全ネジボルトを切断するのに適した固定刃7の
部分拡大断面が示され、図14には、3/8インチの全
ネジボルトを切断するのに適した固定刃7の部分拡大断
面が示されている。
【0052】図13におけるねじ山80のピッチPは、
2.1167mmに設定され、図14におけるねじ山80
のピッチP′は、1.5875mmに設定されている。ま
た、図13におけるスリット72の幅Sは、5.9mm
(2.79×ピッチP)に設定され、図14におけるス
リット72の幅S′は、5.8mm(3.65×ピッチ
P′)に設定されている。従って、図13に示す固定刃
7のスリット72と、可動刃10の切刃部分11とのク
リアランス(S−T=5.9−5.3)は、0.6mmで
あり、図14に示す固定刃7のスリット72と、切刃部
分11とのクリアランス(S′−T=5.8−5.3)
は、0.5mmである。
【0053】ねじ山80及びねじ溝81により形成され
るめねじは、仮想線で示す如く、スリット72の部分が
幅S、S′に亘って中断しており、スリット72の第1
側壁77、77に隣接するめねじの部分には、ねじ山8
0が位置している。図13において、第1側壁77に隣
接するねじ山80の中心線と、第1側壁77との間の距
離Dは、好ましくは0.225mmに設定され、図14に
おいて、第1側壁77に隣接するねじ山80の中心線
と、第1側壁77との間の距離D′は、好ましくは0.
275mmに設定される。
【0054】このように構成された本実施例の剪断機で
は、スリット72を画成する第2側壁78にテーパが付
けられ、第2側壁78、78は、中空部76に向かって
若干拡開した破材排出路を形成しているので、剪断によ
り発生した破材は、スリット72から中空部76及び落
し穴62に円滑に通り得る。かくて、従前の破材がスリ
ット72内に残留するのを確実に防止でき、従って、残
留する破材が引き続く剪断作業によりスリット72を押
し拡げ、これにより、スリット72の底壁78a付近に
クラックを生じさせる事態を未然に回避できる。
【0055】また、第2側壁78と底壁78aとの交差
部に、小径のR付部分が設けられているので、かかるク
ラックの誘発を確実に防止できる。更に、全体的に円筒
状に形成された固定刃7の基部74は、カラー又は鍔を
備えておらず、端面が落し穴62の肩部64に当接して
おり、剪断作業時に固定刃7に作用する実質的に全ての
荷重は、肩部64及び基部74の端面に生じる反力によ
って支持される。かかる固定刃7によれば、剪断応力が
カラー又は鍔に作用することによりカラー又は鍔が破損
又は損傷する事態を、未然に回避できる。
【0056】更に、凹部73、73の軸線に対する垂線
は、スリット72に対し、めねじのリード角と略同一に
設定された角度γをなして傾斜しており、スリット72
の第1側壁77に近接するねじ山80は、スリット72
と実質的に平行に延びている。しかも、固定刃7の露出
端面と凹部73の底部との間に位置する第1側壁77、
77は、実質的に互いに平行に延びている。従って、第
1側壁77に近接するねじ山80は、凹部73の全周に
亘って均一且つ十分な厚さを確保でき、磨損に対して所
望の耐久性を有し、反復する剪断作業に耐えることがで
きる。また、ねじ山80の各頂部が平坦に形成されてい
るので、ねじ山頂部の損傷又は潰れが確実に防止され
る。
【0057】また、1/2インチの全ネジボルトを切断
するのに適した固定刃7(図13)では、スリット72
と、可動刃10の切刃部分11とのクリアランス(S−
T)が、0.6mmに設定され、3/8インチの全ネジボ
ルトを切断するのに適した固定刃7(図14)では、ス
リット72と、切刃部分11とのクリアランス(S′−
T)が0.5mmに設定される。本発明者の知見によれ
ば、本例の構造の剪断機においては、一般に、クリアラ
ンスが過小であると、全ネジボルトの切断面に歪み又は
段差が形成されてしまい、他方、クリアランスが過大で
あると、全ネジボルトの切断面にバリが発生してしま
う。本発明者は、かかるクリアランスの値を0.3乃至
0.8mm、好ましくは、0.4mm乃至0.7mmに設定す
ることにより、全ネジボルトの切断面に歪み又は段差が
生じず、しかも、切断面にバリを生じさせないことを見
出した。本発明者は更に、かようなクリアランスの値
は、被切断棒鋼の材質が、ステンレス製であっても、軟
鋼であっても、上記範囲内の値であれば、被切断棒鋼の
材質に関わらず、切断面の歪み又は段差や、切断面のバ
リが生じないことを見出した。かくて、スリット72
と、可動刃10の切刃部分11とのクリアランスは、
0.3乃至0.8mm、好ましくは、0.4mm乃至0.7
mmに設定され、これにより、被切断棒鋼の切断面の歪み
又は段差や、切断面のバリが解消される。更に、上記実
施例では、第1側壁77に隣接するねじ山80の中心線
と、第1側壁77との間の距離D(図13)、D′(図
14)は、0.225mm、0.275mmに夫々設定され
ている。1/2インチの全ネジボルト及び3/8インチ
の全ネジボルトを、共通の可動刃10により剪断するに
は、スリット72の幅S、S′を同じ幅に設定すべきで
あるが、距離D、D′を実質的に同一の値に設定可能な
範囲は、本発明者が見出したところでは、0乃至0.3
mmの範囲である。即ち、0乃至0.3mmの範囲内の値で
あれば、距離D、D′の値を実質的に同一の値に好まし
く設定し得る。かかる範囲を超える値、例えば、0.4
mmに距離D、D′の値を設定した場合、全ネジボルトの
切断面にバリが生じ易く、他方、上記範囲を下回る値、
例えば、−0.1mmに距離D、D′の値を設定した場合
(即ち、第1側壁77に隣接するねじ山80の中心より
もねじ溝81側に第1側壁77が位置する場合)、反復
する剪断作業によりねじ山80の頂部の損傷又は潰れが
生じ易い。かくて、第1側壁77に隣接するねじ山80
の中心線と、第1側壁77との間の距離D(図13)、
D′(図14)は、0乃至0.3mmの範囲内の値に設定
され、これにより、切断面のバリの発生や、ねじ山80
の頂部の損傷又は潰れを防止しつつ、1/2インチの全
ネジボルト及び3/8インチの全ネジボルトを、共通の
可動刃10により切断することが可能となる。なお、本
発明者が見出したところでは、上記0乃至0.3mmの範
囲は、1/2、3/8インチ以外の他の径の全ネジボル
ト、或いは、他の径規格のネジ付棒鋼(mm単位)の剪断
に関しても、同様に適用し得る。
【0058】図15乃至図17は、本発明の第4実施例
を示す図であり、図15及び図16は、剪断機の固定刃
及び可動刃廻りの平面図及び縦断面図、図17は、固定
刃の立面図である。なお、図15乃至図17において
は、上記第1乃至第3実施例と同様な部材又は部位につ
いては、同じ参照符号が付されている。図15及び図1
6に示す如く、可動刃10は、剪断機のピストンロッド
58の先端部に取付られ、また、固定刃7は、ジョー6
の前端部分に、可動刃10と対向するように取付けられ
ている。剪断機は、前述の実施例と同様に、ピストンロ
ッド58の伸長により可動刃10及び固定刃7にて棒鋼
を軸線と略直角に切断する。
【0059】可動刃10は、第3実施例において説明し
た構造と実質的に同じ構造のものであり、従って、ピス
トンロッド58の先端部分に一体的に支持される基部1
2と、ピストンロッド58から突出する切刃部分11と
を備え、切刃部分11の前端面には、第3実施例と同じ
く、曲率半径R′の弧状の窪み10aが形成されてい
る。
【0060】固定刃7も又、上記第3実施例と実質的に
同じ全体構造を備えている。即ち、固定刃7は、円筒状
の基部74と、落し穴62の肩部64に当接する端面と
を備え、基部74の周溝75が、ジョー6に螺入される
固定ねじ(図示せず)に係合し、ジョー6の所定位置に
保持される。また、基部74の中空部76が、落し穴6
2及びスリット72に連通し、破材排出路を構成してい
る。更に、スリット72は、切刃部分11と正確に対向
する位置に位置決めされ、スリット72の両側には、左
右一対の固定刃部分71、71が配設されている。ま
た、各固定刃部分71には、被切断棒鋼の外径に相補す
る略半円状の凹部73が形成されている。
【0061】しかしながら、本例の固定刃7では、凹部
73は、上述の実施例と異なり、平滑な外周面を有する
丸鋼などの棒鋼の切断に適するように、めねじを備えて
いない。即ち、図16及び図17に示す如く、凹部73
は、内周面が平滑に仕上げられており、凹部73の内周
面は、切断すべき丸鋼等の外周面に全体的又は部分的に
接する。
【0062】固定刃7は、その他の構造、即ち、実質的
に平行に延びる第1側壁77、77、第1側壁77に対
して角度βをなし、拡開した破材排出路を形成する第2
側壁78、78、第2側壁78の終端部分に形成された
半径1mm程度の小径の湾曲R、所定の角度γをなして傾
斜したスリット72、そして、0.3乃至0.8mm、好
ましくは、0.4mm乃至0.7mmに設定されたスリット
72と切刃部分11(幅T)とのクリアランスなどにつ
いては、上記第3実施例と実質的に同じ構成を備えてお
り、従って、本例の固定刃7は、上記第3実施例の固定
刃と互換性を有する。
【0063】このように構成された固定刃7及び可動刃
10を備えた剪断機は、平滑な外周面を有する丸鋼など
の棒鋼の切断作業に用いられたとき、刃の摩損を防止す
るとともに、棒鋼の切断面に歪み又は段差を生じさせ
ず、しかも、切断面のバリの発生を解消し得ると判っ
た。しかも、固定刃7は、めねじを備えた上記実施例3
の固定刃と互換性を有し、同一の剪断機による全ネジボ
ルトの切断及び丸鋼の切断を可能にする。更に、上記第
3実施例と同様に、剪断により発生した破材を、スリッ
ト72から中空部76及び落し穴62に円滑に通すとと
もに、小径のR付部分を備えているので、固定刃7にお
けるクラックの誘発を確実に防止できる。また、全体的
に円筒状に形成された固定刃7の基部74は、端面が落
し穴62の肩部64に当接しており、カラー又は鍔が破
損又は損傷する事態を、未然に回避できる。更に、クリ
アランスの値を0.3乃至0.8mm、好ましくは、0.
4mm乃至0.7mmに設定したことにより、被切断棒鋼の
材質に関わらず、丸鋼等の棒鋼の切断面に歪み又は段差
を生じさせず、しかも、切断面のバリを解消し得る。
【0064】以上、本発明の好ましい実施例について詳
細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されること
なく特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の
変形又は変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に
含まれるものであることはいうまでもない。例えば、上
記実施例では、本発明を所謂パンチャーに適用している
が、本発明は、パンチャーを包含する概念であるカッタ
ー又は切断機に適用できる。例えば、本発明を鉄筋カッ
ターに適用し、鉄筋カッターの通常の可動刃及び固定刃
を本発明に係る可動刃及び固定刃に夫々交換しても良
い。
【0065】また、上記第2及び第3実施例における可
動刃の窪みに、ねじ付き棒鋼のおねじと対応するめねじ
を備えても良い。更に、上記第4実施例における可動刃
の切刃部分に窪みを設けず、該切刃部分を、第1実施例
と同様な平坦な前端面に形成しても良い。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明の構成によれ
ば、刃の摩損を防止するとともに、棒鋼の被切断面にバ
リを生じさせ難いねじ付き棒鋼切断用の剪断機を提供す
ることが可能となる。請求項2に記載の本発明の構成に
よれば、刃の摩損を防止し、棒鋼の被切断面にバリを生
じさせ難く、しかも、剪断により良好な被切断面の仕上
げを達成できるねじ付き棒鋼切断用の剪断機を提供する
ことが可能となる。
【0067】請求項3に記載の本発明の構成によれば、
固定刃部分の凹部に形成されためねじのねじ山は、スリ
ットの内側面近傍において十分な肉厚を有し、磨損に対
する優れた耐久性を備えている。従って、固定刃は、反
復する剪断作業に耐えることができる。請求項4に記載
された本発明の構成によれば、固定刃部分の凹部に形成
されためねじのねじ山の各頂部が平坦に形成されるの
で、ねじ山頂部の損傷又は潰れが防止される。
【0068】請求項5に記載された本発明の構成によれ
ば、側壁に近接するねじ山は、凹部の全周に亘って均一
且つ十分な厚さを確保でき、磨損に対して所望の耐久性
を有し、反復する剪断作業に耐えることができる。請求
項6に記載された本発明の構成によれば、側壁に隣接す
るねじ山の中心線と、側壁との間の距離は0乃至0.3
mmの範囲内の値に設定され、これにより、被切断棒鋼の
切断面におけるバリの発生を回避し、側壁に隣接するね
じ山の頂部の損傷又は潰れを防止しつつ、異なる径の被
切断棒鋼を共通の可動刃により切断することが可能とな
る。
【0069】請求項7に記載された本発明の構成によれ
ば、剪断機は、平滑な外周面を有する丸鋼などの棒鋼の
切断作業に用いられたとき、刃の摩損を防止するととも
に、棒鋼の切断面に歪み又は段差が生じさせず、しか
も、切断面のバリの発生を解消し得る。請求項8に記載
された本発明の構成によれば、スリットを画成する側壁
が中空部に向かって拡開した破材排出路を構成するの
で、従前の破材がスリット内に残留するのを確実に防止
でき、かくして、スリットの底部付近にクラックが生じ
る事態を未然に回避できる。
【0070】請求項9に記載された本発明の構成によれ
ば、側壁とスリットの底壁との交差部に、小径の湾曲部
分が設けられ、かかるクラックの誘発が確実に防止され
る。請求項10記載された本発明の構成によれば、固定
刃の基部が、カラー又は鍔を備えず、全体的に円筒状に
形成されるので、カラー又は鍔の破損又は損傷が、未然
に回避される。
【0071】請求項11に記載された本発明の構成によ
れば、スリットの幅と、固定刃の切刃部分とのクリアラ
ンスが、0.3乃至0.8mmに設定され、これにより、
被切断棒鋼の切断面の歪み又は段差や、該切断面のバリ
の発生が防止される。請求項12に記載された本発明の
構成によれば、切刃部分は、丸鋼等の棒鋼の外周に当接
する内周面を備えた弧状の窪みを有し、可動刃は、丸鋼
等を円滑に受入れる。
【0072】請求項13に記載された本発明の構成によ
れば、固定刃は、めねじを備えた固定刃と互換性を有す
るように構成され、同一の剪断機による全ネジボルトの
切断及び丸鋼等の切断を可能にする。請求項14に記載
された本発明の構成によれば、本発明の剪断機は、棒鋼
切断用剪断機と鋼材穴明け用剪断機との互換性を可能に
し、実際の作業工程に極めて具合良く適応できるので、
大きな利便性をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る剪断機の縦断面図であ
る。
【図2】図1に示す剪断機の前端部分を示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示す剪断機の前端部分を示す平面図であ
る。
【図4】図1に示す剪断機の前端部分を示す側面図であ
る。
【図5】固定刃の立面図である。
【図6】固定刃の凹部に形成されためねじの部分拡大断
面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図8】図7に示す実施例の側面図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る剪断機の固定刃及び
可動刃廻りの平面図である。
【図10】図9に示す剪断機の固定刃及び可動刃廻りの
縦断面図である。
【図11】図9及び図10に示す固定刃の立面図であ
る。
【図12】図9乃至図11に示す固定刃のめねじ及びス
リット廻りの構造を示す部分拡大立面図である。
【図13】図9乃至図12に示す固定刃のめねじ及びス
リット廻りの構造を示す部分拡大横断面図である。
【図14】図9乃至図12に示す固定刃のめねじ及びス
リット廻りの構造を示す部分拡大横断面図である。
【図15】本発明の第4実施例に係る剪断機の固定刃及
び可動刃廻りの平面図である。
【図16】図15に示す剪断機の固定刃及び可動刃廻り
の縦断面図である。
【図17】図15及び図16に示す固定刃の立面図であ
る。
【符号の説明】
1 剪断機 6 ジョー 7 固定刃 10 可動刃 10a 窪み 11 切刃部分 12 基部 13 固定ねじ 58 ピストンロッド 71 固定刃部分 72 スリット 73 めねじ 74 基部 75 固定ねじ W 棒鋼
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記凹部の中心軸線は、前記固定刃の幅
方向軸線に対して所定の角度をなして傾斜していること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の剪
断機。
【請求項】 前記凹部のめねじは、ねじ山の各頂部が
平坦に形成されることを特徴とする請求項1乃至のい
ずれか1項に記載の剪断機。
【請求項】 前記スリットは、前記固定刃に対し、前
記凹部のめねじのリード角と略同一に設定された角度を
なして傾斜し、前記スリットの側壁に近接するねじ山
は、スリットと略平行に延び、前記固定刃の露出端面と
凹部の底部との間に位置する前記側壁の部分は、互いに
略平行に延びることを特徴とする請求項1乃至のいず
れか1項に記載の剪断機。
【請求項】 スリットを画成する側壁に隣接するねじ
山の中心線と、前記側壁との間の距離は0乃至0.3m
mの範囲内の値に設定されることを特徴とする請求項1
乃至1のいずれか1項に記載の剪断機。
【請求項】 ピストンロッドの前端部分に取付けられ
た可動刃と、本体に取付けられた固定刃とを有し、該固
定刃が、被切断棒鋼の外形と実質的に相補する形状を有
する凹部を備えた剪断機において、 前記可動刃は、該可動刃が前進される際に前端部が前記
棒鋼に押圧される切刃部分を有し、前記固定刃は、左右
の固定刃部分と、該固定刃部分間に配置されたスリット
とを有し、該スリットは、前記切刃部分と対向し、前記
切刃部分が前進した際に該切刃部分を収容する位置に位
置決めされ、前記固定刃の凹部は、平滑な内周面を備え
たことを特徴とする剪断機。
【請求項】 前記固定刃は、本体に配設された破材の
落し穴と連通する中空部を備え、該中空部は、前記スリ
ットの底部と連通しており、該スリットを画成する側壁
にはテーパが付けられ、該側壁は、前記中空部に向かっ
て拡開した破材排出路を構成することを特徴とする請求
項1乃至のいずれか1項に記載の剪断機。
【請求項10】 前記側壁と前記スリットの底壁との交
差部に、小径の湾曲部分が設けられることを特徴とする
請求項に記載の剪断機。
【請求項11】 前記固定刃の基部は、全体的に円筒状
に形成され、該基部の端面が、前記落し穴に形成された
肩部に当接し、剪断作業時に固定刃に作用する実質的に
全ての荷重が、前記肩部及び前記基部の端面に生じる反
力によって支持されることを特徴とする請求項1乃至
のいずれか1項に記載の剪断機。
【請求項12】 前記スリットの幅と、前記固定刃の切
刃部分とのクリアランスが、0.3乃至0.8mmに設
定されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか
1項に記載の剪断機。
【請求項13】 前記切刃部分は、前記棒鋼の外周に当
接する内周面を備えた弧状の窪みを有することを特徴と
する請求項に記載の剪断機。
【請求項14】 前記固定刃は、請求項1乃至に記載
された固定刃と互換性を有することを特徴とする請求項
又は13に記載の剪断機。
【請求項15】 前記可動刃及び固定刃は、鋼材に穴明
け加工を施すポンチ及びダイと互換性を有する基部を備
えたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項
に記載の剪断機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】上記構成の剪断機によれば、棒鋼は、左右
の固定刃部分によって極めて安定した状態で支持され、
棒鋼に軸線方向の逃げが生じない。従って、固定刃部分
に形成されためねじのねじ山の損耗が防止される。ま
た、棒鋼の逃げが生じないので、棒鋼の被切断面にバリ
などが発生しない。更に、可動刃の窪みは、固定刃の反
対側で棒鋼の外周に当接し、これを固定刃に向かって押
圧する。従って、剪断のための押圧力が比較的均等に棒
鋼に加えられ、棒鋼に大きな剪断歪みが生じ難い。かく
して、剪断機による良好な被切断面の仕上げが可能とな
る。本発明の或る実施態様においては、棒鋼のおねじと
対応するめねじが可動刃の窪みに形成される。かかる構
造の可動刃では、棒鋼のおねじ及び可動刃の窪みは、互
いに相補する形態で円滑に係合し、安定した相対位置を
保持する。かくして、可動刃は、棒鋼の軸線方向変位の
阻止及び被切断面のバリの防止に寄与する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】また、上記第2及び第3実施例における可
動刃の窪みに、ねじ付き棒鋼のおねじと対応するめねじ
を備えても良い。これにより、可動刃の窪みと棒鋼のお
ねじとは、互いに相補する形態で円滑に係合し、相互に
位置決めすることができ、しかも、両者は、剪断時に安
定した相対位置を確保する。かくして、可動刃は、棒鋼
の軸線方向変位の阻止及び被切断面のバリの防止などに
寄与し、一層良好な棒鋼の被切断面を実現するであろ
う。更に、上記第4実施例における可動刃の切刃部分に
窪みを設けず、該切刃部分を、第1実施例と同様な平坦
な前端面に形成しても良い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明の構成によれ
ば、刃の摩損を防止するとともに、棒鋼の被切断面にバ
リを生じさせ難いねじ付き棒鋼切断用の剪断機を提供す
ることが可能となる。請求項2に記載の本発明の構成に
よれば、刃の摩損を防止し、棒鋼の被切断面にバリを生
じさせ難く、しかも、剪断により良好な被切断面の仕上
げを達成できるねじ付き棒鋼切断用の剪断機を提供する
ことが可能となる。請求項3に記載の本発明の構成によ
れば、棒鋼のおねじ及び可動刃の窪みは、互いに相補す
る形態で円滑に係合し、安定した相対位置を保持する。
従って、剪断機の可動刃は、棒鋼の軸線方向変位の阻止
及び被切断面のバリの防止に寄与できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】請求項に記載の本発明の構成によれば、
固定刃部分の凹部に形成されためねじのねじ山は、スリ
ットの内側面近傍において十分な肉厚を有し、磨損に対
する優れた耐久性を備えている。従って、固定刃は、反
復する剪断作業に耐えることができる。請求項に記載
された本発明の構成によれば、固定刃部分の凹部に形成
されためねじのねじ山の各頂部が平坦に形成されるの
で、ねじ山頂部の損傷又は潰れが防止される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】請求項に記載された本発明の構成によれ
ば、側壁に近接するねじ山は、凹部の全周に亘って均一
且つ十分な厚さを確保でき、磨損に対して所望の耐久性
を有し、反復する剪断作業に耐えることができる。請求
に記載された本発明の構成によれば、側壁に隣接す
るねじ山の中心線と、側壁との間の距離は0乃至0.3
mmの範囲内の値に設定され、これにより、被切断棒鋼
の切断面におけるバリの発生を回避し、側壁に隣接する
ねじ山の頂部の損傷又は潰れを防止しつつ、異なる径の
被切断棒鋼を共通の可動刃により切断することが可能と
なる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】請求項に記載された本発明の構成によれ
ば、剪断機は、平滑な外周面を有する丸鋼などの棒鋼の
切断作業に用いられたとき、刃の摩損を防止するととも
に、棒鋼の切断面に歪み又は段差が生じさせず、しか
も、切断面のバリの発生を解消し得る。請求項に記載
された本発明の構成によれば、スリットを画成する側壁
が中空部に向かって拡開した破材排出路を構成するの
で、従前の破材がスリット内に残留するのを確実に防止
でき、かくして、スリットの底部付近にクラックが生じ
る事態を未然に回避できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】請求項10に記載された本発明の構成によ
れば、側壁とスリットの底壁との交差部に、小径の湾曲
部分が設けられ、かかるクラックの誘発が確実に防止さ
れる。請求項11記載された本発明の構成によれば、固
定刃の基部が、カラー又は鍔を備えず、全体的に円筒状
に形成されるので、カラー又は鍔の破損又は損傷が、未
然に回避される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】請求項12に記載された本発明の構成によ
れば、スリットの幅と、固定刃の切刃部分とのクリアラ
ンスが、0.3乃至0.8mmに設定され、これによ
り、被切断棒鋼の切断面の歪み又は段差や、該切断面の
バリの発生が防止される。請求項13に記載された本発
明の構成によれば、切刃部分は、丸鋼等の棒鋼の外周に
当接する内周面を備えた弧状の窪みを有し、可動刃は、
丸鋼等を円滑に受入れる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】請求項14に記載された本発明の構成によ
れば、固定刃は、めねじを備えた固定刃と互換性を有す
るように構成され、同一の剪断機による全ネジボルトの
切断及び丸鋼等の切断を可能にする。請求項15に記載
された本発明の構成によれば、本発明の剪断機は、棒鋼
切断用剪断機と鋼材穴明け用剪断機との互換性を可能に
し、実際の作業工程に極めて具合良く適応できるので、
大きな利便性をもたらす。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドの前端部分に取付けられ
    た可動刃と、本体に取付けられた固定刃とを有し、該固
    定刃が、被切断棒鋼の外形と実質的に相補する形状を有
    する凹部を備え、該凹部が、前記棒鋼のおねじと対応す
    るめねじを有する剪断機において、 前記可動刃は、該可動刃が前進される際に前端部が前記
    棒鋼に押圧される切刃部分を有し、前記固定刃は、左右
    の固定刃部分と、該固定刃部分間に配置されたスリット
    とを有し、該スリットは、前記切刃部分と対向し、前記
    切刃部分が前進した際に該切刃部分を収容する位置に位
    置決めされることを特徴とする剪断機。
  2. 【請求項2】 ピストンロッドの前端部分に取付けられ
    た可動刃と、本体に取付けられた固定刃とを有し、該固
    定刃が、被切断棒鋼の外形と実質的に相補する形状を有
    する凹部を備え、該凹部が、前記棒鋼のおねじと対応す
    るめねじを有する剪断機において、 前記可動刃は、該可動刃が前進される際に前端部が前記
    棒鋼に押圧される切刃部分を有し、該切刃部分は、前記
    棒鋼の外周に当接する内周面を備えた弧状の窪みを有
    し、前記固定刃は、左右の固定刃部分と、該固定刃部分
    間に配置されたスリットとを有し、該スリットは、前記
    窪みと対向し、前記切刃部分が前進した際に該切刃部分
    を収容する位置に位置決めされることを特徴とする剪断
    機。
  3. 【請求項3】 前記凹部の中心軸線は、前記固定刃の幅
    方向軸線に対して所定の角度をなして傾斜していること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の剪断機。
  4. 【請求項4】 前記凹部のめねじは、ねじ山の各頂部が
    平坦に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1項に記載の剪断機。
  5. 【請求項5】 前記スリットは、前記固定刃に対し、前
    記凹部のめねじのリード角と略同一に設定された角度を
    なして傾斜し、前記スリットの側壁に近接するねじ山
    は、スリットと略平行に延び、前記固定刃の露出端面と
    凹部の底部との間に位置する前記側壁の部分は、互いに
    略平行に延びることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の剪断機。
  6. 【請求項6】 スリットを画成する側壁に隣接するねじ
    山の中心線と、前記側壁との間の距離は0乃至0.3mm
    の範囲内の値に設定されることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれか1項に記載の剪断機。
  7. 【請求項7】 ピストンロッドの前端部分に取付けられ
    た可動刃と、本体に取付けられた固定刃とを有し、該固
    定刃が、被切断棒鋼の外形と実質的に相補する形状を有
    する凹部を備えた剪断機において、 前記可動刃は、該可動刃が前進される際に前端部が前記
    棒鋼に押圧される切刃部分を有し、前記固定刃は、左右
    の固定刃部分と、該固定刃部分間に配置されたスリット
    とを有し、該スリットは、前記切刃部分と対向し、前記
    切刃部分が前進した際に該切刃部分を収容する位置に位
    置決めされ、前記固定刃の凹部は、平滑な内周面を備え
    たことを特徴とする剪断機。
  8. 【請求項8】 前記固定刃は、本体に配設された破材の
    落し穴と連通する中空部を備え、該中空部は、前記スリ
    ットの底部と連通しており、該スリットを画成する側壁
    にはテーパが付けられ、該側壁は、前記中空部に向かっ
    て拡開した破材排出路を構成することを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれか1項に記載の剪断機。
  9. 【請求項9】 前記側壁と前記スリットの底壁との交差
    部に、小径の湾曲部分が設けられることを特徴とする請
    求項8に記載の剪断機。
  10. 【請求項10】 前記固定刃の基部は、全体的に円筒状
    に形成され、該基部の端面が、前記落し穴に形成された
    肩部に当接し、剪断作業時に固定刃に作用する実質的に
    全ての荷重が、前記肩部及び前記基部の端面に生じる反
    力によって支持されることを特徴とする請求項1乃至9
    のいずれか1項に記載の剪断機。
  11. 【請求項11】 前記スリットの幅と、前記固定刃の切
    刃部分とのクリアランスが、0.3乃至0.8mmに設定
    されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1
    項に記載の剪断機。
  12. 【請求項12】 前記切刃部分は、前記棒鋼の外周に当
    接する内周面を備えた弧状の窪みを有することを特徴と
    する請求項7に記載の剪断機。
  13. 【請求項13】 前記固定刃は、請求項1乃至6に記載
    された固定刃と互換性を有することを特徴とする請求項
    7又は12に記載の剪断機。
  14. 【請求項14】 前記可動刃及び固定刃は、鋼材に穴明
    け加工を施すポンチ及びダイと互換性を有する基部を備
    えたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項
    に記載の剪断機。
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