JPH06219741A - 酸化物超電導材料 - Google Patents
酸化物超電導材料Info
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- JPH06219741A JPH06219741A JP3260145A JP26014591A JPH06219741A JP H06219741 A JPH06219741 A JP H06219741A JP 3260145 A JP3260145 A JP 3260145A JP 26014591 A JP26014591 A JP 26014591A JP H06219741 A JPH06219741 A JP H06219741A
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- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/01—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
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- C01G29/00—Compounds of bismuth
- C01G29/006—Compounds containing bismuth, with or without oxygen or hydrogen, and containing two or more other elements
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- H10N60/855—Ceramic superconductors
- H10N60/857—Ceramic superconductors comprising copper oxide
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- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01P—INDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 より高い温度、磁界下で使用できる酸化物超
電導材料を得ることができる。 【構成】 下記一般式(1) 【化1】 で示されるものである。
電導材料を得ることができる。 【構成】 下記一般式(1) 【化1】 で示されるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超電導磁石を始めと
する高磁界下で用いられるBi2 (Sr,Ca)3 Cu
2 Oδ系酸化物超電導材料に関する。
する高磁界下で用いられるBi2 (Sr,Ca)3 Cu
2 Oδ系酸化物超電導材料に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導材料は、臨界温度(Tc)
ばかりでなく、臨界磁界(Bc2 )や臨界電流密度(J
c)も本質的に充分高く、超電導マグネット用の線材、
磁気シールド、パワーリード等の応用が期待されてい
る。このような用途では、高磁界下で、長尺、大面積の
超電導材料全体で、高いJcが要求される。しかしなが
ら、酸化物超電導材料の多結晶体では、一般に(1)結
晶粒間を通って試料全体を流れうるJc(Jcinter )
は結晶粒内を流れうるJc(Jcintra )に比べ極端に
低い(弱結合)。(2)高磁界下でJcを決定する結晶
粒内の不均質点(ピン止め中心)による試料内で量子化
された磁束をピン止めする力が弱い(弱ピンニグ)等に
より試料全体を流れうるJcは低く、また、磁界および
温度依存性が強い問題点があった。
ばかりでなく、臨界磁界(Bc2 )や臨界電流密度(J
c)も本質的に充分高く、超電導マグネット用の線材、
磁気シールド、パワーリード等の応用が期待されてい
る。このような用途では、高磁界下で、長尺、大面積の
超電導材料全体で、高いJcが要求される。しかしなが
ら、酸化物超電導材料の多結晶体では、一般に(1)結
晶粒間を通って試料全体を流れうるJc(Jcinter )
は結晶粒内を流れうるJc(Jcintra )に比べ極端に
低い(弱結合)。(2)高磁界下でJcを決定する結晶
粒内の不均質点(ピン止め中心)による試料内で量子化
された磁束をピン止めする力が弱い(弱ピンニグ)等に
より試料全体を流れうるJcは低く、また、磁界および
温度依存性が強い問題点があった。
【0003】90K前後のTcを持つYBa2 Cu3 O
7-δ系材料では、溶融プロセス等により、Y2 BaCu
O5 等の非超電導析出物を結晶粒内に微細に分散させる
技術が開発され、(2)の問題を大幅に改善し、液体窒
素温度(77K)で数Tの磁界下でも充分高いJc
intra が達成された。しかしながら(1)の問題に対し
ては、むしろJcinter を劣化させる作用があり、これ
は非超電導粒子が結晶粒界にも析出するためと考えられ
る。
7-δ系材料では、溶融プロセス等により、Y2 BaCu
O5 等の非超電導析出物を結晶粒内に微細に分散させる
技術が開発され、(2)の問題を大幅に改善し、液体窒
素温度(77K)で数Tの磁界下でも充分高いJc
intra が達成された。しかしながら(1)の問題に対し
ては、むしろJcinter を劣化させる作用があり、これ
は非超電導粒子が結晶粒界にも析出するためと考えられ
る。
【0004】一方、いわゆるBi系材料では各結晶粒の
結晶軸を配向させ、ち密な焼結体を得る技術の開発によ
って、(1)の問題が大幅に改善された。即ちこの材料
系では主にTc〜80KのBi2 Sr2 CaCu2 O8+
δ(2212相)とTc〜110KのBi2 Sr2 Ca
2 Cu3 O10+ δ(2223相)の2つの超電導相が存
在する。後者の単一相を得ることは困難であったが、周
知のようにBiの一部をPbで置換することで容易にT
c>105Kの試料が得られるようになった。これらの
Bi系材料は、焼結後の一軸性プレスと再焼結熱処理の
繰返しや、Agとの界面での半溶融熱処理等の面に垂直
方向に結晶粒のC軸が良く揃った、ち密なテープ状焼結
体を作製する方法が開発され、これにより前記(1)の
弱結合の問題が大幅に改善された。2223相では77
K,1TのC軸に垂直方向の磁界に対して、108 A/
m2 を越えるJcが得られている。ただし、それ以上の
磁界でのJcの劣化が著しく、また、磁界方向に対する
Jcの異方性が大きい(C軸方向に対する磁界に対して
Jcの劣化が著しい)ため、超電導磁石への応用は77
Kでは容易ではないと考えられている。
結晶軸を配向させ、ち密な焼結体を得る技術の開発によ
って、(1)の問題が大幅に改善された。即ちこの材料
系では主にTc〜80KのBi2 Sr2 CaCu2 O8+
δ(2212相)とTc〜110KのBi2 Sr2 Ca
2 Cu3 O10+ δ(2223相)の2つの超電導相が存
在する。後者の単一相を得ることは困難であったが、周
知のようにBiの一部をPbで置換することで容易にT
c>105Kの試料が得られるようになった。これらの
Bi系材料は、焼結後の一軸性プレスと再焼結熱処理の
繰返しや、Agとの界面での半溶融熱処理等の面に垂直
方向に結晶粒のC軸が良く揃った、ち密なテープ状焼結
体を作製する方法が開発され、これにより前記(1)の
弱結合の問題が大幅に改善された。2223相では77
K,1TのC軸に垂直方向の磁界に対して、108 A/
m2 を越えるJcが得られている。ただし、それ以上の
磁界でのJcの劣化が著しく、また、磁界方向に対する
Jcの異方性が大きい(C軸方向に対する磁界に対して
Jcの劣化が著しい)ため、超電導磁石への応用は77
Kでは容易ではないと考えられている。
【0005】一方、Bi2212相の場合、低温側では
むしろ2223相より高いJc特性が得られている。例
えば、H.Kumakura等(Appl. Phys
Lett 58(1991)2830)に示されてい
るように、42Kでは20T以上の磁界下でも109 A
/m2 を越すJcが報告されている。このため42Kで
あるならば、20T以上の磁界を発生することのできる
超電導磁石の実現が確実視されるようになった。
むしろ2223相より高いJc特性が得られている。例
えば、H.Kumakura等(Appl. Phys
Lett 58(1991)2830)に示されてい
るように、42Kでは20T以上の磁界下でも109 A
/m2 を越すJcが報告されている。このため42Kで
あるならば、20T以上の磁界を発生することのできる
超電導磁石の実現が確実視されるようになった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】酸化物超電導材料はそ
のTcが高いため、より高い温度での利用が望まれてい
る。例えば、液体水素冷却(20K)で用いることがで
きれば、冷却コストの低減が可能であるばかりか、その
冷却システムの信頼性は大幅に向上する。42Kで優れ
たJc特性を持つBi系2212相テープ材料も、20
K以上の温度になるとJcの磁界・温度依存性が強くな
り、更に磁界方向に対する異方性も大きくなる。これは
前記(2)の弱ピニング力のためである。
のTcが高いため、より高い温度での利用が望まれてい
る。例えば、液体水素冷却(20K)で用いることがで
きれば、冷却コストの低減が可能であるばかりか、その
冷却システムの信頼性は大幅に向上する。42Kで優れ
たJc特性を持つBi系2212相テープ材料も、20
K以上の温度になるとJcの磁界・温度依存性が強くな
り、更に磁界方向に対する異方性も大きくなる。これは
前記(2)の弱ピニング力のためである。
【0007】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れ、より高い温度・磁界下で応用可能な酸化物超電導材
料を提供することを目的とする。
れ、より高い温度・磁界下で応用可能な酸化物超電導材
料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の酸化物超電導
材料は、下記一般式(1)
材料は、下記一般式(1)
【0009】
【化2】
【0010】で示されるものである。
【0011】
【作用】この発明において、ピン止め力が強化されるこ
とにより、所期目的を達成することができる。
とにより、所期目的を達成することができる。
【0012】
【実施例】原料として例えばBi2 O3 ,SrCO3 ,
CaCO3 ,CuO,Yおよび希土類金属の酸化物を適
宜用いた。これらの粉末を一般式(1)の組成の試料を
得るための秤量をし、ボールミルで充分混合した。ま
た、x,yは0≦x≦0.5,0≦y≦0.5−xの範
囲の0.1の整数倍の値を選んだ。各組成の混合粉末を
600kgf/cm2 の圧力でプレス成形し、大気中、
790℃で10時間の仮焼後粉砕した。プレス成形・仮
焼・粉砕の工程は3回繰返した。得られた仮焼粉末を1
000kgf/cm2 の圧力で成形し、大気中、860
℃で30時間焼成した。得られた焼結体の構造は粉末X
線回析で、酸素量はクーロメトリー法で、臨界温度(T
con)および平均の臨界電流密度(Jc)に比例した磁
化のヒステリシスの大きさ(△M)はそれぞれSQUI
D帯磁率測定装置でそれぞれ評価した。
CaCO3 ,CuO,Yおよび希土類金属の酸化物を適
宜用いた。これらの粉末を一般式(1)の組成の試料を
得るための秤量をし、ボールミルで充分混合した。ま
た、x,yは0≦x≦0.5,0≦y≦0.5−xの範
囲の0.1の整数倍の値を選んだ。各組成の混合粉末を
600kgf/cm2 の圧力でプレス成形し、大気中、
790℃で10時間の仮焼後粉砕した。プレス成形・仮
焼・粉砕の工程は3回繰返した。得られた仮焼粉末を1
000kgf/cm2 の圧力で成形し、大気中、860
℃で30時間焼成した。得られた焼結体の構造は粉末X
線回析で、酸素量はクーロメトリー法で、臨界温度(T
con)および平均の臨界電流密度(Jc)に比例した磁
化のヒステリシスの大きさ(△M)はそれぞれSQUI
D帯磁率測定装置でそれぞれ評価した。
【0013】SrおよびCaの2価の金属を3価の金属
で置換すると、キャリア密度が減少することが知られて
いる。大気中での焼成の場合、置換量が増加するにつれ
てTcは上昇し、約0.2の置換量で最大になった後減
少する。同様の振舞は、酸素含有量を減少させていった
場合にも生じる。このようにTcが変化するため置換に
よるピン止め力の変化は単純には評価できない。そこで
上記実施例と同様に無置換で大気中で焼成した試料(試
料番号:Air)比較のためにN2 中で焼成した試料
(同:N2 )、Srサイトをx=0.2のLaで置換し
た試料(同:0.2La)、Caサイトをy=0.2の
Yで置換した試料(同0.2Y)の20Kにおける磁化
カーブを測定した。これら4試料の酸素量とTconを表
1に示す。
で置換すると、キャリア密度が減少することが知られて
いる。大気中での焼成の場合、置換量が増加するにつれ
てTcは上昇し、約0.2の置換量で最大になった後減
少する。同様の振舞は、酸素含有量を減少させていった
場合にも生じる。このようにTcが変化するため置換に
よるピン止め力の変化は単純には評価できない。そこで
上記実施例と同様に無置換で大気中で焼成した試料(試
料番号:Air)比較のためにN2 中で焼成した試料
(同:N2 )、Srサイトをx=0.2のLaで置換し
た試料(同:0.2La)、Caサイトをy=0.2の
Yで置換した試料(同0.2Y)の20Kにおける磁化
カーブを測定した。これら4試料の酸素量とTconを表
1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】なお、X線解析ではすべて正方晶の単一相
であった。
であった。
【0016】図1は表1に示された4試料の20kにお
ける磁化のヒステリシスの大きさ(△M)の磁界(B)
依存性を示した特性図であり、図において1,2,3,
4は各々表1におけるAir,N2 ,0.2Laおよび
0.2Yの特性である。まず、無置換の2試料のデータ
を比較すると、低磁界では試料[Air]の方が高磁界
側では[N2 ]の方がやや高くなっている。これは[A
ir]の方がキャリア密度が高く、また、[N2 ]の方
がTcが高く、従って臨界磁界が高いためと考えられ
る。しかしながらその違いは、10KのTcの差にもか
かわらず小さい。一方、試料[0.2La],[0.2
Y]は低磁界では、無置換の場合とほとんど差がない
が、高磁界側では、2倍程度以上高い特性を示す。した
がって酸素量の変化はピンニグ特性にほとんど影響せ
ず、SrあるいはCaサイトの一部を3価の金属で置換
するとピン止め力が向上するといえる。
ける磁化のヒステリシスの大きさ(△M)の磁界(B)
依存性を示した特性図であり、図において1,2,3,
4は各々表1におけるAir,N2 ,0.2Laおよび
0.2Yの特性である。まず、無置換の2試料のデータ
を比較すると、低磁界では試料[Air]の方が高磁界
側では[N2 ]の方がやや高くなっている。これは[A
ir]の方がキャリア密度が高く、また、[N2 ]の方
がTcが高く、従って臨界磁界が高いためと考えられ
る。しかしながらその違いは、10KのTcの差にもか
かわらず小さい。一方、試料[0.2La],[0.2
Y]は低磁界では、無置換の場合とほとんど差がない
が、高磁界側では、2倍程度以上高い特性を示す。した
がって酸素量の変化はピンニグ特性にほとんど影響せ
ず、SrあるいはCaサイトの一部を3価の金属で置換
するとピン止め力が向上するといえる。
【0017】次にCaサイトをy=0.2、さまざまな
希土類金属Lnで置換した試料の特性の一部を、試料
[N2 ]での値で規格化し、表2に示す。
希土類金属Lnで置換した試料の特性の一部を、試料
[N2 ]での値で規格化し、表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】M=Prの場合、イオン価は+4を取りや
すいため、必要以上にキャリア密度を下げ、Tcを減少
させるために特性は劣化している。Ceも同様であるこ
とも確認している。その他の希土金属の場合は、ほとん
ど2倍程度以上の特性改善がみられた。イオン半径がC
aイオン半径(〜1.12オングストローム)に比べ、
より小さい希土類金属の方が特性が高く、また、高磁界
程特性改善の効果が大きい。したがって、(Sr,C
a)サイトの元素置換は、格子のひずみとピン止め力と
が関係しているように考えられる。そこでCaサイトの
20at%を10at%ずつ2種類の希土類元素で置換
した試料についも同様の評価を行った。その一部を表2
に合わせて示す。一般に置換元素の平均イオン半径が一
定でも、1元素より2元素の方が、また、2元素でもイ
オン半径の差が大きい程、特性改善の効果が大きい傾向
を示した。更にSrをx=0.1のLaでCaをy=
0.1のYで置換した試料[0.1La0.1Y]につ
いても同様の評価を行った。Srをx=0.2のLaで
置換した試料[0.2La]と共に結果を表2に加え
た。表に示されるように、試料[0.1La0.1Y]
の特性は[0.2La],[02Y]の両試料のいずれ
の特性よりも高くなっている。
すいため、必要以上にキャリア密度を下げ、Tcを減少
させるために特性は劣化している。Ceも同様であるこ
とも確認している。その他の希土金属の場合は、ほとん
ど2倍程度以上の特性改善がみられた。イオン半径がC
aイオン半径(〜1.12オングストローム)に比べ、
より小さい希土類金属の方が特性が高く、また、高磁界
程特性改善の効果が大きい。したがって、(Sr,C
a)サイトの元素置換は、格子のひずみとピン止め力と
が関係しているように考えられる。そこでCaサイトの
20at%を10at%ずつ2種類の希土類元素で置換
した試料についも同様の評価を行った。その一部を表2
に合わせて示す。一般に置換元素の平均イオン半径が一
定でも、1元素より2元素の方が、また、2元素でもイ
オン半径の差が大きい程、特性改善の効果が大きい傾向
を示した。更にSrをx=0.1のLaでCaをy=
0.1のYで置換した試料[0.1La0.1Y]につ
いても同様の評価を行った。Srをx=0.2のLaで
置換した試料[0.2La]と共に結果を表2に加え
た。表に示されるように、試料[0.1La0.1Y]
の特性は[0.2La],[02Y]の両試料のいずれ
の特性よりも高くなっている。
【0020】以上のようにBi2 (Sr,Ca)3 Cu
2 Oδ系酸化物超電導材料において(Sr,Ca)サイ
トへのY、並びにCe,Prを除く希土類金属元素での
置換はピン止め力の強化に有効であり、Jcおよびその
磁界・温度依存性を改善することが判明した。特に2種
類以上のイオン半径の異なる3価イオンでの置換は、効
果が高いことも判明した。全置換量(x+y)は0.1
〜0.4の範囲が有効である。0.1未満ではJc向上
の効果が少なく、また、0<1より多いとTcの劣化が
著しく、Jc特性はむしろ低下する。
2 Oδ系酸化物超電導材料において(Sr,Ca)サイ
トへのY、並びにCe,Prを除く希土類金属元素での
置換はピン止め力の強化に有効であり、Jcおよびその
磁界・温度依存性を改善することが判明した。特に2種
類以上のイオン半径の異なる3価イオンでの置換は、効
果が高いことも判明した。全置換量(x+y)は0.1
〜0.4の範囲が有効である。0.1未満ではJc向上
の効果が少なく、また、0<1より多いとTcの劣化が
著しく、Jc特性はむしろ低下する。
【0021】この発明により、Bi系2212相のピン
ニグ力を強化でき、したがって臨界電流密度およびその
温度・磁界依存性を大幅に改善することができた。これ
により、例えば20Kで3.5Tの磁界を発生させるよ
うに設計された従来の超電導磁石と同一寸法で5T程度
の磁界を発生させることが可能となる。言い替えると、
例えば従来、15Kで5Tの磁界を発生できるように設
計された超電導磁石と同一寸法で20Kでも5Tの磁界
を発生できるようになる。
ニグ力を強化でき、したがって臨界電流密度およびその
温度・磁界依存性を大幅に改善することができた。これ
により、例えば20Kで3.5Tの磁界を発生させるよ
うに設計された従来の超電導磁石と同一寸法で5T程度
の磁界を発生させることが可能となる。言い替えると、
例えば従来、15Kで5Tの磁界を発生できるように設
計された超電導磁石と同一寸法で20Kでも5Tの磁界
を発生できるようになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明は一般式
(1)で示されるものを用いることにより、より高い温
度、磁界下で使用できる酸化物超電導材料を得ることが
できる。
(1)で示されるものを用いることにより、より高い温
度、磁界下で使用できる酸化物超電導材料を得ることが
できる。
【図1】この発明の実施例の酸化物超電導材料を20K
における磁化のヒステリシス(△M)の磁界(B)依存
性を示す特性図である。
における磁化のヒステリシス(△M)の磁界(B)依存
性を示す特性図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 で示される酸化物超電導材料。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超電導磁石を始めと
する高磁界下で用いられるBi2 (Sr,Ca)3 Cu
2 O q 系酸化物超電導材料に関する。
する高磁界下で用いられるBi2 (Sr,Ca)3 Cu
2 O q 系酸化物超電導材料に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】90K前後のTcを持つYBa2 Cu3 O
7-q 系材料では、溶融プロセス等により、Y2 BaCu
O5 等の非超電導析出物を結晶粒内に微細に分散させる
技術が開発され、(2)の問題を大幅に改善し、液体窒
素温度(77K)で数Tの磁界下でも充分高いJc
intra が達成された。しかしながら(1)の問題に対し
ては、むしろJcinter を劣化させる作用があり、これ
は非超電導粒子が結晶粒界にも析出するためと考えられ
る。
7-q 系材料では、溶融プロセス等により、Y2 BaCu
O5 等の非超電導析出物を結晶粒内に微細に分散させる
技術が開発され、(2)の問題を大幅に改善し、液体窒
素温度(77K)で数Tの磁界下でも充分高いJc
intra が達成された。しかしながら(1)の問題に対し
ては、むしろJcinter を劣化させる作用があり、これ
は非超電導粒子が結晶粒界にも析出するためと考えられ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】一方、いわゆるBi系材料では各結晶粒の
結晶軸を配向させ、ち密な焼結体を得る技術の開発によ
って、(1)の問題が大幅に改善された。即ちこの材料
系では主にTc〜80KのBi2 Sr2 CaCu2 O8+
q (2212相)とTc〜110KのBi2 Sr2 C
a2 Cu3 O10+ q (2223相)の2つの超電導相が
存在する。後者の単一相を得ることは困難であったが、
周知のようにBiの一部をPbで置換することで容易に
Tc>105Kの試料が得られるようになった。これら
のBi系材料は、焼結後の一軸性プレスと再焼結熱処理
の繰返しや、Agとの界面での半溶融熱処理等の面に垂
直方向に結晶粒のC軸が良く揃った、ち密なテープ状焼
結体を作製する方法が開発され、これにより前記(1)
の弱結合の問題が大幅に改善された。2223相では7
7K,1TのC軸に垂直方向の磁界に対して、108 A
/m2 を越えるJcが得られている。ただし、それ以上
の磁界でのJcの劣化が著しく、また、磁界方向に対す
るJcの異方性が大きい(C軸方向に対する磁界に対し
てJcの劣化が著しい)ため、超電導磁石への応用は7
7Kでは容易ではないと考えられている。
結晶軸を配向させ、ち密な焼結体を得る技術の開発によ
って、(1)の問題が大幅に改善された。即ちこの材料
系では主にTc〜80KのBi2 Sr2 CaCu2 O8+
q (2212相)とTc〜110KのBi2 Sr2 C
a2 Cu3 O10+ q (2223相)の2つの超電導相が
存在する。後者の単一相を得ることは困難であったが、
周知のようにBiの一部をPbで置換することで容易に
Tc>105Kの試料が得られるようになった。これら
のBi系材料は、焼結後の一軸性プレスと再焼結熱処理
の繰返しや、Agとの界面での半溶融熱処理等の面に垂
直方向に結晶粒のC軸が良く揃った、ち密なテープ状焼
結体を作製する方法が開発され、これにより前記(1)
の弱結合の問題が大幅に改善された。2223相では7
7K,1TのC軸に垂直方向の磁界に対して、108 A
/m2 を越えるJcが得られている。ただし、それ以上
の磁界でのJcの劣化が著しく、また、磁界方向に対す
るJcの異方性が大きい(C軸方向に対する磁界に対し
てJcの劣化が著しい)ため、超電導磁石への応用は7
7Kでは容易ではないと考えられている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】一方、Bi2212相の場合、低温側では
むしろ2223相より高いJc特性が得られている。例
えば、H.Kumakura等(Appl. Phys
Lett 58(1991)2830)に示されてい
るように、4.2Kでは20T以上の磁界下でも109
A/m2 を越すJcが報告されている。このため4.2
Kであるならば、20T以上の磁界を発生することので
きる超電導磁石の実現が確実視されるようになった。
むしろ2223相より高いJc特性が得られている。例
えば、H.Kumakura等(Appl. Phys
Lett 58(1991)2830)に示されてい
るように、4.2Kでは20T以上の磁界下でも109
A/m2 を越すJcが報告されている。このため4.2
Kであるならば、20T以上の磁界を発生することので
きる超電導磁石の実現が確実視されるようになった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】酸化物超電導材料はそ
のTcが高いため、より高い温度での利用が望まれてい
る。例えば、液体水素冷却(20K)で用いることがで
きれば、冷却コストの低減が可能であるばかりか、その
冷却システムの信頼性は大幅に向上する。4.2Kで優
れたJc特性を持つBi系2212相テープ材料も、2
0K以上の温度になるとJcの磁界・温度依存性が強く
なり、更に磁界方向に対する異方性も大きくなる。これ
は前記(2)の弱ピニング力のためである。
のTcが高いため、より高い温度での利用が望まれてい
る。例えば、液体水素冷却(20K)で用いることがで
きれば、冷却コストの低減が可能であるばかりか、その
冷却システムの信頼性は大幅に向上する。4.2Kで優
れたJc特性を持つBi系2212相テープ材料も、2
0K以上の温度になるとJcの磁界・温度依存性が強く
なり、更に磁界方向に対する異方性も大きくなる。これ
は前記(2)の弱ピニング力のためである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【化2】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】SrおよびCaの2価の金属を3価の金属
で置換すると、キャリア密度が減少することが知られて
いる。大気中での焼成の場合、置換量が増加するにつれ
てTcは上昇し、約0.2の置換量で最大になった後減
少する。同様の振舞は、酸素含有量を減少させていった
場合にも生じる。このようにTcが変化するため置換に
よるピン止め力の変化は単純には評価できない。そこで
上記実施例と同様に無置換で大気中で焼成した試料(試
料番号:Air)比較のためにN2 中で焼成した試料
(同:N 2 )、Srサイトをx=0.2のLaで置換し
た試料(同:0.2La)、Caサイトをy=0.2の
Yで置換した試料(同0.2Y)の20Kにおける磁化
カーブを測定した。これら4試料の酸素量とTconを表
1に示す。
で置換すると、キャリア密度が減少することが知られて
いる。大気中での焼成の場合、置換量が増加するにつれ
てTcは上昇し、約0.2の置換量で最大になった後減
少する。同様の振舞は、酸素含有量を減少させていった
場合にも生じる。このようにTcが変化するため置換に
よるピン止め力の変化は単純には評価できない。そこで
上記実施例と同様に無置換で大気中で焼成した試料(試
料番号:Air)比較のためにN2 中で焼成した試料
(同:N 2 )、Srサイトをx=0.2のLaで置換し
た試料(同:0.2La)、Caサイトをy=0.2の
Yで置換した試料(同0.2Y)の20Kにおける磁化
カーブを測定した。これら4試料の酸素量とTconを表
1に示す。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】次にCaサイトをy=0.2、さまざまな
希土類金属Lnで置換した試料の特性の一部を、試料
[N 2 ]での値で規格化し、表2に示す。
希土類金属Lnで置換した試料の特性の一部を、試料
[N 2 ]での値で規格化し、表2に示す。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】M=Prの場合、イオン価は+4を取りや
すいため、必要以上にキャリア密度を下げ、Tcを減少
させるために特性は劣化している。Ceも同様であるこ
とも確認している。その他の希土金属の場合は、ほとん
ど2倍程度以上の特性改善がみられた。イオン半径がC
aイオン半径(〜1.12オングストローム)に比べ、
より小さい希土類金属の方が特性が高く、また、高磁界
程特性改善の効果が大きい。したがって、(Sr,C
a)サイトの元素置換は、格子のひずみとピン止め力と
が関係しているように考えられる。そこでCaサイトの
20at%を10at%ずつ2種類の希土類元素で置換
した試料についも同様の評価を行った。その一部を表2
に合わせて示す。一般に置換元素の平均イオン半径が一
定でも、1元素より2元素の方が、また、2元素でもイ
オン半径の差が大きい程、特性改善の効果が大きい傾向
を示した。更にSrをx=0.1のLaでCaをy=
0.1のYで置換した試料[0.1La0.1Y]につ
いても同様の評価を行った。Srをx=0.2のLaで
置換した試料[0.2La]と共に結果を表2に加え
た。表に示されるように、試料[0.1La0.1Y]
の特性は[0.2La],[0.2Y]の両試料のいず
れの特性よりも高くなっている。
すいため、必要以上にキャリア密度を下げ、Tcを減少
させるために特性は劣化している。Ceも同様であるこ
とも確認している。その他の希土金属の場合は、ほとん
ど2倍程度以上の特性改善がみられた。イオン半径がC
aイオン半径(〜1.12オングストローム)に比べ、
より小さい希土類金属の方が特性が高く、また、高磁界
程特性改善の効果が大きい。したがって、(Sr,C
a)サイトの元素置換は、格子のひずみとピン止め力と
が関係しているように考えられる。そこでCaサイトの
20at%を10at%ずつ2種類の希土類元素で置換
した試料についも同様の評価を行った。その一部を表2
に合わせて示す。一般に置換元素の平均イオン半径が一
定でも、1元素より2元素の方が、また、2元素でもイ
オン半径の差が大きい程、特性改善の効果が大きい傾向
を示した。更にSrをx=0.1のLaでCaをy=
0.1のYで置換した試料[0.1La0.1Y]につ
いても同様の評価を行った。Srをx=0.2のLaで
置換した試料[0.2La]と共に結果を表2に加え
た。表に示されるように、試料[0.1La0.1Y]
の特性は[0.2La],[0.2Y]の両試料のいず
れの特性よりも高くなっている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】以上のようにBi2 (Sr,Ca)3 Cu
2 O q 系酸化物超電導材料において(Sr,Ca)サイ
トへのY、並びにCe,Prを除く希土類金属元素での
置換はピン止め力の強化に有効であり、Jcおよびその
磁界・温度依存性を改善することが判明した。特に2種
類以上のイオン半径の異なる3価イオンでの置換は、効
果が高いことも判明した。全置換量(x+y)は0.1
〜0.4の範囲が有効である。0.1未満ではJc向上
の効果が少なく、また、0<1より多いとTcの劣化が
著しく、Jc特性はむしろ低下する。
2 O q 系酸化物超電導材料において(Sr,Ca)サイ
トへのY、並びにCe,Prを除く希土類金属元素での
置換はピン止め力の強化に有効であり、Jcおよびその
磁界・温度依存性を改善することが判明した。特に2種
類以上のイオン半径の異なる3価イオンでの置換は、効
果が高いことも判明した。全置換量(x+y)は0.1
〜0.4の範囲が有効である。0.1未満ではJc向上
の効果が少なく、また、0<1より多いとTcの劣化が
著しく、Jc特性はむしろ低下する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】この発明により、Bi系2212相のピニ
ング力を強化でき、したがって臨界電流密度およびその
温度・磁界依存性を大幅に改善することができた。これ
により、例えば20Kで3.5Tの磁界を発生させるよ
うに設計された従来の超電導磁石と同一寸法で5T程度
の磁界を発生させることが可能となる。言い替えると、
例えば従来、15Kで5Tの磁界を発生できるように設
計された超電導磁石と同一寸法で20Kでも5Tの磁界
を発生できるようになる。
ング力を強化でき、したがって臨界電流密度およびその
温度・磁界依存性を大幅に改善することができた。これ
により、例えば20Kで3.5Tの磁界を発生させるよ
うに設計された従来の超電導磁石と同一寸法で5T程度
の磁界を発生させることが可能となる。言い替えると、
例えば従来、15Kで5Tの磁界を発生できるように設
計された超電導磁石と同一寸法で20Kでも5Tの磁界
を発生できるようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000003997 日産自動車株式会社 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 (72)発明者 若田 光延 東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 高野 智 東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 宗像 文男 東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 山内 尚雄 東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 で示される酸化物超電導材料
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3260145A JPH06219741A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 酸化物超電導材料 |
| EP92117135A EP0536729A1 (en) | 1991-10-08 | 1992-10-07 | Oxide superconducting material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3260145A JPH06219741A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 酸化物超電導材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06219741A true JPH06219741A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=17343936
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3260145A Pending JPH06219741A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 酸化物超電導材料 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0536729A1 (ja) |
| JP (1) | JPH06219741A (ja) |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP3260145A patent/JPH06219741A/ja active Pending
-
1992
- 1992-10-07 EP EP92117135A patent/EP0536729A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0536729A1 (en) | 1993-04-14 |
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