JPH06220398A - 高固形分塗料組成物 - Google Patents

高固形分塗料組成物

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JPH06220398A
JPH06220398A JP850693A JP850693A JPH06220398A JP H06220398 A JPH06220398 A JP H06220398A JP 850693 A JP850693 A JP 850693A JP 850693 A JP850693 A JP 850693A JP H06220398 A JPH06220398 A JP H06220398A
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coating
solvent
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JP850693A
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Yoshiaki Marutani
義明 丸谷
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料の特性を損なうことなく、塗料中の溶剤
量を効果的に削減することができるようにする。 【構成】 3官能以上の水酸基を有する分子量200以
下の化合物と、酸無水物の化合物とを反応させて得られ
る化合物に、単官能エポキシ化合物を反応させて得られ
る数平均分子量2000以下のポリエステルオリゴマー
からなる第1成分と、水酸基と反応性を有する硬化剤か
らなる第2成分とを必須の成分として含有してなる高固
形分塗料組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料の流動性を損なう
ことなく耐擦傷性等に優れた塗膜を形成することがで
き、かつ塗料中の溶剤量を削減することができる高固形
分塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、塗料を構成する溶剤が気化するこ
とによって環境が汚染されるのを防止するため、例えば
特開昭61−9461号公報に示されるように水酸基含
有重合体類と微粒子重合体類とからなる系に、特定のア
ミノ樹脂を配合することにより、塗装作業性を良好状態
に維持しつつ塗料中の溶剤量を削減するように構成され
た高固形被覆組成物が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示されて
いる高固形被覆組成物は、塗装作業が容易なように塗料
に適度の流動性を付与しつつ、溶剤量をある程度削減す
ることができるものではあるが、耐擦傷性および耐酸性
等が不十分であり、屋外で使用される自動車用等の塗料
組成物として満足のいくものではなかった。
【0004】そして、優れた光沢性、硬度、耐久性、耐
溶剤性、耐水性、低温性および急速硬化性を有する自動
車用の上塗り塗料組成物として、特開昭55−1236
60号公報に示されるように、適量のアクリル樹脂を含
有する熱硬化性被覆用塗料組成物が知られている。
【0005】上記のようにアクリル樹脂を含有する塗料
において、適正な塗料の物性を得るためには、2000
以上の分子量を有するアクリル樹脂を使用する必要があ
る。したがって、上記アクリル樹脂を適度に可塑化して
塗料に流動性を付与するためには、ある程度の量の溶剤
を使用しなければならず、塗料中に含有される溶剤量の
削減効果が不十分であるという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、塗料の特性を損なうことなく、塗料中
の溶剤量を効果的に削減することができる高固形分塗料
組成物を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、3官能以上の水酸基を有する分子量200以下の化
合物(a)および酸無水物の化合物(b)を反応させて
得られる化合物(c)に、単官能エポキシ化合物(d)
を反応させて得られる数平均分子量2000以下のポリ
エステルオリゴマーからなる第1成分と、水酸基と反応
性を有する硬化剤からなる第2成分とを必須の成分とし
て含有してなる高固形分塗料組成物である。
【0008】以下、本発明の高固形分塗料組成物につい
てさらに詳細に説明する。ここにおいて、上記第1成分
を構成する3官能以上の水酸基を有する化合物(a)と
しては、例えばグリセリン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミノ
メタン、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ートのようなトリオール類、ペンタエリトリット、ジペ
ンタエリトリット、イノシトール等がある。
【0009】上記のように第1成分を構成する化合物
(a)として3官能以上の水酸基を有する化合物を使用
したのは、2官能以下の化合物を使用すると樹脂の架橋
が不十分となって塗膜の厚みを十分に形成できなくなる
ためである。
【0010】また、上記化合物(a)と反応させる無水
化合物の化合物(b)としては、例えば無水フタル酸、
ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フ
タル酸、無水コハク酸、無水ヘット酸、無水ハイミック
酸または無水トリメリット酸等がある。
【0011】また、上記化合物(a)と無水化合物の化
合物(b)とを反応させて得られた化合物(c)に反応
させる単官能エポキシ化合物(d)としては、例えば昭
和シェル石油社の商品名「カージュラーE10」、同
「ペス10」、ダイセル化学工業社の商品名「AOEX
24」または同「AOEX68」等がある。
【0012】そして、上記化合物(c)に上記単官能エ
ポキシ化合物(d)を反応させて得られるポリエステル
オリゴマーからなる第1成分の数平均分子量は、200
0以下とし、1000以下とすることが好ましい。上記
第1成分の数平均分子量2000以下に限定したのは、
数平均分子量2000以上になると、溶剤による稀釈が
困難となって塗料の溶剤削減効果が得られなくなるから
である。
【0013】また、上記第2成分となる水酸基と反応す
る硬化剤としては、イソシアネートプレポリマー、メラ
ミン樹脂、酸無水物を含有するオリゴマーまたはシラノ
ール基を含有するオリゴマー等があげられる。
【0014】上記イソシアネートプレポリマーとして
は、ヘキサヒドロジイソシアネート、キシレンジイソシ
アネート、水添キシレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート等の脂肪族イソシアネートもしくは脂
環族イソシアネート類のイソシアヌレート体、トリメチ
ロールプロパンアダクト体またはビュッレット体等が挙
げられる。
【0015】上記メラミン樹脂には、単核タイプと多核
タイプとがあり、溶剤を削減するという本発明の目的を
達成するためには、単核タイプのメラミン樹脂を用いる
ことが有効である。このメラミン樹脂の具体例として
は、例えば、三井サイアナミッド社製の「サイメル30
3」、同「サイメル370」等が挙げられる。
【0016】また、上記酸無水物を含有するオリゴマー
は、例えば無水マレイン酸もしくは無水コハク酸等のビ
ニル基および酸無水物基を含有する単量体と、共重合可
能な単量体とを重合させることにより、アクリル共重合
体として得られる。このアクリル共重合体の数平均分子
量は、800〜1500の範囲内とし、900〜120
0の範囲内が好ましい。上記数平均分子量が800未満
の場合には、樹脂の架橋が不十分となり、塗料の耐薬品
性が劣ることとなり、1500を超える場合には、樹脂
の分子量が高くなって塗料の粘度が増大し、溶剤の削減
効果が低下するからである。
【0017】また、上記アクリル共重合体の数平均分子
量に対する重量平均分子量の割合は、2.5以下が適当
であり、好ましくは2以下である。この割合が2.5を
超える場合には、樹脂中に分子量が極めて高い分子が存
在することとなって塗料の粘度が高くなり、溶剤削減効
果が望めないからである。
【0018】また、上記シラノール基を含有するオリゴ
マーは、下記化1の一般式で示すシラノール基を含有す
る単量体と、共重合可能な単量体とを共重合することに
より、アクリル重合体として得ることができる。
【0019】
【化1】
【0020】なお、上記化1に示す一般式において、R
1は、HもしくはCH3、Aは、エステルもしくはベン
ゼン環、R2は、炭素数1〜6の2価の脂肪族飽和炭化
水素、R3,4は、同一もしくは異なるフェニル基、炭
素数1〜6のアルキル基、アルコキシ基またはアシロキ
シ基、R5は、Hまたは炭素数1〜6のアルキル基、n
は、1〜10の整数である。
【0021】上記R2によって表される炭素数1〜6の
2価の脂肪族飽和炭化水素としては、直鎖または分岐状
のアルキレン基、例えばメチレン、エチレン、プロピレ
ン、ヘキサメチレン等を挙げることができる。また、上
記R3,R4,R5によって表される炭素数1〜6のア
ルキル基としては、直鎖または分岐状のアルキル基、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソブチル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、ペンチル、ネオペンチル基等が挙
げられる。
【0022】また、上記R3,R4で表される炭素数1
〜6のアルコキシ基としては、直鎖または分岐状のアル
コキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキ
シ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、n
−ペントキシ、n−ヘキシルオキシ等が挙げられる。上
記整数nが2以上のとき、R3とR4とが互いに異なっ
ていてもよく、あるいは同じでもよい。
【0023】本発明において、上記化1の一般式で示さ
れる単量体として用いられるの化合物としては、例えば γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン
γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリシラノール γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン
γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリシランジオール γ−(メタ)アクリロキシブチルフェニルシランジオー
ルγ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジプロポキ
シシラン また、上記単量体と共重合可能な単量体のうち代表的な
ものとしては、炭素数1〜22のアルキル基と、(メ
タ)アクリル酸とのエステル化合物であるアルキル(メ
タ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、ter
−ブチルスチレン、グリシジル(メタ)アクリレート、
2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリロニトリル、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリルアミド、(メタ)ジアクリルアミ
ド、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリ
レート、フォスフォノオキシエチル(メタ)アクリレー
ト等の燐酸基含有(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、
ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン等
のα−オレフィン類またはトリフルオロメチルトリフル
オロビニルエーテル等のパーフルオロビニルエーテル等
の化合物がある。
【0024】また、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)
アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート等の(メタ)アクリレート類、ヒドロキシエチル
ビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル等の
ビニルエーテル類、ヒドロキシエチルアリルエーテル等
のアリル化合物と、これらにε−カプロラクトンを1〜
6モル付加してなる化合物、(メタ)アクリル酸等のカ
ルボン酸含有単量体に単官能エポキシ化合物を反応させ
て得られた化合物、グリシジル(メタ)アクリレート等
のエポキシ基含有単量体に脂肪酸もしくはヒドロキシ酸
を反応させて得られる化合物等の水酸基含有単量体が挙
げられる。
【0025】上記シラノール基を含有する単量体と、共
重合可能な単量体とを共重合して得られるアクリル共重
合体の数平均分子量は、800〜2500の範囲内と
し、900〜1200の範囲内が好ましい。上記数平均
分子量が800未満の場合には、樹脂の架橋が不十分と
なり、塗料の耐薬品性が劣ることとなり、2500を超
える場合には、樹脂の分子量が高くなって塗料の粘度が
増大し、溶剤の削減効果が低下するからである。
【0026】また、上記アクリル共重合体の数平均分子
量に対する重量分子量の割合は、2.5以下が適当であ
り、好ましくは2以下である。この割合が2.5以上の
場合には、樹脂中に著しく分子量が高い分子が存在する
こととなって塗料の粘度が上がり、溶剤削減効果が望め
ないからである。
【0027】また、上記ポリエステルポリマーからなる
第1成分と、第2成分の硬化剤とを反応させる際に使用
する硬化触媒としては、上記硬化剤がメラミン樹脂の場
合には、燐酸エステル、ドデシルベンゼンスルホン酸あ
るいはパラトルエンスルホン酸等の有機酸またはそのア
ミン酸等が挙げられる。
【0028】上記硬化剤がイソシアネートプレポリマー
の場合に使用する硬化触媒としては、上記の有機酸に加
え、ジブチルススジラウレート、ジブチルスズマレート
等のような有機スズ化合物等が挙げられる。また、上記
硬化剤がシラノール基を含有するオリゴマーの場合に
は、有機酸やジブチルスズラウレート等のスズ化合物を
硬化触媒として使用する。なお、上記酸無水物を含有す
るオリゴマーを硬化触媒として使用する場合には、硬化
触媒を特に使用する必要はない。
【0029】さらに、上記第1成分と第2成分とを反応
させて塗料を生成する際に、各種樹脂類、溶剤類および
顔料もしくは染料等の着色剤を初めとしてその他、流動
調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤またはシランカップリ
ング剤等の従来より公知の各種添加剤が必要に応じて加
えられることは勿論である。
【0030】
【作用】上記構成の高固形分塗料組成物によれば、第1
成分を構成する分子量200以下の化合物が有する3官
能以上の水酸基と、第2成分を構成する硬化剤とが反応
することにより、上記第1成分の樹脂が十分に架橋して
適正な硬度が得られることになる。また、塗料を構成す
る樹脂(第1成分)の分子量が比較的小さいために塗料
中の溶剤量が削減されることになる。
【0031】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例との対比におい
て説明する。以下において、部および%は特に断わりの
ない限り、全て重量基準であるものとする。
【0032】 (1)ポリエステルオリゴマー(第1成分)の合成 まず撹拌装置、不活性ガス導入口、温度計および冷却機
を備えた4つ口フラスコに、溶剤として酢酸ブチルを2
00部と、化合物(a)としてグリセリン63.1部
と、化合物(b)としてメチルヘキサヒドロ無水フタル
酸222部とを入れ、130°Cに昇温して約2時間反
応させることにより、化合物(c)を合成する。その
後、単官能エポキシ化合物(d)として昭和シェル石油
社の商品名「カージュラーE10」514.9部と、ジ
メチルイミダゾール2部とを入れ、さらに2時間反応さ
せた得られた樹脂の溶剤を減圧下で取り除くことによ
り、実施例1に係るポリエステルオリゴマーからなる樹
脂(分子量1166)を合成する。
【0033】また、同様にして下記の表1に示す組成割
合で各成分を混合することにより、分子量が2000以
下の実施例2〜5に係る樹脂を合成する。特に実施例2
および実施例4の場合には、ポリエステルオリゴマーの
分子量が1000以下となった。さらに下記の表1で組
成割合で各成分を混合することにより、分子量が200
0以上の比較例1〜3に係る樹脂を合成した。
【0034】
【表1】
【0035】(2)水酸基と反応する硬化剤の合成 上記4つ口フラスコに、キシレン20部と、イソ酢酸ブ
チル10部とを入れ、130°Cで撹拌し、スチレン2
3.7部と、γ−アクロキシプロピルトリメトキシシラ
ン16.4部と、ブチルアクリレート30部と、日本油
脂社の商品名「パーブチルA」0.3部と、同「パーブ
チルO」0.1部との混合液を3時間かけて滴下させ
る。そして、1時間ホールドした後、さらに上記「パー
ブチルO」0.1部を加えて3時間ホールドすることに
より、実施例6に係る第1成分の硬化剤を合成する。
【0036】(3)ベースコート樹脂の作成 上記4つ口フラスコに、キシレン20部と、イソ酢酸ブ
チル10部とを入れ、130°Cで撹拌し、ブチルアク
リレート20部と、2−ヒドロキシルエチルメタクリレ
ート10部と、メチルメタクリレート20部と、ブチル
メタクリレート10部と、日本油脂社の商品名「パーブ
チルO」0.05部と、同「パーブチルA」0.05部
とのモノマー混合物を、3時間かけて滴下させる。そし
て、滴下終了後に1時間撹拌し、さらに日本油脂社の商
品名「パーブチルA」を0.05部加え、2時間撹拌後
キシレンを10部入れることにより、固形分60%の樹
脂溶液を得る。
【0037】(4)ベースコートの作成 上記のようにして得たベースコート樹脂50部と、旭化
成社の商品名「アルミペーストCR601S」5部と、
三井東圧化学社の商品名「ユーバン122」21.5部
と、キシレン15部と、酢酸ブチル15部と、ビッグケ
ミー社の商品名「BYK307」0.5部と、イースト
マン社の商品名「CAB531−1」5部と、トルエン
20部とを混合撹拌することにより、ベースコートを作
成する。
【0038】(5)クリヤー塗料の作成 上記実施例1〜5および比較例1〜3に係る樹脂と、実
施例6に係る硬化剤と、下記の表2に示すように配合さ
れた所定の硬化剤、硬化触媒および溶剤を使用して常法
により、クリヤー塗料A〜Kを作成した。なお、表2に
おいてスミジュールN3500は、住友バイエルウレタ
ン社に係る硬化剤の商品名である。
【0039】
【表2】
【0040】(6)塗板の作成 電着塗装、中塗塗装が施されたプレートにキシレン50
部と、酢酸ブチル50部との混合溶剤でFC(フォード
カップ)#4で12秒に稀釈された上記ベースコートを
塗布する。そして、10分間放置後に上記クリヤー塗料
A〜Kを、キシレン−シクサヘキノン(重量比=60/
40)からなる溶剤により、FC(フォードカップ)#
4で18秒になるように粘度調整した後、上記プレート
に塗布し、10分間放置した後に、140℃の温度下で
15分間乾燥させた。
【0041】(7)比較および評価 以上のようにしてクリヤー塗料をA〜Kによる仕上げの
塗膜が形成された塗板を自動車の天井部に固定して洗車
機により洗車を繰り返して行なった。そして、洗車用ブ
ラシの擦過によって塗膜に生じる擦傷を目視観察し、傷
の状態によって耐擦傷性を評価したところ、下記の表3
に示す評価結果が得られた。なお、洗車の回数はそれぞ
れ20回とした。
【0042】また、上記塗料A〜Kの粘度調整を行った
状態におけるアプリケーションソリッドを測定したとこ
ろ、表3に示すような結果が得られた。このアプリケー
ションソリッドの測定は、上記各塗料A〜Kを20°C
の常温下の場合と、60°Cの加熱下において、FC
(フォードカップ)#4で18秒に稀釈したときの塗料
中の固形物の割合(%)を調べることによって行なっ
た。
【0043】
【表3】
【0044】この表3から分かるように上記実施例1〜
5に示すポリエステルオリゴマーからなる樹脂を使用し
た本発明に係る塗料A〜Fにおいては、擦傷がほとんど
発生していなかったのに対し、比較例1〜3に係る樹脂
を使用した塗料G〜Kにおいては、擦傷の発生が認めら
れた。また、上記本発明に係る塗料A〜Fの場合には、
塗料中のアプリケーションソリッドが65〜90とな
り、溶剤量が少なくなっていることが分かる。これに対
して比較例1〜3に係る樹脂を使用した塗料G〜Kの場
合には、塗料中のアプリケーションソリッドが43〜6
1となり、溶剤量が比較的多いことが確認された。
【0045】特に、ポリエステルオリゴマーからなる第
1成分の数平均分子量が1000以下の実施例2および
実施例4の塗料組成物を使用した塗料B,D,Gの場合
には、アプリケーションソリッドが79以上となり、溶
剤量が極めて少なくなることが確認された。
【0046】なお、上記比較例として実施例に極めて近
いものを採用しているが、仮に実施例とかけ離れた通常
の高固形分塗料組成物を使用して同様の評価試験を行な
ったならば、非常に目立つ擦傷が生成され、かつ、溶剤
量が上記比較例のものより多くなることが考えられる。
【0047】上記のように本実施例に係る高固形分塗料
組成物は、塗料の耐擦傷性を増大させて塗膜の耐久性を
効果的に向上させることができるとともに、塗料の粘性
を低下させることなく、溶剤量を削減することができる
という塗料として非常に優れた特性を有するものである
ことが分かる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高固形分塗
料組成物は、3官能以上の水酸基を有する分子量200
以下の化合物と、酸無水物の化合物とを反応させて得ら
れる化合物に、単官能エポキシ化合物を反応させて得ら
れる数平均分子量2000以下のポリエステルオリゴマ
ーからなる第1成分と、水酸基と反応性を有する硬化剤
からなる第2成分とを必須の成分として形成されている
ため、塗料の流動性および耐擦傷性等の特性を低下させ
ることなく、塗料を構成する樹脂の分子量を効果的に低
下させることができる。
【0049】したがって、従来の塗料に比べて塗料中の
溶剤量を著しく低減することができ、塗装時に溶剤が気
化することによる大気汚染の発生を確実に防止すること
ができるとともに、従来の塗料と等しい量の塗料を塗布
した場合に、塗膜の厚みを従来よりも厚くすることがで
きるという利点がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の第1成分および第2成分を必須の
    成分として含有してなることを特徴とする高固形分塗料
    組成物。 第1成分:3官能以上の水酸基を有する分子量200以
    下の化合物と、酸無水物の化合物とを反応させて得られ
    る化合物に、単官能エポキシ化合物を反応させて得られ
    る数平均分子量2000以下のポリエステルオリゴマー 第2成分:水酸基と反応性を有する硬化剤
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