JPH06224516A - 歪多重量子井戸半導体レーザ - Google Patents
歪多重量子井戸半導体レーザInfo
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- JPH06224516A JPH06224516A JP50A JP1229193A JPH06224516A JP H06224516 A JPH06224516 A JP H06224516A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 1229193 A JP1229193 A JP 1229193A JP H06224516 A JPH06224516 A JP H06224516A
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Abstract
び注入キャリアの井戸間での不均一性を防ぎ、低しきい
値のレーザを実現する。 【構成】 バリア層12に井戸層11と逆の歪を加え、
多重歪量子井戸全体のフリースタンディング格子定数を
基板の格子定数と一致させる。 【効果】 歪および注入キャリアの井戸間での不均一性
が解消されレーザのしきい値電流が大幅に低減できる。
Description
野などに用いられる半導体レーザに関するものである。
が高まり、GaAs系、およびInP系を中心として活発に研
究開発が進められてきた。その中でMBE, MOVPEをはじめ
とする半導体レーザの結晶成長技術が大きな進展を遂
げ、量子井戸などの非常に薄い層を再現性よくしかも大
面積にわたって均一に作製できるようになった。これら
の量子井戸は半導体レーザの活性層に用いられ、量子サ
イズ効果によってレーザの消費電力を非常に小さくでき
ることが実証され,現在では一部が製品化されるに至っ
ている。さらに最近になって,量子井戸層の格子定数を
意図的に基板からずらして歪ませることにより発光効率
が増大し、より低消費電力化が可能であることも理論
的,あるいは実験的に示されている。
屈折率分布に対応する光強度分布を示す。一般に量子井
戸レーザにおいては活性層に用いられる井戸層が10nm以
下と非常に薄いので,図9(b)に示すように活性層を単
一量子井戸とした半導体レーザの場合、自然放出光の井
戸層へ閉じ込められる割合(以下,光閉じ込め係数)が
従来の厚膜の活性層を用いたダブルヘテロ型の半導体レ
ーザ(a)に比べて非常に小さくなってしまう。自然放出
光はレーザ発振のための活性領域の反転分布を起こさせ
るのに必要なもので,光閉じ込め係数が小さいと量子井
戸あるいは歪量子井戸によって発光効率が増加しても、
より大きな自然放出光を起こさせないと活性領域に十分
な光が閉じ込められないことになり、本来の量子井戸層
の性質を十分活かしきれない。そこで、図9(c)のよう
に活性層を多重量子井戸として光閉じ込め係数を増加さ
せる方法が採られるようになり非常に消費電力の小さい
多重量子井戸レーザが実現されるようになった。それを
図10に示す。
る歪多重量子井戸半導体レーザである。この構造は、n-
GaAs基板101上に、p-AlGaInPクラッド層4a、歪量
子井戸層3、p-AlGaInPクラッド層4bを成長させ、ク
ラッド層4bをストライプ状にエッチングし、n-GaAs電
流ブロック層102で埋め込んで、さらにp−GaAs
コンタクト層103を成長したものである。最後にn-Ga
As基板101にカソード電極105、コンタクト層10
3にアノード電極106が形成されている。活性層は歪
多重量子井戸構造となっているので、基板と同じ格子定
数をもつバリア層と、基板より大きい格子定数の井戸層
からできている。
構造のうち、n-クラッド層4a、歪多重量子井戸3、お
よびp-クラッド層4bの格子の状態を図11(a)に示
す。図のように、歪多重量子井戸3内の井戸層111
は、バリア層112およびクラッド層4a4bより、大きな
格子定数をもっているので図11(b)のように圧縮歪を
もっている。そして、バリア層112には引っ張り歪が
生じている。井戸層111およびバリア層112に歪が
入ることにより図11(c)のようにエネルギーギャップ
は変化している。
レーザにおいても同様に光閉じ込め係数が小さいので多
重化が試みられ歪多重量子井戸としているが、特に歪多
重量子井戸の井戸層が0.5%以上の大きな歪みをもってい
る場合には期待される多重化の効果が得られないことが
ある。
3、p-クラッド層4bの拡大断面図を図11に示し
た。図11(a)に示すように、歪量子井戸層3は井戸層
111とバリア層112からできている。ここで井戸層
111は基板より格子定数が大きく、バリア層112は
基板と同じ格子定数である。なお、クラッド層4a,4bは
基板と同じ格子定数である。したがって、図11(a)に
示すようにバリア層112はその両側にある、それ自身
より格子定数の小さい層(クラッド層、バリア層)に囲
まれているので、それ自身の格子定数より小さくなり、
その結果圧縮歪を受けることになる。それとは逆に、バ
リア層112はそれ自身より格子定数が大きい井戸層1
11に囲まれているので、引っ張り歪が生じる。それを
図11(b)に示す。
歪、バリア層112には引っ張り歪が生じる。それによ
ってレーザの作製やその動作に種々の悪影響を及ぼす。
うに基板と完全に一致しているわけではなく、層数が多
くなると井戸層111とバリア層112とが互いに引っ
張り合って釣り合った格子(一般にフリースタンディン
グな格子定数という)に近づこうとする。従って,歪多
重量子井戸層3には平均的に歪みが存在するのでトータ
ルの膜厚がある値(臨界膜厚)を越えると転位欠陥が発
生する。このためレーザの活性層には臨界膜厚を越えな
い範囲で歪多重量子井戸3を作製しなければならない。
整合した厚いクラッド層4によって格子が固定されるの
で、図11(b)のように歪みの大きさに分布ができ、
それに伴い(c)に示すようにエネルギーギャップにも
不均一が生じ、レーザの発光効率を低下させてしまう。
しかもバリア層112に引っ張り歪みが入ると井戸層1
11へのキャリアの閉じ込めが減少するので発光効率の
低下は一層大きなものとなる。
キャリアの有効質量はホールのほうが電子の数倍ほど大
きい。すると図12に示すようにホールは井戸層の価電
子帯端から100meV程度までしか分布しないが、電子の方
は200meV程度の範囲まで広いエネルギーにわたって分布
する。しかも歪みがない場合の伝導帯と価電子帯とのバ
ンドオフセット(バリア障壁)の比率は4:6程度と価電
子帯の方が大きくなっているので電子の閉じ込めを十分
できるバンドギャップの材料をバリア層として用いる
と、価電子帯のバリア障壁が必要以上に大きくなってし
まう。
ぎて量子井戸を多重化した場合、質量の大きいホールの
拡散が抑制されてしまい各井戸層でのホール密度の不均
一性が顕著となってレーザの効率を低下させてしまうと
いう問題も生じていた。
では、 (1)歪多重量子井戸には臨界膜厚が存在し、井戸層お
よびバリア層の数を多くして多重数を大きくしようとし
てもできない。 (2)歪量子井戸の歪の分布も一様でなく、それにより
エネルギーギャップにも不均一が発生している。 (3)注入キャリア密度に各量子井戸間で不均一な分布
ができる。
を悪化していた。本発明は、以上のような問題を鑑みて
なされたもので、均一でかつ強い歪みを有するひずみ多
重量子井戸をもつ、高効率の歪多重量子井戸レーザを提
供することを目的とする。
に、本発明の歪多重量子井戸半導体レーザは、 (1)化合物半導体基板と、前記基板上に第1のクラッド
層と、前記第1のクラッド層上に歪多重量子井戸構造を
もつ活性層と、前記活性層上に第2のクラッド層を備
え、前記活性層の歪多重量子井戸は、井戸層とバリア層
が交互に積層した構成であり、かつ、前記井戸層と前記
バリア層はそれぞれ逆の歪をもち、前記歪多重量子井戸
のフリースタンディング格子定数が前記基板とほぼ一致
している歪多重量子井戸半導体レーザとする。 (2)活性層の歪多重量子井戸において、井戸層とバリア
層に同じ歪を加え、前記活性層の膜厚を臨界膜厚以下と
した歪多重量子井戸半導体レーザとする。 (3)活性層の歪多重量子井戸において、バリア層に引っ
張りの歪を加えた歪多重量子井戸半導体レーザとする。
が均一になり、各井戸層でのエネルギーギャップが等し
くなる。したがって、本発明の歪多重量子井戸半導体レ
ーザは高い光学利得が得られる。
を十分大きくしたまま価電子帯のバリア障壁を小さくで
きるのでホールの拡散が起こりやすくなり各井戸で均一
なキャリア密度が得られる。
体レーザ構造のうちのクラッド層と歪多重量子井戸の断
面図を示す。なおこの部分以外は図10の構造と同一で
ある。またクラッド層、井戸層、バリア層の組成、およ
び基板との格子不整合率は図7,8に説明した。
mのGa0.44In0.56P、バリア層12は5nmの(Al0.45G
a0.55)0.57In0.43Pから構成されている。この場合井戸
層11およびバリア層12はGaAs基板との格子不整
合によってそれぞれ圧縮歪み0.5%、引っ張り歪み0.5%を
含んでいる。従来の歪多重量子井戸半導体レーザと比較
してバリア層に、井戸層とは逆の歪を入れたところが異
なる点である。ただし、井戸層およびバリア層は、次式
で示すこの歪多重量子井戸3のフリースタンディングで
の格子定数a0は、基板の格子定数に一致するような条件
を満たしている。
1,2がバリア層12の値を示している。またGは各材料
の弾性定数C11, C12から決まる定数で,次式より求めら
れる。G=2(C11+C12)(1-C12/C11) 以上の条件においては、歪多重量子井戸をn−クラッド
層4a(基板と同じ格子定数)の上に成長しても、この条
件で作成した歪多重量子井戸のフリースタンディングの
格子定数は、基板(クラッド層)と同じであるから、平
均として歪多重量子井戸3に加わる歪みはゼロとなり、
無限の周期にわたってエピタキシャル成長を行なっても
転位欠陥等の発生がなく良好な品質の結晶が作製でき
る。これを半導体レーザの活性層として用いても同様に
無限の数の井戸層を形成できる。良好な特性をもつ歪量
子井戸半導体レーザには、最適の井戸層、バリア層の多
重数があるが、本実施例によれば最適の多重数にあわせ
ることができ、良好な特性の半導体レーザを製造するこ
とができる。
びエネルギーギャップの分布をそれぞれ示す。図2(a)
のとおり井戸層11の圧縮歪とバリア層12の引っ張り
歪とがちょうど基板の格子定数のところで釣り合ってい
る状態なので図のように井戸層11に加わる歪みの量は
ほぼ均一となり、それによりエネルギーギャップも均一
となり従来の問題であった光学利得の低下を防ぐことが
できる。
た場合価電子帯のバンド端がライトホールのサブバンド
となりホールの質量が軽くできるので井戸層数を増加さ
せたときに問題となる井戸間の注入キャリア密度の不均
一性も抑制でき、良好なレーザ特性が得られる。
いたが、いかなる材料の半導体レーザにおいても同様で
あることは言うまでもない。また、本実施例とは逆に井
戸層に引っ張り歪み、バリア層に圧縮歪みを加えた場合
でも同様である。
多重量子井戸半導体レーザの歪多重量子井戸の断面図を
示す。実施例1と同じで図3に示すクラッド層、井戸
層、バリア層以外は図10と同じである。また図7,8
に各層の組成、および格子不整合率を説明している。
bの構造を示す。井戸層31は厚さ5nmのGa0.44In
0.56P,バリア層32は5nmの(Al0.50Ga0.50)0.44In0.56
Pから構成されている。(b)から井戸層31、バリア層3
2ともに0.5%の圧縮歪みが加えられた状態であることが
わかる。
1で述べたフリースタンディングが基板と一致していな
いので転位欠陥を発生する臨界の膜厚は存在する。従っ
て、歪多重量子井戸3全体の膜厚をその臨界膜厚以下と
しなければならない。このため本実施例では井戸数を3
としたが,これは当然井戸層31、およびバリア層32
の膜厚や加える歪みの大きさによっても変化する。
量の歪みを持っているのでこの2層は互いに引っ張り合
うことはなく、均一な歪みの分布を有している。この2
層はいずれも基板より大きな格子定数をもっているの
で、基板に対して同量の圧縮歪を有している。したがっ
て、歪量子井戸に大きな歪を導入することができる。た
だしここで注意しなくてはいけないのはこの歪量子井戸
の膜厚を、臨界膜厚以下にすることである。そうでない
と、歪量子井戸に転位が入り、半導体レーザの特性が劣
化するからである。
に高い光学利得を得ることができる。
の半導体レーザでも同様である。また、本実施例とは逆
に井戸層31、バリア層32にともに引っ張り歪みを加
え、この膜厚を臨界膜厚以下とした場合でも同様であ
る。
多重量子井戸半導体レーザの歪多重量子井戸の断面図を
示す。この層以外は図10と同じ構造である。また各組
成と格子不整合率は図7,8に説明した。
リア層52は5nmの(Al0.50Ga0.60)0 .44In0.56Pから構成
されている。この構造は、バリア層52に圧縮歪が入っ
ている点に特徴がある。圧縮歪eが加わったときバリア
層52の伝導帯および価電子帯のバンド端(図6(a)参
照)のエネルギーは歪の静水圧成分によって次式のよう
に各々δEC,δEVずつ変化する。
ションポテンシャルである。通常の化合物半導体ではac
がavよりもおおきく例えばGaInPではacがavの4倍程度大
きくなっている。
圧縮歪が加えられた場合(b)のエネルギーギャップを示
す。図から明らかなように(b)が相対的に伝導帯5のバリ
ア障壁が大きく,価電子帯6のバリア障壁が小さくなっ
ている。その結果バリア層のバンドギャップを小さくし
ても伝導帯5には電子を閉じ込めるのにほぼ十分な150me
Vのバリア障壁が得られ、一方価電子帯6は150meV程度と
ホールの拡散を阻害しない程度に抑えることができる。
その結果、井戸数を増やしてもキャリアが各井戸とも均
一に分布し、低い損失と高い光学利得を得ることができ
る。
合も本実施例と同様のバリア障壁を得ることができる
し、両方を組み合わせて井戸層に引っ張り歪、バリア層
に圧縮歪を入れるとより効果的となる。
低しきい値電流等の良好な光学特性をもつ歪多重量子井
戸半導体レーザが実現できる。
図
ーギャップの分布を示す図
図
ーギャップの分布を示す図
図
成を示す図
板との格子不整合率を示す図
み、エネルギーギャップの分布を示す図
Claims (3)
- 【請求項1】化合物半導体基板と、前記基板上に第1の
クラッド層と、前記第1のクラッド層上に歪多重量子井
戸構造をもつ活性層と、前記活性層上に第2のクラッド
層とを備え、 前記活性層の歪多重量子井戸は、井戸層とバリア層が交
互に積層した構成であり、かつ、前記井戸層と前記バリ
ア層はそれぞれ逆の歪をもち、 前記歪多重量子井戸のフリースタンディング格子定数が
前記基板とほぼ一致していることを特徴とする歪多重量
子井戸半導体レーザ。 - 【請求項2】活性層の歪多重量子井戸において、井戸層
とバリア層に同じ歪を加え、前記活性層の膜厚を臨界膜
厚以下としたことを特徴とする請求項1に記載の歪多重
量子井戸半導体レーザ。 - 【請求項3】活性層の歪多重量子井戸において、バリア
層に引っ張りの歪を加えたことを特徴とする請求項1記
載の歪多重量子井戸半導体レーザ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5012291A JP2833396B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 歪多重量子井戸半導体レーザ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5012291A JP2833396B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 歪多重量子井戸半導体レーザ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06224516A true JPH06224516A (ja) | 1994-08-12 |
| JP2833396B2 JP2833396B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=11801244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5012291A Expired - Lifetime JP2833396B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 歪多重量子井戸半導体レーザ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2833396B2 (ja) |
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