JPH0622628B2 - 生理活性物質の固定化用担体およびその製法 - Google Patents
生理活性物質の固定化用担体およびその製法Info
- Publication number
- JPH0622628B2 JPH0622628B2 JP60199395A JP19939585A JPH0622628B2 JP H0622628 B2 JPH0622628 B2 JP H0622628B2 JP 60199395 A JP60199395 A JP 60199395A JP 19939585 A JP19939585 A JP 19939585A JP H0622628 B2 JPH0622628 B2 JP H0622628B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- fiber
- physiologically active
- active substance
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- External Artificial Organs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生理活性物質の固定化用担体およびその製法
に関する。
に関する。
(従来の技術) 生理活性物質を不溶性担体に固定化したものはアフィニ
ティークロマトグラフ用吸着剤、固定化酵素、治療用血
液浄化剤、治療用イミュノモジュレーター、抗菌剤その
他分析用試薬として広く利用されており、今後さらに幅
広い展開が期待される重要な物質である。
ティークロマトグラフ用吸着剤、固定化酵素、治療用血
液浄化剤、治療用イミュノモジュレーター、抗菌剤その
他分析用試薬として広く利用されており、今後さらに幅
広い展開が期待される重要な物質である。
固定化用担体として具備すべき要件は、(1)使用条件に
おいて、機械的、化学的および熱的に安定であること、
(2)生理活性物質を密度高く固定化できること、(3)製造
が容易であること、(4)加水分解酵素によって短時間に
分解されないことなどである。
おいて、機械的、化学的および熱的に安定であること、
(2)生理活性物質を密度高く固定化できること、(3)製造
が容易であること、(4)加水分解酵素によって短時間に
分解されないことなどである。
固定化用担体の例としては、セファローズ、アガロース
などの多糖類ゲルをブロムシアン化したもの、多孔性シ
リカゲルビーズをブロムシアン化したもの、架橋ポリア
クリルアミドビーズなどが知られているが、多糖類ゲル
は含水度が高すぎて、通液性が悪く、とりわけ血液のよ
うな高粘性液体では使いにくい。さらに化学的にも不安
定である。多孔性シリカゲルビーズや架橋ポリアクリル
アミドビーズなどでは固定化密度が低く、また、化学的
安定性も低い欠点がある。
などの多糖類ゲルをブロムシアン化したもの、多孔性シ
リカゲルビーズをブロムシアン化したもの、架橋ポリア
クリルアミドビーズなどが知られているが、多糖類ゲル
は含水度が高すぎて、通液性が悪く、とりわけ血液のよ
うな高粘性液体では使いにくい。さらに化学的にも不安
定である。多孔性シリカゲルビーズや架橋ポリアクリル
アミドビーズなどでは固定化密度が低く、また、化学的
安定性も低い欠点がある。
そのほか、これらの欠点を改良したものとして、本発明
者らが提供した繊維状担体(エチレンジアミノアセトア
ミドメチル化ポリスチレン繊維;特開昭59−6405
3)がある。これは化学的および熱的にも安定であり、
上記担体に比べ、固定化密度の高い利点があるものの、
pH変動に対する体積変化が大きい欠点がある。例え
ば、pHが7.4から4.0に変るとその含水率(担体
1gに含まれる水のグラム数)が6倍にもなる(実施例
4、比較繊維5)。成型品で体積変化が大きいと自己破
壊が起りやすく、また、カラムに充填して使用するとき
は、再使用の繰返しによって偏流が起りやすくなる欠点
がある。
者らが提供した繊維状担体(エチレンジアミノアセトア
ミドメチル化ポリスチレン繊維;特開昭59−6405
3)がある。これは化学的および熱的にも安定であり、
上記担体に比べ、固定化密度の高い利点があるものの、
pH変動に対する体積変化が大きい欠点がある。例え
ば、pHが7.4から4.0に変るとその含水率(担体
1gに含まれる水のグラム数)が6倍にもなる(実施例
4、比較繊維5)。成型品で体積変化が大きいと自己破
壊が起りやすく、また、カラムに充填して使用するとき
は、再使用の繰返しによって偏流が起りやすくなる欠点
がある。
固定化用担体と被固定化物質の間の結合としてはアミド
結合、アルキル結合、エーテル結合、エステル結合、ウ
レイド結合、尿素結などが知られているが、これらのな
かでアミド結合とアルキル結合の化学的安定性が高い。
とくにアミド結合は適用できる被固定化物質の範囲が広
く、固定化条件も穏やかなので好んで使われる。従っ
て、担体に保持させるべき官能基には、アミド結合を形
成しうる脂肪族第一級アミノ基もしくはカルボキシル基
がもっとも好んで用いられる。脂肪族第二級アミノ基や
芳香族第一級アミノ基も使用できるが、反応速度が小さ
いので、一般的にあまり用いられていない。
結合、アルキル結合、エーテル結合、エステル結合、ウ
レイド結合、尿素結などが知られているが、これらのな
かでアミド結合とアルキル結合の化学的安定性が高い。
とくにアミド結合は適用できる被固定化物質の範囲が広
く、固定化条件も穏やかなので好んで使われる。従っ
て、担体に保持させるべき官能基には、アミド結合を形
成しうる脂肪族第一級アミノ基もしくはカルボキシル基
がもっとも好んで用いられる。脂肪族第二級アミノ基や
芳香族第一級アミノ基も使用できるが、反応速度が小さ
いので、一般的にあまり用いられていない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、かかる従来技術の問題点解消を図るべく鋭意
検討を行なった結果、本発明に到達した。
検討を行なった結果、本発明に到達した。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、 (1)側鎖として、下記一般式(I)で示される官能基を
導入した芳香核を有するビニル系重合体からなる生理活
性物質の固定化用担体。
導入した芳香核を有するビニル系重合体からなる生理活
性物質の固定化用担体。
(上式中、R1、R2は水素原子または低級アルキル基
を示し、R3はNH2またはNH−R4−NH2基、R
4は炭素数4以上16以下のアルキレン基を示す) (2)側鎖として下記一般式(II)で示される官能基を導
入した芳香核を有するビニル系重合体およびその成型品
をアンモニア、 (上式中、R1、R2は水素原子または低級アルキル基
を、Xはハロゲン原子を示す)下記一般式(III)で示
されるジアミンと反応させる際、 NH2−R4−NH2基 (III) (R4は炭素数4以上16以下のアルキレン基を示す) 非プロトン性極性有機溶媒を用いることを特徴とする生
理活性物質の固定化用担体の製法。
を示し、R3はNH2またはNH−R4−NH2基、R
4は炭素数4以上16以下のアルキレン基を示す) (2)側鎖として下記一般式(II)で示される官能基を導
入した芳香核を有するビニル系重合体およびその成型品
をアンモニア、 (上式中、R1、R2は水素原子または低級アルキル基
を、Xはハロゲン原子を示す)下記一般式(III)で示
されるジアミンと反応させる際、 NH2−R4−NH2基 (III) (R4は炭素数4以上16以下のアルキレン基を示す) 非プロトン性極性有機溶媒を用いることを特徴とする生
理活性物質の固定化用担体の製法。
を提供するものである。
本発明でいう芳香核を有するビニル系重合体とはスチレ
ン、αメチルスチレン、ビニルトルエンなどで代表され
る芳香核を有するビニル系モノマの単独重合体もしくは
これらを主成分とする共重合体を意味し、これらの重合
体は架橋されていればさらに好ましい。また該重合体は
結晶性ポリプロピレン、ポリエチレンなどで代表される
ポリα−オレフインで補強されていれば、機械的性質が
向上するので、さらに好ましい。例えば、ジビニルベン
ゼンあるいはメチレンビスアクリルアミド等で代表され
るポリビニル化合物との共重合体のほか、上記モノビニ
ル化合物重合体成形品をホルムアルデヒド、クロルスル
ホン酸等で架橋処理したもの等があげられる。架橋重合
体は流動性がなく、成形が困難なので、該重合体成形品
が繊維、膜等の場合は成形後架橋処理する方法が好まし
く採用される。
ン、αメチルスチレン、ビニルトルエンなどで代表され
る芳香核を有するビニル系モノマの単独重合体もしくは
これらを主成分とする共重合体を意味し、これらの重合
体は架橋されていればさらに好ましい。また該重合体は
結晶性ポリプロピレン、ポリエチレンなどで代表される
ポリα−オレフインで補強されていれば、機械的性質が
向上するので、さらに好ましい。例えば、ジビニルベン
ゼンあるいはメチレンビスアクリルアミド等で代表され
るポリビニル化合物との共重合体のほか、上記モノビニ
ル化合物重合体成形品をホルムアルデヒド、クロルスル
ホン酸等で架橋処理したもの等があげられる。架橋重合
体は流動性がなく、成形が困難なので、該重合体成形品
が繊維、膜等の場合は成形後架橋処理する方法が好まし
く採用される。
本発明でいう成型品とは繊維、膜、中空糸、直径10μ
m以上の粒状物およびびそれらの高次加工品を意味す
る。とりわけ、繊維、中空糸が流路を確保できる使用形
態にできるので良い。この特性は固定化物を血液のよう
な高粘性液体の処理剤として使用するとき重要である。
m以上の粒状物およびびそれらの高次加工品を意味す
る。とりわけ、繊維、中空糸が流路を確保できる使用形
態にできるので良い。この特性は固定化物を血液のよう
な高粘性液体の処理剤として使用するとき重要である。
本発明成形品の表面積はあまり小さすぎると、生理活性
物質を密度高く固定化できなくなるが、あまり大きすぎ
ても、本発明成形品を充填したカラムの通液性は悪くな
るので、該成形品の表面積は0.01以上50m2/g
以下、より好ましくは、0.05以上10m2/g以下
がよい。
物質を密度高く固定化できなくなるが、あまり大きすぎ
ても、本発明成形品を充填したカラムの通液性は悪くな
るので、該成形品の表面積は0.01以上50m2/g
以下、より好ましくは、0.05以上10m2/g以下
がよい。
本発明重合体および成型品の膨潤性は生理活性物質の固
定化能を左右する重要な因子である。膨潤性が大きすぎ
ると、固定化密度は増大するが、機械的性質が悪くな
り、また、逆に小さすぎると固定化密度が減少するの
で、含水率は成型品1gあたり0.6〜3.0gとりわ
け1.0〜2.0gがよい。
定化能を左右する重要な因子である。膨潤性が大きすぎ
ると、固定化密度は増大するが、機械的性質が悪くな
り、また、逆に小さすぎると固定化密度が減少するの
で、含水率は成型品1gあたり0.6〜3.0gとりわ
け1.0〜2.0gがよい。
本発明でいう前記官能基一般式(I)および(II)中の
R1、R2は水素原子または低級アルキル基であればよ
く、とくに限定はないが、官能基が炭素数の少ない官能
基であると、とりわけ、水素原子であると、立体障害が
少ないので、つくりやすい、また固定化密度を高くでき
る長所がある。
R1、R2は水素原子または低級アルキル基であればよ
く、とくに限定はないが、官能基が炭素数の少ない官能
基であると、とりわけ、水素原子であると、立体障害が
少ないので、つくりやすい、また固定化密度を高くでき
る長所がある。
本発明でいう前記官能基一般式(I)中のR3がNH2
であるときは、安価で簡単に製造できる利点があり、か
つ、固定化後に残る余分のアミノ基が少ないので、固定
化物を生体に対し使用するときの生体適合性が良く、ま
た、それ以外の用途に使うときもイオン的影響が少ない
ので好ましい。また、官能基一般式(I)中のR3がN
H−R4−NH2であるときは、R4の炭素数は少なす
ぎると、アルキル基に対するアミノ基の比率が高くなっ
て、担体のイオン的性質が強くなりすぎたり、着色しや
すくなるので好ましくない。一方、R4の炭素数は多す
ぎると、担体の疎水性が強くなりすぎて、固定化密度が
小さくなる欠点がある。従って、R4の炭素数は4以
上、16以下が好ましい。R4の具体例としてはヘキサ
メチレン基、ドデカメチレン基、ウンデカメチレン基な
どがあり、これらはとくに安価で、入手しやすい。その
他、2−メチルヘキサメチレン基などの枝分かれしたも
のも使用できる。
であるときは、安価で簡単に製造できる利点があり、か
つ、固定化後に残る余分のアミノ基が少ないので、固定
化物を生体に対し使用するときの生体適合性が良く、ま
た、それ以外の用途に使うときもイオン的影響が少ない
ので好ましい。また、官能基一般式(I)中のR3がN
H−R4−NH2であるときは、R4の炭素数は少なす
ぎると、アルキル基に対するアミノ基の比率が高くなっ
て、担体のイオン的性質が強くなりすぎたり、着色しや
すくなるので好ましくない。一方、R4の炭素数は多す
ぎると、担体の疎水性が強くなりすぎて、固定化密度が
小さくなる欠点がある。従って、R4の炭素数は4以
上、16以下が好ましい。R4の具体例としてはヘキサ
メチレン基、ドデカメチレン基、ウンデカメチレン基な
どがあり、これらはとくに安価で、入手しやすい。その
他、2−メチルヘキサメチレン基などの枝分かれしたも
のも使用できる。
本発明でいう非プロトン性極性有機溶媒とは誘電率が1
5以上の非プロトン性極性有機溶媒を意味する。その具
体例としてジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメ
チルホスホルアミド、テトラメチル尿素等をあげること
ができる。また、非プロトン性極性有機溶媒以外の溶媒
との併用も可能である。非プロトン性極性有機溶媒の使
用量は多いほど膨潤性の高い本発明成型品がえられる
が、通常、原料の重合体およびその成型品の1gあたり
1g以上、より好ましくは、100g以上用いられる。
5以上の非プロトン性極性有機溶媒を意味する。その具
体例としてジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメ
チルホスホルアミド、テトラメチル尿素等をあげること
ができる。また、非プロトン性極性有機溶媒以外の溶媒
との併用も可能である。非プロトン性極性有機溶媒の使
用量は多いほど膨潤性の高い本発明成型品がえられる
が、通常、原料の重合体およびその成型品の1gあたり
1g以上、より好ましくは、100g以上用いられる。
本発明成型品の製造は、特許請求範囲第一項記載の一般
式(II)で示される官能基を導入した芳香核を有するビ
ニル系重合体およびその成型品すなわちα−ハロアセト
アミドメチル化芳香族ビニル系重合体およびその成型品
(特開昭57−12008)をアンモニアもしくは一般
式(III)で示されるジアミンを含む非プロトン性極性
溶媒の溶液に浸漬するか、この原料成型品をあらかじめ
非プロトン性極性有機溶媒で膨潤させてからアンモニア
もしくは一般式(III)で示されるジアミンと接触させ
ることにより達成できる。
式(II)で示される官能基を導入した芳香核を有するビ
ニル系重合体およびその成型品すなわちα−ハロアセト
アミドメチル化芳香族ビニル系重合体およびその成型品
(特開昭57−12008)をアンモニアもしくは一般
式(III)で示されるジアミンを含む非プロトン性極性
溶媒の溶液に浸漬するか、この原料成型品をあらかじめ
非プロトン性極性有機溶媒で膨潤させてからアンモニア
もしくは一般式(III)で示されるジアミンと接触させ
ることにより達成できる。
本発明で用いるアンモニアおよび一般式(III)で示さ
れるジアミンの量は、少なすぎると架橋反応が優先して
おこり、得られる担体の膨潤性が低くなりすぎるので、
α−ハロアセトアミドメチル化芳香族ビニル系重合体の
α−ハロアセトアミドメチル基に対し等モル以上、とり
わけ、5倍モル以上用いることが好ましい。
れるジアミンの量は、少なすぎると架橋反応が優先して
おこり、得られる担体の膨潤性が低くなりすぎるので、
α−ハロアセトアミドメチル化芳香族ビニル系重合体の
α−ハロアセトアミドメチル基に対し等モル以上、とり
わけ、5倍モル以上用いることが好ましい。
溶液中のアンモニアの濃度は高いど膨潤性の大きな担体
を作ることができる。溶液中のアンモニアの濃度は低す
ぎると、膨潤性の小さな担体しか作ることかできないの
で、0.5%以上、とりわけ、2.0%以上が好まし
い。一方、溶液中のジアミンの濃度が高すぎると、一般
式(II)で示される官能基を導入した芳香核を有するビ
ニル系重合体およびその成型品に対する溶液の膨潤力が
落ちてしまうので、0.5%以上、50%以下、とりわ
け、2.0%以上、20%以下が好ましい。
を作ることができる。溶液中のアンモニアの濃度は低す
ぎると、膨潤性の小さな担体しか作ることかできないの
で、0.5%以上、とりわけ、2.0%以上が好まし
い。一方、溶液中のジアミンの濃度が高すぎると、一般
式(II)で示される官能基を導入した芳香核を有するビ
ニル系重合体およびその成型品に対する溶液の膨潤力が
落ちてしまうので、0.5%以上、50%以下、とりわ
け、2.0%以上、20%以下が好ましい。
また、反応の温度は通常0〜100℃、とりわけ、0〜
30℃が好ましく用いられる。反応の温度が低いと膨潤
性の大きな担体がえられる。
30℃が好ましく用いられる。反応の温度が低いと膨潤
性の大きな担体がえられる。
本発明重合体およびその成型品は、生理活性物質の固定
化用担体として使用される。
化用担体として使用される。
(発明の効果) 本発明重合体およびその成型品は、長い鎖の先端に固定
化する官能基を持っているので、生理活性物質を密度高
く固定化することができる。また、膨潤性に関してpH
依存性が小さいので使いやすく、丈夫である。
化する官能基を持っているので、生理活性物質を密度高
く固定化することができる。また、膨潤性に関してpH
依存性が小さいので使いやすく、丈夫である。
本発明重合体の官能基(I)は固定化処理後、残余のア
ミノ基をアシル化して消滅させることができ、その結
果、生理活性物質固定化物を中性に変換できる利点があ
る。
ミノ基をアシル化して消滅させることができ、その結
果、生理活性物質固定化物を中性に変換できる利点があ
る。
また、本発明重合体の官能基(I)は無水コハク酸など
のジカルボン酸無水物で開環アシル化して、容易にカル
ボキシル基をもつ担体に変換できる利点がある。
のジカルボン酸無水物で開環アシル化して、容易にカル
ボキシル基をもつ担体に変換できる利点がある。
本発明の重合体を得る反応は、概念的には一般式(II)
で示される官能基を導入した芳香核を有するビニル系重
合体またはその成型品をアンモニアまたは一般式(II
I)で示されるジアミンと反応させれば良いはずである
が、これらアミノ化合物が多価反応性であるために架橋
反応が起り、低膨潤性の重合体または成型品しかえられ
ない。この架橋反応を防止するためにはアミノ化合物の
濃度を上げることがこの改善策の一つであるが、溶解度
に制約があったり、高価であったりして好ましくない。
ところが、本発明の方法を用いれば、アミノ化合物の濃
度が低くても膨潤性の高い担体をつくりうるので経済的
である。
で示される官能基を導入した芳香核を有するビニル系重
合体またはその成型品をアンモニアまたは一般式(II
I)で示されるジアミンと反応させれば良いはずである
が、これらアミノ化合物が多価反応性であるために架橋
反応が起り、低膨潤性の重合体または成型品しかえられ
ない。この架橋反応を防止するためにはアミノ化合物の
濃度を上げることがこの改善策の一つであるが、溶解度
に制約があったり、高価であったりして好ましくない。
ところが、本発明の方法を用いれば、アミノ化合物の濃
度が低くても膨潤性の高い担体をつくりうるので経済的
である。
(実施例) 以下に実施例を示す。
実施例1 ポリプロピレン(三井“ノーブレン”J3HG)50部
を島成分とし、ポリスチレン(“スタイロン”666)
46部、ポリプロピレン(住友“ノーブレン”WF−7
27−F)4部の混合物を海成分とする海島型複合繊維
(島数16、単糸繊度2.6デニール、引張強度2.9
g/d、伸度50%、フィラメント数42)50gを、N
−メチロール−α−クロルアセトアミド50g、ニトロ
ベンゼン400g、およびパラホルムアルデヒド0.8
5gからなる混合溶液中に浸し、20℃で1時間反応さ
せた。繊維を反応液から取り出し、0℃の氷水5中に
投じて、反応停止させたのち、水で洗浄し、次に、繊維
に付着しているニトロベンゼンをメタノールで抽出除去
した。この繊維(繊維A)を50℃で真空乾燥して、原
料成型品であるクロルアセトアミドメチル化繊維71g
(繊維A)を得た。
を島成分とし、ポリスチレン(“スタイロン”666)
46部、ポリプロピレン(住友“ノーブレン”WF−7
27−F)4部の混合物を海成分とする海島型複合繊維
(島数16、単糸繊度2.6デニール、引張強度2.9
g/d、伸度50%、フィラメント数42)50gを、N
−メチロール−α−クロルアセトアミド50g、ニトロ
ベンゼン400g、およびパラホルムアルデヒド0.8
5gからなる混合溶液中に浸し、20℃で1時間反応さ
せた。繊維を反応液から取り出し、0℃の氷水5中に
投じて、反応停止させたのち、水で洗浄し、次に、繊維
に付着しているニトロベンゼンをメタノールで抽出除去
した。この繊維(繊維A)を50℃で真空乾燥して、原
料成型品であるクロルアセトアミドメチル化繊維71g
(繊維A)を得た。
アンモニアガスをジメチルスルホキシド中に冷却しなが
ら吹き込んでえた1.8M−アンモニア・ジメチルスル
ホキシド溶液300mlに繊維A20gを加えて、10〜
20℃で72時間反応させた。繊維を取り出し、希塩
酸、および水でよく洗って、本発明担体(繊維B)をえ
た。繊維Bの交換容量は1.15ミリ当量/g、含水率
は繊維1g当りpH4で1.76g、pH7.4で1.
45であった。また、繊維中の第一級アミノ基量はアミ
ノ酸分析の結果、0.96ミリモル/gであった。
ら吹き込んでえた1.8M−アンモニア・ジメチルスル
ホキシド溶液300mlに繊維A20gを加えて、10〜
20℃で72時間反応させた。繊維を取り出し、希塩
酸、および水でよく洗って、本発明担体(繊維B)をえ
た。繊維Bの交換容量は1.15ミリ当量/g、含水率
は繊維1g当りpH4で1.76g、pH7.4で1.
45であった。また、繊維中の第一級アミノ基量はアミ
ノ酸分析の結果、0.96ミリモル/gであった。
(固定化リポ多糖体の調製) 上記繊維B32gを300mlの水中に一昼夜膨潤させた
のち、Escherichia coli 055:B5のリポ多糖体
(トリクロル酢酸抽出法、ディフコ・ラボラトリーズ社
製造)の0.4mg/ml水溶液500mlと混合し、次に1
N−塩酸および1N−水酸化ナトリウムでpHを4.5
〜6.0に保ちながら、1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド5.0gを少しずつ
加え、溶解した。この混合物を室温で2日間振とうした
のち、繊維を取り出し、1の沸騰水を中に30分間浸
漬する操作を3回行なった。つぎに、この繊維を0.0
7モルのリン酸緩衝液(pH7.4)で洗浄液のpHが
7.4になるまで洗浄して、リポ多糖体固定化繊維(固
定化リポ多糖体)を得た。上記固定化母液および洗浄液
中のリポ多糖体の濃度をフェノール・硫酸法(試料溶液
1ml+5%フェノール水ml+濃硫酸5ml;485mμ)
で求めた。固定化リポ多糖体中のリポ多糖体固定化量は
5.0mg/gであった。
のち、Escherichia coli 055:B5のリポ多糖体
(トリクロル酢酸抽出法、ディフコ・ラボラトリーズ社
製造)の0.4mg/ml水溶液500mlと混合し、次に1
N−塩酸および1N−水酸化ナトリウムでpHを4.5
〜6.0に保ちながら、1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド5.0gを少しずつ
加え、溶解した。この混合物を室温で2日間振とうした
のち、繊維を取り出し、1の沸騰水を中に30分間浸
漬する操作を3回行なった。つぎに、この繊維を0.0
7モルのリン酸緩衝液(pH7.4)で洗浄液のpHが
7.4になるまで洗浄して、リポ多糖体固定化繊維(固
定化リポ多糖体)を得た。上記固定化母液および洗浄液
中のリポ多糖体の濃度をフェノール・硫酸法(試料溶液
1ml+5%フェノール水ml+濃硫酸5ml;485mμ)
で求めた。固定化リポ多糖体中のリポ多糖体固定化量は
5.0mg/gであった。
実施例2 0℃に冷却した17N−アンモニア水100mlと0℃に
冷却した0〜900mlのN,N−ジメチルホルムアミド
を混合して、アンモニア・DMF溶液をつくった。この
溶液を10℃に冷却し、繊維A3gを加え、10〜20
℃で24hr(比較繊維1をつくるときは10day)反応
させた。繊維を取り出し、希塩酸、および水でよく洗っ
て、本発明担体(繊維C〜H)および比較繊維1を得
た。
冷却した0〜900mlのN,N−ジメチルホルムアミド
を混合して、アンモニア・DMF溶液をつくった。この
溶液を10℃に冷却し、繊維A3gを加え、10〜20
℃で24hr(比較繊維1をつくるときは10day)反応
させた。繊維を取り出し、希塩酸、および水でよく洗っ
て、本発明担体(繊維C〜H)および比較繊維1を得
た。
表から非プロトン性極性有機溶媒がないと反応の進みに
くいことがわかる。
くいことがわかる。
実施例3 新らしく蒸溜したヘキサメチレンジアミンをジメチルス
ルホキシドに溶解し、5,10および20%濃度のヘキ
サメチレンジアミン・DMSO溶液を作った。これらの
溶液(140〜987g)中に繊維A 9.3gを15
℃で加え、その後、15〜25℃で5日間反応させた。
繊維を取り出し、希塩酸、および水でよく洗って、本発
明担体(繊維I〜M)を得た。
ルホキシドに溶解し、5,10および20%濃度のヘキ
サメチレンジアミン・DMSO溶液を作った。これらの
溶液(140〜987g)中に繊維A 9.3gを15
℃で加え、その後、15〜25℃で5日間反応させた。
繊維を取り出し、希塩酸、および水でよく洗って、本発
明担体(繊維I〜M)を得た。
比較として、ヘキサメチレンジアミン・DMSO溶液の
代りに10%ヘキサメチレンジアミン・水溶液を用いて
同様に処理し、比較繊維2を得た。これら繊維について
の交換容量および含水率の測定結果を表に示す。
代りに10%ヘキサメチレンジアミン・水溶液を用いて
同様に処理し、比較繊維2を得た。これら繊維について
の交換容量および含水率の測定結果を表に示す。
表から本発明例では官能基がよく導入されているのに対
し、比較例では官能基がほとんど入らないことがわか
る。さらに本発明例では、含水率のpH変化が小さいこ
ともわかる。
し、比較例では官能基がほとんど入らないことがわか
る。さらに本発明例では、含水率のpH変化が小さいこ
ともわかる。
実施例4 ドデカメチレンジアミン20gをジメチルスルホキシド
・エタノールの混合溶媒(重量混合比1:1)240g
に溶解し、5℃に冷却後、この中に繊維A6.8gを浸
漬した。混合物を15〜25℃の室温で4日間静置した
のち、繊維を取り出し、希塩酸および水でよく洗って、
本発明担体(繊維N)を得た。交換容量は1.62ミリ
当量/g、含水率はpH4で1.06、pH7.4で
0.72であった。交換容量からドデカメチレンジアミ
ン導入量は0.81ミリモル/gと推定される。
・エタノールの混合溶媒(重量混合比1:1)240g
に溶解し、5℃に冷却後、この中に繊維A6.8gを浸
漬した。混合物を15〜25℃の室温で4日間静置した
のち、繊維を取り出し、希塩酸および水でよく洗って、
本発明担体(繊維N)を得た。交換容量は1.62ミリ
当量/g、含水率はpH4で1.06、pH7.4で
0.72であった。交換容量からドデカメチレンジアミ
ン導入量は0.81ミリモル/gと推定される。
比較として、ジメチルスルホキシド・エタノールの混合
溶媒の代りにエタノールまたはn−ブタノールを用いて
上記と同様の反応を行ったところ、エタノール溶媒のと
きは交換容量0.24ミリ当量/g、含水率0.59
(pH4)、n−ブタノール溶媒のときは交換容量0.
03ミリ当量/g、含水率0.43(pH4)という低
い官能基導入率の繊維しか得られなかった。
溶媒の代りにエタノールまたはn−ブタノールを用いて
上記と同様の反応を行ったところ、エタノール溶媒のと
きは交換容量0.24ミリ当量/g、含水率0.59
(pH4)、n−ブタノール溶媒のときは交換容量0.
03ミリ当量/g、含水率0.43(pH4)という低
い官能基導入率の繊維しか得られなかった。
実施例5 ウンデカメチレンジアミンを10gをジメチルスルホキ
シド190gに溶解し、24℃で、この中に繊維A6.
8gを浸漬した。混合物を10〜20℃の室温で9日間
静置したのち、繊維を取り出し、希塩酸および水でよく
洗って、本発明担体(繊維M)を得た。交換容量は1.
93ミリ当量/g、含水率はpH4で1.0、pH7.
4で0.86であった。交換容量からウンデカメチレン
ジアミン導入量は0.965ミリモル/gと推定され
る。
シド190gに溶解し、24℃で、この中に繊維A6.
8gを浸漬した。混合物を10〜20℃の室温で9日間
静置したのち、繊維を取り出し、希塩酸および水でよく
洗って、本発明担体(繊維M)を得た。交換容量は1.
93ミリ当量/g、含水率はpH4で1.0、pH7.
4で0.86であった。交換容量からウンデカメチレン
ジアミン導入量は0.965ミリモル/gと推定され
る。
比較として、また、繊維A40gを15℃のエチレンジ
アミン中に浸し、15〜20℃の温度で24時間反応さ
せて、エチレンジアミノアセトアミドメチル化繊維(比
較繊維5)を得た。この繊維の交換容量は3.60ミリ
当量/gと高いが、含水率は、pH4で6.2、pH
7.4で1.0と、pHの変動に対し非常に大きく変化
することがわかる。
アミン中に浸し、15〜20℃の温度で24時間反応さ
せて、エチレンジアミノアセトアミドメチル化繊維(比
較繊維5)を得た。この繊維の交換容量は3.60ミリ
当量/gと高いが、含水率は、pH4で6.2、pH
7.4で1.0と、pHの変動に対し非常に大きく変化
することがわかる。
Claims (2)
- 【請求項1】側鎖として、下記一般式(I)で示される
官能基を導入した芳香核を有するビニル系重合体からな
る生理活性物質の固定化用担体。 (上式中、R1、R2は水素原子または低級アルキル基
を示し、R3はNH2またはNH−R4−NH2基、R
4は炭素数4以上16以下のアルキレン基を示す) - 【請求項2】側鎖として下記一般式(II)で示される官
能基を導入した芳香核を有するビニル系重合体およびそ
の成型品をアンモニア、 (上式中、R1、R2は水素原子または低級アルキル基
を、Xはハロゲン原子を示す) または下記一般式(III)で示されるジアミンと反応さ
せる際、 NH2−R4−NH2基 (III) (R4は炭素数4以上16以下のアルキレン基を示す) 非プロトン性極性有機溶媒を用いることを特徴とする生
理活性物質の固定化用担体の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60199395A JPH0622628B2 (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 生理活性物質の固定化用担体およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60199395A JPH0622628B2 (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 生理活性物質の固定化用担体およびその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6260565A JPS6260565A (ja) | 1987-03-17 |
| JPH0622628B2 true JPH0622628B2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=16407068
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60199395A Expired - Lifetime JPH0622628B2 (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 生理活性物質の固定化用担体およびその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0622628B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH112243A (ja) * | 1997-06-10 | 1999-01-06 | Nippon Seiko Kk | 潤滑剤供給体 |
-
1985
- 1985-09-11 JP JP60199395A patent/JPH0622628B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6260565A (ja) | 1987-03-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3274844B2 (ja) | アクリロニトリルとコーモノマーとの共重合体を基礎とする溶媒および酸に安定な膜 | |
| JPH0622628B2 (ja) | 生理活性物質の固定化用担体およびその製法 | |
| EP0568828A2 (en) | Hollow fiber membrane for blood purification | |
| RU2068703C1 (ru) | Способ получения магноиммуносорбентов | |
| US5164475A (en) | Porous substrates with a high concentration of amine groups | |
| JP4032465B2 (ja) | 血栓形成性物質の吸着剤および体外循環カラム | |
| JP3690019B2 (ja) | 芳香族ポリスルホン重合体およびその製造方法 | |
| JPH0122009B2 (ja) | ||
| JP2542560B2 (ja) | 2−イソチオシアナトアシルアミドメチル化芳香族ポリスルホンおよびその製造方法 | |
| JP2002113097A (ja) | 吸着材および体外循環用カラム | |
| JPH0248044A (ja) | 陰イオン交換能を有するキトサン成形物の製造法 | |
| JP4151802B2 (ja) | ポリスルホン重合体の製法 | |
| JP4182682B2 (ja) | 癌胎児性抗原吸着材および体外循環用カラム | |
| JPH06102229A (ja) | 半透性膜およびその製造方法 | |
| JP3584597B2 (ja) | ポリスルホン重合体およびその製造方法 | |
| JP3644117B2 (ja) | 変性ポリスルホン半透膜およびその製造方法 | |
| JP2002035118A (ja) | 炎症性疾患治療用カラム | |
| JPH0526507B2 (ja) | ||
| CN101544776B (zh) | 高密度糖基化聚丙烯亲和膜的制备方法及应用 | |
| JPS63258603A (ja) | 芳香族重合体膜 | |
| JPH06192425A (ja) | アミノメチル化ポリスルホンおよびその製造方法。 | |
| JPH0214203A (ja) | 芳香族ビニル系重合体成型品およびその製造方法 | |
| SU755296A1 (ru) | Способ получения активированных носителей для иммобилизации биологически активных веществ 1 | |
| JPH0236233B2 (ja) | ||
| JPS6328453A (ja) | 陰イオン交換能を有するキトサン成形物の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |