JPH06228234A - 環状オレフィン系ランダム共重合体およびその製造方法 - Google Patents
環状オレフィン系ランダム共重合体およびその製造方法Info
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- JPH06228234A JPH06228234A JP5014193A JP1419393A JPH06228234A JP H06228234 A JPH06228234 A JP H06228234A JP 5014193 A JP5014193 A JP 5014193A JP 1419393 A JP1419393 A JP 1419393A JP H06228234 A JPH06228234 A JP H06228234A
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- cyclic olefin
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 光ディスク基板として用いた場合に、基板に
起因する読み取りエラーを減少させることができ、また
透明フィルムとして用いた場合に、極めて高度な透明性
が得られる光学特性を有する環状オレフィン系ランダム
共重合体オレフィンおよびその製造方法を提供する。 【構成】 (a) エチレンと、(b) 式[I][II]等の環
状オレフィンとの共重合体で、高環状オレフィン含量成
分を分別沈澱法で分離除去した、軟化温度が70℃以
上、シクロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35の体積
比で混合してなる混合溶媒に不溶性であって、環状オレ
フィンから誘導される構成単位を35〜65モル%で含
み、融点が150℃以上である高環状オレフィン含量成
分を含有していないもの。
起因する読み取りエラーを減少させることができ、また
透明フィルムとして用いた場合に、極めて高度な透明性
が得られる光学特性を有する環状オレフィン系ランダム
共重合体オレフィンおよびその製造方法を提供する。 【構成】 (a) エチレンと、(b) 式[I][II]等の環
状オレフィンとの共重合体で、高環状オレフィン含量成
分を分別沈澱法で分離除去した、軟化温度が70℃以
上、シクロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35の体積
比で混合してなる混合溶媒に不溶性であって、環状オレ
フィンから誘導される構成単位を35〜65モル%で含
み、融点が150℃以上である高環状オレフィン含量成
分を含有していないもの。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、環状オレフィン系ランダ
ム共重合体およびその製造方法に関する。さらに詳細に
は、本発明は、光ディスク基板として用いた場合に、基
板に起因する読み取りエラーを減少させることができ、
また、透明フィルムとして用いた場合に、透明性を極め
て向上させることができるような環状オレフィン系ラン
ダム共重合体およびその製造方法に関する。
ム共重合体およびその製造方法に関する。さらに詳細に
は、本発明は、光ディスク基板として用いた場合に、基
板に起因する読み取りエラーを減少させることができ、
また、透明フィルムとして用いた場合に、透明性を極め
て向上させることができるような環状オレフィン系ラン
ダム共重合体およびその製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】本出願人は、エチレンと特定の環
状オレフィンとから形成される環状オレフィン系ランダ
ム共重合体について既に種々の提案を行っている。たと
えば特開昭60−168708号公報ならびに特願昭5
9−220550号、同59−236828号、同59
−236829号および同59−242336号明細書
等である。
状オレフィンとから形成される環状オレフィン系ランダ
ム共重合体について既に種々の提案を行っている。たと
えば特開昭60−168708号公報ならびに特願昭5
9−220550号、同59−236828号、同59
−236829号および同59−242336号明細書
等である。
【0003】これらの公報あるいは明細書の記載されて
いる環状オレフィン系ランダム共重合体は、優れた透明
性を有するとともに、耐熱性、耐熱老化性、耐薬品性、
耐溶剤性、誘電特性および機械的特性等の諸特性にも優
れている。さらにこの環状オレフィン系ランダム共重合
体は、一種のポリオレフィンであるにもかかわらず、種
々の材質の基材との接着性にも優れている。
いる環状オレフィン系ランダム共重合体は、優れた透明
性を有するとともに、耐熱性、耐熱老化性、耐薬品性、
耐溶剤性、誘電特性および機械的特性等の諸特性にも優
れている。さらにこの環状オレフィン系ランダム共重合
体は、一種のポリオレフィンであるにもかかわらず、種
々の材質の基材との接着性にも優れている。
【0004】したがってこの環状オレフィン系ランダム
共重合体は、たとえば光学メモリディスクや光学ファイ
バーなどの光学材料の分野、透明フィルム、透明容器な
どの透明容器包装材料分野などに用いられる。
共重合体は、たとえば光学メモリディスクや光学ファイ
バーなどの光学材料の分野、透明フィルム、透明容器な
どの透明容器包装材料分野などに用いられる。
【0005】ところでこのような環状オレフィン系ラン
ダム共重合体から光ディスクを製造すると、ごくわずか
ではあるが読み取りエラーを生じることがあり、またこ
の共重合体から透明フィルムを製造すると、ごくわずか
ではあるが透明性が低下することがあった。
ダム共重合体から光ディスクを製造すると、ごくわずか
ではあるが読み取りエラーを生じることがあり、またこ
の共重合体から透明フィルムを製造すると、ごくわずか
ではあるが透明性が低下することがあった。
【0006】本発明者らは、環状オレフィン系ランダム
共重合体から製造される、光ディスクの読み取りエラー
を少なくすべく、また透明フィルムの透明性を向上させ
るべく鋭意検討したところ、これらの原因の一部は、環
状オレフィン系ランダム共重合体のうち、環状オレフィ
ンから誘導される環状オレフィン構成単位を高い含量で
含む高環状オレフィン含量成分に起因することを見出し
た。
共重合体から製造される、光ディスクの読み取りエラー
を少なくすべく、また透明フィルムの透明性を向上させ
るべく鋭意検討したところ、これらの原因の一部は、環
状オレフィン系ランダム共重合体のうち、環状オレフィ
ンから誘導される環状オレフィン構成単位を高い含量で
含む高環状オレフィン含量成分に起因することを見出し
た。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、光ディスク基板として用いた
場合に、基板に起因する読み取りエラーを減少させるこ
とができ、また透明フィルムとして用いた場合に、極め
て高度な透明性が得られるような優れた光学特性を有す
る環状オレフィン系ランダム共重合体オレフィンおよび
その製造方法を提供することを目的としている。
てなされたものであって、光ディスク基板として用いた
場合に、基板に起因する読み取りエラーを減少させるこ
とができ、また透明フィルムとして用いた場合に、極め
て高度な透明性が得られるような優れた光学特性を有す
る環状オレフィン系ランダム共重合体オレフィンおよび
その製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る環状オレフィン系ランダム
共重合体は、(a) エチレンと、(b) 下記式[I]または
[II]で表される環状オレフィンとの共重合体であっ
て、軟化温度(TMA)が70℃以上であって、かつシ
クロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35の体積比で混
合してなる混合溶媒に不溶性であって、環状オレフィン
から誘導される構成単位を35〜65モル%で含み、融
点が150℃以上である高環状オレフィン含量成分を実
質的に含有しないことを特徴としている。
共重合体は、(a) エチレンと、(b) 下記式[I]または
[II]で表される環状オレフィンとの共重合体であっ
て、軟化温度(TMA)が70℃以上であって、かつシ
クロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35の体積比で混
合してなる混合溶媒に不溶性であって、環状オレフィン
から誘導される構成単位を35〜65モル%で含み、融
点が150℃以上である高環状オレフィン含量成分を実
質的に含有しないことを特徴としている。
【0009】
【化7】
【0010】(式[I]中、nは0または1であり、m
は0または正の整数であり、qは0または1であり、R
1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であり、R15
〜R18は、互いに結合して単環または多環を形成してい
てもよく、かつ該単環または多環が二重結合を有してい
てもよく、またR15〜R16とで、またはR17とR18とで
アルキリデン基を形成していてもよい。)、
は0または正の整数であり、qは0または1であり、R
1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であり、R15
〜R18は、互いに結合して単環または多環を形成してい
てもよく、かつ該単環または多環が二重結合を有してい
てもよく、またR15〜R16とで、またはR17とR18とで
アルキリデン基を形成していてもよい。)、
【0011】
【化8】
【0012】(式[II]中、pおよびqは0または1以
上の整数であり、mおよびnは0、1または2であり、
R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素
基またはアルコキシ基であり、R9 またはR10が結合し
ている炭素原子と、R13が結合している炭素原子または
R11が結合している炭素原子とは、直接あるいは炭素原
子数1〜3のアルキレン基を介して結合していてもよ
く、またn=m=0のとき、R15とR12またはR15とR
19とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形成
していてもよい。)。
上の整数であり、mおよびnは0、1または2であり、
R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素
基またはアルコキシ基であり、R9 またはR10が結合し
ている炭素原子と、R13が結合している炭素原子または
R11が結合している炭素原子とは、直接あるいは炭素原
子数1〜3のアルキレン基を介して結合していてもよ
く、またn=m=0のとき、R15とR12またはR15とR
19とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形成
していてもよい。)。
【0013】また本発明に係る上記のような環状オレフ
ィン系ランダム共重合体の製造方法は、(a) エチレン
と、(b) 上記式[I]または[II]で表される環状オレ
フィンとを共重合させ、共重合により得られた環状オレ
フィン系ランダム共重合体を、該環状オレフィン系ラン
ダム共重合体の良溶媒と貧溶媒との混合溶媒に溶解する
か、あるいは得られた環状オレフィン系ランダム共重合
体溶液に、該環状オレフィン系ランダム共重合体の貧溶
媒を添加し、次いで不溶であったあるいは析出した高環
状オレフィン含量成分を分離除去することを特徴として
いる。
ィン系ランダム共重合体の製造方法は、(a) エチレン
と、(b) 上記式[I]または[II]で表される環状オレ
フィンとを共重合させ、共重合により得られた環状オレ
フィン系ランダム共重合体を、該環状オレフィン系ラン
ダム共重合体の良溶媒と貧溶媒との混合溶媒に溶解する
か、あるいは得られた環状オレフィン系ランダム共重合
体溶液に、該環状オレフィン系ランダム共重合体の貧溶
媒を添加し、次いで不溶であったあるいは析出した高環
状オレフィン含量成分を分離除去することを特徴として
いる。
【0014】本発明では、分離除去操作は、濾過操作で
あることが好ましい。このような本発明に係る環状オレ
フィン系ランダム共重合体は、光学特性に優れており、
この環状オレフィン系ランダム共重合体から光ディスク
の基板を製造した場合には、基板に起因する読取りエラ
ーを減少させることができ、また透明フィルムを製造し
た場合には、この透明フィルムは極めて透明性に優れて
いる。
あることが好ましい。このような本発明に係る環状オレ
フィン系ランダム共重合体は、光学特性に優れており、
この環状オレフィン系ランダム共重合体から光ディスク
の基板を製造した場合には、基板に起因する読取りエラ
ーを減少させることができ、また透明フィルムを製造し
た場合には、この透明フィルムは極めて透明性に優れて
いる。
【0015】
【発明の具体的説明】以下本発明に係る環状オレフィン
系ランダム共重合体およびその製造方法について具体的
に説明する。
系ランダム共重合体およびその製造方法について具体的
に説明する。
【0016】本発明に係る環状オレフィン系ランダム共
重合体は、(a) エチレンと(b) 後述するような一般式
[I]または一般式[II]で表される環状オレフィンと
の共重合体であり、軟化温度(TMA)が70℃以上あ
って、かつシクロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35
の体積比で混合してなる混合溶媒に不溶性であって、環
状オレフィンから誘導される構成単位を35〜65モル
%で含み、融点が150℃以上である高環状オレフィン
含量成分を実質的に含有していない。
重合体は、(a) エチレンと(b) 後述するような一般式
[I]または一般式[II]で表される環状オレフィンと
の共重合体であり、軟化温度(TMA)が70℃以上あ
って、かつシクロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35
の体積比で混合してなる混合溶媒に不溶性であって、環
状オレフィンから誘導される構成単位を35〜65モル
%で含み、融点が150℃以上である高環状オレフィン
含量成分を実質的に含有していない。
【0017】このような環状オレフィン系ランダム共重
合体について詳細に説明する。本発明に係る環状オレフ
ィン系ランダム共重合体は、軟化温度(TMA)が70
℃以上、好ましくは70〜250℃、さらに好ましくは
80〜200℃、特に好ましくは90〜180℃であ
る。
合体について詳細に説明する。本発明に係る環状オレフ
ィン系ランダム共重合体は、軟化温度(TMA)が70
℃以上、好ましくは70〜250℃、さらに好ましくは
80〜200℃、特に好ましくは90〜180℃であ
る。
【0018】なお軟化温度(TMA)は、デュポン社製
Thermo Mechanical Analyserを用いて厚さ1mmのシート
の熱変形挙動により測定される。すなわちシート上に石
英製針をのせ、荷重49gをかけ、5℃/分で昇温して
いき、針が0.635mm侵入した温度をTMAとする。
Thermo Mechanical Analyserを用いて厚さ1mmのシート
の熱変形挙動により測定される。すなわちシート上に石
英製針をのせ、荷重49gをかけ、5℃/分で昇温して
いき、針が0.635mm侵入した温度をTMAとする。
【0019】本発明に係る環状オレフィン系ランダム共
重合体は、デカリン中(135℃)で測定される極限粘
度[η]が、好ましくは0.01〜5dl/g、より好ま
しくは0.1〜3dl/gであり、ガラス転移温度(T
g)が、通常60〜230℃、好ましくは70〜190
℃であることが望ましい。
重合体は、デカリン中(135℃)で測定される極限粘
度[η]が、好ましくは0.01〜5dl/g、より好ま
しくは0.1〜3dl/gであり、ガラス転移温度(T
g)が、通常60〜230℃、好ましくは70〜190
℃であることが望ましい。
【0020】またこの環状オレフィン系ランダム共重合
体は、X線回析法によって測定される結晶化度が、0〜
10%、好ましくは0〜7%、とくに好ましくは0〜5
%である。
体は、X線回析法によって測定される結晶化度が、0〜
10%、好ましくは0〜7%、とくに好ましくは0〜5
%である。
【0021】本発明に係る環状オレフィン系ランダム共
重合体は、シクロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35
の体積比で混合してなる混合溶媒に不溶性であって、環
状オレフィンから誘導される構成単位を35〜65モル
%で含み、融点が150℃以上である高環状オレフィン
含量成分を実質的に含有していない。
重合体は、シクロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35
の体積比で混合してなる混合溶媒に不溶性であって、環
状オレフィンから誘導される構成単位を35〜65モル
%で含み、融点が150℃以上である高環状オレフィン
含量成分を実質的に含有していない。
【0022】また本発明において、環状オレフィン系ラ
ンダム共重合体がこの高環状オレフィン含量成分を実質
的に含有していないとは、環状オレフィン系ランダム共
重合体全重量中、高環状オレフィン含量成分が0.1重
量%以下好ましくは0.03重量%以下であることを意
味している。
ンダム共重合体がこの高環状オレフィン含量成分を実質
的に含有していないとは、環状オレフィン系ランダム共
重合体全重量中、高環状オレフィン含量成分が0.1重
量%以下好ましくは0.03重量%以下であることを意
味している。
【0023】この高環状オレフィン含量成分は、より具
体的には、環状オレフィン系ランダム共重合体を、シク
ロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35の体積比で混合
して得られる混合溶媒に、20〜40g/リットルの量
で溶解させたポリマー溶液を、下記のようなガラス製フ
ィルタに通過させた場合に、該フィルタに捕捉される共
重合体成分である。ポリマー溶液をフィルタに通過させ
る際には、濾過温度は20〜30℃で、自然濾過させ
る。
体的には、環状オレフィン系ランダム共重合体を、シク
ロヘキサンとn-ヘプタンとを65/35の体積比で混合
して得られる混合溶媒に、20〜40g/リットルの量
で溶解させたポリマー溶液を、下記のようなガラス製フ
ィルタに通過させた場合に、該フィルタに捕捉される共
重合体成分である。ポリマー溶液をフィルタに通過させ
る際には、濾過温度は20〜30℃で、自然濾過させ
る。
【0024】ここで用いられるガラス製フィルタは、孔
記号G3で標準最大孔径40〜100μmである。
記号G3で標準最大孔径40〜100μmである。
【0025】上記のようなフィルタに捕捉される高環状
オレフィン含量成分は、環状オレフィンから誘導される
構成単位が35〜65モル%、さらには36〜60モル
%、特には37〜55モル%の量で含有する成分であっ
て、DSC測定によって測定される融点は150℃以上
さらには200〜400℃であるようなエチレン・環状
オレフィン系ランダム共重合体であると考えられる。
オレフィン含量成分は、環状オレフィンから誘導される
構成単位が35〜65モル%、さらには36〜60モル
%、特には37〜55モル%の量で含有する成分であっ
て、DSC測定によって測定される融点は150℃以上
さらには200〜400℃であるようなエチレン・環状
オレフィン系ランダム共重合体であると考えられる。
【0026】本発明に係る環状オレフィン系ランダム共
重合体は、このような高環状オレフィン含量成分を実質
的に含有しておらず、下記のような組成を有している。
本発明に係る環状オレフィン系ランダム共重合体は、エ
チレン(a) から誘導される構成単位を、40〜90モル
%、好ましくは50〜85モル%の量で含有し、環状オ
レフィン(b) から誘導される構成単位を、10〜60モ
ル%、好ましくは15〜50モル%の量で含有してい
る。本発明に係る環状オレフィン系ランダム共重合体で
は、エチレン(a) と環状オレフィン(b) とから誘導され
る構成単位は、ランダムに実質上線状に配列している。
なお本発明では、環状オレフィンから誘導される構成単
位を35〜65モル%の量で含有する環状オレフィン系
ランダム共重合体であっても、シクロヘキサンとn-ヘプ
タンとを65/35の体積比で混合してなる混合溶媒に
溶解し、かつ150℃以上の融点を有さなければ高環状
オレフィン含量成分とはいわない。
重合体は、このような高環状オレフィン含量成分を実質
的に含有しておらず、下記のような組成を有している。
本発明に係る環状オレフィン系ランダム共重合体は、エ
チレン(a) から誘導される構成単位を、40〜90モル
%、好ましくは50〜85モル%の量で含有し、環状オ
レフィン(b) から誘導される構成単位を、10〜60モ
ル%、好ましくは15〜50モル%の量で含有してい
る。本発明に係る環状オレフィン系ランダム共重合体で
は、エチレン(a) と環状オレフィン(b) とから誘導され
る構成単位は、ランダムに実質上線状に配列している。
なお本発明では、環状オレフィンから誘導される構成単
位を35〜65モル%の量で含有する環状オレフィン系
ランダム共重合体であっても、シクロヘキサンとn-ヘプ
タンとを65/35の体積比で混合してなる混合溶媒に
溶解し、かつ150℃以上の融点を有さなければ高環状
オレフィン含量成分とはいわない。
【0027】なおエチレンまたは環状オレフィンから誘
導される構成単位の組成は、13C−NMRによって測定
される。なお本発明に係る環状オレフィン系ランダム共
重合体を形成している環状オレフィンについて詳しく説
明すると、この環状オレフィンは下記のような一般式
[I]または[II]で表される。
導される構成単位の組成は、13C−NMRによって測定
される。なお本発明に係る環状オレフィン系ランダム共
重合体を形成している環状オレフィンについて詳しく説
明すると、この環状オレフィンは下記のような一般式
[I]または[II]で表される。
【0028】
【化9】
【0029】式[I]中、nは0または1であり、mは
0または正の整数であり、qは0または1である。なお
qが1の場合には、qを用いて表される環は員環とな
り、qが0の場合にはこの環は5員環となる。
0または正の整数であり、qは0または1である。なお
qが1の場合には、qを用いて表される環は員環とな
り、qが0の場合にはこの環は5員環となる。
【0030】R1 〜R18ならびにRa およびRb は、そ
れぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素
基である。ここで、ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子またはヨウ素原子である。
れぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素
基である。ここで、ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子またはヨウ素原子である。
【0031】また炭化水素基としては、通常、炭素原子
数1〜20のアルキル基、炭素原子数1〜20のハロゲ
ン化アルキル基、炭素原子数3〜15のシクロアルキル
基または芳香族炭化水素基が挙げられる。より具体的に
は、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、アミル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基、ドデシル基およびオクタデシル基など
が挙げられる。これらアルキル基はハロゲン原子で置換
されていてもよい。
数1〜20のアルキル基、炭素原子数1〜20のハロゲ
ン化アルキル基、炭素原子数3〜15のシクロアルキル
基または芳香族炭化水素基が挙げられる。より具体的に
は、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、アミル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基、ドデシル基およびオクタデシル基など
が挙げられる。これらアルキル基はハロゲン原子で置換
されていてもよい。
【0032】シクロアルキル基としては、シクロヘキシ
ル基が挙げられ、芳香族炭化水素基としてはフェニル
基、ナフチル基などが挙げられる。さらに上記式[I]
において、R15とR16とが、R17とR18とが、R15とR
17とが、R16とR18とが、R15とR18とが、あるいはR
16とR17とがそれぞれ結合して(互いに共同して)、単
環または多環の基を形成していてもよく、しかもこのよ
うにして形成された単環または多環が二重結合を有して
いてもよい。ここで形成される単環または多環として
は、具体的に以下のようなものが挙げられる。
ル基が挙げられ、芳香族炭化水素基としてはフェニル
基、ナフチル基などが挙げられる。さらに上記式[I]
において、R15とR16とが、R17とR18とが、R15とR
17とが、R16とR18とが、R15とR18とが、あるいはR
16とR17とがそれぞれ結合して(互いに共同して)、単
環または多環の基を形成していてもよく、しかもこのよ
うにして形成された単環または多環が二重結合を有して
いてもよい。ここで形成される単環または多環として
は、具体的に以下のようなものが挙げられる。
【0033】
【化10】
【0034】なお上記例示において、1または2の番号
を賦した炭素原子は、式[I]においてそれぞれR
15(R16)またはR17(R18)結合している炭素原子を
表す。また、R15とR16とで、またはR17とR18とでア
ルキリデン基を形成していてもよい。このようなアルキ
リデン基は、通常は炭素原子数2〜20のアルキリデン
基であり、このようなアルキリデン基の具体的な例とし
ては、エチリデン基、プロピリデン基およびイソプロピ
リデン基が挙げられる。
を賦した炭素原子は、式[I]においてそれぞれR
15(R16)またはR17(R18)結合している炭素原子を
表す。また、R15とR16とで、またはR17とR18とでア
ルキリデン基を形成していてもよい。このようなアルキ
リデン基は、通常は炭素原子数2〜20のアルキリデン
基であり、このようなアルキリデン基の具体的な例とし
ては、エチリデン基、プロピリデン基およびイソプロピ
リデン基が挙げられる。
【0035】
【化11】
【0036】式[II]中、pおよびqは0または正の整
数であり、mおよびnは0、1または2である。また、
R1 〜R19はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基またはアルコキシ基である。
数であり、mおよびnは0、1または2である。また、
R1 〜R19はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基またはアルコキシ基である。
【0037】ここでハロゲン原子は、上記式[I]中の
ハロゲン原子と同じである。また炭化水素基としては、
通常、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数3
〜15のシクロアルキル基または芳香族炭化水素基が挙
げられる。より具体的には、アルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミル
基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基お
よびオクタデシル基などが挙げられる。これらアルキル
基はハロゲン原子で置換されていてもよい。
ハロゲン原子と同じである。また炭化水素基としては、
通常、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数3
〜15のシクロアルキル基または芳香族炭化水素基が挙
げられる。より具体的には、アルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミル
基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基お
よびオクタデシル基などが挙げられる。これらアルキル
基はハロゲン原子で置換されていてもよい。
【0038】シクロアルキル基としては、シクロヘキシ
ル基が挙げられ、芳香族炭化水素基としては、アリール
基、アラルキル基などが挙げられ、具体的には、フェニ
ル基、トリル基、ナフチル基、ベンジル基、フェニルエ
チル基などが挙げられる。
ル基が挙げられ、芳香族炭化水素基としては、アリール
基、アラルキル基などが挙げられ、具体的には、フェニ
ル基、トリル基、ナフチル基、ベンジル基、フェニルエ
チル基などが挙げられる。
【0039】アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基などが挙げられる。ここで、R9
およびR10が結合している炭素原子と、R13が結合して
いる炭素原子またはR11が結合している炭素原子とは、
直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して
結合していてもよい。すなわち、上記二個の炭素原子が
アルキレン基を介して結合している場合には、R9 とR
13とが、または、R10とR 11とが互いに共同して、メチ
レン基(-CH2-) 、エチレン基(-CH2CH2-)またはプロピレ
ン基(-CH2CH2CH2-) の内のいずれかのアルキレン基を形
成している。
キシ基、プロポキシ基などが挙げられる。ここで、R9
およびR10が結合している炭素原子と、R13が結合して
いる炭素原子またはR11が結合している炭素原子とは、
直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して
結合していてもよい。すなわち、上記二個の炭素原子が
アルキレン基を介して結合している場合には、R9 とR
13とが、または、R10とR 11とが互いに共同して、メチ
レン基(-CH2-) 、エチレン基(-CH2CH2-)またはプロピレ
ン基(-CH2CH2CH2-) の内のいずれかのアルキレン基を形
成している。
【0040】さらに、n=m=0のとき、R15とR12ま
たはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。具体的には、n=m=0
のとき、R15とR12とにより形成される以下のような芳
香族環が挙げられる。
たはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。具体的には、n=m=0
のとき、R15とR12とにより形成される以下のような芳
香族環が挙げられる。
【0041】
【化12】
【0042】ここで、qは式[II]におけるqと同じで
ある。上記のような式[I]または[II]で表される環
状オレフィンとしては、具体的には、ビシクロ-2- ヘプ
テン誘導体(ビシクロヘプト-2- エン誘導体)、トリシ
クロ-3- デセン誘導体、トリシクロ-3- ウンデセン誘導
体、テトラシクロ-3- ドデセン誘導体、ペンタシクロ-4
- ペンタデセン誘導体、ペンタシクロペンタデカジエン
誘導体、ペンタシクロ-3- ペンタデセン誘導体、ペンタ
シクロ-3- ヘキサデセン誘導体、ペンタシクロ-4- ヘキ
サデセン誘導体、ヘキサシクロ-4- ヘプタデセン誘導
体、ヘプタシクロ-5- エイコセン誘導体、ヘプタシクロ
-4- エイコセン誘導体、ヘプタシクロ-5- ヘンエイコセ
ン誘導体、オクタシクロ-5- ドコセン誘導体、ノナシク
ロ-5- ペンタコセン誘導体、ノナシクロ-6- ヘキサコセ
ン誘導体、シクロペンタジエン-アセナフチレン付加
物、1,4-メタノ-1,4,4a,9a-テトラヒドロフルオレン誘
導体、1,4-メタノ-1,4,4a,5,10,10a-ヘキサヒドロアン
トラセン誘導体などが挙げられる。
ある。上記のような式[I]または[II]で表される環
状オレフィンとしては、具体的には、ビシクロ-2- ヘプ
テン誘導体(ビシクロヘプト-2- エン誘導体)、トリシ
クロ-3- デセン誘導体、トリシクロ-3- ウンデセン誘導
体、テトラシクロ-3- ドデセン誘導体、ペンタシクロ-4
- ペンタデセン誘導体、ペンタシクロペンタデカジエン
誘導体、ペンタシクロ-3- ペンタデセン誘導体、ペンタ
シクロ-3- ヘキサデセン誘導体、ペンタシクロ-4- ヘキ
サデセン誘導体、ヘキサシクロ-4- ヘプタデセン誘導
体、ヘプタシクロ-5- エイコセン誘導体、ヘプタシクロ
-4- エイコセン誘導体、ヘプタシクロ-5- ヘンエイコセ
ン誘導体、オクタシクロ-5- ドコセン誘導体、ノナシク
ロ-5- ペンタコセン誘導体、ノナシクロ-6- ヘキサコセ
ン誘導体、シクロペンタジエン-アセナフチレン付加
物、1,4-メタノ-1,4,4a,9a-テトラヒドロフルオレン誘
導体、1,4-メタノ-1,4,4a,5,10,10a-ヘキサヒドロアン
トラセン誘導体などが挙げられる。
【0043】以下に、上記のような式[I]または[I
I]で表わされる環状オレフィンの具体的な例を示す。
I]で表わされる環状オレフィンの具体的な例を示す。
【0044】
【化13】
【0045】
【化14】
【0046】
【化15】
【0047】
【化16】
【0048】
【化17】
【0049】
【化18】
【0050】
【化19】
【0051】
【化20】
【0052】
【化21】
【0053】
【化22】
【0054】
【化23】
【0055】
【化24】
【0056】
【化25】
【0057】
【化26】
【0058】
【化27】
【0059】
【化28】
【0060】
【化29】
【0061】
【化30】
【0062】
【化31】
【0063】
【化32】
【0064】
【化33】
【0065】これらは、単独であってもあるいは2種以
上の組み合わせであってもよい。本発明に係る環状オレ
フィン系ランダム共重合体では、上記のような(b) 式
[I]または[II]で表される環状オレフィンから誘導
される構成単位は、下記式[III]または[IV]で表さ
れる構造の構成単位を形成していると考えられる。
上の組み合わせであってもよい。本発明に係る環状オレ
フィン系ランダム共重合体では、上記のような(b) 式
[I]または[II]で表される環状オレフィンから誘導
される構成単位は、下記式[III]または[IV]で表さ
れる構造の構成単位を形成していると考えられる。
【0066】
【化34】
【0067】(式[III]中、m、n、qおよびR1〜R
18ならびにRa、Rbは前記式[I]における定義と同様
である。)
18ならびにRa、Rbは前記式[I]における定義と同様
である。)
【0068】
【化35】
【0069】(式[IV]中、n、m、p、qおよびR1
〜R19は前記式[II]における定義と同様である。)。
このような本発明に係る環状オレフィン系ランダム共重
合体は、(a) エチレンと、上記のような(b) 式[I]ま
たは[II]で表される環状オレフィンとの共重合体であ
るが、本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて他
の共重合可能なモノマーから誘導される構成単位を含有
していてもよい。
〜R19は前記式[II]における定義と同様である。)。
このような本発明に係る環状オレフィン系ランダム共重
合体は、(a) エチレンと、上記のような(b) 式[I]ま
たは[II]で表される環状オレフィンとの共重合体であ
るが、本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて他
の共重合可能なモノマーから誘導される構成単位を含有
していてもよい。
【0070】このような他のモノマーとしては、上記の
ようなエチレンまたは環状オレフィン以外のオレフィン
を挙げることができ、具体的に、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセン、1-エイコセンなどの炭素数3〜20のα−オレ
フィン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、3,4-ジメチルシクロペンテン、3-メチルシクロヘキ
セン、2-(2- メチルブチル)-1-シクロヘキセン、シクロ
オクテン、3a,5,6,7a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-1H-イ
ンデンなどのシクロオレフィン、2-ノルボルネン、5-メ
チル-2-ノルボルネン、5-エチル-2-ノルボルネン、5-イ
ソプロピル-2-ノルボルネン、5-n-ブチル-2-ノルボルネ
ン、5-イソブチル-2-ノルボルネン、5,6-ジメチル-2-ノ
ルボルネン、5-クロロ-2-ノルボルネン、5-フルオロ-2-
ノルボルネンなどのノルボルネン類、1,4-ヘキサジエ
ン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサ
ジエン、1,7-オクタジエン、ジシクロペンタジエン、5-
エチリデン-2-ノルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン
などの非共役ジエン類を挙げることができる。
ようなエチレンまたは環状オレフィン以外のオレフィン
を挙げることができ、具体的に、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセン、1-エイコセンなどの炭素数3〜20のα−オレ
フィン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、3,4-ジメチルシクロペンテン、3-メチルシクロヘキ
セン、2-(2- メチルブチル)-1-シクロヘキセン、シクロ
オクテン、3a,5,6,7a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-1H-イ
ンデンなどのシクロオレフィン、2-ノルボルネン、5-メ
チル-2-ノルボルネン、5-エチル-2-ノルボルネン、5-イ
ソプロピル-2-ノルボルネン、5-n-ブチル-2-ノルボルネ
ン、5-イソブチル-2-ノルボルネン、5,6-ジメチル-2-ノ
ルボルネン、5-クロロ-2-ノルボルネン、5-フルオロ-2-
ノルボルネンなどのノルボルネン類、1,4-ヘキサジエ
ン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサ
ジエン、1,7-オクタジエン、ジシクロペンタジエン、5-
エチリデン-2-ノルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン
などの非共役ジエン類を挙げることができる。
【0071】これらの他のモノマーは、単独であるいは
2種以上組み合わせて用いることができる。本発明に係
る環状オレフィン系ランダム共重合体において、上記の
ような他のモノマーから誘導される構成単位は、通常、
20モル%以下、好ましくは10モル%以下の量で含有
されていてもよい。
2種以上組み合わせて用いることができる。本発明に係
る環状オレフィン系ランダム共重合体において、上記の
ような他のモノマーから誘導される構成単位は、通常、
20モル%以下、好ましくは10モル%以下の量で含有
されていてもよい。
【0072】上記のような本発明に係る上記のような環
状オレフィン系ランダム共重合体は、エチレンと環状オ
レフィンとを、炭化水素媒体または該環状オレフィン中
で、炭化水素可溶性バナジウム化合物とハロゲン含有有
機アルミニウム化合物とから形成される触媒(イ)また
はシクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含むIV族
またはランタニドの遷移金属化合物と有機アルミニウム
オキシ化合物と必要に応じて有機アルミニウム化合物と
からなる触媒(ロ)の存在下で重合させることにより得
ることができる。
状オレフィン系ランダム共重合体は、エチレンと環状オ
レフィンとを、炭化水素媒体または該環状オレフィン中
で、炭化水素可溶性バナジウム化合物とハロゲン含有有
機アルミニウム化合物とから形成される触媒(イ)また
はシクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含むIV族
またはランタニドの遷移金属化合物と有機アルミニウム
オキシ化合物と必要に応じて有機アルミニウム化合物と
からなる触媒(ロ)の存在下で重合させることにより得
ることができる。
【0073】このような重合方法自体はすでに公知であ
り、特開昭60−168708号公報、特開昭61−1
20816号公報、特開昭61−115912号公報、
特開昭61−115916号公報、特願昭61−959
05号明細書、特願昭61−95906号明細書、特開
昭61−271308号公報、特開昭61−27221
6号公報などにおいて本出願人が提案した方法に従い適
宜条件を選択することにより、得ることができる。
り、特開昭60−168708号公報、特開昭61−1
20816号公報、特開昭61−115912号公報、
特開昭61−115916号公報、特願昭61−959
05号明細書、特願昭61−95906号明細書、特開
昭61−271308号公報、特開昭61−27221
6号公報などにおいて本出願人が提案した方法に従い適
宜条件を選択することにより、得ることができる。
【0074】より具体的には、たとえば、連続重合装置
を用いてシクロヘキサン媒体中において、環状オレフィ
ンとしてテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]-3-ドデセ
ン(TCD−3)を用い、触媒としてVO(OCH2C
H3)Cl2/Al(CH2CH 3)1.5Cl1.5を用い、反
応温度10℃、反応時間(重合反応滞留時間)30分で
エチレンとTCD−3の共重合反応を行う条件を採用す
ることにより得ることができる。
を用いてシクロヘキサン媒体中において、環状オレフィ
ンとしてテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]-3-ドデセ
ン(TCD−3)を用い、触媒としてVO(OCH2C
H3)Cl2/Al(CH2CH 3)1.5Cl1.5を用い、反
応温度10℃、反応時間(重合反応滞留時間)30分で
エチレンとTCD−3の共重合反応を行う条件を採用す
ることにより得ることができる。
【0075】共重合に際しては、エチレンと環状オレフ
ィンとともに、前述したような共重合可能な他のモノマ
ーを用いてもよい。上記のようにしてエチレンと環状オ
レフィン類との共重合反応を行うと、環状オレフィン系
ランダム共重合体の溶液が得られる。このような共重合
体溶液中に含まれる環状オレフィン系ランダム共重合体
の濃度は、通常、5〜300g/リットル、好ましくは
10〜200g/リットルである。
ィンとともに、前述したような共重合可能な他のモノマ
ーを用いてもよい。上記のようにしてエチレンと環状オ
レフィン類との共重合反応を行うと、環状オレフィン系
ランダム共重合体の溶液が得られる。このような共重合
体溶液中に含まれる環状オレフィン系ランダム共重合体
の濃度は、通常、5〜300g/リットル、好ましくは
10〜200g/リットルである。
【0076】また本発明では、上記のような(b) 式
[I]または[II]で表される環状オレフィンから誘導
される構成単位は、下記のような開環構造の構成単位を
形成していてもよく、具体的に、式[I]または[II]
で表される環状オレフィンは下記式[V]または[VI]
で表される。
[I]または[II]で表される環状オレフィンから誘導
される構成単位は、下記のような開環構造の構成単位を
形成していてもよく、具体的に、式[I]または[II]
で表される環状オレフィンは下記式[V]または[VI]
で表される。
【0077】
【化36】
【0078】(式[V]中、m、n、qおよびR1〜R
18ならびにRa、Rbは前記式[I]における定義と同様
である。)
18ならびにRa、Rbは前記式[I]における定義と同様
である。)
【0079】
【化37】
【0080】(式[VI]中、n、m、p、qおよびR1
〜R19は前記式[II]における定義と同様である。)こ
のような環状オレフィンの開環(共)重合体は、公知の
開環重合触媒を用いて得られる。
〜R19は前記式[II]における定義と同様である。)こ
のような環状オレフィンの開環(共)重合体は、公知の
開環重合触媒を用いて得られる。
【0081】さらに本発明では、上記のような開環
(共)重合体を還元触媒の存在下に還元することにより
得られる水素添加物であってもよい。この水素添加物に
おいて、式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンは、次式[VII]または[VIII]で表される構造を有
していると考えられる。
(共)重合体を還元触媒の存在下に還元することにより
得られる水素添加物であってもよい。この水素添加物に
おいて、式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンは、次式[VII]または[VIII]で表される構造を有
していると考えられる。
【0082】
【化38】
【0083】(式[VII]において、m、n、qおよび
R1〜R18ならびにRa、Rbは前記式[I]における定
義と同様である。)
R1〜R18ならびにRa、Rbは前記式[I]における定
義と同様である。)
【0084】
【化39】
【0085】(式[VIII]中、n、m、p、qおよびR
1〜R19は前記式[II]における定義と同様である。)
このような重合体の例として、テトラシクロドデセンと
ノルボルネンおよびそれらの誘導体との開環共重合体、
およびその水素添加物をあげることができる。
1〜R19は前記式[II]における定義と同様である。)
このような重合体の例として、テトラシクロドデセンと
ノルボルネンおよびそれらの誘導体との開環共重合体、
およびその水素添加物をあげることができる。
【0086】なお上記のような環状オレフィン系ランダ
ム共重合体、開環重合体、開環共重合体およびこれらの
水素添加物(以下、これらを総称して環状オレフィン系
樹脂ということがある)の一部が無水マレイン酸等の不
飽和カルボン酸等で変性されていてもよい。このような
変性物は、上記のような環状オレフィン系樹脂と、不飽
和カルボン酸、これらの無水物、および不飽和カルボン
酸のアルキルエステル等の誘導体とを反応させることに
より製造することができる。なおこの場合の環状オレフ
ィン系樹脂の変性物中における変性剤から導かれる構成
単位の含有率は、通常は50〜10モル%以下である。
このような環状オレフィン系樹脂変性物は、所望の変性
率になるように環状オレフィン系樹脂に変性剤を配合し
てグラフト重合させて製造することもできるし、予め高
変性率の変性物を調製し、次いでこの変性物と未変性の
環状オレフィン系樹脂とを混合することによっても製造
することができる。
ム共重合体、開環重合体、開環共重合体およびこれらの
水素添加物(以下、これらを総称して環状オレフィン系
樹脂ということがある)の一部が無水マレイン酸等の不
飽和カルボン酸等で変性されていてもよい。このような
変性物は、上記のような環状オレフィン系樹脂と、不飽
和カルボン酸、これらの無水物、および不飽和カルボン
酸のアルキルエステル等の誘導体とを反応させることに
より製造することができる。なおこの場合の環状オレフ
ィン系樹脂の変性物中における変性剤から導かれる構成
単位の含有率は、通常は50〜10モル%以下である。
このような環状オレフィン系樹脂変性物は、所望の変性
率になるように環状オレフィン系樹脂に変性剤を配合し
てグラフト重合させて製造することもできるし、予め高
変性率の変性物を調製し、次いでこの変性物と未変性の
環状オレフィン系樹脂とを混合することによっても製造
することができる。
【0087】本発明において、上記のような環状オレフ
ィン系ランダム共重合体、開環重合体、開環共重合体お
よびこれらの水素添加物ならびにこれらの変性物は、単
独で、あるいは組み合わせて使用することができる。
ィン系ランダム共重合体、開環重合体、開環共重合体お
よびこれらの水素添加物ならびにこれらの変性物は、単
独で、あるいは組み合わせて使用することができる。
【0088】本発明に係る環状オレフィン系ランダム共
重合体の製造方法では、上記のようなエチレン(a) と環
状オレフィン(b) との共重合反応によって得られる環状
オレフィン系ランダム共重合体から、該共重合体に含ま
れる微量に副生する高環状オレフィン含量成分を分離除
去することにより、高環状オレフィン含量成分を含有し
ない環状オレフィン系ランダム共重合体を製造してい
る。
重合体の製造方法では、上記のようなエチレン(a) と環
状オレフィン(b) との共重合反応によって得られる環状
オレフィン系ランダム共重合体から、該共重合体に含ま
れる微量に副生する高環状オレフィン含量成分を分離除
去することにより、高環状オレフィン含量成分を含有し
ない環状オレフィン系ランダム共重合体を製造してい
る。
【0089】以下に、本発明に係る環状オレフィン系ラ
ンダム共重合体の製造方法についてより詳しく説明す
る。エチレン(a) と環状オレフィン(b) との共重合反応
により得られる環状オレフィン系ランダム共重合体溶液
から、該共重合体溶液に含まれる高環状オレフィン含量
成分を分離除去するには、たとえば、良溶媒に溶解され
ている共重合体溶液に貧溶媒を適当な割合で添加し、高
環状オレフィン含量成分のみを析出させ、この析出され
た高環状オレフィン含量成分を、たとえばフィルタに通
過させて濾過するか、遠心分離操作を施すか、あるいは
珪藻土、活性炭、アルミナなどに吸着させて除去する
か、限外濾過膜、逆浸透膜などの膜を利用して除去すれ
ばよい。
ンダム共重合体の製造方法についてより詳しく説明す
る。エチレン(a) と環状オレフィン(b) との共重合反応
により得られる環状オレフィン系ランダム共重合体溶液
から、該共重合体溶液に含まれる高環状オレフィン含量
成分を分離除去するには、たとえば、良溶媒に溶解され
ている共重合体溶液に貧溶媒を適当な割合で添加し、高
環状オレフィン含量成分のみを析出させ、この析出され
た高環状オレフィン含量成分を、たとえばフィルタに通
過させて濾過するか、遠心分離操作を施すか、あるいは
珪藻土、活性炭、アルミナなどに吸着させて除去する
か、限外濾過膜、逆浸透膜などの膜を利用して除去すれ
ばよい。
【0090】また高環状オレフィン含量成分を含有する
環状オレフィン系ランダム共重合体から、高環状オレフ
ィン含量成分を除去するには、この環状オレフィン系ラ
ンダム共重合体を、該共重合体の良溶媒と貧溶媒との混
合溶媒(たとえばシクロヘキサン/n-ヘプタン混合溶
媒)に溶解し、この混合溶媒に不溶であった高環状オレ
フィン含量成分を上記のようにして除去すればよい。
環状オレフィン系ランダム共重合体から、高環状オレフ
ィン含量成分を除去するには、この環状オレフィン系ラ
ンダム共重合体を、該共重合体の良溶媒と貧溶媒との混
合溶媒(たとえばシクロヘキサン/n-ヘプタン混合溶
媒)に溶解し、この混合溶媒に不溶であった高環状オレ
フィン含量成分を上記のようにして除去すればよい。
【0091】上記のように、エチレンと環状オレフィン
とを共重合させるに際して生成する高環状オレフィン含
量成分は、結晶性であり、上記のような良溶媒と貧溶媒
との混合溶媒には難溶性であり、微粒状固体として存在
している。これに対して高環状オレフィン含量成分を含
有しない環状オレフィンランダム共重合体は、上記のよ
うな良溶媒と貧溶媒との混合溶媒に溶解している。した
がって上記のような操作を施すことによって、高環状オ
レフィン含量成分のみを除去することができる。
とを共重合させるに際して生成する高環状オレフィン含
量成分は、結晶性であり、上記のような良溶媒と貧溶媒
との混合溶媒には難溶性であり、微粒状固体として存在
している。これに対して高環状オレフィン含量成分を含
有しない環状オレフィンランダム共重合体は、上記のよ
うな良溶媒と貧溶媒との混合溶媒に溶解している。した
がって上記のような操作を施すことによって、高環状オ
レフィン含量成分のみを除去することができる。
【0092】上記のような高環状オレフィン含量成分を
除去する操作が加えられた環状オレフィン溶液は、常法
に従って処理され、環状オレフィン系ランダム共重合体
が得られる。
除去する操作が加えられた環状オレフィン溶液は、常法
に従って処理され、環状オレフィン系ランダム共重合体
が得られる。
【0093】このようにして得られる環状オレフィン系
ランダム共重合体は、DSC融点を有さずかつX線回折
による測定結果からも非結晶性の共重合体が好適であ
る。上記のようにして高環状オレフィン含量成分を実質
的に含有しない環状オレフィン系ランダム共重合体は、
たとえば、光ディスク基板や光学ファイバーなどの光学
材料の分野、透明フィルム、透明容器などの透明容器包
装材料分野などに用いられるが、光ディスク基板として
用いた場合に、基板に起因する読み取りエラーを減少さ
せることができ、また、透明フィルムとして用いた場合
に、このフィルムは透明性に極めて優れている。
ランダム共重合体は、DSC融点を有さずかつX線回折
による測定結果からも非結晶性の共重合体が好適であ
る。上記のようにして高環状オレフィン含量成分を実質
的に含有しない環状オレフィン系ランダム共重合体は、
たとえば、光ディスク基板や光学ファイバーなどの光学
材料の分野、透明フィルム、透明容器などの透明容器包
装材料分野などに用いられるが、光ディスク基板として
用いた場合に、基板に起因する読み取りエラーを減少さ
せることができ、また、透明フィルムとして用いた場合
に、このフィルムは透明性に極めて優れている。
【0094】また本発明においては、上記のような環状
オレフィン系ランダム共重合体に、所望により、軟化温
度(TMA)が70℃未満である環状オレフィン系樹脂
を配合して用いてもよい。
オレフィン系ランダム共重合体に、所望により、軟化温
度(TMA)が70℃未満である環状オレフィン系樹脂
を配合して用いてもよい。
【0095】また本発明の環状オレフィン系ランダム共
重合体には、上記環状オレフィン系樹脂の他に、衝撃強
度を向上させるためのゴム成分を配合したり、耐熱安定
剤、耐候安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロ
ッキング剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成
油、ワックスなどを配合することができ、その配合割合
は適宜量である。たとえば、任意成分として配合される
安定剤として、具体的には、テトラキス[メチレン-3
(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン、β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸アルキルエステル、2,2'-オキザミ
ドビス[エチル-3(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェ
ニル)]プロピオネートなどのフェノール系酸化防止
剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、12-
ヒドロキシステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属
塩、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノラウ
レート、グリセリンジステアレート、ペンタエリスリト
ールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステア
レート、ペンタエリスリトールトリステアレート等の多
価アルコールの脂肪酸エステルなどを挙げることができ
る。これらは単独で配合してもよいが、組み合わせて配
合してもよく、たとえば、テトラキス[メチレン-3(3,5
-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタンとステアリン酸亜鉛およびグリセリンモノス
テアレートとの組み合わせ等を例示することができる。
重合体には、上記環状オレフィン系樹脂の他に、衝撃強
度を向上させるためのゴム成分を配合したり、耐熱安定
剤、耐候安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロ
ッキング剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成
油、ワックスなどを配合することができ、その配合割合
は適宜量である。たとえば、任意成分として配合される
安定剤として、具体的には、テトラキス[メチレン-3
(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン、β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸アルキルエステル、2,2'-オキザミ
ドビス[エチル-3(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェ
ニル)]プロピオネートなどのフェノール系酸化防止
剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、12-
ヒドロキシステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属
塩、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノラウ
レート、グリセリンジステアレート、ペンタエリスリト
ールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステア
レート、ペンタエリスリトールトリステアレート等の多
価アルコールの脂肪酸エステルなどを挙げることができ
る。これらは単独で配合してもよいが、組み合わせて配
合してもよく、たとえば、テトラキス[メチレン-3(3,5
-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタンとステアリン酸亜鉛およびグリセリンモノス
テアレートとの組み合わせ等を例示することができる。
【0096】本発明では特に、フェノール系酸化防止剤
および多価アルコールの脂肪酸エステルと組み合わせて
用いることが好ましく、該多価アルコールの脂肪酸エス
テルは3価以上の多価アルコールのアルコール性水酸基
の一部がエステル化された多価アルコール脂肪酸エステ
ルであることが好ましい。このような多価アルコールの
脂肪酸エステルとしては、具体的には、グリセリンモノ
ステアレート、グリセリンモノラウレート、グリセリン
モノミリステート、グリセリンモノパルミテート、グリ
セリンジステアレート、グリセリンジラウレート等のグ
リセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールモノス
テアレート、ペンタエリスリトールモノラウレート、ペ
ンタエリスリトールジラウレート、ペンタエリスリトー
ルジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレ
ート等のペンタエリスリトールの脂肪酸エステルが用い
られる。
および多価アルコールの脂肪酸エステルと組み合わせて
用いることが好ましく、該多価アルコールの脂肪酸エス
テルは3価以上の多価アルコールのアルコール性水酸基
の一部がエステル化された多価アルコール脂肪酸エステ
ルであることが好ましい。このような多価アルコールの
脂肪酸エステルとしては、具体的には、グリセリンモノ
ステアレート、グリセリンモノラウレート、グリセリン
モノミリステート、グリセリンモノパルミテート、グリ
セリンジステアレート、グリセリンジラウレート等のグ
リセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールモノス
テアレート、ペンタエリスリトールモノラウレート、ペ
ンタエリスリトールジラウレート、ペンタエリスリトー
ルジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレ
ート等のペンタエリスリトールの脂肪酸エステルが用い
られる。
【0097】このようなフェノール系酸化防止剤は、環
状オレフィン系ランダム共重合体100重量部に対して
0〜10重量部好ましくは0〜5重量部さらに好ましく
は0〜2重量部の量で用いられ、また多価アルコールの
脂肪酸エステルは環状オレフィン系樹脂100重量部に
対して0〜10重量部、好ましくは0〜5重量部の量で
用いられる。
状オレフィン系ランダム共重合体100重量部に対して
0〜10重量部好ましくは0〜5重量部さらに好ましく
は0〜2重量部の量で用いられ、また多価アルコールの
脂肪酸エステルは環状オレフィン系樹脂100重量部に
対して0〜10重量部、好ましくは0〜5重量部の量で
用いられる。
【0098】また本発明においては、本発明の目的を損
なわない範囲で、環状オレフィン系ランダム共重合体に
シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネ
シウム、軽石粉、軽石バルーン、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマ
イト、硫酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウ
ム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、アス
ベスト、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、
ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト、
グラファイト、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ボロ
ン繊維、炭化ケイ素繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロ
ピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の充
填剤を配合してもよい。
なわない範囲で、環状オレフィン系ランダム共重合体に
シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネ
シウム、軽石粉、軽石バルーン、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマ
イト、硫酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウ
ム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、アス
ベスト、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、
ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト、
グラファイト、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ボロ
ン繊維、炭化ケイ素繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロ
ピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の充
填剤を配合してもよい。
【0099】
【発明の効果】本発明に係る環状オレフィン系ランダム
共重合体は、上述したように高環状オレフィン含量成分
を実質的に含んでいないるため、環状オレフィン系の樹
脂が本質的に有している優れた耐熱性、耐熱老化性、耐
薬品性、耐溶剤性、誘電特性および機械的特性を損なう
ことなく、光ディスク基板として用いた場合に、基板に
起因する読み取りエラーを減少させることができ、また
透明フィルムとして用いた場合に、極めて高度な透明性
が得られる。
共重合体は、上述したように高環状オレフィン含量成分
を実質的に含んでいないるため、環状オレフィン系の樹
脂が本質的に有している優れた耐熱性、耐熱老化性、耐
薬品性、耐溶剤性、誘電特性および機械的特性を損なう
ことなく、光ディスク基板として用いた場合に、基板に
起因する読み取りエラーを減少させることができ、また
透明フィルムとして用いた場合に、極めて高度な透明性
が得られる。
【0100】
【実施例】以下本発明を実施例によって説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0101】なお本発明における各種物性値の測定方法
および評価方法を次に示す。 (1)高環状オレフィン含量成分量の測定方法 環状オレフィン系ランダム共重合体を、シクロヘキサン
とn-ヘプタンとを65/35の体積比で混合して得られ
る混合溶媒に30g/リットルの量で溶解し、ポリマー
溶液をG3型ガラスフィルターで自然濾過させ、該フィ
ルターに捕捉されたポリマー量を求めることにより測定
した。また捕捉されたポリマーは、DSC法により融点
を確認した。 (2)透明フィルム中におけるブツ発生量の測定方法 環状オレフィン系ランダム共重合体を、20φ一軸押出
機先端にインフレーションフィルム用ダイスを取り付け
た装置により、230℃でインフレーションフィルムを
作成し、10cm×10cmの面積中に目視により見られる
ブツの個数を測定した。 (3)透明フィルムの透明性評価方法 上記ブツ発生量測定方法と同様にインフレーションフィ
ルムを作成しHaze値により評価した。
および評価方法を次に示す。 (1)高環状オレフィン含量成分量の測定方法 環状オレフィン系ランダム共重合体を、シクロヘキサン
とn-ヘプタンとを65/35の体積比で混合して得られ
る混合溶媒に30g/リットルの量で溶解し、ポリマー
溶液をG3型ガラスフィルターで自然濾過させ、該フィ
ルターに捕捉されたポリマー量を求めることにより測定
した。また捕捉されたポリマーは、DSC法により融点
を確認した。 (2)透明フィルム中におけるブツ発生量の測定方法 環状オレフィン系ランダム共重合体を、20φ一軸押出
機先端にインフレーションフィルム用ダイスを取り付け
た装置により、230℃でインフレーションフィルムを
作成し、10cm×10cmの面積中に目視により見られる
ブツの個数を測定した。 (3)透明フィルムの透明性評価方法 上記ブツ発生量測定方法と同様にインフレーションフィ
ルムを作成しHaze値により評価した。
【0102】
【実施例1】 [触媒調製]VO(OC2H5)Cl2 をシクロヘキサン
で希釈し、バナジウム濃度が18.6ミリモル/リット
ル−シクロヘキサンであるバナジウム触媒を調製した。
で希釈し、バナジウム濃度が18.6ミリモル/リット
ル−シクロヘキサンであるバナジウム触媒を調製した。
【0103】一方、エチルアルミニウムセスキクロリド
(Al(C2H5)1.5Cl1.5)をシクロヘキサンで希釈
し、アルミニウム濃度が164ミリモル/リットル−シ
クロヘキサンである有機アルミニウム触媒を調製した。 [重 合]内径が700mmであり、全容積が570リッ
トルであり、反応容積が300リットルである、邪魔板
と、撹拌機付重合器と、伝熱面積が19.4m2 である
たて型の多管式冷却機と、撹拌機付重合器の底部より重
合溶液を抜き出し該多管式冷却機に重合溶液を循環させ
て再び重合器に戻す循環ラインと、循環ライン中に設け
られた循環ポンプとを備えた重合装置システムを用い、
エチレンと、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]-3-ドデ
セン(以下単にテトラシクロドデセンという。)および
1-ブテンを約1.2モル%含むように共重合反応を連続
的に行った。この反応を行う際に、前記方法によって調
製されたバナジウム触媒(V触媒)を、重合器内でのV
触媒濃度が0.35ミリモル/リットルになるような量
で重合器内に供給した。しかも重合器に供給される直前
におけるV触媒濃度が、重合器内での触媒濃度に対し、
希釈倍率で1.8倍になるように、重合溶媒のシクロヘ
キサンを用いて、予めこのV触媒を希釈して供給した。
(Al(C2H5)1.5Cl1.5)をシクロヘキサンで希釈
し、アルミニウム濃度が164ミリモル/リットル−シ
クロヘキサンである有機アルミニウム触媒を調製した。 [重 合]内径が700mmであり、全容積が570リッ
トルであり、反応容積が300リットルである、邪魔板
と、撹拌機付重合器と、伝熱面積が19.4m2 である
たて型の多管式冷却機と、撹拌機付重合器の底部より重
合溶液を抜き出し該多管式冷却機に重合溶液を循環させ
て再び重合器に戻す循環ラインと、循環ライン中に設け
られた循環ポンプとを備えた重合装置システムを用い、
エチレンと、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]-3-ドデ
セン(以下単にテトラシクロドデセンという。)および
1-ブテンを約1.2モル%含むように共重合反応を連続
的に行った。この反応を行う際に、前記方法によって調
製されたバナジウム触媒(V触媒)を、重合器内でのV
触媒濃度が0.35ミリモル/リットルになるような量
で重合器内に供給した。しかも重合器に供給される直前
におけるV触媒濃度が、重合器内での触媒濃度に対し、
希釈倍率で1.8倍になるように、重合溶媒のシクロヘ
キサンを用いて、予めこのV触媒を希釈して供給した。
【0104】一方、有機アルミニウム化合物としてのエ
チルアルミニウムセスキクロリドをAl/V=8.0と
なるような量で重合器内に供給した。しかも重合器に供
給される直前における濃度が、重合器内での濃度に対し
て希釈倍率で11になるように、重合溶媒のシクロヘキ
サンを用いて予め希釈して供給した。これらのV触媒お
よび有機アルミニウム触媒を供給する箇所は、径が0.
25mの6枚垂直ディスクタービン翼を2段に備えた撹
拌機の上段翼先端の近くで、撹拌の最も強い部分とし、
分散混合がすみやかに行われるようにした。
チルアルミニウムセスキクロリドをAl/V=8.0と
なるような量で重合器内に供給した。しかも重合器に供
給される直前における濃度が、重合器内での濃度に対し
て希釈倍率で11になるように、重合溶媒のシクロヘキ
サンを用いて予め希釈して供給した。これらのV触媒お
よび有機アルミニウム触媒を供給する箇所は、径が0.
25mの6枚垂直ディスクタービン翼を2段に備えた撹
拌機の上段翼先端の近くで、撹拌の最も強い部分とし、
分散混合がすみやかに行われるようにした。
【0105】重合溶媒として用いるシクロヘキサンを、
233kg/hの量で重合器内に供給した。エチレンを
2.69kg/hの量で、分子量調製剤の水素ガスを2.
2Nリットル/hの量で重合器内気相部に供給した。重
合液は撹拌機にて4.3kw/kLの動力で強力に撹拌
を行った。
233kg/hの量で重合器内に供給した。エチレンを
2.69kg/hの量で、分子量調製剤の水素ガスを2.
2Nリットル/hの量で重合器内気相部に供給した。重
合液は撹拌機にて4.3kw/kLの動力で強力に撹拌
を行った。
【0106】重合器外部に取り付けられたジャケットお
よび多管式冷却器シェル側に、25重量%メタノール水
を冷媒として循環させることにより、重合温度が10℃
になるように温度をコントロールした。重合圧力が1.
0kg/cm2−Gとなるように、窒素ガスを重合器内に導
入して圧力をコントロールした。
よび多管式冷却器シェル側に、25重量%メタノール水
を冷媒として循環させることにより、重合温度が10℃
になるように温度をコントロールした。重合圧力が1.
0kg/cm2−Gとなるように、窒素ガスを重合器内に導
入して圧力をコントロールした。
【0107】重合器内壁を洗浄するために、次のような
方法を用いた。すなわち、撹拌機と撹拌翼とを連結する
シャフトの気相部に、一部に穴をあけた受け皿(スプレ
ーディスク)を取り付けた。そして、このスプレーディ
スク内にシクロヘキサン溶媒を30kg/hの量で、ま
た、テトラシクロドデセンを14.2kg/hの量で、さ
らに1-ブテンを0.41kg/hの量で供給するととも
に、シャフトを回転させ、シクロヘキサンおよびテトラ
シクロドデセンおよび1-ブテンを、シャフトの回転によ
り生じた遠心力でスプレーディスクの穴から飛散させ、
重合器内壁へ散布した。散布されたテトラシクロドデセ
ンおよびシクロヘキサンおよび1-ブテンは、内壁を伝わ
って液相部へ混入した。
方法を用いた。すなわち、撹拌機と撹拌翼とを連結する
シャフトの気相部に、一部に穴をあけた受け皿(スプレ
ーディスク)を取り付けた。そして、このスプレーディ
スク内にシクロヘキサン溶媒を30kg/hの量で、ま
た、テトラシクロドデセンを14.2kg/hの量で、さ
らに1-ブテンを0.41kg/hの量で供給するととも
に、シャフトを回転させ、シクロヘキサンおよびテトラ
シクロドデセンおよび1-ブテンを、シャフトの回転によ
り生じた遠心力でスプレーディスクの穴から飛散させ、
重合器内壁へ散布した。散布されたテトラシクロドデセ
ンおよびシクロヘキサンおよび1-ブテンは、内壁を伝わ
って液相部へ混入した。
【0108】上記した条件下で連続的にエチレンとテト
ラシクロドデセンおよび1-ブテンとの共重合反応を行っ
たところ、エチレン・テトラシクロドデセン・1-ブテン
共重合体の濃度が34g/リットルのシクロヘキサン溶
液が得られた。 [脱 灰]重合器より抜き出したエチレンとテトラシク
ロドデセンとの共重合体溶液に、80℃のボイラー水お
よびpH調節剤として、濃度が4重量%のNaOH溶液
を添加し、共重合反応を停止させるとともに共重合体溶
液中に残存する触媒残渣を共重合体溶液から除去(脱
灰)した。
ラシクロドデセンおよび1-ブテンとの共重合反応を行っ
たところ、エチレン・テトラシクロドデセン・1-ブテン
共重合体の濃度が34g/リットルのシクロヘキサン溶
液が得られた。 [脱 灰]重合器より抜き出したエチレンとテトラシク
ロドデセンとの共重合体溶液に、80℃のボイラー水お
よびpH調節剤として、濃度が4重量%のNaOH溶液
を添加し、共重合反応を停止させるとともに共重合体溶
液中に残存する触媒残渣を共重合体溶液から除去(脱
灰)した。
【0109】脱灰後の共重合溶液を、一旦、内径が90
0mmであり、有効容積が1.0m3である撹拌機付容器に
貯蔵し、容器外部に取り付けられたジャケットに常温の
水を流して約30〜40℃に冷却した。 [濾 過]このようにして得られた共重合体溶液を、2
61kg/hの量で、外径が63.5mm、内径が28mm、
長さ1mである公称1μmのコットン糸巻きフィルター
(日本濾器社製たて型ワインドフィルター)を34本含
む濾過器に供給して連続的に濾過した。
0mmであり、有効容積が1.0m3である撹拌機付容器に
貯蔵し、容器外部に取り付けられたジャケットに常温の
水を流して約30〜40℃に冷却した。 [濾 過]このようにして得られた共重合体溶液を、2
61kg/hの量で、外径が63.5mm、内径が28mm、
長さ1mである公称1μmのコットン糸巻きフィルター
(日本濾器社製たて型ワインドフィルター)を34本含
む濾過器に供給して連続的に濾過した。
【0110】次に外径が64mm、内径が51mm、長さ4
76mmである公称2μmのホウケイ塩酸グラスマイクロ
ファイバー不織布のデプス型フィルター(ボルストン社
製BXフィルター)を3本含む濾過器に、261kg/h
の量で供給し、連続的に濾過した。この時の差圧は1.
5kg/cm2 以下であった。
76mmである公称2μmのホウケイ塩酸グラスマイクロ
ファイバー不織布のデプス型フィルター(ボルストン社
製BXフィルター)を3本含む濾過器に、261kg/h
の量で供給し、連続的に濾過した。この時の差圧は1.
5kg/cm2 以下であった。
【0111】次に外径59mm、内径51mm、長さ476
mmである公称0.9μmのホウケイ塩酸グラスマイクロ
ファイバー製不織布のデプス型フィルター(ボルストン
社製AQフィルター)を3本含む濾過器に、261kg/
hの量で供給して、連続的に濾過した。この時の差圧は
1.5kg/cm2 以下であった。
mmである公称0.9μmのホウケイ塩酸グラスマイクロ
ファイバー製不織布のデプス型フィルター(ボルストン
社製AQフィルター)を3本含む濾過器に、261kg/
hの量で供給して、連続的に濾過した。この時の差圧は
1.5kg/cm2 以下であった。
【0112】さらに外径59mm、内径51mm、長さ47
6mmである公称0.3μmのホウケイ塩酸グラスマイク
ロファイバー製不織布のデプス型フィルター(ボルスト
ン社製AAQフィルター)を3本含む濾過器に、261
kg/hの量で供給して、連続的に濾過した。この時の差
圧は1.5kg/cm2 以下とした。
6mmである公称0.3μmのホウケイ塩酸グラスマイク
ロファイバー製不織布のデプス型フィルター(ボルスト
ン社製AAQフィルター)を3本含む濾過器に、261
kg/hの量で供給して、連続的に濾過した。この時の差
圧は1.5kg/cm2 以下とした。
【0113】最後に外径61mm、長さ510mmである公
称0.3μmのSUS 304製金属不織布のプリーツ
型フィルター(ブランズウィック社製PSP03フィル
ター)を1本含む濾過器に、261kg/hの量で供給し
て連続的に濾過した。 [析 出]このようにして得られた重合溶液を大過剰の
析出溶媒(アセトン)で析出させた後、乾燥して共重合
体パウダーを得た。 [混合溶媒による高環状オレフィン含量成分除去]得ら
れたパウダーをシクロヘキサンとn-ヘプタンの体積比が
65/35となるような混合溶媒中に34g/リットル
の濃度で再溶解し、得られたポリマー溶液をG3型ガラ
スフィルターで自然濾過させ、該フィルターに高環状オ
レフィン含量成分を捕捉した。得られた濾過液を、再び
大過剰の析出溶媒(アセトン)で析出させた後、乾燥す
ることにより所定の環状オレフィン系ランダム共重合体
を得た。
称0.3μmのSUS 304製金属不織布のプリーツ
型フィルター(ブランズウィック社製PSP03フィル
ター)を1本含む濾過器に、261kg/hの量で供給し
て連続的に濾過した。 [析 出]このようにして得られた重合溶液を大過剰の
析出溶媒(アセトン)で析出させた後、乾燥して共重合
体パウダーを得た。 [混合溶媒による高環状オレフィン含量成分除去]得ら
れたパウダーをシクロヘキサンとn-ヘプタンの体積比が
65/35となるような混合溶媒中に34g/リットル
の濃度で再溶解し、得られたポリマー溶液をG3型ガラ
スフィルターで自然濾過させ、該フィルターに高環状オ
レフィン含量成分を捕捉した。得られた濾過液を、再び
大過剰の析出溶媒(アセトン)で析出させた後、乾燥す
ることにより所定の環状オレフィン系ランダム共重合体
を得た。
【0114】このようにして得られた環状オレフィン系
ランダム共重合体の高環状オレフィン含量成分量を上記
の方法で測定したところ、0.01重量%であった。濾
過された高環状オレフィン含量成分量は微量であったた
め、DSC測定はできなかった。本共重合体を用いてイ
ンフレーションフィルムを上記の方法で作成し、フィル
ム中に見られるブツの量を上記の方法で測定したとこ
ろ、1個/100cm2であった。また、透明性を調べた
ところ、Haze値は0.5%であった。
ランダム共重合体の高環状オレフィン含量成分量を上記
の方法で測定したところ、0.01重量%であった。濾
過された高環状オレフィン含量成分量は微量であったた
め、DSC測定はできなかった。本共重合体を用いてイ
ンフレーションフィルムを上記の方法で作成し、フィル
ム中に見られるブツの量を上記の方法で測定したとこ
ろ、1個/100cm2であった。また、透明性を調べた
ところ、Haze値は0.5%であった。
【0115】
【比較例1】実施例1において、シクロヘキサン/n-ヘ
プタン混合溶媒溶液による濾別工程を行わなかった以外
は、実施例1と同様にした。
プタン混合溶媒溶液による濾別工程を行わなかった以外
は、実施例1と同様にした。
【0116】このようにして得られた環状オレフィン系
ランダム共重合体の高環状オレフィン含量成分量を上記
の方法で測定したところ、1.25重量%であった。濾
別された高環状オレフィン含量成分をDSC法により調
べたところ、210℃に融点が観測され、本高環状オレ
フィン含量成分の環状オレフィン含量をC13−NMR法
により調べたところ、39mol%であった。本共重合体
を用いてインフレーションフィルムを上記の方法で作成
し、フィルム中に見られるブツの量を上記の方法で測定
したところ、75個/100cm2であった。また、透明
性を調べたところ、Haze値は2.5%であった。
ランダム共重合体の高環状オレフィン含量成分量を上記
の方法で測定したところ、1.25重量%であった。濾
別された高環状オレフィン含量成分をDSC法により調
べたところ、210℃に融点が観測され、本高環状オレ
フィン含量成分の環状オレフィン含量をC13−NMR法
により調べたところ、39mol%であった。本共重合体
を用いてインフレーションフィルムを上記の方法で作成
し、フィルム中に見られるブツの量を上記の方法で測定
したところ、75個/100cm2であった。また、透明
性を調べたところ、Haze値は2.5%であった。
Claims (4)
- 【請求項1】(a) エチレンと、 (b) 下記式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンとの共重合体であって、 軟化温度(TMA)が70℃以上であって、かつシクロ
ヘキサンとn-ヘプタンとを65/35の体積比で混合し
てなる混合溶媒に不溶性であって、環状オレフィンから
誘導される構成単位を35〜65モル%で含み、融点が
150℃以上である高環状オレフィン含量成分を実質的
に含有しないことを特徴とする環状オレフィン系ランダ
ム共重合体: 【化1】 (式[I]中、nは0または1であり、mは0または正
の整数であり、qは0または1であり、 R1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であり、 R15〜R18は、互いに結合して単環または多環を形成し
ていてもよく、かつ該単環または多環が二重結合を有し
ていてもよく、 またR15〜R16とで、またはR17とR18とでアルキリデ
ン基を形成していてもよい。)、 【化2】 (式[II]中、pおよびqは0または1以上の整数であ
り、mおよびnは0、1または2であり、 R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素
基またはアルコキシ基であり、 R9 またはR10が結合している炭素原子と、R13が結合
している炭素原子またはR11が結合している炭素原子と
は、直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介
して結合していてもよく、 またn=m=0のとき、R15とR12またはR15とR19と
は互いに結合して単環または多環の芳香族環を形成して
いてもよい。)。 - 【請求項2】(a) エチレンと、 (b) 下記式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンとを共重合させ、 得られた環状オレフィン系ランダム共重合体を、該環状
オレフィン系ランダム共重合体の良溶媒と貧溶媒との混
合溶媒に溶解し、次いで不溶であった高環状オレフィン
含量成分を分離除去することを特徴とする、 軟化温度(TMA)が70℃以上であり、かつシクロヘ
キサンとn-ヘプタンとを65/35の体積比で混合して
なる混合溶媒に不溶性であって、環状オレフィンから誘
導される構成単位を35〜65モル%で含み、融点が1
50℃以上である高環状オレフィン含量成分を実質的に
含有しない環状オレフィン系ランダム共重合体の製造方
法: 【化3】 (式[I]中、nは0または1であり、mは0または正
の整数であり、qは0または1であり、 R1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であり、 R15〜R18は、互いに結合して単環または多環を形成し
ていてもよく、かつ該単環または多環が二重結合を有し
ていてもよく、 またR15〜R16とで、またはR17とR18とでアルキリデ
ン基を形成していてもよい。)、 【化4】 (式[II]中、pおよびqは0または1以上の整数であ
り、mおよびnは0、1または2であり、 R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素
基またはアルコキシ基であり、 R9 またはR10が結合している炭素原子と、R13が結合
している炭素原子またはR11が結合している炭素原子と
は、直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介
して結合していてもよく、 またn=m=0のとき、R15とR12またはR15とR19と
は互いに結合して単環または多環の芳香族環を形成して
いてもよい。)。 - 【請求項3】(a) エチレンと、 (b) 下記式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンとを共重合させ、 得られた環状オレフィン系ランダム共重合体溶液に、該
環状オレフィン系ランダム共重合体の貧溶媒を添加し、
次いで析出した高環状オレフィン含量成分を分離除去す
ることを特徴とする、 軟化温度(TMA)が70℃以上であり、かつシクロヘ
キサンとn-ヘプタンとを65/35の体積比で混合して
なる混合溶媒に不溶性であって、環状オレフィンから誘
導される構成単位を35〜65モル%で含み、融点が1
50℃以上である高環状オレフィン含量成分を実質的に
含有しない環状オレフィン系ランダム共重合体の製造方
法: 【化5】 (式[I]中、nは0または1であり、mは0または正
の整数であり、qは0または1であり、 R1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であり、 R15〜R18は、互いに結合して単環または多環を形成し
ていてもよく、かつ該単環または多環が二重結合を有し
ていてもよく、 またR15〜R16とで、またはR17とR18とでアルキリデ
ン基を形成していてもよい。)、 【化6】 (式[II]中、pおよびqは0または1以上の整数であ
り、mおよびnは0、1または2であり、 R1 〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素
基またはアルコキシ基であり、 R9 またはR10が結合している炭素原子と、R13が結合
している炭素原子またはR11が結合している炭素原子と
は、直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介
して結合していてもよく、 またn=m=0のとき、R15とR12またはR15とR19と
は互いに結合して単環または多環の芳香族環を形成して
いてもよい。)。 - 【請求項4】高環状オレフィン含量成分の分離除去操作
が、濾過操作であることを特徴とする請求項2または3
に記載の環状オレフィン系ランダム共重合体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5014193A JPH06228234A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 環状オレフィン系ランダム共重合体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5014193A JPH06228234A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 環状オレフィン系ランダム共重合体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06228234A true JPH06228234A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=11854292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5014193A Pending JPH06228234A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 環状オレフィン系ランダム共重合体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06228234A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7018697B2 (en) | 2003-05-29 | 2006-03-28 | Tdk Corporation | Optical recording medium |
| JP2006136996A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-06-01 | Kao Corp | 研磨液組成物の製造方法 |
| JP2018531313A (ja) * | 2015-10-07 | 2018-10-25 | エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH | 包装用途のためのポリアルケナマーの製造方法 |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP5014193A patent/JPH06228234A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7018697B2 (en) | 2003-05-29 | 2006-03-28 | Tdk Corporation | Optical recording medium |
| JP2006136996A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-06-01 | Kao Corp | 研磨液組成物の製造方法 |
| JP2018531313A (ja) * | 2015-10-07 | 2018-10-25 | エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH | 包装用途のためのポリアルケナマーの製造方法 |
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