JPH06229678A - 回転キルンのシール装置 - Google Patents

回転キルンのシール装置

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Publication number
JPH06229678A
JPH06229678A JP1486793A JP1486793A JPH06229678A JP H06229678 A JPH06229678 A JP H06229678A JP 1486793 A JP1486793 A JP 1486793A JP 1486793 A JP1486793 A JP 1486793A JP H06229678 A JPH06229678 A JP H06229678A
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JP
Japan
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kiln body
movable
support
end side
kiln
Prior art date
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Pending
Application number
JP1486793A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yamazaki
利之 山崎
Toshihiro Ueno
利浩 植野
Toshimoto Kondo
敏司 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
JFE Plant Technology Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Engineering Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd, Sumitomo Chemical Engineering Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP1486793A priority Critical patent/JPH06229678A/ja
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  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 キルン本体1と、端部を覆う可動端側ダクト
部5との間に、一端が蛇腹状のシール用筒体26で可動
端側ダクト部5に連結され、他端に摺動用シール体27
が組付けられた可動筒21を設ける。この可動筒21
は、その外周の支持ボルト23を、可動端側ダクト部5
の外周に固定されている支持板25の支持穴25bに遊
嵌させて支持され、また、支持ボルト23の回りに、可
動筒21をキルン本体1側へ押圧する圧縮コイルばね3
3が巻装されている。 【効果】 可動筒21の支持機能と、可動筒21とキル
ン本体1との相対回転運動に対してシールするため摺動
用シール体27を軸方向に押圧する押圧保持機能とを各
々与える構成において、支持ボルト23や支持板25が
兼用された構造であり、このため、全体の構成が簡素な
ものとなって、より安価に製作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種原料の熱処理に利
用される回転キルンのシール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような回転キルンの具体例が、例
えば特開平3−251683号公報に開示されている。
その装置は、図5に示すように、横置きされた長尺な筒
状のキルン本体51を備え、このキルン本体51は、そ
の両端部側の外周面に設けられた環状のタイヤ部52・
52の部位で、転動自在に下側から支持されている。さ
らに、外周面に設けられたスプロケット53を図示しな
いモータによって駆動することで、このキルン本体51
を回転し得るようになっている。
【0003】上記キルン本体51には、図において左端
側の入口側ダクト部54を通して原料粉体が供給され、
これは、キルン本体51の回転に伴って右端側へと送ら
れる。このとき、キルン本体51の外周に設けられてい
る加熱手段55によって所定の熱処理が与えられ、熱処
理後の製品粉体は、右端側の出口側ダクト部56を通し
て回収される。
【0004】上記の各ダクト部54・56とキルン本体
51との間に、キルン本体51内を外部雰囲気から密閉
するためのシール装置57・58が設けられている。こ
のようなシール装置としては、固定部と回転部とが対面
する部位における相対回転運動に対する気密の他、少な
くとも一方の端部側では、熱膨張によるキルン本体51
の軸方向の長さ変化を許容し得るようになっていること
が必要である。このために、上記装置における右端側の
シール装置58では、図6(a)に示すように、キルン
本体51の端部外周側に環状のフレーム体61が設けら
れている。このフレーム体61は、出口側ダクト部56
から延びるレール62によって、キルン本体51とほぼ
同心の位置を保持して、軸方向に移動自在に支持されて
いる。
【0005】上記フレーム体61における左端側には、
図6(b)に示すように、径方向に広がるリング状のシ
ール板63が設けられている。一方、キルン本体51の
外周面に、上記シール板63に対面する鍔状のディスク
板64が設けられ、そして、このディスク板64とシー
ル板63との間の距離を一定に保つために、シール板6
3に、ディスク板64の外方端側を挟み込んで回転自在
に案内するための一対のガイドローラ65・65が取付
けられている。
【0006】このように一定の間隔で保持されるシール
板63とディスク板64との間に、弾性体より成る断面
く字状のシール部材66が配設されている。このシール
部材66は、外方端側がシール板63に押付けられた状
態で、内方端側がディスク板64側に固定されており、
これによって、回転するキルン本体51と、非回転のフ
レーム体61との間の相対回転運動に対しての気密が与
えられるようになっている。
【0007】また、上記構造により、フレーム体61は
キルン本体51の端部側の軸方向の変位に追随するもの
となるが、このフレーム体61の軸方向の移動を許容し
て、フレーム体61と出口側ダクト部56との間をシー
ルするために、両者61・56間を蛇腹状のシール用筒
体67で連結し、これによって、キルン本体51から出
口側ダクト部56に至る全体を、外気雰囲気からシール
する構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置においては、フレーム体61を、キルン本体51に対
してほぼ同心状態を保持して軸方向にスライド自在に支
持するための前記レール62等より成る支持構造と、デ
ィスク板64とシール板63との間の距離を一定にして
シール板63へのシール部材66の当接状態を保持する
ためのガイドローラ65・65等から成る押圧保持構造
とが、互いに独立した個別の構成となっているために、
全体の構造が複雑なものとなっている。この結果、部品
点数が多くなり、また、必要とする組立部品の種類が多
くなって、構成部品の管理や組立作業が煩雑となり、こ
れによって、全体的な製作費が高くなるという問題を生
じている。加えて、キルン本体51の不均一な熱膨張、
或いはキルン本体51を支持するタイヤ部52の偏磨耗
等によりキルン軸方向或いは周方向に位置ずれが生じ、
フレーム体61とキルン本体51がレール62により同
心の位置を保てず、シール性が低下する場合がある。
【0009】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みな
されたものであって、その目的は、より簡素な構造とな
し得ることにより、全体の製作費をより安価なものとす
ることが可能な回転キルンのシール装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の回転キルンのシ
ール装置は、上記の目的を達成するために、回転駆動さ
れる筒状のキルン本体と、このキルン本体の端部を覆う
ダクト部との間に軸方向に移動自在な可動筒を設け、こ
の可動筒と上記キルン本体との間に、この可動筒と回転
するキルン本体との間のシールを行うシール部材を設け
る一方、上記可動筒とダクト部とを軸方向に伸縮自在な
シール用筒体で連結して成る回転キルンのシール装置で
あって、上記可動筒の外周とダクト部の外周との一方に
軸方向に平行に延びる複数の支持棒が設けられると共
に、他方に各支持棒に対応する複数の支持穴が形成され
た支持板が設けられ、これら支持穴に各支持棒を遊嵌さ
せることによって可動筒をキルン本体とほぼ同心状に支
持すると共に、この可動筒をキルン本体側に押圧すべく
付勢する付勢手段が、上記支持板に一端を当接させて各
支持棒の回りに設けられていることを特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成においては、例えば可動筒の外周に設
けた支持棒を、ダクト部の外周に設けた支持板に形成さ
れている支持穴に遊嵌させることによって、可動筒をキ
ルン本体とのほぼ同心状態で軸方向に移動自在に支持す
るための支持構造が与えられる。そして、例えば圧縮コ
イルばね等より成る付勢手段を上記支持構造における支
持棒の外周に設けるという簡単な構造で、可動筒がキル
ン本体側に押圧され、したがって、これら可動筒と回転
するキルン本体との間のシール部材に軸方向の押圧力を
付与する押圧保持構造が構成されている。すなわち、支
持機能と押圧保持機能とを与えるための各構造のうち、
支持棒や支持板が兼用された構成となっており、このた
め、全体の構成がより簡素なものとなっている。この結
果、例えば組立部品の数や種類が少なくなり、部品の管
理や組立作業が容易となるので、全体の製作費をより安
価なものとすることができる。
【0012】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図3
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0013】図3に示すように、本実施例に係る回転キ
ルンは、同図において右上がりにやや傾斜させて横置き
された筒状のキルン本体1を備えている。このキルン本
体1は、図示してはいないが、外周面における両端部側
に各々環状のタイヤ部を備え、これらタイヤ部で転動自
在に支持されている。さらに、キルン本体1の外周面に
は、図示しないモータにチェーンで連結されたスプロケ
ットが設けられており、上記モータを駆動することによ
って、このキルン本体1は上記のような傾斜状態を保持
して軸心回りに回転駆動される。
【0014】なお、上記のタイヤ部は、図において左端
側で軸方向の移動を規制した支持が行われる一方、右端
側では、軸方向の移動を許容した支持が行われている。
したがって、長尺のキルン本体1が熱膨張によって軸方
向に伸縮する場合、左端側を基準として、右端側に軸方
向の変位を生じるようになっている。
【0015】キルン本体1の左端側、すなわち、上記の
ような熱膨張によってもほぼ位置変化を生じない固定端
側には、この部位の開口を覆う固定端側ダクト部2が接
続されている。この固定端側ダクト部2にはさらに熱交
換器3が接続され、この熱交換器3と固定端側ダクト部
2とを順次通して、キルン本体1内にエアーが供給され
る。また、上記固定端側ダクト部2には、これを貫通す
るオイルバーナー4が設けられている。このオイルバー
ナー4の燃焼口は、キルン本体1内における左端側に位
置しており、これによって、固定端側ダクト部2を通し
てキルン本体1内に供給されるエアーが加熱される。
【0016】一方、上記キルン本体1の右端側、すなわ
ち、熱膨張に応じた軸方向の変位を生じる可動端側に
は、この部位の開口を覆う可動端側ダクト部5が設けら
れている。この可動端側ダクト部5には、先端が煙突6
に接続された排気ダクト7が接続され、この排気ダクト
7には、第1・第2集塵装置8・9、排気ブロアー10
が順次介設されている。また、可動端側ダクト部5に
は、さらに、搬送スクリューより成る原料供給装置11
が取付けられており、この原料供給装置11によって、
原料粉がキルン本体1内における右端側に供給されるよ
うになっている。
【0017】上記キルン本体1と可動端側ダクト部5と
の各外周面間の位置に、図2(a)に示すようなシール
装置20が設けられている。このシール装置20は、図
1に示すように、キルン本体1と可動端側ダクト部5と
の間で軸方向にスライド可能な可動筒21を、キルン本
体1とほぼ同心状に設けて構成されている。この可動筒
21の外周面には、ほぼ中央部に、外方に広がる環状の
鍔状板22が接合されており、この鍔状板22には、可
動端側ダクト部5側に向かって軸方向と平行に延びる支
持ボルト(支持棒)23がさらに接合されている。一
方、可動端側ダクト部5の外周面には、周方向に適当数
の取付ブラケット24が固定されており、これら取付ブ
ラケット24に、断面L字状の環状をなす支持板25が
固定されている。この支持板25の垂直面板部25aに
軸方向に貫通する支持穴25bが形成されており、この
支持穴25bに支持ボルト23が遊嵌されている。
【0018】上記の支持ボルト23は、図2(b)に示
すように、鍔状板22の全周にわたって、例えば10度
毎の間隔で36箇所に設けられ、これによって、可動筒
21を前記のようにキルン本体1とほぼ同心位置に保持
すると共に、各支持ボルト23…が前記の支持穴25b
に遊嵌されていることによって、軸方向にはスライド自
在とする組立状態となっている。
【0019】一方、図1に示すように、可動端側ダクト
部5には、その外周壁面5aよりもやや径小な短寸の円
筒壁5bがキルン本体1側に突出する形状で設けられて
いる。この円筒壁5bと、上記の可動筒21における可
動端側ダクト部5側の端部との間に、蛇腹状のシール用
筒体26が設けられ、これによって、この間を全周にわ
たって覆う構成となっている。このシール用筒体26
は、例えばガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維等の無
機繊維よりなるシートをシリコンゴム或いはテフロン等
の耐熱性樹脂物質で被覆し、実質的に空気を透過しない
約250℃以上の耐熱性を有する複合材料より構成され
ている。
【0020】上記可動筒21におけるキルン本体1側の
端部には、耐磨耗性に優れた芳香族ポリアミド繊維を主
成分とする耐熱温度約260℃を有するグランドパッキ
ンより成る環状の摺動用シール体(シール部材)27が
配設されている。なお、この摺動用シール体27として
は、上記の材質の他、エコノール樹脂、さらには、表面
を滑らかにした金属で構成することも可能である。断面
角形の上記摺動用シール体27は、可動筒21を挟んで
内側および外側の押えリング28・29間に挾持した組
立てがなされている。また、各押えリング28・29と
摺動用シール体27の内外面の間には、この摺動用シー
ル体27の耐熱性を向上するために、さらに天然ゴム等
の弾性体より成る環状の耐熱シート30・31を挟み込
んで構成されている。
【0021】一方、キルン本体1には、このキルン本体
1の端部外周側を全周にわたって覆う環状のシール板3
2が接合されている。このシール板32の垂直面板部3
2aにおける可動端側ダクト部5側の面が表面を滑らか
にされたシール面として形成され、このシール面に、前
記のように可動筒21の端部に設けられた摺動用シール
体27が対面して位置するようになっている。垂直面板
部32aはシール体27と同様に摺動抵抗の少ないエン
ジニアリングプラスチック、例えばエコノール樹脂を使
用してもよい。
【0022】そして、摺動用シール体27を上記のシー
ル面に全周にわたって押付けるために、前記の各支持ボ
ルト23…の外周に各々圧縮コイルばね(付勢手段)3
3が配設されている。この圧縮コイルばね33は、支持
ボルト23の中途位置に螺着された固定ナット34によ
ってキルン本体1側への移動が規制されている座金35
と、前記支持板25の垂直面板部25aとの間に縮装さ
れている。このため、圧縮コイルばね33のばね力が可
動筒21をキルン本体1側へと押動させる力として作用
し、この結果、摺動用シール体27がシール板32のシ
ール面に押付けられた状態で保持される。
【0023】なお、上記構成のシール装置20の内側に
は、前記可動端側ダクト部5における円筒壁5bの外周
から、キルン本体1側へと延びる筒状の遮熱シート36
が設けられ、この遮熱シート36が、シール装置20の
熱遮蔽板として機能するようになっている。
【0024】次に、上記構成の回転キルンの動作状態に
ついて、例えば水酸化アルミニウム粉末を焼成して酸化
アルミニウムを製造する場合を例に挙げて説明する。
【0025】前記排気ブロアー10を作動し、オイルバ
ーナー4に点火することによって、図3において実線矢
印で示すように、エアーが熱交換器3と固定端側ダクト
部2とを順次通してキルン本体1内に供給され、そし
て、オイルバーナー4での燃焼熱によってエアーが12
00℃程度に加熱される。このエアーは、キルン本体1
内を可動端側ダクト部5側に向かって流れることとな
る。
【0026】一方、原料供給装置11によって、水分を
約10%程度含む水酸化アルミニウムの原料粉体がキル
ン本体1内の可動端側ダクト部5側に供給される。そし
て、キルン本体1が回転駆動されることによって、この
原料粉体は撹拌されながら、傾斜方向に沿って、図中、
破線矢印で示すように、固定端側ダクト部2側へと流れ
ていく。これにより、キルン本体1内で、加熱されたエ
アーと原料粉体との向流熱交換が行われ、水酸化アルミ
ニウムは焼成され製品粉体としての酸化アルミニウムと
なる。この製品粉体は、キルン本体1内から、固定端側
ダクト部2・熱交換器3を通して外部に回収される。な
お、熱交換器3においては、高温状態にある製品粉体
と、エアーとの向流熱交換が行われ、これによって、予
熱されたエアーがキルン本体1内へと供給される一方、
製品粉体が冷却されて、外部に回収される。
【0027】一方、キルン本体1内を通過したエアー
は、前記第1・第2集塵装置8・9で含有する粉体の分
離を行った後、煙突6を通して大気中に放出される。な
お、上記第1・第2集塵装置8・9で分離された粉体は
キルン本体1内へ戻され、原料供給装置11を通して供
給される原料粉体と共に上記の処理が行われる。
【0028】ところで、キルン本体1内を流れるエアー
は1200℃程度まで加熱された後、原料粉体との熱交
換によって温度低下を生じ、可動端側ダクト部5側から
排出される。このエアーが可動端側ダクト部5を通して
排出されるときの排ガス温度が低い場合には硫酸を含有
する燃焼ガスが凝縮し、壁面腐蝕を生起するので、これ
を防止するために、例えば150℃以上に保持すること
が必要となっている。
【0029】したがって、本実施例のようなシール装置
を設けていない従来の回転キルン、すなわち、可動端側
ダクト部とキルン本体との間に、キルン本体の回転と軸
方向の変位とを許容する最小隙間を設けて構成されてい
る回転キルンでは、上記の隙間を通して外部から漏れ込
むエアーによって排ガスの過度の温度低下を生じさせな
いために、オイルバーナーで多量の燃料を燃焼させる必
要があり、この結果、燃費が大きく低下したものとなっ
ていた。
【0030】しかしながら、本実施例においては、キル
ン本体1と可動端側ダクト部5との間には、この間を密
閉するシール装置20が設けられている。つまり、図1
に示されているように、圧縮コイルばね33のばね力
は、可動筒21を、図において左方に押付ける力として
作用しており、この結果、この可動筒21の端部に設け
られている摺動用シール体27は、シール板32におけ
る垂直面板部32aのシール面への密着状態で保持され
る。そして、キルン本体1の軸方向長さが熱膨張に伴っ
て変化する場合でも、各支持ボルト23は、垂直面板部
25aの支持穴25bに遊嵌されているので、例えば同
図からキルン本体1の端部位置が左方向へと移動する場
合には、支持ボルト23が圧縮コイルばね33のばね力
によって左方向へと移動する一方、キルン本体1の端部
が右方向へと移動する場合には、支持ボルト23が圧縮
コイルばね33のばね力に抗して右方向に移動する。す
なわち、摺動用シール体27の垂直面板部32aへの密
着状態を常時維持した状態で、可動筒21はキルン本体
1端部の移動に追随する。これによって、キルン本体1
と可動筒21との間の相対回転運動に対するシール性が
保持されている。
【0031】同時に、可動筒21と可動端側ダクト部5
との間は、蛇腹形状のシール用筒体26で覆われている
ことによって、上記のような軸方向の移動も許容したシ
ール状態が保持され、したがって、キルン本体1から可
動端側ダクト部5に至る全体のシール性が確保されてい
る。
【0032】上記実施例の回転キルンを用いて実際に操
業した場合の具体的数値例を挙げると、まず、前記のよ
うに、可動端側ダクト部とキルン本体との間に、キルン
本体の回転および軸方向の変位とを許容する最小隙間を
設けて構成された従来の回転キルンでのエアーのリーク
量は、12,600 Nm3 /m2 ・Hrであったが、本実施例で
は、これが、 1,300 Nm3 /m2 ・Hrであった。そし
て、従来の回転キルンで排ガス温度を200℃程度にす
るためのオイルの使用量に比較し、本実施例の回転キル
ンでは、使用オイル量を7.5%削減しても、排ガス温度
を227℃程度に維持することが可能となっている。
【0033】以上の説明のように、本実施例における回
転キルンのシール装置においては、可動筒21の外周に
設けた支持ボルト23を、可動端側ダクト部5の外周に
固定されている支持板25の支持穴25bに遊嵌させる
ことによって、可動筒21をキルン本体1とほぼ同心状
態を保持して軸方向に移動自在に支持する支持構造が与
えられている。そして、この支持構造における支持ボル
ト23の外周に、圧縮コイルばね33を設けるという簡
単な構造で、可動筒21と回転するキルン本体1との間
の摺動用シール体27に軸方向の押圧力を付与し、これ
によって押圧保持構造が構成されている。
【0034】すなわち、上記では、支持機能と押圧保持
機能とを各々与える構造において、支持ボルト23や支
持板25が兼用された構成となっており、このため、全
体の構造がより簡素なものとなっている。この結果、例
えば組立部品の数や種類が少なくなり、部品の管理や組
立作業が容易となるので、より安価に製作することが可
能となっている。
【0035】なお、上記実施例においては、支持ボルト
23の一端側を可動筒21の鍔状板22に溶接接合し、
他端側を支持板25の支持穴25bに遊嵌した例を挙げ
たが、例えば、支持ボルト23の一端を可動端側ダクト
部5側に固定し、この場合に、可動筒21の鍔状板22
を支持板としてこれに設けた支持穴に、上記支持ボルト
23の他端側を遊嵌させる等のその他の構成とすること
も可能である。
【0036】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の
便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能
を有する部材には、同一の符号を付記してその説明を省
略する。
【0037】本実施例のシール装置20は、可動筒21
と摺動用シール体27との間に、さらに中間筒41を設
けて構成されている。この中間筒41における図におい
て左端側に、前記実施例同様に、押えリング28・2
9、耐熱シート30・31を固定し、耐熱シート30・
31間の左端側に摺動用シール体27を挾持して保持す
る構造となっている。
【0038】一方、可動筒21の左端側には、同心状の
リング体42・43を断面コ字状となるように延設し、
これらリング体42・43間に二個のパッキン(以下、
スライダーパッキンという)44・45が軸方向に重ね
て嵌着されている。そして、上記中間筒41における右
端側がリング体42・43間に嵌挿されると共に、その
右端面が、上記スライダーパッキン44・45に左方か
ら当接した組立てがなされている。したがって、この構
成では、中間筒41も、スライダーパッキン44・45
に円周方向の摺動動作を生じさせて、周方向に回転し得
るようになっている。なお、外側のリング体43には、
上記スライダーパッキン44・45の部位に潤滑液を供
給するための注油口46が設けられている。
【0039】上記構成においては、スライダーパッキン
44・45の幅は摺動用シール体27よりも小さく、こ
のため、前記圧縮コイルばね33によるキルン本体1側
への単位面積当たりの押圧力は、摺動用シール体27よ
りもスライダーパッキン44・45の方が大きなものと
なっている。この結果、通常の運転状態では中間筒41
には回転運動を生じず、前記実施例同様に、摺動用シー
ル体27がキルン本体1側のシール板32に摺接して、
この部位で、相対回転動作に対するシール性が与えられ
る。一方、例えばキルン本体1の熱膨張によに伴う軸方
向の伸縮変形が周方向に不均一に生じ、摺動用シール体
27のシール板32への押付け荷重が不均一になってね
じれ荷重が発生し、これによって、シール板32に対す
る摺動用シール体27の摺動抵抗が過度に大きくなるよ
うな場合には、上記のスライダーパッキン44・45の
部位で、可動筒21に対する摺動動作が生じる。これに
よって、中間筒41にもキルン本体1に伴う回転動作が
生じる。
【0040】このように、摺動用シール体27に過度の
押付け力が局部的に発生するような場合には、この摺動
用シール体27のシール板32に対する摺動動作が抑制
され、全体が囲繞されたスライダーパッキン44・45
側で摺動動作が生じるようになっているので、摺動用シ
ール体27におけるシール板32への当たり面が局部的
に摩耗してシール性を低下させるような変形が抑えられ
る。この結果、全体的なシール性をより良好に維持する
ことが可能となっている。
【0041】なお、上記各実施例においては、シール装
置20をキルン本体1と可動端側ダクト部5との間に設
けて構成された回転キルンを例に挙げて説明したが、キ
ルン本体1の熱膨張による変位が左右両端側で各々生じ
るように支持されている装置等においては、上記のよう
なシール装置20をキルン本体1と固定端側ダクト部2
との間に設けることも可能である。また、上記各実施例
では、酸化アルミニウムの焼成に用いられる回転キルン
を例に挙げたが、その他の原料の熱処理に使用される回
転キルンに本発明を適用して構成することが可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の回転キルンのシール装置は、以
上のように、可動筒の外周とダクト部の外周との一方に
軸方向に平行に延びる複数の支持棒が設けられると共
に、他方に各支持棒に対応する複数の支持穴が形成され
た支持板が設けられ、これら支持穴に各支持棒を遊嵌さ
せることによって可動筒をキルン本体とほぼ同心状に支
持すると共に、この可動筒をキルン本体側に押圧すべく
付勢する付勢手段が、上記支持板に一端を当接させて各
支持棒の回りに設けられている構成である。
【0043】それゆえ、可動筒を、キルン本体に対して
ほぼ同心状態を保持して軸方向に移動自在に支持する支
持機能と、可動筒とキルン本体との相対回転運動に対し
てシールするシール部材を軸方向に押圧するため、可動
筒を押圧する押圧保持機能とを各々与える構造中、支持
棒や支持板が兼用された構成となっており、このため、
全体の構成がより簡素なものとなり、この結果、例えば
組立部品の数や種類が少なくなり、部品の管理や組立作
業が容易となるので、全体の製作費をより安価なものと
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における回転キルンのシール
装置を示す要部断面図である。
【図2】上記回転キルンにおけるキルン本体と可動端側
ダクト部との連結部位を示すものであって、同図(a)
は断面図、同図(b)は同図(a)におけるA−A線矢
視半断面図である。
【図3】上記回転キルンを含む処理装置の全体構成を示
す模式図である。
【図4】本発明の他の実施例での回転キルンのシール装
置を示す要部断面図である。
【図5】従来の回転キルンの構成を示す正面図である。
【図6】図5に示す回転キルンにおけるシール装置を示
すものであって、同図(a)は要部平面図、同図(b)
は要部断面図である。
【符号の説明】
1 キルン本体 5 可動端側ダクト部 20 シール装置 21 可動筒 23 支持ボルト(支持棒) 25 支持板 25b 支持穴 26 シール用筒体 27 摺動用シール体(シール部材) 33 圧縮コイルばね(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 敏司 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される筒状のキルン本体と、この
    キルン本体の端部を覆うダクト部との間に軸方向に移動
    自在な可動筒を設け、この可動筒と上記キルン本体との
    間に、この可動筒と回転するキルン本体との間のシール
    を行うシール部材を設ける一方、上記可動筒とダクト部
    とを軸方向に伸縮自在なシール用筒体で連結して成る回
    転キルンのシール装置であって、 上記可動筒の外周とダクト部の外周との一方に軸方向に
    平行に延びる複数の支持棒が設けられると共に、他方に
    各支持棒に対応する複数の支持穴が形成された支持板が
    設けられ、これら支持穴に各支持棒を遊嵌させることに
    よって可動筒をキルン本体とほぼ同心状に支持すると共
    に、この可動筒をキルン本体側に押圧すべく付勢する付
    勢手段が、上記支持板に一端を当接させて各支持棒の回
    りに設けられていることを特徴とする回転キルンのシー
    ル装置。
JP1486793A 1993-02-01 1993-02-01 回転キルンのシール装置 Pending JPH06229678A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021461A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Takasago Ind Co Ltd 外熱式ロータリーキルンの出口部分または入口部分のシール構造
JP2014040988A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Takasago Ind Co Ltd ロータリーキルンのシール構造およびロータリーキルン

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021461A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Takasago Ind Co Ltd 外熱式ロータリーキルンの出口部分または入口部分のシール構造
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