JPH0622990B2 - ポリオレフイン被覆鋼材 - Google Patents

ポリオレフイン被覆鋼材

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JPH0622990B2
JPH0622990B2 JP16904886A JP16904886A JPH0622990B2 JP H0622990 B2 JPH0622990 B2 JP H0622990B2 JP 16904886 A JP16904886 A JP 16904886A JP 16904886 A JP16904886 A JP 16904886A JP H0622990 B2 JPH0622990 B2 JP H0622990B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリオレフィン被覆鋼材に関し、更に詳しくは
耐低温衝撃性と耐疵付き性が優れたポリオレフィン被覆
鋼材に関する。
(従来の技術) ポリオレフィン被覆鋼管、ポリオレフィン被覆鋼板、ポ
リオレフィン被覆鋼矢板等のポリオレフィン被覆鋼材
は、其の防食性能が優れていることから、配管用鋼管、
海洋重防食鋼管杭、防錆鋼板、重防食鋼矢板として広く
用いられるようになってきた。
しかしながら、上記のポリオレフィン被覆鋼材は、ポリ
オレフィン被覆の耐衝撃性と耐疵付き性が不充分である
ために、次のような欠点を有している。すなわち、 (1)出荷時の船積み、陸上輸送、現地配管施工等のハン
ドリング時に疵がつきやすい。
(2)ポリオレフィン被覆鋼管杭とポリオレフィン被覆鋼
矢板では、打設を行うため、特に土砂、小石等により被
覆表面に疵が発生する。
この対策として、疵ついた被膜を防食テープ等の補修材
で逐次補修して施工しているため、施工時の手数がかか
る欠点がある。
従来からポリオレフィン被覆鋼材の耐疵付き性を向上さ
せるために、ポリオレフィン被覆に繊維強化材を分散さ
せ表面硬度を上げる方法が提案されている。例えば、特
開昭59-12846号公報に見られるように、第5図に示す如
く、鋼材1の表面に、無水マレイン酸変性ポリオレフィ
ン樹脂層2、ポリオレフィン樹脂にガラス繊維または炭
素繊維のチョップドストランドを混在させた繊維強化ポ
リオレフィン樹脂層5を順次積層させたポリオレフィン
被覆鋼材を用いることができる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記のポリオレフィン被覆鋼材では、繊
維強化ポリオレフィン樹脂層の低温脆性が不充分である
ために、低温環境で施工する場合に衝撃を受けると繊維
強化ポリオレフィン樹脂層に割れが発生し、耐低温衝撃
性が著しく低下する問題点があり、従来技術を以ってし
ては、耐疵付き性と耐低温衝撃性が共に優れたポリオレ
フィン被覆鋼材を得ることが困難であった。
本発明は、耐疵付き性と耐低温衝撃性が共に優れたポリ
オレフィン被覆鋼材を提供することを目的とするもので
ある。
(問題を解決するための手段) 本発明者は、上述の問題点を解決すべく鋭意検討を行っ
た結果、下地処理を施した鋼材の表面に、変性ポリオレ
フィン樹脂層、ポリオレフィン樹脂層および繊維強化変
性ポリオレフィン樹脂層を順次積層させることによっ
て、耐疵付き性と耐低温衝撃性が共に優れたポリオレフ
ィン被覆鋼材が得られることを見い出し、本発明に至っ
た。
すなわち、本発明は第1図に示す如く、下地処理を施し
た鋼材1の表面に、変性ポリオレフィン樹脂層2、ポリ
オレフィン樹脂層3および繊維強化変性ポリオレフィン
樹脂層4を順次積層させたことを特徴とする耐疵付き性
と耐低温衝撃性が共に優れたポリオレフィン被覆鋼材に
関するものである。
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明に用いる鋼材とは、冷延鋼板、熱延鋼板、厚板鋼
板等の鋼板、H形鋼、I形鋼、L形鋼等の形鋼、鋼矢
板、棒鋼、鋼線、鋳鉄管、鋼管、鋼管矢板である。又、
これらの鋼板、形鋼、鋼矢板、棒鋼、鋼線、鋼管および
鋼管矢板の表面に、亜鉛、ニッケル、クロム、アルミニ
ウム、亜鉛−アルミニウム、亜鉛−ニッケル、亜鉛−ニ
ッケル−コバルト等のメッキを施した鋼材であっても良
い。
前述の鋼材表面を、脱脂、酸洗、サンドブラスト処理、
グリットブラスト処理、ショットブラスト処理等によっ
て処理し鋼材表面の油分、スケール等を除去する。油
分、スケール等を除去した鋼材表面に、クロメート処
理、エポキシプライマー処理、シランカップリング剤処
理等の下地処理を施して、鋼材と変性ポリオレフィン樹
脂層間の接着性を向上させる必要がある。下記の下地処
理を施さない場合には、鋼材と変性ポリオレフィン樹脂
層間の接着性が低下するため、低温衝撃で鋼材と変性ポ
リオレフィン樹脂層との界面で剥離が生じ防食性が低下
するので好ましくない。
更に、本発明に用いる変性ポリオレフィン樹脂、ポリオ
レフィン樹脂および繊維強化変性ポリオレフィン樹脂に
ついて説明する。
本発明でいうポリオレフィンとは、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレンブロックまたはランダム共重合体、エチレン−ブ
テン−1ブロックまたはランダム共重合体あるいはエチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体等の熱可塑性樹
脂の1種または2種以上の混合物である。
本発明に用いる変性ポリオレフィン樹脂とは、ポリオレ
フィンをマレイン酸、アクリル酸、メタアクリル酸等の
不飽和カルボン酸またはその無水物で変性したもの、あ
るいはその変性物をポリオレフィンで適宜希釈したも
の、およびポリオレフィンをビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジエトキ
シシラン、ビニルフェニルジメトキシシラン等の不飽和
シラン化合物で変性したシラン変性ポリオレフィン、あ
るいはシラン変性ポリオレフィンをポリオレフィンで適
宜希釈したものである。
本発明に用いる繊維強化変性ポリオレフィン樹脂とは、
変性ポリオレフィン樹脂に、ガラス繊維、カーボン繊
維、スラグ繊維、ステンレス繊維等のチョップドストラ
ンドの1種または2種以上の混合物を分散させたもので
ある。
上記の繊維強化変性ポリオレフィン樹脂は、変性ポリオ
レフィン分子に付加している不飽和カルボン酸および不
飽和シラン化合物の極性基がチョップドストランド表面
に強固に接着して一体化し繊維強化変性ポリオレフィン
樹脂層の皮膜強度と表面硬度を向上させ耐疵付き性向上
に著しい効果があると共に、下層のポリオレフィン樹脂
層と強固に接着して一体化するため被膜の低温脆性が向
上し、特に低温衝撃で皮膜に割れが発生するのを防止す
る優れた効果がある。
上記の繊維強化変性ポリオレフィン樹脂中の変性ポリオ
レフィン樹脂の代わりに、ポリオレフィン樹脂を用いた
場合には、表面硬度は向上するが皮膜強度がほとんど向
上せず、かつ下層のポリオレフィン樹脂層との接着性が
小さく一体化し難いため、低温衝撃で被膜に割れが発生
する。
特に繊維強化変性ポリオレフィン樹脂に混入・分散させ
るチョップドストランドとして上記のチョップドストラ
ンドを用いる場合には、変性ポリオレフィン樹脂とし
て、ポリオレフィンを不飽和シラン化合物で変性したも
の、あるいはその変性物をポリオレフィンで適宜希釈し
たシラン変性ポリオレフィン樹脂を用いると、ポリオレ
フィン分子に付加している不飽和シラン化合物のアルコ
キシ基がチョップドストランド表面の水酸基と脱水縮合
してシラノール結合を形成し強固に接着して一体化する
ため、皮膜の強度と表面硬度が飛躍的に向上し、耐疵付
き性と、低温衝撃による皮膜の割れ発生防止に著しい効
果がある。また、チョップドストランド混入量に関して
は、変性ポリオレフィン樹脂に対してチョップドストラ
ンドを5〜50重量%混入し分散させることが望ましい。
変性ポリオレフィン樹脂に対するチョップドストランド
の混入量が5重量%以下の場合には皮膜の強度と表面硬
度が共にほとんど向上しないため耐疵付き性が悪く、50
重量%以上の場合には被膜の低温脆性が悪化するため低
温衝撃で被膜に割れが発生する。チョップドストランド
の直径としては8〜30μ、繊維長としては0.3〜20mm
程度のものが既ね良好であるが、必ずしもこれに限定さ
れない。
また、繊維強化ポリオレフィン樹脂に耐侯性が要求され
る場合には、上記の繊維強化ポリオレフィン樹脂に、カ
ーボンブラック、酸化チタン等の無機系顔料あるいは有
機系顔料等の耐侯性材を混練することもできる。
また、本発明に基づくポリオレフィン被覆鋼板は、例え
ば第2図に示す製造方法で得ることができる。すなわ
ち、三層Tダイ14の下層から順に、変性ポリオレフィン
樹脂のペレット6を単軸押出機7によって溶融して変性
ポリオレフィン樹脂層2を押出し、ポリオレフィン樹脂
のペレット8を単軸押出機9によって溶融してポリオレ
フィン樹脂層3を押出し、チョップドストランド10と変
性ポリオレフィン樹脂のペレット11を二軸混練機12によ
って溶融混練して単軸押出機13に供給し繊維強化変性ポ
リオレフィン樹脂層4を押出し、該変性ポリオレフィン
樹脂層2、該ポリオレフィン樹脂層3および該繊維強化
変性ポリオレフィン樹脂層4を三層一体として、下地処
理を施した鋼板1の表面に被覆することによりポリオレ
フィン被覆鋼管を製造する。
また、本発明に基づくポリオレフィン被覆鋼管は、例え
ば第3図に示す製造法で得ることが出来る。すなわち、
三層Tダイ14の下層から順に、変性ポリオレフィン樹脂
のペレット6を単軸押出機7によって溶融して変性ポリ
オレフィン樹脂層2を押出し、ポリオレフィン樹脂のペ
レット8を単軸押出機9によって溶融してポリオレフィ
ン樹脂層3を押出し、チョップドストランド10と変性ポ
リオレフィン樹脂のペレット11を二軸混練機12によって
溶融混練して単軸押出機13に供給し繊維強化変性ポリオ
レフィン樹脂層4を押出し、該変性ポリオレフィン樹脂
層2と該ポリオレフィン樹脂層3が幅方向に若干重なり
合い、かつ該ポリオレフィン樹脂層3と該繊維強化変性
ポリオレフィン樹脂層4が幅方向に若干重なり合うよう
にして、下地処理を施した鋼管1の外面にスパイラル状
に巻きつけ、被覆し製造する。
また、第3図では変性ポリオレフィン樹脂層2、ポリオ
レフィン樹脂層3および繊維強化変性ポリオレフィン樹
脂層4を三層Tダイによって押出被覆する方法を用いて
いるが、第4図に示すように、変性ポリオレフィン樹脂
の粉体2を粉体塗装機で塗布して溶融し変性ポリオレフ
ィン樹脂層を形成させたのち、二層Tダイ17によってポ
リオレフィン樹脂層3と繊維強化変性ポリオレフィン樹
脂層4を被覆して製造する方法あるいは変性ポリオレフ
ィン樹脂層2、ポリオレフィン樹脂層3、繊維強化変性
ポリオレフィン樹脂層4を各々別の単層Tダイもしくは
丸ダイによって押出被覆する方法、三層丸ダイによって
変性ポリオレフィン樹脂層2、ポリオレフィン樹脂層3
および繊維強化変性ポリオレフィン樹脂層4を三層一体
として押出被覆する方法等従来公知の方法が採用でき
る。
以上のようにして得た本発明によるポリオレフィン被覆
鋼材の一部断面は第1図に示す通りのものであり、図中
1は脱脂、酸洗、サンドブラスト処理、グリットブラス
ト処理、ショットブラスト処理等によって油分、スケー
ル等を除去した鋼材の表面にクロメート処理、エポキシ
プライマー処理、シランカップリング処理等の下地処理
を施した鋼材、2は変性ポリオレフィン樹脂層、3はポ
リオレフィン樹脂層、4は繊維強化変性ポリオレフィン
樹脂層を示している。
また、図中2は0.05〜0.5mm厚みで、3は0.5〜10
mmの厚みで、4は0.2〜8mmの厚みを有していると良
好な結果を得ることができる。
(実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 鋼板(75×150×6mm)を脱脂、グリットブラスト処理
し、其の表面にクロメート処理剤を塗布して 160℃で加
熱して焼付けたのち、エポキシプライマを塗布して 190
℃に加熱して硬化させ下地処理を施した鋼板を作成し
た。上記の下地処理を施した鋼板を 190℃に加熱し、無
水マレイン酸変性ポリプロピレンを膜厚が 200μになる
ように静電塗布して溶融させ、其の表面に二層Tダイに
よって低密度ポリエチレン樹脂とビニルトリメトキシシ
ランで変性したポリプロピレン樹脂に直径10μ、長さ3
mmのガラス繊維のチョップドストランドを30重量%分散
させたガラス繊維強化シラン変性ポリプロピレン樹脂を
二層一体で、該ポリプロピレン樹脂層の膜厚が2mmで、
かつ該ガラス繊維強化シラン変性ポリプロピレン樹脂層
の膜厚が1mmになるように押出被覆し、本発明によるポ
リプロピレン被覆鋼板(A)を作成した。
また、比較材として、上記のポリプロピレン被覆鋼板
(A) と同じ方法で、前記の下地処理を施した鋼板を 190
℃に予熱し無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を膜
厚が 200μになるように静電塗布して溶融させ、其の表
面に単層Tダイによって、低密度ポリエチレンに前記の
ガラス繊維のチョップドストランドを30重量%分散させ
たガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂を膜厚が3mmにな
るように被覆した特開昭59-12846号公報に相当するポリ
プロピレン被覆鋼板(B) および該ポリプロピレン被覆鋼
板(B) に用いるガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂の膜
厚を1mmにした被覆鋼板(C) を作成した。
上記のA〜Cのポリプロピレン被覆鋼板について、耐疵
付き性の指標として針侵入度試験(DIN30670、試験温度
100℃)と耐低温衝撃性の指標として低温衝撃試験(AS
TM G-14,試験温度−20℃)を実施した結果を第1表に
示した。
第1表の結果から、耐疵付き性と耐低温衝撃性のいずれ
の性能においても顕著な差が認められ、特にポリプロピ
レン樹脂とガラス繊維強化シラン変性ポリプロピレン樹
脂を用いた本発明によるポリプロピレン被覆鋼板(A)
は、ガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂を用いた特開昭
59-12846号公報に相当するポリプロピレン被覆鋼板(B)
および(C)に比較して、格段に優れた結果が得られるこ
とが確認できた。
実施例2 実施例1と同じ方法で、変性ポリオレフィン樹脂、ポリ
オレフィン樹脂、ガラス繊維強化変性ポリオレフィン樹
脂の種類を第2表のように変えて本発明によるポリオレ
フィン被覆鋼板D〜Gを作成した。
また、比較材として、特開昭59-12846号公報に相当する
ポリプロピレン被覆鋼板(B) の変性ポリオレフィン樹脂
とガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂の種類を第3表に
ように変えてポリオレフィン被覆鋼板H〜Kを作成し
た。
上記のポリオレフィン被覆鋼板について、耐疵付き性の
指標として針侵入度試験(DIN 30670,試験温度70℃)と
耐低温衝撃性の指標として衝撃試験(ASTM G-14,試験
温度−45℃)を実施した結果を第4表に示した。
第4表の結果から、耐疵付き性と耐低温衝撃性のいずれ
の性能においてもポリオレフィン樹脂とガラス繊維強化
シラン変性ポリオレフィン樹脂を用いた本発明によるポ
リオレフィン被覆鋼板D,E,F,G,およびIは、ガ
ラス繊維強化ポリオレフィン樹脂を用いた特開昭59-128
46号公報に相当するポリオレフィン被覆鋼板H,I,
J,Kに比較して、格段に優れた結果が得られることが
確認できた。
実施例3 実施例2と同じ方法で、鋼板の下地処理方法を次に様に
変えて前記の直鎖状低密度ポリエチレン被覆鋼板(D)を
作成した。
1. 鋼板を脱脂、グリットブラスト処理し、其の表面に
クロメート処理剤を塗布して 160℃で加熱して焼付けた
のち、エポキシプライマーを塗布して190℃に加熱して
硬化させたもの。
2. 鋼板を脱脂、酸洗し、其の表面にクロメート処理剤
を塗布して 160℃で加熱して焼付けたもの。
3. 鋼板を脱脂、グリットブラスト処理し、其の表面に
クロメート処理剤を塗布して 160℃で加熱して焼付けた
のち、シランカップリング処理剤を塗布して 190℃に加
熱して硬化させたもの。
4. 鋼板を脱脂、グリットブラスト処理し、其の表面に
リン酸塩処理剤を塗布して 160℃で加熱して焼付けたの
ち、エポキシプライマーを塗布して190℃に加熱して硬
化させたもの。
また、比較材として、上記の下地処理を行わない、すな
わち、 5. 鋼板を脱脂、グリットブラスト処理しただけのも
の。
6. 鋼板を脱脂、酸洗しただけのもの。
を作成した。
上記の直鎖状低密度ポリエチレン被覆鋼板について、耐
疵付き性の指標として針侵入度試験(DIN30670,試験温
度 70℃)と耐低温衝撃性の指標として衝撃試験(ASTM G
-14,試験温度−45℃)を実施した結果を第5表に示し
た。
第5表の結果から、耐疵付き性については下地処理の有
無に関係なく良好な結果を示すが、耐衝撃性については
下地処理を施さない場合には性能が低下するが、下地処
理を施す場合には下地処理の種類に拘らず良好な結果を
示し、本発明に用いる鋼材には下地処理を施す必要のあ
ることが確認できた。
実施例4 実施例2と同じ方法で、ガラス繊維強化変性直鎖状低密
度ポリエチレンの変性剤を次のように変えて、前記の直
鎖状低密度ポリエチレン被覆鋼板(D)を作成した。
1. ビニルトリメトキシシラン 2. ビニルトリエトキシシラン 3. ビニルメチルジエトキシシラン 4. ビニルフェニルジエトキシシラン 5. 無水マレイン酸 6. 無変性(変性を行わない) 上記の直鎖状低密度ポリエチレン被覆鋼板について、耐
疵付き性の指標として針侵入度試験(DIN30670,試験温
度 70℃)と耐低温衝撃性の指標として衝撃試験(ASTM G
-14,試験温度−45℃)を実施した結果を第6表に示し
た。
第6表の結果から、耐疵付き性と耐低温衝撃性のいずれ
の性能においても未変性直鎖状低密度ポリエチレン樹脂
にガラス繊維のチョップドストランドを分散させたガラ
ス繊維強化直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を用いる場合
(6) には性能が低下するが、変性剤で変性した変性直鎖
状低密度ポリエチレン樹脂にガラス繊維のチョップドス
トランドを分散させたガラス繊維強化変性直鎖状低密度
ポリエチレン樹脂を用いる場合には変性剤の種類に拘ら
ず良好な結果を示し、本発明には変性ポリオレフィン樹
脂にチョップドストランドを分散させた繊維強化変性ポ
リオレフィン樹脂を用いる必要のあることが確認でき
る。
実施例5 実施例2と同じ方法で、繊維強化シラン変性直鎖状低密
度ポリエチレン樹脂に用いる繊維の種類を次のように変
えて、前記の直鎖状低密度ポリエチレン被覆鋼板(D)を
作成した。
1. ガラス繊維のチョップドストランド(直径10μ、長
さ3mm) 2. カーボン繊維のチョップドストランド(直径13μ、
長さ6mm) 3. ガラス繊維のチョップドストランド(直径10μ、長
さ6mm)とカーボン繊維のチョップドストランド(直径
13μ、長さ6mm)とを重量比で3:1で混合した混合物 4. スラグ繊維チョップドストランド(直径14μ、長さ
2mm)、ガラス繊維のチョップドストランド(直径10
μ、長さ3mm)とカーボン繊維のチョップドストランド
(直径13μ、長さ3mm)とを重量比で2:1:1で混合
した混合物 5. ステンレス繊維のチョップドストランド(直径18
μ、長さ3mm)、ガラス繊維のチョップドストランド
(直径10μ、長さ3mm)とカーボン繊維のチョップドス
トランド(直径13μ、長さ3mm)と重量比で1:3:1
で混合した混合物 6. 芳香族ポリアミド繊維のチョップドストランド(直
径10μ、長さ3mm)、スラグ繊維のチョップドストラン
ド(直径16μ、長さ3mm)とカーボン繊維のチョップド
ストランド(直径13μ、長さ3mm)とを重量比1:3:
1に混合した混合物。
7. Si-C系セラミックス繊維のチョップドストランド
(直径19μ、長さ3mm)、ガラス繊維のチョップドスト
ランド(直径10μ、長さ3mm)とカーボン繊維のチョッ
プドストランド(直径13μ、長さ3mm)とを重量比で
1:3:1で混合した混合物 8. Si-Ti-C-O系セラミックス繊維のチョップドストラ
ンド(直径10μ、長さ6mm)、ガラス繊維のチョップド
ストランド(直径10μ、長さ3mm)とカーボン繊維のチ
ョップドストランド(直径13μ、長さ6mm)とを重量比
で1:3:1で混合した混合物 9. ガラス繊維のチョップドストランド(直径10μ、長
さ3mm)とカーボン繊維のチョップドストランド(直径
10μ、長さ6mm)とマイカ粉とを重量比で2:1:1で
混合した混合物 10.無添加 上記の直鎖状低密度ポリエチレン被覆鋼板について、耐
疵付き性の指標として針侵入度試験(DIN30670,試験温
度70℃)と耐低温衝撃性の指標として衝撃試験(ASTM G-
14,試験温度−45℃)を実施した結果を実施した結果を
第7表に示した。
第7表の結果から、耐疵付き性と耐低温衝撃性のいずれ
の性能においても、シラン変性直鎖状密度ポリエチレン
に繊維を添加しない場合には性能が低下するが、繊維を
添加する場合には繊維の種類に拘らず良好な結果を示
し、本発明には変性ポリオレフィン樹脂に繊維のチョッ
プドストランドを分散させた繊維強化変性ポリオレフィ
ン樹脂を用いる必要があることが確認できた。
実施例6. 鋼管(200A×5500mm長×5.8mm厚)をグリットブラスト
処理し、其の表面にクロメート処理剤を塗布して 160℃
で焼付けたのち、エポキシプライマーを塗布して 190℃
で硬化させ下地処理を行った。上記の下地処理を施した
鋼管の表面に、第3図に示した方法で、内側から順に、
無水マレイン酸変性エチレン・プロピレンブロックコポ
リマー層(200μ厚)、エチレン・プロピレンブロックコ
ポリマー層(1.5mm厚)と繊維強化変性エチレン・プ
ロピレンブロックコポリマー層(1mm厚)を被覆し、本
発明によるエチレン・プロピレンブロックコポリマー被
覆鋼管を作成した。その際、繊維強化変性エチレン・プ
ロピレンブロックコポリマーとして、トリメトキシシラ
ンで変性したエチレン・プロピレンブロックコポリマー
に、ガラス繊維のチョップドストランド(直径10μ、長
さ3mm)とカーボン繊維のチョップドストランド(直径1
3μ、長さ3mm)を重量比2:1に混合した混合物を該
変性エチレン・プロピレンブロックコポリマーに対して
2重量%、5重量%、20重量%、30重量%、50重量%お
よび55重量%各々添加して分散させたものを用い、比較
した。
上記のエチレン・プロピレンブロックコポリマー被覆鋼
管について、耐疵付き性の指標として針侵入度試験(DI
N 30670,試験温度100℃)と耐低温衝撃性の指標として
衝撃試験(ASTM G-14,試験温度−20℃)を実施した結果
を第8表に示した。
第8表の結果から、変性エチレン・プロピレンブロック
コポリマーに対する繊維の添加量が2重量%では耐疵付
き性と耐低温衝撃性が共に低下し、55重量%では低温衝
撃で被覆に割れが発生して耐低温衝撃性が著しく低下す
るが、5〜50重量%の範囲では耐疵付き性と耐低温衝撃
性が共に良好な結果を示すことが確認できた。
(発明の効果) 実施例からも明らかな如く、本発明によるポリオレフィ
ン被覆鋼材は、従来のポリオレフィン被覆鋼材に比較し
て、耐疵付き性と耐低温衝撃性に格段に優れるため、従
来にない耐久性のあるポリオレフィン被覆鋼材を適用で
きることとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるポリオレフィン被覆鋼材の一部断
面、第2図と第3図および第4図は本発明の一実施例を
示す概略説明図、第5図は従来法によるポリオレフィン
被覆鋼材の一部断面図である。 1……下地処理を施した鋼材 2……変性ポリオレフィン樹脂層 3……ポリオレフィン樹脂層 4……繊維強化変性ポリオレフィン樹脂層 5……繊維強化ポリオレフィン樹脂層 6……変性ポリオレフィン樹脂のペレット 7……単軸押出機 8……ポリオレフィン樹脂のペレット 9……チョップドストランド 10……二軸混練機 11……三層Tダイ 12……圧着ロール 13……二層Tダイ 14……粉体塗装機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地処理を施した鋼材の表面に、変性ポリ
    オレフィン樹脂層、ポリオレフィン樹脂層および繊維強
    化変性ポリオレフィン樹脂層を順次積層させたことを特
    徴とするポリオレフィン被覆鋼材。
  2. 【請求項2】シラン変性ポリオレフィン樹脂に、ガラス
    繊維、カーボン繊維、スラグ繊維、ステンレス繊維等の
    チョップドストランドの1種または2種以上の混合物を
    該シラン変性ポリオレフィン樹脂に対して5〜50重量%
    分散させた繊維強化変性ポリオレフィン樹脂を用いるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリオレフ
    ィン被覆鋼材。
  3. 【請求項3】鋼材の下地処理として、鋼材の表面にクロ
    メート処理を施したことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のポリオレフィン被覆鋼材。
  4. 【請求項4】鋼材の下地処理として、鋼材の表面にクロ
    メート処理を施し、次いでエポキシプライマー処理を施
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリ
    オレフィン被覆鋼材。
  5. 【請求項5】鋼材の下地処理として、鋼材の表面にクロ
    メート処理を施し、次いでシランカップリング剤処理を
    施したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポ
    リオレフィン被覆鋼材。
  6. 【請求項6】鋼材の下地処理として、鋼材の表面にリン
    酸塩処理を施し、次いでエポキシプライマー処理を施し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリオ
    レフィン被覆鋼材。
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