JPH0622993B2 - 立体画色紙の作成方法 - Google Patents

立体画色紙の作成方法

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JPH0622993B2 JP63306687A JP30668788A JPH0622993B2 JP H0622993 B2 JPH0622993 B2 JP H0622993B2 JP 63306687 A JP63306687 A JP 63306687A JP 30668788 A JP30668788 A JP 30668788A JP H0622993 B2 JPH0622993 B2 JP H0622993B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、色紙台の上に電気植毛加工により模様を描
いて作成する立体画色紙の作成方法に関する。
<従来の技術> 色紙台は一般的に総紙製であり、その表面へ肉筆又は印
刷により模様を描いていた。しかし、この模様は平面的
であるため立体感がない。そこで従来では、紙や布等で
所定の形状を縫いぐるみを作り、これを色紙台へ貼着す
ることが行なわれていた。
ところが、立体画色紙をこのようにして形成することに
は手間がかかるので、量産に適さない。
そこで、電気植毛加工によりパイルを植立することで、
色紙台の表面へ立体画を形成することが考えられる。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、総紙製の色紙台へ電気植毛加工を施すに
は下記の課題がある。
一般的に電気植毛加工は、基体へ接着剤層を形成する
工程と、該未硬化の接着剤層へパイルを打ち込む工程
と、接着剤層を硬化する工程とからなる。
このうちの工程で、総紙製の色紙台を基体として接着
剤を塗布すると、 (1) 接着剤としてエマルジョンタイプを用いた場合に
は、水分による色紙台の「収縮」又は「そり」が生じる
おそれがある。また、接着剤成分(微粒子)も色紙台へ
しみ込むので、色紙台表面に残る接着剤成分が少なくな
る。
この対策として、エマルジョンタイプの接着剤の粘度を
高く(40,000〜60、000cps 程度)することが考えられ
る。しかしそうすると、接着剤を所定の模様に応じてス
クリーン印刷するとき、スクリーン(絹紗,ナイロン
紗,テトロン紗等)に目詰まりが起きてしまい、型ぎれ
が悪くなる。
(2) 接着剤としてソルベントタイプを用いた場合には、
溶剤が色紙台へしみ込んで、これを変色させる(「し
み」を作る)おそれがある。
そこで本発明者は、水分等が色紙台へしみ込むことを防
ぐために、遮蔽層を色紙台へ埋設することを考えた。つ
まり、色紙台は紙製の基板(裏紙)−遮蔽層−表紙(和
紙層)の3層構造となる。ここにおいて、遮蔽層は水分
等のしみ込みを防ぐものであり、樹脂製、セラミックス
製又は金属製等の薄膜とすることが考えられる。
このように色紙台を構成すれば、確かに上記(1) ,(2)
の課題は解決される。
しかし、本発明者が電気植毛加工について検討を進めて
いた過程で、上記3層構造の色紙台を用いて電気植毛加
工を行なつたとき、短時間で植毛が均一にできる場合
と、そうでない場合とがあつた。短時間で植毛が均一に
できないと、立体画色紙の量産に不適となる。
<課題を解決するための手段> 本発明者は、植毛の均一さがの接着剤層へパイルを打
ち込む工程に依るところが大きいことにかんがみ、鋭意
検討を重ねてきた結果、既述の遮蔽層として金属薄膜を
適用すると絶えず短時間で均一な植毛が行なえることに
気が付き下記発明に想到した。
基板に、金属薄膜層及び和紙層を順次積層してなる色紙
台の和紙層表面へ接着剤で模様を描き、該接着剤層へ静
電気によりパイルを打ち込み、該接着剤層を硬化させ
て、静電植毛加工を施すことを特徴とする立体画色紙の
作成方法。
<手段の詳細な説明> 以下、第1図に基づいて、この発明方法に使用する色紙
台1の構成を詳細に説明する。
この色紙台1は基板3、金属薄膜層5及び和紙層9を備
えてなる。
基板3はほぼ正方形であつて、所定の剛性を備えるもの
であれば特に限定されない。例えば、パルプを基材とし
た紙、不織布、合成紙等を用いることができる。
金属薄膜層5は、基板3の一面へ金属を蒸着するか、金
属箔を基板3へ貼着することにより形成する。金属薄膜
層5の材質は特に限定されない。アルミニウム、鉄、ニ
ツケル、金、銀、銅等を用いることができる。なお、金
属薄膜層5の地色を消すか又は変化させるために、その
上へ着色層を形成することができる。後述する和紙層9
は通常半透明であるため、金属薄膜層5又は着色層の色
が色紙台の色調となる。
和紙層9は、金属薄膜層5を被覆して色紙台らしさを出
すために用いられる。この和紙層9は金属薄膜層5(又
は着色層)へ接着剤を塗布して貼着される。なお、着色
層の材料を架橋型とすることにより、着色層自身を接着
剤として和紙層9を貼着することもできる。
次に、この色紙台1へ立体画を作成する方法について説
明する(第2,3図)。
まず、色紙台1における和紙層9の表面へ接着剤で模様
を描く(接着剤層8)。模様を描く方法はスクリーン印
刷が一般的であるが、これに限定されるものではない。
このとき、金属箔膜層5が遮蔽層となり、接着剤の水
分、溶剤等を色紙台中へほとんど侵入させない。よつ
て、色紙台1に「収縮」、「そり」、「しみ」等は発生
しない。
その後、接着剤層8が未硬化の状態で、第3図の如く、
アツプ方式の植毛装置10へ基体として色紙台をセツト
する。図において符号11はアース電極、符号13は直
流高圧発生装置、符号15は高圧の電極である。なお、
植毛装置は既述のアツプ方式に限定されず、他にダウン
方式、サイド方式等を採用することができる((株)高
分子刊行会発行の「繊維加工便覧」参照)。そして、電
極15の上方にパイル17を置き、アース電極11の下
方へ和紙層9を下に向けて色紙台1を配置する。この状
態で直流高圧発生装置13を作動させると、パイル17
が静電誘導されて、アース電極11側、即ち色紙台1側
へ飛昇する。このとき、色紙台1内に埋設されている金
属薄膜層5は、その下側に電極15と異種の電荷が来る
ように静電誘導されている。そして、導電性のある金属
薄膜層5では、当該静電誘導が均一に行なわれていると
考えられる。従つて、パイル17も電極15から均一に
飛昇することとなる。
更に、金属薄膜層5が静電誘導された結果、その下面に
パイル17の上側と異種の電荷が並ぶこととなる。従つ
て、パイル17はこの電荷に吸引されて、単にアース電
極が存在するだけの物(例えば、遮蔽層として金属薄膜
層5の代りに樹脂層を用いた色紙台)より速く色紙台1
まで飛昇することとなる。
このようにして飛昇したパイル17は、色紙台1の全表
面へ均一に吸着される。そして、接着剤層8へ飛昇して
きたパイル17はこれへ突き刺さることとなる。
その後、直流高圧発生装置13の作動を停止すると、接
着剤層8へ突き刺さらなかつたパイル17は色紙台1か
ら離れる。接着剤層8に突き刺さつたパイル17はそこ
に残り、接着剤層8の描く模様に対応した立体画を形成
する。勿論、立体感を強く出すためには、長いパイル1
7を用いることとなる。
このような植毛の条件(直流電圧、極間距離、印加時間
等)はパイル17の長さ、太さ、誘電率、形状等に合せ
て適宜設定される。
その後、接着剤を硬化(加熱、光照射又は常温放置)し
てパイル17を固定する。
<実施例> 第4図のごとく、厚さが略2mmの紙を基板23として、
その一面へ蒸着によりアルミ薄膜層25(厚さ;1〜1
0μm)を形成した。そして、アルミ薄膜層25の表面
へ黄褐色の架橋型着色層27を形成した。アルミ薄膜層
25の銀色と着色層27の黄褐色が合成されて、その表
面は金色になる。そして、半透明の和紙層29を着色層
27の上へ貼着する。着色層27として架橋型のものを
使用したので、この着色層27自身が和紙層29の接着
剤となる。
このようにして形成された色紙台21へ以下のように電
気植毛加工を施した。
(型の作成) 和紙を糊で固めた友禅型紙の厚手(0.2 mm)のものを、
図柄原図に従つてナイフで切り抜く。次に、ラツクニス
を用いて25〜30本/インチの絹紗に貼り付けてスク
リーン印刷用の型を作成する。
(接着剤層8の形成) 上記型を用いて下記配合の接着剤1〜6を色紙台21の
和紙層29表面へ塗布し(厚さ;0.1 〜0.125 mm)、所
定模様の接着剤層を形成する。各接着剤とも、色紙台2
1へほとんど侵入せず、従つて、色紙台21に「収
縮」、「そり」、「しみ」は発生しなかつた。
[接着剤1] 酢酸ビニルエマルジヨン (濃度;40〜50%) …100部 可塑剤(TPC、DBP等) …3〜5部 メチル化メチロールメラミン …5〜6部 触媒 …0.5 〜 0.6部 グリセリン又は トリエタノールアミン …2〜3部 使用粘度;50,000cps [接着剤2] アクリル酸エステル(反応型)…100部 メチル化メチロールメラミン …5〜6部 触媒 …0.5 〜 0.6部 アンモニア水(28%溶液) … 適量 使用粘度;40,000〜60,000cps [接着剤3] アクリル酸エステル (自己架橋型) …100部 メチル化メチロールメラミン …2〜3部 触媒 …0.4 〜 0.6部 アンモニア水(28%溶液) … 適量 使用粘度;60,000cps [接着剤4](エマルジヨンタイプ) 自己架橋型アクリル …100部 アンモニア水(28%溶液) … 適量 メラミン樹脂 …5〜7部 触媒 …0.8 〜 1.0部 非イオン活性剤 … 少量 使用粘度;50,000cps [接着剤5](ソルベントタイプ) ニトリルゴム (トルエン30%溶液) …100部 フエノール樹脂 (MEK50%溶液) … 20部 使用粘度;50,000cps [接着剤6] 光接着用感光樹脂 …100部 シリカ超微粒子 … 適量 使用粘度;50,000cps (植毛処理) 第3図に示した植毛装置10へ接着剤層を形成した色紙
台21をセツトし、下記条件で静電植毛を行なつた。印
加終了後、接着剤層にはパイルが均一に植毛されてい
た。
極間距離 … 100mm 電 圧 … 40kV 印加時間 … 10秒 パイル17 … ナイロン短繊維 (太さ;1.5 D、長さ;0.6 mm) (接着剤層の硬化処理) 接着剤1〜5に関しては、常温乾燥(略6時間)によ
る。
接着剤6については、下記条件とする。
外気温30℃、直射日光を10分以上照射する。
又は、25℃の室温で、40Wの化学用蛍光灯を色紙台
から15cm離し、5分以上照射する。
このように接着剤層を硬化させた結果、パイルはそこか
ら抜け落ちなくなつた。
<発明の作用・効果> 以上説明したように、この発明の方法に使用する色紙台
は、遮蔽層として内部に金属薄膜層を備えているので、
電気植毛処理を施す際の接着剤を塗布する工程で、接着
剤の水分や溶剤が色紙台に悪影響を施すことを防止でき
る。
これとともに、色紙台を基体として静電場へ置いたとき
に、色紙台中に導電性の金属薄膜層が存在するので、色
紙台自身においてパイル17に対向する面の電荷が均一
になる。また、金属薄膜層自身も静電誘導されるので、
そのパイル17に対向する面の電荷がパイル17の上端
(吸着される部分)と異種の物となる。従つて、当該パ
イル17の吸着速度が速くなる。
即ち、かかる構成の色紙台を用いると、色紙台へ「収
縮」、「そり」、「しみ」等の悪影響を何ら出すことな
く、短時間で均一に電気植毛処理を施すことができる。
これにより、迅速に色紙台へ立体画を作成できることと
なり、立体画色紙が量産可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法に使用する色紙台1の構成説明
断面図、 第2図は色紙台1へ接着剤層8を形成した状態を示す断
面図、 第3図は電気植毛の説明断面図、 第4図は実施例の色紙台21の構成説明断面図。 1,21……色紙台、 3,23……基板、 5,25……金属薄膜層、 8……接着剤層、 9,29……和紙層、 10……植毛装置、 17……パイル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に、金属薄膜層及び和紙層を順次積層
    してなる色紙台の和紙層表面へ接着剤で模様を描き、該
    接着剤層へ静電気によりパイルを打ち込み、該接着剤層
    を硬化させて、静電植毛加工を施すことを特徴とする立
    体画色紙の作成方法。
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