JPH06232391A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH06232391A JPH06232391A JP11605593A JP11605593A JPH06232391A JP H06232391 A JPH06232391 A JP H06232391A JP 11605593 A JP11605593 A JP 11605593A JP 11605593 A JP11605593 A JP 11605593A JP H06232391 A JPH06232391 A JP H06232391A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ゲート酸化膜の膜厚の増加を防止すると共にゲ
ート酸化膜の膜質の劣化を防止し、設計どおりのデバイ
ス特性を得ることができる半導体装置及びその製造方法
を提供する。 【構成】Si基板11の上にゲート酸化膜12を形成
し、このゲート酸化膜12の上に多結晶Si膜21を形
成し、この多結晶Si膜21の上にタングステンシリサ
イド膜24を形成する。この多結晶Si膜21を構成す
る各結晶粒21a,21b,21cは、膜厚方向に延び
る柱状組織であり、しかも垂直断面方向から見た結晶粒
界間隔がこの多結晶Si膜21の膜厚以上である結晶構
造を有している。
ート酸化膜の膜質の劣化を防止し、設計どおりのデバイ
ス特性を得ることができる半導体装置及びその製造方法
を提供する。 【構成】Si基板11の上にゲート酸化膜12を形成
し、このゲート酸化膜12の上に多結晶Si膜21を形
成し、この多結晶Si膜21の上にタングステンシリサ
イド膜24を形成する。この多結晶Si膜21を構成す
る各結晶粒21a,21b,21cは、膜厚方向に延び
る柱状組織であり、しかも垂直断面方向から見た結晶粒
界間隔がこの多結晶Si膜21の膜厚以上である結晶構
造を有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及びその製
造方法に関し、特に、ポリサイド構造を有する半導体装
置及びその製造方法に関する。
造方法に関し、特に、ポリサイド構造を有する半導体装
置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MOS形トランジスタのゲート電
極として、このゲート電極を低抵抗化するために、多結
晶Si膜とこの多結晶Si膜の上に形成されたシリサイ
ド膜(Siと高融点金属との合金で形成された膜)から
なるポリサイド構造を有する電極が用いられている。
極として、このゲート電極を低抵抗化するために、多結
晶Si膜とこの多結晶Si膜の上に形成されたシリサイ
ド膜(Siと高融点金属との合金で形成された膜)から
なるポリサイド構造を有する電極が用いられている。
【0003】この従来のポリサイド構造を有するゲート
電極を形成する方法を図7を参照して説明する。図7
は、ポリサイド構造を有するゲート電極を形成する工程
を示す断面図である。ポリサイド構造を有するゲート電
極10を形成するためには、先ず、Si基板11の上に
形成されたSiO2 からなるゲート酸化膜12の上に、
減圧CVD法によってSiH4 を熱分解(約620℃)
させて膜厚1500Åの多結晶Si膜13を形成する
(図7(a))。次に、この多結晶Si膜13の上に、
WF6 ガスとSiH4 ガスを用いたCVD法(約450
℃)により、WとSiの混合物であるWSix 膜14を
膜厚1500Å形成する(図7(b))。次に、多結晶
Si膜13とWSix 膜14が形成された半導体装置を
約900℃で熱処理し、多結晶Si膜13とWSix 膜
14との間でSiとWの合金を形成しタングステンシリ
サイド膜15を形成する(図7(c))。次に、多結晶
Si膜13、WSi x 膜14、及びタングステンシリサ
イド膜15を所定の形状にエッチングすることにより、
ポリサイド構造を有するゲート電極10を形成する(図
7(d))。この減圧CVD法を用いたポリサイド構造
の形成方法は、段差カバレージが良好であるため、微細
なデバイスになるほど、利用価値が高いという利点があ
る。
電極を形成する方法を図7を参照して説明する。図7
は、ポリサイド構造を有するゲート電極を形成する工程
を示す断面図である。ポリサイド構造を有するゲート電
極10を形成するためには、先ず、Si基板11の上に
形成されたSiO2 からなるゲート酸化膜12の上に、
減圧CVD法によってSiH4 を熱分解(約620℃)
させて膜厚1500Åの多結晶Si膜13を形成する
(図7(a))。次に、この多結晶Si膜13の上に、
WF6 ガスとSiH4 ガスを用いたCVD法(約450
℃)により、WとSiの混合物であるWSix 膜14を
膜厚1500Å形成する(図7(b))。次に、多結晶
Si膜13とWSix 膜14が形成された半導体装置を
約900℃で熱処理し、多結晶Si膜13とWSix 膜
14との間でSiとWの合金を形成しタングステンシリ
サイド膜15を形成する(図7(c))。次に、多結晶
Si膜13、WSi x 膜14、及びタングステンシリサ
イド膜15を所定の形状にエッチングすることにより、
ポリサイド構造を有するゲート電極10を形成する(図
7(d))。この減圧CVD法を用いたポリサイド構造
の形成方法は、段差カバレージが良好であるため、微細
なデバイスになるほど、利用価値が高いという利点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記減圧CVD法を用
いたポリサイド構造の形成方法では、WSix 膜14を
形成する工程で、WF6 ガス中のFが多結晶Si膜13
を通って拡散し、Si基板11やゲート酸化膜12に侵
入する。また、減圧CVD法で形成されたWSi x 膜1
4は高濃度のFを含んでおり、このため後の工程の熱処
理においても、WSix 膜14中のFが多結晶Si膜1
3を通って拡散し、ゲート酸化膜12に侵入する。Si
O2 からなるゲート酸化膜12にFが侵入すると、この
FによりSiO2 のボンドが切られ、フリーの酸素が生
じる。この酸素がSi基板11中のSiや多結晶Si膜
13中のSiと反応することによりSiO2 が形成さ
れ、この結果、ゲート酸化膜12の物理的膜厚(物理的
な膜厚のこと。)や電気的膜厚(物理的膜厚は変化しな
いが、ゲート容量の変化に相当する膜厚のこと。以下で
は、物理的膜厚と電気的膜厚の両者を単に膜厚とい
う。)が増加する。この増加率は初期のゲート酸化膜1
2の厚さの約15%に達することがあり、このゲート酸
化膜12の膜厚の増加によりゲート容量が小さくなる。
また、SiO2 のボンドが切られるためゲート酸化膜の
膜質が劣化し、ゲート耐圧が低下することになる。この
ため、設計どおりのデバイス特性が得られないという問
題がある(IEEE 第12巻、第623頁〜第625
頁参照)。
いたポリサイド構造の形成方法では、WSix 膜14を
形成する工程で、WF6 ガス中のFが多結晶Si膜13
を通って拡散し、Si基板11やゲート酸化膜12に侵
入する。また、減圧CVD法で形成されたWSi x 膜1
4は高濃度のFを含んでおり、このため後の工程の熱処
理においても、WSix 膜14中のFが多結晶Si膜1
3を通って拡散し、ゲート酸化膜12に侵入する。Si
O2 からなるゲート酸化膜12にFが侵入すると、この
FによりSiO2 のボンドが切られ、フリーの酸素が生
じる。この酸素がSi基板11中のSiや多結晶Si膜
13中のSiと反応することによりSiO2 が形成さ
れ、この結果、ゲート酸化膜12の物理的膜厚(物理的
な膜厚のこと。)や電気的膜厚(物理的膜厚は変化しな
いが、ゲート容量の変化に相当する膜厚のこと。以下で
は、物理的膜厚と電気的膜厚の両者を単に膜厚とい
う。)が増加する。この増加率は初期のゲート酸化膜1
2の厚さの約15%に達することがあり、このゲート酸
化膜12の膜厚の増加によりゲート容量が小さくなる。
また、SiO2 のボンドが切られるためゲート酸化膜の
膜質が劣化し、ゲート耐圧が低下することになる。この
ため、設計どおりのデバイス特性が得られないという問
題がある(IEEE 第12巻、第623頁〜第625
頁参照)。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、ゲート酸化膜
の膜厚の増加を防止すると共にゲート酸化膜の膜質の劣
化を防止し、設計どおりのデバイス特性を得ることがで
きる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的
とする。
の膜厚の増加を防止すると共にゲート酸化膜の膜質の劣
化を防止し、設計どおりのデバイス特性を得ることがで
きる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するために、種々の実験・研究を行った結果、Fが容
易に拡散できる通路をなくすことによりSi基板やゲー
ト酸化膜に侵入するFを減少できることを見い出し、本
発明をなすに至った。具体的には、本発明の半導体装置
は、多結晶Si膜及び該多結晶Si膜の上に形成された
高融点金属シリサイド膜からなるポリサイド構造を有す
る半導体装置において、前記多結晶Si膜が、該多結晶
Si膜の一部もしくは全部の組織が膜厚方向に延びる柱
状組織であると共に該多結晶Si膜の垂直断面方向から
見た結晶粒界間隔が該多結晶Si膜の膜厚以上である結
晶構造を有することを特徴とするものである。
成するために、種々の実験・研究を行った結果、Fが容
易に拡散できる通路をなくすことによりSi基板やゲー
ト酸化膜に侵入するFを減少できることを見い出し、本
発明をなすに至った。具体的には、本発明の半導体装置
は、多結晶Si膜及び該多結晶Si膜の上に形成された
高融点金属シリサイド膜からなるポリサイド構造を有す
る半導体装置において、前記多結晶Si膜が、該多結晶
Si膜の一部もしくは全部の組織が膜厚方向に延びる柱
状組織であると共に該多結晶Si膜の垂直断面方向から
見た結晶粒界間隔が該多結晶Si膜の膜厚以上である結
晶構造を有することを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
ポリサイド構造を有する半導体装置の製造方法におい
て、(1)前記半導体装置の基板に酸化膜を形成し、
(2)該酸化膜の上にアモルファスSi膜を形成し、
(3)該アモルファスSi膜の上に多結晶Si膜を形成
し、(4)該多結晶Si膜に、該アモルファスSi膜を
電極にするための不純物を注入し、(5)該不純物が注
入された多結晶Si膜の上に高融点金属シリサイド膜を
形成することによりポリサイド構造を形成することを特
徴とするものである。
ポリサイド構造を有する半導体装置の製造方法におい
て、(1)前記半導体装置の基板に酸化膜を形成し、
(2)該酸化膜の上にアモルファスSi膜を形成し、
(3)該アモルファスSi膜の上に多結晶Si膜を形成
し、(4)該多結晶Si膜に、該アモルファスSi膜を
電極にするための不純物を注入し、(5)該不純物が注
入された多結晶Si膜の上に高融点金属シリサイド膜を
形成することによりポリサイド構造を形成することを特
徴とするものである。
【0008】ここで、上記(3)、(4)の工程に代え
て、(6)アモルファスSi膜が形成された基板を熱処
理して該アモルファスSi膜の少なくとも一部を多結晶
Si膜にし、(7)該多結晶Si膜に、該多結晶Si膜
を電極にするための不純物を注入しても良い。このと
き、不純物の注入により多結晶Si膜の上部が非晶質化
するが、一部結晶が残存する場合もある。
て、(6)アモルファスSi膜が形成された基板を熱処
理して該アモルファスSi膜の少なくとも一部を多結晶
Si膜にし、(7)該多結晶Si膜に、該多結晶Si膜
を電極にするための不純物を注入しても良い。このと
き、不純物の注入により多結晶Si膜の上部が非晶質化
するが、一部結晶が残存する場合もある。
【0009】また、上記(3)、(4)の工程に代え
て、(8)アモルファスSi膜に、該アモルファスSi
膜を電極にするための不純物を注入し、(9)該アモル
ファスSi膜が形成された基板を熱処理して該アモルフ
ァスSi膜の少なくとも一部を多結晶Si膜にしても良
い。
て、(8)アモルファスSi膜に、該アモルファスSi
膜を電極にするための不純物を注入し、(9)該アモル
ファスSi膜が形成された基板を熱処理して該アモルフ
ァスSi膜の少なくとも一部を多結晶Si膜にしても良
い。
【0010】さらに、上記(3)、(4)、(5)の工
程に代えて、(10)アモルファスSi膜の上に高融点
金属とSiからなる膜を形成し、(11)該高融点金属
とSiからなる膜が形成された基板を熱処理し、(1
2)高融点金属シリサイド膜を形成することによりポリ
サイド構造を形成しても良い。
程に代えて、(10)アモルファスSi膜の上に高融点
金属とSiからなる膜を形成し、(11)該高融点金属
とSiからなる膜が形成された基板を熱処理し、(1
2)高融点金属シリサイド膜を形成することによりポリ
サイド構造を形成しても良い。
【0011】さらにまた、上記酸化膜上にアモルファス
Si膜を形成する工程に代えて、(13)酸化膜上に多
結晶Si膜を形成し、(14)該多結晶Si膜上にアモ
ルファスSi膜を形成してもよい。さらにまた、上記高
融点金属シリサイド膜が、タングステンシリサイド膜で
あることが好ましい。この他に、高融点金属シリサイド
膜としては、タンタルシリサイド膜、ニッケルシリサイ
ド膜、モリブデンシリサイド膜、白金シリサイド膜、チ
タンシリサイド膜、クロムシリサイド膜、マンガンシリ
サイド膜、コバルトシリサイド膜などを用いることがで
きる。
Si膜を形成する工程に代えて、(13)酸化膜上に多
結晶Si膜を形成し、(14)該多結晶Si膜上にアモ
ルファスSi膜を形成してもよい。さらにまた、上記高
融点金属シリサイド膜が、タングステンシリサイド膜で
あることが好ましい。この他に、高融点金属シリサイド
膜としては、タンタルシリサイド膜、ニッケルシリサイ
ド膜、モリブデンシリサイド膜、白金シリサイド膜、チ
タンシリサイド膜、クロムシリサイド膜、マンガンシリ
サイド膜、コバルトシリサイド膜などを用いることがで
きる。
【0012】
【作用】本発明の半導体装置によれば、高融点金属シリ
サイド膜の下に形成されている多結晶Si膜の一部もし
くは全部の組織が膜厚方向に延びる柱状組織であり、し
かも多結晶Si膜の垂直断面方向から見た結晶粒界間隔
がこの多結晶Si膜の膜厚以上の大粒径のため、この多
結晶Si膜には、高融点金属シリサイド膜を形成するた
めに使用するWF6 ガス中のFや高融点金属シリサイド
膜中のFが拡散できる通路が少ない。この結果、本発明
の半導体装置の多結晶Si膜では、従来の多結晶Si膜
に比べ、Fの粒界拡散を低減できる。
サイド膜の下に形成されている多結晶Si膜の一部もし
くは全部の組織が膜厚方向に延びる柱状組織であり、し
かも多結晶Si膜の垂直断面方向から見た結晶粒界間隔
がこの多結晶Si膜の膜厚以上の大粒径のため、この多
結晶Si膜には、高融点金属シリサイド膜を形成するた
めに使用するWF6 ガス中のFや高融点金属シリサイド
膜中のFが拡散できる通路が少ない。この結果、本発明
の半導体装置の多結晶Si膜では、従来の多結晶Si膜
に比べ、Fの粒界拡散を低減できる。
【0013】また、本発明の半導体装置の製造方法で
は、予めアモルファスSi膜を形成しておき、このアモ
ルファスSi膜の上に高融点金属シリサイド膜を形成す
る。アモルファスSiには結晶粒界が無いため、高融点
金属シリサイド膜を形成するために使用するWF6 ガス
中のFや高融点金属シリサイド膜中のFはアモルファス
Si膜中を容易に拡散できない。また、アモルファスS
i膜を熱処理することにより大粒径の多結晶Si膜を形
成した場合は、この大粒径の多結晶Si膜中では、上記
と同様にFは容易に拡散できない。このため、Si基板
やゲート酸化膜に侵入するFが抑制され、ゲート酸化膜
のSiO2 のボンドが切られることにより生じるフリー
の酸素はほとんどなくなる。この結果、ゲート酸化膜の
膜厚増加はほとんどなく、ゲート容量の低下やゲート耐
圧の劣化が防止され、設計どおりのデバイス特性が得ら
れる。
は、予めアモルファスSi膜を形成しておき、このアモ
ルファスSi膜の上に高融点金属シリサイド膜を形成す
る。アモルファスSiには結晶粒界が無いため、高融点
金属シリサイド膜を形成するために使用するWF6 ガス
中のFや高融点金属シリサイド膜中のFはアモルファス
Si膜中を容易に拡散できない。また、アモルファスS
i膜を熱処理することにより大粒径の多結晶Si膜を形
成した場合は、この大粒径の多結晶Si膜中では、上記
と同様にFは容易に拡散できない。このため、Si基板
やゲート酸化膜に侵入するFが抑制され、ゲート酸化膜
のSiO2 のボンドが切られることにより生じるフリー
の酸素はほとんどなくなる。この結果、ゲート酸化膜の
膜厚増加はほとんどなく、ゲート容量の低下やゲート耐
圧の劣化が防止され、設計どおりのデバイス特性が得ら
れる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明のポリサイド構造を有する半導体
装置の一例を示す断面図である。この半導体装置では、
Si基板11の上にゲート酸化膜12が形成され、この
ゲート酸化膜12の上に多結晶Si膜21が形成され、
この多結晶Si膜21の上にタングステンシリサイド膜
24が形成されている。ここで、多結晶Si膜21を構
成する各結晶粒21a,21b,21cは、図1に示さ
れるように、膜厚方向に延びる柱状組織であり、しかも
垂直断面方向から見た結晶粒界間隔がこの多結晶Si膜
21の膜厚以上である。このためこの多結晶Si膜21
には、タングステンシリサイド膜24を形成するために
使用するWF6 ガス中のFやタングステンシリサイド膜
中のFが容易に拡散できる通路が少ない。この結果、こ
の半導体装置の多結晶Si膜21では、従来の多結晶S
i膜に比べ、Fの粒界拡散を低減できる。この結果、従
来のゲート酸化膜の膜厚増加量である1.1nmに対
し、本実施例ゲート酸化膜の膜厚増加量は0.3nmと
なり、従来に比べ膜厚増加量を半分以下に抑えることが
できる。
する。図1は、本発明のポリサイド構造を有する半導体
装置の一例を示す断面図である。この半導体装置では、
Si基板11の上にゲート酸化膜12が形成され、この
ゲート酸化膜12の上に多結晶Si膜21が形成され、
この多結晶Si膜21の上にタングステンシリサイド膜
24が形成されている。ここで、多結晶Si膜21を構
成する各結晶粒21a,21b,21cは、図1に示さ
れるように、膜厚方向に延びる柱状組織であり、しかも
垂直断面方向から見た結晶粒界間隔がこの多結晶Si膜
21の膜厚以上である。このためこの多結晶Si膜21
には、タングステンシリサイド膜24を形成するために
使用するWF6 ガス中のFやタングステンシリサイド膜
中のFが容易に拡散できる通路が少ない。この結果、こ
の半導体装置の多結晶Si膜21では、従来の多結晶S
i膜に比べ、Fの粒界拡散を低減できる。この結果、従
来のゲート酸化膜の膜厚増加量である1.1nmに対
し、本実施例ゲート酸化膜の膜厚増加量は0.3nmと
なり、従来に比べ膜厚増加量を半分以下に抑えることが
できる。
【0015】次に、図2を参照して本発明の半導体装置
の製造方法の第1実施例を説明する。図2は、本発明の
半導体装置の製造方法によりMOSトランジスタのゲー
ト電極を製造する工程を示す断面図である。Si基板1
1の上に、周知の熱酸化法を用いて900℃で、ゲート
酸化膜31を膜厚10nm形成する(図2(a))。
尚、減圧CVD法を用いて、ゲート酸化膜31を形成し
てもよい。次に、減圧CVD法でSiH4 ガスを用いて
550℃で、アモルファスSi膜32を膜厚100nm
形成する(図2(b))。このアモルファスSi膜32
の形成は、Si2 H6 ガスを用いて480℃で行っても
よい。次に、減圧CVD法を用いて620℃で、多結晶
Si膜33aを膜厚50nm形成する。このとき、アモ
ルファスSi膜32は結晶化し、大粒径多結晶Si膜3
3bになる。この結果、小粒径の多結晶Si膜33aと
大粒径多結晶Si膜33bからなる多結晶Si膜33が
形成される(図2(c))。尚、アモルファスSi膜3
2の一部がアモルファスのままの状態で残ることもあ
る。次に、この多結晶Si膜33に、7×1015c
m-2、30KeVで燐をイオン注入する。この結果、多
結晶Si膜33は一部アモルファス化し、一部アモルフ
ァス化したSi膜33Aになる(図2(d))。次に、
減圧CVD法でWF6 ガスとSiH 4 ガスを使用して4
50℃で、WとSiの混合物であるWSi2.8 膜34を
膜厚150nm形成する(図2(e))。続いて、5%
O2 +95%N2 ガス雰囲気で800℃、10分間熱処
理し、一部アモルファス化したSi膜33Aを固相結晶
化させ、WSi2.8 膜34のシリサイド化を行う。この
とき、WSi2.8 膜34中のFが一部アモルファス化し
たSi膜33Aへ拡散していくが、この一部アモルファ
ス化したSi膜33Aが固相結晶化されてできた多結晶
Si膜は大粒径であり、しかもFの拡散よりもアモルフ
ァスSi膜32が大粒径の多結晶Si膜になる方が速い
ため、Fは大粒径の多結晶Si膜内を拡散することとな
る。大粒径の多結晶Si膜では結晶粒界が少ないため、
ゲート酸化膜へFが拡散する量は低減し、この結果、ゲ
ート酸化膜の電気的な膜厚増加は低減する。熱処理後
は、周知の方法でパターニングすることによりゲート電
極を形成する。
の製造方法の第1実施例を説明する。図2は、本発明の
半導体装置の製造方法によりMOSトランジスタのゲー
ト電極を製造する工程を示す断面図である。Si基板1
1の上に、周知の熱酸化法を用いて900℃で、ゲート
酸化膜31を膜厚10nm形成する(図2(a))。
尚、減圧CVD法を用いて、ゲート酸化膜31を形成し
てもよい。次に、減圧CVD法でSiH4 ガスを用いて
550℃で、アモルファスSi膜32を膜厚100nm
形成する(図2(b))。このアモルファスSi膜32
の形成は、Si2 H6 ガスを用いて480℃で行っても
よい。次に、減圧CVD法を用いて620℃で、多結晶
Si膜33aを膜厚50nm形成する。このとき、アモ
ルファスSi膜32は結晶化し、大粒径多結晶Si膜3
3bになる。この結果、小粒径の多結晶Si膜33aと
大粒径多結晶Si膜33bからなる多結晶Si膜33が
形成される(図2(c))。尚、アモルファスSi膜3
2の一部がアモルファスのままの状態で残ることもあ
る。次に、この多結晶Si膜33に、7×1015c
m-2、30KeVで燐をイオン注入する。この結果、多
結晶Si膜33は一部アモルファス化し、一部アモルフ
ァス化したSi膜33Aになる(図2(d))。次に、
減圧CVD法でWF6 ガスとSiH 4 ガスを使用して4
50℃で、WとSiの混合物であるWSi2.8 膜34を
膜厚150nm形成する(図2(e))。続いて、5%
O2 +95%N2 ガス雰囲気で800℃、10分間熱処
理し、一部アモルファス化したSi膜33Aを固相結晶
化させ、WSi2.8 膜34のシリサイド化を行う。この
とき、WSi2.8 膜34中のFが一部アモルファス化し
たSi膜33Aへ拡散していくが、この一部アモルファ
ス化したSi膜33Aが固相結晶化されてできた多結晶
Si膜は大粒径であり、しかもFの拡散よりもアモルフ
ァスSi膜32が大粒径の多結晶Si膜になる方が速い
ため、Fは大粒径の多結晶Si膜内を拡散することとな
る。大粒径の多結晶Si膜では結晶粒界が少ないため、
ゲート酸化膜へFが拡散する量は低減し、この結果、ゲ
ート酸化膜の電気的な膜厚増加は低減する。熱処理後
は、周知の方法でパターニングすることによりゲート電
極を形成する。
【0016】従来の多結晶Si膜を形成してゲート電極
を形成すると、ゲート酸化膜の電気的な膜厚増加量は
1.1nmとなるが、上記した第1実施例の大粒径の多
結晶Si膜を形成すると、ゲート酸化膜の電気的な膜厚
増加量は0.3nmとなり、従来に比べ膜厚増加量を半
分以下に抑えることができ、しかも膜厚増加量はウエハ
面内で均一となる。
を形成すると、ゲート酸化膜の電気的な膜厚増加量は
1.1nmとなるが、上記した第1実施例の大粒径の多
結晶Si膜を形成すると、ゲート酸化膜の電気的な膜厚
増加量は0.3nmとなり、従来に比べ膜厚増加量を半
分以下に抑えることができ、しかも膜厚増加量はウエハ
面内で均一となる。
【0017】次に、図3を参照して本発明の半導体装置
の製造方法の第2実施例を説明する。図3は、本発明の
半導体装置の製造方法によりMOSトランジスタのゲー
ト電極を製造する工程を示す断面図である。Si基板1
1の上に、周知の熱酸化法を用いて900℃で、ゲート
酸化膜31を膜厚10nm形成する(図3(a))。
尚、減圧CVD法を用いて、ゲート酸化膜31を形成し
てもよい。次に、減圧CVD法でSiH4 ガスを用いて
550℃で、アモルファスSi膜32を膜厚150nm
形成する(図3(b))。このアモルファスSi膜32
の形成は、Si2 H6 ガスを用いて480℃で行っても
よい。次に、N2 ガス雰囲気で650℃、2時間アニー
ルし、アモルファスSi膜32を大粒径の多結晶Si膜
41にする(図3(c))。尚、800℃、10分間ア
ニールする方法もあるが、大粒径の多結晶Si膜を得る
ためには、低温、長時間アニールの方が核生成速度が小
さくなるため好ましい。次に、この多結晶Si膜41
に、7×1015cm-2、30KeVで燐をイオン注入す
る(図3(d))。次に、減圧CVD法でWF6 ガスと
SiH4 ガスを使用して450℃で、WとSiの混合物
であるWSi2.8 膜34を膜厚150nm形成する(図
3(e))。このWSi2.8 膜34を合金化してタング
ステンシリサイド膜を形成するための熱処理を行う際
に、WSi2.8 膜34中のFが多結晶Si膜41内を拡
散していくが、この多結晶Si膜41は大粒径であるた
め、結晶粒界が少なくFが拡散できる量は低減する。こ
の結果、Fがゲート酸化膜へ侵入する量は低減し、ゲー
ト酸化膜の膜厚増加は低減する。熱処理後は、周知の方
法でパターニングすることによりゲート電極を形成す
る。
の製造方法の第2実施例を説明する。図3は、本発明の
半導体装置の製造方法によりMOSトランジスタのゲー
ト電極を製造する工程を示す断面図である。Si基板1
1の上に、周知の熱酸化法を用いて900℃で、ゲート
酸化膜31を膜厚10nm形成する(図3(a))。
尚、減圧CVD法を用いて、ゲート酸化膜31を形成し
てもよい。次に、減圧CVD法でSiH4 ガスを用いて
550℃で、アモルファスSi膜32を膜厚150nm
形成する(図3(b))。このアモルファスSi膜32
の形成は、Si2 H6 ガスを用いて480℃で行っても
よい。次に、N2 ガス雰囲気で650℃、2時間アニー
ルし、アモルファスSi膜32を大粒径の多結晶Si膜
41にする(図3(c))。尚、800℃、10分間ア
ニールする方法もあるが、大粒径の多結晶Si膜を得る
ためには、低温、長時間アニールの方が核生成速度が小
さくなるため好ましい。次に、この多結晶Si膜41
に、7×1015cm-2、30KeVで燐をイオン注入す
る(図3(d))。次に、減圧CVD法でWF6 ガスと
SiH4 ガスを使用して450℃で、WとSiの混合物
であるWSi2.8 膜34を膜厚150nm形成する(図
3(e))。このWSi2.8 膜34を合金化してタング
ステンシリサイド膜を形成するための熱処理を行う際
に、WSi2.8 膜34中のFが多結晶Si膜41内を拡
散していくが、この多結晶Si膜41は大粒径であるた
め、結晶粒界が少なくFが拡散できる量は低減する。こ
の結果、Fがゲート酸化膜へ侵入する量は低減し、ゲー
ト酸化膜の膜厚増加は低減する。熱処理後は、周知の方
法でパターニングすることによりゲート電極を形成す
る。
【0018】上記した第2実施例の方法により、第1実
施例と同様の効果が得られた。次に、図4を参照して本
発明の半導体装置の製造方法の第3実施例を説明する。
図4は、本発明の半導体装置の製造方法によりMOSト
ランジスタのゲート電極を製造する工程を示す断面図で
ある。Si基板11の上に、周知の熱酸化法を用いて9
00℃で、ゲート酸化膜31を膜厚10nm形成する
(図4(a))。尚、減圧CVD法を用いて、ゲート酸
化膜31を形成してもよい。次に、減圧CVD法でSi
H4 ガスを用いて550℃で、アモルファスSi膜32
を膜厚150nm形成する(図4(b))。このアモル
ファスSi膜32の形成は、Si2 H6 ガスを用いて4
80℃で行ってもよい。次に、このアモルファスSi膜
32に、7×1015cm-2、30KeVで燐をイオン注
入する(図4(c))。次に、N2 ガス雰囲気で800
℃、10分間アニールし、アモルファスSi膜32を大
粒径の多結晶Si膜41にする(図4(d))。次に、
減圧CVD法でWF6 ガスとSiH4 ガスを使用して4
50℃で、WSi2.8 膜34を膜厚150nm形成する
(図4(e))。次に、WSi2.8 膜34を合金化して
タングステンシリサイド膜を形成するための熱処理を行
い、その後、周知の方法でパターニングすることにより
ゲート電極を形成する。
施例と同様の効果が得られた。次に、図4を参照して本
発明の半導体装置の製造方法の第3実施例を説明する。
図4は、本発明の半導体装置の製造方法によりMOSト
ランジスタのゲート電極を製造する工程を示す断面図で
ある。Si基板11の上に、周知の熱酸化法を用いて9
00℃で、ゲート酸化膜31を膜厚10nm形成する
(図4(a))。尚、減圧CVD法を用いて、ゲート酸
化膜31を形成してもよい。次に、減圧CVD法でSi
H4 ガスを用いて550℃で、アモルファスSi膜32
を膜厚150nm形成する(図4(b))。このアモル
ファスSi膜32の形成は、Si2 H6 ガスを用いて4
80℃で行ってもよい。次に、このアモルファスSi膜
32に、7×1015cm-2、30KeVで燐をイオン注
入する(図4(c))。次に、N2 ガス雰囲気で800
℃、10分間アニールし、アモルファスSi膜32を大
粒径の多結晶Si膜41にする(図4(d))。次に、
減圧CVD法でWF6 ガスとSiH4 ガスを使用して4
50℃で、WSi2.8 膜34を膜厚150nm形成する
(図4(e))。次に、WSi2.8 膜34を合金化して
タングステンシリサイド膜を形成するための熱処理を行
い、その後、周知の方法でパターニングすることにより
ゲート電極を形成する。
【0019】上記した第3実施例の方法により、第2実
施例と同様の作用で同様の効果が得られる。次に、図5
を参照して本発明の半導体装置の製造方法の第4実施例
を説明する。図5は、本実施例の半導体装置の製造方法
の工程を示す断面図である。
施例と同様の作用で同様の効果が得られる。次に、図5
を参照して本発明の半導体装置の製造方法の第4実施例
を説明する。図5は、本実施例の半導体装置の製造方法
の工程を示す断面図である。
【0020】本実施例のポリサイド構造のゲート電極5
0はCVD法による成膜工程で形成される。先ず、Si
基板11の上に形成されたSiO2 からなるゲート酸化
膜31の上に、Si2 H6 ガスを20cc/min流し
熱分解(450℃〜480℃)することにより膜厚15
00Åの一部アモルファス化したSi膜51を形成する
(図5(a))。次に、この一部アモルファス化したS
i膜51に7×1015cm-2、30KeVで燐をイオン
注入する(図5(b))。次に、この一部アモルファス
化したSi膜51の上に、WF6 ガスとSiH4 ガスを
用いて約450℃で膜厚1500ÅのWSi2.8 膜52
を形成する(図5(c))。次に、一部アモルファス化
したSi膜51とWSi2.8 膜52が形成された半導体
装置を約900℃で熱処理することにより、タングステ
ンシリサイド膜53を形成すると共に一部アモルファス
化したSi膜51を結晶化し多結晶Si膜54にする
(図5(d))。次に、多結晶Si膜54、タングステ
ンシリサイド膜53を所定の形状にエッチングすること
により、ポリサイド構造のゲート電極50を形成する
(図5(e))。また一部アモルファス化したSi膜の
効果をさらにあげるために、合金化の熱処理時に200
℃〜500℃の温度範囲で10〜30分程度低温熱処理
してから900℃まで昇温するというプロセスをとると
よい。尚、低温熱処理は、600℃〜650℃の温度範
囲で2時間〜10時間程度行ってもよい。この低温熱処
理によって、アモルファスSiが一層大粒径の多結晶S
i膜になり、Fの拡散を一層低減するという利点があ
る。
0はCVD法による成膜工程で形成される。先ず、Si
基板11の上に形成されたSiO2 からなるゲート酸化
膜31の上に、Si2 H6 ガスを20cc/min流し
熱分解(450℃〜480℃)することにより膜厚15
00Åの一部アモルファス化したSi膜51を形成する
(図5(a))。次に、この一部アモルファス化したS
i膜51に7×1015cm-2、30KeVで燐をイオン
注入する(図5(b))。次に、この一部アモルファス
化したSi膜51の上に、WF6 ガスとSiH4 ガスを
用いて約450℃で膜厚1500ÅのWSi2.8 膜52
を形成する(図5(c))。次に、一部アモルファス化
したSi膜51とWSi2.8 膜52が形成された半導体
装置を約900℃で熱処理することにより、タングステ
ンシリサイド膜53を形成すると共に一部アモルファス
化したSi膜51を結晶化し多結晶Si膜54にする
(図5(d))。次に、多結晶Si膜54、タングステ
ンシリサイド膜53を所定の形状にエッチングすること
により、ポリサイド構造のゲート電極50を形成する
(図5(e))。また一部アモルファス化したSi膜の
効果をさらにあげるために、合金化の熱処理時に200
℃〜500℃の温度範囲で10〜30分程度低温熱処理
してから900℃まで昇温するというプロセスをとると
よい。尚、低温熱処理は、600℃〜650℃の温度範
囲で2時間〜10時間程度行ってもよい。この低温熱処
理によって、アモルファスSiが一層大粒径の多結晶S
i膜になり、Fの拡散を一層低減するという利点があ
る。
【0021】従来はゲート酸化膜31の上に多結晶Si
膜を形成するため、WSix 膜52を形成した後の熱処
理工程でFが多結晶Si膜の結晶粒界を通って容易に拡
散しゲート酸化膜31に侵入したが、本実施例ではゲー
ト酸化膜31の上に大粒径の多結晶Si膜54を形成し
ているため、Fが容易に拡散できる結晶粒界が少なくゲ
ート酸化膜31に侵入するFの量が抑制される。この結
果、SiO2 からなるゲート酸化膜31に侵入したFに
よりSiO2 のボンドが切られフリーの酸素が生じるこ
とがほとんどない。従って、このフリーの酸素がSi基
板11や一部アモルファス化したSi膜51中のSiと
反応することによりSiO2 が形成されゲート酸化膜1
2の膜厚が増加することが防止され、このゲート酸化膜
31の膜厚の増加によるゲート容量の減少が防止され
る。また、SiO2 のボンドが切られることによるダン
グリングボンドの増大が防止されゲート耐圧の低下が防
止される。これにより、設計どおりのデバイス特性が得
られた。
膜を形成するため、WSix 膜52を形成した後の熱処
理工程でFが多結晶Si膜の結晶粒界を通って容易に拡
散しゲート酸化膜31に侵入したが、本実施例ではゲー
ト酸化膜31の上に大粒径の多結晶Si膜54を形成し
ているため、Fが容易に拡散できる結晶粒界が少なくゲ
ート酸化膜31に侵入するFの量が抑制される。この結
果、SiO2 からなるゲート酸化膜31に侵入したFに
よりSiO2 のボンドが切られフリーの酸素が生じるこ
とがほとんどない。従って、このフリーの酸素がSi基
板11や一部アモルファス化したSi膜51中のSiと
反応することによりSiO2 が形成されゲート酸化膜1
2の膜厚が増加することが防止され、このゲート酸化膜
31の膜厚の増加によるゲート容量の減少が防止され
る。また、SiO2 のボンドが切られることによるダン
グリングボンドの増大が防止されゲート耐圧の低下が防
止される。これにより、設計どおりのデバイス特性が得
られた。
【0022】次に、図6を参照して本発明の第5実施例
を説明する。図6はポリサイド構造を有する半導体装置
の製造方法の第5実施例の工程を示す断面図である。本
実施例のポリサイド構造のゲート電極60もCVD法に
よる成膜工程で形成される。先ず、Si基板11の上に
形成されたSiO2 からなるゲート酸化膜31の上に、
SiH4 を熱分解(620℃)することにより膜厚80
0Åの多結晶Si膜61を形成する(図6(a))。次
に、この多結晶Si膜61の上に、Si2 H6 を20c
c/min流し熱分解(450℃〜480℃)すること
により膜厚700Åの一部アモルファス化したSi膜6
2を形成する(図6(b))。次に、この一部アモルフ
ァス化したSi膜62の上に、WF6 ガスとSiH4 ガ
スを用いて約450℃で膜厚1500ÅのWSi2.8 膜
63を形成する(図6(c))。次に、上記の工程で製
造された半導体装置を約900℃で熱処理することによ
り、WSi2.8 膜63を結晶化してタングステンシリサ
イド膜64を形成すると共に一部アモルファス化したS
i膜62を結晶化し多結晶Si膜65にする(図6
(d))。次に、多結晶Si膜61,65、及びタング
ステンシリサイド膜64を所定の形状にエッチングする
ことにより、ポリサイド構造のゲート電極60を形成す
る(図6(e))。
を説明する。図6はポリサイド構造を有する半導体装置
の製造方法の第5実施例の工程を示す断面図である。本
実施例のポリサイド構造のゲート電極60もCVD法に
よる成膜工程で形成される。先ず、Si基板11の上に
形成されたSiO2 からなるゲート酸化膜31の上に、
SiH4 を熱分解(620℃)することにより膜厚80
0Åの多結晶Si膜61を形成する(図6(a))。次
に、この多結晶Si膜61の上に、Si2 H6 を20c
c/min流し熱分解(450℃〜480℃)すること
により膜厚700Åの一部アモルファス化したSi膜6
2を形成する(図6(b))。次に、この一部アモルフ
ァス化したSi膜62の上に、WF6 ガスとSiH4 ガ
スを用いて約450℃で膜厚1500ÅのWSi2.8 膜
63を形成する(図6(c))。次に、上記の工程で製
造された半導体装置を約900℃で熱処理することによ
り、WSi2.8 膜63を結晶化してタングステンシリサ
イド膜64を形成すると共に一部アモルファス化したS
i膜62を結晶化し多結晶Si膜65にする(図6
(d))。次に、多結晶Si膜61,65、及びタング
ステンシリサイド膜64を所定の形状にエッチングする
ことにより、ポリサイド構造のゲート電極60を形成す
る(図6(e))。
【0023】本実施例によっても、上記他の実施例と同
様に、WSi2.8 膜63を形成する工程で使用するWF
6 ガス中のFが容易に拡散できる結晶粒界がなくゲート
酸化膜31に侵入するFの量が抑制される。この結果、
上記第1実施例と同様に、ゲート容量の低下とゲート耐
圧の劣化が防止され、これにより、設計どおりのデバイ
ス特性が得られる。
様に、WSi2.8 膜63を形成する工程で使用するWF
6 ガス中のFが容易に拡散できる結晶粒界がなくゲート
酸化膜31に侵入するFの量が抑制される。この結果、
上記第1実施例と同様に、ゲート容量の低下とゲート耐
圧の劣化が防止され、これにより、設計どおりのデバイ
ス特性が得られる。
【0024】なお、上記第6実施例では一部アモルファ
ス化したSi膜の厚さを700Åとしたが、後工程によ
って一部アモルファス化したSi膜の厚さは適宜選択さ
れ、例えば500〜1000Åの範囲で選択される。
ス化したSi膜の厚さを700Åとしたが、後工程によ
って一部アモルファス化したSi膜の厚さは適宜選択さ
れ、例えば500〜1000Åの範囲で選択される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置によれば、多結晶Si膜の一部もしくは全部の組織が
膜厚方向に延びる柱状組織であり、しかも多結晶Si膜
の垂直断面方向から見た結晶粒界間隔がこの多結晶Si
膜の膜厚以上の大粒径のため、従来の多結晶Si膜に比
べ、Fの粒界拡散を低減できる。
置によれば、多結晶Si膜の一部もしくは全部の組織が
膜厚方向に延びる柱状組織であり、しかも多結晶Si膜
の垂直断面方向から見た結晶粒界間隔がこの多結晶Si
膜の膜厚以上の大粒径のため、従来の多結晶Si膜に比
べ、Fの粒界拡散を低減できる。
【0026】また、本発明の半導体装置の製造方法で
は、予め大粒径で結晶粒界の少ない多結晶Si膜または
一部アモルファス化したSi膜を形成し、WSi2.8 膜
を形成するため、高融点金属シリサイド膜を形成する際
に使用するWF6 ガス中のFや高融点金属シリサイド膜
中のFは、多結晶Si膜を容易に拡散できない。この結
果、ゲート酸化膜の膜厚増加はほとんどなく、ゲート容
量の低下やゲート耐圧の劣化が防止され、設計どおりの
デバイス特性が得られる。
は、予め大粒径で結晶粒界の少ない多結晶Si膜または
一部アモルファス化したSi膜を形成し、WSi2.8 膜
を形成するため、高融点金属シリサイド膜を形成する際
に使用するWF6 ガス中のFや高融点金属シリサイド膜
中のFは、多結晶Si膜を容易に拡散できない。この結
果、ゲート酸化膜の膜厚増加はほとんどなく、ゲート容
量の低下やゲート耐圧の劣化が防止され、設計どおりの
デバイス特性が得られる。
【図1】本発明のポリサイド構造を有する半導体装置の
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法の第1実施例の
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法の第2実施例の
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法の第3実施例の
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法の第4実施例の
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法の第5実施例の
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図7】ポリサイド構造を有するゲート電極を形成する
従来の工程を示す断面図である。
従来の工程を示す断面図である。
11 Si基板 12,31 ゲート酸化膜 14 WSix 膜 21,33,41 多結晶Si膜 32,51,62 一部アモルファス化したSi膜 34,52,63 WSi2.8 膜 24,53,64 タングステンシリサイド膜 50,60 ポリサイド構造のゲート電極
Claims (8)
- 【請求項1】 多結晶Si膜及び該多結晶Si膜の上に
形成された高融点金属シリサイド膜からなるポリサイド
構造を有する半導体装置において、 前記多結晶Si膜が、該多結晶Si膜の一部もしくは全
部の組織が膜厚方向に延びる柱状組織であると共に該多
結晶Si膜の垂直断面方向から見た結晶粒界間隔が該多
結晶Si膜の膜厚以上である結晶構造を有することを特
徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記高融点金属シリサイド膜がタングス
テンシリサイド膜であることを特徴とする請求項1記載
の半導体装置。 - 【請求項3】 ポリサイド構造を有する半導体装置の製
造方法において、 前記半導体装置の基板に酸化膜を形成し、 該酸化膜の上にアモルファスSi膜を形成し、 該アモルファスSi膜の上に多結晶Si膜を形成し、 該多結晶Si膜に、前記アモルファスSi膜と該多結晶
Si膜を電極にするための不純物を注入し、 該不純物が注入された多結晶Si膜の上に高融点金属シ
リサイド膜を形成することによりポリサイド構造を形成
することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 ポリサイド構造を有する半導体装置の製
造方法において、 前記半導体装置の基板に酸化膜を形成し、 該酸化膜の上にアモルファスSi膜を形成し、 該アモルファスSi膜が形成された基板を熱処理して該
アモルファスSi膜の少なくとも一部を多結晶Si膜に
し、 該多結晶Si膜に、該多結晶Si膜を電極にするための
不純物を注入し、 該不純物が注入された前記多結晶Si膜の上に高融点金
属シリサイド膜を形成することによりポリサイド構造を
形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 ポリサイド構造を有する半導体装置の製
造方法において、 前記半導体装置の基板に酸化膜を形成し、 該酸化膜の上にアモルファスSi膜を形成し、 該アモルファスSi膜に、該アモルファスSi膜を電極
にするための不純物を注入し、 該アモルファスSi膜が形成された基板を熱処理して該
アモルファスSi膜の少なくとも一部を多結晶Si膜に
し、 該多結晶Si膜の上に高融点金属シリサイド膜を形成す
ることによりポリサイド構造を形成することを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 ポリサイド構造を有する半導体装置の製
造方法において、 前記半導体装置の基板上に酸化膜を形成し、 該酸化膜の上にアモルファスSi膜を形成し、 該アモルファスSi膜の上に高融点金属とSiからなる
膜を形成し、 該高融点金属とSiからなる膜が形成された基板を熱処
理し、 高融点金属シリサイド膜を形成することによりポリサイ
ド構造を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項7】 前記高融点金属シリサイド膜がタングス
テンシリサイド膜である請求項3、4、5又は6記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記酸化膜上にアモルファスSi膜を形
成する工程に代えて、 前記酸化膜上に多結晶Si膜を形成し、 該多結晶Si膜上にアモルファスSi膜を形成すること
を特徴とする請求項3、4、5又は6記載の半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11605593A JPH06232391A (ja) | 1992-12-11 | 1993-05-18 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-331964 | 1992-12-11 | ||
| JP33196492 | 1992-12-11 | ||
| JP11605593A JPH06232391A (ja) | 1992-12-11 | 1993-05-18 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06232391A true JPH06232391A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=26454439
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11605593A Pending JPH06232391A (ja) | 1992-12-11 | 1993-05-18 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06232391A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0922884A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-21 | Hyundai Electron Ind Co Ltd | 半導体素子の製造方法 |
| WO2000002253A3 (en) * | 1998-07-02 | 2000-07-06 | Astropower | Silicon thin-film, integrated solar cell, module, and methods of manufacturing the same |
-
1993
- 1993-05-18 JP JP11605593A patent/JPH06232391A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0922884A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-21 | Hyundai Electron Ind Co Ltd | 半導体素子の製造方法 |
| WO2000002253A3 (en) * | 1998-07-02 | 2000-07-06 | Astropower | Silicon thin-film, integrated solar cell, module, and methods of manufacturing the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020122 |