JPH06233285A - 動画像圧縮方法 - Google Patents

動画像圧縮方法

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JPH06233285A
JPH06233285A JP3439293A JP3439293A JPH06233285A JP H06233285 A JPH06233285 A JP H06233285A JP 3439293 A JP3439293 A JP 3439293A JP 3439293 A JP3439293 A JP 3439293A JP H06233285 A JPH06233285 A JP H06233285A
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JP
Japan
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image
motion
frame
dct
unit
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JP3439293A
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Masashi Tagami
勝詞 田上
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路規模の増大を招くことなく、システム破
綻や画質劣化を回避して、全体として良好に画質を維持
する。 【構成】 I0,B0の各画像が入力されると、動き検出
部58においてI0,B0による動き検出が行われる。次
に、I1の画像が入力されると、動き検出部54におい
てI1,B0による動き検出が行われる。次に、Bフレー
ム差分化部56では、I0,B0,I1,及び動き検出部
54,58の動きベクトルデータに基づいてB0の動き
補償差分化画像ΔB0が求められる。I0,ΔB0には、
DCT部60,62によるDCT処理,量子化部64に
よる量子化,符号化部68による符号化の処理が順に行
われて、それらの符号が出力される。このとき、量子化
部64で、I0,ΔB0の量子化粗さなどが符号量制御部
66によって管理され、I0とΔB0との符号量割当てが
適応的に決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルVTRなど
で動き補償を用いて画像圧縮を行なう動画像符号化方法
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】動き補償を利用する動画像圧縮は、一般
的に以下のような手法で行われる。例えば、DCT(離
散的コサイン変換)を行うと想定した場合、画像を構成
する各フレームは、基本的な圧縮処理方法により次の3
種類に大別される。 面内圧縮フレーム(以下Iフレーム,又は単にIとい
う) 一方向予測フレーム(以下Pフレーム、又は単にPと
いう) 両方向予測フレーム(以下Bフレーム、又は単にBと
いう)
【0003】これらのうち、及びのフレームは、イ
ンターフレーム(フレーム間動き補償フレーム)とも称
される。なお、本出願では、1画像をフレーム又はフィ
ールドのいずれとしてもよいが、以下の説明では、理解
を容易にするために1画像がノンインタレースのフレー
ムであると仮定している。
【0004】原画像の各フレームは、その入力並びの順
に、例えば図11のように、圧縮処理したフレームに割
り振られる。同図中の矢印は、フレーム間の動き補償関
係を表わしている。すなわち、Pフレームは、矢印F
1,F2で示すように、それに先立つ直近のI又はPの
1フレームによって動き補償されている。Bフレーム
は、矢印F3〜F14で示すように、前後の直近のI又
はPの2フレームによって動き補償されている。通常、
Iフレームから次のIフレームの直前までがひとつのま
とまりとなっており、GOP(グループオブピクチャ)
と称される。
【0005】ここで、圧縮した画像を伸長したときの画
質を良好に維持するためには、I,P,Bの3種類の各
圧縮フレームに対する符号量割当て比率が重要となる。
圧縮率や仕様にもよるが、例えば符号量比において、概
ね、 I:P:B≒100:40:10 がよいと言われている。このような符号量制御は、従
来、システム毎に決定された具体的な符号量割当て比率
に従ってフレーム毎に管理されており、場合によって
は、過去の符号化実績や符号量予測示標が参照されて符
合量割当て比率が修正される。
【0006】また、図11に矢印で示したフレーム並び
における動き補償の連鎖によって、I又はPフレームの
符号化/逆符号化誤差が累積することを回避するため、
通常動き補償はI又はPフレームの復元画像をもとに行
われている。
【0007】ここでは、理解を容易にするために、
「I,B,I,B,I,……」のようなI及びBフレー
ムによる単純な構成の従来例について説明する。図12
には、そのような圧縮処理を行う装置のブロック構成が
示されている。また、図13には、主要メモリにおける
データの格納状態と主要部の動作順序が示されている。
【0008】同図中、(A)は図12の装置の動作中に
データを格納するフレームメモリM91のデータ占有状
況,(B)は動き検出部26,28内のバッファメモリ
M92の動きベクトルデータ占有状況,(C)は出力バ
ッファメモリM93のデータ占有状況,(D)はプロセ
スの稼動状況を示す。同図(A)〜(C)の斜線部分で
は、データが存在している。
【0009】また、同図(A)のフレームメモリM91
でのデータ占有の開始が斜めに示されているのは、画像
データが図の左上から右下へと順次入力されることを表
わしている。このフレームメモリM91は、入力デー
タ,処理データを格納するためのメモリである。更に、
図13中、時刻TFの時点では、全てのメモリM91〜
M93にデータが存在しているため、これ以上のメモリ
使用は困難である。
【0010】なお、図12に入力画像データが動き検出
部26,28などに直接入力され、あるいはBフレーム
差分化部30の出力データがDCT部32に直接入力さ
れるように接続表示されているのは便宜的なもので、こ
れらのデータはフレームメモリM91に適宜格納される
とともに、必要に応じて適宜読み出されるようになって
いる(以下に示す従来例や本発明の実施例についても同
様である)。
【0011】更に、同図(D)において、メモリM91
〜M93のデータ占有状況と呼応しているプロセスは上
段から下段へと進行し、上段のプロセスが開始する前に
下段のプロセスが開始されることはないし、また上段の
プロセスが終了する前に下段のプロセスが終了すること
もない。
【0012】これらの図において、圧縮対象となる画像
は、フレームメモリM91に格納の後、切換スイッチ1
0の切換えによってフレーム毎に交互にI,B側に適宜
供給される。I側から説明すると、最初のIフレームと
なる入力画像I0(図13(A)参照)は、DCT部1
2におけるDCT処理(同図(D)dct(I0)参
照),量子化部14における量子化(同図(D)enc
(I0)参照),符号化部16における符号化の処理が
順に行われてI0フレームの符号が出力される(同図
(C)参照)。このとき、符号量制御部18による上述
した符号量割当て比率に相当する制御が行われる。
【0013】他方、量子化データについては、逆量子化
部20による逆量子化(同図(D)dec(I0)参
照),逆DCT部22による逆DCT処理(同図(D)
idct(I0)参照)が行われ、I0の復元画像i0
得られる。このi0フレームは、フレームメモリM91
に格納される(同図(A)参照)。
【0014】次の入力画像B0(同図(A)参照)は、
フレームメモリM91のi0とともに動き検出部26に
供給され、ここで動き検出(同図(D)me(i0
0)参照)が行われてその動きベクトルデータが得ら
れる(同図(B)参照)。
【0015】他方、次の入力画像I1が供給されると、
上述したDCT,量子化,符号化,逆量子化,逆DCT
処理が同様に実行される(同図(D)dct(I1),
enc(I1),dec(I1),idct(I1)参
照)。そして、I1フレームの符号が出力される(同図
(C)参照)。
【0016】 また、動き検出部28では、I1の復元画
像i1から動き検出(同図(D)me(i1/B0)参
照)が行われてそのデータが得られる(同図(B)参
照)。Bフレーム差分化部30では、i0,i1,B0
動き検出部26,28のデータに基づいてBの動き補償
差分化画像ΔBが求められる(同図(A),(D)mc
(i0/B0/i1)参照)。
【0017】このΔBは、DCT部32によるDCT処
理(同図(D)dct(ΔB0)参照),量子化部34
による量子化(同図(D)enc(ΔB0)参照),符
号化部36による符号化の処理が順に行われて、B0
レームの符号が出力される(同図(C)参照)。
【0018】なお、このような動作を、画像情報圧縮の
効率上最良とされる方式で行うと、図15に示すように
なる。ただし、この場合、回路は最も複雑でかつ大規模
となる。ほとんど図13と同様であるが、同図(A)の
フレームメモリM91が約1.5倍の容量となってい
る。
【0019】以上のように、図12の従来例によれば、
IフレームとBフレームの量子化/符号化はフレーム別
に行われ、それぞれ目標符号量となるよう符号量制御さ
れる。ここで、Bフレームの動き補償差分化画像△B
は、Iフレームの符号化終了後、復元した画像をもとに
して行われる。このため、IフレームとBフレームは、
両者の目標符号量によって関係づけられ、両者の画質,
例えば量子化粗さの関係は結果的なものであって直接の
関連をもっていない。
【0020】このような欠点を補うために、符号化が終
了したIフレームとBフレームの内容から、以降のフレ
ームの符号化における符号量の目標量(比率)の修正を
行なうことが提案されているが、既に符号化の終了した
フレームの画質の関係を直接修正することは回路上困難
である。
【0021】 次に、前記従来例の符号量制御の中心とな
る符号量割当て比率について更に検討する。典型的なI
フレームとBフレームの符号量割当て比率は、上述した
ように概ねI:B=100:10程度である。
【0022】Bフレームの符号は、動きベクトル及び
ブロックの種類を表わす符号,動き検出できずに面内
の相関のみによる圧縮を行なうブロック(以下「イント
ラブロック」という)の符号,差分化された画像ブロ
ックの符号の3つからなっている。これらのうち、
は、Bフレームの符号量の10%〜数10%を必要とす
る。Iフレーム内のブロックと同じ性質を持つのイン
トラブロックは、一般的なパン画像において動き検出が
良好であっても、Bフレーム中のブロック数で数%程度
存在する。従って、は、Bフレームの符号の数10%
を占める。
【0023】すると、結果として、の差分画像の符号
は、Bフレームの符号の数10%程度を占めることにな
り、全体としてIフレームのブロックの数10分の1に
圧縮される。このような理由から、現在の技術では、一
定の画質を維持しつつBフレームの符号量を更に抑制す
ることは非常に困難である。
【0024】更に、複雑な動きのある画像や高周波成分
の多い画像では、動き検出が難しいことがある。このよ
うな画像では、結果的にイントラブロックの数や差分ブ
ロック情報が増大する。これらの情報を圧縮情報に取り
込むには、上述したIフレームに対して10%程度のB
フレームの符号量割当て比率では小さく、Bフレームの
画質劣化を招くことになる。このように、Bフレームの
符号量を更に抑制することは困難であり、画像によって
は逆に符号量を増大しないと良好な画質を得ることがで
きない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このような不都合に対
処するため、符合量制御条件の穏やかなシステムでは、
以降のフレーム符号量を先取りして消費するという方法
がとられている。図14(A)にはこの様子が示されて
いる。最初の2フレームについては、I0,B0の符号量
がちょうど収まっている。しかし、次の2フレームで
は、符号量が多いため、B1の符号量がその次の2フレ
ームの部分にはみだしており、符号量が先取りされてい
る。従って、以降のI2,B2の2フレームの全体の目標
符号量は下方修正されることになる。
【0026】 ところで、ディジタルVTRは符号量制御
条件の厳しいシステムである。このシステムでは、トラ
ックをヘッドが横切るような高速サーチなどのトリック
プレー実現のために、多くとも数千ビット程度での符号
の完結が望まれている。このような符号量制御の厳しい
システムにあっては、上述した符号量の先取りは非常に
難しい。
【0027】また、ディジタルVTRでは符号量制御単
位の大きさも1/100フレーム相当と小さい。図14
(B)には、その様子が示されている。すなわち、1/
100フレーム相当の符号量にI,Bの各1/200フ
レーム相当の領域の符号が含まれている。このため、B
フレームの符号量はオーバーフローしやすく、システム
の破綻をきたすか、それを避けようとすると、Bフレー
ムの画質が著しく低下することになる。
【0028】このような不都合を回避する1つの方法
は、Iフレームの符号量割当て比率を減らしてBフレー
ムの符号量割当て比率を増大させることである。ところ
が、Bフレームの動き補償は、上述したようにIフレー
ムの復元画像を用いて行われるため、結果的にI,B両
フレームの画質を恒常的に低下させることになる。
【0029】更に、図14(C)に示すように、Iフレ
ームとBフレームとをそれぞれ集めて符号量制御単位と
することも考えられる。しかし、このような手法では、
符号量制御単位が数種類できることになるとともに、符
号量制御単位末端のフレーム(図示の例ではB5)は依
然として寸断されるか、又はオーバーフローする危険性
が残っている。更に、IフレームとBフレームの符号量
割当て比率を固定化しなければ、システムの複雑化を回
避できない。しかし、固定化すれば、特殊な画柄につい
てはIフレームとBフレームの画質バランスを維持でき
なくなる。
【0030】 本発明は、これらの点に着目したもので、
回路規模の増大を招くことなく、システム破綻や画質劣
化を回避して、全体として画質を良好に維持することが
できる動画像圧縮方法を提供することを、その目的とす
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の本発明は、圧縮された画像が、面内圧縮画像
と動き補償差分化画像とを含む動画像圧縮方法におい
て、原画像間で動き補償差分化を行って動き補償差分化
画像を得るステップと、これによって得られた動き補償
差分化画像の符号化と面内圧縮画像の符号化とを同時に
行い、この符号化における面内圧縮画像と動き補償差分
化画像の符号量割当てを適応的に決定するステップとを
含むことを特徴とする。
【0032】第2の発明は、圧縮された画像が、面内圧
縮画像と少なくとも1つの動き補償差分化画像をそれぞ
れ含む第1の画像群と、第1の画像群に基づいて動き補
償された動き補償差分化画像による第2の画像群とを含
む動画像圧縮方法において、前記第1の画像群に含まれ
る動き補償差分化画像をその復元画像に動き補償差分化
を行なって得るステップと、請求項1記載の方法によっ
て前記第2の画像群の動き補償を行うステップと、これ
らによって得られた動き補償差分化画像の符号化と面内
圧縮画像の符号化とを同時に行い、この符号化における
面内圧縮画像と動き補償差分化画像の符号量割当てを適
応的に決定するステップとを含むことを特徴とする。
【0033】第3の発明は、前記第1又は第2の発明に
おいて、原画像から復元画像を差し引いた誤差画像を得
るステップと、これによって得られた誤差画像を符号量
割当ての適応的決定に考慮するステップとを含むことを
特徴とする。本発明の主要な態様によれば、面内圧縮画
像内の一定のブロックと少なくとも1つ以上の動き補償
差分化画像内の一定のブロックの符号量の総量が一定と
なるように、符号量割当てが行われる。また、他の主要
な態様によれば、圧縮処理の対象となるブロックは、画
像内の複数の領域にまたがって設定される。
【0034】
【作用】本発明によれば、処理対象となる画像は、面内
圧縮画像と動き補償差分化画像に圧縮される。このと
き、動き補償差分化の処理も、原画像を利用して行われ
る。そして、例えば量子化粗さの調整などによって、そ
れらの圧縮画像間の符号量割当てを適応的に決定し、そ
れらの画像情報の符号化が行われる。
【0035】また、圧縮画像が、面内圧縮画像(I)と
少なくとも1つの動き補償差分化画像(P)を含む第1
の画像群と、第1の画像群に基づいて動き補償される第
2の画像群(B)とを含む場合には、第1の画像群中の
動き補償差分化画像については、復元画像から動き補償
差分化を行なうことでその圧縮が行われる。更に他の発
明によれば、原画像から復元画像を差し引いて誤差画像
が求められる。そして、この誤差画像が符号量割当てに
考慮される。
【0036】
【実施例】以下、本発明による動画像圧縮方法の実施例
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0037】<第1実施例>最初に、図1〜図4を参照
しながら、本発明の第1実施例について説明する。図1
には、第1実施例の装置構成が示されている。同図にお
いて、圧縮対象となる画像の入力側には、切換スイッチ
50が設けられている。この切換スイッチ50のI側に
は、動き検出部54,Bフレーム差分化部56がそれぞ
れ接続されている。また、切換スイッチ50のB側に
は、動き検出部54,58,Bフレーム差分化部56が
それぞれ接続されている。また、動き検出部54,58
の出力側はBフレーム差分化部56に接続されている。
【0038】Bフレーム差分化部56のIの画像デー
タ,Bの差分化画像データの各出力側は、DCT部6
0,62にそれぞれ接続されており、これらDCT部6
0,62の出力側は量子化部64に接続されている。こ
の量子化部64には符号量制御部66が接続されてお
り、量子化部64の出力側は符号化部68に接続されて
いる。更に、入力画像データや各部の処理データを格納
し、必要な場合には遅延して出力するフレームメモリM
11,動き検出処理用のバッファメモリM12,出力デ
ータを格納する出力バッファメモリM13が設けられて
いる。
【0039】以上の各部のうち、動き検出部54,5
8、Bフレーム差分化部56では、復元画像ではなく原
画像を用いて動き検出処理や差分化処理が行われるよう
になっている。従って、本実施例では、前記従来例のよ
うな逆量子化部や逆DCT部によるローカルデコーダは
存在しない。また、量子化部64では、I,Bの両フレ
ームについて同時に量子化の処理が行われるようになっ
ている。すなわち、Bフレームについては、原画像間に
おいて動き検出,動き補償差分化されて確定するため、
Iフレームとともに量子化/符号化が可能である。例え
ば、IフレームとBフレームの量子化粗さの関係,すな
わち画質バランスを制御して符号化が行われる。このよ
うな制御は、符号量制御部66によって行われるように
構成されている。
【0040】次に、図2を参照しながら、前記実施例の
動作について説明する。まず最初は、I0フレームの原
画像データがフレームメモリM11に格納される(図2
(A)第1段目参照)。次に、B0フレームの原画像デ
ータが同様に入力され、フレームメモリM11に格納さ
れるようになる(図2(A)第2段目参照)。すると、
動き検出部58において、I0,B0による動き検出が開
始され(図2(D)me(I0/B0)参照)、その動き
ベクトルデータがバッファメモリM12に得られる(同
図(B)上段参照)。
【0041】次に、I1フレームの原画像データがフレ
ームメモリM11に格納される(図2(A)第3段目参
照)。すると、動き検出部54において、I1,B0によ
る動き検出が開始され(図2(D)me(I1/B0)参
照)、そのベクトルデータがバッファメモリM12に得
られる(同図(B)中段参照)。Bフレーム差分化部5
6では、I0,B0,I1,動き検出部54,58の検出
ベクトルデータに基づいてB0の動き補償差分化画像Δ
0が求められ(同図(D)mc(I0/B0/I 1)参
照)、フレームメモリM11に格納される(同図(A)
第2段参照)。
【0042】次に、I0,ΔB0に対しては、DCT部6
0,62によるDCT処理(同図(D)dct(I0
/dct(ΔB0)参照),量子化部64による量子化
処理(同図(D)enc(I0)/enc(ΔB0)参
照),符号化部68による符号化処理が順に行われて、
0及びB0フレームの符号が出力バッファメモリM13
に出力される(同図(C)参照)。
【0043】この場合において、量子化部64では、D
CT処理されたI0,ΔB0の量子化粗さ,ブロックデー
タ破棄,あるいは各ブロックの符号化形式のいずれか少
なくとも1つが、符号量制御部66によって管理され、
面内圧縮画像I0と動き補償画像ΔB0との符号量割当て
が適応的に決定される。
【0044】次には、B1フレームの原画像データが入
力され、フレームメモリM11に格納されるようになる
(図2(A)第4段目参照)。すると、動き検出部58
において、I1,B1による動き検出が開始され(図2
(D)me(I1/B1)参照)、その動きベクトルデー
タがバッファメモリM12に得られる(同図(B)下段
参照)。
【0045】以上の動作は、図2に示すように繰り返し
行われる。ところで、各プロセスの出力の開始点のデー
タ入力に対する遅延については、データ入力開始からそ
のプロセスの実行に必要な最終データが入力されるまで
の遅延が支配的である。これは、パイプライン処理を仮
定しているために、プロセス進行のための時間遅延が相
対的に小さいためである。主な2つの遅延について説明
すると、次のようになる。
【0046】動き検出,動き補償差分化の遅延 例えば、画像が図3に示すように、水平720ドット,
垂直480ラインであるとする。ここで、同図に斜線で
示す16×16ドットのブロックの動き検出を、水平±
16ドット,垂直±8ドットの点線で示す範囲でパター
ンマッチングしながら行うと仮定する。外部からの画像
データ入力が走査順に行われるとすると、点線領域の画
像データがすべて揃うためには、(16+8−1)ライ
ン分と、次の1ラインの(16+16)ドット分の時
間,すなわち、 ΔTMV=(16+8−1)×720+16+16=16
592クロック の時間が必要となる。
【0047】従って、図2(D)にme(I0/B0)で
示す動き検出部58の動作は、図2(A)第2段に示す
0の画像データの入力開始からΔTMV遅れて開始され
ることになる。なお、図2(A)の斜めの部分は、48
0ライン分の画像データが全部揃うまでの時間ΔT480
である。
【0048】符号化の遅延 次に、ディジタルVTRでは上述したように符号量制御
単位はかなり小さく、例えば図4に斜線で示すように1
6×16×4画素領域程度の圧縮データを一単位とす
る。このように、小さな領域毎の画質を均一にするた
め、画像データを複数の領域から集めるシャフリングが
通常行われている。
【0049】同図の例では、一番最初の符号量制御に必
要なデータ入力が終了するのは、順次走査の場合で、
(240+16−1)ライン分と、次の1ラインの(3
60+16)ドット分の時間,すなわち、 ΔTEN=(240+16−1)×720+360+16
=183976クロック の時間が必要となる。
【0050】従って、図2(D)にenc(I0)/e
nc(ΔB0)で示す量子化部64の出力動作は、図2
(A)第2段に示すB0の画像データの入力時点からΔ
EN遅れて開始されることになる。
【0051】次に、以上のような図2に示す本実施例の
動作と、図13,図15に示した従来例の動作とを比較
する。本実施例では図2(D)に示すように最大でも4
段の動作が行われるのみである。しかし、図13,図1
5の従来では最大8段の動作が進行する。従って、本実
施例では、回路負担が増大することはない。
【0052】特に、動き検出(meで表示),DCT
(dctで表示),及び逆DCT(idctで表示)
は、非常に負担の重いプロセスである。本実施例では、
これらが全て時間軸方向に分散されている。しかし、従
来例ではそれらが重なっており、連続して平行的に実行
されることになる。また、従来例では、ローカルデコー
ダ(逆DCT含む)が必要であるばかりでなく、2フレ
ーム期間中の1フレーム期間しか稼動しないDCTプロ
セスや逆DCTプロセスが存在する。このため、動作周
波数を倍増させるか、あるいはそれらの高負荷部分の回
路規模を倍増させる必要がある。
【0053】また、処理時間の遅延の面においても、従
来例は8プロセス連続であり、4プロセス連続の本実施
例と比較して各プロセスの処理遅延における許容範囲が
小さくなっている。
【0054】次に、メモリ使用量について検討すると、
本実施例,図13の従来例のいずれにおいても、フレー
ムメモリM11が4本,出力バッファメモリM13が2
本である。動きベクトルバッファメモリM12について
は、図2(B)に示すように、本実施例の方が従来例よ
りも1本多く必要である。しかし、メモリ容量からみる
と、例えばフレームメモリM11の1本が4Mビット,
出力バッファメモリM13の1本が800ビット程度で
あるのに対し、動きベクトルバッファメモリM12は1
本12Kビット程度と小さい。従って、全体としてみる
と、メモリ使用量はほぼ同規模であるといえる。
【0055】他方、圧縮上理想とされる図15の従来例
では、図13の従来例と比較して、更に2本のフレーム
メモリM11が必要となる。ここで、図2,図13,図
15の(D)に左方向の矢印を付けた各プロセスの末端
のタイミングを、約1フレーム期間相当早めることがで
きると仮定する。すると、それらの図の(A)のフレー
ムメモリM11の1本(図15では2本)の削減が理論
上は可能である。
【0056】これを実行する場合、実施例では、DCT
部60,62の回路規模を2倍とするとともに、量子化
部64及び符号化部68を高集積化することで可能であ
る。しかし、図13の従来例では、逆DCT,動き検
出,DCTを含む7つのプロセスの回路で高集積化を行
なわなければならず、かかる手法によるフレームメモリ
削減は非常に困難である。
【0057】次に、本実施例における誤差の累積につい
て検討すると次のようになる。Iフレーム+Bフレーム
の構成で問題となるのはBフレームに生ずる誤差のみで
ある。Bフレームの動き補償では、上述したように通常
前後両方向からの予測画像2枚の時間軸内挿(I+Bの
場合、画素毎の平均値化)を行った予測画像を用いるモ
ードが中心となる。簡単のために、前後の予測画像
f,Ibが同じ量子化粗さで量子化されたとすると、予
測画像If,Ibの量子化誤差△Iは一方向予測の場合と
同程度である。 △I=(△If+△Ib)/2
【0058】 符号化すべきBフレームの差分画像b+△
Bは、2枚の復元予測画像if,ibを用いて、 b+△B=B−(If+Ib)/2 =B−(if+△If+ib+△Ib)/2 ≒B−(if+ib)/2−(△If+△Ib)/2 となる。ここで、除算のまるめ誤差を無視すれば、(△
f+△Ib)/2が着目すべき誤差である。
【0059】他方、十分大きな値のDCT係数の量子化
では、誤差△If,△Ibはランダムである。ここで、I
f,Ib,Bが仮に同じ量子化粗さで量子化されたとする
と、△B+(△If+△Ib)/2が切上げ(あるいは切
下げ)られる場合の期待値は、量子化粗さ8のとき0.
41となり、4のとき0.31となる。つまり、誤差が
表面化する場合の期待値は、通常Bフレームの差分ΔB
はIフレームよりも粗く量子化されるが、仮に2倍粗く
量子化されたとすると、その値は半減する。
【0060】また、逆にDCT係数が小さいときの量子
化では、誤差△If,△Ibはランダムではなく、絶対値
が小さい誤差の発生確率が大きくなる。つまり、△B≧
(△If+△Ib)/2であるために、誤差が表面化する
期待値は更に小さくなる。実験的にも、I+Bの場合、
本実施例で懸念される誤差は、画質上それほど大きくは
ない。
【0061】以上のように、本実施例によれば、動き補
償差分化が原画像間で行なわれ、符号化のプロセスにお
いて面内圧縮画像と動き補償差分化画像との符号量割当
てが適応的に決定されるので、システム破綻や画質劣化
を良好に回避できる。また、全体として、従来とほぼ同
様のメモリ使用量で、処理遅延の許容及び回路負荷の分
散が実現され、回路規模の削減も可能となる。
【0062】<第2実施例> 次に、図5〜図8を参照し
ながら本発明の第2実施例について説明する。この実施
例は、I,Bの他にPも利用し、Pフレームの動き補償
差分化にのみ復元画像を用いるものである。図5には、
第2実施例の構成が示されている。同図において、圧縮
対象となる画像の入力側は、切換スイッチ70のI側,
動き検出部78,82,動き補償差分化部80,切換ス
イッチ84のB側にそれぞれ接続されている。動き検出
部78,82,及び切換スイッチ84の出力側は、動き
補償差分化部80に接続されている。
【0063】動き補償差分化部80の出力側は、切換ス
イッチ70のP側,DCT部86にそれぞれ接続されて
いる。切換スイッチ70の出力側はDCT部88に接続
されている。そして、DCT部86,88の出力側は、
量子化部90に接続されている。量子化部90には符号
量制御部92が設けられており、量子化部90の出力側
は、符号化部94に接続されている。また、量子化部9
0には、逆量子化部96,逆DCT部98が接続されて
おり、逆DCT部98の出力側は、画像復元部100に
接続されており、その出力側は切換スイッチ84のP側
に接続されている。
【0064】なお、切換スイッチ70は、DCT部8
6,88,量子化部90における処理画像に対応して
I,Pの入力選択を行うためのものであり、切換スイッ
チ84は動き補償差分化部80の処理画像に対応して
B,Pの入力選択を行うためのものである。
【0065】図6には、従来技術によって、Pフレーム
の動き補償差分化にのみ復元画像を用いるようにした比
較例の構成が参考までに示されており、図5の実施例と
同様の構成部分,又は対応する構成部分には同一の符号
が付されている。その構成を説明すると、圧縮対象とな
る画像の入力側は、切換スイッチ71のI側,動き検出
部78,82,動き補償差分化部80にそれぞれ接続さ
れている。
【0066】動き補償差分化部80の出力側は、切換ス
イッチ71のP/B側に接続されている。切換スイッチ
71の出力側はDCT部87に接続されており、DCT
部87の出力側は量子化部91に接続されている。量子
化部91には符号量制御部93が設けられており、量子
化部91の出力側は、符号化部94に接続されている。
また、量子化部91の出力側は、逆量子化部96,逆D
CT部98が接続されており、逆DCT部98の出力側
は、画像復元部100に接続されている。なお、図5の
切換スイッチ84に対応するものは図示していない。
【0067】本実施例及び比較例においても、入力画像
又は処理画像はフレームメモリM21,M81に適宜格
納されるとともに、必要に応じ遅延して出力されるよう
になっており、この様子が後述する図7(A),図8
(A)にそれぞれ示されている。
【0068】次に、図7及び図8を参照しながら、前記
第2実施例及び従来比較例の動作について説明する。図
7は第2実施例のものであり、同図中(A)にはフレー
ムメモリM21におけるデータの占有状況,(B)には
プロセスの稼動状況がそれぞれ示されている。また、図
8は従来比較例のものであり、同様にフレームメモリM
81におけるデータの占有状況及びプロセスの稼動状況
がそれぞれ(A),(B)示されている。
【0069】以下の説明では、理解を容易にするため
に、I,B,P,B,P,Bを1つの単位(GOP)と
するフレーム並びを例として説明する。なお、I,B,
B,P,B,B,P,B,B,……やI,B,P,B,
P,B,P,B,P,B,……といったフレーム並びに
も、一般的に適用可能である。
【0070】まず、図5,図7の第2実施例の方から説
明する。最初、I0フレームの原画像データがフレーム
メモリM21に格納され(図7(A)第1段目参照)、
次に、B0フレームの原画像データがフレームメモリM
21に格納される(同図(A)第2段目参照)。以後、
1,B1,P2の順に原画像データがフレームメモリM
21に順に格納される(同図(A)第3段目〜第5段目
参照)。
【0071】次に、以上の動作に対応して、動き検出部
78では、I0,B0の原画像による動き検出が行われる
(同図(B)me(I0/B0)参照)。更に、次のステ
ップでは、動き検出部78,82によって、B0とP1
0とP1の原画像に基づく動き検出が行われる(同図
(B)me(B0/P0),me(I0/P1)参照)。動
き補償差分化部80では、I0,B0,P1の原画像デー
タ,動き検出部78,82の動きベクトルデータに基づ
いてB0の動き補償差分化画像ΔB0が求められ(同図
(B)mc(I0/B0/P1)参照)、フレームメモリ
M21に格納される(同図(A)第2段目参照)。
【0072】次に、このΔB0及びI0は、DCT部8
6,88にそれぞれ供給され、それらによるDCT処理
(同図(B)dct(I0)/dct(ΔB0)参照),
量子化部90による量子化処理(同図(B)enc(I
0)/enc(ΔB0)参照),符号化部94による符号
化処理が順に行われて、I0及びB0フレームの符号が出
力される。なお、量子化部90では、前記第1実施例と
同様の適応的符号化が行われる。
【0073】次に、量子化部90から出力された量子化
データについては、逆量子化部96による逆量子化(同
図(B)dec(i0)参照),逆DCT部98による
逆DCT処理(同図(B)idct(i0)参照)が行
われ、I0の復元画像i0が得られる。このi0フレーム
は、フレームメモリM21に格納される(同図(A)第
1段目参照)。
【0074】次に、動き検出部78,82では、P1
1による動き検出(同図(B)me(P1/B1)参
照),B1とP2による動き検出(同図(B)me(B1
/P2)参照),P1とP2による動き検出(同図(B)
me(P1/P2)参照)が順に行われる。そして、動き
補償差分化部80では、P1,B1,P2の原画像データ
と、動き検出部78,82の動きベクトルデータに基づ
いてB1の動き補償差分化画像ΔB1が求められ(同図
(B)mc(P1/B1/P2)参照)、フレームメモリ
M21に格納される(同図(A)第4段目参照)。
【0075】次に、画像復元部100から復元画像i0
が動き補償差分化部80に供給され、これとフレームメ
モリM21から供給されたP1の原画像データから、動
き補償差分化部80によってP1の動き補償差分化画像
ΔP1が求められ(同図(B)mc(i0/P1)参
照)、フレームメモリM21に格納される(同図(A)
第3段目参照)。
【0076】以上のようにして求められたΔB1,ΔP1
は、いずれもDCT処理部86,88に供給され、それ
らによるDCT処理(同図(B)dct(ΔP1)/d
ct(ΔB1)参照)が行われる。その後、量子化部9
0による量子化(同図(B)enc(ΔP1)/enc
(ΔB1)参照),符号化部94による符号化処理が順
に行われる。
【0077】次に、ΔP1については、逆量子化部96
による逆量子化(同図(B)idec(Δp1)参
照),逆DCT部98による逆DCT処理(同図(B)
idct(Δp1)参照)が行われて、画像復元部10
0に供給される。画像復元部100では、入力されたΔ
1と復元画像i1との加算が行われ、逆動き補償が行わ
れる(同図(B)imc(i0/Δp1)参照)。以上の
動作が、順に繰り返し行われる。
【0078】これに対し、図6に示す比較例の動作は図
8に示すようになる。この比較例では、DCT部87に
おけるDCT処理(図8(B)dct(ΔP1),dc
t(ΔB0),dct(ΔP2),dct(ΔB1),…
…)及び量子化部91における量子化処理(同図(B)
enc(ΔP1),enc(ΔB0),enc(Δ
2),enc(ΔB1),……)が、いずれも1フレー
ム分ずつである。
【0079】次に、第2実施例と比較例を比較すると、
フレームメモリについては、比較例が4本であるのに対
し本実施例は5本となり、本実施例の方が1本多く必要
になる。しかし、プロセスについては、本実施例では図
5(B)に示すように最大で9段の動作が行われるが、
比較例では図6(B)に示すように最大で11段の動作
が行われ、回路負荷は本実施例の方が低減されている。
なお、動き検出(me)プロセスは、いずれも前記図2
の第1実施例,図13の従来例と比較して、いずれも2
倍必要であり、この点では両者は同等である。また、ロ
ーカルデコーダ(逆量子化部,逆DCT部)のプロセス
も両者ともに必要であり、この点でも両者は同等であ
る。
【0080】また、各プロセスの処理遅延に対する制約
は、比較例については連続するプロセス数が多く、図1
3の従来例よりもさらに厳しくなる。しかし、本実施例
では、ローカルデコーダが追加されているものの第1実
施例と本質的に同等であり、比較例よりも処理遅延の面
で有利である。
【0081】 なお、本実施例の符号量制御部92におい
て、「I及びB」又は「P及びB」を符号量制御単位
(ただし2種となる)とすることもできるが、出力バッ
ファメモリ(図示せず)にデータを保存すれば、「I,
B,P,B,P,及びB」を符号量制御単位とすること
もできる。
【0082】以上のように、本実施例によれば、比較例
に対しフレームメモリ1本の追加が必要になるものの、
前記第1実施例と同様に適応的な符号量割当てが可能で
あり、Bフレーム符号化における破綻を抑制しつつ処理
遅延の許容及び回路規模の削減が可能となる。また、P
フレームの動き補償差分化が、これに先立つI又はPフ
レームの復元画像に基づいて行われており、これによっ
てPフレームにおける圧縮/復元誤差の累積が防止され
ている。
【0083】なお、第1実施例では、本発明の理解を容
易にするために、I,Bの2つのフレーム並びに限定し
てプロセスの連続を強調した装置構成としたが、第1実
施例は本質的に第2実施例の特殊な場合であり、第2実
施例でも実現可能である。また、上述したように、いず
れの実施例においても動き検出は全て原画像間で行なっ
ているが、第2実施例では、Pフレームの動き補償差分
化の入力の一方がこれに先立つI又はPフレームの復元
画像となっている。
【0084】<第3実施例>次に、図9及び図10を参
照しながら本発明の第3実施例について説明する。図9
には、第3実施例の構成が示されている。前記第2実施
例では、切換スイッチ84によって復元画像を直接動き
補償差分化部80による動き補償差分化に用いている。
【0085】しかし、第3実施例では、画像入力側と画
像復元部100の出力側が差分化部110に接続されて
おり、復元画像と原画像との差分画像,すなわち誤差画
像が求められるようになっている。差分化部110の出
力側はDCT部114に接続されており、このDCT部
114の出力側は量子化部116に接続されている。こ
の量子化部116には、符号量制御部118が設けられ
ている。その他の部分は、前記第2実施例と同様であ
る。
【0086】このように、原画像と復元画像との差分化
を行って、この差分を別個にDCT部114でDCT処
理して量子化部116,符号化部94に供給すること
で、より高度な符号量割当て判断が可能となる。
【0087】図10(A)には、量子化部116及び符
号化部94の部分の第1の構成例が示されている。この
例は、最も単純な構成例で、量子化部116は量子化器
116A,116B,116Cによって構成されてい
る。これら量子化器116A〜116Cの入力側にはD
CT部88,86,114がそれぞれ接続されており、
出力側は符号化部94にぞれぞれ接続されている。ま
た、符号量制御部118が量子化器116A〜116C
にそれぞれ接続されている。
【0088】この構成例によれば、現在DCT部86,
符号化器116Aで符号化されつつあるフレームがPフ
レームであるとすると、DCT部114,符号化器11
6Cでは直近のI又はPフレームの符号化・復元誤差
(I−i)又は(P−p)の符号化処理が行われる。す
なわち、量子化部116は、累積誤差を軽減するため、
先行する直近のI又はPフレームの符号化・復元誤差の
DCT係数をも受け取る。すると、量子化部116で
は、現在のPフレームのDCT係数と誤差分のDCT係
数のすべてを加えて同じ量子化粗さで量子化が行われ、
第2実施例と同様の結果が得られるようになる。
【0089】ここで、DCT処理の精度が十分であると
仮定できるときは、動き補償差分化画像ΔB,ΔPの情
報量に対して符号化・復元誤差(I−i),(P−p)
の情報量を評価し、適応的に情報を破棄することが可能
となる。例えば、ΔB,ΔPが一定情報量以上で、量子
化ステップが一定値以下のときには誤差を無視するとい
う具合である。また、動き補償差分化画像ΔB,ΔPと
符号化・復元誤差(I−i),(P−p)とが特定のパ
ターンを満たしたときにその誤差分を符号化に反映させ
るなどの論理的判断を行なうことも可能となる。例え
ば、モスキートノイズが発生し、動きが緩やかなパター
ンなどである。このように、本実施例によれば、誤差の
累積を排除し、かつ誤差の破棄によるデータ量削減(圧
縮)の効果も得られる。
【0090】例えば、I,B,P,Bのフレーム並びに
おいてPを符号化しようとするときには、動き補償差分
化画像ΔB,ΔPは、いずれも時間軸方向の画像変化分
である。これに対し、Iフレームの誤差分は面内圧縮で
の誤差分であって、前記動き補償差分化画像ΔB,ΔP
とは性質が異なる。このため、ΔB,ΔPの量子化粗さ
制御や誤差分の破棄を適応的に行なって、より高度な符
号量割当てを実施すれば、一層効果的な符号化を達成す
ることができる。
【0091】次に、図10(B)には、量子化部116
及び符号化部94の部分の第2の構成例が示されてい
る。この例では、DCT部86の出力側が量子化器11
6Dに接続されており、DCT部88の出力側が量子化
器116E及びメモリ116Fにそれぞれ接続されてお
り、DCT部114の出力側が加算器116Gに接続さ
れている。メモリ116Fの出力側は加算器116Gに
接続されており、加算器116Gの出力側は量子化器1
16Hに接続されている。
【0092】量子化器116D,116Eの出力側は符
号化部94Aに接続されており、量子化器116H及び
符号化部94Aの出力側は符号化部94Bに接続されて
いる。また、符号化部94Aの出力側は、復号化部12
0を介して逆量子化部96に接続されており、符号量制
御部118は、量子化器116H,符号化部94A,9
4Bにそれぞれ接続されている。
【0093】この構成例では、現在符号化しているI又
はPフレームの符号化・復元誤差(I−i),(P−
p)がDCT部114でDCT処理され、I又はPフレ
ームから予測補償された差分化画像ΔB又はΔPの符号
化内容の修正に用いられる。
【0094】符号化器94Aから出力されるI又はPフ
レームの符号化出力は出力バッファメモリ(図示せず)
に格納されるので、不変である。他方、DCT部86に
よる動き補償差分化画像ΔB,ΔPのDCT係数データ
はメモリ116Fに格納される(又は、ジグザグスキャ
ン後の符号化の段階でメモリ116Fに格納される)。
そして、DCT部114から符号化・復元誤差(I−
i),(P−p)のDCT係数データ入力されるのをま
って、加算器116GによりDCT係数データの状態で
順次加算が行われる。この加算によるDCT係数データ
の置換は、所定の優先順位に従って順に行われる。
【0095】符号量制御部118は、このような符号化
・復元誤差(I−i),(P−p)のDCT係数の加算
による置換によって符号量が増加するのを監視し、目標
符号量を越える直前においてDCT係数データの加算に
よる置換,すなわち符号の修正を打切る。
【0096】通常、単純な量子化を行なうと生成符号量
と目標符号量の差は数%程度見込まれるので、第1段の
量子化/符号化(動き補償差分化画像ΔB,ΔPの量子
化/符号化)は単純に行なってフレーム間の画質バラン
スを取り、この符号量差を誤差による符号修正時の符号
量増加分に割当てる。このとき、第1段の量子化が十分
細かな量子化粗さにできる画像では誤差も十分小さく、
第1段の量子化が粗くなる情報量の多い画像ではシステ
ムの破綻を防止する目的が達成できる。図10(B)の
構成例ではこのような背景にあって可能な限り誤差の累
積を抑制することができる。
【0097】なお、図10(B)の実施例では、I,
P,I,P,……のフレーム並びの場合には、第1段の
符号化から誤差入力に至る遅延が動き補償サーチ範囲に
対応する程度で済むために必要メモリ増加量が比較的小
さく、他の場合には同図(A)の構成にフレームメモリ
を追加する必要がある。
【0098】以上のように、第3実施例によれば、原画
像と復元画像との差分による誤差画像を得るとともに、
この誤差画像をもとに、符号量割当てが仮に決定された
動き補償差分化画像の符号化内容が修正され、より高度
な符号化が可能となる。
【0099】<他の実施例>なお、本発明は、何ら上記
実施例に限定されるものではなく、例えば次のようなも
のも含まれる。 (1)前記実施例の符号量割当てにおいて、面内圧縮画
像I内の一定ブロックと少なくとも1つ以上の動き補償
画像B,P内の一定ブロックの符号量の総量を一定に制
御を行うようにしてよい。 (2)その他、1画面の水平ドット数や垂直ライン数な
どは、必要に応じて適宜設定してよい。また、前記実施
例は、上述したようにノンインターレースのフレームの
場合であるが、インターレースのフィールドやフレーム
の各画像にも適用可能である。 (3)本発明は、ディジタルVTRのような符号量制御
の厳しいシステムが好適な適用対象であるが、それ以外
の動画像記録再生装置にも適用可能である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による動画
像圧縮方法によれば、次のような効果がある。 (1)原画像間で動き補償差分化を行って得た動き補償
差分化画像と、面内圧縮を行った面内圧縮画像との間の
符号量割当てを適応的に決定して符号化を行うこととし
たので、回路規模の増大を招くことなく、システム破綻
や動き補償差分化画像の画質劣化を回避して、全体とし
て良好に画質を維持することができるという効果があ
る。
【0101】(2)圧縮画像が、面内圧縮画像と少なく
とも1つの動き補償差分化画像を含む第1の画像群と、
第1の画像群に基づいて動き補償される第2の画像群と
を含む場合に、前記第1の画像群に含まれる動き補償差
分化画像を復元画像に動き補償差分化を行なって得るこ
ととしたので、その画像における圧縮/復元誤差の累積
が防止される。 (3)原画像と復元画像との差分による誤差画像を利用
して符号量制御を行うこととしたので、より高度な符号
化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動画像圧縮方法の第1実施例にか
かる装置を示すブロック図である。
【図2】前記第1実施例の作用を示す説明図である。
【図3】前記実施例における動き検出の画素領域を示す
説明図である。
【図4】前記実施例における圧縮データの単位を示す説
明図である。
【図5】本発明の第2実施例にかかる装置を示すブロッ
ク図である。
【図6】前記第2実施例に対応する従来技術による比較
例を示すブロック図である。
【図7】前記第2実施例の作用を示す説明図である。
【図8】前記比較例の作用を示す説明図である。
【図9】本発明の第3実施例にかかる装置を示すブロッ
ク図である。
【図10】前記第3実施例の主要部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図11】圧縮されたフレーム間の動き補償関係を示す
説明図である。
【図12】従来技術の一例を示すブロック図である。
【図13】前記従来例の作用を示す説明図である。
【図14】I及びBフレームに対する符号割当ての様子
を示す説明図である。
【図15】従来技術による理想的な圧縮処理の作用を示
す説明図である。
【符号の説明】
50,70,84…切換スイッチ、54,58,78,
82…動き検出部、56…Bフレーム差分化部、60,
62,86,88,114…DCT部、64,90,1
16…量子化部、66,92,118…符号量制御部、
68,94…符号化部、80…動き補償差分化部、94
A,94B…符号化器、96…逆量子化部、98…逆D
CT部、100…画像復元部、116A〜116E,1
16H…符号化器、116F…メモリ、116G…加算
器、M11,M21,M31…フレームメモリ、M12
…バッファメモリ、M13…出力バッファメモリ、dc
t…DCT処理、enc…符号化、idct…逆DCT
処理、ienc…逆符号化、imc…逆差分化、me…
動き検出、mc…動き補償差分化処理、B,I,P…入
力画像データ、ΔB,ΔP…動き補償差分化画像、i,
p…復元画像。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮された画像が、面内圧縮画像と動き
    補償差分化画像とを含む動画像圧縮方法において、原画
    像間で動き補償差分化を行って動き補償差分化画像を得
    るステップと、これによって得られた動き補償差分化画
    像の符号化と面内圧縮画像の符号化とを同時に行い、こ
    の符号化における面内圧縮画像と動き補償差分化画像の
    符号量割当てを適応的に決定するステップとを含むこと
    を特徴とする動画像圧縮方法。
  2. 【請求項2】 圧縮された画像が、面内圧縮画像と少な
    くとも1つの動き補償差分化画像をそれぞれ含む第1の
    画像群と、第1の画像群に基づいて動き補償された動き
    補償差分化画像による第2の画像群とを含む動画像圧縮
    方法において、前記第1の画像群に含まれる動き補償差
    分化画像をその復元画像に動き補償差分化を行なって得
    るステップと、請求項1記載の方法によって前記第2の
    画像群の動き補償を行うステップと、これらによって得
    られた動き補償差分化画像の符号化と面内圧縮画像の符
    号化とを同時に行い、この符号化における面内圧縮画像
    と動き補償差分化画像の符号量割当てを適応的に決定す
    るステップとを含むことを特徴とする動画像圧縮方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の動画像圧縮方法
    において、原画像から復元画像を差し引いた誤差画像を
    得るステップと、これによって得られた誤差画像を符号
    量割当ての適応的決定に考慮するステップとを含むこと
    を特徴とする動画像圧縮方法。
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