JPH06233684A - 腫瘍壊死因子受容体におけるシグナルトランスダクションおよび/または開裂の修飾方法 - Google Patents
腫瘍壊死因子受容体におけるシグナルトランスダクションおよび/または開裂の修飾方法Info
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Abstract
シグナルトランスダクションおよび/または開裂の修飾
方法。受容体自体と,または受容体と相互作用するエフ
ェクター蛋白質と,相互作用するペプチドまたは他の分
子はTNF−Rの正常機能を修飾する。 【効果】 このようなペプチドまたは他の分子はTNF
関連疾患に予防的または治療的適用に使用できる。
Description
グナルトランスダクションの修飾およびこれらのTNF
−Rの開裂の修飾に関する.さらに詳しくは,本発明
は,TNF−Rまたはその受容体と相互作用するエフェ
クター蛋白質に干渉し,したがってTNFの機能に関連
する疾患の予防的または治療的応用に使用できるペプチ
ドまたは他の分子を提供する.
前炎症サイトカインであって,病原体に対する宿主の防
御,ならびに細胞機能に対する様々な作用を介して炎症
の有害な各種兆候の発現に関与している(Old,19
90;Beutler&Cerami,1989).こ
れらの作用は,大部分の種類の細胞上に発現される,特
異的高親和性細胞表面受容体(TNF−R)へのTNF
の結合によって開始される(Baglioniら,19
85;Beutlerら,1985;Kullら,19
85;Tsujimotoら,1985;Aggarw
alら,1985;Israelら,1986).この
受容体はTNFに対する細胞応答として細胞内シグナル
を提供する(Engelmannら,1990a).種
類の異なる細胞に別個に発現するTNFの2つの分子
種,p55およびp75 TNF−Rが同定されている
(Engelmannら,1990b;Brockha
usら,1990).
明瞭なTNFの特性の一つは,その細胞死を誘発する能
力出有る.自己免疫疾患,慢性関節リウマチ,移植片拒
絶および移植片対宿主病のような多くの重篤な疾患にお
いて,TNFは病的組織破壊の主要な原因であると思わ
れる.したがって,これらの状態におけるTNF活性の
遮断は,これらの疾患における新たな治療法の開発に極
めて重要である.
の抗腫瘍活性または抗細菌活性が有益な状況では,その
機能の増強が有利である.
の細胞傷害作用の主要なメディエーターは,これらの細
胞系において優勢なTNF−Rでもあるp55TNF−
Rである.この受容体の遮断はTNFの細胞破壊作用を
消失させ,一方,この受容体分子の集合の誘導はTNF
の細胞傷害性と類似の作用を発現させることができる.
5)TNF−Rの溶解型は,TNF機能の阻害作用を示
すことが明らかにされている.これらの溶解型が細胞表
面型から蛋白分解的に誘導されることの証拠も示されて
いる(Nopharら,1990;Porteu &
Nathan,1990;Porteuら,199
1).
開裂の両者が,受容体とある細胞性エフェクター蛋白質
の間の相互作用を反映するものと思われる.すなわち,
調節型プロテアーゼとの相互作用による開裂,およびあ
るシグナリング活性を有する蛋白質との相互作用による
シグナリングである.
シグナルトランスダクションおよび/または開裂の修飾
方法であり,TNF−Rの配列における1個または2個
以上のアミノ酸またはTNF−Rと相互作用するエフェ
クター蛋白質に干渉することからなる方法を提供する.
響し,またはそれと相互作用するエフェクター蛋白質に
影響し,その結果,その部分的もしくは全体的阻害を生
じることによりシグナルトランスダクションを修飾し,
または受容体の脱落に影響し,すなわち溶解型の開裂を
停止させる.
る,すなわち受容体配列における1個もしくは2個以上
のアミノ酸と相互作用するか,またはエフェクター蛋白
質と相互作用する,すなわちTNF−Rの正常機能を修
飾するペプチドまたは他の分子を提供する.上記分子に
は抗体またはそのフラグメントも包含される.ペプチド
および他の物質は慣用方法または組換え方法で製造でき
る.
質からなる,TNF関連疾患処置用の医薬組成物を提供
する.
ノ酸配列を示し,サークルで囲んだ部分はリーダーおよ
び膜通過ドメインの配列であり,矢印は行われた変異お
よび欠失を示す.図2は,調べた様々な欠失変異体を例
示する.図3は,アミノ酸415〜426が欠失したp
55TNF−Rの変異体が,なお細胞破壊作用のシグナ
ルを発することがでるのに対し,それからさらに10個
のアミノ酸が欠失した変異体Δ:405〜426はシグ
ナリングを生じないことを示す.図4は,197ser
がalaで置換されたp55TNF−R変異体では,細
胞破壊作用のシグナルをトランスデュースする能力が低
下していることを示す.図5は,197serがala
で置換された変異体では,p55TNF−Rの細胞外部
分の脱落の誘導が消失していることを示す.図6は,ア
ミノ酸170〜174もしくは175〜179のいずれ
かの欠失,ならびに全アミノ酸170〜179の欠失
が,p55TNF−Rの細胞外部分の脱落の誘導を消失
させることを示す.
酸の短いストレッチが同定され,これはTNFによる細
胞死の誘発に必須であることが見出された.細胞内部分
にC末端欠失があるp55TNF−Rの変異体では,ア
ミノ酸のこのストレッチが欠失していると,細胞傷害作
用のシグナルを発することができない.これに対し,先
端部切断受容体でも,このアミノ酸配列を含有すれば,
細胞死を完全に誘導できる.この配列に特異的に結合で
きる分子,またこの配列構造に類似するが細胞死の刺激
能力を欠く分子も同様に,TNFに対する細胞内阻害剤
として適用できる.これらは,TNF−Rの,シグナル
トランスダクション連鎖における下流を機能化する分子
との相互作用を阻害する.
発に必要であり,またこの受容体の溶解型の脱落に決定
的な役割を果す,ヒトp55TNF−Rの膜通過ドメイ
ンにおける特異的アミノ酸が同定された.このアミノ酸
を「中性」アミノ酸と交換すると,シグナリングは著し
く損われるが,シグナルトランスダクション機構の完全
な不活性化は招来しない.これは受容体の溶解型の脱落
も消失させる.したがって,このアミノ酸と特異的に相
互作用するように設計された分子は,TNFの細胞傷害
作用を緩和することができ,また受容体の細胞外,溶解
型の脱落の阻害により細胞表面上の受容体部位の利用を
高め,細胞死を誘発することなくTNFの治療目的での
使用を可能にする.
領域におけるアミノ酸の他のストレッチが受容体の溶解
型の開裂に必須であることも見出された.したがって,
このストレッチへの干渉,またはそれと相互作用するエ
フェクター蛋白質への干渉も,受容体の機能化に影響す
ることが考えられる.
体を発現するA9細胞のクローンが,放射標識ヒトTN
Fの結合によって同定された.非トランスフェクトA9
細胞または対照トランスフェクト,すなわちネオマイシ
ン耐性付与プラスミドのみでトランスフェクトされたA
9細胞に比較して,TNF結合が約10倍増大したクロ
ーンを以下の研究に使用した.
胞傷害作用に対する感度を,TNF作用を模倣できるヒ
トp55TNF−Rに対するモノクローナル抗体で調べ
たところ,野生型または変異受容体によるトランスフェ
クタントの間に異なる効果が観察された.野生型ヒトp
55TNF−Rでトランスフェクトされた細胞は,非ト
ランスフェクトまたは対照トランスフェクトA9細胞に
対しては全く作用を示さなかったこれらの抗体の細胞傷
害作用に対して,著しく感受性になった.これに反し
て,細胞内アミノ酸405〜426の欠失をもつ変異受
容体を発現するトランスフェクタントは,同じレベルの
受容体を発現しているにもかかわらず,ヒトp55TN
F−Rに対する抗体には全く応答しなかった.しかしな
がら,これらの細胞は,TNFに対する内因性マウス受
容体を介して作用するヒトTNFには応答できて,非感
受性がシグナルトランスダクション経路におけるポスト
受容体の遮断によるものではなかったことが証明され
た.
10アミノ酸短い欠失を有する受容体変異体(del:
415〜426)は,トランスフェクトされた細胞に,
ヒトp55TNF−Rに対する抗体の細胞破壊作用への
高い応答性を付与した.これは,アミノ酸405〜41
4,またはその一部分が,TNFの細胞傷害作用のため
のヒトp55TNF−Rのシグナリングに必須であり,
一方,アミノ酸415〜426は必須ではないことを示
している.
における単一のセリン残基(アミノ酸197)が特定部
位の突然変異誘発により,アミノ酸配列のすべての既知
二次構造と適合できるといわれるアミノ酸,アラニンに
よって交換された.この受容体変異体でトランスフェク
トされた細胞を機能的に分析したところ,これらの細胞
には,ヒトp55TNF−Rに対する模倣抗体に応答し
ての細胞死の誘発に有意な損傷が明らかにされた.しか
しながら,この機能的崩壊は完全ではなく,わずかな細
胞破壊作用は,なお観察された.
179,または両者すなわちアミノ酸170〜179が
欠失したさらに他の変異体では,受容体の可溶性細胞外
型の脱落が消失した.この所見は,膜通過ドメインのす
ぐ外側にある,受容体のアミノ酸170〜179または
その一部分の領域が,可溶性TNF受容体の形成を可能
にするためには,無傷でなければならないことを示して
いる.したがって,この領域への干渉,またはそれと相
互作用するエフェクター蛋白質は,脱落を消失させるこ
とになる.この場合,エフェクター蛋白質は蛋白分解酵
素であると考えられる.
自体もしくはそのある領域または受容体と相互作用する
エフェクター蛋白質のいずれかと相互作用できるペプチ
ドおよび他の分子,ならびにこれらのペプチドおよび他
の分子の製造方法を提供する.
用する蛋白質を,細胞抽出物から,たとえばこれらの領
域をリガンドとして用いるリガンドアフィニティー精製
法によって単離する.ついで,その受容体または単離さ
れたエフェクター蛋白質のいずれかに結合し,したがっ
てそれらの相互作用に干渉する物質についてスクリーニ
ングを実施した.このようなスクリーニングは以下の方
法のいずれかによって行われる.
または脱落に重要であることが見出されたTNF−Rの
アミノ酸領域に相当する標的ペプチドを合成し,ペプチ
ドライブラリーを,それに結合するリガンドについてス
クリーニングした.これらの領域に結合するペプチドは
さらに,TNF−Rにも結合するものについてスクリー
ニングする.標的ペプチドはさらに、TNF−Rの両者
に高いアフィニティー結合が可能なペプチドを最後に,
所望の生物学的活性を発揮する,すなわちTNF−Rの
正常な機能に影響する能力についてスクリーニングす
る.
る薬剤を含めて様々な有機分子について,TNF−Rの
正常な機能に干渉する能力をスクリーニングする.これ
は,これらの分子が,TNF−Rのシグナルトランスダ
クションおよび/または脱落に重要であることが見出さ
れたアミノ酸またはアミノ酸領域と異なる様式で結合ま
たは相互作用できるか否かを調べることにより決定され
る.
かび培養生成物,真核細胞培養生成物および粗サイトカ
インプレパレーションのような生物学的物質のブロス
も,上述のアミノ酸標的ペプチドによりスクリーニング
する.このスクリーニングで得られた分子をついで,所
望の生物学的機能を行う能力についてスクリーニングす
る.
樹脂を通した全抽出物のクロマトグラフィーによって得
られるエフェクター蛋白質を,上記ペプチドライブラリ
ー,有機分子および生物学的ブロスのスクリーニングに
使用する.この方法でエフェクター蛋白質に結合するこ
とが見出された分子を,ついで,エフェクター蛋白質と
TNF−Rの間の相互作用を阻止する能力,すなわちT
NF−Rの正常機能に干渉する能力について調べる.
白質におけるアミノ酸領域の四次元構造に空間的にフィ
ットし,したがってこの両者の相互作用に干渉する分子
を設計する.
それらが生物学的物質である限り,生物工学的手法によ
っても製造できる.この方法により,これらの分子の大
量生産が可能になる.ペプチドは,既知のペプチド合成
法により,またはそれらをコードするDNA配列を含有
する発現ベクターを用いて製造できる.酵素的方法出産
生される他の分子の場合には,適当な培養細胞中に包含
された酵素を製造することにより,作成できる.
る医薬組成物は,哺乳動物におけるTNFの有害作用に
拮抗するため,すなわち過剰のTNFが内因的に形成さ
れるか外因的に投与された状態の処置に,またはTNF
の有益作用を増強するために,すなわち腫瘍の処置に,
使用できる.
発明のペプチドまたは他の分子を含有する.この医薬組
成物は,TNFが過剰な状態,たとえば敗血症ショッ
ク,カヘキシー,移植片対宿主反応,自己免疫疾患たと
えば慢性リウマチ等を適応とする.この医薬組成物は,
たとえば外因的に投与された過量のTNFの作用を消す
ためにも使用できる.
応じて,許容された投与経路を介して投与される.たと
えば,敗血症ショックの場合,静脈内投与が好ましい
が,関節炎の場合には局所注射を指示できる.この医薬
組成物は,連続的に,すなわち輸液の方法でも,また経
口的にも投与できる.処方および用量は,処置すべき状
態,投与経路,および処置される患者の状態や体重に依
存する.正確な用量は担当医師によって決定されること
になる.
えば活性成分を,場合に応じて,医薬的および生理的に
許容される担体および/または安定剤および/または賦
形剤と混合して製造され,たとえば投与量バイアル中で
の凍結乾燥により剤形に調製される.
これらは本発明を限定するものではない.例1:変異p55TNF受容体の構築 ヒトp55TNF−RのcDNA (Nopharら,
1990)をBanIIおよびNheI制限酵素で消化
して,大部分の5′および3′非コード領域を除去し
た.変異体Δ:405〜426およびΔ:415〜42
6(図3)は,Promegaの突然変異誘発キッド”
Altered Sites”を用いて,このcDNA
の短縮型の特定オリゴヌクレオチドの突然変異誘発によ
って生成させた.停止コドンは,システイン404(変
異体Δ:405〜426;受容体中のアミノ酸の番号は
Loetscherら,1990による)の後にオリゴ
ヌクレオチド5′CTG CTG GGC TGC T
AG CCT GGA GGA CAT3′を用いて,
またグリシン414(変異体Δ:416〜426)の後
にオリゴヌクレオチド5′AAG CCC TTT G
CG GCT AGCCCC GCC GCC CT
3′を用いて挿入した.cDNAの他の変異体は同様
に,試験した残りの変異体についての所望の突然変異を
指図する適当なオリゴヌクレオチドを用いて製造した.
野生型および突然変異CDNAを,骨髄増殖性肉腫ウイ
ルスプロモーター,SV40イントロンおよびSV40
ポリアデニル化シグナルを含有する真核細胞発現ベクタ
−pMPSVEH(Arteltら,1988)に導入
した.
容体の発現 マウスA9系の細胞を,10%胎児ウシ血清,100単
位/mlペニシリンおよび100μg/mlストレプト
マイシン含有ダルベッコ改良イーグル培地(DMEM,
生育培地)で培養した.細胞を,野生型および変異受容
体をネオマイシン耐性付与プラスミドpSV2neoと
ともにコードする発現構築体で,リン酸カルシウム沈降
法(Graham&van der Eb,1973)
を用いてトランスフェクトした.500μg/mlのG
418(Sigma)含有生育培地中での10〜14日
選択後,耐性コロニーを単離し,細胞に対するTNF結
合を測定することにより,ヒトp55TNF−R(hu
−p55−TNF−R)の発現を調べた.全トランスフ
ェクタント中,少なくとも3つの異なるクローンを機能
アッセイで分析して,それらの性質のクローン間の変動
をチェックした.
co,CAによって製造された組換えヒトTNF−α
(TNF,6×107単位/mg蛋白質)は,Boeh
ringer Institute,Vienna,A
ustriaのG.Adolf博士によって恵与され
た.TNFは,クロラミンTにより,比放射能2000
mCi/mmolに放射標識した(Israelら,1
986).TNFの結合の測定には,細胞を15mmの
組織培養プレートに,2×105細胞/プレート密度で
接種した.37℃で24時間インキュベート後,プレー
トを氷に移し,生育培地を除去し,1mM CaC
l2,1mM MgCl2,0.5%BSAおよび0.
02%NaN3を含有するPBS(0.154塩化ナト
リウム+10mMリン酸ナトリウム,pH7.4,結合
緩衝液)200μl中,0.1nM濃度の放射標識TN
Fを単独または1000倍過剰の非標識TNFとともに
適用した.氷上で3時間インキュベートしたのち,細胞
を洗浄し,ついで5mM EDTA含有PBS中でイン
キュベートして解離させた.細胞結合放射能はガンマー
カウンターで測定した.
−Rに対する抗体の細胞破壊作用の定量 アッセイの24時間前に,細胞を,96ウエルのプレー
トに30,000細胞/ウエルの密度で接種した.つい
で,生育培地を,シクロヘキシミド(CHI,HeLa
細胞については25μg/ml,他の細胞種につては5
0μg/ml)ならびにヒトTNF−αもしくはヒトp
55TNF−Rに対するモノクローナル抗体(Enge
lmannら,1990b)を含有する生育培地100
μlで交換した.さらに37℃で11時間インキュベー
ト後,前述の中性レッドの取り込みアッセイにより,細
胞の生存度を評価した(Wallach,1984).
エフェクター蛋白質の単離 配列がシグナリングまたは開裂に重要なことが見出され
た受容体の領域に相当する合成ペプチドを,固体樹脂た
とえばセファロース,アガロースまたはアクリルアミド
ヒドラジドアガロース等に,グルタルアルデヒドのよう
な共有結合リンカーによって連結させる.細胞または細
胞膜の抽出物をこのようなカラムに適用し,それらに結
合した蛋白質を,たとえばpHを低下させて溶出させ
る.蛋白質を含有する分画を集め,慣用方法によってさ
らに精製する.この更なる精製においては,蛋白質はそ
れらの比活性(蛋白分解またはシグナリング)の測定に
よって追跡できる.
質と相互作用する抗体またはそのフラグメントの調製 TNF−Rもしくはその中のその機能に必須であること
が見出された領域,またはそれらと相互作用する精製エ
フェクター蛋白質を,適当なプロトコールを用いて抗体
の開発に一般に使用されるマウス,ウサギまたは他の適
当な動物に注射する.モノクローナル抗体は常法によ
り,免疫処置動物の脾臓を用いて上記蛋白質に対して発
生させる.脾臓細胞からまたはそれによって生成させた
ハイブリドーマから抽出されたDNAを使用して,組換
えDNA技術により抗体を産生させる.この方法で,そ
の受容体のシグナルトランスダクションまたは開裂に干
渉することによりTNFの機能を修飾する抗体が得られ
る.抗体をコードするDNAを用い,その構造が抗体お
よびその誘導体の超可変領域に相当し,同じ結合活性を
有するもっと小さな分子が構築される.これらの分子
は,受容体の細胞質内ドメインまたは細胞質内エフェク
ター蛋白質と相互作用するために細胞膜の透過が可能な
ように設計される.
用に干渉する有機分子または生物学的ブロスの他の成分
の同定 例5のように単離され,精製されたエフェクター蛋白質
を,たとえば125Iもしくは他の放射性トレーサー,
または蛍光マーカーで標識し,固相に結合した受容体分
子またはそのフラグメントとの相互作用の効率を,その
相互作用に干渉できる分子を同定するために,各種生物
学的ブロスまたは合成有機分子の存在下に測定する.同
じ方法により,このような分子の粗プレパレーションか
らの精製を追跡することができる.
スダクションまたは脱落)に干渉できるペプチドの製造 A.標的ペプチドの合成 標的ペプチドは以下の配列を有する. ペプチドA:IleGluAsnValLys ペプチドB:GlyThrGlnAspSer ペプチドC:IleGluAsnValLysGlyT
hrGlnAspSer ペプチドD:LeuGluAspIleGluGluA
laLeuCysGly ペプチドAは図1に示すTNF−Rのアミノ酸配列のア
ミノ酸170〜174に,ペプチドBはアミノ酸175
〜179に,ペブチドCはアミノ酸170〜189に,
ペプチドDはアミノ酸405〜414に相当する.標的
ペプチドは通常の操作,たとえばChang C.D.
& Meienhoffer,J.(1978);Gr
andas,A.ら(1989);Fournier,
A.ら(1989);Stewart,M.J.& Y
oung,J.D.(1984)または類似の方法によ
り,Fmoc保護アミノ酸誘導体を用いて合成される.
とえばジビニルベンゼン(1%DVB)で架橋されたポ
リエチレン製で,直径約200ミクロン,約1ミリ当量
の結合部位たとえば一級アミンまたは酸不安定性クロロ
メチル基を含むビーズ上に合成スル.シスタミンのよう
なリンカーを,適当なクロスリンカーたとえばグルタル
アルデヒドを用いてカノプリングさせることができる.
ペプチド合成はシステアミンの遊離アミン上で行われ
る.合成の終結時には,システアミン橋を,緩和な還元
たとえばジチオスレイトールの使用により切断し,遊離
のC末端SH基を有するペプチドを生成させる.多くの
ペプチドに独特なこの基は,認識分子の結合のための,
たとえばイミノビオチン−マレイミドとの反応による,
特異的修飾部位として働く.
イズのペプチドのスクリーニングが可能のように設計さ
れ,約100までの異なるアミノ酸誘導体から構成され
る.最初の6個のアミノ酸はすべての異なるアミノ酸誘
導体を各合成サイクルに導入することによって,ランダ
ムに合成される.最後の3回の合成サイクルでは,ビー
ズ毎に独特の配列が,以下のように合成される.6番目
のアミノ酸の導入後,ビーズを小分けする.小分けの数
は異なるアミノ酸誘導体の数と同一とする.ついで,単
一の小分けのすべてのピーズの成長ポリペプチド連鎖の
7番目の位置には,単一のアミノ酸誘導体が導入され
る.次に,すべて一緒に混合し,前のように再分配す
る.この操作を3回反復すると,各ビーズ毎に計3個の
独特なアミノ酸残基の導入が起こる.合成のこのフォー
マットは,位置1〜6でのペプチド合成に使用されたラ
ンダム合成フォーマットと区別するために,「体系化合
成」と呼ばれる.一次ライブラリーはついで,上述のよ
うにスクリーニングする.スクリーニングの結果は標的
配列に結合可能な特異的トリペプチド配列の選択を可能
にする.
ーニングによって適当なトイペプチド配列が同定された
のちに行われる.二次ライブラリーの合成は,考え方は
一次ライブラリーと同様に実施される.最初の3個のア
ミノ酸残基はランダムに合成され,次の3固のアミノ酸
残基は体系化合成で合成され,最後の3つのアミノ酸は
一次ライブラリーのスクリーニングから誘導された配列
に従って合成される.
と同様に合成される.最初の3個のアミノ酸残基は体系
化合成で合成され,最後の6つのアミノ酸残基は一次お
よび二次ライブラリーのスクリーニングから誘導された
配列に従って導入される.
9個のアミノ酸残基からなるペプチドが同定される.結
合が改良される可能性があるさらに長いペプチドを調製
するために,合成/スクリーニング過程を継続すること
もできる.また,ペプチドをさらに修飾すること,たと
えば,側鎖の架橋によるペプチドコンフォーメーション
の安定化,ペプチド結合の改変による蛋白分解的切断に
対する保護,側鎖への疎水基の接合による膜通過輸送能
の増大等も,その活性の改良に有利である.ついで,上
記戦略による修飾を行うこともできる.このアプローチ
は多くの修飾ペプチドの迅速なスクリーニングを可能に
し,所望のペプチドの同定に必要な時間を著しく短縮す
る.
相に分けることができる.すなわち, A相:リガンド結合,すなわち標的ペプチドおよびネイ
ティブ蛋白質への結合のスクリーニング, B相:ペプチドが,TNFに応答したTNF−R脱落を
低下もしくは消失させる能力またはTNF−Rによるシ
グナルトランスダクションを遮断する能力のスクリーニ
ング,である.
または精製TNF−Rに暴露する.結合リガンドの検出
は,リガンドの以下の直接標識たとえばテトラメチルロ
ーダミンのような蛍光染料による標識,または特異的な
ポリクローナル抗体および適当なマーカーたとえば酵素
アルカリホスファターゼもしくは西洋ワサビペルオキシ
ダーゼにカップリングした適当な第二の抗体の使用によ
って行うことができる.結合した酵素は適当な基質,た
とえばアルカリホスファターゼについてはニトロブルー
テトラゾリウムのようなテトラゾリウムにカップリング
したBCIP,または西洋ワサビペルオキシダーゼにつ
いてはクロロナフトールもしくはテトラメチルベンチジ
ンを用いて検出される.
えばFACS装置を用いるビーズの蛍光のモニタリン
グ,または肉眼検査によるビーズの色のモニタリングに
よって行われる.標識ビーズを混合物から回収し,個々
のビーズのペピチドを自動ペプチドシーケンサーにより
配列決定する.得られた配列データ二より,以後のライ
ブラリーの設計が可能になる.標的ペプチドに結合する
ビーズの検出後,それらの標的ペプチドを有する蛋白質
への結合を確認する.これは,高度に精製したTNF−
Rをリガンドとして使うほかは,標的ペプチドの結合の
測定に使用したのと同じ方法を用いて行われる.
的ペプチドとの高アフィニティー結合およびTNF−R
への結合が可能なペプチドの同定が行われたのち,ペプ
チドの所望の生物活性を発揮する能力についてのスクリ
ーニングを行う.これにより,細胞の外部での作動が期
待されるペブチド(TNF−R脱落の遮断を意図するペ
プチド)と,細胞質の内部で作動を意図する,たとえば
TNF−Rのシグナルトランスダクションの遮断を意図
するペプチドが識別される.
プチドのスクリーニング 標的ペプチドA,BまたはCおよびTNF−RのC細胞
外ドメインに結合できる全ペプチドについて,TNFに
応答したTNF−Rの脱落を低下させる能力を試験す
る.細胞を,TNF−Rの細胞外ドメインに結合できる
ペプチドの混合物と反応させる.インキュベーション
後,細胞を溶解し,TNF−R分子を適当なMcAb上
イムノアフィニティーによって精製する.各ペプチドに
よって脱落が妨害された細胞表面にのみTNF−R分子
が残ると考えることができる.したがって,精製された
TNF−R分子はそれらの阻害ペプチドをもつことが期
待される.ペプチドを,精製TNF−Rプレパレーショ
ンから精製し,その配列を決定する.別法として,所望
のペプチドを細胞自体から直接溶出し,TNF−Rを精
製する必要をなくすこともできる.TNF−Rは細胞膜
に極めて近接した部位で切断されて細胞から脱落するの
で,切断部位から遠い部位で結合するペプチドはすべ
て,脱落したTNF−Rセグメントとともに細胞表面か
ら除去されることが期待される.細胞から抽出されたペ
プチドはSEC−HPLCで精製するか,またはペプチ
ドはイミノビオチンで標識し(上述のように),アビジ
ンカラムを用いたアフィニティークロマトグラフィーで
精製する.
スダクションの阻害を意図したペプチドのスクリーニン
グ TNF−Rによるシグナルトランスダクションを阻害で
きるペプチドのスクリーニングはもっと複雑である.ペ
プチドがTNF−Rのシグナル変換能に干渉する能力の
ための主要な障害作用を発揮するには,細胞膜を通過
し,標的細胞内の細胞質に十分高い濃度で蓄積する必要
がある.したがって,スクリーニングは分けて行われな
ければならない.最初の試験では,上述のようにして,
ペプチド(ビーズ上)が標的ペプチドおよびTNF−R
分子の精製細胞内ドメインに結合する能力について,ペ
プチドを試験する.結合可能なペプチドについて,TN
F−Rのシグナルトランスダクションを遮断する能力を
スクリーニングする.細胞膜を通過して細胞質内にペプ
チドが輸送されるのを容易にするためには,ペプチドを
ビーズ上で,たとえば(1)メチオニンのスルフォキシ
ドへの酸化,(2)ペブチド結合のそのケトメチレンイ
ソエステル(COCH2)による置換(Zachari
a,S.ら,1991),(3)ラウロイル誘導体の導
入(Muranishiら,1991)により,化学的
に修飾する.ペプチドの修飾は,ペプチドがビーズ上に
あるときに行われる.修飾されたペプチドについて,T
NF−Rの細胞内ドメインに結合する能力をスクリーニ
ングする.TNF−Rへの結合能力を維持しているペプ
チドをビーズ上から切断し,TNF−Rを発現する肝細
胞を用いて,細胞膜を通過してTNF−Rのシグナルト
ランスダクションを遮断する能力を試験する.
たTNF−Rの領域に空間的にフィットする,シグナリ
ングおよび開裂のインヒビターの創製 TNF−Rの三次元構造を,それから生成させた結晶の
X線結晶構造解析によって決定される.突然変異分析
(図3〜6)により,受容体のシグナリングまたは開裂
に必須であることが見出された領域の構造にとくに注意
しなければならない.これらの重要な領域の構造を完全
なものにするため,既知分子の三次元構造をを上記分析
によって想定された構造と比較する.この方法で,誘導
された相補構造に類似すると考えられる分子について,
受容体のシグナリングおよび開裂との干渉能力を調べ
る.効果の何らかの兆候が見出されたならば,所望の相
補構造にさらに近づくために,これらの分子をそれらの
誘導体を創製することによって改良する.構造のこのよ
うな連続的改変および生物活性の測定によって,シグナ
リングおよび蛋白分解の効果的なインヒビターが得られ
る.
ードするヌクレオチド配列からなる組換えDNA分子の
創製ならびにそれらの発現 ペプチドおよび他の分子はまた,遺伝子操作技術によっ
ても製造できる.これらの製造には,これらの技術で用
いられるすべてのツールが包含される.すなわち,この
ようなペプチドおよび他の生物学的分子をコードするヌ
クレオチドからなるDNA分子が提供される.これらの
DNA分子は,ゲノムDNA,cDNA,合成DNAお
よびそれらの組合せのいずれであってもよい.これらの
ペプチドおよび他の分子のアミノ酸配列が決定されたな
らば,このようなペプチドおよび分子をコードするDN
A分子の創製は慣用手段で行われる.
たは酵母中で,適当な発現ベクターを用いて行うことが
できる.本技術分野で知られている任意の方法が採用で
きる.たとえば,上述の方法で得られたペプチドまたは
他の分子をコードするDNA分子は,適当に構築された
発現ベクター中に,本技術分野でよく知られた技術によ
って挿入される(Maniatisら,1982参
照).二本鎖cDNAを,合成DNAリンカーまたはブ
ラント末端リゲーション法の使用を含むホモポリマーテ
ーリングまたは制限連結によって,プラスミドベクター
に連結される.DNAリガーゼはDNA分子をリゲート
するために使用され,望ましくない連結はアルカリホス
ファターゼによる処置で回避される.
は蛋白質(以下,簡単に「蛋白質」という)を発現でき
るためには,発現ベクターはさらに,遺伝子発現および
蛋白質の生成を可能にするように,所望の蛋白質をコー
ドするDNAに連結された転写および翻訳調節情報を含
む特異的ヌクレオチド配列から構成されていなければな
らない.第一に,遺伝子が転写されるために,RNAポ
リメラーゼによって認識可能なプロモーターによって先
行されていなければならない.これにポリメラーゼが結
合し,その結果,転写過程が開始される.このようなプ
ロモーターとしては様々なものが使用されていて,その
効率も多様である(強いプロモーターや弱いプロモータ
ーがある).原核細胞用と真核細胞用でも異なってい
る.
性プロモーター,たとえばバクテリオファージΔのin
tプロモーター,pBR322のβ−ラクタマーゼ遺伝
子のblaプロモーター,およびpPR325のクロラ
ムフェニコールアセチルトランスフェラーゼのCATプ
ロモーター等,また誘導性プロモーター,たとえばバク
テリオファージ△の主要右および左プロモーター(PL
およびPR),大腸菌のtrp,recA,lacZ,
lacI,ompFおよびgalプロモーター,もしく
はtrp−lacハイブリドプロモーター等である(G
lick,B.R.,1987).
プロモーターの使用に加えて,原核細胞中での高レベル
の遺伝子発現のためには,mRNAの効率的な翻訳を確
実にするためには,リボソーム結合部位の使用も必要で
ある.一例には,開始コドンから適当な位置に配置さ
れ,16S RNAの3´ 末端と相補性のシャイン−
ダルガノ配列(SD配列)がある.
て,異なる転写および翻訳調節配列が使用される.それ
らには,ウイルス起源たとえばアデノウイルス,ウシパ
ピローマウイルス,シミアンウイルス等に由来するもの
がある.この場合,調節シグナルは特定の遺伝子に関連
し,高い発現レベルを有する.たとえば,ヘルペスウイ
ルスのTKプロモーター,SV40初期プロモーター,
酵母gal4遺伝子プロモーター等がある.転写開始調
節シグナルは,遺伝子の発現を調節できるようにリプレ
ッションおよびアクティベーションを可能にするものが
選択される.
するヌクレオチド配列からなるDNA分子ならびに操作
性に連結された転写および翻訳調節シグナルは,所望の
遺伝子配列を宿主細胞の染色体中に統合できるベクター
に挿入される.導入されるDNAをその染色体中に安定
に統合された細胞は,その発現ベクターを含有する宿主
細胞の選択を可能にする1種または2種以上のマーカー
も導入することによって,選択できる.マーカーは,栄
養要求宿主への栄養要求性,殺生物剤耐性たとえば抗生
物質または銅のような重金属等への耐性を付与する.選
択可能マーカー遺伝子は,発現させるDNA遺伝子配列
に直接連結させるか,または同じ細胞にコトランスフェ
クションによって導入できる.他の要素もまた,単一鎖
結合蛋白質mRNAの至適合成には必要である.これら
の要素には,スプライスシグナル,ならびに転写プロモ
ーター,エンハンサーおよび終結シグナル等が包含され
る.このような要素が導入されたcDNA発現ベクター
には,Okayama(1983)によって記載された
ベクターがある.
DNA分子は,レシピエント宿主中で自律複製が可能な
プラスミドまたはウイルスベクター中に挿入される.特
定のプラスミドまたはウイルスベクターの選択に重要な
因子は,そのベクターを含有するレシピエント細胞のそ
のベクターを含まないレシピエント細胞からの選択の容
易性,特定の宿主細胞中に望まれるベクターのコピー
数,宿主細胞と異なる種の間でベクターを「シャトル」
できることが望まれるか否か等である.
で複製可能なプラスミド,たとえばpBR322,Co
lE1,pSC101,pACYC184等(Mani
atisら,1982参照);バチルスプラスミドたと
えばpC194,pC221,pT127等(Gryc
zan,T.,1982);ストレプトミセスプラスミ
ドたとえばpIJ101等(Kendall,K.J.
ら,1987);ストレプトミセスバクテリオファー
ジ,たとえばΦC31(Chater,K.F.ら,S
ixth International Sympos
ium on ActinomycetalesBio
logy);およびシュードモナスプラスミド(Joh
n.J.F.ら,1986,Izaki,K.ら,19
78)が包含される.
V,ワクシニア,SV40,2−ミクロンサイクル等,
またはそれらの誘導体が包含される.このようなプラス
ミドは本技術分野においてよく知られている(Bots
tein,D.ら,1982;Broach,J.
R.:The Molecular Biology
ofthe Yeast Saccharomyce
s:Life Cycleand Inheritan
ce,1981;Broach,J.R.,1982;
Bollon,D.P.ら,1980;Maniati
s,T.:CellBiology:A Compre
hensive Treatise,Vol.3:Ge
ne Expression,1980).
発現用に準備されたならば,DNA構築体を,様々な適
当な手段,たとえばトランスフォーメーション,トラン
スフェクション,接合,プロトプラスト融合,エレクト
ロポレーション,リン酸カルシウム沈降,直接マイクロ
インジェクション等の任意の手段により,適当な宿主脂
肪に導入される.
も真核細胞でもよい.好ましい厳格宿主には,大腸菌,
バチルス,ストレプトミセス,シュードモナス,サルモ
ネラ,セラチア等芽包含される.最も好ましい原核宿主
は大腸菌である.とくに興味がある細菌宿主には,大腸
菌K12株294(ATCC31446),大腸菌X1
776(ATCC31537),大腸菌W3110(F
−,ラムダ−,原栄養性,ATCC27325),およ
び他の腸内細菌,たとえばネズミチフス菌または霊菌お
よびシュードモナス種がある.このような条件下には,
蛋白質はグリコシル化されない.原核宿主は発現プラス
ミド中のレプリコンまたは制御配列に適合性でなければ
ならない.
ォールディングまたは正しい位置でのグリコシル化を含
む翻訳後修飾を与えるので,哺乳動物細胞,たとえばヒ
ト,サル,マウスおよびチャイニーズハムスター卵巣
(CHO)細胞である.酵母細胞でも,グリコシル化を
含む翻訳後修飾を行うことができる.所望の蛋白質の酵
母中での製造に利用できる,強力なプロモーター配列と
高コピー数のプラスミドを使用する多くの組換えDNA
戦略がある.酵母は,クローン化哺乳動物遺伝子産物上
のリーダー配列を認識し,リーダー配列をもつペプチド
(すなわち,プレペプチド)を分泌する.
含有細胞の増殖を選択する選択培地中で増殖っせる.ク
ローン化遺伝子配列の発現により,所望の蛋白質の産生
が起こる.組換え蛋白質の精製は,この目的で知られて
いる方法に任意の方法によって実施できる.以上,p5
5−TNF−Rを参照しながら説明したが,p75−T
NF−Rについての知識から,p75−TNF−Rにつ
いても同様に機能することは明白である.したがって,
本発明は,既知の両TNF受容体のシグナルトランスダ
クションおよび/または開裂を包含するものである.
ノ酸配列.サークルで囲んだ部分はリーダーおよび膜通
過ドメインの配列であり,矢印は行われた変異および欠
失を示す.
変異体の細胞破壊作用のシグナリング,およびさらに1
0個のアミノ酸が欠失した変異体Δ:405〜426の
シグナリングの消失.
F−R変異体の細胞破壊作用のシグナルトランスダクシ
ョンの低下.
p55TNF−Rの細胞外部分の脱落の誘導の消失.
9のいずれかの欠失,ならびに全アミノ酸170〜17
9の欠失の,p55TNF−R細胞外部分の脱落誘導の
消失
トランスダクションおよび/または開裂の修飾方法
グナルトランスダクションの修飾およびこれらのTNF
−Rの開裂の修飾に関する。さらに詳しくは,本発明
は,TNF−Rまたはその受容体と相互作用するエフェ
クター蛋白質に干渉し,したがってTNFの機能に関連
する疾患の予防的または治療的応用に使用できるペプチ
ドまたは他の分子を提供する。
前炎症サイトカインであって,病原体に対する宿主の防
御,ならびに細胞機能に対する様々な作用を介して炎症
の有害な各種兆候の発現に関与している(Old,19
90;Beutler&Cerami,1989)。こ
れらの作用は,大部分の種類の細胞上に発現される,特
異的高親和性細胞表面受容体(TNF−R)へのTNF
の結合によって開始される(Baglioniら,19
85;Beutlerら,1985;Kull ら,1
985;Tsujimotoら,1985;Aggar
wal ら,1985;Israelら,1986)。
この受容体はTNFに対する細胞応答として細胞内シグ
ナルを提供する(Engelmann ら,1990
a)。種類の異なる細胞に別個に発現するTNFの2つ
の分子種,p55およびp75 TNF−Rが同定され
ている(Engelmann ら,1990b;Bro
ckhausら,1990)。
明瞭なTNFの特性の一つは,その細胞死を誘発する能
力出有る。自己免疫疾患,慢性関節リウマチ,移植片拒
絶および移植片対宿主病のような多くの重篤な疾患にお
いて,TNFは病的組織破壊の主要な原因であると思わ
れる。したがって,これらの状態におけるTNF活性の
遮断は,これらの疾患における新たな治療法の開発に極
めて重要である。
の抗腫瘍活性または抗細菌活性が有益な状況では,その
機能の増強が有利である。
の細胞傷害作用の主要なメディエーターは,これらの細
胞系において優勢なTNF−Rでもあるp55TNF−
Rである。この受容体の遮断はTNFの細胞破壊作用を
消失させ,一方,この受容体分子の集合の誘導はTNF
の細胞傷害性と類似の作用を発現させることができる。
5)TNF−Rの溶解型は,TNF能の阻害作用を示す
ことが明らかにされている。これらの溶解型が細胞表面
型から蛋白分解的に誘導されることの証拠も示されてい
る(Nopharら,1990;Porteu & N
athan,1990;Porteuら,1991)。
開裂の両者が,受容体とある細胞性エフェクター蛋白質
の間の相互作用を反映するものと思われる。すなわち,
調節型プロテアーゼとの相互作用による開裂,およびあ
るシグナリング活性を有する蛋白質との相互作用による
シグナリングである。
シグナルトランスダクションおよび/または開裂の修飾
方法であり,TNF−Rの配列における1個または2個
以上のアミノ酸またはTNF−Rと相互作用するエフェ
クター蛋白質に干渉することからなる方法を提供する。
し,またはそれと相互作用するエフェクター蛋白質に影
響し,その結果,その部分的もしくは全体的阻害を生じ
ることによりシグナルトランスダクションを修飾し,ま
たは受容体の脱落に影響し,すなわち溶解型の開裂を停
止させる。
る,すなわち受容体配列における1個もしくは2個以上
のアミノ酸と相互作用するか,またはエフェクター蛋白
質と相互作用する,すなわちTNF−Rの正常機能を修
飾するペプチドまたは他の分子を提供する。上記分子に
は抗体またはそのフラグメントも包含される。ペプチド
および他の物質は慣用方法または組換え方法で製造でき
る。
質からなる,TNF関連疾患処置用の医薬組成物を提供
する。
ノ酸配列を示し,サークルで囲んだ部分はリーダーおよ
び膜通過ドメインの配列であり,矢印は行われた変異お
よび欠失を示す。図2は,調べた様々な欠失変異体を例
示する。図3は,アミノ酸415〜426が欠失したp
55TNF−Rの変異体が,なお細胞破壊作用のシグナ
ルを発することがでるのに対し,それからさらに10個
のアミノ酸が欠失した変異体△:405〜426はシグ
ナリングを生じないことを示す。図4は,197ser
がalaで置換されたp55TNF−R変異体では,細
胞破壊作用のシグナルをトランスデュースする能力が低
下していることを示す。図5は,197serがala
で置換された変異体では,p55TNF−Rの細胞外部
分の脱落の誘導が消失していることを示す。図6は,ア
ミノ酸170〜174もしくは175〜179のいずれ
かの欠失,ならびに全アミノ酸170〜179の欠失
が,p55TNF−Rの細胞外部分の脱落の誘導を消失
させることを示す。
酸の短いストレッチが同定され,これはTNFによる細
胞死の誘発に必須であることが見出された。細胞内部分
にC末端欠失があるp55TNF−Rの変異体では,ア
ミノ酸のこのストレッチが欠失していると,細胞傷害作
用のシグナルを発することができない。これに対し,先
端部切断受容体でも,このアミノ酸配列を含有すれば,
細胞死を完全に誘導できる。この配列に特異的に結合で
きる分子,またこの配列構造に類似するが細胞死の刺激
能力を欠く分子も同様に,TNFに対する細胞内阻害剤
として適用できる。これらは,TNF−Rの,シグナル
トランスダクション連鎖における下流を機能化する分子
との相互作用を阻害する。
発に必要であり,またこの受容体の溶解型の脱落に決定
的な役割を果す,ヒトp55TNF−Rの膜通過ドメイ
ンにおける特異的アミノ酸が同定された。このアミノ酸
を「中性」アミノ酸と交換すると,シグナリングは著し
く損われるが,シグナルトランスダクション機構の完全
な不活性化は招来しない。これは受容体の溶解型の脱落
も消失させる。したがって,このアミノ酸と特異的に相
互作用するように設計された分子は,TNFの細胞傷害
作用を緩和することができ,また受容体の細胞外,溶解
型の脱落の阻害により細胞表面上の受容体部位の利用を
高め,細胞死を誘発することなくTNFの治療目的での
使用を可能にする。
領域におけるアミノ酸の他のストレッチが受容体の溶解
型の開裂に必須であることも見出された。したがって,
このストレッチへの干渉,またはそれと相互作用するエ
フェクター蛋白質への干渉も,受容体の機能化に影響す
ることが考えられる。
体を発現するA9細胞のクローンが,放射標識ヒトTN
Fの結合によって同定された。非トランスフェクトA9
細胞または対照トランスフェクト,すなわちネオマイシ
ン耐性付与プラスミドのみでトランスフェクトされたA
9細胞に比較して,TNF結合が約10倍増大したクロ
ーンを以下の研究に使用した。
胞傷害作用に対する感度を,TNF作用を模倣できるヒ
トp55TNF−Rに対するモノクローナル抗体で調べ
たところ,野生型または変異受容体によるトランスフェ
クタントの間に異なる効果が観察された。野生型ヒトp
55TNF−Rでトランスフェクトされた細胞は,非ト
ランスフェクトまたは対照トランスフェクトA9細胞に
対しては全く作用を示さなかったこれらの抗体の細胞傷
害作用に対して,著しく感受性になった。これに反し
て,細胞内アミノ酸405〜426の欠失をもつ変異受
容体を発現するトランスフェクタントは,同じレベルの
受容体を発現しているにもかかわらず,ヒトp55TN
F−Rに対する抗体には全く応答しなかった。しかしな
がら,これらの細胞は,TNFに対する内因性マウス受
容体を介して作用するヒトTNFには応答できて,非感
受性がシグナルトランスダクション経路におけるポスト
受容体の遮断によるものではなかったことが証明され
た。
10アミノ酸短い欠失を有する受容体変異体(del:
415〜426)は,トランスフェクトされた細胞に,
ヒトp55TNF−Rに対する抗体の細胞破壊作用への
高い応答性を付与した。これは,アミノ酸405〜41
4,またはその一部分が,TNFの細胞傷害作用のため
のヒトp55TNF−Rのシグナリングに必須であり,
一方,アミノ酸415〜426は必須ではないことを示
している。
における単一のセリン残基(アミノ酸197)が特定部
位の突然変異誘発により,アミノ酸配列のすべての既知
二次構造と適合できるといわれるアミノ酸,アラニンに
よって交換された。この受容体変異体でトランスフェク
トされた細胞を機能的に分析したところ,これらの細胞
には,ヒトp55TNF−Rに対する模倣抗体に応答し
ての細胞死の誘発に有意な損傷が明らかにされた。しか
しながら,この機能的崩壊は完全ではなく,わずかな細
胞破壊作用は,なお観察された。
179,または両者すなわちアミノ酸170〜179が
欠失したさらに他の変異体では,受容体の可溶性細胞外
型の脱落が消失した。この所見は,膜通過ドメインのす
ぐ外側にある,受容体のアミノ酸170〜179または
その一部分の領域が,可溶性TNF受容体の形成を可能
にするためには,無傷でなければならないことを示して
いる。したがって,この領域への干渉,またはそれと相
互作用するエフェクター蛋白質は,脱落を消失させるこ
とになる。この場合,エフェクター蛋白質は蛋白分解酵
素であると考えられる。
自体もしくはそのある領域または受容体と相互作用する
エフェクター蛋白質のいずれかと相互作用できるペプチ
ドおよび他の分子,ならびにこれらのペプチドおよび他
の分子の製造方法を提供する。
用する蛋白質を,細胞抽出物から,たとえばこれらの領
域をリガンドとして用いるリガンドアフィニティー精製
法によって単離する。ついで,その受容体または単離さ
れたエフェクター蛋白質のいずれかに結合し,したがっ
てそれらの相互作用に干渉する物質についてスクリーニ
ングを実施した。このようなスクリーニングは以下の方
法のいずれかによって行われる。
または脱落に重要であることが見出されたTNF−Rの
アミノ酸領域に相当する標的ペプチドを合成し,ペプチ
ドライブラリーを,それに結合するリガンドについてス
クリーニングした。これらの領域に結合するペプチドは
さらに,TNF−Rにも結合するものについてスクリー
ニングする。標的ペプチドおよびTNF−Rの両者に高
いアフィニティー結合が可能なペプチドを最後に,所望
の生物学的活性を発揮する,すなわちTNF−Rの正常
な機能に影響する能力についてスクリーニングする。
る薬剤を含めて様々な有機分子について,TNF−Rの
正常な機能に干渉する能力をスクリーニングする。これ
は,これらの分子が,TNF−Rのシグナルトランスダ
クションおよび/または脱落に重要であることが見出さ
れたアミノ酸またはアミノ酸領域と異なる様式で結合ま
たは相互作用できるか否かを調べることにより決定され
る。
かび培養生成物,真核細胞培養生成物および粗サイトカ
インプレパレーションのような生物学的物質のブロス
も,上述のアミノ酸標的ペプチドによりスクリーニング
する。このスクリーニングで得られた分子をついで,所
望の生物学的機能を行う能力についてスクリーニングす
る。
樹脂を通した全抽出物のクロマトグラフィーによって得
られるエフェクター蛋白質を,上記ペプチドライブラリ
ー,有機分子および生物学的ブロスのスクリーニングに
使用する。この方法でエフェクター蛋白質に結合するこ
とが見出された分子を,ついで,エフェクター蛋白質と
TNF−Rの間の相互作用を阻止する能力,すなわちT
NF−Rの正常機能に干渉する能力について調べる。
白質におけるアミノ酸領域の四次元構造に空間的にフィ
ットし,したがってこの両者の相互作用に干渉する分子
を設計する。
それらが生物学的物質である限り,生物工学的手法によ
っても製造できる。この方法により,これらの分子の大
量生産が可能になる。ペプチドは,既知のペプチド合成
法により,またはそれらをコードするDNA配列を含有
する発現ベクターを用いて製造できる。酵素的方法出産
生される他の分子の場合には,適当な培養細胞中に包含
された酵素を製造することにより,作成できる。
る医薬組成物は,哺乳動物におけるTNFの有害作用に
拮抗するため,すなわち過剰のTNFが内因的に形成さ
れるか外因的に投与された状態の処置に,またはTNF
の有益作用を増強するために,すなわち腫瘍の処置に,
使用できる。
発明のペプチドまたは他の分子を含有する。この医薬組
成物は,TNFが過剰な状態,たとえば敗血症ショッ
ク,カヘキシー,移植片対宿主反応,自己免疫疾患たと
えば慢性リウマチ等を適応とする。この医薬組成物は,
たとえば外因的に投与された過量のTNFの作用を消す
ためにも使用できる。
応じて,許容された投与経路を介して投与される。たと
えば,敗血症ショックの場合,静脈内投与が好ましい
が,関節炎の場合には局所注射を指示できる。この医薬
組成物は,連続的に,すなわち輸液の方法でも,また経
口的にも投与できる。処方およひ用量は,処置すべき状
態,投与経路,および処置される患者の状態や体重に依
存する。正確な用量は担当医師によって決定されること
になる。
えば活性成分を,場合に応じて,医薬的および生理的に
許容される担体および/または安定剤および/または賦
形剤と混合して製造され,たとえば投与量バイアル中で
の凍結乾燥により剤形に調製される。
これらは本発明を限定するものではない。例1:変異p55TNF受容体の構築 ヒトp55TNF−RのcDNA(Nopharら,1
990)をBanIIおよびNheI 制限酵素で消化
して,大部分の5′および3′非コード領域を除去し
た。変異体△:405〜426およびΔ:415〜42
6(図3)は,Promegaの突然変異誘発キット”
Altered Sites”を用いて,このcDNA
の短縮型の特定オリゴヌクレオチドの突然変異誘発によ
って生成させた。停止コドンは,システイン404(変
異体△:405〜426;受容体中のアミノ酸の番号は
Loetscherら,1990による)の後にオリゴ
ヌクレオチド5′CTG CTG GGC TGC T
AG CCT GGA GGA CAT3′を用いて,
またグリシン414(変異体△:416〜426)の後
にオリゴヌクレオチド5′AAG CCC TTT G
CG GCT AGCCCC GCC GCC CT
3′を用いて挿入した。cDNAの他の変異体は同様
に,試験した残りの変異体についての所望の突然変異を
指図する適当なオリゴヌクレオチドを用いて製造した。
野生型および突然変異cDNAを,骨髄増殖性肉腫ウイ
ルスプロモーター,SV40イントロンおよびSV40
ポリアデニル化シグナルを含有する真核細胞発現ベクタ
ーpMPSVEH(Arteltら,1988)に導入
した。
容体の発現 マウスA9系の細胞を,10%胎児ウシ血清,100単
位/mlペニシリンおよび100μg/mlストレプト
マイシン含有ダルベッコ改良イーグル培地(DMEM,
生育培地)で培養した。細胞を,野生型および変異受容
体をネオマイシン耐性付与プラスミドpSV2neoと
ともにコードする発現構築体で,リン酸カルシウム沈降
法(Graham & van der Eb,197
3)を用いてトランスフェクトした。500μg/ml
のG418(Sigma)含有生育培地中での10〜1
4日選択後,耐性コロニーを単離し,細胞に対するTN
F結合を測定することにより,ヒトp55TNF−R
(hu−p55−TNF−R)の発現を調べた。全トラ
ンスフェクタント中,少なくとも3つの異なるクローン
を機能アッセイで分析して,それらの性質のクローン間
の変動をチェックした。
co,CA によって製造された組換えヒトTNF−α
(TNF,6×107単位/mg蛋白質)は,Boeh
ringer Institute,Vienna,A
ustriaのG.Adolf 博士によって恵与され
た。TNFは,クロラミンTにより,比放射能2000
mCi/mmolに放射標識した(Israelら,1
986)。TNFの結合の測定には,細胞を15mmの
組織培養プレートに,2×105細胞/プレート密度で
接種した。37℃で24時間インキュベート後,プレー
トを氷に移し,生育培地を除去し,1mM Ca Cl
2,1mM Mg Cl2,0.5%BSAおよび0.
02%Na N3を含有するPBS(0.154塩化ナ
トリウム+10mMリン酸ナトリウム,pH7.4,結
合緩衝液)200μl中,0.1nM濃度の放射標識T
NFを単独または1000倍過剰の非標識TNFととも
に適用した。氷上で3時間インキュベートしたのち,細
胞を洗浄し,ついで5mM EDTA含有PBS中でイ
ンキュベートして解離させた。細胞結合放射能はガンマ
ーカウンターで測定した。
−Rに対する抗体の細胞破壊作用の定量 アッセイの24時間前に,細胞を,96ウエルのプレー
トに30,000細胞/ウエルの密度で接種した。つい
で,生育培地を,シクロヘキシミド(CHI,He L
a細胞については25μg/ml,他の細胞種につては
50μg/ml)ならびにヒトTNF−αもしくはヒト
p55TNF−Rに対するモノクローナル抗体(Eng
elmann ら,1990b)を含有する生育培地1
00μlで交換した。さらに37℃で11時間インキュ
ベート後,前述の中性レッドの取り込みアッセイによ
り,細胞の生存度を評価した(Wallach,198
4)。
エフェクター蛋白質の単離 配列がシグナリングまたは開裂に重要なことが見出され
た受容体の領域に相当する合成ペプチドを,固体樹脂た
とえばセファロース,アガロースまたはアクリルアミド
ヒドラジドアガロース等に,グルタルアルデヒドのよう
な共有結合リンカーによって連結させる。細胞または細
胞膜の抽出物をこのようなカラムに適用し,それらに結
合した蛋白質を,たとえばpHを低下させて溶出させ
る。蛋白質を含有する分画を集め,慣用方法によってさ
らに精製する。この更なる精製においては,蛋白質はそ
れらの比活性(蛋白分解またはシグナリング)の測定に
よって追跡できる。
質と相互作用する抗体またはそのフラグメントの調製 TNF−Rもしくはその中のその機能に必須であること
が見出された領域,またはそれらと相互作用する精製エ
フェクター蛋白質を,適当なプロトコールを用いて抗体
の開発に一般に使用されるマウス,ウサギまたは他の適
当な動物に注射する。モノクローナル抗体は常法によ
り,免疫処置動物の脾臓を用いて上記蛋白質に対して発
生させる。脾臓細胞からまたはそれによって生成させた
ハイブリドーマから抽出されたDNAを使用して,組換
えDNA技術により抗体を産生させる。この方法で,そ
の受容体のシグナルトランスダクションまたは開裂に干
渉することによりTNFの機能を修飾する抗体が得られ
る。抗体をコードするDNAを用い,その構造が抗体お
よびその誘導体の超可変領域に相当し,同じ結合活性を
有するもっと小さな分子が構築される。これらの分子
は,受容体の細胞質内ドメインまたは細胞質内エフェク
ター蛋白質と相互作用するために細胞膜の透過が可能な
ように設計される。
用に干渉する有機分子または生物学的ブロスの他の成分
の同定 例5のように単離され,精製されたエフェクター蛋白質
を,たとえば125Iもしくは他の放射性トレーサー,
または蛍光マーカーで標識し,固相に結合した受容体分
子またはそのフラグメントとの相互作用の効率を,その
相互作用に干渉できる分子を同定するために,各種生物
学的ブロスまたは合成有機分子の存在下に測定する。同
じ方法により,このような分子の粗プレパレーションか
らの精製を追跡することができる。
スダクションまたは脱落)に干渉できるペプチドの製造 A.標的ペプチドの合成 標的ペプチドは以下の配列を有する。 ペプチドA:IleGluAsnValLys ペプチドB:GlyThrGlnAspSer ペプチドC:IleGluAsnValLysGlyT
hrGlnAspSer ペプチドD:LeuGluAspIleGluGluA
laLeuCysGly ペプチドAは図1に示すTNF−Rのアミノ酸配列のア
ミノ酸170〜174に,ペプチドBはアミノ酸175
〜179に,ペプチドCはアミノ酸170〜189に,
ペプチドDはアミノ酸405〜414に相当する。標的
ペプチドは通常の操作,たとえばChang C.D.
& Meienhoffer,J.(1978);Gr
andas,A.ら(1989);Fournier,
A.ら(1989);Stewart,M.J.& Y
oung,J.D.(1984)または類似の方法によ
り,Fmoc保護アミノ酸誘導体を用いて合成される。
とえばジビニルベンゼン(1%DVB)で架橋されたポ
リエチレン製で,直径約200ミクロン,約1ミリ当量
の結合部位たとえば一級アミンまたは酸不安定性クロロ
メチル基を含むビーズ上に合成スル。シスタミンのよう
なリンカーを,適当なクロスリンカーたとえばグルタル
アルデヒドを用いてカップリングさせることができる。
ペプチド合成はシステアミンの遊離アミン上で行われ
る。合成の終結時には,システアミン橋を,緩和な還元
たとえばジチオスレイトールの使用により切断し,遊離
のC末端SH基を有するペプチドを生成させる。多くの
ペプチドに独特なこの基は,認識分子の結合のための,
たとえばイミノビオチン−マレイミドとの反応による,
特異的修飾部位として働く。
イズのペプチドのスクリーニングが可能のように設計さ
れ,約100までの異なるアミノ酸誘導体から構成され
る。最初の6個のアミノ酸はすべての異なるアミノ酸誘
導体を各合成サイクルに導入することによって,ランダ
ムに合成される。最後の3回の合成サイクルでは,ビー
ズ毎に独特の配列が,以下のように合成される。6番目
のアミノ酸の導入後,ビーズを小分けする。小分けの数
は異なるアミノ酸誘導体の数と同一とする。ついで,単
一の小分けのすべてのビーズの成長ポリペプチド連鎖の
7番目の位置には,単一のアミノ酸誘導体が導入され
る。次に,すべて一緒に混合し,前のように再分配す
る。この操作を3回反復すると,各ビーズ毎に計3個の
独特なアミノ酸残基の導入が起こる。合成のこのフォー
マットは,位置1〜6でのペプチド合成に使用されたラ
ンダム合成フォーマットと区別するために,「体系化合
成」と呼ばれる。一次ライブラリーはついで,上述のよ
うにスクリーニングする。スクリーニングの結果は標的
配列に結合可能な特異的トリペプチド配列の選択を可能
にする。
ーニングによって適当なトイペプチド配列が同定された
のちに行われる。二次ライブラリーの合成は,考え方は
一次ライブラリーと同様に実施される。最初の3個のア
ミノ酸残基はランダムに合成され,次の3固のアミノ酸
残基は体系化合成で合成され,最後の3つのアミノ酸は
一次ライブラリーのスクリーニングから誘導された配列
に従って合成される。
と同様に合成される。最初の3個のアミノ酸残基は体系
化合成で合成され,最後の6つのアミノ酸残基は一次お
よび二次ライブラリーのスクリーニングから誘導された
配列に従って導入される。
9個のアミノ酸残基からなるペプチドが同定される。結
合が改良される可能性があるさらに長いペプチドを調製
するために,合成/スクリーニング過程を継続すること
もできる。また,ペプチドをさらに修飾すること,たと
えば,側鎖の架橋によるペプチドコンフォーメーション
の安定化,ペプチド結合の改変による蛋白分解的切断に
対する保護,側鎖への疎水基の接合による膜通過輸送能
の増大等も,その活性の改良に有利である。ついで,上
記戦略による修飾を行うこともできる。このアプローチ
は多くの修飾ペプチドの迅速なスクリーニングを可能に
し,所望のペプチドの同定に必要な時間を著しく短縮す
る。
相に分けることができる。すなわち, A相:リガンド結合,すなわち標的ペプチドおよびネイ
ティブ蛋白質への結合のスクリーニング, B相:ペプチドが,TNFに応答したTNF−R脱落を
低下もしくは消失させる能力またはTNF−Rによるシ
グナルトランスダクションを遮断する能力のスクリーニ
ング,である。
または精製TNF−Rに暴露する。結合リガンドの検出
は,リガンドの以下の直接標識たとえばテトラメチルロ
ーダミンのような蛍光染料による標識,または特異的な
ポリクローナル抗体および適当なマーカーたとえば酵素
アルカリホスファターゼもしくは西洋ワサビペルオキシ
ダーゼにカップリングした適当な第二の抗体の使用によ
って行うことができる。結合した酵素は適当な基質,た
とえばアルカリホスファターゼについてはニトロブルー
テトラゾリウムのようなテトラゾリウムにカップリング
したBCIP,または西洋ワサビペルオキシダーゼにつ
いてはクロロナフトールもしくはテトラメチルベンチジ
ンを用いて検出される。
えばFACS装置を用いるビーズの蛍光のモニタリン
グ,または肉眼検査によるビーズの色のモニタリングに
よって行われる。標識ビーズを混合物から回収し,個々
のビーズのペプチドを自動ペプチドシーケンサーにより
配列決定する。得られた配列データ二より,以後のライ
ブラリーの設計が可能になる。標的ペプチドに結合する
ビーズの検出後,それらの標的ペプチドを有する蛋白質
への結合を確認する。これは,高度に精製したTNF−
Rをリガンドとして使うほかは,標的ペプチドの結合の
測定に使用したのと同じ方法を用いて行われる。
的ペプチドとの高アフィニティー結合およひTNF−R
への結合が可能なペプチドの同定が行われたのち,ペプ
チドの所望の生物活性を発揮する能力についてのスクリ
ーニングを行う。これにより,細胞の外部での作動が期
待されるペプチド(TNF−R脱落の遮断を意図するペ
プチド)と,細胞質の内部で作動を意図する,たとえば
TNF−Rのシグナルトランスダクションの遮断を意図
するペプチドが識別される。
プチドのスクリーニング 標的ペプチドA,BまたはCおよびTNF−Rの細胞外
ドメインに結合できる全ペプチドについて,TNFに応
答したTNF−Rの脱落を低下させる能力を試験する。
細胞を,TNF−Rの細胞外ドメインに結合できるペプ
チドの混合物と反応させる。インキュベーション後,細
胞を溶解し,TNF−R分子を適当なMc Ab上イム
ノアフィニティーによって精製する。各ペプチドによっ
て脱落が妨害された細胞表面にのみTNF−R分子が残
ると考えることができる。したがって,精製されたTN
F−R分子はそれらの阻害ペプチドをもつことが期待さ
れる。ペプチドを,精製TNF−Rプレパレーションか
ら精製し,その配列を決定する。別法として,所望のペ
プチドを細胞自体から直接溶出し,TNF−Rを精製す
る必要をなくすこともできる。TNF−Rは細胞膜に極
めて近接した部位で切断されて細胞から脱落するので,
切断部位から遠い部位で結合するペプチドはすべて,脱
落したTNF−Rセグメントとともに細胞表面から除去
されることが期待される。細胞から抽出されたペプチド
はSEC−HPLCで精製するか,またはペプチドはイ
ミノビオチンで標識し(上述のように),アビジンカラ
ムを用いたアフィニティークロマトグラフィーで精製す
る。
スダクションの阻害を意図したペプチドのスクリーニン
グ TNF−Rによるシグナルトランスダクションを阻害で
きるペプチドのスクリーニングはもっと複雑である。ペ
プチドがTNF−Rのシグナル変換能に干渉する能力の
ための主要な障害作用を発揮するには,細胞膜を通過
し,標的細胞内の細胞質に十分高い濃度で蓄積する必要
がある。したがって,スクリーニングは分けて行われな
ければならない。最初の試験では,上述のようにして,
ペプチド(ビーズ上)が標的ペプチドおよびTNF−R
分子の精製細胞内ドメインに結合する能力について,ペ
プチドを試験する。結合可能なペプチドについて,TN
F−Rのシグナルトランスダクションを遮断する能力を
スクリーニングする。細胞膜を通過して細胞質内にペプ
チドが輸送されるのを容易にするためには,ペプチドを
ビーズ上で,たとえば(1)メチオニンのスルフォキシ
ドへの酸化,(2)ペプチド結合のそのケトメチレンイ
ソエステル(COCH2)による置換(Zachari
a,S.ら,1991),(3)ラウロイル誘導体の導
入(Muranishiら,1991)により,化学的
に修飾する。ペプチドの修飾は,ペプチドがビーズ上に
あるときに行われる。修飾されたペプチドについて,T
NF−Rの細胞内ドメインに結合する能力をスクリーニ
ングする。TNF−Rへの結合能力を維持しているペプ
チドをビーズ上から切断し,TNF−Rを発現する肝細
胞を用いて,細胞膜を通過してTNF−Rのシグナルト
ランスダクションを遮断する能力を試験する。
たTNF−Rの領域に空間的にフィットする,シグナリ
ングおよび開裂のインヒビターの創製 TNF−Rの三次元構造を,それから生成させた結晶の
X線結晶構造解析によって決定される。突然変異分析
(図3〜6)により,受容体のシグナリングまたは開裂
に必須であることが見出された領域の構造にとくに注意
しなければならない。これらの重要な領域の構造を完全
なものにするため,既知分子の三次元構造をを上記分析
によって想定された構造と比較する。この方法で,誘導
された相補構造に類似すると考えられる分子について,
受容体のシグナリングおよび開裂との干渉能力を調べ
る。効果の何らかの兆候が見出されたならば,所望の相
補構造にさらに近づくために,これらの分子をそれらの
誘導体を創製することによって改良する。構造のこのよ
うな連続的改変および生物活性の測定によって,シグナ
リングおよび蛋白分解の効果的なインヒビターが得られ
る。
ードするヌクレオチド配列からなる組換えDNA分子の
創製ならびにそれらの発現 ペプチドおよび他の分子はまた,遺伝子操作技術によっ
ても製造できる。これらの製造には,これらの技術で用
いられるすべてのツールが包含される。すなわち,この
ようなペプチドおよび他の生物学的分子をコードするヌ
クレオチドからなるDNA分子が提供される。これらの
DNA分子は,ゲノムDNA,cDNA,合成DNAお
よびそれらの組合せのいずれであってもよい。これらの
ペプチドおよび他の分子のアミノ酸配列が決定されたな
らば,このようなペプチドおよび分子をコードするDN
A分子の創製は慣用手段で行われる。
たは酵母中で,適当な発現ベクターを用いて行うことが
できる。本技術分野で知られている任意の方法が採用で
きる。たとえば,上述の方法で得られたペプチドまたは
他の分子をコードするDNA分子は,適当に構築された
発現ベクター中に,本技術分野でよく知られた技術によ
って挿入される(Maniatisら,1982参
照)。二本鎖cDNAを,合成DNAリンカーまたはブ
ラント末端リゲーション法の使用を含むホモポリマーテ
ーリングまたは制限連結によって,プラスミドベクター
に連結される。DNAリガーゼはDNA分子をリゲート
するために使用され,望ましくない連結はアルカリホス
ファターゼによる処置で回避される。
は蛋白質(以下,簡単に「蛋白質」という)を発現でき
るためには,発現ベクターはさらに,遺伝子発現および
蛋白質の生成を可能にするように,所望の蛋白質をコー
ドするDNAに連結された転写および翻訳調節情報を含
む特異的ヌクレオチド配列から構成されていなければな
らない。第一に,遺伝子が転写されるために,RNAポ
リメラーゼによって認識可能なプロモーターによって先
行されていなければならない。これにポリメラーゼが結
合し,その結果,転写過程が開始される。このようなプ
ロモーターとしては様々なものが使用されていて,その
効率も多様である(強いプロモーターや弱いプロモータ
ーがある)。原核細胞用と真核細胞用でも異なってい
る。
性プロモーター,たとえばバクテリオファージΔのin
tプロモーター,pBR322のβーラクタマーゼ遺伝
子のblaプロモーター,およびpPR325のクロラ
ムフェニコールアセチルトランスフェラーゼのCATプ
ロモーター等,また誘導性プロモーター,たとえばバク
テリオファージΔの主要右および左プロモーター(PL
およびPR),大腸菌のtrp,recA,lacZ,
LacI,ompFおよびgalプロモーター,もしく
はtrp−lacハイブリドプロモーター等である(G
lick,B.R.,1987).
プロモーターの使用に加えて,原核細胞中での高レベル
の遺伝子発現のためには,mRNAの効率的な翻訳を確
実にするためには,リボソーム結合部位の使用も必要で
ある。一例には,開始コドンから適当な位置に配置さ
れ,16S RNAの3′末端と相補性のシャイン−ダ
ルガノ配列(SD配列)がある。
て,異なる転写および翻訳調節配列が使用される。それ
らには,ウイルス起源たとえばアデノウイルス,ウシパ
ピローマウイルス,シミアンウイルス等に由来するもの
がある。この場合,調節シグナルは特定の遺伝子に関連
し,高い発現レベルを有する。たとえば,ヘルペスウイ
ルスのTKプロモーター,SV40初期プロモーター,
酵母ga14遺伝子プロモーター等がある。転写開始調
節シグナルは,遺伝子の発現を調節できるようにリプレ
ッションおよびアクティベーションを可能にするものが
選択される。
するヌクレオチド配列からなるDNA分子ならびに操作
性に連結された転写および翻訳調節シグナルは,所望の
遺伝子配列を宿主細胞の染色体中に統合できるベクター
に挿入される。導入されるDNAをその染色体中に安定
に統合された細胞は,その発現ベクターを含有する宿主
細胞の選択を可能にする1種または2種以上のマーカー
も導入することによって,選択できる。マーカーは,栄
養要求宿主への栄養要求性,殺生物剤耐性たとえば抗生
物質または銅のような重金属等への耐性を付与する。選
択可能マーカー遺伝子は,発現させるDNA遺伝子配列
に直接連結させるか,または同じ細胞にコトランスフェ
クションによって導入できる。他の要素もまた,単一鎖
結合蛋白質mRNAの至適合成には必要である。これら
の要素には,スプライスシグナル,ならびに転写プロモ
ーター,エンハンサーおよび終結シグナル等が包含され
る。このような要素が導入されたcDNA発現ベクター
には,Okayama (1983)によって記載され
たベクターがある。
DNA分子は,レシピエント宿主中で自律複製が可能な
プラスミドまたはウイルスベクター中に挿入される。特
定のプラスミドまたはウイルスベクターの選択に重要な
因子は,そのベクターを含有するレシピエント細胞のそ
のベクターを含まないレシピエント細胞からの選択の容
易性,特定の宿主細胞中に望まれるベクターのコピー
数,宿主細胞と異なる種の間でベクターを「シャトル」
できることが望まれるか否か等である。
で複製可能なプラスミド,たとえばpBR322,Co
lEl,pSC101,pACYC184等(Mani
atisら,1982参照);バチルスプラスミドたと
えばpC194,pC221,pT127等(Gryc
zan,T.,1982);ストレプトミセスプラスミ
ドたとえばpIJ101等(Kendall,K.J.
ら,1987);ストレプトミセスバクテリオファー
ジ,たとえばΦC31(Chater,K.F.ら,S
ixth International Sympos
ium on Actinomycetales Bi
ology);およびシュードモナスプラスミド(Jo
hn,J.F.ら,1986,Izaki,K.ら,1
978)が包含される。
V,ワクシニア,SV40,2−ミクロンサイクル等,
またはそれらの誘導体が包含される。このようなプラス
ミドは本技術分野においてよく知られている(Bots
tein,D.ら,1982;Broach,J.
R.:TheMolecular Biology o
fthe Yeast Saccharomyces:
Life Cycle and Inheritanc
e,1981;Broach,J.R.,1982;B
ollon,D.p.ら,1980;Maniati
s,T.:CellBiology:ACompreh
ensive Treatise,Vol.3:Gen
e Expression,1980)。
発現用に準備されたならば,DNA構築体を,様々な適
当な手段,たとえばトランスフォーメーション,トラン
スフェクション,接合,プロトプラスト融合,エレクト
ロポレーション,リン酸カルシウム沈降,直接マイクロ
インジェクション等の任意の手段により,適当な宿主脂
肪に導入される。
も真核細胞でもよい。好ましい厳格宿主には,大腸菌,
バチルス,ストレプトミセス,シュードモナス,サルモ
ネラ,セラチア等芽包含される。最も好ましい原核宿主
は大腸菌である。とくに興味がある細菌宿主には,大腸
菌K12株294(ATCC31446),大腸菌X1
776(ATCC31537),大腸菌W3110(F
−,ラムダー,原栄養性,ATCC27325),およ
び他の腸内細菌,たとえばネズミチフス菌または霊菌お
よびシュードモナス種がある。このような条件下には,
蛋白質はグリコシル化されない。原核宿主は発現プラス
ミド中のレプリコンまたは制御配列に適合性でなければ
ならない。
ォールディングまたは正しい位置でのグリコシル化を含
む翻訳後修飾を与えるので,哺乳動物細胞,たとえばヒ
ト,サル,マウスおよびチャイニーズハムスター卵巣
(CHO)細胞である。酵母細胞でも,グリコシル化を
含む翻訳後修飾を行うことができる。所望の蛋白質の酵
母中での製造に利用できる,強力なプロモーター配列と
高コピー数のプラスミドを使用する多くの組換えDNA
戦略がある。酵母は,クローン化哺乳動物遺伝子産物上
のリーダー配列を認識し,リーダー配列をもつペプチド
(すなわち,プレペプチド)を分泌する。
含有細胞の増殖を選択する選択培地中で増殖っせる。ク
ローン化遺伝子配列の発現により,所望の蛋白質の産生
が起こる。組換え蛋白質の精製は,この目的で知られて
いる方法に任意の方法によって実施できる。以上,p5
5−TNF−Rを参照しながら説明したが,p75−T
NF−Rについての知識から,p75−TNF−Rにつ
いても同様に機能することは明白である。したがって,
本発明は,既知の両TNF受容体のシグナルトランスダ
クションおよび/または開裂を包含するものである。
ノ酸配列。サークルで囲んだ部分はリーダーおよび膜通
過ドメインの配列であり,矢印は行われた変異および欠
失を示す。
変異体の細胞破壊作用のシグナリング,およびさらに1
0個のアミノ酸が欠失した変異体Δ:405〜426の
シグナリングの消失。
F−R変異体の細胞破壊作用のシグナルトランスダクシ
ョンの低下。
p55TNF−Rの細胞外部分の脱落の誘導の消失。
9のいずれかの欠失,ならびに全アミノ酸170〜17
9の欠失の,p55TNF−R細胞外部分の脱落誘導の
消失。
Claims (36)
- 【請求項1】 腫瘍壊死因子受容体(TNF−R)にお
けるシグナルトランスダクションおよび/または開裂の
修飾方法において,TNF−Rの配列における1個また
は2個以上のアミノ酸またはTNF−Rと相互作用する
エフェクター蛋白質に干渉することからなる方法 - 【請求項2】 TNF−Rはヒトp55−TNF−Rで
ある「請求項1」記載の方法 - 【請求項3】 TNF−Rはヒトp75−TNF−Rで
ある「請求項1」記載の方法 - 【請求項4】 TNF−Rにおけるシグナルトランスダ
クションの修飾方法において,ヒトp55−TNF−R
のアミノ酸405〜415またはヒトp75−TNF−
Rの相当するアミノ酸に干渉する方法 - 【請求項5】 シグナルトランスダクションの修飾方法
において,ヒトp55−TNF−Rの197serまた
はヒトp75−TNF−Rの相当するアミノ酸に干渉す
る方法 - 【請求項6】 TNF−Rの可溶性型の開裂を阻害する
方法において,ヒトp55−TNF−Rの197ser
またはヒトp75−TNF−Rの相当するアミノ酸に干
渉する方法 - 【請求項7】 TNF−Rの可溶性型の開裂を阻害する
方法において,ヒトp55−TNF−Rの170〜17
4のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当する
アミノ酸に干渉する方法 - 【請求項8】 TNF−Rの可溶性型の開裂を阻害する
方法において,ヒトp55−TNF−Rの175〜17
9のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当する
アミノ酸に干渉する方法 - 【請求項9】 TNF−Rの可溶性型の開裂を阻害する
方法において,ヒトp55−TNF−Rの170〜17
9のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当する
アミノ酸に干渉する方法 - 【請求項10】 TNF−Rまたはエフェクター蛋白質
に干渉してTNF−Rの正常機能を修飾できるペプチド
または他の分子 - 【請求項11】 ヒトp55−TNF−Rのアミノ酸4
05〜415またはヒトp75−TNF−Rの相当する
アミノ酸に干渉できる「請求項10」記載のペプチドま
たは他の分子 - 【請求項12】 ヒトp55−TNF−Rの197se
rまたはヒトp75−TNF−Rの相当するアミノ酸に
干渉できる「請求項10」記載のペプチドまたは他の分
子 - 【請求項13】 ヒトp55−TNF−Rの170〜1
74のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当す
るアミノ酸に干渉できる「請求項10」記載のペプチド
または他の分子 - 【請求項14】 ヒトp55−TNF−Rの175〜1
79のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当す
るアミノ酸に干渉できる「請求項10」記載のペプチド
または他の分子 - 【請求項15】 ヒトp55−TNF−Rの170〜1
79のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当す
るアミノ酸に干渉できる「請求項10」記載のペプチド
または他の分子 - 【請求項16】 ヒトp55−TNF−Rのアミノ酸4
05〜415またはヒトp75−TNF−Rの相当する
アミノ酸に干渉できるエフェクター蛋白質 - 【請求項17】 ヒトp55−TNF−Rの197se
rまたはヒトp75−TNF−Rの相当するアミノ酸に
干渉できるエフェクター蛋白質 - 【請求項18】 ヒトp55−TNF−Rの170〜1
74のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当す
るアミノ酸に干渉できるエフェクター蛋白質 - 【請求項19】 ヒトp55−TNF−Rの175〜1
79のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当す
るアミノ酸に干渉できるエフェクター蛋白質 - 【請求項20】 ヒトp55−TNF−Rの170〜1
79のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当す
るアミノ酸に干渉できるエフェクター蛋白質 - 【請求項21】 蛋白分解酵素からなる「請求項18〜
20」のいずれかに記載のエフェクター蛋白質 - 【請求項22】 TNF−Rまたはエフェクター蛋白質
に干渉してTNF−Rの正常機能を修飾できる抗体 - 【請求項23】 ヒトp55−TNF−Rのアミノ酸4
05〜415またはヒトp75−TNF−Rの相当する
アミノ酸に干渉できる「請求項22」記載の抗体 - 【請求項24】 ヒトp55−TNF−Rの197se
rまたはヒトp75−TNF−Rの相当するアミノ酸に
干渉できる「請求項22」記載の抗体 - 【請求項25】 ヒトp55−TNF−Rの170〜1
74のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当す
るアミノ酸に干渉できる「請求項22」記載の抗体 - 【請求項26】 ヒトp55−TNF−Rの175〜1
79のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当す
るアミノ酸に干渉できる「請求項22」記載の抗体 - 【請求項27】 ヒトp55−TNF−Rの170〜1
79のアミノ酸またはヒトp75−TNF−Rの相当す
るアミノ酸に干渉できる「請求項22」記載の抗体 - 【請求項28】 実質的に明細書に記載された「請求項
1」に記載の方法 - 【請求項29】 実質的に明細書に記載された「請求項
10」に記載のペプチド - 【請求項30】 実質的に明細書に記載された「請求項
16〜21」に記載のエフェクター蛋白質 - 【請求項31】 実質的に明細書に記載された「請求項
22」に記載の抗体 - 【請求項32】 モノクローナル抗体である「請求項3
1」記載の抗体 - 【請求項33】 「請求項10」に記載のペプチドまた
は他の分子をコードするヌクレオチド配列からなるDN
A分子 - 【請求項34】 「請求項33」記載のDNA分子から
なり,トランスフォーマント宿主細胞内で「請求項1
0」記載のペプチドまたは他の分子を発現できる複製可
能な発現ベクター - 【請求項35】 「請求項34」記載の複製可能な発現
ベクターでトランスフォームされた宿主細胞 - 【請求項36】 「請求項10」記載のペプチドまたは
他の分子を活性成分としてなる医薬組成物
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