JPH06234196A - 積層樹脂フィルム - Google Patents

積層樹脂フィルム

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JPH06234196A
JPH06234196A JP5024296A JP2429693A JPH06234196A JP H06234196 A JPH06234196 A JP H06234196A JP 5024296 A JP5024296 A JP 5024296A JP 2429693 A JP2429693 A JP 2429693A JP H06234196 A JPH06234196 A JP H06234196A
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JP
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layer
weight
resin film
film
propylene
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JP5024296A
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Inventor
Takao Yazaki
高雄 矢崎
Masataka Noro
正孝 野呂
Takashi Matsui
孝 松井
Mie Toyoda
美絵 豊田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ノコギリ刃切断性、風合、自己粘着性、可撓
性に優れ、電子レンジで加熱しても溶融破損しないラッ
プ包装用フィルムを提供する。 【構成】 ポリアミド樹脂フィルム層Aの片面または両
面に、エチレンとプロピレンと炭素数が4〜8のα−オ
レフィンとを共重合させて得た結晶性プロピレン系樹脂
の樹脂フィルム層Bを積層した積層樹脂フィルムであっ
て、前記B層には、特定構造のグリセリドおよび、炭素
数が12〜22の高級脂肪酸と脂肪族多価アルコールと
のエステルであって、少なくとも1個のアルコール性水
酸基を有する脂肪酸エステルより選ばれた防曇剤を0.
5〜15重量%含有することを特徴とする積層樹脂フィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着性、耐熱性、カッ
ト性、風合に優れた食品包装用ラップフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】食品包装用ラップフィルムは、一般家
庭、レストラン、スーパーマーケット等で食品をくるん
で冷蔵庫、冷凍庫に保存、或いはここより取り出して電
子レンジ(マイクロウェーブ調理器)で加熱するのに用
いられている。また、ラーメン、そば、スープ等の出前
にも中身の入った食器の上をラップすることに用いられ
ている。
【0003】ここで食品をラップするのは、食品の乾燥
防止(水分飛散防止)、保存中の風味、香気の飛散防
止、他食品からの香気、臭気の吸収防止、塵埃侵入防
止、食器からの食品の飛び出しを防止するためである。
このような食品包装用ラップフィルムは、幅20〜45
cmで紙管に20〜100m程度巻装され、紙製カート
ンボックスに収納されており、この箱の側壁上端に装着
されたノコギリ刃によって適宜必要量切断されて使用さ
れる。
【0004】ラップフィルムの切断に使用されるノコギ
リ刃は、一般に0.2〜0.3mm程度の鉄板をノコギ
リ状に切断しただけの簡単なもの、あるいは最近では、
硬質の厚紙をノコギリ刃状に断裁したものなど、いずれ
にしても極めて簡便な切断機構が採用されている。この
ラップフィルムとしては次の〜点が要求される。
【0005】 内容物が透視できる程度透明であるこ
と。 カートンボックスより手で引き戻す際、小片にちぎ
れないこと。 自己粘着性があること。 電子レンジで解凍するとき、フィルムが融解しない
程度の耐熱性を有すること。 ノコギリ刃でカットするときの引裂性が良好なこ
と。 ラップフィルムの素材としては、二軸延伸塩化ビニリデ
ン系樹脂フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、界面活性
剤を含有するエチレン系樹脂フィルム(特公昭38−4
174号、同43−8606号、USP4493867
号公報)が使用されている。
【0006】近年、地球環境問題の抬頭により、ポリ塩
化ビニルやポリ塩化ビニリデン等の塩素を含む樹脂素材
は、これらモノマー発癌性の疑いに始まり、軟質塩化ビ
ニル樹脂に多く使用される可塑剤の食品への移行による
食品衛生上の問題、土中埋没や焼却時に於けるダイオキ
シンの発生の疑い、又、焼却時に発生する塩素系ガス
が、酸性雨の一因になっている等、数多くの問題を孕ん
でいる。
【0007】また、塩化ビニリデン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニルを素材としたラップフィルムは使用に当って、切断
の際、フィルムの一部に裂け目ができると、この裂け目
が広がって、ノコギリ刃に沿って切断されずに斜めに切
れてしまう欠点がある。焼却時の問題がないエチレン系
樹脂製ラップフィルムは、伸び易く、引き裂きにくい
為、切断時にかなりの引張力を要し、フィルムをうまく
切断できなかったり、カートンボックスが変形したりす
る。また、電子レンジによる解凍の際の耐熱性が劣った
り、PSPトレー、金属、陶器等の容器に対する粘着性
が不足していたり、フィルムの腰強度が低く取り扱いに
くい等の問題があり、このため塩化ビニリデン系樹脂に
代替し得ず、市場の一部でしか使用されていない。
【0008】かかる塩化ビニリデン系樹脂フィルム、ポ
リ塩化ビニルフィルムの欠点を改良する目的で、特開平
3−175030号公報には、少なくとも外層、中間層
および内層の3つの樹脂層からなる積層フィルムであっ
て該外層および内層が(A)ポリプロピレン系樹脂10
0重量部、(B)ポリブテン又はポリイソブチレン5〜
40重量部および(C)炭素数2〜6のアシル基及び炭
素数8〜22のアシル基を有するグリセリド0.1〜1
0重量部からなるポリプロピレン系樹脂組成物から構成
され、該中間層が(D)脂肪族ポリアミド樹脂100重
量部および(E)半芳香族ポリアミド0〜60重量部か
らなるポリアミド樹脂組成物から構成されることを特徴
とするポリアミド樹脂積層フィルムが提案されている。
【0009】また、特開平4−86259号公報には、
それぞれポリプロピレン系樹脂からなる外層及び内層が
両表面層を構成し、該両表面層の間に脂肪族ポリアミド
樹脂からなる中間層を有する多層フィルムであって、上
記各樹脂をTダイ成形法又は水冷式インフレーション成
形法により共押出成形した後、フィルムの引取方向に延
伸倍率2ないし4.5倍で延伸して得られたものであ
り、フィルム全体の厚みが40μm以下であり、かつ、
上記中間層の厚みがフィルム全体の厚みの10〜90%
の範囲であることを特徴とする包装用フィルムが、更に
特開平4−249131号公報には少なくとも外層、中
間層及び内層の3層を有し、かつ該外層及び内層が
(A)ポリプロピレン系樹脂100重量部、(B)ポリ
ブテン又はポリイソブチレン3〜30重量部及び(C)
ポリグリセリン脂肪酸エステル0.2〜5重量部からな
るポリプロピレン系樹脂組成物からなり、該中間層が、
(D)脂肪族ポリアミド樹脂からなる積層フィルムを該
フィルムの引取方向に延伸倍率2.0〜4.5倍で延伸
して得られたものであり、フィルム全体の厚みが40μ
m以下であり、かつ上記中間層の厚みがフィルム全体の
厚みの10〜90%の範囲であることを特徴とする包装
用フィルムが提案されている。
【0010】これらポリアミド/ポリプロピレン積層フ
ィルムよりなるラップフィルムは、耐熱性が良好であ
る。しかしながら、ポリプロピレンとしてプロピレンホ
モポリマー、プロピレン・エチレンランダム共重合体ま
たはプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いてい
るので、実用上十分な粘着力を有するラップフィルムを
得ようとすると、手で触れたときベタベタした感じが
し、風合が悪い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリアミド
/ポリプロピレン積層フィルムよりなる食品包装用ラッ
プフィルムにおける前述の風合の問題を解決した耐熱
性、粘着力の優れるラップフィルムの提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリアミド樹
脂フィルム層(A)の片面または両面に、エチレンとプ
ロピレンと炭素数が4〜8のα−オレフィンとを共重合
させて得た結晶性プロピレン系樹脂の樹脂フィルム層
(B)を積層した積層樹脂フィルムであって、前記
(B)層には、次式(I)で示されるグリセリド
(a1
【0013】
【化2】
【0014】〔式中、R1 、R2 とR3 のうちの一つは
炭素数が2〜6のアシル基、他の一つは炭素数が8〜2
2のアシル基であり、残りの一つはHまたは炭素数が2
〜22のアシル基である。〕および、炭素数が12〜2
2の高級脂肪酸と脂肪族多価アルコールとのエステルで
あって、少なくとも1個のアルコール性水酸基を有する
脂肪酸エステル(a2)より選ばれた防曇剤を0.5〜
15重量%含有することを特徴とする積層樹脂フィルム
を提供するものである。〔但し、前記(B)層のプロピ
レン系樹脂の各構成成分量は、エチレン1〜10重量
%、プロピレン74〜96重量%、α−オレフィン3〜
25重量%である。〕
【0015】ポリアミド樹脂層(A) 耐熱性を付与するポリアミド樹脂層の素材のポリアミド
としては、密度が1.01〜1.16g/cm3 、融点
が165〜260℃、好ましくは220〜260℃、熱
変形温度(ASTM D−648;4.6kg/c
2 )が85〜250℃、好ましくは135〜230
℃、引張破断点伸び(ASTM D−638)が250
%以下のものが好ましい。具体的には、ナイロン−6、
ナイロン−6・6、ナイロン6・10、ナイロン11、
ナイロン−12、ナイロン6/6・6共重合体、ナイロ
ン6・6/6共重合体等を挙げることがてきる。
【0016】結晶性プロピレン系樹脂層(B) 柔軟性を付与する樹脂層(B)の素材のエチレン・プロ
ピレン・α−オレフィン共重合体よりなる結晶性プロピ
レン系樹脂は、プロピレン74〜96重量%、エチレン
1〜10重量%、α−オレフィン3〜25重量%を構成
成分とする結晶性プロピレン系樹脂である。好ましく
は、エチレン含量が1.5〜4重量%、ブテン−1含量
が8〜20重量%、プロピレン含量が90.5〜76重
量%の共重合体でメルトフローレート(JIS P−7
210;230℃、2.16kg荷重)が1〜12g/
10分、結晶化度が20〜55%(X線法)、より好ま
しくは20〜40%のプロピレン系共重合体が良い。
【0017】このようなプロピレン系共重合体は、特公
昭55−6643号、特開昭50−79195号、特開
昭54−162785号公報に身受けられるように、エ
チレンを0.5〜12重量%、好ましくは0.5〜4.
0重量%、プロピレンを60〜98.5重量%、好まし
くは75〜92重量%、α−オレフィンを1.0〜30
重量%、好ましくは5〜20重量%の比率で重合系に供
給し、チーグラー・ナッタ触媒を用いてランダム共重合
を行うことにより製造される。
【0018】α−オレフィンとしてはブテン−1、ペン
テン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−
1、4−メチルペンテン−1が利用でき、これらは単独
でまたは二種以上混合して用いられる。チグラー・ナッ
タ型触媒は、周知のように遷移金属化合物成分と還元性
金属化合物成分との組合わせから基本的になるものでそ
の各種の改変剤をも含めて周知のものである。
【0019】遷移金属化合物成分としては周期律表第IV
〜VI族遷移金属の化合物が一般に使用可能であるがそれ
らのうちでチタン化合物が好適である。該チタン化合物
としてはハロゲン化物、オキシハロゲン化物、アルコキ
シ化合物、アルコキシハロゲン化物等がある。具体的な
化合物としては四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化
チタン、三塩化チタン、三臭化チタン、三ヨウ化チタ
ン、二塩化チタンなどのチタンハロゲン化合物があり、
特に三塩化チタンが好んで使用される。これらは、混合
して使用することもできる。
【0020】最高原子価以下の原子価の化合物は最高原
子価化合物を水素、金属、有機金属化合物、金属水素化
物等で還元することによってつくることができるとこ
ろ、還元剤および(または)還元方法如何によっては還
元剤の分解ないし変性化合物が共存することがあるが、
そのようなものを使用することもできる。具体的には、
たとえば、四塩化チタンの金属アルミニウム還元による
TiCl3 ・1/3AlCl3 がある。
【0021】還元性金属化合物成分としては周期律表第
I〜III 族金属の水素化物および有機金属化合物が適当
である。特に適当な化合物は、アルミニウムの水素化物
および下記一般式(II)の有機アルミニウム化合物であ
る。
【0022】
【化3】AlRnX3-n (II)
【0023】ここで、Rは炭化水素残基、特に炭素数8
程度以下のアルキル、シクロアルキル、アリール基、X
はハロゲン、nは3,2,1,5または1である。ハロ
ゲンとしては少なくとも経済上の理由から塩素が適当で
ある。
【0024】このようなアルミニウム化合物の具体例を
挙げれば、トリアルキルアルミニウム(アルキル=メチ
ル〜オクチル特に低級アルキル(C4 以下程度))、ジ
アルキルアルミニウムクロリド、アルキルアルミニウム
セスキクロリド、アルキルアルミニウムジクロリド等が
ある。これらは混合して使用することもできる。これら
遷移金属化合物成分と還元性金属化合物成分との量比は
一般にチーグラー型触媒に採用されうる任意のものであ
りうる。具体的には、たとえば、チタン化合物Aと有機
アルミニウム化合物Bとの組合わせの場合には、B/A
モル比が0.5〜20程度、好ましくは1〜10であ
る。
【0025】前記二成分から基本的になるチーグラー型
触媒は、種々の改変剤によって改変することができるこ
とが知られている。このような改変性の一つの例は電子
供与性化合物である。電子供与性化合物としては、酸無
水物、エステル、ケトン、アミン、グリコール、グリコ
ールエーテルなどがある。具体的には、たとえばメタク
リル酸メチルなどである。
【0026】共重合を行なうに際し、不活性有機溶剤、
例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの炭化水素や、ク
ロルベンゼン、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素
の存在下または不存在下、あるいは上記α−オレフィン
などの重合用単量体を溶剤とし、あるいは気相で任意の
温度、例えば0〜200℃程度の温度(好ましくは30
〜100℃)、および任意圧力例えば常圧〜100気圧
程度の圧力(好ましくは常圧〜60気圧)、で分子量調
節剤たとえば水素を使用しあるいは使用しないで実施す
ればよい。
【0027】かかる結晶性プロピレン系樹脂は、三菱油
化(株)より三菱ポリプロ“SPX4400”、同SP
X1796の商品名で、住友化学工業(株)より住友ノ
ーブレンFL6316の商品名で販売されている。プロ
ピレン単独重合体では積層樹脂フィルムの剛性が高くな
りすぎ、可撓性が損われ、包まれる収納物とのフィット
性が悪い。プロピレン・エチレン(1.5〜6重量%)
ランダム共重合体では、剛性は若干低下するが可撓性の
改良効果が十分でない。
【0028】本発明において、このプロピレン系樹脂の
プロピレンに基づく構成単位が74重量%未満では得ら
れる樹脂がゴム様となり、成形が困難となると共に、フ
ィルムの透明性が損われる。逆に96重量%を越える
と、剛性が増し、可撓性が損われる。また、エチレンの
構成単位含量が1重量%未満ではプロピレン系樹脂のス
ラリー重合が困難である。10重量%を越えては共重合
体の結晶性が損われ、成形性、フィルムの透明性が損わ
れる。更に、プロピレン系樹脂におけるα−オレフィン
の構成単位含量が3重量%未満ではフィルムの可撓性改
良効果が小さく、25重量%を越えてはフィルムの透明
性が損われる。
【0029】このプロピレン系樹脂は、フィルムの透明
性を損わない範囲でエチレン・酢酸ビニル(酢酸ビニル
含量は5〜25重量%)、エチレン・アクリル酸(アク
リル酸含量は5〜20重量%)共重合体、エチレン・ア
クリル酸メチル共重合体(アクリル酸メチル含量は5〜
20重量%)、エチレン・メタクリル酸メチル共重合
体、密度が0.890〜0.910g/cm3 、メルト
インデックスが0.1〜10g/10分の低密度ポリエ
チレン、密度が0.886〜0.920g/cm 3 の線
状低密度ポリエチレン、無水マレイン酸グラフトエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸グラフトポリ
エチレン、無水マレイン酸グラフトポリプロピレン等を
積層樹脂フィルムの柔軟性、自己粘着性の改善の目的で
40重量%以下、好ましくは20重量%以下配合しても
よい。
【0030】防曇剤 この積層樹脂フィルムの(B)層には積層樹脂フィルム
の自己粘着性、防曇性、可撓性、風合を向上させるため
に両層に、次式(I)で示されるグリセリド(a1
【0031】
【化4】
【0032】〔式中、R1 、R2 とR3 のうちの一つは
炭素数が2〜6のアシル基、他の一つは炭素数が8〜2
2のアシル基であり、残りの一つはHまたは炭素数が2
〜22のアシル基である。〕および、炭素数が12〜2
2の高級脂肪酸と脂肪族多価アルコールとのエステルで
あって、少なくとも1個のアルコール性水酸基を有する
脂肪酸エステル(a2)より選ばれた防曇剤を0.5〜
15重量%含有させる。
【0033】かかる前式(I)で示されるグリセリド
(a1 )としては、例えば、ジアセチルモノオレイルグ
リセリン、ジアセチルモノラウリルグリセリン、ジアセ
チルモノパルミチルグリセリン、モノアセチルジオレイ
ルグリセリン、モノアセチルジラウリルグリセリン、モ
ノアセチルモノパルミチルグリセリン、モノアセチルモ
ノオレイルグリセリン、モノアセチルモノラウリルグリ
セリン、モノアセチルモノカプリルグリセリン、モノア
セチルブラシジルグリセリン、モノプロピルモノブラシ
ジルグリセリン、モノアセチルモノエルシルグリセリ
ン、ジプロピオニルモノラウリルグリセリン等が利用で
きる。
【0034】これらの中でも、R1 、R2 、R3 のうち
の2つが炭素数2〜4のアシル基で、他の一つが炭素数
8〜22のアシル基であるものがより好ましい。脂肪酸
エステル(a2 )としては、グリセリン、ソルビトー
ル、ペンタエリスリトール、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の
多価アルコールと、オレイン酸、リノール酸、ラウリン
酸等の高級脂肪酸とのエステル化合物で、具体的には、
モノグリセリンオレエート、ポリグリセリンオレエー
ト、グリセリンモノ,ジ−リシノレート、グリセリンア
セチルリシノレート、プロピレングリコールオレエー
ト、プロピレングリコールラウレート、ペンタエリスリ
トールオレエート、ポリエチレングリコールオレエー
ト、ポリプロピレングリコールオレエート、ソルビタン
オレエート、ソルビタンラウレート、ポリエチレングリ
コールソルビタンオレエート、ポリエチレングリコール
ソルビタンラウレート等が利用できる。
【0035】配合量が0.5重量%未満では、充分な柔
軟性、粘着性が得られず、逆に15重量%を超えると多
量のブリードにより積層樹脂フィルム外観が悪化する。
好ましくは、3〜12重量%である。また、(A)層に
も(B)層と同様に、前記防曇剤を0.5〜15重量%
含有させてもよい。これら樹脂層(A)、(B)には更
にシリカ粉末等の核剤、ブチル化ヒドロキシトルエン等
の安定剤を0.01〜1重量%配合してもよい。
【0036】積層樹脂フィルム 本発明の積層樹脂フィルムは、ラップ包装用フィルムの
用途には、(A)層の肉厚が1〜10ミクロン、(B)
層の肉厚が2〜20ミクロン〔但し、B層が両面にくる
ときはB層の合計肉厚は4〜20ミクロンである。〕で
あり、全体の肉厚が7〜25ミクロンの積層フィルムで
あって、霞み度(JIS−Z−6714)が5%以下、
エルメンドルフ引裂強度(JIS−Z−1702)が縦
方向2〜100kg/cm、横方向2〜150kg/c
mであることが好ましい。積層樹脂フィルムのポリアミ
ド樹脂フィルム層(A)の肉厚が1ミクロン未満では、
電子レンジによる加熱時の耐熱性が不十分である。10
ミクロンを越えては積層樹脂フィルムの剛性が増し、可
撓性が損われる。
【0037】積層樹脂フィルムの製造 この積層フィルムは、(A)層のポリアミドと(B)層
のプロピレン系樹脂との共押出法により成形できる。具
体的には、別々の押出機で溶融混練した(A)層および
(B)層用の溶融状樹脂を1台の多層共押出ダイに供
給、又は多層フィードブロックとダイの組合せより成る
積層システムに供給し、ダイより共押出し、共押出しさ
れた積層樹脂フィルムを冷却して成形するT−ダイフィ
ルム成形法、あるいはインフレーションフィルム成形法
がある。インフレーションフィルム成形法のときのブロ
ー比(BUR)は1.5〜20倍、好ましくは2〜16
倍である。また、この積層樹脂フィルムは、フィルムの
カット性を向上させる為に、フィルムの引取方向に1.
2〜5.0倍の一軸延伸、またはフィルムの縦および横
方向に各々2〜12倍の二軸延伸したものであってもよ
い。
【0038】
【実施例】次に実施例および比較例によって、この発明
を具体的に説明する。これらは何ら本発明を制約するも
のではない。 実施例1 BASFエンジニアリングプラスチック(株)のナイロ
ン66、“ウルトラミッドA A5”〔商品名;密度
1.13g/cm3 、融点260℃、破断点伸び200
%〕(A)を、口径が50mm、L/Dが25の押出機
を用いて295℃にて溶融混練し、3層T−ダイの中間
層に導き、一方、三菱油化(株)のプロピレン(88.
7重量%)・エチレン(2.4重量%)・ブテン−1
(9.3重量%)ランダム共重合体“三菱ポリプロSP
X4400”〔商品名;密度0.896g/cm3 、M
FR5.0g/10分、結晶化度35%〕94重量%と
理研ビタミン(株)のポリグリセリンオレイン酸エステ
ル“リケマールO−71D”(商品名)6重量部よりな
る樹脂組成物(B)を、口径が65mm、L/Dが25
の押出機を用いて、250℃にて溶融混練し、上記3層
T−ダイの上下表面層に供給し、中間層3.6μm、上
下表面層が各々4.7μm、フィルムの全厚みが13μ
mとなるよう共押出し、冷却ロールで冷却し、幅300
mmにスリットして三層フィルム(B/A/B)を得
た。このフィルムの物性を表2に示す。
【0039】比較例1 三菱油化(株)の低密度ポリエチレン“三菱ポリエチ−
LDZH−51”(商品名;MFR 2.8g/10
分,密度0.925g/cm3 〕98.5重量%と理研
ビタミン(株)のモノグリセリンオレエート“リケマー
ルOL100”1.5重量%との混合物を、口径が65
mm、L/Dが25の押出機を用いて、180℃にて溶
融混練し、T−ダイでフィルムの全厚みが13μmとな
るよう共押出し、冷却ロールで冷却し、幅300mmに
スリットし単層フィルムを得た。物性を表2に示す。
【0040】参考例1 K社の市販の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの物
性を表2に示す。 実施例2〜8、比較例2〜4 中間層、表裏層用樹脂として表1の組成のものを用い、
かつ、押出温度を同表に示す条件で行い、肉厚構成は表
2に示したように設定した他は実施例1と同様にしてフ
ィルム成形を行ない積層樹脂フィルムを得た。物性を表
2に示す。
【0041】実施例9 BASFエンジニアリングプラスチック(株)のナイロ
ン66、“ウルトラミッドA A5”(商品名)97重
量%と理研ビタミン(株)のグリセリンジアセチルモノ
ラウレート“リケマールPL004”(商品名)3重量
%との混合物(A)を、口径が50mm、L/Dが25
の押出機を用いて295℃にて溶融混練することに変更
した以外は実施例1と同様にしてフィルム成形を行い、
表2に示す物性の積層樹脂フィルムを得た。
【0042】なお、表1、表2中の成分の略号は次の通
りである。 ポリアミド: ウルトラミッドA(PA66) A5;〔BASFエン
ジニアリングプラスチック(株)製;物性は実施例1に
記載〕 ウルトラミッドC(共重合PA 6/66)C35;
〔BASFエンジニアリングプラスチック(株)製;密
度1.13g/cm3、融点196℃、破断点伸び25
0%〕 ウルトラミッドB(PA6)B4K;〔BASFエンジ
ニアリングプラスチック(株)製;密度1.13g/c
3、融点220℃、破断点伸び200%〕 ダイアミド(PA12) L1901;〔ダイセル・ヒ
ュルス(株)製;密度1.01g/cm3 、融点178
℃、破断点伸び250%〕 プロピレン系樹脂; プロピレン・エチレン・ブテン−1ランダム共重合体 SPX4400;〔三菱油化(株)製;物性は実施例1
に記載〕 SPX1796;〔三菱油化(株)製;プロピレン含量
85.8重量%、エチレン含量1.7重量%、ブテン−
1含量12.5重量%、MFR 5g/10分、結晶化
度 30%〕 プロピレン・エチレンランダム共重合体 FX4;〔三菱油化(株)製プロピレン・エチレン(エ
チレン含量4.2重量%)共重合体;MFR9g/10
分、結晶化度35%〕 プロピレン単独重合体 FB3;〔三菱油化(株)製、MFR2.5g/10
分、結晶化度64%〕 低密度ポリエチレン: ZH−51;〔三菱油化(株)製、物性は比較例1に記
載〕 ポリブテン: HV35;〔日本石油化学社品〕 PB8640;〔シェル化学社品〕 添加剤: O71D;〔理研ビタミン(株)製ポリグリセリンオレ
イン酸エステル〕 PL002;〔理研ビタミン(株)製ジアセチルモノラ
ウリルグリセリン〕 PL004;〔上記品の脱臭品〕 O250;〔理研ビタミン(株)製ソルビタンモノ,ジ
オレエート〕 OL100;〔理研ビタミン(株)製モノグリセリンオ
レエート〕 L250A;〔理研ビタミン(株)製ソルビタンラウレ
ート〕 方向: TD(横)、MD(縦)
【0043】評価方法 耐熱性:幅5cm、長さ20cmの短冊フィルムの下端
に10gの重りをつけて恒温雰囲気中に1時間吊し、フ
ィルムが切断する迄の温度を測定する。(高い程、電子
レンジ調理器による加熱に耐えうる。) 粘着力:幅1cm、長さ2cmの面積でフィルムを重ね
合せ、荷重20kgをこの重ね合せ部分に2分間懸けた
後この試料をショッパー型引張試験機で引張速度500
mm/分で引き剥した時の最高荷重。 風合:手で触った時のフィルムのべたつきの有無および
剛性を感覚で評価。 評価基準 ○:べたつきもなく、可撓性も良好。 △* :べたつきがある。 △**:腰強度が低い。 粘着性:フィルムで陶器皿を包んだ際の陶器への粘着性 評価基準 ○:良好 ×:剥れる
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【応用例】実施例1および比較例1で得た積層樹脂フィ
ルムでシチュー200ccを収納した陶器皿を包み込
み、3分間電子レンジで加熱してシチューを温めたとこ
ろ、実施例1のものは溶熱破断なく、また陶器皿からの
剥離は容易であったが、比較例1のものは溶融破断して
おり、また、陶器皿からの剥離も融着していて困難であ
った。
【0047】
【発明の効果】本発明品は、透明性、耐熱性、粘着性、
風合に優れるもので、この積層樹脂フィルムで、食品を
収納した陶器製容器をラッピングし、電子レンジにて加
熱しても、溶融破断等の現象は全く無く、電子レンジで
の使用に充分に耐えるものである。
フロントページの続き (72)発明者 豊田 美絵 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド樹脂フィルム層(A)の片面ま
    たは両面に、エチレンとプロピレンと炭素数が4〜8の
    α−オレフィンとを共重合させて得た結晶性プロピレン
    系樹脂の樹脂フィルム層(B)を積層した積層樹脂フィ
    ルムであって、前記(B)層には、次式(I)で示され
    るグリセリド(a1 ) 【化1】 〔式中、R1 、R2 とR3 のうち一つは炭素数が2〜6
    のアシル基、他の一つは炭素数が8〜22のアシル基で
    あり、残りの一つはHまたは炭素数が2〜22のアシル
    基である。〕および、炭素数が12〜22の高級脂肪酸
    と脂肪族多価アルコールとのエステルであって、少なく
    とも1個のアルコール性水酸基を有する脂肪酸エステル
    (a2)より選ばれた防曇剤を0.5〜15重量%含有
    することを特徴とする積層樹脂フィルム〔但し、前記
    (B)層のプロピレン系樹脂の各構成成分量は、エチレ
    ン1〜10重量%、プロピレン74〜96重量%、α−
    オレフィン3〜25重量%である。〕。
  2. 【請求項2】(A)層の肉厚が1〜10ミクロン、
    (B)層の肉厚が2〜20ミクロン〔但し、B層が両面
    にくるときはB層の合計肉厚は4〜20ミクロンであ
    る。〕であり、全体の肉厚が7〜25ミクロンの積層フ
    ィルムであって、霞み度(JIS−Z−6714)が5
    %以下、エルメンドルフ引裂強度(JIS−Z−170
    2)が縦方向2〜100kg/cm、横方向2〜150
    kg/cmである請求項1の積層樹脂フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996011108A1 (en) * 1994-10-06 1996-04-18 At Plastics Inc. Articles formed of multilayered film having antifog properties

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996011108A1 (en) * 1994-10-06 1996-04-18 At Plastics Inc. Articles formed of multilayered film having antifog properties

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