JPH07285200A - 積層樹脂フィルム - Google Patents

積層樹脂フィルム

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JPH07285200A
JPH07285200A JP8197994A JP8197994A JPH07285200A JP H07285200 A JPH07285200 A JP H07285200A JP 8197994 A JP8197994 A JP 8197994A JP 8197994 A JP8197994 A JP 8197994A JP H07285200 A JPH07285200 A JP H07285200A
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JP
Japan
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film
carbon atoms
weight
ethylene
copolymer
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JP8197994A
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English (en)
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Masataka Noro
正孝 野呂
Mie Toyoda
美絵 豊田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の樹
脂フィルム層(A)の片面又は両面に、次式(I)で示
されるグリセリド(a1 ) 【化1】 〔式中、R1 ,R2 とR3 のうち一つは炭素数が2〜6
のアシル基、他の一つは炭素数が8〜22のアシル基で
あり、残りの一つはHまたは炭素数が2〜22のアシル
基である。〕および、炭素数が12〜22の高級脂肪酸
と脂肪族多価アルコールとのエステルであって、少なく
とも1個のアルコール性水酸基を有する脂肪酸エステル
(a 2 )より選ばれた防曇剤を0.5〜15重量%含有
する結晶性プロピレン系共重合体のフィルム層(B)を
積層した積層樹脂フィルム。 【効果】 透明性、耐熱性、カット性、風合いに優れ、
かつ、粘着性、ガスバリヤー性が極めて優れた積層樹脂
フィルムが得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着性、耐熱性、カッ
ト性、風合い、ガスバリヤー性に優れた食品包装用ラッ
プフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】食品包装用ラップフィルムは、一般家
庭、レストラン等で食品をくるんで冷蔵庫、冷凍庫に保
存、あるいは電子レンジ(マイクロウェーブ調理器)で
加熱するのに用いられている。また、ラーメン、そば、
スープ等の出前にも中身の入った食器の上をラップする
ことにも用いられる。
【0003】ここで食品をラップするのは、食品の乾燥
防止(水分飛散防止)、塵埃侵入防止、食器からの食品
の飛び出しを防止するため等である。このような食品包
装用ラップフィルムは、幅20〜45cmで紙管に20
〜100m程度巻装され、紙製カートンボックスに収納
されており、この箱の側壁上端に装着されたノコギリ刃
によって適宜必要量切断されて使用される。
【0004】このラップフィルムとしては次の〜の
ことが要求される。 内容物が透視できる程度透明であること。 カートンボックスより手で引き戻す際、小片にちぎ
れないこと。 粘着性があること。 電子レンジでの使用の際、フィルムが融解しない程
度の耐熱性を有すること。 ノコギリ刃でカットするときの引裂性が良好なこ
と。
【0005】現在、主に塩化ビニリデン系樹脂を用いた
ラップフィルムが使用されているが、切断の際、ノコギ
リ刃に沿って切断されずに斜めに切れてしまう欠点があ
り、さらに環境問題等より、代替品としてエチレン系樹
脂によるものが耐熱性を要求されない分野で使用されて
いる。
【0006】しかし、エチレン系樹脂製ラップフィルム
は、伸びやすく、引き裂きにくいため、切断時にかなり
の引張力を要し、ラップフィルムをうまく切断できなか
ったり、カートンボックスが変形したりする。また、電
子レンジでの使用の際の耐熱性が劣り、かつ、フィルム
の腰強度が低く取り扱いにくい等の問題があり、このた
め塩化ビニリデン系樹脂に代替し得ず、市場の一部でし
か使用されていない。
【0007】また、近年、食生活の多様化等にともなっ
てラップフィルムにも新たな性能が求められている。そ
の中の一性能として、食品の長期保存を可能とし、保存
中の食品の風味、香気の飛散を防止し、他食品からの香
気、臭気の吸収を防止するガスバリヤー性が要求されつ
つある。
【0008】この性能を満たすことが可能な積層体とし
て、特開昭55−14204号公報に、ポリプロピレン
系配合組成物とエチレン−ビニルアルコール共重合体を
積層構成層とする延伸積層体であって、ポリプロピレン
系配合物が(イ)ラジカル重合性不飽和化合物をグラフ
ト重合させたグラフト化ポリプロピレン及び(ロ)α−
オレフィン(但しプロピレンを除く)含有率が1〜60
重量%であるプロピレン−α−オレフィンランダム共重
合物を100〜70重量%含むプロピレン−α−オレフ
ィン共重合物を含むことを特徴とするポリプロピレン系
樹脂延伸積層体が提案されている。
【0009】また、特開昭58−8644号公報には、
ポリプロピレン樹脂層、接着用樹脂層、エチレン−酢酸
ビニル共重合体けん化物樹脂層、接着用樹脂層及びポリ
オレフィン系樹脂層が、この順で隣接した多層プラスチ
ックフィルムであり、該フィルムの総厚みが10μm乃
至150μmであり、100℃の温度の雰囲気中に入れ
て、10秒後の寸法収縮率が縦横とも10%を超えるこ
とを特徴とする熱収縮性多層フィルム、特開平3−13
2326号公報には、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物からなる層を外層とし、この層とポリプロピレン
系樹脂層とを、不飽和カルボン酸又はその無水物でもっ
て変性したポリオレフィン樹脂からなる接着性樹脂を接
着層とし、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
の層厚が上記ポリプロピレン系樹脂層の厚さの2〜30
%の範囲内にある積層フィルム又は積層シートが提案さ
れている。しかし、これら積層体は、ラップフィルムに
要求される粘着性、風合い、防曇性等に問題が有り、実
用上使用困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品包装用
のラップフィルムにおける上述の問題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、透明性、防曇性を有
することは勿論のこと、耐熱性、カット性、風合いに優
れ、かつ、粘着性、ガスバリヤー性が極めて優れたラッ
プフィルムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物樹脂フィルム層(A)の片面または両面
に、次式(I)で示されるグリセリド(a1
【0012】
【化2】
【0013】〔式中、R1 、R2 とR3 のうち一つは炭
素数が2〜6のアシル基、他の一つは炭素数が8〜22
のアシル基であり、残りの一つはHまたは炭素数が2〜
22のアシル基である。〕および、炭素数が12〜22
の高級脂肪酸と脂肪族多価アルコールとのエステルであ
って、少なくとも1個のアルコール性水酸基を有する脂
肪酸エステル(a 2 )より選ばれた防曇剤を0.5〜1
5重量%含有する結晶性プロピレン系共重合体フィルム
層(B)を積層したことを特徴とする積層樹脂フィルム
を提供するものである。
【0014】エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の
樹脂層(A) ガスバリヤー性を付与する(A)層のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物樹脂は、エチレン含有率が25〜
50モル%、ケン化度が90モル%以上のものが好まし
い。かかるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物は、
(株)クラレより“エバール”(商品名)シリーズのE
P−F 101,EP−H 101,EP−E 105
のグレード名で、日本合成化学工業(株)より“ソアノ
ール”(商品名)シリーズのD2908,A4412の
グレード名で市販されている。
【0015】結晶性プロピレン系共重合体層(B) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂からなる
(A)層の片面または両面に積層される表層(B)用の
結晶性プロピレン系共重合体としては、プロピレンとエ
チレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ペ
ンテン−1、4−メチルペンテン−1、3−メチルペン
テン−1等のα−オレフィンとの共重合体であるが、こ
れらの中でもラップフィルムとしての粘着性と風合いを
向上させる上では、エチレン1〜10重量%、プロピレ
ン74〜96重量%、炭素数が4〜8のα−オレフィン
3〜25重量%との共重合体が良い。
【0016】好ましくは、エチレンが1.5〜8重量
%、ブテン−1が8〜17重量%、プロピレンが75〜
90.5重量%のランダム共重合体で、メルトフローレ
ート(JIS P−7210;230℃、2.16kg
荷重)が1〜12g/10分、Q値(Mw/Mn)が
3.5〜5、結晶化度が20〜55%(X線法)、より
好ましくは20〜40%の結晶性プロピレン系共重合体
が良い。
【0017】このような結晶性プロピレン系共重合体
は、特公昭55−6643号、特開昭50−79195
号、特開昭54−162785号公報に見受けられるよ
うに、エチレン、プロピレンおよびα−オレフィンの混
合物を重合系に供給し、チーグラー・ナッタ触媒を用い
てランダム共重合を行うことにより製造される。α−オ
レフィンとしてはブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、ヘプテン−1、オクテン−1、4−メチルペンテ
ン−1が利用でき、これらは単独でまたは二種以上混合
して用いられる。
【0018】チーグラー・ナッタ型触媒は、周知のよう
に遷移金属化合物成分と還元性金属化合物成分との組合
せから基本的になるものでその各種の改変剤をも含めて
周知のものである。遷移金属化合物成分としては周期律
表第IV〜VI族遷移金属の化合物が一般に使用可能である
がそれらのうちでチタン化合物が好適である。
【0019】該チタン化合物としてはハロゲン化物、オ
キシハロゲン化物、アルコキシ化合物、アルコキシハロ
ゲン化物等がある。具体的な化合物としては四塩化チタ
ン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、三塩化チタン、三
臭化チタン、三ヨウ化チタン、二塩化チタンなどのチタ
ンハロゲン化合物があり、特に三塩化チタンが好んで使
用される。これらは、混合して使用することもできる。
【0020】最高原子価以下の原子価の化合物は最高原
子価化合物を水素、金属、有機金属化合物、金属水素化
物等で還元することによってつくることができるとこ
ろ、還元剤および(または)還元方法如何によっては還
元剤の分解ないし変性化合物が共存することがあるが、
そのようなものを使用することもできる。具体的には、
例えば、四塩化チタンの金属アルミニウム還元によるT
iCl3 ・1/3AlCl3 がある。
【0021】還元性金属化合物成分としては周期律表第
I〜III 族金属の水素化物および有機金属化合物が適当
である。特に適当な化合物は、アルミニウムの水素化物
および下記一般式(II)の有機アルミニウム化合物であ
る。
【0022】
【化3】 AlRn 3-n (II)
【0023】ここで、Rは炭化水素残基、特に炭素数8
程度以下のアルキル、シクロアルキル、アリール基、X
はハロゲン、nは1〜3の整数である。ハロゲンとして
は少なくとも経済上の理由から塩素が適当である。この
ようなルミニウム化合物の具体例を挙げれば、トリアル
キルアルミニウム(アルキル=メチル〜オクチル)、ジ
アルキルアルミニウムクロリド、アルキルアルミニウム
セスキクロリド、アルキルアルミニウムジクロリド等が
ある。これらは、混合して使用することもできる。
【0024】これら遷移金属化合物成分と還元性金属化
合物成分との量比は一般にチーグラー型触媒に採用され
うる任意のものでありうる。具体的には、例えば、チタ
ン化合物Aと有機アルミニウム化合物Bとの組合せの場
合には、B/Aモル比が0.5〜20程度、好ましくは
1〜10である。前記二成分から基本的になるチーグラ
ー型触媒は、種々の改変剤によって改変することができ
ることが知られている。
【0025】このような改変剤の一つの例は電子供与性
化合物である。電子供与性化合物としては、酸無水物、
エステル、ケトン、アミン、グリコール、グリコールエ
ーテルなどがある。具体的には、例えばメタクリル酸メ
チルなどである。共重合を行うに際し、不活性有機溶
剤、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの炭化水素
や、クロルベンゼン、塩化メチレン等のハロゲン化炭化
水素の存在下または不存在下、あるいは上記α−オレフ
ィンなどの重合用単量体を溶剤とし、あるいは気相で任
意の温度、例えば0〜200℃程度の温度(好ましくは
30〜100℃)、および任意圧力例えば常圧〜100
気圧程度の圧力(好ましくは常圧〜60気圧)で、分子
量調節剤例えば水素を使用しあるいは使用しないで実施
すればよい。
【0026】かかるプロピレン・エチレン、ブテン−1
共重合体よりなる結晶性プロピレン系共重合体は、三菱
油化(株)より三菱ポリプロ“SPX4400”“SP
X4400G”の商品名で、住友化学工業(株)より住
友ノープレン“FL6316”の商品名で販売されてい
る。プロピレン単独重合体では積層樹脂フィルムの粘着
性が低く、又、剛性が高くなりすぎ、可撓性が損なわ
れ、包装される収納物とのフィット性が悪い。
【0027】本発明において、プロピレン・エチレン・
α−オレフィン共重合体の場合、プロピレンに基づく構
成単位が74重量%未満では得られる樹脂がゴム様とな
り、成形が困難となると共に、フィルムの透明性が損な
われる。逆に96重量%を越えると、粘着性の発現が充
分でなく、剛性が増し、可撓性が損なわれる。また、エ
チレンの構成単位含量が1重量%未満ではプロピレン系
樹脂のスラリー重合が困難である。10重量%をこえて
は共重合体の結晶性が損なわれ、成形性、フィルムの透
明性が損なわれる。更に、プロピレン系共重合体におけ
る炭素数が4〜8のα−オレフィンの構成単位含量が3
重量%未満では、粘着性発現が充分でなく、又、フィル
ムの可撓性改良効果が小さい。一方、25重量%を越え
てはフィルムの透明性が損なわれる。
【0028】また、この結晶性プロピレン系共重合体の
Q値(Mw/Mn)が3.5未満ではフィルム表面は平
滑となるが、成形時のネックインが大きくなり成形困難
となる。逆に5を超えると、成形時のネックインは小さ
くなるが、フィルム表面が平滑とならず、粘着性発現が
充分でない。
【0029】この(B)層の結晶性プロピレン系共重合
体には、フィルムの透明性を損なわない範囲で、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量は5〜25重
量%)、エチレン−アクリル酸共重合体(アクリル酸含
量は5〜20重量%)、エチレン−アクリル酸メチル共
重合体(アクリル酸メチル含量は5〜20重量%)、エ
チレン−メタクリル酸メチル共重合体、α−オレフィン
とアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等からなる共
重合体の金属塩(Zn,Na,K,Li,Mg等)、密
度が0.890〜0.910g/cm3 、メルトインデ
ックスが0.1〜10g/10分の低密度ポリエチレ
ン、密度が0.886〜0.920g/cm3 の線状低
密度ポリエチレン、無水マレイン酸グラフトエチレン−
酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸グラフトポリエチ
レン、無水マレイン酸グラフトポリプロピレン等を積層
樹脂フィルムの粘着性、柔軟性の改善の目的で40重量
%以下で配合してもよい。又は、エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物樹脂フィルム層(A)と結晶性プロピ
レン系共重合体フィルム層(B)の間に積層してもよ
い。この積層樹脂フィルムの(B)層の結晶性プロピレ
ン系共重合体には、粘着性、防曇性、可撓性、風合いを
フィルムに付与するために、次式(I)で示されるグリ
セリド(a1
【0030】
【化4】
【0031】〔式中、R1 、R2 とR3 のうち一つは炭
素数が2〜6のアシル基、他の一つは炭素数が8〜22
のアシル基であり、残りの一つはHまたは炭素数が2〜
22のアシル基である。〕および、炭素数が12〜22
の高級脂肪酸と脂肪族多価アルコールとのエステルであ
って、少なくとも1個のアルコール性水酸基を有する脂
肪酸エステル(a 2 )より選ばれた防曇剤を0.5〜1
5重量%含有させる。かかる前式(I)で示されるグリ
セリド(a1 )としては、例えば、ジアセチルモノオレ
イルグリセリン、ジアセチルモノラウリルグリセリン、
ジアセチルモノパルミチルグリセリン、モノアセチルジ
オレイルグリセリン、モノアセチルジラウリルグリセリ
ン、モノアセチルモノパルミチルグリセリン、モノアセ
チルモノオレイルグリセリン、モノアセチルモノラウリ
ルグリセリン、モノアセチルモノカプリルグリセリン、
モノアセチルブラシジルグリセリン、モノプロピルモノ
ブラシジルグリセリン、モノアセチルモノエルシルグリ
セリン、ジプロピオニルモノラウリルグリセリン等が利
用できる。
【0032】これらの中でも、R1 ,R2 ,R3 のうち
の2つが炭素数2〜4のアシル基で、他の一つが炭素数
8〜22のアシル基であるものがより好ましい。脂肪酸
エステル(a2 )としては、グリセリン、ソルビトー
ル、ペンタエリスリトール、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の
多価アルコールと、オレイン酸、リノール酸、ラウリン
酸等の高級脂肪酸とのエステル化合物で、具体的には、
モノグリセリンオレエート、ポリグリセリンオレエー
ト、ポリグリセリンステアレート、ポリグリセリンポリ
リシノレート、グリセリンモノ,ジ−リシノレート、グ
リセリンアセチルリシノレート、グリセリンジアセトモ
ノラウレート、プロピレングリコールオレエート、プロ
ピレングリコールラウレート、ペンタエリスリトールオ
レエート、ポリエチレングリコールオレエート、ポリプ
ロピレングリコールオレエート、ソルビタンオレエー
ト、ソルビタンラウレート、ポリエチレングリコールソ
ルビタンオレエート、ポリエチレングリコールソルビタ
ンラウレート等が利用できる。
【0033】配合量が0.5重量%未満では、充分な粘
着性、柔軟性が得られず、逆に15重量%を超えると多
量のブリードにより積層樹脂フィルム外観が悪化する。
好ましくは、3〜12重量%である。また、上述の添加
剤を、(A)層にも(B)層と同様に0.5〜15重量
%配合してもよい。これら樹脂層(A),(B)には通
常使用されるシリカ粉末等の核剤、ブチル化ヒドロキシ
トルエン等の安定剤を0.01〜1重量%配合してもよ
い。
【0034】通常、結晶性プロピレン系共重合体とエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物は、共押出しても両
層は全く接着しないが、本発明の様に結晶性プロピレン
系共重合体に前記防曇剤を配合することにより層間粘着
力も得られ、接着剤層を設けずとも、ラップフィルムと
して使用する上では実用上問題ない。但し、前エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層(A)と結晶性プ
ロピレン系共重合体樹脂層(B)の間に無水マレイン酸
グラフトポリエチレン、エチレン・アクリル酸共重合体
等の接着層を介在させても良い。更に、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物の層(A)と結晶性プロピレン
系共重合体層(B)との間に、耐熱性、カット性を向上
させる目的で、ポリ4−メチルペンテン−1樹脂フィル
ム層を介在させても良い。
【0035】積層樹脂フィルム 本発明の積層樹脂フィルムは、(A)層の肉厚が1〜1
5μm、好ましくは2〜5μm、(B)層の肉厚が2〜
20μm、好ましくは2〜6μmであり、全体の肉厚が
7〜50μm、好ましくは8〜22μmの積層フィルム
であって、霞み度(JIS−Z−6714)が5%以
下、好ましくは3%以下、エルメンドルフ引裂強度(J
IS−Z−1702)が縦方向1〜150kg/cm、
好ましくは2〜50kg/cm、横方向1〜150kg
/cm、好ましくは2〜30kg/cmであることがよ
い。
【0036】積層樹脂フィルムのエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物の樹脂フィルム層(A)の肉厚が1μ
m未満では、ガスバリヤー性が不充分である。15μm
を超えては、剛性が増し、可撓性が損なわれる。この積
層フィルムは、前記(A)層および(B)層、必要によ
り接着層、ポリ(4−メチルペンテン−1)フィルム層
の樹脂を、複数の押出機を用いてインフレーション成形
又はTダイ成形による共押出法又は押出ラミネート法等
の公知の方法で積層して成形される。インフレーション
成形法の場合、縦方向と横方向の引裂強度等機械的強度
を充分にバランスさせたフィルムとするため、ブロー比
は1.5〜20倍、好ましくは2〜16倍とするのが好
ましい。また、この積層樹脂フィルムは、フィルムのカ
ット性を向上させるために、フィルムの引取方向に1.
2〜5.0倍の一軸延伸、又はフィルムの縦に3〜4.
5倍および横方向に6〜10倍の二軸延伸したものであ
っても良い。
【0037】
【実施例】次に実施例および比較例によって、この発明
を具体的に説明する。これらは何ら本発明を制約するも
のではない。
【0038】実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物〔エチレン含有
量が44モル%、密度1.14g/cc、融点165
℃;(株)クラレ製、商品名「エバール EP−E10
5」〕(A)を、口径が50mm、スクリュー径L/D
25の押出機を用いて210℃で混練し、三層T−ダイ
の中間層の樹脂道に導いた。一方、プロピレン−エチレ
ンランダム共重合体樹脂〔プロピレン含量95.8重量
%、エチレン含量4.2重量%、密度0.89g/cm
3 、MFR8g/10分、融点140℃、結晶化度35
%;三菱油化(株)製、商品名「三菱ポリプロ FX
4」〕94重量%と、ジグリセリンオレート〔理研ビタ
ミン(株)製、商品名「リケマールO−71−D」〕6
重量%よりなる樹脂組成物(B)を、口径65mm、L
/D25の押出機を用いて250℃で混練し、前記三層
T−ダイの上下表面層の樹脂道に供給し、該T−ダイ内
で積層し、中間層3μm、上下表面層各々5μm(積層
フィルムの全厚みが13μm)となるよう共押し出し
し、この積層フィルムを冷却ロールで冷却し、幅300
mmにスリットして、三層フィルム(B/A/B)を得
た。このフィルムの物性を表2に示す。
【0039】比較例1 K社の市販の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの物
性を表2に示す。
【0040】比較例2 低密度ポリエチレン樹脂〔密度0.93g/cm3 、M
FR3g/10分、融点113℃;三菱油化(株)製、
商品名「三菱ポリエチ−LD ZH−51」〕98.5
重量%とグリセリンモノオレート〔理研ビタミン(株)
製、商品名「リケマールOL−100」〕1.5重量%
よりなる樹脂組成物を、口径が65mm、L/D25の
押出機を用いて180℃で混練し、Tダイでフィルムの
全厚みが13μmとなるよう押し出し、このフィルムを
冷却ロールで冷却し、幅300mmにスリットして単層
フィルムを得た。
【0041】実施例2〜5、比較例3〜4 中間層、表面層用樹脂として表1の組成物のものを用
い、かつ、押出温度を同表に示す条件で行い、肉厚構成
は表2に示したように設定した外は実施例1と同様にし
てフィルム成形を行い、積層樹脂フィルムを得た。これ
らの物性を表2に示す。なお、表1中の成分の略号、表
2中の評価方法は以下の通りである。
【0042】エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物 エバール EP−E 105;〔物性は実施例1に記
載;(株)クラレ製商品名〕 エバール EP−H 101;〔エチレン含有量 38
mol%、密度1.17g/cc、融点175℃;
(株)クラレ製商品名〕
【0043】結晶プロピレン系樹脂 プロピレン・エチレンランダム共重合体 FZ4;〔物性は実施例1に記載;三菱油化(株)製商
品名〕 プロピレン・エチレン・ブテン−1ランダム共重合体 SPX 4400;〔プロピレン含量88.7重量%、
エチレン含量2.4重量%、ブテン−1含量9.3重量
%、密度0.89g/cm3 、MFR5g/10分、Q
値4.5、結晶化度35%;三菱油化(株)製商品名〕 SPX 4400G;〔プロピレン含量85.8重量
%、エチレン含量1.7重量%、ブテン−1含量12.
5重量%、密度0.89g/cm3 、MFR5g/10
分、Q値4.8、結晶化度30%;三菱油化(株)製商
品名〕 プロピレン単独重合体 FL−6CK;〔密度0.90g/cm3 、MFR2.
3g/10分、Q値4.5、結晶化度60%、三菱油化
(株)製商品名〕
【0044】低密度ポリエチレン樹脂 ZH−51;〔物性は比較例2に記載;三菱油化(株)
製商品名〕
【0045】防曇剤、帯電防止剤 リケマール O−71−D;〔ジグリセリンオレート;
理研ビタミン(株)製商品名〕 リケマール O−250;〔ソルビタンオレート;理研
ビタミン(株)製商品名〕 リケマール PL−004;〔グリセリンジアセトモノ
ラウレート;理研ビタミン(株)製商品名〕 リケマール OL−100;〔グリセリンモノオレー
ト;理研ビタミン(株)製商品名〕
【0046】評価方法 霞み度 JIS−Z−6714(数値が小さい程、透明性が良
い。) 引裂強度 JIS−Z−1702 自己粘着力 幅1cm、長さ2cmの面積でフィルム同志を重ね合
せ、荷重20kgをこの重ね合せ部分に2分間荷けた
後、この試料をショッパー型引張試験機で引張速度50
0mm/分で引き剥がしたときの最高荷重。
【0047】耐熱性 幅5cm、長さ20cmの短冊フィルムの下端に10g
の荷重をつけて恒温雰囲気中に1時間吊し、フィルムが
切断するまでの温度を測定する。(高い程、電子レンジ
調理器による長時間の加熱に耐えうる。) 粘着性 フィルムで陶器皿を包んだ際の陶器への粘着性 ○ : 良好 × : 剥がれる
【0048】風合い 手で触ったときのフィルムのべたつき感の有無及び剛性
を感覚で評価。 ○ : べたつきもなく、可撓性も良好。 △ : 滑りが悪い。 × : 腰強度が低い。 ××: 腰強度が高すぎる。 カット性 ラップフィルム用の箱に装着されているノコギリ刃での
フィルムのカット性。 ○ : 良好 × : 不良
【0049】臭い 温かいコーンスープ100ccを収納した陶器皿をフィ
ルムで包み、0.5時間経過後のフィルムへの臭いの有
無を感覚で評価。 ○ : 臭いがしない × : 臭いがする 電子レンジ特性 コーンスープ100ccを収納した陶器皿をフィルムで
包み、4分間電子レンジで加熱した。 ○ : 変化なし △ : 収縮する × : 破損する 層間剥離性 ラップフィルム用箱内のロールに巻かれたフィルムを、
手で引っ張り出した際、層間剥離がないものを良好
(○)、あったものを不良(×)とした。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【本発明の効果】本発明品は、透明性、耐熱性、カット
性、風合いに優れ、かつ、粘着性、ガスバリヤー性が極
めて優れた積層樹脂フィルムであり、この積層樹脂フィ
ルムで食品を収納した陶器製容器をラッピングし、電子
レンジにて加熱しても、溶融破断等の現象は全くなく、
電子レンジでの使用に充分耐えうるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08K 5/10 C08L 23/10 KEQ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
    の樹脂フィルム層(A)の片面または両面に、次式
    (I)で示されるグリセリド(a1 ) 【化1】 〔式中、R1 、R2 とR3 のうち一つは炭素数が2〜6
    のアシル基、他の一つは炭素数が8〜22のアシル基で
    あり、残りの一つはHまたは炭素数が2〜22のアシル
    基である。〕および、炭素数が12〜22の高級脂肪酸
    と脂肪族多価アルコールとのエステルであって、少なく
    とも1個のアルコール性水酸基を有する脂肪酸エステル
    (a 2 )より選ばれた防曇剤を0.5〜15重量%含有
    する結晶性プロピレン系共重合体フィルム層(B)を積
    層した積層樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 前記(B)層の結晶性プロピレン系共重
    合体が、エチレン1〜10重量%、プロピレン74〜9
    6重量%、炭素数が4〜8のα−オレフィン3〜25重
    量%とを共重合させて得られるものであって、メルトフ
    ローレート(JIS P−7210;230℃、21.
    6Kg荷重)が1〜12g/10分の共重合体である請
    求項1の積層樹脂フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003043818A1 (en) * 2001-11-22 2003-05-30 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Polypropylene-based wrap film
CN103549917A (zh) * 2013-10-29 2014-02-05 大连创达技术交易市场有限公司 一种具有除雾功能湿巾的制备方法

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