JPH06234631A - フマギロール誘導体の安定医薬組成物 - Google Patents

フマギロール誘導体の安定医薬組成物

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JPH06234631A
JPH06234631A JP31638393A JP31638393A JPH06234631A JP H06234631 A JPH06234631 A JP H06234631A JP 31638393 A JP31638393 A JP 31638393A JP 31638393 A JP31638393 A JP 31638393A JP H06234631 A JPH06234631 A JP H06234631A
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JP
Japan
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fatty acid
group
pharmaceutical composition
composition according
acid ester
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Application number
JP31638393A
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English (en)
Inventor
Shigeo Yanai
薫雄 柳井
Kazuhiro Saito
和宏 斎藤
Hiroaki Okada
弘晃 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フマギロール誘導体の安定化を図った、徐放
性の医薬組成物を提供する。 【構成】 フマギロール誘導体と、グリセリンないしポ
リグリセリンの脂肪酸エステルとを配合してなることを
特徴とする医薬組成物。 【効果】 フマギロール誘導体を安定に保持し、徐々に
放出でき、医薬品製剤等として有利に用いられる効果を
示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品として有用な血管
新生阻害物質であるフマギロール誘導体の安定な医薬組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】血管新生は血管の発生または成長であ
り、癌、糖尿病性網膜症、関節リウマチなどの疾病に深
く関与していることが明らかにされてきている。血管新
生阻害物質は血管の発生および疾病部位への血液補給を
抑制するため、従来の薬剤と異なる新しい作用機序の、
これらの疾病に対する治療剤となる可能性がある。特に
固形腫瘍の成長には栄養補給のための血管新生が不可欠
であるため、血管新生阻害物質は癌治療薬として大きな
期待が寄せられている。また、血管新生阻害物質の探索
の結果フマギロール誘導体が見い出され、EP−A−3
59,036(特開平3−7270)、EP−A−35
7,061(特開平3−7222)、EP−A−354,7
87、EP−A−386,667(特開平3−1457
1)、EP−A−387,650(特開平3−727
1)、EP−A−415,294(特開平3−27937
6)等に開示されている。EP−A−470,569(特
開平5−969)にはフマギロール誘導体と脂肪酸のグ
リセロールエステルのようなワックスのごとき血管塞栓
物質とを共に含有する血管塞栓剤が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血管
新生阻害作用を有するフマギロール誘導体の安定性を高
めることにより、長時間にわたり投与部位から薬物を徐
放させ薬理作用をより有効に発現させることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる事実に鑑み、本発
明者らは鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、この
血管新生阻害物質を極めて安定に保持する組成物の製造
に成功し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(1)フマギロール
誘導体と、グリセリンないしポリグリセリンの脂肪酸エ
ステルとを配合してなることを特徴とする医薬組成物、
(2)フマギロール誘導体がグリセリンないしポリグリ
セリンの脂肪酸エステル中に溶解または分散している上
記(1)記載の医薬組成物、(3)グリセリンの脂肪酸
エステルが脂肪酸トリグリセリドである上記(1)記載
の医薬組成物、(4)フマギロール誘導体が脂肪酸トリ
グリセリド中に溶解している上記(1)記載の医薬組成
物、(5)グリセリンないしポリグリセリンの脂肪酸エ
ステルに対するフマギロール誘導体の比率が約0.00
1ないし50%(w/v)である上記(1)記載の医薬組
成物、(6)グリセリンないしポリグリセリンの脂肪酸
のエステル化度が約60%以上である上記(1)記載の
医薬組成物、(7)ポリグリセリンの重合度が2ないし
10である上記(1)記載の医薬組成物、(8)注射剤
である上記(1)記載の医薬組成物、(9)液体形態で
ある上記(1)記載の医薬組成物、(10)粒径約10
ないし1000μmの微粒子状固体組成物である上記
(1)記載の医薬組成物、(11)フマギロール誘導体
が一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】[式中、R1は水素を、R2はハロゲン、N
(O)mR5R6、N+R5R6R7・X-、S(O)nR5またはS
+R5R6・X-(式中、R5、R6およびR7はそれぞれ置換
基を有していてもよい炭化水素基または複素環基を、X
-はカウンターアニオンを、mは0または1の整数を、n
は0ないし2の整数を示す。また、R5とR6とは隣接す
る窒素原子または硫黄原子と共に縮環していてもよい含
窒素または含硫黄複素環基を形成していてもよく、これ
らの縮環していてもよい含窒素または含硫黄複素環基は
置換基を有していてもよい。)を示すか、またはR1とR
2とで結合手を示し、R3はそれぞれ置換基を有していて
もよい2−メチル−1−プロペニル基またはイソブチル
基を示し、AはOまたはNR8(式中、R8は水素または
それぞれ置換基を有していてもよい低級アルキル基もし
くはアリール基を示す。)を示し、R4は水素、それぞれ
置換基を有していてもよい炭化水素基またはアシル基を
示す。]で表されるフマギロール誘導体またはその塩で
ある上記(1)記載の医薬組成物、(12)R1とR2と
で結合手を示すか、R1が水素でR2がN(O)mR5R6、
N+R5R6R7・X-、S(O)nR5またはS+R5R6・
X-;AがOまたはNH;R3がそれぞれ置換基を有して
もよい2−メチル−1−プロペニルまたはイソブチル
基;およびR4が水素または置換基を有していてもよい
カルバモイル基である上記(11)記載の医薬組成物、
(13)R1とR2とで結合手を示す上記(12)記載の
医薬組成物、(14)AがO;R3がヒドロキシル基ま
たはジアルキルアミノ基でそれぞれ置換されていてもよ
い2−メチル−1−プロペニルまたはイソブチル基、R
4がC1-6アルキルまたはハロゲノC1-6アルカノイル基
で置換されているカルバモイル基である上記(12)記
載の医薬組成物、(15)フマギロール誘導体が6−O
−(N−クロロアセチルカルバモイル)フマギロールであ
る上記(1)記載の医薬組成物、(16)フマギロール
誘導体が4−(N'−クロロアセチルウレイド)−2−
(1,2−エポキシ−1,5−ジメチル−4−ヘキセニル)
−1−(1,3−ジヒドロベンゾ[c]チオフェン−2−イ
リオ)メチル−3−メトキシシクロヘキサノールクロラ
イドである上記(1)記載の医薬組成物、(17)脂肪
酸エステルを構成する脂肪酸が炭素数6から22個(C6
〜C22)の飽和型脂肪酸である上記(1)記載の医薬組
成物、(18)脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主た
る成分がカプリル酸(C8)である上記(1)記載の医薬
組成物、(19)脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
たる成分がカプリン酸(C10)である上記(1)記載の医
薬組成物、(20)脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の
主たる成分がカプリル酸(C8)とカプリン酸(C10)との
混合物である上記(1)記載の医薬組成物、(21)脂
肪酸エステルを構成する脂肪酸の主たる成分がラウリン
酸(C12)である上記(1)記載の医薬組成物、(22)
脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主たる成分がミリス
チン酸(C14)である上記(1)記載の医薬組成物、(2
3)脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主たる成分がパ
ルミチン酸(C16)である上記(1)記載の医薬組成物、
(24)脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主たる成分
がステアリン酸(C18)である上記(1)記載の医薬
組成物、(25)脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
たる成分がアラキン酸(C20)である上記(1)記載の
医薬組成物、(26)脂肪酸エステルを構成する脂肪酸
の主たる成分がベヘン酸(C22)である上記(1)記載の
医薬組成物、(27)血管新生阻害組成物である上記
(1)記載の医薬組成物、(28)フマギロール誘導体
をグリセリンないしポリグリセリンの脂肪酸エステル中
に溶解または分散させることを特徴とするフマギロール
誘導体の安定化方法、(29)フマギロール誘導体と、
グリセリンないしポリグリセリンの脂肪酸エステルとを
配合してなることを特徴とする血管新生阻害用医薬組成
物、および(30)フマギロール誘導体と、グリセリン
ないしポリグリセリンの脂肪酸エステルとを配合してな
ることを特徴とする血管新生阻害用の安定な徐放性医薬
組成物に関する。本発明に用いるフマギロール誘導体と
しては一般式
【0008】
【化3】
【0009】[式中、R1は水素を、R2はハロゲン、N
(O)mR5R6、N+R5R6R7・X-、S(O)nR5またはS
+R5R6・X-(式中、R5、R6およびR7はそれぞれ置換
基を有していてもよい炭化水素基または複素環基を、X
-はカウンターアニオンを、mは0または1の整数を、n
は0ないし2の整数を示す。また、R5とR6とは隣接す
る窒素原子または硫黄原子と共に縮環していてもよい含
窒素または含硫黄複素環基を形成していてもよく、これ
らの縮環していてもよい含窒素または含硫黄複素環基は
置換基を有していてもよい。)を示すか、またはR1とR
2とで結合手を示し、R3はそれぞれ置換基を有していて
もよい2−メチル−1−プロペニル基またはイソブチル
基を示し、AはOまたはNR8(式中、R8は水素または
それぞれ置換基を有していてもよい低級アルキル基もし
くはアリール基を示す。)を示し、R4は水素、それぞれ
置換基を有していてもよい炭化水素基またはアシル基を
示す。]で表されるフマギロール誘導体またはその塩等
が挙げられる。上記一般式(I)中、R2で示されるハロ
ゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ
る。またR1とR2とで結合手を示すときはエポキシ環を
形成する。
【0010】R5、R6またはR7で示される置換基を有
していてもよい炭化水素基の炭化水素基としては、直鎖
状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキル基(例、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキ
シルなど)、炭素数2〜6のアルケニル基(例、ビニル、
アリル、2−ブテニル、メチルアリル、3−ブテニル、
2−ペンテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニルな
ど)、炭素数2〜6のアルキニル基(例、エチニル、プロ
パルギル、2−ブチン−1−イル、3−ブチン−2−イ
ル、1−ペンチン−3−イル、3−ペンチン−1−イ
ル、4−ペンチン−2−イル、3−ヘキシン−1−イル
など)、炭素数3〜6のシクロアルキル基(例、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルなど)、炭素数3〜6のシクロアルケニル基(例、シク
ロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シ
クロヘキサジエニルなど)、炭素数7〜13のアラルキ
ル基(例、ベンジル、1−フェネチル、2−フェネチル
など)、炭素数6〜10のアリール基(例、フェニル、ナ
フチルなど)などが挙げられる。
【0011】R5、R6またはR7で示される置換基を有
していてもよい複素環基の複素環基としては、ヘテロ原
子(例、窒素、酸素、硫黄など)を1〜4個含む5または
6員複素環基(例、2−フリル、2−チエニル、4−チ
アゾリル、4−イミダゾリル、4−ピリジル、1,3,4
−チアジアゾール−2−イル、テトラゾリルなど)など
が挙げられる。該複素環基は、炭素原子の他に1〜3個
のヘテロ原子 (例、窒素、酸素、硫黄など)を含んでい
てもよい5または6員環(例、ベンゼン、ピリジン、シ
クロヘキサンなど)と縮合して2環性縮合環基(例、8−
キノリル、8−プリニルなど)などを形成していてもよ
い。
【0012】R5とR6とが隣接する窒素原子と共に形成
していてもよい含窒素複素環としては、窒素原子の他に
1〜3個のヘテロ原子 (例、窒素、酸素、硫黄など)を
含んでいてもよい4〜7員環の含窒素複素環(例、ピロ
リジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジ
ン−1−イルなど)などが挙げられる。R5とR6とが隣
接する硫黄原子と共に形成していてもよい含硫黄複素環
としては、硫黄原子の他に1〜3個のヘテロ原子 (例、
窒素、酸素、硫黄など)を含んでいてもよい4〜7員環
の含硫黄複素環(例、テトラヒドロチオフェン−1−イ
ル、1,4−チオキサン−1−イルなど)などが挙げられ
る。
【0013】R5とR6とが隣接する窒素原子または硫黄
原子と共に形成していてもよい含窒素または含硫黄複素
環は5または6員環(例、ベンゼン、ピリジン、ピラジ
ン、ピリミジン、ピリダジン、シクロヘキサンなど)と
縮環(縮合)して2環性縮合環基(例、イソインドリン−
2−イル、2−イソキノリル、1,3−ジヒドロベンゾ
[c]チオフェン−2−イル、2,3−ジヒドロベンゾ[b]
チオフェン−1−イル、3,4−ジヒドロ−1H−2−
ベンゾピラン−2−イル、3,4−ジヒドロ−2H−1
−ベンゾピラン−1−イル、1,2,4,5−テトラヒド
ロ−3−ベンゾチエピン−3−イル、1,3−ジヒドロ
チエノ[3,4−c]ピリジン−2−イル、5,7−ジヒド
ロチエノ[3,4−b]ピラジン−6−イル、5,7−ジヒ
ドロチエノ[3,4−d]ピリダジン−6−イルなど)など
を形成していてもよい。
【0014】R8で示される置換基を有していてもよい
低級アルキル基の低級アルキル基としては、炭素数1〜
6の直鎖状または分枝状のアルキル基(例、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシルなど)
などが挙げられる。R8で示される置換基を有していて
もよいアリール基のアリール基としては、炭素数6〜1
0のアリール基(例、フェニル、ナフチルなど)などが挙
げられる。
【0015】R4で示される置換基を有していてもよい
炭化水素基としては、上記したR5、R6またはR7で示
される置換基を有していてもよい炭化水素基で詳記した
もの等が挙げられる。なお、R4で表される炭化水素基
がアルケニル基のときは無置換ものが好ましい。R4で
示される置換基を有していてもよいアシル基としては、
それぞれ置換基を有していてもよいカルボン酸アシル、
スルホン酸アシル、カルバモイル、チオカルバモイル、
スルファモイルなどの酸の残基(該当する酸より導かれ
るアシル基)などが挙げられ、例えば、それぞれ置換基
を有していてもよいアルカノイル、アロイル、複素環カ
ルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アリール
スルホニル、アルキルスルホニル、スルファモイル、ア
ルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニルなどが
挙げられる。好ましくは置換基を有していてもよいカル
バモイルである。
【0016】上記した置換基を有していてもよいアルカ
ノイル基のアルカノイル基としては、炭素数1〜6のア
ルカノイル基(例、ホルミル、アセチル、プロピオニ
ル、イソプロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキ
サノイルなど)などが挙げられる。置換基を有していて
もよいアロイル基のアロイル基としては、炭素数7〜1
1のアロイル基(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2
−ナフトイルなど)などが挙げられる。置換基を有して
いてもよい複素環カルボニル基における複素環カルボニ
ル基としては、ヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄など)
を1〜4個含む5または6員複素環カルボニル基(例、
2−フロイル、2−テノイル、ニコチニル、イソニコチ
ニルなど)などが挙げられる。置換基を有していてもよ
いアリールスルホニル基のアリールスルホニル基として
は、炭素数6〜10のアリールスルホニル基(例、ベン
ゼンスルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチ
ルスルホニルなど)などが挙げられる。
【0017】置換基を有していてもよいアルキルスルホ
ニル基のアルキルスルホニル基としては、炭素数1〜6
のアルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチ
ルスルホニル、プロピルスルホニル、ブチルスルホニ
ル、ペンチルスルホニルなど)などが挙げられる。置換
基を有していてもよいアルコキシカルボニル基のアルコ
キシカルボニル基としては、炭素数2〜7のアルコキシ
カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、イソブトキシカルボニルなど)などが挙げられ
る。置換基を有していてもよいアリールオキシカルボニ
ル基のアリールオキシカルボニル基としては、炭素数7
〜11のアリールオキシカルボニル基(例、フェノキシ
カルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフ
チルオキシカルボニルなど)などが挙げられる。R3で示
されるそれぞれ置換基を有していてもよい2−メチル−
1−プロペニルまたはイソブチル基の置換基としては、
例えば、ヒドロキシル基、アミノ基、低級(C1-3)ア
ルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エチルアミノ、イ
ソプロピルアミノなど)、ジ低級(C1-3)アルキルア
ミノ基(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)な
どが挙げられる。これらのうち、ヒドロキシル基および
ジ低級(C1-3)アルキルアミノ基、特にジメチルアミ
ノ基が好ましい。
【0018】R5、R6またはR7で示されるそれぞれ置
換基を有していてもよい炭化水素基または複素環基、R
5とR6とが隣接する窒素原子または硫黄原子と共に縮環
していてもよい含窒素または含硫黄複素環基、R8で示
されるそれぞれ置換基を有していてもよい低級アルキル
基またはアリール基、およびR4で示されるそれぞれ置
換基を有していてもよい炭化水素基またはアシル基
(例、アルカノイル基、アロイル基、複素環カルボニル
基、カルバモイル基、チオカルバモイル基、アリールス
ルホニル基、アルキルスルホニル基、スルファモイル
基、アルコキシカルボニル基、またはアリールオキシカ
ルボニル基など)は、これらの可能な位置に1〜3個の
置換基を有していてもよい。
【0019】該置換基としては、例えばC1-6アルキル
基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ヘキシルなど)、C2-6アルケニル基(例、ビニ
ル、アリル、2−ブテニル、メチルアリル、3−ブテニ
ル、2−ペンテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル
など)、C2-6アルキニル基(例、エチニル、プロパルギ
ル、2−ブチン−1−イル、3−ブチン−2−イル、1
−ペンチン−3−イル、3−ペンチン−1−イル、4−
ペンチン−2−イル、3−ヘキシン−1−イルなど)、
C3-6シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、C3-6シ
クロアルケニル基(例、シクロブテニル、シクロペンテ
ニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルな
ど)、C6-10アリール基(例、フェニル、ナフチルな
ど)、アミノ基、モノC1-6アルキルアミノ基(例、メチ
ルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノなど)、
ジC1-6アルキルアミノ基(例、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノなど)、アジド基、ニトロ基、ハロゲン(例、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ヒドロキシル基、C
1-4アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシなど)、C
6-10アリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフチルオキ
シなど)、C1-6アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオなど)、C6-10アリールチオ基
(例、フェニルチオ、ナフチルチオなど)、シアノ基、カ
ルバモイル基、カルボキシル基、C1-4アルコキシカル
ボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ルなど)、C7-11アリールオキシカルボニル基(例、フェ
ノキシカルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、2
−ナフチルオキシカルボニルなど)、カルボキシ−C1-4
アルコキシ基(例、カルボキシメトキシ、2−カルボキ
シエトキシなど)、C1-6アルカノイル基(例、ホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、イソプロピオニル、ブチ
リル、ペンタノイル、ヘキサノイルなど)、C7-11アロ
イル基(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフト
イルなど)、C1-6アルキルスルホニル基(例、メチルス
ルホニル、エチルスルホニルなど)、C6-10アリールス
ルホニル基(例、ベンゼンスルホニル、1−ナフチルス
ルホニル、2−ナフチルスルホニルなど)、C1-6アルキ
ルスルフィニル基(例、メチルスルフィニル、エチルス
ルフィニルなど)、C6-10アリールスルフィニル基(例、
ベンゼンスルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2
−ナフチルスルフィニルなど)、ヘテロ原子(例、窒素、
酸素、硫黄など)を1〜4個含む5または6員複素環基
(例、2−フリル、2−チエニル、4−チアゾリル、4
−イミダゾリル、4−ピリジル、1,3,4−チアジアゾ
ール−2−イル、1−メチル−5−テトラゾリルな
ど)、ヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄など)を1〜4
個含む5または6員複素環カルボニル基(例、2−フロ
イル、2−テノイル、ニコチニル、イソニコチニルな
ど)、ヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄など)を1〜4
個含む5または6員複素環チオ基(例、4−ピリジルチ
オ、2−ピリミジルチオ、1,3,4−チアジアゾール−
2−イルチオ、1−メチル−5−テトラゾリルチオな
ど)などが挙げられ、さらに複素環チオ基はベンゼン環
が縮合して2環性縮合環チオ基(例、2−ベンゾチアゾ
リルチオ、8−キノリルチオなど)を形成していてもよ
い。これら置換基のうち、C1-6アルキル基およびC1-6
アルカノイル基が好ましい。また、R4が、それぞれジ
置換のカルバモイル基、チオカルバモイル基、もしくは
スルファモイル基を示す場合、カルバモイル基、チオカ
ルバモイル基、もしくはスルファモイル基はその窒素原
子とともに含窒素複素環 [例、ピロリジン−1−イル、
ピペリジノ、モルフォリノ、ピペラジン−1−イル、4
−メチルピペラジン−1−イル、4−フェニルピペラジ
ン−1−イルなどのような、窒素原子の他に1〜3個の
ヘテロ原子 (例、窒素、酸素、硫黄など)を含んでいて
もよい4〜7員環含窒素複素環など]を形成していても
よい。
【0020】また、R5、R6またはR7で示されるそれ
ぞれ置換基を有していてもよい炭化水素基または複素環
基における置換基、R5とR6とが隣接する窒素原子また
は硫黄原子と共に縮環していてもよい含窒素または含硫
黄複素環基における置換基、R8で示されるそれぞれ置
換基を有していてもよい低級アルキル基またはアリール
基における置換基、およびR4で示されるそれぞれ置換
基を有していてもよい炭化水素基またはアシル基 (例、
アルカノイル基、アロイル基、複素環カルボニル基、カ
ルバモイル基、チオカルバモイル基、アリールスルホニ
ル基、アルキルスルホニル基、スルファモイル基、アル
コキシカルボニル基またはアリールオキシカルボニル基
等)における置換基は、さらに置換可能な位置に1〜3
個の置換基を有していてもよい。
【0021】該置換基としては例えば、上記のC1-6ア
ルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C
3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルケニル基、C
6-10アリール基、アミノ基、モノC1-6アルキルアミノ
基、ジC1-6アルキルアミノ基、アジド基、ニトロ基、
ハロゲン、ヒドロキシル基、C1-4アルコキシ基、C
6-10アリールオキシ基、C1-6アルキルチオ基、C6-10
アリールチオ基、シアノ基、カルバモイル基、カルボキ
シル基、C1-4アルコキシカルボニル基、C7-11アリー
ルオキシカルボニル基、カルボキシC1-4アルコキシ
基、C1-6アルカノイル基、ハロゲノC1-6アルカノイル
基、C7-11アロイル基、C1-6アルキルスルホニル基、
C6-10アリールスルホニル基、C1-6アルキルスルフィ
ニル基、C6-10アリールスルフィニル基、5または6員
複素環基、5または6員複素環カルボニル基、5または
6員複素環チオ基等が挙げられる。
【0022】X-で示されるカウンターアニオンとして
は、例えばハロゲンイオン(例、ヨードイオン、ブロム
イオン、クロルイオンなど)、硫黄イオン、リン酸イオ
ン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロボレ
ートイオン、メタンスルフェートイオン、p−トリルス
ルフェートイオン、ベンゼンスルフェートイオン、水酸
イオン、有機酸のカルボキシレートイオン(例、オキザ
レートイオン、マレエートイオン、フマレートイオン、
サクシネートイオン、シトレートイオン、ラクテートイ
オン、トリフルオロアセテートイオン、ラクトビオネー
トイオン、アセテートイオン、プロピオネートイオン、
タータレートイオン、エチルサクシネートイオンなど)
などが挙げられる。このうち、ハロゲンイオンが好まし
い。
【0023】化合物(I)は分子内に不斉中心をもち光学
活性を有するが、その絶対構造は原料のフマギロールに
基づくものであり、特に明示のない場合はフマギロール
の絶対構造と一致するものを意味する。シクロヘキサン
環上の置換基の結合様式は、
【0024】
【化4】
【0025】場合を表す。化合物(I)においては、R1
とR2とで結合手を示すか、R1が水素でR2がN(O)mR
5R6、N+R5R6R7・X-、S(O)nR5またはS+R5R6
・X-、より好ましくはS+R5R6・X-である化合物が
好ましい。また、R5とR6とが隣接する硫黄原子と共に
含硫黄複素環を形成している場合が好ましく、かかる含
硫黄複素環は5または6員環と縮合して二環性縮合環を
形成していてもよい。化合物(I)としては、R1とR2と
で結合手を示す化合物がさらに好ましい。Aは、Oまた
はNHが好ましい。とりわけOが好ましい。R3は、ヒ
ドロキシル基またはジアルキルアミノ基でそれぞれ置換
されていてもよい2−メチル−1−プロペニル基または
イソブチル基が好ましい。特に、2−メチル−1−プロ
ペニル基がより好ましい。R4は、水素または置換基を
有していてもよいカルバモイルが好ましい。とくに、該
置換基がC1-6アルキル基またはハロゲンで置換されて
いてもよいC1-6アルカノイル基が好ましい。化合物
(I)の好ましい具体例としては、6−O−(N−クロロ
アセチルカルバモイル)フマギロール、6α−(N'−ク
ロロアセチルウレイド)−6−デソキシフマギロール、
4−(N'−クロロアセチルウレイド)−2−(1,2−エ
ポキシ−1,5−ジメチル−4−ヘキセニル)−1−(1,
3−ジヒドロベンゾ[c]チオフェン−2−イリオ)メチ
ル−3−メトキシシクロヘキサノールクロライド、6−
O−(N−メチルカルバモイル)フマギロール等が挙げら
れる。
【0026】化合物(I)が分子内に酸性置換基(例、カ
ルボキシルなど)あるいは塩基性置換基(例、アミノ、モ
ノ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、含窒素
複素環基など)を有する場合には、生理学的に受容され
る塩を形成していてもよい。その塩の例としては、無機
塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸と
の塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられ
る。これらの塩類を生成させうる無機塩基としてはアル
カリ金属(例、ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土
類金属(例、カルシウム、マグネシウムなど)などが、有
機塩基としては例えばトリメチルアミン、トリエチルア
ミン、ピリジン、ピコリン、N,N−ジベンジルエチレ
ンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリスヒドロキシメチルアミノメタン、ジシクロヘキシ
ルアミンなどが、無機酸としては例えば塩酸、臭化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸などが、有機酸としては例えば
ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、酒石酸、フ
マール酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸などが、塩基性また
は酸性アミノ酸としては例えばアルギニン、リジン、オ
ルニチン、アスパラギン酸、グルタミン酸などが用いら
れる。これらの塩のうち塩基との塩(すなわち無機塩基
との塩、有機塩基との塩、塩基性アミノ酸との塩)は化
合物(I)の置換基中のカルボキシル基と、また酸との塩
(すなわち無機酸との塩、有機酸との塩、酸性アミノ酸
との塩)は化合物(I)の置換基中のアミノ基、モノ低級
アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、含窒素複
素環基などと形成しうる塩を意味する。
【0027】また、化合物(I)が分子内にジ低級アルキ
ルアミノ基、含窒素複素環基または含窒素芳香族複素環
基などを有する場合にはこれらの基中の窒素原子がさら
にアルキル化されて4級アンモニオ基(例、トリメチル
アンモニオ、N−メチルピリジニル、N−メチルピロリ
ジン−1−イリウムなど)を形成していてもよく、カウ
ンターアニオンとしては前記のX-で示したカウンター
アニオンと同様のカウンターアニオンが挙げられる。一
般式(I)で表される化合物またはその塩は、微生物の生
産するフマギリン(fumagillin)の加水分解産物フマギロ
ール(fumagillol)[ターベル、ディー・エス(Tarbell.
D.S.)ら、ジャーナル オブ アメリカン ケミカ
ル ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.)83、30
96(1961)]を出発物質として用い、前述のEP公
報に記載の方法またはそれに準じた方法により製造でき
る。該化合物の物理化学的および生物学的性質は、先に
記載したEP公報に詳細に記載されている。
【0028】本発明で用いるグリセリンないしポリグリ
セリンの脂肪酸エステルは、フマギロール誘導体の安定
化剤として用いる。フマギロール誘導体の安定化効果ま
たは徐放効果等の観点から、グリセリンないしポリグリ
セリンの脂肪酸エステルのエステルを構成する脂肪酸と
しては炭素数6〜22個の飽和型のものが好ましい。具
体的には、例えば、カプロン酸(C6)、カプリル酸
(C8)、カプリン酸(C10)ラウリン酸(C12)、ミ
リスチン酸(C14)、パルミチン酸(C16)、ステアリ
ン酸(C18)、アラキン酸(C20)、ベヘン酸(C22)
等が挙げられる。エステル化度、すなわち、グリセリン
ないしポリグリセリンの脂肪酸エステル中の全水酸基に
対するエステル化されている水酸基の割合は、好ましく
は約60%以上、さらに好ましくは約80%以上が好ま
しい。さらに、ポリグリセリンの重合度は2〜16のも
のが好ましい。グリセリンないしポリグリセリンの脂肪
酸エステルは、単独または2種以上を組み合わせて使用
する。好ましくは、そのエステル化度が約60%以上、
さらに好ましくは約80%以上となるように適宜選択し
て使用する。
【0029】グリセリン脂肪酸エステルは、1分子のグ
リセロールに3分子の脂肪酸がエステル結合した脂肪酸
トリグリセリド(トリアシルグリセロール)が好まし
い。これらのエステル結合する脂肪酸は同じ種類でも、
異なる種類であってもよく、好ましくは炭素数6〜22
個の飽和脂肪酸である。さらに好ましくは、炭素数8〜
18個の飽和脂肪酸である。このうち、特に好ましくは
炭素数8〜12個のものである。
【0030】例えば、ミグリオール810(MIGLY
OL810、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、
脂肪酸組成はカプリル酸が65〜75%、カプリン酸が
25〜35%)、ミグリオール812(MIGLYOL8
12、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、脂肪酸
組成はカプリル酸が50〜65%、カプリン酸が30〜
45%)、ダイナサン110(DYNASAN110、カ
プリン酸トリグリセリド)、ダイナサン112(DYNA
SAN112、ラウリン酸トリグリセリド)、ダイナサ
ン114(DYNASAN114、ミリスチン酸トリグ
リセリド)、ダイナサン116(DYNASAN116、
パルミチン酸トリグリセリド)、ダイナサン118(DY
NASAN118、ステアリン酸トリグリセリド)等が
ヒルス社(HULS AKTIENGESELLSCH
AFT、ドイツ)より、また、トリエスターF−810
(カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)等が日光ケミ
カルズ(東京)より販売されている。これらは2種以上
を混合して使用してもよい。
【0031】ポリグリセリン脂肪酸エステルは、上記の
ごとく、グリセリンの重合度が2〜16である種々のグ
リセリン重合体のものが好ましい。特に2〜10が好ま
しい。また、その(重合度+2)個の水酸基の少なくとも
1つ、好ましくは約60%以上、好ましくは約80%以
上に脂肪酸がエステル結合したものである。該脂肪酸は
飽和型が好ましい。炭素数6〜22個、さらに好ましく
は8〜18個の飽和脂肪酸である。エステル化結合する
脂肪酸は同じ種類のものでも、異なる種類のものでもよ
い。実際に販売されている商品は、グリセリンの重合
度、脂肪酸の種類およびそのエステル化度の組合せによ
り多種のポリグリセリン脂肪酸エステルであり、これら
のいずれも本発明で使用できる。
【0032】例えば、PS−310(テトラグリセリン
ペンタステアレート)、DAS−750(デカグリセリン
デカステアレート)等が坂本薬品(大阪)から、ポエム
J46B(テトラグリセリンヘキサベヘネート)等が理研
ビタミン(東京)から、Tetraglyn5−S(テトラグリ
セリンペンタステアレート)、Decaglyn10−S(デカ
グリセリンデカステアレート)等が日光ケミカルズ(東
京)から販売されている。これらは単独または2種以上
を混合して使用してもよい。また、グリセリン脂肪酸エ
ステルとの併用も可能である。
【0033】本発明の医薬組成物は、フマギロール誘導
体と、グリセリンないしポリグリセリンの脂肪酸エステ
ルとを配合した、フマギロール誘導体を安定化させた組
成物である。該医薬組成物は液体形態であっても固体形
態であってもよいが、液体形態であるものが好ましい。
該医薬組成物は、自体公知の方法により製造することが
できる。例えば以下の方法が挙げられる。
【0034】室温で液体のグリセリンないしポリグリセ
リンの脂肪酸エステルを用いる場合には、これにフマギ
ロール誘導体を加え、撹はん等の方法により溶解または
分散させ、組成物とする。室温で固体のグリセリンない
しポリグリセリンの脂肪酸エステルを用いる場合、これ
を液体状にした後、フマギロール誘導体を溶解または分
散させ、固化する。自体公知の方法により、例えば、グ
リセリンないしポリグリセリン脂肪酸のエステルを融点
以上に加温し、液化させた状態でフマギロール誘導体を
溶解または分散させた後、冷却して固化させる。固化す
る際、必要に応じ、粒子またはペレット状に成形しても
よい。成形方法は自体公知の方法が用いられる。例えば
粒子とする場合、好ましくは、その粒径が約10〜約1
000μmの球状の微粒子とする。成形方法としては、
自体公知の方法(例、特開平2−223533号参照)
が採用される。例えば上記のフマギロール誘導体が溶解
ないし分散しているものを水相に分散する方法、スプレ
ードライ法あるいは微小油滴を作り急速に冷却し固化さ
せるスプレーチリング法などがある。該水相は、粒子ど
うしの凝集を避けるため、必要に応じ、例えば、分散剤
(例、ツイーン(Tween)80、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリビニルアルコールなど)等を含有する水溶液
を使用する。組成物中のフマギロール誘導体のグリセリ
ンないしポリグリセリンの脂肪酸エステルに対する比率
は、これら成分の物理化学的性質、例えば溶解性、分散
性およびフマギロール誘導体の有効用量に応じて適宜選
択できる。好ましくは約0.001〜50%(w/v)で
ある。さらに好ましくは、約0.01〜30%(w/v)
である。組成物中のフマギロール誘導体の濃度は、該組
成物の物理化学的性質に応じて適宜選択でき、通常約
0.0005〜30%(w/v)、好ましくは約0.005
〜25%(w/v)である。本発明の医薬組成物には、医
薬として製剤化する際に通常用いられる添加剤を用いて
もよい。例えば注射用に使用する場合に用いられる、保
存剤(例えば、ベンジルアルコール、エチルアルコー
ル、塩化ベンザルコニウム、フェノール、クロロブタノ
ールなど)、抗酸化剤(例えば、ブチルヒドロキシアニ
ソール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸パルミテー
ト、α−トコフェロールなど)、増粘剤(例えば、レシ
チン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸ア
ルミニウムなど)などを使用してもよい。
【0035】本発明の医薬組成物は自体公知の適当な方
法により医療用として利用できる程度に無菌的なものと
して得るのが好ましい。本発明の医薬組成物は、自体公
知の方法に従い、例えば注射用蒸留水、塩化ナトリウ
ム、糖類(例、グルコース、マンニトール、イノシトー
ル等)または分散剤(例、ツイーン(Tween)80(ア
トラスパウダー社製)、HCO60(日光ケミカルズ
製)ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギ
ン酸ナトリウム等)などで調製した水性懸濁液に乳濁剤
または懸濁剤として分散させる。分散後、フマギロール
誘導体をその対象疾病に対して有効な濃度を、注射用製
剤として静脈内、動脈内、筋肉内、皮下、臓器内、ある
いは腫瘍等の病巣に投与することができる。該医薬組成
物が液体形態である場合は、注射剤として直接投与する
ことができる。また、本発明によって得られる医薬組成
物は常法に従って注射投与以外の投与剤、例えば、外用
剤(例、経鼻投与製剤、経皮製剤)、坐剤(例、直腸坐
剤、膣坐剤等)とすることも可能である。たとえば外用
剤とするには、自体公知の方法に従い、本発明の医薬組
成物を固状、半固状または液状の経鼻投与剤とすること
ができる。たとえば、上記固状のものとしては、本発明
の医薬組成物をそのまま、あるいは賦形剤(例、グルコ
ース、マンニトール、デンプン、微結晶セルロースな
ど)、増粘剤(例、天然ガム類、セルロース誘導体、ア
クリル酸重合体など)などを添加、混合して粉状の組成
物とする。上記液状のものとしては、注射剤の場合とほ
とんど同様で、油性あるいは水性懸濁剤とする。半固状
の場合は、水性または油性のゲル剤、あるいは軟膏状の
ものがよい。また、これらはいずれも、pH調節剤
(例、炭酸、リン酸、クエン酸、塩酸、水酸化ナトリウ
ムなど)、防腐剤(例、パラオキシ安息香酸エステル
類、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウムなど)な
どを加えてもよい。たとえば坐剤とするには、自体公知
の方法にしたがい、本発明の医薬組成物を油性または水
性の固状、半固状あるいは液状の坐剤とすることができ
る。本発明の医薬組成物は低毒性で強い薬理作用を示
す。例えば、血管新生に関連した疾患、例えば、関節リ
ューマチなどの炎症性疾患、糖尿病性網膜症または腫瘍
(例えば、乳ガン、肝ガン、大腸ガン、カポジ肉腫等の
ガン)などの治療、予防および抑制作用を示す。従っ
て、哺乳動物(例、マウス、ラット、サル、ウシ、イ
ヌ、ヒトなど)の薬剤[例、関節リューマチなどの炎症
性疾患、糖尿病性網膜症または腫瘍(例えば、乳ガン、
肝ガン、大腸ガン、カポジ肉腫等のガン)などの治療お
よび予防薬]として有用である。例えば、癌の治療にお
いて皮下、筋肉等内に投与するとフマギロール誘導体の
徐放効果が長期にわたって得られ、投与回数が少なくて
すむ。さらに、腫瘍支配動脈に直接注入して有用な化学
塞栓剤として用いることができる。成人の癌患者の治療
に用いる場合、腫瘍の種類、部位、大きさ、フマギロー
ル誘導体の種類により適宜選択されるが、例えば約0.
1mg〜約5.0g、好ましくは約1.0mg〜約2.0g、よ
り好ましくは約5mg〜約1.0gのフマギロール誘導体を
グリセリンないしポリグリセリンの脂肪酸エステルに溶
解または分散させた組成物を、一定の処方間隔で投与し
てもよい。投与頻度は、疾患の種類および剤形に応じて
適宜選択できる。例えば、経鼻製剤は1日2回または3
回、坐剤は通常1日1回投与することができる。非経口
製剤の場合、皮下または筋肉内デポー製剤を週1〜3回
注射することができる。腫瘍支配動脈または腫瘍自体に
注射する場合は、頻繁に反復注射する必要がなく、所望
の治療効果を得るためには1〜4週ごとに1回の注射で
十分である。
【0036】本発明の医薬組成物によってフマギロール
誘導体の安定性が向上され、より強い薬理活性が得ら
れ、より確かな治療効果が期待される。
【0037】
【実施例】以下の実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 6−O−(N−クロロアセチルカルバモイル)フマギロー
ル(以下、化合物Aと称す)の濃度がミグリオール812
(MIGLYOL812、カプリル酸/カプリン酸トリ
グリセリド、ヒルス社(HULS AKTIENGES
ELLSCHAFT)、ドイツ)に対して1mg/ml(0.1
% w/v)および10mg/ml(1% w/v)となるように各々
溶解させ、均一な溶液を調製した。これらの溶液を窒素
置換したバイアルに分注して37℃で静置し、化合物A
の残存率を測定した。比較のために、化合物Aを胡麻
油、リピオドール(Lipiodol(商品名)、主成分はヨー
ド化ケシ油エチルエステル)および水に各々溶解させた
ものについても同様の検討を実施した。その結果を表1
に示す。
【0038】
【表1】
【0039】化合物Aは、脂肪酸トリグリセリドである
ミグリオール812中では14日後においてもほとんど
分解がみられず、水溶液および他の油溶液に比べ極めて
安定であった。このようにミグリオール812を含む製
剤が優れた安定性を示したのは、この基剤が飽和脂肪酸
のトリグリセリドであり、二重結合がなく、極性基が少
なく、含水量が少ない油脂であることから、加水分解お
よび酸化による分解が防止されたものと考えられる。
【0040】実施例2 化合物Aの濃度がミグリオール812に対して10mg/
ml(1% w/v)となるように溶解させ、均一な溶液を調
製した。この溶液を窒素置換したバイアルに分注し、2
5℃、40℃および60℃で各々静置し、1カ月および
2カ月後の化合物Aの残存率を測定した。リピオドール
を用いて同様の実験を行い、その結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】化合物Aはミグリオール812を使用した
方が、リピオドールに比較して極めて安定であった。 実施例3 血液あるいは体液中での残存性を調べるため、実施例1
で用いた溶液それぞれ1mlに対して1/30Mの燐酸緩
衝液(pH7.0)を5mlずつ加え、ローテーターを用いて
10rpmの速度で撹はんし、経時的(37℃で1日、2
日および7日後)に油相中の化合物Aの含量を制定して
薬物残存率を求めた。その結果を表3に示す。
【0043】
【表3】 他の油溶液に比較して脂肪酸トリグリセリドを用いた場
合、化合物Aは最も安定で、7日以上にわたって薬物を
徐放していることが示された。
【0044】実施例4 ダイナサン118(DYNASAN118、ステアリン
酸トリグリセリド、ヒルス社)5gを約90℃に加温して
融解させた後、これに対して重量比で2%(約2% w/
v)および10%(約10% w/v)となるように化合物
Aを各々加えて溶解させた。次に、この溶液をスプレー
チリング法に付すことにより粒子径125〜250μm
の球形の微粒子(以下TG18−msp2%仕込および10
%仕込と各々略記する)3gが得られた。同様に、ダイナ
サン114(ミリスチン酸トリグリセリド、ヒルス社)5
gを約60℃に加温して融解させた後、これに対して重
量比で2%(約2% w/v)および10%(約10% w/
v)となるように化合物Aを各々加えて溶解させた。次
に、この溶液をスプレーチリング法に付すことにより、
粒子径125〜250μmの球形の微粒子(以下TG14
−msp2%仕込および10%仕込と各々略記する)3gが
得られた。
【0045】実施例5 実施例1と同様に、実施例4で得られたTG14−msp
2%仕込、10%仕込、TG18−msp2%仕込、10
%仕込を窒素置換したバイアル中で37℃で静置し、化
合物Aの残存率を測定した。その結果を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】脂肪酸トリグリセリドを使用した場合、表
1中に示した胡麻油、リピオドールおよび水の各溶液を
使用した場合に比較して安定であった。特にTG14−
mspおよびTG18−mspの10%仕込は、14日後にお
いても化合物Aの分解がほとんどみられず極めて安定で
あった。
【0048】実施例6 実施例3と同様に、実施例4で得られたTG18−msp
2%仕込および10%仕込の約10mgずつに対して1/
30Mの燐酸緩衝液(pH7.0)を5mlずつ加え、ロー
テーターを用いて10rpmの速度で撹はんした。その
後、経時的にTG18−msp2%仕込および10%仕込
を分取して粒子中の化合物Aの含量を測定し、その残存
率を求めた。その結果を表5に示す。
【0049】
【表5】 10%仕込の方は、少し放出速度が速かったが、2%仕
込および10%仕込の両者とも14日以上にわたって徐
放していることが明らかになった。
【0050】実施例7 ポエムJ46B(テトラグリセリンヘキサベヘネート、
理研ビタミン)3gを約90℃に加温して融解させた後、
これに対して重量比で10%(約10% w/v)となるよ
うに化合物Aを加えて溶解させた。次に、この溶液を直
径2mmの円筒状に固化させたところ棒状のペレット(以
下ポエムJ46B−pelletと略記する)3gが得られた。
得られたポエムJ46B−pelletを、実施例1と同様
に、窒素置換したバイアル中で37℃で静置し、化合物
Aの残存率を測定した。その結果を表6に示す。
【0051】
【表6】
【0052】ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた場
合、表1中に示した水溶液の場合に比較して化合物Aは
極めて安定であった。
【0053】実施例8 デカグリン10−O(Decaglyn10−O、デカグリセリ
ンデカオレエート、日光ケミカルズ)に対して10mg/m
lとなるように化合物Aを溶解させ、均一な溶液を調製
した。実施例3と同様に、実施例7で得られたポエムJ
46B−pelletの約10mgおよび上記デカグリン10−
O溶液の1mlに対して1/30Mの燐酸緩衝液(pH7.
0)を5mlずつ加え、ローテーターを用いて10rpmの速
度で撹はんした。その後、経時的にポエムJ46B−pe
lletおよびデカグリン10−O溶液中の化合物Aの含量
を測定し、その残存率を求めた。その結果を表7に示
す。
【0054】
【表7】 ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸が飽和
型であるテトラグリセリンヘキサベヘネートを用いた場
合は、不飽和型であるデカグルセリンデカオレエートを
用いた場合よりも安定で徐放性に優れ、14日以上にわ
たって徐放していることが明らかになった。
【0055】実施例9 雄性のKbs:JW家兎の右後肢ひざ下部皮下にVX2カ
ルシノーマの細胞浮遊液を移植し担癌家兎を作製した。
移植後2週目に家兎を4群に分け、1mgの化合物Aを含
む水溶液の1ml、1mgおよび5mgの化合物Aを各々含む
ミグリオール812溶液の0.5mlずつを、それぞれ同
側の大腿動脈の上流から投与し、投与5日後の腫瘍の体
積を測定した。投与5日後の腫瘍の体積と投与開始時の
各群の体積値からV5/V0を求め、さらに無処置対照
群との体積比(T/C)を求めた。その結果を表8に示
す。 V5/V0=(投与5日後の腫瘍の体積/投与開始時の
腫瘍の体積)×100 T/C=(処理群の腫瘍の体積/無処置対照群の腫瘍の
体積)×100
【0056】
【表8】
【0057】1mgの化合物Aを含む水溶液投与群では、
腫瘍の体積は無処置群の74%にとどまり、投与前の腫
瘍の体積の175%に増大したのに対して、1mgおよび
5mgの化合物Aのミグリオール812溶液の動脈内投与
群では、腫瘍の体積は、それぞれ無処置群の37%およ
び32%に抑制され、さらに投与前の腫瘍の体積のそれ
ぞれ89%および75%に縮小した。
【0058】実施例10 実施例9と同様の担癌家兎を移植後2週目に3群に分
け、実施例4で調製したTG18−msp2%および10
%仕込、TG14−msp2%および10%仕込のそれぞ
れ50mg(化合物Aとして1mgおよび5mgずつ)を同側の
大腿動脈の上流から投与し、投与5日後の腫瘍の体積を
測定した。投与前の各群の体積をそれぞれ100%とし
た相対値(V5/V0)および無処置対照群との体積比
(T/C)を求めた。その結果を表9に示す。
【0059】
【表9】
【0060】TG18−msp2%仕込および10%仕込
の動脈内投与群では、腫瘍の体積はそれぞれ無処置群の
27%および21%に抑制され、さらに、それぞれ投与
前の腫瘍の体積の65%および49%に縮小した。TG
14−msp2%仕込および10%仕込の動脈内投与群で
は、腫瘍の体積はそれぞれ無処置群の26%および27
%に抑制され、さらに、それぞれ投与前の腫瘍の体積の
63%および65%に縮小した。表8に示した水溶液投
与群の結果に比較して極めて強力な腫瘍増殖抑制効果が
認められた。
【0061】実施例11 6−O−(N−クロロアセチルカルバモイル)フマギロ
ール(化合物A)50gおよびクロロブタノール30gを
ミグリオール812(実施例1参照)1リットルに溶解
し、フィルター(ディメックス、0.2μm、ミリポア
社)ろ過によって除菌操作を施した。この油溶液2mlず
つをアンプルに充填し、窒素置換した後アンプルを熔閉
し、オートクレーブによって121℃20分間滅菌し注
射用製剤(化合物A0.1g含有)とした。
【0062】実施例12 ダイナサン118(実施例4参照)920gを約90℃
に加温熔融させた後、これに6−O−(N−クロロアセ
チルカルバモイル)フマギロール(化合物A)50gお
よびクロロブタノール30gを溶解する。この溶液をス
プレードライヤー(モービルマイナースプレードライヤ
ー、ニロアトマイザー社製)を用いノズル温度を90°
〜100℃に設定して粉末とした。この粉末の粒子径5
0〜200μmの部分をふるいにより分取しその500g
にマンニトール100gを加えよく混合した後、その6
00mgをバイアルに充填し用時懸濁用注射剤とした。な
お、この懸濁用分散媒としては1%カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム塩、0.5%Tween80水溶液を用
い、1バイアルに対して2mlで分散して使用する。
【0063】実施例13 4−(N'−クロロアセチルウレイド)−2−(1,2−エ
ポキシ−1,5−ジメチル−4−ヘキセニル)−1−(1,
3−ジヒドロベンゾ[c]チオフェン−2−イリオ)メチ
ル−3−メトキシシクロヘキサノールクロリド(以下、
化合物Bという)を、2%(w/w)ツイーン80を含有す
るミグリオール812に分散させた。該分散はソニケー
ター(ソノ・クリーナー、カイジョウデンキ製)を用いる
ことにより、また、ツイーン80含有ミグリオール81
2に対する化合物Bの濃度が1mg/ml(0.1%w/v)と
なるようにして行い、均一な懸濁液を得た。
【0064】実施例14 8週齢のSD系雄性ラットの肝左葉にウォーカー(Wal
ker)256カルシノザルコーマの50%(w/v)細胞
浮遊液50μlを注入移植し、担癌ラットを作製した。
移植後1週にラットを3群に分け、1群には5mgの化合
物Aを含むミグリオール812溶液50μlを肝動脈内
に1回投与し、別の1群には5mgの化合物Aを含む水溶
液を1週間に合計3回静脈内に投与した。残りの1群は
無処置群とし、投与後1週間の腫瘍の表面積の変化(△
S1→2)を測定した。その結果を表10に示す。
【0065】
【表10】
【0066】次に、さらに肥大した腫瘍に対する効果を
調べるために移植後2週にラットを2群に分け、1群に
は5mgの化合物Aを含むミグリオール812溶液50μ
lを肝動脈内に1回投与し、残りの1群は無処置群とし
た。その後1週間の腫瘍の表面積の変化(△S2→3)を
測定した。その結果を表11に示す。
【0067】
【表11】
【0068】化合物Aのミグリオール812溶液の肝動
脈内投与では、化合物Aの水溶液の静脈内くりかえし投
与および無処置群に比べて強力な腫瘍縮小効果が得られ
た。また、さらに肥大した腫瘍に対しても化合物Aのミ
グリオール812溶液の肝動脈内投与により強力な腫瘍
縮小効果が得られ、進行した切除不能な肝癌の治療にお
ける有用性が示唆された。
【0069】
【発明の効果】本発明のフマギロール誘導体の医薬組成
物は、フマギロール誘導体を安定化することにより保存
中のフマギロール誘導体の分解を抑制する。さらに該医
薬組成物は徐放性組成物であり、フマギロール誘導体を
徐々に放出でき、医薬品製剤等として有利に用いること
ができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/38 7431−4C 31/40 7431−4C 31/415 7431−4C 31/425 7431−4C 31/44 7431−4C 47/14 G 7433−4C J 7433−4C C 7433−4C

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フマギロール誘導体と、グリセリンない
    しポリグリセリンの脂肪酸エステルとを配合してなるこ
    とを特徴とする医薬組成物。
  2. 【請求項2】 フマギロール誘導体がグリセリンないし
    ポリグリセリンの脂肪酸エステル中に溶解または分散し
    ている請求項1記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 グリセリンの脂肪酸エステルが脂肪酸ト
    リグリセリドである請求項1記載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 フマギロール誘導体が脂肪酸トリグリセ
    リド中に溶解している請求項1記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 グリセリンないしポリグリセリンの脂肪
    酸エステルに対するフマギロール誘導体の比率が約0.
    001ないし50%(w/v)である請求項1記載の医薬
    組成物。
  6. 【請求項6】 グリセリンないしポリグリセリンの脂肪
    酸のエステル化度が約60%以上である請求項1記載の
    医薬組成物。
  7. 【請求項7】 ポリグリセリンの重合度が2ないし10
    である請求項1記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 注射剤である請求項1記載の医薬組成
    物。
  9. 【請求項9】 液体形態である請求項1記載の医薬組成
    物。
  10. 【請求項10】 粒径約10ないし1000μmの微粒
    子状固体組成物である請求項1記載の医薬組成物。
  11. 【請求項11】 フマギロール誘導体が一般式(I) 【化1】 [式中、R1は水素を、R2はハロゲン、N(O)mR5R6、
    N+R5R6R7・X-、S(O)nR5またはS+R5R6・X
    -(式中、R5、R6およびR7はそれぞれ置換基を有して
    いてもよい炭化水素基または複素環基を、X-はカウン
    ターアニオンを、mは0または1の整数を、nは0ないし
    2の整数を示す。また、R5とR6とは隣接する窒素原子
    または硫黄原子と共に縮環していてもよい含窒素または
    含硫黄複素環基を形成していてもよく、これらの縮環し
    ていてもよい含窒素または含硫黄複素環基は置換基を有
    していてもよい。)を示すか、またはR1とR2とで結合
    手を示し、R3はそれぞれ置換基を有していてもよい2
    −メチル−1−プロペニル基またはイソブチル基を示
    し、AはOまたはNR8(式中、R8は水素またはそれぞ
    れ置換基を有していてもよい低級アルキル基もしくはア
    リール基を示す。)を示し、R4は水素、それぞれ置換基
    を有していてもよい炭化水素基またはアシル基を示
    す。]で表されるフマギロール誘導体またはその塩であ
    る請求項1記載の医薬組成物。
  12. 【請求項12】 R1とR2とで結合手を示すか、R1が
    水素でR2がN(O)mR5R6、N+R5R6R7・X-、S
    (O)nR5またはS+R5R6・X-;AがOまたはNH;R
    3がそれぞれ置換基を有してもよい2−メチル−1−プ
    ロペニルまたはイソブチル基;およびR4が水素または
    置換基を有していてもよいカルバモイル基である請求項
    11記載の医薬組成物。
  13. 【請求項13】 R1とR2とで結合手を示す請求項12
    記載の医薬組成物。
  14. 【請求項14】 AがO;R3がヒドロキシル基または
    ジアルキルアミノ基でそれぞれ置換されていてもよい2
    −メチル−1−プロペニルまたはイソブチル基、R4が
    C1-6アルキルまたはハロゲノC1-6アルカノイル基で置
    換されているカルバモイル基である請求項12記載の医
    薬組成物。
  15. 【請求項15】 フマギロール誘導体が6−O−(N−
    クロロアセチルカルバモイル)フマギロールである請求
    項1記載の医薬組成物。
  16. 【請求項16】 フマギロール誘導体が4−(N'−クロ
    ロアセチルウレイド)−2−(1,2−エポキシ−1,5−
    ジメチル−4−ヘキセニル)−1−(1,3−ジヒドロベ
    ンゾ[c]チオフェン−2−イリオ)メチル−3−メトキ
    シシクロヘキサノールクロライドである請求項1記載の
    医薬組成物。
  17. 【請求項17】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸が炭
    素数6から22個(C6〜C22)の飽和型脂肪酸である請
    求項1記載の医薬組成物。
  18. 【請求項18】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
    たる成分がカプリル酸(C8)である請求項1記載の医薬
    組成物。
  19. 【請求項19】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
    たる成分がカプリン酸(C10)である請求項1記載の医薬
    組成物。
  20. 【請求項20】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
    たる成分がカプリル酸(C8)とカプリン酸(C10)との混
    合物である請求項1記載の医薬組成物。
  21. 【請求項21】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
    たる成分がラウリン酸(C12)である請求項1記載の医薬
    組成物。
  22. 【請求項22】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
    たる成分がミリスチン酸(C14)である請求項1記載の医
    薬組成物。
  23. 【請求項23】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
    たる成分がパルミチン酸(C16)である請求項1記載の医
    薬組成物。
  24. 【請求項24】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
    たる成分がステアリン酸(C18)である請求項1記載の医
    薬組成物。
  25. 【請求項25】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
    たる成分がアラキン酸(C20)である請求項1記載の医薬
    組成物。
  26. 【請求項26】 脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の主
    たる成分がベヘン酸(C22)である請求項1記載の医薬組
    成物。
  27. 【請求項27】 血管新生阻害組成物である請求項1記
    載の医薬組成物。
  28. 【請求項28】 フマギロール誘導体をグリセリンない
    しポリグリセリンの脂肪酸エステル中に溶解または分散
    させることを特徴とするフマギロール誘導体の安定化方
    法。
  29. 【請求項29】 フマギロール誘導体と、グリセリンな
    いしポリグリセリンの脂肪酸エステルとを配合してなる
    ことを特徴とする血管新生阻害用医薬組成物。
  30. 【請求項30】 フマギロール誘導体と、グリセリンな
    いしポリグリセリンの脂肪酸エステルとを配合してなる
    ことを特徴とする血管新生阻害用の安定な徐放性医薬組
    成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004506697A (ja) * 2000-08-24 2004-03-04 シュバルツ ファルマ アクチェンゲゼルシャフト 新規の医薬品組成物
JP2004520269A (ja) * 2000-08-24 2004-07-08 シュバルツ ファルマ アクチェンゲゼルシャフト N−0923を投与するための新規の医薬組成物

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