JPH06235447A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

Info

Publication number
JPH06235447A
JPH06235447A JP6150193A JP6150193A JPH06235447A JP H06235447 A JPH06235447 A JP H06235447A JP 6150193 A JP6150193 A JP 6150193A JP 6150193 A JP6150193 A JP 6150193A JP H06235447 A JPH06235447 A JP H06235447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
hard magnetic
semi
permanent magnet
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6150193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2962503B2 (ja
Inventor
Teruo Fujioka
輝郎 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamauchi Corp
Original Assignee
Yamauchi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamauchi Corp filed Critical Yamauchi Corp
Priority to JP5061501A priority Critical patent/JP2962503B2/ja
Publication of JPH06235447A publication Critical patent/JPH06235447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2962503B2 publication Critical patent/JP2962503B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクの微小変動がなく高精度であり、なお
かつ小型でも高トルクを得ることが可能なトルクリミッ
タを提供する。 【構成】 円筒状半硬質磁性体(5a)を、従来の板状
品をカールした円筒体に替えて、継ぎ目のないシームレ
スな円筒体とする。このことによって、円筒状永久磁石
(13)と円筒状半硬質磁性体(5a)との間隙(G)
を小さく設定することを可能とする。また、間隙(G)
の幅を一定数値以下に規定することにより、高トルクを
実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、永久磁石と半硬質磁
性体との間に生じるヒステリシストルクによって常に一
定の安定したトルクを伝達することができ、またクラッ
チ機能を有するトルクリミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒステリシストルクを利用したト
ルクリミッタは、複写機、プリンター等の給紙装置、オ
ーディオ・ビデオ機器のリール台駆動装置などに用いら
れている。
【0003】例えば、図8及び図9は給紙装置の重送防
止機構を示すものであり、図において摩擦ローラ(1)
は給送ローラ(2)に所定圧で押しつけられている。こ
の摩擦ローラ(1)には、トルクリミッタ(3)を介し
て用紙(4)を戻す方向に常に一定のトルク(T)が与
えられている。そして、給送ローラ(2)と摩擦ローラ
(1)との間に2枚以上の用紙(4)が案内されたとき
には2枚目以降の用紙(4)は1枚目と分離されて用紙
の進行方向とは逆の方向に戻される(図8)。しかし、
給送ローラ(2)と摩擦ローラ(1)とが直接接してい
るか、1枚の用紙を挟んで接しているときには、摩擦ロ
ーラ(1)は給送ローラ(2)と一緒に用紙を送り出す
方向にツレ回りする(図9)。従って、用紙を一枚ずつ
確実に送り出すためには、トルクリミッタ(3)によっ
て摩擦ローラ(1)に与えられている逆方向の回転トル
ク(T)は、用紙(4)どうしの摩擦力よりは大きい
が、給送ローラ(2)の回転トルクよりは小さくなけれ
ばならない。そしてなおかつ、トルクリミッタ(3)
は、常に一定の安定したトルク(T)を維持し続けなけ
ればならない。
【0004】このような給紙装置に用いられるヒステリ
シストルクを利用したトルクリミッタとして、円筒状外
周部を有する第1回転体と、この円筒状外周部に対向す
る円筒状内周部を有していて前記第1回転体と同軸上に
かつ互いに回動可能に設置された第2回転体とからな
り、上記円筒状外周部と上記円筒状内周部の一方には円
筒状永久磁石が、他方には円筒状半硬質磁性体が所定の
間隙(G)をもってそれぞれ固着されており、永久磁石
と半硬質磁性体との間に生じるヒステリシストルクによ
って上記両回転体間でトルクを伝達する構造のものが知
られている(例えば実開平4−19941号公報参
照)。
【0005】また、オーディオ・ビデオ機器のリール台
駆動装置において、磁気テープのテンションを一定に保
ち、かつテープの供給、巻取りに対応するクラッチ機能
を付与するために、同様のトルクリミッタを用いること
が知られている(例えば実開昭58−77856号公報
参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構造の従来のトルクリミッタでは、円筒状半硬質磁性体
(5b)は、主として成形の容易さから、板状品をカー
ルして円筒状にしたものが用いられていた(図6)。こ
のようにカールによって成形した円筒状半硬質磁性体
(5b)は、その継ぎ目部に隙間(6)があるため、回
転体に固着する際には弾性力を利用して容易に取り付け
られるという利点もあった。
【0007】しかしながら、従来のカールによる円筒状
半硬質磁性体は、継ぎ目部の隙間の存在が磁力線の乱れ
を引き起こし、トルクの微小変動を発生させる原因とな
っていた。このことに対処するため、従来は前記実開昭
58−77856号公報に開示されているように、継ぎ
目部の隙間(6)を軸方向に対して斜めに取り、磁力線
の乱れの影響を少なくする方法が採られていた(図
7)。こうすることによって、トルクの変動をある程度
抑えることができたが、いずれにしても、従来のカール
による円筒状半硬質磁性体では継ぎ目部を完全に接触さ
せることが出来なかったため、トルクの微小変動を効果
的に抑制することは不可能であった。
【0008】また、カールによって成形された円筒状半
硬質磁性体は、その寸法精度が悪く、更に回転体に取り
付ける際にはその形状が歪められるため、必然的に真円
度及び円筒度が劣ったものとなっていた。このため、円
筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体とを所定の間隙
(G)をもって対向させ、設置したとき、永久磁石と半
硬質磁性体との部分的な接触を避けるためには、両者の
間隙(G)を大きくとらざるを得ず、このため高トルク
を得ることが出来なかった。なお、永久磁石と半硬質磁
性体との部分的な接触がある場合は、トルク値が不安定
となる上、接触部分に摩耗が起こるために使用できな
い。そして、間隙(G)を大きくとり、なおかつ高トル
クを得ようとすれば、永久磁石と半硬質磁性体との対向
面積を大きくしなければならないため、トルクリミッタ
のサイズを大きくせざるを得なかった。
【0009】更に、従来のトルクリミッタでは、第1回
転体、第2回転体共にポリアミド樹脂等の耐摩耗性、滑
動性に優れた熱可塑性樹脂により成形していた。しか
し、熱可塑性樹脂は一般に熱伝導性が悪く、また熱膨張
率が高い。このため、ヒステリシストルクを利用するト
ルクリミッタにおいて2つの回転体共に熱可塑性樹脂を
用いた場合には、ヒステリシス熱や摩擦熱に伴う温度上
昇による回転体の膨張が避けられない。そして、回転体
の膨張によって永久磁石と半硬質磁性体との間隙(G)
は狭められるため、この点からも間隙(G)を予め大き
く取っておく必要があり、高トルクを得ることが出来な
かった。そして、高トルクを得ようとすれば、トルクリ
ミッタのサイズを大きくせざるを得なかった。
【0010】この発明は、上記従来のトルクリミッタが
持つ欠点を克服するためになされたものであり、その目
的は、トルクの微小変動がなく高精度であり、なおかつ
小型でも高トルクを得ることが可能なトルクリミッタを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この出願に係る発明で
は、上記目的を達成するための手段を、大きく分けて2
つの観点からとらえている。まず第1の観点からは、円
筒状半硬質磁性体の継ぎ目部を無くすことによって上記
目的を達成しようとしている。
【0012】第1の観点による発明は、円筒状外周部を
有する第1回転体と、この円筒状外周部に対向する円筒
状内周部を有していて前記第1回転体と同軸上にかつ互
いに回動可能に設置された第2回転体とからなり、上記
円筒状外周部と上記円筒状内周部の一方には円筒状永久
磁石が、他方には円筒状半硬質磁性体が所定の間隙
(G)をもってそれぞれ固着されており、永久磁石と半
硬質磁性体との間に生じるヒステリシストルクによって
上記両回転体間でトルクを伝達する構造のトルクリミッ
タを前提としており、上記構造のトルクリミッタにおい
て、円筒状半硬質磁性体を継ぎ目のない円筒体とするこ
とを要旨とする。
【0013】また、第2の観点からは、永久磁石と半硬
質磁性体との間隙(G)と、伝達トルクとの関係に着目
している。ヒステリシストルクを利用したトルクリミッ
タにおいては、2つの回転体間の摺動特性等の要件を除
けば、永久磁石と半硬質磁性体との間隙(G)を小さく
すればする程、伝達トルクは急激に増大すると考えられ
る。本発明者は、間隙(G)と伝達トルクとの関係につ
いて研究を重ねた結果、有効なトルク値を得ることの出
来る間隙(G)の大きさを見い出した。
【0014】第2の観点による発明は、上記トルクリミ
ッタにおいて、円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体と
の間隙(G)の幅を、0<G≦0.05R(ただしR
は、円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体との対向面に
おける円筒状永久磁石の半径とする。)と0<G≦0.
05L(ただしLは、円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁
性体との対向面の軸線方向の長さとする。)の少なくと
もいずれか一方を満足する大きさとすることを要旨とす
る。そして、より好ましくは、間隙(G)の幅は、0<
G≦0.03Rと0<G≦0.03Lの少なくともいず
れか一方を満足する大きさとする。
【0015】
【作用】このように、円筒状半硬質磁性体を、継ぎ目の
ない、すなわちシームレスな円筒体に成形して用いれ
ば、従来のトルクリミッタのような磁力線の乱れが生じ
ることはなく、従ってトルクの微小変動を抑制すること
ができる。また、このような継ぎ目のない円筒状半硬質
磁性体は、寸法精度すなわち真円度や円筒度においても
優れたものが加工できるため、間隙(G)を小さくする
ことも可能となる。そして、間隙(G)を小さく設定す
れば、高いトルク値を得ることが出来、またトルクリミ
ッタのサイズを小さくすることも可能となる。なお、こ
のような継ぎ目のない円筒状半硬質磁性体は、従来のよ
うに板状品をカールするのではなく、例えば引抜き加工
によって得ることが出来る。
【0016】なお、間隙(G)の幅が0のとき、すなわ
ち永久磁石と半硬質磁性体とが接触した状態では、両者
の接触部で摩耗が起こり、トルクが安定しないため、こ
のようなトルクリミッタは使用することが出来ない。ま
た、間隙(G)の幅が0.05Rより大きく、かつ0.
05Lより大きい場合には、磁力を有効に利用すること
ができない。一方、間隙(G)の幅を0<G≦0.03
Rと0<G≦0.03Lの少なくともいずれか一方を満
足する大きさとした場合には、特に高いトルク値が得ら
れ、またトルクリミッタの小型化を実現することが出来
る。
【0017】
【構成の具体的説明】次に、本発明によるトルクリミッ
タを構成する主要部について、より具体的に説明する。
【0018】〔円筒状永久磁石〕 円筒状永久磁石とし
ては、フェライト磁石や希土類磁石(いずれも焼結磁石
及び樹脂磁石を含む)が用いられるが、本発明の目的で
あるトルクリミッタの小型化、高トルク化の点からは希
土類磁石を用いるのが好ましい。希土類磁石としては、
Nd−Fe−B系磁石、Sm−Fe−N系磁石、Sm−
Co系磁石などが挙げられる。特に、成形性の点から、
上記希土類磁石を用いた希土類樹脂磁石とするのが好ま
しい。
【0019】〔円筒状半硬質磁性体〕 円筒状半硬質磁
性体としては、高い残留磁束密度とある程度(10〜
1,0000e)の保磁力をもち、ヒステリシスが角形
である金属材料が用いられるが、トルクリミッタの小型
化、高トルク化の点からは、Fe−Co系合金、Fe−
Cr−Co系合金等を用いるのが好ましい。そして、こ
の円筒状半硬質磁性体は、既に述べた理由から、引抜き
加工等によって成形した継ぎ目のないシームレスなもの
を用いるのが好ましい。
【0020】なお、永久磁石及び半硬質磁性体の発錆防
止と回転トルクの向上の目的で、永久磁石と半硬質磁性
体との間隙に、シリコーンオイルなどの合成油、ナフテ
ン系又はパラフィン系の鉱油、作動油等の粘性液状物を
充填してもかまわない。
【0021】〔第1及び第2回転体〕 第1及び第2回
転体は、合成樹脂材料あるいは金属材料で形成すること
ができる。しかし、ヒステリシス熱や摩擦熱を外部へ逃
がし、温度上昇によるマグネットの磁力低下、摺動部の
摩擦係数の変化、熱膨張による間隙(G)の変化等の悪
影響を抑制する意味で、両回転体のうち少なくとも一方
の回転体を、熱伝導性及び熱に対する寸法安定性に優れ
た金属材料で形成することが好ましい。特に、永久磁石
として希土類磁石を用いる場合は、フェライト磁石の場
合に比べて発熱が大きいため、従来のように両方の回転
体共に熱化塑性樹脂を用いた場合には、回転体の熱膨張
によってマグネットが割れてしまう危険がある。従っ
て、希土類磁石を用いる場合には、少なくとも一方の回
転体を金属材料で形成するべきである。この場合の金属
材料としては、例えばアルミニウム、亜鉛、しんちゅ
う、ステンレスなどの非磁性金属が挙げられる。また、
金属材料製の回転体を上記金属材料による焼結含油金属
で形成すれば、摺動部の潤滑性を向上させることが出
来、長期間安定したトルクを維持することが可能であ
る。また、一方の回転体を合成樹脂で形成する場合は、
ポリオレフィン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリイミド樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることが
できる。なお、上記ポリオレフィン樹脂は、エチレン、
プロピレン、ブテン等のオレフィン類の単独重合体また
は異種ポリオレフィンとの共重合体の総称で、代表例と
してポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテ
ン樹脂等が挙げられる。
【0022】〔摺動部〕 第1回転体と第2回転体と
は、摺動部で直接接触させて互いに回動可能としても良
いが、間にスペーサ等を介して間接的に設置し、互いに
回動可能としても良い。また、必要であれば、摺動部に
は摺動特性向上と摩耗防止のために、シリコーンオイル
などの合成油、ナフテン系又はパラフィン系の鉱油、作
動油等の液状オイルを潤滑油として添加してもかまわな
い。
【0023】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。
図1は、この発明の一実施例であるトルクリミッタ
(3)を給紙用摩擦ローラ(1)に用いた場合の断面図
である。図において、トルクリミッタ(3)は、円筒状
外周部(7)を有するアルミニウム展伸材(材質A20
11)製の第1回転体(8)と、円筒状内周部(9)を
有するポリプロピレン樹脂(商品名ポリファイン;徳山
曹達株式会社製)製の第2回転体(10)とからなって
おり、さらに第2回転体(10)は、有底円筒状の本体
部(10a)と、蓋体(10b)とからなっている。こ
のトルクリミッタ(3)は、第2回転体(10)の本体
部(10a)中に第1回転体(8)を挿入し、次いで蓋
体(10b)を取り付ける手順で組み立てられている。
そして、第1回転体(8)は金属製のシャフト(11)
を通して図示しない駆動機構と連結しており、また第2
回転体(10)は底部でゴムローラ(1)と嵌合してい
る。ここで、第1回転体(8)と第2回転体(10)と
は同軸上に設置されており、摺動部(12a,12b)
での当接によって半径方向及び軸方向の位置決めがなさ
れていて、かつ互いに回動可能となっている。
【0024】第1回転体(8)の円筒状外周部(7)に
は、円筒状の永久磁石(13)が接着剤により固着され
ている。この永久磁石(13)はNd−Fe−B系樹脂
磁石(NP−8L;大同特殊鋼株式会社製)で、Nd−
Fe−B系磁石粉末とエポキシ樹脂とからなる樹脂磁石
粉末を所定の金型に投入し、圧縮成形した後、加熱して
硬化させ、更に防錆のために表面を樹脂コーティングし
た後、着磁ヨークを用いて外周に18極の多極着磁を行
なったものである。また、第2回転体(10)の円筒状
内周部(9)には、円筒状の半硬質磁性体(5a)が圧
入によって固着されている。この半硬質磁性体(5a)
はFe−Cr−Co系合金(KM−3H;三菱製鋼株式
会社製)製であり、ダイスを通して引抜き加工した後、
形状を整えて熱処理したものであるため、継ぎ目がな
く、シームレスな円筒体である(図2参照)。
【0025】また、図3は、図1における円筒状永久磁
石(13)と円筒状半硬質磁性体(5a)との位置関係
を示している。同図において、半硬質磁性体(5a)の
面長は、永久磁石(13)の磁力を有効に利用するた
め、永久磁石(13)のそれより若干(0.5〜2.0
mm程度)長くしてある。そして、永久磁石(13)と
の間には所定の間隙(G)が形成されている。また、同
図において、Rは、円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性
体との対向面における円筒状永久磁石の半径、すなわち
円筒状永久磁石(13)の外周半径である。そして、L
は、円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体との対向面の
軸線方向の長さ、すなわち円筒状永久磁石(13)の軸
線方向の長さである。更に、図1において、摺動部(1
2a,12b)には、潤滑油としてシリコーンオイル
(KF96;信越化学工業株式会社製;粘度100cs
t)が添加してある。なお、永久磁石(13)と半硬質
磁性体(5a)の位置は入れ替っても構わない。すなわ
ち、第1回転体(8)に半硬質磁性体(5a)を固着
し、第2回転体(10)に永久磁石(13)を固着して
も良い。
【0026】上記トルクリミッタ(3)について、間隙
(G)と伝達トルクとの関係について測定した。上記に
おいて、円筒状半硬質磁性体(5a)のサイズを、外径
20.11mm、内径18.78mm(半径9.39m
m)、長さ10.97mmとした。また、円筒状永久磁
石(13)は、内径15.40mm、長さ10.40m
mとし、その外径を逐次研削することによって永久磁石
(13)と半硬質磁性体(5a)との間隙(G)を順次
増大させた。そして、各間隙(G)の大きさに対応する
伝達トルクの値を測定した。なお、伝達トルクの測定に
は、デジタルフォースゲージ(DFG−1K;シンポ工
業株式会社製)を用い、第2回転体を強制的に静止させ
ながら第1回転体を350rpmで連続駆動させ、10
分後の第2回転体へ伝達されるトルクの値とその微小変
動幅を測定した。
【0027】〔比較例〕 上記円筒状半硬質磁性体(5
a)に替えて、Fe−Cr−Co系合金(YHJ30−
10;日立金属株式会社製)製の板状品をカールし、形
状を整えて熱処理した円筒状半硬質磁性体(5b)を用
いた。なお、この半硬質磁性体(5b)のカールの際の
継ぎ目部の隙間(6)は、図7に示すように軸方向に対
して斜めとなるようにし、かつ、出来るだけ隙間(6)
は小さくなるようにした。また、この半硬質磁性体(5
b)のサイズは、上記実施例に用いた半硬質磁性体(5
a)と同じにした。そして、半硬質磁性体(5b)以外
は上記実施例と同じものを用い、上記実施例と同様に、
各間隙(G)の大きさに対応する伝達トルクの値とその
微小変動幅を測定した。
【0028】図4に、実施例及び比較例の主な測定結果
を示す。比較例のトルクリミッタは、間隙(G)の幅を
0.30mm以下にした場合、永久磁石と半硬質磁性体
とが接触し、測定不能であった。これに対し、実施例の
トルクリミッタは、半硬質磁石の寸法精度が優れている
ため、間隙(G)の幅を0.10mm以下にしても永久
磁石と半硬質磁性体とが接触することなく、高いトルク
値を維持し、使用可能であった。一方、伝達トルクの微
小変動を見ても、実施例のトルクリミッタは、比較例に
比べて変動幅が1/3〜1/2と小さく、安定したトル
クを伝達していることが判る。なお、図5は、実施例の
トルクリミッタについての測定結果をグラフ化したもの
である。
【0029】このサイズのトルクリミッタにおいて、間
隙(G)の幅が0<G≦0.05Rと0<G≦0.05
Lの少なくともいずれか一方を満足するのは、0<G≦
0.52mmのときであり、また、間隙(G)の幅が0
<G≦0.03Rと0<G≦0.03Lの少なくともい
ずれか一方を満足するのは、0<G≦0.31mmのと
きである。そして、図4及び図5から、この実施例のト
ルクリミッタは、0<G≦0.52mmのとき、有効な
磁力を発生し、トルクの伝達効果があり、しかも従来品
に比較して変動幅の小さい安定したトルクを伝達してお
り、特に0<G≦0.31mmと間隙(G)の幅を小さ
くしたとき、伝達トルクは急激に増加し、特に高いトル
ク値が得られることが読み取れる。
【0030】
【発明の効果】以上に説明した通り、この発明によるト
ルクリミッタでは、円筒状半硬質磁性体を継ぎ目のない
円筒体に形成して用いている。このため、従来のように
磁力線の乱れが生じることはなく、従ってトルクの微小
変動を抑制することができる。また、この継ぎ目のない
円筒状半硬質磁性体は、真円度、円筒度において優れて
いるため、円筒状永久磁石との間隙(G)を従来不可能
であった範囲にまで小さく設定することが可能となる。
また、この発明によるトルクリミッタは、円筒状永久磁
石と円筒状半硬質磁性体との間隙(G)の幅が、0<G
≦0.05Rと0<G≦0.05Lの少なくともいずれ
か一方を満足する範囲内において、従来品に比べてトル
クの変動の小さい高精度なトルクリミッタとすることが
出来、特に、従来設定が非常に困難であった0<G≦
0.03Rと0<G≦0.03Lの少なくともいずれか
一方を満足する範囲内に設定した場合、特に高いトルク
値を得ることが出来る。このため、トルクリミッタのサ
イズを小さくすることも可能となる。
【0031】なお、第1回転体と第2回転体のうち、少
なくとも一方を熱伝導性及び熱に対する寸法安定性に優
れた金属材料で形成すれば、温度上昇によるマグネット
の磁力低下や摺動部の摩擦係数の変化を抑制できるだけ
でなく、回転体の熱膨張による永久磁石の割れや間隙
(G)の変化も抑制できるため、この点からも、円筒状
永久磁石と円筒状半硬質磁性体との間隙(G)を小さく
設定することが可能となる。
【0032】以上のように、この発明によれば、トルク
の微小変動幅が小さく高精度であり、なおかつ小型でも
高トルクを得ることが可能なトルクリミッタを提供する
ことができる。なお、この発明によるトルクリミッタ
は、複写機、プリンター等の給紙装置、オーディオ・ビ
デオ機器のリール台駆動装置、その他の用途において広
く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のトルクリミッタを、給紙用
摩擦ローラに用いた場合の断面図である。
【図2】この発明の実施例に用いた円筒状半硬質磁性体
を示す斜視図である。
【図3】図1における円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁
性体との位置関係を示す断面図である。
【図4】実施例及び比較例のトルクリミッタの、間隙
(G)とトルクとの関係についての測定結果を示す図で
ある。
【図5】実施例のトルクリミッタの、間隙(G)とトル
クとの関係についての測定結果をグラフ化した図であ
る。
【図6】従来用いられていた円筒状半硬質磁性体を示す
斜視図である。
【図7】従来用いられていた円筒状半硬質磁性体を示す
斜視図である。
【図8】給紙装置の重送防止機構を示す図である。
【図9】給紙装置の重送防止機構を示す図である。
【符号の説明】
1 摩擦ローラ 3 トルクリミッタ 5a 円筒状半硬質磁性体 5b 従来の円筒状半硬質磁性体 6 隙間 8 第1回転体 10 第2回転体 13 円筒状永久磁石 G 円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体との間隙 R 円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体との対向面
における円筒状永久磁石の半径 L 円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体との対向面
の軸線方向の長さ
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状外周部を有する第1回転体と、こ
    の円筒状外周部に対向する円筒状内周部を有していて前
    記第1回転体と同軸上にかつ互いに回動可能に設置され
    た第2回転体とからなり、上記円筒状外周部と上記円筒
    状内周部の一方には円筒状永久磁石が、他方には円筒状
    半硬質磁性体が所定の間隙(G)をもってそれぞれ固着
    されており、永久磁石と半硬質磁性体との間に生じるヒ
    ステリシストルクによって上記両回転体間でトルクを伝
    達するトルクリミッタにおいて、上記円筒状半硬質磁性
    体が継ぎ目のない円筒体であることを特徴とするトルク
    リミッタ。
  2. 【請求項2】 円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体と
    の間隙(G)の幅が、0<G≦0.05R(ただしR
    は、円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体との対向面に
    おける円筒状永久磁石の半径とする。)と0<G≦0.
    05L(ただしLは、円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁
    性体との対向面の軸線方向の長さとする。)の少なくと
    もいずれか一方を満足する値をとることを特徴とする請
    求項1に記載のトルクリミッタ。
  3. 【請求項3】 円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体と
    の間隙(G)の幅が、0<G≦0.03R(ただしR
    は、円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁性体との対向面に
    おける円筒状永久磁石の半径とする。)と0<G≦0.
    03L(ただしLは、円筒状永久磁石と円筒状半硬質磁
    性体との対向面の軸線方向の長さとする。)の少なくと
    もいずれか一方を満足する値をとることを特徴とする請
    求項1に記載のトルクリミッタ。
  4. 【請求項4】 上記第1及び第2回転体のうち、少なく
    とも一方の回転体は金属材料からなることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載のトルクリミッタ。
JP5061501A 1993-02-08 1993-02-08 トルクリミッタ Expired - Fee Related JP2962503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5061501A JP2962503B2 (ja) 1993-02-08 1993-02-08 トルクリミッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5061501A JP2962503B2 (ja) 1993-02-08 1993-02-08 トルクリミッタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06235447A true JPH06235447A (ja) 1994-08-23
JP2962503B2 JP2962503B2 (ja) 1999-10-12

Family

ID=13172909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5061501A Expired - Fee Related JP2962503B2 (ja) 1993-02-08 1993-02-08 トルクリミッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2962503B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1607648A2 (en) 2004-06-17 2005-12-21 Ntn Corporation Torque limiter
JP2007239922A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Yamauchi Corp トルクリミッタ
JP2008164000A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Yamauchi Corp トルクリミッタの設計方法
WO2023074668A1 (ja) * 2021-10-26 2023-05-04 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタおよび摩擦試験装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5733467A (en) * 1980-08-07 1982-02-23 Nec Corp Magnetic disk device

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5733467A (en) * 1980-08-07 1982-02-23 Nec Corp Magnetic disk device

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1607648A2 (en) 2004-06-17 2005-12-21 Ntn Corporation Torque limiter
US7354346B2 (en) 2004-06-17 2008-04-08 Ntn Corporation Torque limiter
JP2007239922A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Yamauchi Corp トルクリミッタ
JP2008164000A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Yamauchi Corp トルクリミッタの設計方法
WO2023074668A1 (ja) * 2021-10-26 2023-05-04 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタおよび摩擦試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2962503B2 (ja) 1999-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7520373B2 (en) Electromagnetic friction clutch
JPH06235447A (ja) トルクリミッタ
JP2001041257A (ja) トルクリミッタ
JPH06221341A (ja) トルクリミッタ
JPH08308209A (ja) トルクリミッタおよびその製造方法
JP3038928U (ja) トルクリミッタ
JP2557029Y2 (ja) トルクリミッタ
JP2590894Y2 (ja) トルクリミッタ
JPH05252728A (ja) 磁気継手
JP2004156639A (ja) 回転伝達装置
JP3183329B2 (ja) リール台装置
JP2885663B2 (ja) トルクリミッタ
JP3316794B2 (ja) 同軸円筒型トルクリミッタの製造方法
JP2003269485A (ja) トルクリミッタ
JPH11278701A (ja) トルクリミッタ及びシート給送装置及び画像処理装置
JP4438197B2 (ja) 現像剤用シール磁石
JPH073082Y2 (ja) 回転伝達装置
JP2554244Y2 (ja) 回転伝達装置
WO2020203735A1 (ja) トルクリミッタ、それを用いた装置およびそれのトルクの調整方法
JPH10208928A (ja) プラスチックマグネット用組成物、プラスチックマグネット及びその製造方法
JP2024160557A (ja) トルクリミッタ
JP2554009B2 (ja) 磁気トルクリミッタ式リール台装置
JP2020193679A (ja) トルクリミッタ
JPH0438124B2 (ja)
JP3035666B2 (ja) 回転伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070806

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120806

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees