JPH06236834A - チップ状タンタル固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents
チップ状タンタル固体電解コンデンサの製造方法Info
- Publication number
- JPH06236834A JPH06236834A JP5023926A JP2392693A JPH06236834A JP H06236834 A JPH06236834 A JP H06236834A JP 5023926 A JP5023926 A JP 5023926A JP 2392693 A JP2392693 A JP 2392693A JP H06236834 A JPH06236834 A JP H06236834A
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- Japan
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- resin
- mold
- capacitor element
- molding
- anode lead
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 たわみ試験等における機械強度的な信頼性に
も優れ、かつ実装機による実装性についても安定したも
のを得ることができるチップ状タンタル固体電解コンデ
ンサの製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 上金型30bと下金型30aで構成される空
間部に樹脂を注入してコンデンサ素子21aをモールド
樹脂26で外装するための樹脂注入ゲート32を成形金
型の陽極導出線22と対向する面側に位置させ、この樹
脂注入ゲート32より樹脂を注入して作製したモールド
樹脂外装体における樹脂注入ゲート32側の先端近傍部
を離型ピン33で押し上げて下金型30aからモールド
樹脂外装体を離型させることにより、離型ピン33のト
ラブルがあっても、モールド樹脂外装体の外表面に凹部
等の欠陥部分が発生しないようにしたものである。
も優れ、かつ実装機による実装性についても安定したも
のを得ることができるチップ状タンタル固体電解コンデ
ンサの製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 上金型30bと下金型30aで構成される空
間部に樹脂を注入してコンデンサ素子21aをモールド
樹脂26で外装するための樹脂注入ゲート32を成形金
型の陽極導出線22と対向する面側に位置させ、この樹
脂注入ゲート32より樹脂を注入して作製したモールド
樹脂外装体における樹脂注入ゲート32側の先端近傍部
を離型ピン33で押し上げて下金型30aからモールド
樹脂外装体を離型させることにより、離型ピン33のト
ラブルがあっても、モールド樹脂外装体の外表面に凹部
等の欠陥部分が発生しないようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップ状タンタル固体電
解コンデンサの製造方法に関するものである。さらに言
えば本発明の特定的な利用分野は、外装樹脂により被覆
されたコンデンサ素子を備え、かつリード線を有しない
チップ状タンタル固体電解コンデンサにおけるモールド
樹脂の成形技術に関するものである。
解コンデンサの製造方法に関するものである。さらに言
えば本発明の特定的な利用分野は、外装樹脂により被覆
されたコンデンサ素子を備え、かつリード線を有しない
チップ状タンタル固体電解コンデンサにおけるモールド
樹脂の成形技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽薄短小化と面実装技
術の進展からリード線を有しないチップ状の電子部品が
急増している。チップ状タンタル固体電解コンデンサに
おいても小形大容量化が進展する中でチップ部品自身の
一層の小形化が要求されている。
術の進展からリード線を有しないチップ状の電子部品が
急増している。チップ状タンタル固体電解コンデンサに
おいても小形大容量化が進展する中でチップ部品自身の
一層の小形化が要求されている。
【0003】従来のチップ状タンタル固体電解コンデン
サは図3に示すように構成されていた。すなわち、この
図3において、1は弁作用金属からなるタンタル金属粉
末を成形焼結した多孔質の陽極体で、この陽極体1より
導出したタンタル線からなる陽極導出線2の一部と陽極
体1の全面に陽極酸化による誘電体性酸化被膜を形成
し、この表面に二酸化マンガンなどの電解質層を形成し
ている。3は陽極導出線2に装着したテフロン板で、こ
のテフロン板3は前記電解質層の形成時に陽極導出線2
へ硝酸マンガンが這い上がって二酸化マンガンが付着す
るのを防止する絶縁板である。また前記電解質層の上に
は浸漬法によりカーボン層および銀塗料層よりなる陰極
層4を順次積層形成することによりコンデンサ素子1a
を構成している。
サは図3に示すように構成されていた。すなわち、この
図3において、1は弁作用金属からなるタンタル金属粉
末を成形焼結した多孔質の陽極体で、この陽極体1より
導出したタンタル線からなる陽極導出線2の一部と陽極
体1の全面に陽極酸化による誘電体性酸化被膜を形成
し、この表面に二酸化マンガンなどの電解質層を形成し
ている。3は陽極導出線2に装着したテフロン板で、こ
のテフロン板3は前記電解質層の形成時に陽極導出線2
へ硝酸マンガンが這い上がって二酸化マンガンが付着す
るのを防止する絶縁板である。また前記電解質層の上に
は浸漬法によりカーボン層および銀塗料層よりなる陰極
層4を順次積層形成することによりコンデンサ素子1a
を構成している。
【0004】そして、このコンデンサ素子1aの陰極層
4における陽極導出線2と反対側に位置する部分には、
先端部に丸みをもたせた円錐状の陰極導電体層5を形成
し、その後、コンデンサ素子1aおよび陰極導電体層5
を陽極導出線2が片側に引き出されるようにモールド樹
脂6で樹脂成形することにより外装する。そしてモール
ド樹脂6により外装された陰極導電体層5を機械的な研
削等により露出させた後、陽極導出線2の突出部2aを
含むモールド樹脂6の陽極導出線2の引き出し面と、こ
の引き出し面に隣接する周面に陽極金属層7を被覆形成
するとともに、陰極導電体層5の露出部5aを含むモー
ルド樹脂6の陰極側端面およびこの陰極側端面に隣接す
る周面に陰極金属層8を被覆形成していた。
4における陽極導出線2と反対側に位置する部分には、
先端部に丸みをもたせた円錐状の陰極導電体層5を形成
し、その後、コンデンサ素子1aおよび陰極導電体層5
を陽極導出線2が片側に引き出されるようにモールド樹
脂6で樹脂成形することにより外装する。そしてモール
ド樹脂6により外装された陰極導電体層5を機械的な研
削等により露出させた後、陽極導出線2の突出部2aを
含むモールド樹脂6の陽極導出線2の引き出し面と、こ
の引き出し面に隣接する周面に陽極金属層7を被覆形成
するとともに、陰極導電体層5の露出部5aを含むモー
ルド樹脂6の陰極側端面およびこの陰極側端面に隣接す
る周面に陰極金属層8を被覆形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のチップ状タンタル固体電解コンデンサにおい
ては、コンデンサ素子1aおよび陰極導電体層5をモー
ルド樹脂6で外装したモールド樹脂外装体を成形金型か
ら離型させる場合、下金型に設置した離型ピンが問題で
モールド樹脂6の下金型側の略中央部に凹部9または凸
部(図示せず)が発生するという問題点を有していた。
うな従来のチップ状タンタル固体電解コンデンサにおい
ては、コンデンサ素子1aおよび陰極導電体層5をモー
ルド樹脂6で外装したモールド樹脂外装体を成形金型か
ら離型させる場合、下金型に設置した離型ピンが問題で
モールド樹脂6の下金型側の略中央部に凹部9または凸
部(図示せず)が発生するという問題点を有していた。
【0006】すなわち、図4は樹脂成形金型によって樹
脂成形した成形体を示したもので、この樹脂成形法は、
保持部材10に保持された陽極導出線2を成形金型の下
金型と上金型(いずれも図示せず)で水平に固定し、か
つ成形金型の下金型と上金型が閉じたときにできる空間
部にコンデンサ素子1aを装填するとともに、陽極導出
線2の一部が固定されるようにして樹脂成形するもの
で、フィルムランナー11から流れてきた注入樹脂は樹
脂注入ゲート11aから成形金型の空間部内に入り、図
4に示すモールド樹脂6で外装された成形体ができる。
脂成形した成形体を示したもので、この樹脂成形法は、
保持部材10に保持された陽極導出線2を成形金型の下
金型と上金型(いずれも図示せず)で水平に固定し、か
つ成形金型の下金型と上金型が閉じたときにできる空間
部にコンデンサ素子1aを装填するとともに、陽極導出
線2の一部が固定されるようにして樹脂成形するもの
で、フィルムランナー11から流れてきた注入樹脂は樹
脂注入ゲート11aから成形金型の空間部内に入り、図
4に示すモールド樹脂6で外装された成形体ができる。
【0007】次に、陽極導出線2を保持する成形金型の
下金型と上金型について、図5を用いてさらに詳しく説
明する。
下金型と上金型について、図5を用いてさらに詳しく説
明する。
【0008】図5は、下金型12aと上金型12bが閉
じて成形金型が陽極導出線2を固定した状態を示したも
のであり、この状態でトランスファー成形法により成形
金型の樹脂注入ゲート11aから樹脂を注入すると、樹
脂成形圧力により溶融した樹脂が成形金型の空間部11
に装填されたコンデンサ素子1aを包み込むようにして
モールド樹脂6により外装された成形体を作製する。こ
のモールド樹脂6による外装、つまりトランスファー成
形が終われば、上金型12bを開放し、その後、下金型
12aから成形体を離型させるために、下金型12aに
設置した離型ピン13で成形体を下方から上方に押し上
げて成形体を下金型12aから離型させる。この場合、
離型ピン13は樹脂成形時には下方の定位置に下がり、
また成形体を離型させるときには上方の定位置に上がる
ものであるが、この離型ピン13が上下に動くのを妨げ
るゴミあるいは溶融樹脂バリが原因で、樹脂成形時に下
方の定位置に下がらずに上方に突出した状態で止まった
とき、そのままの状態で樹脂成形した場合、図3に示す
ように、モールド樹脂6の下方の略中央部に凹部9ある
いは凸部(図示せず)が発生するものであった。
じて成形金型が陽極導出線2を固定した状態を示したも
のであり、この状態でトランスファー成形法により成形
金型の樹脂注入ゲート11aから樹脂を注入すると、樹
脂成形圧力により溶融した樹脂が成形金型の空間部11
に装填されたコンデンサ素子1aを包み込むようにして
モールド樹脂6により外装された成形体を作製する。こ
のモールド樹脂6による外装、つまりトランスファー成
形が終われば、上金型12bを開放し、その後、下金型
12aから成形体を離型させるために、下金型12aに
設置した離型ピン13で成形体を下方から上方に押し上
げて成形体を下金型12aから離型させる。この場合、
離型ピン13は樹脂成形時には下方の定位置に下がり、
また成形体を離型させるときには上方の定位置に上がる
ものであるが、この離型ピン13が上下に動くのを妨げ
るゴミあるいは溶融樹脂バリが原因で、樹脂成形時に下
方の定位置に下がらずに上方に突出した状態で止まった
とき、そのままの状態で樹脂成形した場合、図3に示す
ように、モールド樹脂6の下方の略中央部に凹部9ある
いは凸部(図示せず)が発生するものであった。
【0009】この凹部9はプリント基板にクリームハン
ダ等でチップ状タンタル固体電解コンデンサを実装した
後、実装評価のプリント基板をたわみ試験した場合、凹
部9によるモールド樹脂6の厚みの薄い部分で樹脂クラ
ックが発生していた。また、この部分に凸部ができると
チップ状タンタル固体電解コンデンサとしては実装機に
よる実装時のマウントが不安定となり、プリント基板に
実装できないという問題が発生していた。
ダ等でチップ状タンタル固体電解コンデンサを実装した
後、実装評価のプリント基板をたわみ試験した場合、凹
部9によるモールド樹脂6の厚みの薄い部分で樹脂クラ
ックが発生していた。また、この部分に凸部ができると
チップ状タンタル固体電解コンデンサとしては実装機に
よる実装時のマウントが不安定となり、プリント基板に
実装できないという問題が発生していた。
【0010】本発明はこのような問題点を解決するもの
で、たわみ試験等における機械強度的な信頼性にも優
れ、かつ実装機による実装性についても安定したものを
得ることができるチップ状タンタル固体電解コンデンサ
の製造方法を提供することを目的とするものである。
で、たわみ試験等における機械強度的な信頼性にも優
れ、かつ実装機による実装性についても安定したものを
得ることができるチップ状タンタル固体電解コンデンサ
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のチップ状タンタル固体電解コンデンサの製造
方法は、陽極導出線を有するコンデンサ素子と、このコ
ンデンサ素子の陽極導出線を保持する保持部材と、前記
陽極導出線を固定するとともに前記コンデンサ素子が装
填される空間部を形成した上金型および下金型からなる
成形金型と、この成形金型における上金型および下金型
で前記陽極導出線を固定し、前記空間部に樹脂を注入し
て前記コンデンサ素子をモールド樹脂で外装するための
樹脂注入ゲートとを有し、前記樹脂注入ゲートを前記コ
ンデンサ素子が装填される成形金型の陽極導出線と対向
する面側に位置させ、この樹脂注入ゲートより樹脂を注
入して前記コンデンサ素子を内装するモールド樹脂外装
体を作製し、このモールド樹脂外装体における前記樹脂
注入ゲート側の先端近傍部を離型ピンで押し上げて前記
下金型からモールド樹脂外装体を離型させるようにした
ものである。
に本発明のチップ状タンタル固体電解コンデンサの製造
方法は、陽極導出線を有するコンデンサ素子と、このコ
ンデンサ素子の陽極導出線を保持する保持部材と、前記
陽極導出線を固定するとともに前記コンデンサ素子が装
填される空間部を形成した上金型および下金型からなる
成形金型と、この成形金型における上金型および下金型
で前記陽極導出線を固定し、前記空間部に樹脂を注入し
て前記コンデンサ素子をモールド樹脂で外装するための
樹脂注入ゲートとを有し、前記樹脂注入ゲートを前記コ
ンデンサ素子が装填される成形金型の陽極導出線と対向
する面側に位置させ、この樹脂注入ゲートより樹脂を注
入して前記コンデンサ素子を内装するモールド樹脂外装
体を作製し、このモールド樹脂外装体における前記樹脂
注入ゲート側の先端近傍部を離型ピンで押し上げて前記
下金型からモールド樹脂外装体を離型させるようにした
ものである。
【0012】
【作用】上記製造方法によれば、コンデンサ素子が装填
される空間部を形成した上金型および下金型からなる成
形金型における上金型および下金型でコンデンサ素子の
陽極導出線を固定し、前記空間部に樹脂を注入して前記
コンデンサ素子をモールド樹脂で外装するための樹脂注
入ゲートを前記コンデンサ素子が装填される成形金型の
陽極導出線と対向する面側に位置させ、この樹脂注入ゲ
ートより樹脂を注入して前記コンデンサ素子を内装する
モールド樹脂外装体を作製し、このモールド樹脂外装体
における前記樹脂注入ゲート側の先端近傍部を離型ピン
で押し上げて前記下金型からモールド樹脂外装体を離型
させるようにしているため、従来のようにモールド樹脂
外装体の下方の略中央部に凹部あるいは凸部の欠陥部分
が発生することはなくなり、そして、万一、離型ピンの
故障によりモールド樹脂外装体における樹脂注入ゲート
側の先端近傍部分に凹部あるいは凸部の欠陥部分が発生
したとしても、このモールド樹脂外装体における先端近
傍部は、コンデンサ素子の陽極導出線と対向する面側に
設けた陰極導電体層の一部を外部に露出させるために削
り取られるため、前記凹部あるいは凸部の欠陥部分はこ
れによって取り除かれることになり、その結果、モール
ド樹脂外装体の外表面は凹部あるいは凸部の欠陥部分が
ないフラットなものを得ることができ、かつモールド樹
脂の肉厚もほぼ均一なものが得られるため、たわみ試験
等における機械強度的な信頼性にも優れ、かつ実装機に
よる実装性についても安定したものを得ることができる
ものである。
される空間部を形成した上金型および下金型からなる成
形金型における上金型および下金型でコンデンサ素子の
陽極導出線を固定し、前記空間部に樹脂を注入して前記
コンデンサ素子をモールド樹脂で外装するための樹脂注
入ゲートを前記コンデンサ素子が装填される成形金型の
陽極導出線と対向する面側に位置させ、この樹脂注入ゲ
ートより樹脂を注入して前記コンデンサ素子を内装する
モールド樹脂外装体を作製し、このモールド樹脂外装体
における前記樹脂注入ゲート側の先端近傍部を離型ピン
で押し上げて前記下金型からモールド樹脂外装体を離型
させるようにしているため、従来のようにモールド樹脂
外装体の下方の略中央部に凹部あるいは凸部の欠陥部分
が発生することはなくなり、そして、万一、離型ピンの
故障によりモールド樹脂外装体における樹脂注入ゲート
側の先端近傍部分に凹部あるいは凸部の欠陥部分が発生
したとしても、このモールド樹脂外装体における先端近
傍部は、コンデンサ素子の陽極導出線と対向する面側に
設けた陰極導電体層の一部を外部に露出させるために削
り取られるため、前記凹部あるいは凸部の欠陥部分はこ
れによって取り除かれることになり、その結果、モール
ド樹脂外装体の外表面は凹部あるいは凸部の欠陥部分が
ないフラットなものを得ることができ、かつモールド樹
脂の肉厚もほぼ均一なものが得られるため、たわみ試験
等における機械強度的な信頼性にも優れ、かつ実装機に
よる実装性についても安定したものを得ることができる
ものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の一実施例における製造
方法により得られたチップ状タンタル固体電解コンデン
サを示したもので、図1において、21は弁作用金属か
らなるタンタル金属粉末を成形焼結した多孔質の陽極体
で、この陽極体21より導出したタンタル線からなる陽
極導出線22の一部と陽極体21の全面に陽極酸化によ
る誘電体性酸化被膜を形成し、この表面に二酸化マンガ
ンなどの電解質層を形成している。23は陽極導出線2
2に装着したテフロン板で、このテフロン板22は前記
電解質層の形成時に陽極導出線22へ硝酸マンガンが這
い上がって二酸化マンガンが付着するのを防止する絶縁
板である。
ながら説明する。図1は本発明の一実施例における製造
方法により得られたチップ状タンタル固体電解コンデン
サを示したもので、図1において、21は弁作用金属か
らなるタンタル金属粉末を成形焼結した多孔質の陽極体
で、この陽極体21より導出したタンタル線からなる陽
極導出線22の一部と陽極体21の全面に陽極酸化によ
る誘電体性酸化被膜を形成し、この表面に二酸化マンガ
ンなどの電解質層を形成している。23は陽極導出線2
2に装着したテフロン板で、このテフロン板22は前記
電解質層の形成時に陽極導出線22へ硝酸マンガンが這
い上がって二酸化マンガンが付着するのを防止する絶縁
板である。
【0014】また前記電解質層の上には浸漬法によりカ
ーボン層および銀塗料層よりなる陰極層24を順次積層
形成することによりコンデンサ素子21aを構成してい
る。そして、このコンデンサ素子21aの陰極層24に
おける陽極導出線22と反対側に位置する部分には、先
端部に丸みをもたせた円錐状の陰極導電体層25を形成
し、その後、コンデンサ素子21aおよび陰極導電体層
25を陽極導出線22が片側に引き出されるようにモー
ルド樹脂26で樹脂成形することにより外装している。
そしてこのモールド樹脂26により外装された陰極導電
体層25を機械的な研削等によってモールド樹脂26を
分厚く削り取ることにより露出させた後、陽極導出線2
2の突出分22aを含むモールド樹脂26の陽極導出線
22の引き出し面と、この引き出し面に隣接する周面に
陽極金属層27を被覆形成するとともに、陰極導電体層
25の露出部25aを含むモールド樹脂26の陰極側端
面およびこの陰極側端面に隣接する周面に陰極金属層2
8を被覆形成している。
ーボン層および銀塗料層よりなる陰極層24を順次積層
形成することによりコンデンサ素子21aを構成してい
る。そして、このコンデンサ素子21aの陰極層24に
おける陽極導出線22と反対側に位置する部分には、先
端部に丸みをもたせた円錐状の陰極導電体層25を形成
し、その後、コンデンサ素子21aおよび陰極導電体層
25を陽極導出線22が片側に引き出されるようにモー
ルド樹脂26で樹脂成形することにより外装している。
そしてこのモールド樹脂26により外装された陰極導電
体層25を機械的な研削等によってモールド樹脂26を
分厚く削り取ることにより露出させた後、陽極導出線2
2の突出分22aを含むモールド樹脂26の陽極導出線
22の引き出し面と、この引き出し面に隣接する周面に
陽極金属層27を被覆形成するとともに、陰極導電体層
25の露出部25aを含むモールド樹脂26の陰極側端
面およびこの陰極側端面に隣接する周面に陰極金属層2
8を被覆形成している。
【0015】図2は、図1に示すチップ状タンタル固体
電解コンデンサを製造するための樹脂成形工程で用いる
トランスファー成形法の成形金型を示したものである。
図2において、保持部材29に保持された陽極導出線2
2を成形金型の下金型30aと上金型30bで水平に固
定してモールド成形する場合、成形金型の下金型30a
と上金型30bが閉じたときにできる空間部31に樹脂
注入ゲート32から樹脂を注入することにより、空間部
31内に装填されたコンデンサ素子21aを包み込むよ
うにしてモールド樹脂26により外装されたモールド樹
脂外装体を成形する。
電解コンデンサを製造するための樹脂成形工程で用いる
トランスファー成形法の成形金型を示したものである。
図2において、保持部材29に保持された陽極導出線2
2を成形金型の下金型30aと上金型30bで水平に固
定してモールド成形する場合、成形金型の下金型30a
と上金型30bが閉じたときにできる空間部31に樹脂
注入ゲート32から樹脂を注入することにより、空間部
31内に装填されたコンデンサ素子21aを包み込むよ
うにしてモールド樹脂26により外装されたモールド樹
脂外装体を成形する。
【0016】そしてこの成形後は上金型30bは上方に
上がり、モールド成形する前の状態となり待機した状態
となる。この待機状態のときに下金型30aに設置した
離型ピン33を下方から上方、すなわち矢印Y方向に動
かすことにより、モールド樹脂成形体を下方から上方に
押し上げてモールド樹脂外装体を成形金型の下金型30
aから離型させる。
上がり、モールド成形する前の状態となり待機した状態
となる。この待機状態のときに下金型30aに設置した
離型ピン33を下方から上方、すなわち矢印Y方向に動
かすことにより、モールド樹脂成形体を下方から上方に
押し上げてモールド樹脂外装体を成形金型の下金型30
aから離型させる。
【0017】この場合、前記樹脂注入ゲート32は、コ
ンデンサ素子21aが装填される成形金型の陽極導出線
22と対向する面側に位置させ、かつこの樹脂注入ゲー
ト32は樹脂が流れてくるフィルムランナー34と連通
している。また前記離型ピン33はモールド樹脂外装体
における前記樹脂注入ゲート32側の先端近傍部、すな
わちコンデンサ素子21aにおける陰極導電体層25と
対応する部分を押し上げるように、下金型30aに設置
している。
ンデンサ素子21aが装填される成形金型の陽極導出線
22と対向する面側に位置させ、かつこの樹脂注入ゲー
ト32は樹脂が流れてくるフィルムランナー34と連通
している。また前記離型ピン33はモールド樹脂外装体
における前記樹脂注入ゲート32側の先端近傍部、すな
わちコンデンサ素子21aにおける陰極導電体層25と
対応する部分を押し上げるように、下金型30aに設置
している。
【0018】上記したように、樹脂注入ゲート32より
樹脂を注入して作製したコンデンサ素子21aを内装す
るモールド樹脂外装体における前記樹脂注入ゲート32
側の先端近傍部を離型ピン33で押し上げて前記下金型
30aからモールド樹脂外装体を離型させるようにして
いるため、従来のようにモールド樹脂外装体の下方の略
中央部に凹部あるいは凸部の欠陥部分が発生することは
なくなる。
樹脂を注入して作製したコンデンサ素子21aを内装す
るモールド樹脂外装体における前記樹脂注入ゲート32
側の先端近傍部を離型ピン33で押し上げて前記下金型
30aからモールド樹脂外装体を離型させるようにして
いるため、従来のようにモールド樹脂外装体の下方の略
中央部に凹部あるいは凸部の欠陥部分が発生することは
なくなる。
【0019】また、万一、離型ピン33が何らかのトラ
ブルにより、樹脂成形時に下方の定位置に下がらずに上
方に突出した状態で止まったときは、そのままの状態で
樹脂成形した場合、モールド樹脂外装体における樹脂注
入ゲート32側の先端近傍部に凹部あるいは凸部の欠陥
部分が発生することになるが、この先端近傍部はコンデ
ンサ素子21aにおける陰極導電体層25と対応する部
分であり、かつこの先端近傍部は、陰極導電体層25の
一部を外部に露出させるために機械域な研削等により削
り取られるため、前記凹部あるいは凸部の欠陥部分はこ
れによって取り除かれることになる。その結果、モール
ド樹脂外装体の外表面は凹部あるいは凸部の欠陥部分が
ないフラットなものを得ることができる。また、これに
よりモールド樹脂の肉厚もほぼ均一なものが得られるた
め、たわみ試験等における機械強度的な信頼性にも優
れ、かつ実装機による実装性についても安定したものを
得ることができる。
ブルにより、樹脂成形時に下方の定位置に下がらずに上
方に突出した状態で止まったときは、そのままの状態で
樹脂成形した場合、モールド樹脂外装体における樹脂注
入ゲート32側の先端近傍部に凹部あるいは凸部の欠陥
部分が発生することになるが、この先端近傍部はコンデ
ンサ素子21aにおける陰極導電体層25と対応する部
分であり、かつこの先端近傍部は、陰極導電体層25の
一部を外部に露出させるために機械域な研削等により削
り取られるため、前記凹部あるいは凸部の欠陥部分はこ
れによって取り除かれることになる。その結果、モール
ド樹脂外装体の外表面は凹部あるいは凸部の欠陥部分が
ないフラットなものを得ることができる。また、これに
よりモールド樹脂の肉厚もほぼ均一なものが得られるた
め、たわみ試験等における機械強度的な信頼性にも優
れ、かつ実装機による実装性についても安定したものを
得ることができる。
【0020】なお、上記実施例においては、樹脂成形を
行う場合、トランスファー成形法で樹脂成形したものを
説明したが、液晶ポリマー,PPS樹脂などの熱可塑性
樹脂を用いた射出成形法で樹脂成形してもよいものであ
る。
行う場合、トランスファー成形法で樹脂成形したものを
説明したが、液晶ポリマー,PPS樹脂などの熱可塑性
樹脂を用いた射出成形法で樹脂成形してもよいものであ
る。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の製造方法によれ
ば、コンデンサ素子が装填される空間部を形成した上金
型および下金型からなる成形金型における上金型および
下金型でコンデンサ素子の陽極導出線を圧接固定し、前
記空間部に樹脂を注入して前記コンデンサ素子をモール
ド樹脂で外装するための樹脂注入ゲートを前記コンデン
サ素子が装填される成形金型の陽極導出線と対向する面
側に位置させ、この樹脂注入ゲートより樹脂を注入して
前記コンデンサ素子を内装するモールド樹脂外装体を作
製し、このモールド樹脂外装体における前記樹脂注入ゲ
ート側の先端近傍部を離型ピンで押し上げて前記下金型
からモールド樹脂外装体を離型させるようにしているた
め、従来のようにモールド樹脂外装体の下方の略中央部
に凹部あるいは凸部の欠陥部分が発生することはなくな
り、そして、万一、離型ピンの故障によりモールド樹脂
外装体における樹脂注入ゲート側の先端近傍部に凹部あ
るいは凸部の欠陥部分が発生したとしても、このモール
ド樹脂外装体における先端近傍部は、コンデンサ素子の
陽極導出線と対向する面側に設けた陰極導電体層の一部
を外部に露出させるために削り取られるため、前記凹部
あるいは凸部の欠陥部分はこれによって取り除かれるこ
とになり、その結果、モールド樹脂外装体の外表面は凹
部あるいは凸部の欠陥部分がないフラットなものを得る
ことができ、かつモールド樹脂の肉厚もほぼ均一なもの
が得られるため、たわみ試験等における機械強度的な信
頼性にも優れ、かつ実装機による実装性についても安定
したものを得ることができるものである。
ば、コンデンサ素子が装填される空間部を形成した上金
型および下金型からなる成形金型における上金型および
下金型でコンデンサ素子の陽極導出線を圧接固定し、前
記空間部に樹脂を注入して前記コンデンサ素子をモール
ド樹脂で外装するための樹脂注入ゲートを前記コンデン
サ素子が装填される成形金型の陽極導出線と対向する面
側に位置させ、この樹脂注入ゲートより樹脂を注入して
前記コンデンサ素子を内装するモールド樹脂外装体を作
製し、このモールド樹脂外装体における前記樹脂注入ゲ
ート側の先端近傍部を離型ピンで押し上げて前記下金型
からモールド樹脂外装体を離型させるようにしているた
め、従来のようにモールド樹脂外装体の下方の略中央部
に凹部あるいは凸部の欠陥部分が発生することはなくな
り、そして、万一、離型ピンの故障によりモールド樹脂
外装体における樹脂注入ゲート側の先端近傍部に凹部あ
るいは凸部の欠陥部分が発生したとしても、このモール
ド樹脂外装体における先端近傍部は、コンデンサ素子の
陽極導出線と対向する面側に設けた陰極導電体層の一部
を外部に露出させるために削り取られるため、前記凹部
あるいは凸部の欠陥部分はこれによって取り除かれるこ
とになり、その結果、モールド樹脂外装体の外表面は凹
部あるいは凸部の欠陥部分がないフラットなものを得る
ことができ、かつモールド樹脂の肉厚もほぼ均一なもの
が得られるため、たわみ試験等における機械強度的な信
頼性にも優れ、かつ実装機による実装性についても安定
したものを得ることができるものである。
【図1】本発明の一実施例における製造方法により得ら
れたチップ状タンタル固体電解コンデンサの断面図
れたチップ状タンタル固体電解コンデンサの断面図
【図2】同タンタル固体電解コンデンサを製造するため
の樹脂成形金型を示す部分断面図
の樹脂成形金型を示す部分断面図
【図3】従来の製造方法により得られたチップ状タンタ
ル固体電解コンデンサの断面図
ル固体電解コンデンサの断面図
【図4】同タンタル固体電解コンデンサの樹脂成形体を
示す斜視図
示す斜視図
【図5】同タンタル固体電解コンデンサを製造するため
の樹脂成形金型を示す部分断面図
の樹脂成形金型を示す部分断面図
21a コンデンサ素子 22 陽極導出線 25 陰極導電体層 26 モールド樹脂 29 保持部材 30a 下金型 30b 上金型 31 空間部 32 樹脂注入ゲート 33 離型ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極導出線を有するコンデンサ素子と、
このコンデンサ素子の陽極導出線を保持する保持部材
と、前記陽極導出線を固定するとともに前記コンデンサ
素子が装填される空間部を形成した上金型および下金型
からなる成形金型と、この成形金型における上金型およ
び下金型で前記陽極導出線を固定し、前記空間部に樹脂
を注入して前記コンデンサ素子をモールド樹脂で外装す
るための樹脂注入ゲートとを有し、前記樹脂注入ゲート
を前記コンデンサ素子が装填される成形金型の陽極導出
線と対向する面側に位置させ、この樹脂注入ゲートより
樹脂を注入して前記コンデンサ素子を内装するモールド
樹脂外装体を作製し、このモールド樹脂外装体における
前記樹脂注入ゲート側の先端近傍部を離型ピンで押し上
げて前記下金型からモールド樹脂外装体を離型させるチ
ップ状タンタル固体電解コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02392693A JP3175380B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | チップ状タンタル固体電解コンデンサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02392693A JP3175380B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | チップ状タンタル固体電解コンデンサの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06236834A true JPH06236834A (ja) | 1994-08-23 |
| JP3175380B2 JP3175380B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=12124139
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02392693A Expired - Fee Related JP3175380B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | チップ状タンタル固体電解コンデンサの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3175380B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015032654A (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-16 | 日本合成化工株式会社 | 電子部品の樹脂封止方法、およびこの樹脂封止方法で電子部品を封止して成る樹脂封止電子部品 |
| JP2017017122A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電解コンデンサおよびその製造方法 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP02392693A patent/JP3175380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015032654A (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-16 | 日本合成化工株式会社 | 電子部品の樹脂封止方法、およびこの樹脂封止方法で電子部品を封止して成る樹脂封止電子部品 |
| JP2017017122A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電解コンデンサおよびその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3175380B2 (ja) | 2001-06-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |