JPH06237007A - フォトセンサ及びフォトセンサの駆動方法 - Google Patents
フォトセンサ及びフォトセンサの駆動方法Info
- Publication number
- JPH06237007A JPH06237007A JP5044706A JP4470693A JPH06237007A JP H06237007 A JPH06237007 A JP H06237007A JP 5044706 A JP5044706 A JP 5044706A JP 4470693 A JP4470693 A JP 4470693A JP H06237007 A JPH06237007 A JP H06237007A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating film
- gate insulating
- gate
- photosensor
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Thin Film Transistor (AREA)
- Light Receiving Elements (AREA)
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 照射光の照度を正確に検出するフォトセンサ
及びフォトセンサの駆動方法を提供することを目的とし
ている。 【構成】 フォトセンサ1は絶縁性基板2上の半導体層
3と、半導体層3を挟んで半導体層3上に相対向して形
成されたソース電極(S)4とドレイン電極(D)5
と、各電極4、5と半導体層3の間に形成されたn+ シ
リコン層6、7を有する。これらを覆うようにSiリッ
チの窒化シリコンからなる光透過性の第1ゲート絶縁膜
8が形成され、第1ゲート絶縁膜8上に窒化シリコンか
らなる光透過性の第2ゲート絶縁膜9と、ゲート電極
(G)10が順次積層される。ゲート電位を正電位にバ
イアスして第1ゲート絶縁膜8に電子をトラップした
後、ゲート電位を負電位にバイアスして光を照射する
と、電子正孔対が誘起され、第1ゲート絶縁膜8にトラ
ップされている電子が正孔と置換されて、フォトセンサ
1のしきい値電圧が変化して総光量に対応したドレイン
電流を得る。
及びフォトセンサの駆動方法を提供することを目的とし
ている。 【構成】 フォトセンサ1は絶縁性基板2上の半導体層
3と、半導体層3を挟んで半導体層3上に相対向して形
成されたソース電極(S)4とドレイン電極(D)5
と、各電極4、5と半導体層3の間に形成されたn+ シ
リコン層6、7を有する。これらを覆うようにSiリッ
チの窒化シリコンからなる光透過性の第1ゲート絶縁膜
8が形成され、第1ゲート絶縁膜8上に窒化シリコンか
らなる光透過性の第2ゲート絶縁膜9と、ゲート電極
(G)10が順次積層される。ゲート電位を正電位にバ
イアスして第1ゲート絶縁膜8に電子をトラップした
後、ゲート電位を負電位にバイアスして光を照射する
と、電子正孔対が誘起され、第1ゲート絶縁膜8にトラ
ップされている電子が正孔と置換されて、フォトセンサ
1のしきい値電圧が変化して総光量に対応したドレイン
電流を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトセンサ及びフォ
トセンサの駆動方法に関し、詳しくは、電荷トラップに
よるヒステリシス特性を有し照射光の照度を正確に検出
するフォトセンサ及びそのフォトセンサの駆動方法に関
する。
トセンサの駆動方法に関し、詳しくは、電荷トラップに
よるヒステリシス特性を有し照射光の照度を正確に検出
するフォトセンサ及びそのフォトセンサの駆動方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトセンサシステムは、通常、
フォトダイオードやTFT(Thin Film Transistor)を
その受光素子(フォトセンサ)として使用し、複数のフ
ォトセンサをマトリックス状に配列している。各フォト
センサは、照射された光の量に応じた電荷を発生し、こ
の電荷量を見ることにより輝度を検出している。そし
て、従来のフォトセンサシステムは、このマトリックス
状に配列されたフォトセンサに、水平走査回路及び垂直
走査回路から走査電圧を印加して、各フォトセンサの電
荷量を検出している。
フォトダイオードやTFT(Thin Film Transistor)を
その受光素子(フォトセンサ)として使用し、複数のフ
ォトセンサをマトリックス状に配列している。各フォト
センサは、照射された光の量に応じた電荷を発生し、こ
の電荷量を見ることにより輝度を検出している。そし
て、従来のフォトセンサシステムは、このマトリックス
状に配列されたフォトセンサに、水平走査回路及び垂直
走査回路から走査電圧を印加して、各フォトセンサの電
荷量を検出している。
【0003】ところが、このような従来のフォトセンサ
は、閉回路が形成されていると、発生した電荷が電流と
して放出されるため、従来、各フォトセンサ毎にフォト
センサとは別に選択トランジスタを形成して接続し、こ
の選択トランジスタを上記水平走査回路及び垂直走査回
路で駆動することにより、各フォトセンサ毎の電荷量を
検出している。
は、閉回路が形成されていると、発生した電荷が電流と
して放出されるため、従来、各フォトセンサ毎にフォト
センサとは別に選択トランジスタを形成して接続し、こ
の選択トランジスタを上記水平走査回路及び垂直走査回
路で駆動することにより、各フォトセンサ毎の電荷量を
検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフォトセンサにあっては、各フォトセンサに
蓄積された電荷を搬送して、増幅した後、A/D変換し
ていたため、電荷の搬送時にノイズが重畳され、このノ
イズの影響を除去するために周辺回路が複雑になり、フ
ォトセンサシステム自体が大型化するとともに、S/N
比が小さく、照射光の照度を正確に検出することができ
ず、諧調表示が不正確になるという問題があった。
うな従来のフォトセンサにあっては、各フォトセンサに
蓄積された電荷を搬送して、増幅した後、A/D変換し
ていたため、電荷の搬送時にノイズが重畳され、このノ
イズの影響を除去するために周辺回路が複雑になり、フ
ォトセンサシステム自体が大型化するとともに、S/N
比が小さく、照射光の照度を正確に検出することができ
ず、諧調表示が不正確になるという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、フォトセンサをヒステ
リシス特性を有するトランジスタ薄膜により形成するこ
とにより、増幅機能を有し、高精度で、小型化すること
ができるとともに、画素を高密度化させることのできる
フォトセンサを提供するとともに、このフォトセンサの
駆動方法を提供することを目的としている。
リシス特性を有するトランジスタ薄膜により形成するこ
とにより、増幅機能を有し、高精度で、小型化すること
ができるとともに、画素を高密度化させることのできる
フォトセンサを提供するとともに、このフォトセンサの
駆動方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトセンサ
は、チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有す
るシリコン薄膜と、少なくとも前記チャネル領域上に形
成され電荷トラップによるヒステリシス特性を有する層
を含むゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成され
た透明なゲート電極と、を備えることにより、上記目的
を達成している。
は、チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有す
るシリコン薄膜と、少なくとも前記チャネル領域上に形
成され電荷トラップによるヒステリシス特性を有する層
を含むゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成され
た透明なゲート電極と、を備えることにより、上記目的
を達成している。
【0007】この場合、前記ゲート絶縁膜は、例えば、
請求項2に記載するように、その組成比が化学量論比よ
りも大きい窒化シリコンで形成されていてもよい。
請求項2に記載するように、その組成比が化学量論比よ
りも大きい窒化シリコンで形成されていてもよい。
【0008】本発明のフォトセンサの駆動方法は、チャ
ネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有するシリコ
ン薄膜と、少なくとも前記チャネル領域上に形成され電
荷トラップによるヒステリシス特性を有する層を含むゲ
ート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された透明な
ゲート電極と、を備えたフォトセンサの駆動方法であっ
て、前記ゲート電極にリセットパルスを印加して前記ゲ
ート絶縁膜に電子をトラップする第1ステップと、正の
ゲート電圧を印加した状態において前記ゲート電極を介
して前記シリコン薄膜に光を照射して前記ゲート絶縁膜
中の電子を光強度に応じて正孔に置換する第2ステップ
と、正のソース−ドレイン電圧を印加してドレイン電流
を得る第3ステップと、を実行することより、上記目的
を達成している。
ネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有するシリコ
ン薄膜と、少なくとも前記チャネル領域上に形成され電
荷トラップによるヒステリシス特性を有する層を含むゲ
ート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された透明な
ゲート電極と、を備えたフォトセンサの駆動方法であっ
て、前記ゲート電極にリセットパルスを印加して前記ゲ
ート絶縁膜に電子をトラップする第1ステップと、正の
ゲート電圧を印加した状態において前記ゲート電極を介
して前記シリコン薄膜に光を照射して前記ゲート絶縁膜
中の電子を光強度に応じて正孔に置換する第2ステップ
と、正のソース−ドレイン電圧を印加してドレイン電流
を得る第3ステップと、を実行することより、上記目的
を達成している。
【0009】
【作用】本発明によれば、チャネル領域、ソース領域及
びドレイン領域を有するシリコン薄膜のうち、少なくと
もチャネル領域上に、電荷トラップによるヒステリシス
特性を有する層を含むゲート絶縁膜が形成され、このゲ
ート絶縁膜上に透明なゲート電極が形成されている。
びドレイン領域を有するシリコン薄膜のうち、少なくと
もチャネル領域上に、電荷トラップによるヒステリシス
特性を有する層を含むゲート絶縁膜が形成され、このゲ
ート絶縁膜上に透明なゲート電極が形成されている。
【0010】したがって、ゲート電極にリセットパルス
を印加してゲート絶縁膜に電子をトラップさせ、正のゲ
ート電圧を印加した状態において、ゲート電極を介して
シリコン薄膜に光を照射して、ゲート絶縁膜中の電子を
光強度に応じて正孔に置換させると、光の照射総量に対
応した正孔をゲート絶縁膜中にトラップさせ、このトラ
ップさせた正孔を、正のソース−ドレイン電圧を印加し
てドレイン電流として取り出すことができるので、フォ
トセンサを増幅率が高く、高精度で、小型のものとする
ことができる。
を印加してゲート絶縁膜に電子をトラップさせ、正のゲ
ート電圧を印加した状態において、ゲート電極を介して
シリコン薄膜に光を照射して、ゲート絶縁膜中の電子を
光強度に応じて正孔に置換させると、光の照射総量に対
応した正孔をゲート絶縁膜中にトラップさせ、このトラ
ップさせた正孔を、正のソース−ドレイン電圧を印加し
てドレイン電流として取り出すことができるので、フォ
トセンサを増幅率が高く、高精度で、小型のものとする
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図5は、本発明のフォトセンサ及び
フォトセンサの駆動方法の一実施例を示す図である。
フォトセンサの駆動方法の一実施例を示す図である。
【0013】図1は、そのフォトセンサ1の側面断面図
であり、フォトセンサ1は、基本的には、コプラナー型
薄膜トランジスタの構成となっている。
であり、フォトセンサ1は、基本的には、コプラナー型
薄膜トランジスタの構成となっている。
【0014】すなわち、フォトセンサ1は、ガラス等か
らなる絶縁性基板2上に、半導体層3が形成されてお
り、半導体層3は、i型アモルファス・シリコン(i−
a−Si)で形成されている。
らなる絶縁性基板2上に、半導体層3が形成されてお
り、半導体層3は、i型アモルファス・シリコン(i−
a−Si)で形成されている。
【0015】この半導体層3を挟んで、該半導体層3上
に所定の間隔を有して相対向する位置にソース電極
(S)4及びドレイン電極(D)5が形成されており、
これらソース電極(S)4及びドレイン電極(D)5
は、リン等のドーパントが拡散されたアモルファスシリ
コンよりなるn+ シリコン層6、7を介して半導体層3
と接続されている。
に所定の間隔を有して相対向する位置にソース電極
(S)4及びドレイン電極(D)5が形成されており、
これらソース電極(S)4及びドレイン電極(D)5
は、リン等のドーパントが拡散されたアモルファスシリ
コンよりなるn+ シリコン層6、7を介して半導体層3
と接続されている。
【0016】これら半導体層3、ソース電極(S)4及
びドレイン電極(D)5を覆うように、窒化シリコン
(SiN)からなる光透過性を有する第1ゲート絶縁膜
8が形成されており、第1ゲート絶縁膜8は、そのSi
/N組成比が化学量論比(Si/N=0.75)よりも
大きな値、例えば、Si/N組成比が0.85以上のい
わゆるSiリッチの窒化シリコンで形成されている。こ
の第1ゲート絶縁膜8は、図5では、半導体層3、ソー
ス電極(S)4及びドレイン電極(D)5の全体を覆う
ように形成されているが、これに限るものではなく、ソ
ース電極(S)4とドレイン電極(D)5との間に挟ま
れた半導体層3上を少なくとも覆っていればよい。
びドレイン電極(D)5を覆うように、窒化シリコン
(SiN)からなる光透過性を有する第1ゲート絶縁膜
8が形成されており、第1ゲート絶縁膜8は、そのSi
/N組成比が化学量論比(Si/N=0.75)よりも
大きな値、例えば、Si/N組成比が0.85以上のい
わゆるSiリッチの窒化シリコンで形成されている。こ
の第1ゲート絶縁膜8は、図5では、半導体層3、ソー
ス電極(S)4及びドレイン電極(D)5の全体を覆う
ように形成されているが、これに限るものではなく、ソ
ース電極(S)4とドレイン電極(D)5との間に挟ま
れた半導体層3上を少なくとも覆っていればよい。
【0017】この第1ゲート絶縁膜8上に、窒化シリコ
ンからなる光透過性を有する第2ゲート絶縁膜9が形成
されており、第2ゲート絶縁膜9は、そのSi/N組成
比を通常の化学量論比とした窒化シリコンで形成されて
いる。
ンからなる光透過性を有する第2ゲート絶縁膜9が形成
されており、第2ゲート絶縁膜9は、そのSi/N組成
比を通常の化学量論比とした窒化シリコンで形成されて
いる。
【0018】第2ゲート絶縁膜9上には、半導体層3と
相対向する位置にゲート電極(G)10が形成されてお
り、ゲート電極(G)10は、透明導電膜(ITO)で
形成されている。ゲート電極(G)10は、後述する電
子−正孔対を発生するために半導体層3のチャンネル領
域のみでなく、図1に示すように、n+ シリコン層4、
5上部面も覆う大きさに形成することが望ましい。そし
て、図示しないが、このゲート電極(G)10及び第2
ゲート絶縁膜9を覆うように、窒化シリコンからなる透
明なオーバーコート膜が形成されており、オーバーコー
ト膜は、これらゲート電極(G)10及び第2ゲート絶
縁膜9を保護している。
相対向する位置にゲート電極(G)10が形成されてお
り、ゲート電極(G)10は、透明導電膜(ITO)で
形成されている。ゲート電極(G)10は、後述する電
子−正孔対を発生するために半導体層3のチャンネル領
域のみでなく、図1に示すように、n+ シリコン層4、
5上部面も覆う大きさに形成することが望ましい。そし
て、図示しないが、このゲート電極(G)10及び第2
ゲート絶縁膜9を覆うように、窒化シリコンからなる透
明なオーバーコート膜が形成されており、オーバーコー
ト膜は、これらゲート電極(G)10及び第2ゲート絶
縁膜9を保護している。
【0019】このフォトセンサ1は、上述のように、基
板2上に半導体層3、n+ シリコン層6、7、ソース電
極(S)4及びドレイン電極(D)5、第1ゲート絶縁
膜8、第2ゲート絶縁膜9及びゲート電極を順次積層す
ることにより形成されており、いわゆるコプラナー型薄
膜トランジスタの構成となっている。
板2上に半導体層3、n+ シリコン層6、7、ソース電
極(S)4及びドレイン電極(D)5、第1ゲート絶縁
膜8、第2ゲート絶縁膜9及びゲート電極を順次積層す
ることにより形成されており、いわゆるコプラナー型薄
膜トランジスタの構成となっている。
【0020】このフォトセンサ1の製造方法は、例え
ば、真空蒸着法、スパッタ法あるいはプラズマCVD法
等により形成することができ、また各膜厚は、適宜設定
されるが、第1ゲート絶縁膜8としては、例えば、20
00オングストロームに形成されている。
ば、真空蒸着法、スパッタ法あるいはプラズマCVD法
等により形成することができ、また各膜厚は、適宜設定
されるが、第1ゲート絶縁膜8としては、例えば、20
00オングストロームに形成されている。
【0021】次に、作用を説明する。
【0022】フォトセンサ1は、上述のように、その第
1ゲート絶縁膜8にSiリッチなSiN膜を使用してい
るため、図2にフォトセンサ1のドレイン電圧VD を1
0Vとして、ゲート電圧VG に対するドレイン電流ID
(ソース電極(S)4−ドレイン電極(D)5間に流れ
る電流)の変化を示すように、ヒステリシス特性を有し
ている。すなわち、ゲート電圧VG を、負の値から徐々
に正の値へとドレイン電流ID が飽和するまで上げて行
き、その後、ゲート電圧VG を下げると、ドレイン電流
ID は、ゲート電圧VG の値に対して、ゲート電圧VG
を上昇させた場合と、ドレイン電流ID が飽和した後
に、ゲート電圧VG を下げた場合とでは、異なる値をと
って下降する。そして、この場合のヒステリシスの大き
さΔVth(ゲート電圧VG をマイナス側から変化させた
時におけるドレイン電流ID が1nAとなるところのゲ
ート電圧VG と、ゲート電圧VG をプラス側から変化さ
せた時におけるドレイン電流ID が1nAとなるところ
のゲート電圧VG との差)は、後述するように、フォト
センサ1に照射される光の露光量に依存するとともに、
第1ゲート絶縁膜8の厚さに依存する。
1ゲート絶縁膜8にSiリッチなSiN膜を使用してい
るため、図2にフォトセンサ1のドレイン電圧VD を1
0Vとして、ゲート電圧VG に対するドレイン電流ID
(ソース電極(S)4−ドレイン電極(D)5間に流れ
る電流)の変化を示すように、ヒステリシス特性を有し
ている。すなわち、ゲート電圧VG を、負の値から徐々
に正の値へとドレイン電流ID が飽和するまで上げて行
き、その後、ゲート電圧VG を下げると、ドレイン電流
ID は、ゲート電圧VG の値に対して、ゲート電圧VG
を上昇させた場合と、ドレイン電流ID が飽和した後
に、ゲート電圧VG を下げた場合とでは、異なる値をと
って下降する。そして、この場合のヒステリシスの大き
さΔVth(ゲート電圧VG をマイナス側から変化させた
時におけるドレイン電流ID が1nAとなるところのゲ
ート電圧VG と、ゲート電圧VG をプラス側から変化さ
せた時におけるドレイン電流ID が1nAとなるところ
のゲート電圧VG との差)は、後述するように、フォト
センサ1に照射される光の露光量に依存するとともに、
第1ゲート絶縁膜8の厚さに依存する。
【0023】そこで、フォトセンサ1に、図3に示すよ
うに、例えば、ソース電極(S)4及びドレイン電極
(D)5間に0[V]を、ゲート電極(G)10に+2
0[V]のパルス電圧を印加すると、電子がこのソース
電極(S)4及びドレイン電極(D)5側のn+ 層から
半導体層3のチャネル領域に供給されて、このチャネル
領域の電子は、第1ゲート絶縁膜8が上述のようにSi
リッチとなっていることから、この第1ゲート絶縁膜8
に取り込まれる。第1ゲート絶縁膜8に電子がトラップ
されるため、半導体層3のチャネル領域には正孔が誘起
され、フォトセンサ1は、トランジスタとしては強いエ
ンハンスメント型となる。この状態はリセット状態であ
る。例えば、第1ゲート電極8の膜厚が2000オング
ストロームの場合、ゲート電圧VG を+20[V]とす
ると、100マイクロ秒程度の短時間で第1ゲート絶縁
膜8に電子がトラップされる。
うに、例えば、ソース電極(S)4及びドレイン電極
(D)5間に0[V]を、ゲート電極(G)10に+2
0[V]のパルス電圧を印加すると、電子がこのソース
電極(S)4及びドレイン電極(D)5側のn+ 層から
半導体層3のチャネル領域に供給されて、このチャネル
領域の電子は、第1ゲート絶縁膜8が上述のようにSi
リッチとなっていることから、この第1ゲート絶縁膜8
に取り込まれる。第1ゲート絶縁膜8に電子がトラップ
されるため、半導体層3のチャネル領域には正孔が誘起
され、フォトセンサ1は、トランジスタとしては強いエ
ンハンスメント型となる。この状態はリセット状態であ
る。例えば、第1ゲート電極8の膜厚が2000オング
ストロームの場合、ゲート電圧VG を+20[V]とす
ると、100マイクロ秒程度の短時間で第1ゲート絶縁
膜8に電子がトラップされる。
【0024】このリセット状態から、次に、図4に示す
ように、ゲート電極(G)10が負電位となるバイアス
状態、例えば、ゲート電圧VG を0[V]とし、ソース
電極(S)4及びドレイン電極(D)5に+20[V]
を印加すると、フォトセンサ1は、センス状態となる。
この状態で、ゲート電極(G)10側から光(図4中、
矢印で表示している。)を照射すると、この光照射によ
り半導体層3に照射光の照度に対応した量の電子−正孔
対が発生する。この半導体層3に発生した電子−正孔対
のうち、電子は、n+ 層に移動し、正孔は、第1ゲート
絶縁膜8に取り込まれて、リセット時にトラップされた
電子と置換される。この場合、第1ゲート絶縁膜8はヒ
ステリシス特性を有するものであるから、光照射の開始
時点から光照射の終了までの期間に発生した電子−正孔
対の正孔が、順次第1ゲート絶縁膜8に取り込まれ、第
1ゲート絶縁膜8にトラップされている電子と置換され
ることとなる。その結果、光照射時点からの光照射量、
すなわち総露光量に応じて、フォトセンサ1のしきい値
電圧Vthが変化し、フォトセンサ1は、トランジスタと
してはデプリーション型の方向に変化する。
ように、ゲート電極(G)10が負電位となるバイアス
状態、例えば、ゲート電圧VG を0[V]とし、ソース
電極(S)4及びドレイン電極(D)5に+20[V]
を印加すると、フォトセンサ1は、センス状態となる。
この状態で、ゲート電極(G)10側から光(図4中、
矢印で表示している。)を照射すると、この光照射によ
り半導体層3に照射光の照度に対応した量の電子−正孔
対が発生する。この半導体層3に発生した電子−正孔対
のうち、電子は、n+ 層に移動し、正孔は、第1ゲート
絶縁膜8に取り込まれて、リセット時にトラップされた
電子と置換される。この場合、第1ゲート絶縁膜8はヒ
ステリシス特性を有するものであるから、光照射の開始
時点から光照射の終了までの期間に発生した電子−正孔
対の正孔が、順次第1ゲート絶縁膜8に取り込まれ、第
1ゲート絶縁膜8にトラップされている電子と置換され
ることとなる。その結果、光照射時点からの光照射量、
すなわち総露光量に応じて、フォトセンサ1のしきい値
電圧Vthが変化し、フォトセンサ1は、トランジスタと
してはデプリーション型の方向に変化する。
【0025】また、このセンス状態において、光照射が
ない時には、しきい値電圧Vthは、ほとんど変化しな
い。
ない時には、しきい値電圧Vthは、ほとんど変化しな
い。
【0026】読出時は、図5に示すように、ソース電極
(S)4に対してドレイン電極(D)5を正電位にする
ことにより、例えば、ソース電極(S)4に0[V]、
ドレイン電極(D)5に+5[V]を、ゲート電極
(G)に0[V]を印加することにより、光照射量に対
応した大きさのドレイン電流IDS、すなわちチャネル電
流を読み出すことができる。
(S)4に対してドレイン電極(D)5を正電位にする
ことにより、例えば、ソース電極(S)4に0[V]、
ドレイン電極(D)5に+5[V]を、ゲート電極
(G)に0[V]を印加することにより、光照射量に対
応した大きさのドレイン電流IDS、すなわちチャネル電
流を読み出すことができる。
【0027】このように、フォトセンサ1は、第1ゲー
ト絶縁膜8として、Siリッチの窒化シリコンで形成さ
れているため、フォトセンサ1にヒステリシス特性(メ
モリ機能)を持たせることができるので、リセットする
ことにより、第1ゲート絶縁膜8に正孔をトラップさ
せ、その後、センス状態として光を照射すると、光照射
の総量に対応した電子を第1ゲート絶縁膜8にトラップ
されている正孔と置換させることができるとともに、光
非照射時との出力比を大きくすることができ、高感度で
光照射量を検出することができる。その結果、フォトセ
ンサ1を高精度で、小型なものとすることができ、画素
を高密度化させることができる。
ト絶縁膜8として、Siリッチの窒化シリコンで形成さ
れているため、フォトセンサ1にヒステリシス特性(メ
モリ機能)を持たせることができるので、リセットする
ことにより、第1ゲート絶縁膜8に正孔をトラップさ
せ、その後、センス状態として光を照射すると、光照射
の総量に対応した電子を第1ゲート絶縁膜8にトラップ
されている正孔と置換させることができるとともに、光
非照射時との出力比を大きくすることができ、高感度で
光照射量を検出することができる。その結果、フォトセ
ンサ1を高精度で、小型なものとすることができ、画素
を高密度化させることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明のフォトセンサ及びそのフォトセ
ンサの駆動方法によれば、チャネル領域、ソース領域及
びドレイン領域を有するシリコン薄膜のうち、少なくと
もチャネル領域上に、電荷トラップによるヒステリシス
特性を有する層を含むゲート絶縁膜が形成され、このゲ
ート絶縁膜上に透明なゲート電極が形成されているの
で、ゲート電極にリセットパルスを印加してゲート絶縁
膜に電子をトラップさせ、正のゲート電圧を印加した状
態において、ゲート電極を介してシリコン薄膜に光を照
射して、ゲート絶縁膜中の電子を光強度に応じて正孔に
置換させると、光の照射総量に対応した正孔をゲート絶
縁膜中にトラップさせ、このトラップさせた正孔を、正
のソース−ドレイン電圧を印加してドレイン電流として
取り出すことができ、フォトセンサを増幅率が高く、高
精度で、小型のものとすることができる。
ンサの駆動方法によれば、チャネル領域、ソース領域及
びドレイン領域を有するシリコン薄膜のうち、少なくと
もチャネル領域上に、電荷トラップによるヒステリシス
特性を有する層を含むゲート絶縁膜が形成され、このゲ
ート絶縁膜上に透明なゲート電極が形成されているの
で、ゲート電極にリセットパルスを印加してゲート絶縁
膜に電子をトラップさせ、正のゲート電圧を印加した状
態において、ゲート電極を介してシリコン薄膜に光を照
射して、ゲート絶縁膜中の電子を光強度に応じて正孔に
置換させると、光の照射総量に対応した正孔をゲート絶
縁膜中にトラップさせ、このトラップさせた正孔を、正
のソース−ドレイン電圧を印加してドレイン電流として
取り出すことができ、フォトセンサを増幅率が高く、高
精度で、小型のものとすることができる。
【図1】本発明に係るフォトセンサの一実施例の側面断
面図。
面図。
【図2】図1のフォトセンサのヒステリシス特性を示す
図。
図。
【図3】図1のフォトセンサのリセット時のバイアス関
係及びキャリアの動きを示す説明図。
係及びキャリアの動きを示す説明図。
【図4】図1のフォトセンサのセンス時のバイアス関係
及びキャリアの動きを示す説明図。
及びキャリアの動きを示す説明図。
【図5】図1のフォトセンサの読み出し時のバイアス関
係を示す図。
係を示す図。
1 フォトセンサ 2 絶縁性基板 3 半導体層 4 ソース電極(S) 5 ドレイン電極(D) 6、7 オームコンタクト層 8 第1ゲート絶縁膜 9 第2ゲート絶縁膜 10 ゲート電極(G)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9056−4M H01L 29/78 311 J 8422−4M 31/10 H
Claims (3)
- 【請求項1】 チャネル領域、ソース領域及びドレイン
領域を有するシリコン薄膜と、 少なくとも前記チャネル領域上に形成され電荷トラップ
によるヒステリシス特性を有する層を含むゲート絶縁膜
と、 前記ゲート絶縁膜上に形成された透明なゲート電極と、 を備えたことを特徴とするフォトセンサ。 - 【請求項2】 前記ゲート絶縁膜は、その組成比が化学
量論比よりも大きい窒化シリコンで形成されたことを特
徴とする請求項1記載のフォトセンサ。 - 【請求項3】 チャネル領域、ソース領域及びドレイン
領域を有するシリコン薄膜と、 少なくとも前記チャネル領域上に形成され電荷トラップ
によるヒステリシス特性を有する層を含むゲート絶縁膜
と、 前記ゲート絶縁膜上に形成された透明なゲート電極と、 を備えたフォトセンサの駆動方法であって、 前記ゲート電極にリセットパルスを印加して前記ゲート
絶縁膜に電子をトラップする第1ステップと、 正のゲート電圧を印加した状態において前記ゲート電極
を介して前記シリコン薄膜に光を照射して前記ゲート絶
縁膜中の電子を光強度に応じて正孔に置換する第2ステ
ップと、 正のソース−ドレイン電圧を印加してドレイン電流を得
る第3ステップと、 からなることを特徴とするフォトセンサの駆動方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04470693A JP3246038B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | フォトセンサ及びフォトセンサの駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04470693A JP3246038B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | フォトセンサ及びフォトセンサの駆動方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06237007A true JPH06237007A (ja) | 1994-08-23 |
| JP3246038B2 JP3246038B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=12698867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04470693A Expired - Fee Related JP3246038B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | フォトセンサ及びフォトセンサの駆動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3246038B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6020581A (en) * | 1998-02-24 | 2000-02-01 | International Business Machines Corporation | Solid state CMOS imager using silicon-on-insulator or bulk silicon |
| KR20160021289A (ko) * | 2013-06-20 | 2016-02-24 | 스트라티오 인코포레이티드 | Cmos 센서용 게이트-제어 전하 변조 디바이스 |
| CN114678440A (zh) * | 2020-12-24 | 2022-06-28 | 京东方科技集团股份有限公司 | 光电薄膜晶体管、指纹识别电路及显示装置 |
-
1993
- 1993-02-08 JP JP04470693A patent/JP3246038B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6020581A (en) * | 1998-02-24 | 2000-02-01 | International Business Machines Corporation | Solid state CMOS imager using silicon-on-insulator or bulk silicon |
| KR20160021289A (ko) * | 2013-06-20 | 2016-02-24 | 스트라티오 인코포레이티드 | Cmos 센서용 게이트-제어 전하 변조 디바이스 |
| KR20200072572A (ko) * | 2013-06-20 | 2020-06-22 | 스트라티오 인코포레이티드 | Cmos 센서용 게이트-제어 전하 변조 디바이스 |
| CN114678440A (zh) * | 2020-12-24 | 2022-06-28 | 京东方科技集团股份有限公司 | 光电薄膜晶体管、指纹识别电路及显示装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3246038B2 (ja) | 2002-01-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0722188B1 (en) | Image capture panel using a solid state device | |
| JP4183990B2 (ja) | 薄膜フォトトランジスタ及びそれを用いたアクティブマトリクス基板並びにそれを用いた画像読み取り装置。 | |
| US5420452A (en) | Solid state radiation detector | |
| US5017989A (en) | Solid state radiation sensor array panel | |
| JPS61120466A (ja) | 半導体光検出素子 | |
| US4589003A (en) | Solid state image sensor comprising photoelectric converting film and reading-out transistor | |
| JPS5846070B2 (ja) | 固体撮像装置 | |
| JPH0654957B2 (ja) | 光電変換装置 | |
| JP3436196B2 (ja) | 2次元アレイ型検出装置 | |
| JPH07120765B2 (ja) | センサ装置、光導電型センサの駆動方法及び駆動装置 | |
| JP3246038B2 (ja) | フォトセンサ及びフォトセンサの駆動方法 | |
| JPH06296036A (ja) | フォトセンサ | |
| EP0118568A1 (en) | Semiconductor image pickup device | |
| JP3246034B2 (ja) | フォトセンサ及びフォトセンサの駆動方法 | |
| EP0038697B1 (en) | Semiconductor image sensor | |
| WO2009119573A1 (ja) | 固体撮像装置 | |
| JP3265676B2 (ja) | フォトセンサシステム | |
| TW200405561A (en) | Photoelectric transfer amount detection method and photoelectric transfer device, image input method and image input device, and two-dimensional image sensor and driving method of same | |
| CN114759047B (zh) | 平板探测器、驱动方法、驱动装置及平板探测装置 | |
| JP2697767B2 (ja) | 放射線撮像装置 | |
| JP3246062B2 (ja) | フォトセンサシステム | |
| JP4947404B2 (ja) | フォトセンサ及びその製造方法 | |
| CN114830632A (zh) | 光检测装置和光传感器的驱动方法 | |
| JPH06291353A (ja) | フォトセンサの光検出方法 | |
| JP3089971B2 (ja) | 光電変換素子の駆動方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |