JPH06237782A - マンノースの分離取得方法 - Google Patents

マンノースの分離取得方法

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JPH06237782A
JPH06237782A JP5047202A JP4720293A JPH06237782A JP H06237782 A JPH06237782 A JP H06237782A JP 5047202 A JP5047202 A JP 5047202A JP 4720293 A JP4720293 A JP 4720293A JP H06237782 A JPH06237782 A JP H06237782A
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JP
Japan
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mannose
exchange resin
fructose
isomerase
glucose
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JP5047202A
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English (en)
Inventor
Shigeru Uematsu
茂 上松
Takehiko Nakajima
武彦 中島
Masao Asano
雅男 浅野
Kenichi Hirano
賢一 平野
Ryuichi Oya
隆一 大矢
Yoshiyuki Takasaki
義幸 高崎
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NIPPON SHIRYO KOGYO KK
Amano Enzyme Inc
Original Assignee
NIPPON SHIRYO KOGYO KK
Amano Pharmaceutical Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はマンノースの分離取得方法に関する。 【構成】マンノース含有糖液を原料液とし、該原料液中
のマンノースとその他の糖をイオン交換樹脂を用いるク
ロマトグラフィーによって分画した後、マンノース画分
を取得することを特徴とするマンノースの分離取得方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンノースの分離取得
方法に関する。更に詳しくは、マンノース含有糖液を原
料液とし、該原料液中のマンノースその他の糖とをイオ
ン交換樹脂を用いるクロマトグラフィーにて分画し、マ
ンノース画分を取得することを特徴とするマンノースの
分離取得方法に関する。
【0002】マンノースは、鶏などの家禽類の飼料添加
物として、又機能性食品素材としての応用が期待されて
いるものである。
【0003】
【従来の技術】これまで、マンノースは、木材、コンニ
ャク等の植物に含まれるマンナンを塩酸分解することに
より製造されていたため、非常に高価なものであった。
そのためマンノースは、試薬用として利用されてはいた
ものの、食品用或いは、飼料用への利用は、ほとんどな
されていなかった。
【0004】最近になって、マンノースイソメラーゼを
用いて、フラクトースから及びグルコースイソメラーゼ
とマンノースイソメラーゼを用いて、グルコースからそ
れぞれマンノース含有糖液を製造する試みがなされた
が、工業的なマンノースの製造法は、未だ確立していな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マンノースイソメラー
ゼを用いることによってフラクトースから、或いは、グ
ルコースイソメラーゼとマンノースイソメラーゼを用い
ることによってグルコースから、それぞれマンノース含
有糖液を製造することが出来たものの、しかしながら、
このマンノース含有糖液は、マンノースとその他の糖
(フラクトース、グルコース及びオリゴ糖)の混液であ
り、しかも、マンノース含有糖液中のマンノースの組成
比は、糖の固形分に対してはせいぜい25%に過ぎないも
のであった。
【0006】それ故に、マンノースを食品へ利用する場
合、このマンノース含有糖液では、まだ不十分であり、
更にマンノース含有糖液からマンノースを分離取得する
必要があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、マ
ンノース含有糖液からマンノースを分離するための方法
について鋭意検討を試みた。そして、マンノース含有糖
液中のマンノースとその他の糖をイオン交換樹脂を用い
るクロマトグラフィーにより分画した後、マンノース画
分を取得するとともに、副生するフラクトース画分をマ
ンノース製造のために再利用することにより、効率よく
マンノースを取得することに成功し、本発明を完成し
た。
【0008】本発明の原料液となるマンノース含有糖液
は、マンノースとその他の糖との混液を意味するもので
あり、その製造法は、何等限定されるものではないが、
例えば、マンノースイソメラーゼを用いてフラクトース
から、或いは、グルコースイソメラーゼとマンノースイ
ソメラーゼを用いることによってグルコースから、それ
ぞれマンノース含有糖液が製造される。 フラクトース
の異性化に使用するマンノースイソメラーゼとしては、
起源を問わず何れのマンノースイソメラーゼでも使用可
能であるが、微生物起源のもので、且つ耐熱性のものが
好ましい。
【0009】例えば、特開平4−218370号に記載された
新規耐熱性のマンノースイソメラーゼが好適に使用でき
る。
【0010】該酵素生産菌株は、新たに土壌から発見、
分離されたものであり、その菌学的性質は下記の通りで
ある。
【0011】(1) 形態 細胞の形および大きさ:0.6〜0.8×1.0〜2.0μの桿菌 細胞の多形成の有無:認められない 運動性の有無:二本以上の極鞭毛を有し運動する 胞子の有無:形成しない グラム染色性:陰性 抗酸性:陰性
【0012】(2) 各培地における生育状態 肉汁寒天平板培養:コロニーは37℃、48時間培養で直径
0.5〜0.8mmの円形、表面は平滑、半レンズ様の隆起、全
縁状で黄〜黄褐色、半透明、樹脂様の光沢あり 肉汁寒天斜面培養:生育良好、直状に盛り上がり生育、
黄褐色で金属様光沢を示し、緑褐色の水溶性色素を斜面
下部の寒天内に拡散する 肉汁液体培養:菌膜を作らず、中程度に濁り、黄色を帯
びる リトマスミルク培養:液化はするが凝固はしない
【0013】(3) 生理学的性質 硝酸塩の還元:陰性 硝酸塩からのガス:陰性 MRテスト:陰性 VPテスト:陰性 インドールの生成:陰性 硫化水素の生成:陰性 デンプンの加水分解:陰性 クエン酸の利用:シモンズ及びクリスデンの培地で共に
利用する 色素の形成:King A,King Bの培地では色素の形成無し ウレアーゼ:陰性 オキシダーゼ:陰性(あっても微弱) カタラーゼ:陽性 OFテスト:酸化型 アルギニンヒドロラーゼ:陽性 アシルアミダーゼ:陽性 アミノ酸デカルボキシラーゼ(リジン、オルニチン):
陰性 DNase:陰性 生育温度の範囲:41℃以上で生育しない 酸素の対する態度:好気性 食塩に対する生育性:0〜4(%)
【0014】糖類からの酸生成の有無: ガラクトース + グルコース + サッカロース + トレハロース + L−アラビノース + セロビオース + キシロース + 乳糖 + 麦芽糖 + マンノース + マンニット + 果糖 + サリシン + 澱粉 −
【0015】ゼラチンの分解(Fraizer法):陽性 TSI寒天培地(斜面の酸):− (高層の酸):− SS寒天培地:生育しない NAC寒天培地:生育しない MacConky寒天培地:生育する トリフェニールテトロゾリウム(0.1%)寒天培地:生
育する 10%乳糖から酸の生成:陽性 エスクリンの分解:陽性(微弱) フェニールアラニンデアミナーゼ:陰性 Tween80の分解:陽性 0.1%メチレンブルーミルクの反応:還元液化 ONPG反応:陽性 レバンの産生:陰性 ムコイド集落の発生:陰性
【0016】以上の菌学的性質について、Bergey's Man
nual of Systematic Bacteriology、第2巻(1986)を
参照し、その性状を比較したところ、本菌は黄色素を産
生し極鞭毛を有する直桿菌で、硝酸塩の還元陰性、オキ
シダーゼ陰性、Tween80分解陽性、食塩耐性が低い、産
生色素が水溶性であることから、本菌をシュードモナス
(Pseudomonas)属に属する菌と認めた。また本菌はレ
バン産生能陰性、アルギニンヒドロラーゼ陽性、フェニ
ールアラニンデアミナーゼ陰性、澱粉分解陰性、アシル
アミダーゼ陽性等の生理学的特徴を有し、更に菌幅0.3
〜0.6μである。
【0017】以上により、本菌株を新菌株と判定し、シ
ュードモナス・エスピー AM-9582と命名した。尚、本
菌株は工業技術院微生物工業技術研究所に微工研条寄第
3207号(FERM BP-3207)として寄託されている。
【0018】まず、本菌株を培養して、マンノースイソ
メラーゼを取得する方法について以下に述べる。
【0019】魚肉エキス 2.5%、グルコース 2.5%、フ
ラクトース 1.25%、K2HPO4 0.2%、MgSO4・7H2O 0.05
%、CuSO4 6×10-4Mからなる培地(pH7.0)20Lを30
L容ジャーファメンターに入れ、常法により殺菌後、シ
ュードモナス・エスピー AM-9582(FERM BP-3207)を
接種し、30℃で2日間通気攪拌培養した。培養後、培養
菌体を0.05%臭化セチルトリメチルアンモニウム存在下
でpH8.0、30℃、6時間処理したのち遠心分離すること
により酵素を抽出した。この様にして得られた酵素液を
60%硫安塩析して沈澱を得、更に透析を行い、DEAE
セファロースカラムクロマトグラフィー、セファディク
スG150によるゲルろ過を3回行った。得られた精製マ
ンノースイソメラーゼは電気泳動的に単一であり、比活
性は約290倍に精製された。
【0020】こうして得られた新規耐熱性マンノースイ
ソメラーゼ(EC 5.3.1.7)の酵素化学的性質は、以下の
通りである。
【0021】(a)作用 マンノースをフラクトースに、またフラクトースをマン
ノースに異性化する。又、D−リキソースに作用し、D
−キシルロースに異性化する。
【0022】(b)基質特異性 D−マンノース及びD−リキソースに作用し、D−ラム
ノース、D−フコース、D−グルコース、D−リボー
ス、D−キシロース、D−アラビノース、L−キシロー
ス、L−アラビノース、L−ラムノース、L−フコース
には実質的に作用しない。
【0023】(c) 作用pH及び至適pH pH約6〜11の範囲で作用するが、至適pHは8付近に認
められた(0.1Mリン酸緩衝液の下、50℃で30分反
応)。
【0024】(d) 作用温度及び至適温度 約70℃まで作用するが、至適温度は約55℃に認められた
〔0.1Mマンノース、0.05Mトリス緩衝液(pH7.0)の下
で30分間反応〕。
【0025】(e) 熱安定性 0.05M トリス緩衝液(pH7.0)の下、60℃で、10分間
加熱したときの残存活性は、約68%であった。
【0026】(f) pH安定性 0.1M緩衝液(酢酸またはリン酸緩衝液)の下で、室温
(25℃)で3時間放置後、残存活性を測定した。その結
果、pH6〜9の範囲で安定であった。
【0027】(g) 阻害剤 5×10-3MのHgCl2,FeSO4,AgNO3,AlCl3,p−クロロ
マーキュリベンゾエート(pCMB)などにより強く阻害さ
れた。
【0028】尚、活性測定は下記の方法で行った。0.2
Mマンノースを溶解した0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)0.
5mlに、適量の酵素を加え、全量を水で1.0mlとし、50℃
で反応させる。そして生成したフラクトースをシステイ
ン・カルバゾール法で定量する。この条件で、1分間に
1マイクロモルのフラクトースを生成する酵素量を1単
位とする。
【0029】本発明に使用されるグルコースイソメラー
ゼとしては、特に限定されず、何れのグルコースイソメ
ラーゼも使用可能であるが、例えば、ストレプトマイセ
ス(Streptomyces)属のグルコースイソメラーゼ(フィ
ンランド国カルター社製造、日本カルター社販売)等の
市販されたグルコースイソメラーゼが挙げられる。
【0030】尚、グルコースイソメラーゼ活性の測定
は、0.1M グルコース、0.01M MgSO4の下で、60℃で反
応し、1分間に1マイクロモルのフラクトースを生成す
る酵素量を1単位とした。
【0031】次に、マンノースイソメラーゼを用いてフ
ラクトースから及びグルコースイソメラーゼとマンノー
スイソメラーゼを用いてグルコースから、マンノース含
有糖液を製造する方法及びマンノース含有糖液からマン
ノースを分離取得する方法について述べる。
【0032】マンノースイソメラーゼを用いてフラクト
ースからマンノース含有糖液を製造するに際して、基質
として使用するフラクトース含有液中のフラクトースの
濃度は、5〜70W/V%、好ましくは10〜50W/V%である。
尚また、本願発明の方法で副生する高フラクトース画分
は、この濃度範囲のフラクトースを含有するので、その
まま基質として再使用することができる。
【0033】グルコースイソメラーゼとマンノースイソ
メラーゼを用いてグルコースからマンノース含有糖液を
製造するに際して、基質として使用するグルコース含有
液中のグルコースの濃度も、5〜70W/V%、好ましくは1
0〜50W/V%である。
【0034】反応に使用するマンノースイソメラーゼ及
びグルコースイソメラーゼは、それぞれ粗酵素品であっ
ても精製品であってもいずれでも使用可能であり、更に
酵素活性を有する微生物菌体そのもの又は該菌体を固定
化したものであってもよい。
【0035】そして、マンノースイソメラーゼを用いて
フラクトースからマンノース含有糖液を得る場合のマン
ノースイソメラーゼ活性は、基質フラクトース1g当た
り0.01〜1000単位、好ましくは、0.1〜100単位であり、
グルコースイソメラーゼとマンノースイソメラーゼを用
いてグルコースからマンノース含有液を得る場合のグル
コースイソメラーゼ活性は、基質グルコース1g当たり
0.01〜1000単位、好ましくは、0.1〜100単位であり、マ
ンノースイソメラーゼ活性は、基質グルコース1g当た
り、0.01〜1000単位、好ましくは、0.1〜100単位であ
る。
【0036】酵素反応条件としては、何れの場合も、pH
4〜10、温度20〜80℃にて5〜200時間反応を行えばよ
いが、好ましくは、pH6〜8、温度40〜60℃にて4〜15
0時間反応を行うのがよい。
【0037】こうして得られたマンノース含有糖液は、
そのままでも本願発明の原料液として用いることができ
るが、濃縮した後、本願発明の原料液として使用するの
がより効率的である。
【0038】次いで、本願発明者らは、原料液中に混在
するマンノースとその他の糖からマンノースを分離する
ために、該原料液を用いて、各種イオン交換樹脂を用い
るクロマトグラフィーを行い検討した。その結果、種々
のイオン交換樹脂において、即ち陽イオン交換樹脂、陰
イオン交換樹脂の何れにおいても、マンノースとその他
の糖との分画が可能であることを見い出した。
【0039】分離に使用する陽イオン交換樹脂として
は、強酸性陽イオン交換樹脂及び弱酸性陽イオン交換樹
脂の何れも使用できるが、好ましくは、強酸性陽イオン
交換樹脂であり、特に好ましくは、カルシウム型強酸性
陽イオン交換樹脂である。具体例を挙げれば、ダイヤイ
オンFRKシリーズ、ダイヤイオン「ユニビーズ」シリ
ーズのカルシウム型強酸性陽イオン交換樹脂が挙げられ
る。なお、ダイヤイオンは、三菱化成株式会社の商品名
である。
【0040】分離に使用する陰イオン交換樹脂として
は、強塩基性陰イオン交換樹脂及び弱塩基性陰イオン交
換樹脂の何れも使用できるが、好ましくは、強塩基性陰
イオン交換樹脂であり、特に好ましくは、亜硫酸型強塩
基性陰イオン交換樹脂、塩酸塩型強塩基性陰イオン交換
樹脂、炭酸塩型強塩基性陰イオン交換樹脂である。
【0041】亜硫酸型強塩基性陰イオン交換樹脂の具体
例としては、ダウエックス1-X8(ダウ・ケミカル社
の商品名)が、塩酸塩型強塩基性陰イオン交換樹脂の具
体例としては、ダイヤイオンSA−10Aが、そして炭酸
塩型強塩基性陰イオン交換樹脂の具体例としては、アン
バーライトIRA−400(オルガノ社の商品名)がそれ
ぞれ挙げられる。
【0042】原料液のカラムへの通液は、20〜90℃、好
ましくは、40〜70℃で0.1〜50時間、好ましくは、0.5〜
10時間行う。
【0043】本発明の分離操作をマンノースとフラクト
ースの混合液からなるマンノース含有糖液を原料液と
し、カルシウム型強酸性陽イオン交換樹脂を充填した分
離塔四塔(図1に示される)からなるクロマトグラフィ
ー装置により分画した事例でより詳しく以下に説明す
る。
【0044】先ず、充填層装置内にマンノース含有糖液
を第一塔から第二塔、第三塔を経て第四塔に向けて循環
する第1段階、ついでマンノース含有糖液を分離塔四塔
の第三塔に供給して当該区画を流下させ、且つこの間
に、当該区画から流出するマンノースに富む溶液を系外
に抜き出す第2段階、さらに溶離水を第一塔に供給して
当該区画を流下させ、且つこの間に当該区画から流出す
るフラクトースに富む溶液を系外に抜き出す第3段階、
並びに第一塔に溶離水を供給して当該区画を流下させ、
第一塔の流出液は第二塔へ流入させ、第二塔の流出液は
第三塔へ流入させ、第三塔から流出するマンノースに富
む溶液を系外に抜き出す第4段階の各段階を順次反復す
ることからなる分離操作により、原料液中のマンノース
とフラクトースは、それぞれマンノース区分とフラクト
ース区分に分画される(分画図は、図2に示され
る。)。
【0045】この分離操作によって約80〜90%の高純度
マンノース画分を得ることが出来、そしてまた、副生し
た残存フラクトース画分は、そのままマンノースイソメ
ラーゼを作用させることによりマンノース含有糖液を製
造することが出来るので、原料液として再利用可能であ
る。
【0046】以下に本願発明を実施例にて具体的に説明
するが、本願発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0047】
【実施例】
実施例1 (1) マンノース含有糖液の製造 フラクトース30W/V%水溶液1.0Lに、シュードモナス・
エスピー AM-9582(FERM-BP 3207)に由来するマンノ
ースイソメラーゼ(1200単位)を添加し、pH7.0、50℃
で20時間反応し、マンノース含有糖液(1.0L)を得
た。
【0048】(2) マンノースの分離取得 (1)により得られたマンノース含有糖液1.0Lを、活性炭
ろ過した後、イオン交換樹脂〔K塔:ダイヤイオンSK
1B(三菱化成社製品)、A塔:ダイヤイオンWA30
(三菱化成社製品)、MB塔:アンバーライトIRA−
411(オルガノ社製品)+ダイヤイオンSK1B(三菱
化成社製品)〕による精製及び濃縮を行い、マンノース
とフラクトースの分画のための原料液(0.5L)とし
た。この原料液の性状は、次の通りであった。尚、性状
中のdsはdrysugar、即ち乾物糖の略である。
【0049】 濃度 60 % pH 5.5 着色度 0.007 濁度 0.000 糖組成 フラクトース 75.8 (%/ds) マンノース 23.0 グルコース 0.7 オリゴ糖 0.5
【0050】上記組成の原料液を用いて、カルシウム型
強酸性陽イオン交換樹脂(ダイヤイオンUBK555、三
菱化成株式会社、商品名)を充填した分離塔四塔からな
るクロマトグラフィー分画装置に60℃で通液を行い、マ
ンノース区分とフラクトース区分に分画し、高純度のマ
ンノース液(0.78L)及び高純度のフラクトース液(1.
13L)を得た。この生成液の性状は、次の通りであっ
た。
【0051】
【表1】
【0052】実施例2 (1) マンノース含有糖液の製造 実施例1によって副生されたフラクトース区分(固形分
含量21.0%,フラクトース含量94.8%のもの)1.5L
に、シュードモナス・エスピー AM-9582(FERM-BP 320
7)に由来するマンノースイソメラーゼ培養菌体250g
(1750単位)をpH7.0、50℃で16時間作用させて後、85
℃、25分加熱処理し、遠心分離してマンノース含有糖液
(1.4L)を得た。
【0053】(2) マンノースの分離取得 (1)で得られたマンノース含有糖液(1.4L)を活性炭ろ
過した後、イオン交換樹脂による精製及び濃縮を行い、
分画のための原料液(0.53L)とした。この原料液の性
状は、次の通りであった。
【0054】 濃度 60.2 % pH 5.4 着色度 0.006 濁度 0.000 糖組成 フラクトース 75.5 (%/ds) マンノース 24.0 グルコース 0.7 オリゴ糖 0.8
【0055】上記組成の原料液を用いて、カルシウム型
強酸性陽イオン交換樹脂(ダイヤイオンUBK555、三
菱化成株式会社、商品名)を充填した分離塔四塔からな
るクロマトグラフィー分画装置に60℃で通液を行い、マ
ンノース区分とフラクトース区分に分画し、高純度のマ
ンノース液(0.91L)及び高純度のフラクトース液(1.
22L)を得た。この生成液の性状は、次の通りであっ
た。
【0056】
【表2】
【0057】実施例3 (1) マンノース含有糖液の製造 グルコース15g、シュードモナス・エスピー AM-9582
(FERM-BP 3207)に由来するマンノースイソメラーゼ 1
5単位、グルコースイソメラーゼ 7.5単位、MgSO4 0.01
Mをを含む混合(50ml)を、pH7.0に維持しつつ、50℃
で48時間反応を行った。反応終了後、H型アンバーライ
トIR−120及びOH型アンバーライトIRA−400で処
理して後、60℃で減圧濃縮し、マンノース約5.5%、フ
ラクトース約19.5%、グルコース約24.5%からなるマン
ノース含有糖液を得た。
【0058】(2) マンノースの分離取得 (1)で得られたマンノース含有糖液2mlを40℃に保温し
た亜硫酸水素型強塩基性陰イオン交換樹脂のダウエック
ス1−X8カラム(径2cm×長さ15cm)に充填し、次い
で水を9.9ml/時の流速で流した。流出液は、フラクシ
ョンコレクターで3mlずつ分画した。得られた結果は、
図3に示すように、先ず、フラクトース、次いでグルコ
ースが流出し、最後にマンノースが流出し、約105mgの
収量でマンノースを回収することができた。
【0059】
【発明の効果】本発明は、マンノース含有糖液を原料液
とし該原料液中のマンノースとその他の糖をイオン交換
樹脂によって分画してマンノースを効率よく分離取得す
る方法であり、マンノースの安価な製造法を提供するも
のである。本願発明の方法により、マンノースの食品分
野、飼料分野への用途がより大きく開かれたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオン交換クロマトグラフィー分画装
置の分離塔四塔の略図を示す。
【図2】本発明のカルシウム型強酸性陽イオン交換樹脂
によるマンノース含有糖液の分画図を示す。図中で−□
−はフラクトースの、−+−はマンノースの、−○−は
グルコース及びオリゴ糖のそれぞれの溶離曲線を示すも
のである。
【図3】本発明の亜硫酸水素型強塩基性陰イオン交換樹
脂によるマンノース含有糖液の分画図を示す。図中で実
線はフラクトース、破線はグルコース、点線はマンノー
スを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 雅男 愛知県知多市北浜町24番の13 日本資糧工 業株式会社内 (72)発明者 平野 賢一 愛知県西春日井郡西春町大字九之坪西城屋 敷51 天野製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 大矢 隆一 愛知県西春日井郡西春町大字九之坪西城屋 敷51 天野製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 高崎 義幸 宮崎市橘通り西一丁目5−30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンノース含有糖液を原料液とし、該原料
    液中のマンノースとその他の糖をイオン交換樹脂を用い
    るクロマトグラフィーにて分画し、マンノース画分を取
    得することを特徴とするマンノースの分離取得方法。
  2. 【請求項2】マンノース含有糖液がマンノースイソメラ
    ーゼを用いるフラクトースの異性化液である請求項1記
    載のマンノースの分離取得方法。
  3. 【請求項3】マンノース含有糖液がグルコースイソメラ
    ーゼとマンノースイソメラーゼを用いるグルコースの異
    性化液である請求項1記載のマンノースの分離取得方
    法。
  4. 【請求項4】イオン交換樹脂が強酸性陽イオン交換樹脂
    である請求項1記載のマンノースの分離取得方法。
  5. 【請求項5】イオン交換樹脂が強塩基性陰イオン交換樹
    脂である請求項1記載のマンノースの分離取得方法。
  6. 【請求項6】強酸性陽イオン交換樹脂がカルシウム型強
    酸性陽イオン交換樹脂である請求項4記載のマンノース
    分離取得方法。
  7. 【請求項7】強塩基性陰イオン交換樹脂が亜硫酸水素型
    強塩基性陰イオン交換樹脂、炭酸塩型強塩基性陰イオン
    交換樹脂、スチレン型強塩基性陰イオン交換樹脂の何れ
    かである請求項5記載のマンノース分離取得方法。
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