JPH06238340A - 鞍反り低減金型 - Google Patents

鞍反り低減金型

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JPH06238340A
JPH06238340A JP2576493A JP2576493A JPH06238340A JP H06238340 A JPH06238340 A JP H06238340A JP 2576493 A JP2576493 A JP 2576493A JP 2576493 A JP2576493 A JP 2576493A JP H06238340 A JPH06238340 A JP H06238340A
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弘 小奈
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型の構造を複雑化することなく、プレス作
業における材料板の折曲げ過程中で反りの除去が図れる
ようにされた鞍反り低減金型を提供する。 【構成】 下型10は長手方向に複数個に分割されたダイ
ス15が長手方向に摺動可能に保持台11で支持され、これ
らダイス15の底面には中央部のダイス15より両端部のダ
イス15に向かって順次階段状に係合部が設けられ、前記
保持台11の内部には中央から両側に二分されて前記各ダ
イスの底面係合部に対応して長手方向に摺動されると最
外端部のダイスから中央部のダイス15を順次両端側に移
動させる係合部を備えるコネクションロッド18が対称に
配設され、この両コネクションロッド18の外端には横引
き操作部片31がそれぞれ付設され、上型20の長手方向両
端にはラム2により下降されると前記下型10の前記横引
き操作部片31と係合して前記両コネクションロッド18を
長手方向に両側に移動させる操作部片35が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレスブレーキなどに
よる板材の折曲げ加工に伴う鞍反りを折曲げ加工時に同
時に除去低減できる機能を備えた鞍反り低減金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プレスブレーキなどのプレス機に
よって板材を上型と下型とで曲げ加工すると、その曲げ
加工された材料の残留応力により得られた製品が折曲げ
外側に反る現象(一般に鞍反りと言われている)が発生
し、製品精度を悪くしたり、外観上も好ましくないもの
となる。そのために、前述のような鞍反りを極力小さく
することが要求される。
【0003】このような鞍反りを低減させる手段とし
て、折曲げられた製品(または中間製品、以後単に製品
と言う)に別途矯正装置によって鞍反りと反対方向に曲
げる力を加えたりして矯正する方法が知られている。
【0004】また、前述のような別途矯正装置によるこ
となく、プレス機における上型と下型とを複数に分割し
て、これら上型(パンチ)と下型(ダイ)とに、材料を
加圧する際パンチ及びダイの背後で加圧力の一部を加圧
方向以外の方向に作用させる多数の部片を配して、パン
チ及びダイの継目にあたる部分に鞍反りとは逆方向の微
弱な折曲げ部を形成させることで、鞍反りを低減させよ
うとする試みが既に提案されている(特開平2−147
120号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
別途矯正装置を用いて製品の曲げ角部の歪を長手方向に
全体にわたって均一化させるには、かなり大きい矯正力
を必要とするため、その矯正装置が大型化して経済性を
損なうとともに、作業工程が余分に必要となるので工費
がかさむことになる。また、前述のようなプレス機の上
型及び下型を複数に分割して、さらにそれらの背後にプ
レス時の上下両型による加圧力を加工材料の長手方向に
一部分散させようとする機構を組み込むような構成にす
ると、どうしても上型及び下型の構造が複雑化して装置
が高価となる、などの問題がある。
【0006】本発明では、このような問題点を解決し
て、金型の構造を複雑化することなく、プレス作業にお
ける材料板の曲げ過程中で反りの除去が図れるようにさ
れた鞍反り低減金型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、上型と下型とによってワークの折曲
げ加工を行わせるプレス用の金型において、下型は長手
方向に複数個に分割されたダイスが長手方向に摺動可能
に保持台で支持され、これらダイスの底面には中央部の
ダイスより両端部のダイスに向かって順次階段状に係合
部が設けられ、前記保持台の内部には中央から両側に二
分されて前記各ダイスの底面係合部に対応して長手方向
に摺動されると最外端部のダイスから中央部のダイスを
順次両端側に移動させる係合部を備えるコネクションロ
ッドが対称に配設され、この両コネクションロッドの外
端には横引き操作部片がそれぞれ付設され、上型の長手
方向両端にはラムにより下降されると前記下型の前記横
引き操作部片と係合して前記両コネクションロッドを長
手方向に両側に移動させる操作部片を設けてあることを
特徴とする。
【0008】
【作用】このように構成される本発明の鞍反り低減金型
によれば、上型と下型とに挟まれてワークが折曲げられ
る際、その下型の分割された複数のダイスが上型両端に
付設されている操作部片と下型の保持台内部に配設され
る一対のコネクションロッド外端に付設の各横引き操作
部片との係合で、それらのコネクションロッドに左右両
方向に横引きさせる駆動力を与えることによって、それ
らコネクションロッドの係合部と上側に位置する各ダイ
スの係合部とのが順次段階的に係合して、最外端部のダ
イスから中央側に順を追って左右に横移動させられる。
すると、折曲げられるワークとダイスとの接触面におけ
る反撥力によって生起される摩擦力によってそのワーク
を左右に引っ張り、折曲げ部近傍に引張力を付加させて
加圧力除去後におけるワークに生じる鞍反り現象を低減
させることができる。その結果、プレス操作のみで矯正
加工を省略できることになる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の鞍反り低減金型について、そ
の一実施例を具体例の図面を参照しつつ説明する。図1
はプレスブレーキにおける本発明の鞍反り低減金型を示
す正面図であり、図2は図1のII−II視拡大切断端面図
であり、図3は要部の斜視図である。
【0010】これらの図において、下型10は、プレスブ
レーキの下型取付台1上に取り付けられる保持台11と、
この保持台11に支持されて複数個に分割されたダイス15
と、その保持台11の内部で長手方向に摺動可能に配され
る一対の細長いダイス移動用のコネクションロッド18と
で構成される。
【0011】そして、前記保持台11は図2で示されるよ
うに所要深さの段付きの溝12が長手方向に沿って設けら
れ、その溝12の上側の段部13に前記複数個に分割された
ダイス15が摺動自在に受支されている。前記ダイス15は
本具体例において6個に分割されて、これらダイス15-
1,15-2,15-3,15-4,15-5,15-6の底面15' が図4で
例示されるように中央部のダイス15-3,15-4から左右両
最外端部のダイス15-1,15-6まで、中央部のダイス15-
3,15-4に対して順次階段状に段15" が形成されてい
る。また、保持台11の溝12内には前記分割されたダイス
15の合計長さよりも長いコネクションロッド18が長手方
向中央で二分されて摺動自在に配設されている。このコ
ネクションロッド18には上面が前記各ダイス15-1,15-
2,15-3,15-4,15-5,15-6の各底面15' に設けられた
段部15" に対応して中央側から外端側に向かって下がる
階段状に形成され、かつその各段18' の長さが中央側か
らダイス15の連接状態での段o −a ,a −b ,b −c に
対してo −a-2t,a −b-t, b−c (t =ダイスをスライ
ド変位させたときのダイス間に生じる隙間)となる関係
で形成されている。
【0012】このようなコネクションロッド18の各外端
には横引き操作部片31が固着されている。この横引き操
作部片31としては、内側を上方に開く適宜角度の傾斜面
32に形成されている。そして、周知の構造に形成されて
プレスブレーキのラム2の下部に固着される上型20に
は、その長手方向両端部に前記横引き操作部片31の傾斜
面32に係合してこの上型20が最終下降位置に達するまで
に、前記横引き操作部片31を介して前記コネクションロ
ッド18を所定寸法横方向に移動させることができる操作
面35' を備えた操作部片35が下向きに固着されている。
この操作部片35と前記横引き操作部片31とによって前記
コネクションロッド18を長手方向両外側に摺動されるカ
ム機構30が構成されている。なお、このカム機構30とし
ては、上型20側を積極的に作動するものにして、下型10
側を消極的に作動できる構造で、両者の係合によってコ
ネクションロッド18に横方向の変位力が得られるもので
あれば、上述の構造に限定されない。また、上型20側に
取り付けられる操作部片35もしくは下型10の横引き操作
部片31のいずれかを調整してダイス15の長手方向移動量
の調整ができるようにしておくことも可能である。図中
符号3はラム昇降用の駆動シリンダ、4は駆動シリンダ
のロッドである。
【0013】このような構成の本発明の金型の作動態様
は、従来と同様に下型10の上にワークWを載せて駆動シ
リンダ3を作動させてラム2を下降させると、上型20
(ポンチ)とダイス15に形成されている凹型部とによっ
て挟まれるワークWが折曲げられる。
【0014】そのワークWの折曲げ操作時に、下降する
上型20の両端部に付設されている両操作部片35の傾斜面
35' が下型10の横引き操作部片35の傾斜面32に係合する
ことによって、両傾斜面35' と32との接触面に作用する
水平分力で可動側の横引き操作部片35が長手方向外向き
に押し出される。その結果、その横引き操作部片35が固
着される各コネクションロッド18は保持台11の溝12に沿
って同時にそれぞれ外側へ摺動される。
【0015】すると、そのコネクションロッド18の摺動
によって、図5で示されるように、当初(a) で示される
状態にあった各ダイス15-4,15-5,15-6(左右対称に構
成されているので、便宜上図1で示されている下型10の
右半分のみを表している)が、まずコネクションロッド
18の最外端側の段18' と最外端のダイス15-6の段15'と
の係合でそのダイス15-6を外側に移動させる(図5(b)
参照)。この間ではその次のダイス15-5の段15' とそれ
に対応するコネクションロッド18の次の段18'とは未接
触である。やがて次のコネクションロッド18の段18' が
ダイス15-5の段15' に接触すると図5(c) のようにダイ
ス15-5が移動される。この動作は左右対称に同時進行で
行われる。この結果、上型20と下型10(ダイス15)とに
よって挟まれたワークWの折曲げ操作が終了するまでの
間に、次第にワークWの折曲げられる外側となる面とダ
イス15との間で生起する折曲げ反撥力を利用して、その
下型10側での反撥力で生じる摩擦力によってワークWの
折曲げ外側部に長手方向に左右の引張力を付加すること
ができる。したがって、ワークWをプレス曲げ加工する
間に従来生じていた加工後の鞍反り現象を著しく低減で
きる処理が併せて行えることになる。
【0016】このようにして折曲げ加工が行われた後上
型20が上昇すると、折曲げられた製品を下型10上から取
り除いて次の加工動作に移行されるまでの間に、左右に
引き出されて変位しているダイス15を元の位置に復帰さ
せる必要がある。このダイス15の復帰操作は、手動によ
って横引き操作部片31(コネクションロッド18)を介し
て押し戻すようにすればよい。しかし、手動操作では厄
介であるので、予めそのダイス15(横引き操作部片31)
の復帰手段40として保持台11の端面に反力を取れるよう
にブラケット(図示省略)を取り付け、このブラケット
と横引き操作部片31の外端面との間に弾性部材、例えば
コイルばね,空気ばねなどを介在させるようにすればよ
い。このような弾性部材では前記引張力を得るのに抵抗
が大きくなるので、ラム2の動作に連動して作動するよ
うに直線作動機(たとえば、流体圧作動シリンダ,機械
式の直線作動機,場合によってはリンク機構など)を付
設することもできる。また、このようなダイスの復帰手
段は予めプレス機側に設けるようにしてもよい。
【0017】本発明におけるダイス15とこれに対するコ
ネクションロッド18との係合部は、前記段15' と段18'
に対応する。なお、前記両係合部として一方に段を形成
し、他方に係合ピンを植設するような構造とすることも
できる。
【0018】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、プレス機
での折曲げ加工途中で反りの発生を削減できて作業性を
向上でき、プレス折曲げ加工製品の鞍反り量を大幅に低
減することが可能になった。また、下型の長手方向移動
量の調節によって製品の反り方向を逆方向にも制御可能
になる。そして、成形された製品の曲げ角度は、スプリ
ングバック量が少なく、目的の曲げ角度の高精度な製品
を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレスブレーキにおける本発明の鞍反り低減金
型を示す正面図である。
【図2】図1のII−II視拡大切断端面図である。
【図3】本発明の鞍反り低減金型の要部の斜視図であ
る。
【図4】本発明の鞍反り低減金型の下型の縦断面図であ
る。
【図5】本発明の鞍反り低減金型を用いての作動態様を
示す図であって、(a) は折曲げ作動開始前のダイスとコ
ネクションロッドとの関係を表しており、(b) はカム機
構の作動が開始されてダイスが横移動を開始する態様を
示し、(c) はダイスが最も横移動された状態を表してい
る。
【符号の説明】
1 下型取付台 2 ラム 10 下型 11 保持台 12 溝 13 段部 15 ダイス 15’ ダイスの底面 15” ダイスに設けられた段 18 コネクションロッド 18’ コネクションロッドに設けられた段 20 上型 30 カム機構 31 横引き操作部片 32 傾斜面 35 操作部片 35’ 操作面 W ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と下型とによってワークの折曲げ加
    工を行わせるプレス用の金型において、 下型は長手方向に複数個に分割されたダイスが長手方向
    に摺動可能に保持台で支持され、これらダイスの底面に
    は中央部のダイスより両端部のダイスに向かって順次階
    段状に係合部が設けられ、前記保持台の内部には中央か
    ら両側に二分されて前記各ダイスの底面係合部に対応し
    て長手方向に摺動されると最外端部のダイスから中央部
    のダイスを順次両端側に移動させる係合部を備えるコネ
    クションロッドが対称に配設され、この両コネクション
    ロッドの外端には横引き操作部片がそれぞれ付設され、
    上型の長手方向両端にはラムにより下降されると前記下
    型の前記横引き操作部片と係合して前記両コネクション
    ロッドを長手方向に両側に移動させる操作部片を設けて
    あることを特徴とする鞍反り低減金型。
  2. 【請求項2】 前記ダイスの底面に設けられる係合部と
    前記コネクションロッドに設けられる係合部とは、対応
    する階段状に形成される段である請求項1に記載の鞍反
    り低減金型。
  3. 【請求項3】 前記下型の横引き操作片の外側部に、ラ
    ムが上昇されるのに連動して前記コネクションロッドを
    復帰させるダイス復帰手段を付設されている請求項1に
    記載の鞍反り低減金型。
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