JPH0623857U - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
ブレーキ液圧制御装置Info
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- JPH0623857U JPH0623857U JP4400093U JP4400093U JPH0623857U JP H0623857 U JPH0623857 U JP H0623857U JP 4400093 U JP4400093 U JP 4400093U JP 4400093 U JP4400093 U JP 4400093U JP H0623857 U JPH0623857 U JP H0623857U
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- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 別途加圧装置を設けることなく、トラクショ
ンコントロールシステムを付加した液圧制御装置とする
ことを目的とする。 【構成】 マスタシリンダ(M/C) と駆動輪W1のホイルシ
リンダ(W/C) との間に、バルブ装置11と、リザーバ1
4と、アンチロック制御用の第一のポンプ16と、トラ
クション制御用の第二のポンプ35とを備え、第一,第
二のポンプ16,35は共通のモータ15により駆動さ
れるブレーキ液圧制御装置。
ンコントロールシステムを付加した液圧制御装置とする
ことを目的とする。 【構成】 マスタシリンダ(M/C) と駆動輪W1のホイルシ
リンダ(W/C) との間に、バルブ装置11と、リザーバ1
4と、アンチロック制御用の第一のポンプ16と、トラ
クション制御用の第二のポンプ35とを備え、第一,第
二のポンプ16,35は共通のモータ15により駆動さ
れるブレーキ液圧制御装置。
Description
【0001】
本考案は、アンチロックシステムおよびトラクションシステムとして用いる液 圧制御装置に関する。
【0002】
従来、アンチロック制御用の液圧制御装置として、特開昭58−16947号 公報に記載されたいわゆる循環型のものが広く使用されている。以下、係る従来 技術を図3を用いて説明する。
【0003】 これによれば、アンチロック制御にあたり、バルブ(71〜74)の動作によ り、ホイルシリンダ(W/C) からのブレーキ液をリザーバ(75,76)に吸収し て、車輪ロックのおそれを回避し、次に、ポンプユニット33でリザーバ(75 ,76)内のブレーキ液を汲み上げてバルブ(71〜74)の入口側に戻し、そ の後車輪制動が必要とされた場合、バルブ(71〜74)の動作でホイルシリン ダ(W/C) にブレーキ液が供給され、車輪制動が行われる。
【0004】
ところで、最近、車両の発進時、もしくは急加速時に、駆動輪がスリップする のを防止するトラクションコントロールシステムが開発されている。
【0005】 このような、トラクションコントロールシステムを、前記したようなアンチロ ックシステムに付加する場合、第3図のように、アンチロック用とは別に、トラ クションコントロール用の加圧装置81を必要とし、コスト高となる。
【0006】 本考案は、このような問題を解決し、別途加圧装置を設けることなく、トラク ションコントロールシステムを付加した液圧制御装置とすることを課題とする。
【0007】
本考案は前記課題の解決のため、マスタシリンダ(M/C) と駆動輪W1のホイルシ リンダ(W/C) との間に、アンチロック制御用として、バルブ装置(11)と、リ ザーバ(14)と、モータ(15)で駆動されるアンチロック制御用ポンプ(1 6)とを備えるとともに、前記モータ(15)で駆動されるトラクション制御用 のポンプ(35)を設け、このポンプ(35)は、ブレーキ作動時に前記モータ (15)との係合が遮断されて液圧を発生せず、非ブレーキ時にのみモータ(1 5)と係合して液圧を発生しうる状態となるようにして液圧制御装置とした。
【0008】
トラクション制御は、ブレーキ時には必要なく、発進時や急加速時の非ブレー キ時に必要となる。本考案では、ブレーキ時にモータ(15)と非係合で駆動さ れず、非ブレーキ時にモータ(15)と係合して作動しうるポンプユニット(3 5)を付加してあるため、通常のブレーキ中、あるいはブレーキ制動中において アンチロック制御が行われた時には、モータ(15)が作動してもポンプユニッ ト(35)は駆動されず、トラクションコントロールを必要とする非ブレーキ中 にのみポンプユニット(35)がモータ(15)に係合するので、トラクション 制御が可能となる。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1に示したように、マスタシリンダ(M/C) の第1の液圧発生室M1と駆動輪W1 のホイルシリンダ(W/C) との間に、第1の液圧制御回路1が形成され、マスタシ リンダ(M/C) の第2の液圧発生室M2と従動輪W2のホイルシリンダ(W/C) との間に 、第2の液圧制御回路2が形成されている。
【0010】 第1の液圧制御回路1は、第1バルブ装置11を形成する、第1ホールドバル ブ12と第1ディケイバルブ13との間に駆動輪W1のホイルシリンダ(W/C) を接 続し、第1ディケイバルブ13に続いて第1リザーバ14を接続し、さらに、第 1リザーバ14に続いてモータ15で駆動される第1ポンプ16を接続し、この 第1ポンプ16を第1ホールドバルブ12の入口側に接続して循環路を形成した ものである。
【0011】 第2の液圧制御回路2も第1の液圧制御回路1と同一の構成で、第2バルブ装 置21を形成する第2ホールドバルブ22と第2ディケイバルブ23との間に従 動輪W2のホイルシリンダ(W/C) を接続し、第2ディケイバルブ23に続いて第2 リザーバ24を接続し、さらに、第2リザーバ24に続いて前記モータ15で駆 動される第2ポンプ26を接続し、この第2ポンプ26を第2ホールドバルブ2 2の入口側に接続して循環路を形成したものである。
【0012】 また、第1の液圧制御回路1とマスタシリンダ(M/C) の第1の液圧発生室M1と の間に、トラクションバルブ装置31が介挿されている。 このトラクションバルブ装置31は、シリンダ内にバネ付勢された環状ピスト ン32を設けるとともに、この環状ピストン32に係合するトラクションピスト ン33を環状ピストン32と同一方向にバネ付勢して設けたもので、マスタシリ ンダ(M/C) からのブレーキ液は環状ピストン32とトラクションピストン33と の間を通過して第1の液圧制御回路1を介してホイルシリンダ(W/C) へと供給さ れるようになっている。
【0013】 そして、トラクションピストン33の背後に背圧室34が設けられ、この背圧 室34に接続してトラクション液圧回路30が設けられている。このトラクショ ン液圧回路30は、前記モータ15で駆動されるポンプ35、ポンプ35で発生 する液圧を蓄圧するアキュムレータ36、第3ホールドバルブ37、背圧室34 、第3ディケイバルブ38、第3リザーバ39、そしてポンプ35を順次接続し た回路となっている。アキュムレータ36にはプレッシャスイッチ40が併設さ れ、アキュムレータ圧が一定値以下になったらモータ15が作動してポンプ35 が駆動され、アキュムレータ36に液圧が蓄圧されるようになっている。
【0014】 図2に示したように、前記モータ15は、偏芯カム部41を回転させることで 、このカム部41に法線方向から係合する第1,第2ポンプ16,26の各プラ ンジャ42,43を進退させてポンプ動作させるものである。そして、カム部4 1周囲の空間は第3リザーバ39に接続されていて、ブレーキ液で満たされてい る。
【0015】 そして、前記ポンプ35もカム部41に係合して進退駆動されるプランジャ4 5を有している。このプランジャ45は、カム部41側の一端部に、前記カム部 41周囲の空間からブレーキ液を吸引するための吸引口46を有し、この吸引口 46から他端部の排出口47に続くポンプ通路を有し、そのポンプ通路内にポン プ動作を確保するための逆止弁49を有している。
【0016】 前記プランジャ45は、プランジャガイド50内に摺動自在に設けられ、カム 部41に当接すべき一端部がプランジャガイド50の一端から突き出しており、 かつプランジャガイド50内のプランジャ・スプリング51でカム部41側に付 勢され、さらに、プランジャガイド50の一端内に設けたリテーナ52に当接し それ以上突出しないようになっている。そして、プランジャガイド50の他端は 開口してプランジャ45の排出口47に連通しており、また、プランジャガイド 50自体は一端部側が小径の段付形状となっており、同じく段付内径となったシ リンダ状本体55内に摺動自在となっている。そして、プランジャ45の他端部 側のシリンダ状本体55内の室56がアキュムレータ36に接続され、かつ、こ の室56内に設けたセットスプリング57でプランジャガイド50自体がその一 端部側に付勢されている。一方、シリンダ状本体55内の段付部とプランジャガ イド50の段付部との間の制御室58がパイロット路59でマスタシリンダ(M/C ) の第1の液圧発生室M1に接続されている。
【0017】 そして、制御室58に導かれたマスタシリンダ(M/C) 圧により、プランジャガ イド50は図2の下方にδ2 だけ移動できるように設置され、プランジャ45の ストロークをσとし、プランジャ45とリティーナ52の隙間をδ1とした場合 、 δ2 ≧δ1+σ の関係となるように設定されている。
【0018】 このような関係式とするのは以下の理由に基づく。 すなわち、モータ15が駆動されるのは第1に、ブレーキ時にアンチロック制 御状態となったときであり、第2に非ブレーキ時にアキュムレータ36の内圧が 設定値以下となったときである。ここで、前記アンチロック制御状態となったと きにモータ15の駆動にともなってポンプユニット35が駆動されると、前記ア キュムレータ36に余分な圧力が加わってしまうおそれが生じる。これを避ける ためにはブレーキ時にプランジャ45とカム41とが離反状態を維持できる程度 にプランジャガイド50の移動量δ2 を確保しておく必要があるためである。
【0019】 また、セットスプリング57の荷重F1 はプランジャ45の摺動抵抗をRとし 、プランジャ・スプリング51のセット荷重をF2 とした場合、F1>F2+Rの 関係に設定される。
【0020】 なお、プランジャガイド50の移動開始液圧は、数Kgf/cm2と低く設定さ れる。 次に、本考案の装置の動作を説明する。
【0021】 非ブレーキ時において、制御室58にはマスタシリンダ(M/C) 液圧が加わらな いので、プランジャガイド50は図2の上方位置にあり、プランジャ45がプラ ンジャ・スプリング51で付勢されてその先端がカム部41に当接している。ア キュムレータ圧が設定圧未満になると、プレッシャスイッチ40により、モータ 15が駆動し、ポンプ35のプランジャ45が進退する。
【0022】 ここで、F1>F2+Rの関係にあるため、プランジャ45の移動時に、プラン ジャガイド50が移動することはない。 また、この時に第1ポンプ16及び第2ポンプ26も駆動されるが、各ポンプ 16,26内への液室60への液流入がなく、マスタシリンダ(M/C) のリリーフ ポートも開いて、マスタシリンダ(M/C) のリザーバ6に連通しているため、液圧 上昇はない。
【0023】 そして、急発進、急加速時における駆動輪W1のスリップを防止するにあたって は、第3ホールドバルブ37が開き、第3ディケイバルブ38が閉じてアキュム レータ36に蓄圧された液圧がトラクションバルブ装置31の背圧室34に印加 される。これにより、トラクションピストン33が図の右方に移動し環状ピスト ン32に当接してブレーキ液路を遮断し、さらに右方へ移動することでトラクシ ョンバルブ装置31内で液圧を発生させる。この液圧は第1ホールドバルブ12 を介して、駆動輪W1のホイルシリンダ(W/C) に加わり、駆動輪W1のスリップを防 止する。その後、第3ディケイバルブ38が開き、第3ホールドバルブ37が閉 じて、背圧室34の液が第3リザーバ39に戻されるので、スプリング力でトラ クションピストン33が図の左方へと戻り、トラクションバルブ装置31内の容 積を拡大することで、駆動輪W1のホイルシリンダ圧液を吸収してトラクションブ レーキ力を解除する。
【0024】 ブレーキ時においては、マスタシリンダ液圧が制御室58に加わることで、プ ランジャガイド50が図2の下方に移動し、プランジャガイド50に設けたリテ ーナ52でプランジャ45自体も下降してカム部41から離反する。
【0025】 よって、たとえブレーキ中にアンチロック制御が開始され、カム部41が回転 しても、ポンプ35は作動しない。 なお、ブレーキ時でアンチロック非作動時においては、アキュムレータ圧が下 がったとしてもモータ15が駆動しないようにしておく。すなわち、モータ15 は、アキュムレータ圧が設定値より下がったこと及びブレーキ時でないこと、も しくは、ブレーキ時においてアンチロック制御が必要なときであることを条件に 作動するようにする。
【0026】 なお、本実施例では、制御室58をマスタシリンダ(M/C) に接続し、ブレーキ 時に生じるマスタシリンダ液圧でプランジャガイド50を移動してプランジャ4 5をカム部41から退避させているが、このポンプユニットを電磁式にし、ブレ ーキ信号を受けて励磁した際に、プランジャガイド50を可動鉄心としてカム部 41から退避させるようにすることも例示できる。
【0027】
本考案によれば、アンチロック制御用ポンプの駆動源をトラクション制御用ポ ンプユニットの駆動源として共用できるため、全体としての装置構造が簡単で、 安価かつ軽量化を図ることができる。
【提出日】平成5年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は、アンチロックシステムおよびトラクションシステムとして用いる液 圧制御装置に関する。
【0002】
従来、アンチロック制御用の液圧制御装置として、特開昭58−16947号 公報に記載されたいわゆる循環型のものが広く使用されている。以下、係る従来 技術を図3を用いて説明する。
【0003】 これによれば、アンチロック制御にあたり、バルブ(71〜74)の動作によ り、ホイールシリンダ(W/C) からのブレーキ液をリザーバ(75,76)に吸収 して、車輪ロックのおそれを回避し、次に、ポンプユニット33でリザーバ(7 5,76)内のブレーキ液を汲み上げてバルブ(71〜74)の入口側に戻し、 その後車輪制動が必要とされた場合、バルブ(71〜74)の動作でホイールシ リンダ(W/C) にブレーキ液が供給され、車輪制動が行われる。
【0004】
ところで、最近、車両の発進時、もしくは急加速時に、駆動輪がスリップする のを防止するトラクションコントロールシステムが開発されている。
【0005】 このようなトラクションコントロールシステムを、前記したようなアンチロッ クシステムに付加する場合、図3のように、アンチロック用の加圧装置とは別に 、トラクションコントロール用の加圧装置81を必要とするため、装置全体が大 型化し、高重量になってしまう。
【0006】 本考案は、このような問題を解決し、トラクションコントロールシステム及び アンチロックコントロールシステムを付加した液圧制御装置の小型化及び軽量化 を可能にすることを課題とする。
【0007】
本考案は、マスタシリンダ(M/C) とホイールシリンダ(W/C) との間の液圧制御 回路に、トラクションピストン33の一側に第一液圧室5を有するとともに他側 に第二液圧室34を有し、この第一液圧室5がマスタシリンダ(M/C) 側とホイ ールシリンダ(W/C) 側とを連通するトラクションバルブ装置31と、ホールド バルブ12と、このホールドバルブ12との間に前記ホイールシリンダ(W/C) を接続するディケイバルブ13と、このディケイバルブ13を介してホイールシ リンダ(W/C) と接続するリザーバ14と、前記リザーバ14と前記ホールドバ ルブ12の入口側との間に介装されるアンチロック制御用の第一のポンプ16と 、前記トラクションバルブ装置31の第二液圧室34と接続するトラクション制 御用の第二のポンプ35と、前記第一のポンプ16と第二のポンプ35の両者を 駆動するモータ15とを備えてブレーキ液圧制御装置とした。
【0008】
本発明は、通常のブレーキ時において、マスタシリンダ(M/C) からの液圧が、 トラクションバルブ装置31の第一液圧室5と、ホールドバルブ12とを介して ホイールシリンダ(W/C) に供給され、ブレーキ制動がなされる。
【0009】 このブレーキ制動の際に、車輪のロック可能性が検知されると、ホールドバル ブ12が閉じてホイールシリンダ(W/C) 内のブレーキ圧を封じ込めるとともに 、ディケイバルブ13を開放してリザーバ14へ液圧を排出し、ホイールシリン ダ(W/C) 内のブレーキ圧を減圧する。リザーバ14に排出(蓄圧)された圧液 は、第一のポンプ16の作動によりマスタシリンダ(M/C) 側へ還流される。そし て、ホールドバルブ12が閉じた状態でディケイバルブ13を閉塞すると、ホイ ールシリンダ(W/C) 内のブレーキ圧は保持される。さらに、ディケイバルブ1 3を閉塞するとともにホールドバルブ12を開放することにより、ホイールシリ ンダ(W/C) 内の液圧を再加圧することができる。
【0010】 また、車両の急加速等による車輪のスリップを検知すると、第二のポンプ26 からの圧液をトラクションバルブ装置31の第二液圧室34に供給し、トラクシ ョンピストン33を第一液圧室5側に押圧する。第一液圧室5を収縮することに より発生する液圧が、ホールドバルブ12を介してホイールシリンダ(W/C) 内 に供給され、車輪のスリップが防止される。
【0011】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1に示したように、マスタシリンダ(M/C) の第1の液圧発生室M1と駆動輪W1 のホイールシリンダ(W/C) との間に、第1の液圧制御回路1が形成され、マスタ シリンダ(M/C) の第2の液圧発生室M2と従動輪W2のホイールシリンダ(W/C) との 間に、第2の液圧制御回路2が形成されている。
【0012】 第1の液圧制御回路1は、第1バルブ装置11を形成する、第1ホールドバル ブ12と第1ディケイバルブ13との間に駆動輪W1のホイールシリンダ(W/C) を 接続し、第1ディケイバルブ13に続いて第1リザーバ14を接続し、さらに、 第1リザーバ14に続いてモータ15で駆動される第1ポンプ16を接続し、こ の第1ポンプ16を第1ホールドバルブ12の入口側に接続して循環路を形成し たものである。
【0013】 第2の液圧制御回路2も第1の液圧制御回路1と同一の構成で、第2バルブ装 置21を形成する第2ホールドバルブ22と第2ディケイバルブ23との間に従 動輪W2のホイールシリンダ(W/C) を接続し、第2ディケイバルブ23に続いて第 2リザーバ24を接続し、さらに、第2リザーバ24に続いて前記モータ15で 駆動される第2ポンプ26を接続し、この第2ポンプ26を第2ホールドバルブ 22の入口側に接続して循環路を形成したものである。
【0014】 また、第1の液圧制御回路1とマスタシリンダ(M/C) の第1の液圧発生室M1と の間に、トラクションバルブ装置31が介挿されている。 このトラクションバルブ装置31は、シリンダ内にバネ付勢された環状ピスト ン32を設けるとともに、この環状ピストン32に係合するトラクションピスト ン33を環状ピストン32と同一方向にバネ付勢して設けたもので、マスタシリ ンダ(M/C) からのブレーキ液は環状ピストン32とトラクションピストン33と の間の第一液圧室5を通過して第1の液圧制御回路1を介してホイールシリンダ (W/C) へと供給されるようになっている。
【0015】 そして、トラクションピストン33の背後に第二液圧室である背圧室34が設 けられ、この背圧室34に接続してトラクション液圧回路30が設けられている 。このトラクション液圧回路30は、前記モータ15で駆動されるポンプ35、 ポンプ35で発生する液圧を蓄圧するアキュムレータ36、第3ホールドバルブ 37、背圧室34、第3ディケイバルブ38、第3リザーバ39、そしてポンプ 35を順次接続した回路となっている。アキュムレータ36にはプレッシャスイ ッチ40が併設され、アキュムレータ圧が一定値以下になったらモータ15が作 動してポンプ35が駆動され、アキュムレータ36に液圧が蓄圧されるようにな っている。
【0016】 図2に示したように、前記モータ15は、偏芯カム部41を回転させることで 、このカム部41に法線方向から係合する第1,第2ポンプ16,26の各プラ ンジャ42,43を進退させてポンプ動作させるものである。そして、カム部4 1周囲の空間は第3リザーバ39に接続されていて、ブレーキ液で満たされてい る。
【0017】 そして、前記ポンプ35もカム部41に係合して進退駆動されるプランジャ4 5を有している。このプランジャ45は、カム部41側の一端部に、前記カム部 41周囲の空間からブレーキ液を吸引するための吸引口46を有し、この吸引口 46から他端部の排出口47に続くポンプ通路を有し、そのポンプ通路内にポン プ動作を確保するための逆止弁49を有している。
【0018】 前記プランジャ45は、プランジャガイド50内に摺動自在に設けられ、カム 部41に当接すべき一端部がプランジャガイド50の一端から突き出しており、 かつプランジャガイド50内のプランジャ・スプリング51でカム部41側に付 勢され、さらに、プランジャガイド50の一端内に設けたリテーナ52に当接し それ以上突出しないようになっている。そして、プランジャガイド50の他端は 開口してプランジャ45の排出口47に連通しており、また、プランジャガイド 50自体は一端部側が小径の段付形状となっており、同じく段付内径となったシ リンダ状本体55内に摺動自在となっている。そして、プランジャ45の他端部 側のシリンダ状本体55内の室56がアキュムレータ36に接続され、かつ、こ の室56内に設けたセットスプリング57でプランジャガイド50自体がその一 端部側に付勢されている。一方、シリンダ状本体55内の段付部とプランジャガ イド50の段付部との間の制御室58がパイロット路59でマスタシリンダ(M/C ) の第1の液圧発生室M1に接続されている。
【0019】 そして、制御室58に導かれたマスタシリンダ(M/C) 圧により、プランジャガ イド50は図2の下方にδ2 だけ移動できるように設置され、プランジャ45の ストロークをσとし、プランジャ45とリテーナ52の隙間をδ1とした場合、 δ2 ≧δ1+σ の関係となるように設定されている。
【0020】 このような関係式とするのは以下の理由に基づく。 すなわち、モータ15が駆動されるのは第1に、ブレーキ時にアンチロック制 御状態となったときであり、第2に非ブレーキ時にアキュムレータ36の内圧が 設定値以下となったときである。ここで、前記アンチロック制御状態となったと きにモータ15の駆動にともなってポンプユニット35が駆動されると、前記ア キュムレータ36に余分な圧力が加わってしまうおそれが生じる。これを避ける ためにはブレーキ時にプランジャ45とカム41とが離反状態を維持できる程度 にプランジャガイド50の移動量δ2 を確保しておく必要があるためである。
【0021】 また、セットスプリング57の荷重F1 はプランジャ45の摺動抵抗をRとし 、プランジャ・スプリング51のセット荷重をF2 とした場合、F1>F2+Rの 関係に設定される。
【0022】 なお、プランジャガイド50の移動開始液圧は、数Kgf/cm2と低く設定さ れる。 次に、本考案の装置の動作を説明する。
【0023】 非ブレーキ時において、制御室58にはマスタシリンダ(M/C) 液圧が加わらな いので、プランジャガイド50は図2の上方位置にあり、プランジャ45がプラ ンジャ・スプリング51で付勢されてその先端がカム部41に当接している。ア キュムレータ圧が設定圧未満になると、プレッシャスイッチ40により、モータ 15が駆動し、ポンプ35のプランジャ45が進退する。
【0024】 ここで、F1>F2+Rの関係にあるため、プランジャ45の移動時に、プラン ジャガイド50が移動することはない。 また、この時に第1ポンプ16及び第2ポンプ26も駆動されるが、各ポンプ 16,26内への液室60への液流入がなく、マスタシリンダ(M/C) のリリーフ ポートも開いて、マスタシリンダ(M/C) のリザーバ6に連通しているため、液圧 上昇はない。
【0025】 そして、急発進、急加速時における駆動輪W1のスリップを防止するにあたって は、第3ホールドバルブ37が開き、第3ディケイバルブ38が閉じてアキュム レータ36に蓄圧された液圧がトラクションバルブ装置31の背圧室34に印加 される。これにより、トラクションピストン33が図の右方に移動し環状ピスト ン32に当接してブレーキ液路を遮断し、さらに右方へ移動することでトラクシ ョンバルブ装置31内で液圧を発生させる。この液圧は第1ホールドバルブ12 を介して、駆動輪W1のホイールシリンダ(W/C) に加わり、駆動輪W1のスリップを 防止する。その後、第3ディケイバルブ38が開き、第3ホールドバルブ37が 閉じて、背圧室34の液が第3リザーバ39に戻されるので、スプリング力でト ラクションピストン33が図の左方へと戻り、トラクションバルブ装置31内の 容積を拡大することで、駆動輪W1のホイールシリンダ圧液を吸収してトラクショ ンブレーキ力を解除する。
【0026】 ブレーキ時においては、マスタシリンダ液圧が制御室58に加わることで、プ ランジャガイド50が図2の下方に移動し、プランジャガイド50に設けたリテ ーナ52でプランジャ45自体も下降してカム部41から離反する。
【0027】 よって、たとえブレーキ中にアンチロック制御が開始され、カム部41が回転 しても、ポンプ35は作動しない。 なお、ブレーキ時でアンチロック非作動時においては、アキュムレータ圧が下 がったとしてもモータ15が駆動しないようにしておく。すなわち、モータ15 は、アキュムレータ圧が設定値より下がったこと及びブレーキ時でないこと、も しくは、ブレーキ時においてアンチロック制御が必要なときであることを条件に 作動するようにする。
【0028】 なお、本実施例では、制御室58をマスタシリンダ(M/C) に接続し、ブレーキ 時に生じるマスタシリンダ液圧でプランジャガイド50を移動してプランジャ4 5をカム部41から退避させているが、このポンプユニットを電磁式にし、ブレ ーキ信号を受けて励磁した際に、プランジャガイド50を可動鉄心としてカム部 41から退避させるようにすることも例示できる。
【0029】
本考案によれば、アンチロック制御用ポンプの駆動源をトラクション制御用ポ ンプユニットの駆動源として共用できるため、全体としての装置構造が簡単で、 安価かつ軽量化を図ることができる。
【図1】 本考案の一実施例を示した液圧回路図
【図2】 図1に示す液圧回路図の要部を示した図
【図3】 従来の装置を示した液圧回路図
W1…駆動輪、 (M/C)…マスタシリンダ、 (W/C)…ホイルシリンダ、 11(12,13)…バルブ装置、 14…リザーバ、 15…モータ、 16…アンチロック制御用ポンプ、 35…トラクション制御用ポンプ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 ブレーキ液圧制御装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示した液圧回路図
【図2】図1に示す液圧回路図の要部を示した図
【図3】従来の装置を示した液圧回路図
【符号の説明】 W1…駆動輪、 (M/C)…マスタシリンダ、 (W/C)…ホイールシリンダ、 5…第一液圧室 、 12…ホールドバルブ、 13…ディケイバルブ、 14…リザーバ、 15…モータ、 16…アンチロック制御用ポンプ(第一のポンプ)、 33…トラクションピストン、 34…第二液圧室(背圧室)、 35…トラクション制御用ポンプ(第二のポンプ)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (1)
- 【請求項1】 マスタシリンダ(M/C) と駆動輪(W1)のホ
イルシリンダ(W/C) との間に、バルブ装置(11)と、
リザーバ(14)と、アンチロック制御用の第一のポン
プ(16)と、トラクション制御用の第二のポンプ(3
5)とを備え、 前記第一,第二のポンプ(16),(35)は共通のモ
ータ(15)により駆動されることを特徴とするブレー
キ液圧制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993044000U JP2519498Y2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | ブレーキ液圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993044000U JP2519498Y2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | ブレーキ液圧制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0623857U true JPH0623857U (ja) | 1994-03-29 |
| JP2519498Y2 JP2519498Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=12679449
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993044000U Expired - Lifetime JP2519498Y2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | ブレーキ液圧制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2519498Y2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63176863U (ja) * | 1987-03-25 | 1988-11-16 | ||
| JPS647067U (ja) * | 1987-07-01 | 1989-01-17 |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP1993044000U patent/JP2519498Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63176863U (ja) * | 1987-03-25 | 1988-11-16 | ||
| JPS647067U (ja) * | 1987-07-01 | 1989-01-17 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2519498Y2 (ja) | 1996-12-04 |
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