JPH06239013A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JPH06239013A
JPH06239013A JP5031741A JP3174193A JPH06239013A JP H06239013 A JPH06239013 A JP H06239013A JP 5031741 A JP5031741 A JP 5031741A JP 3174193 A JP3174193 A JP 3174193A JP H06239013 A JPH06239013 A JP H06239013A
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JP
Japan
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recording
ink
paper
color
image
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JP5031741A
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English (en)
Inventor
Takao Koike
孝雄 小池
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク吸収の遅い被記録体への効果的で速度
を犠牲にすることなしに、滲みのないカラー画像とシャ
ープな文字・ライン画像の両立を図ることのできるイン
クジェット記録方法を提供することを目的とする。 【構成】 水溶性染料を溶解してなる水性インクを用
い、互いに異なる色のインク滴を噴射する複数の記録ヘ
ッドを用いて被記録媒体上に画像の記録を行なうインク
ジェット記録方法において、被記録媒体へのインクの吸
収係数(Ka)が0.5ml/m2 ・ms1/2 以上、濡
れ時間(Tw)が10msec以上であるような状態で
記録を行なうように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インクジェット記録
方法に関し、特に、電子写真複写機等で一般に使用され
るゼログラフィー用紙等の普通紙に良好な画像を記録可
能としたインクジェット記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録方法は、圧電
素子や電気熱変換素子等からなる吐出エネルギー発生体
を吐出駆動源として、ノズルからインク滴を吐出させて
飛翔させ、図9に示すように、記録紙、フィルム、布等
の被記録体100にインク101を付着吸収させて、画
像の記録を行なうものであり、低騒音で且つ特別な定着
処理を行なうことなく白黒ばかりかフルカラーの画像記
録が行えるという特徴を有している。
【0003】ところで、上記インクジェット記録方法に
おいてフルカラーの画像記録を行なうには、インクの被
記録体への吸収・定着を良好とし、高画質の画像を得る
ために、表面にSiO2 やCaO等の微粒子を親水性の
バインダー内に分散させたものを記録原紙上に塗布し、
コート層としたインクジェット記録専用の記録紙を用い
ることが多く、一枚のプリントを得るための価格、所謂
ランニングコストは高いものとなっていた。
【0004】一方、上記インクジェット記録方法におい
て、画像の記録をインクジェット記録専用の記録紙では
なく、電子写真複写機等で一般に使用されるゼログラフ
ィー用紙や上質紙等のインク吸収性の良くない被記録体
にフルカラーの画像記録を行った場合には、次のような
問題点が生じる。すなわち、被記録体としてインク吸収
性の良くないゼログラフィー用紙や上質紙等を用いた場
合には、インクとして文字やライン画像の画質が比較的
良好な乾燥の遅いタイプのインクを使用してフルカラー
の画像記録を行うと、図10に示すように、被記録体1
00上に記録されたインク滴101が直ちに乾燥せず
に、インク滴101が流動拡散してしまい、隣合って印
字されたインク滴が互いにつながって、色の異なる隣合
ったインク滴間でカラーブリーデイングと呼ばれる滲み
出しが生じ、不本意に混色が生じて画質が劣化してしま
うという問題点が生じる。
【0005】また、上記被記録体としてインク吸収性の
良くないゼログラフィー用紙や上質紙等を用い、且つイ
ンクとして比較的乾燥・浸透の速いインクを使用した場
合には、フルカラー画像での色間の滲み出しは押さえる
ことが可能であるものの、図11に示すように、インク
滴101が被記録媒体中にすぐ深く浸透してしまい用紙
表面に色材が残らないために、インク滴101の印字面
積は狭く低濃度であって色再現性の範囲が狭く、しかも
隣合って印字されたインク滴101が互いにつながらず
に単独で広がって乾燥し、文字・ラインは太りぎみで画
質が劣ったものになってしまうという問題点が生じる。
【0006】このように、上記従来のインクジェット記
録方法において、インクジェット記録専用の記録紙以外
のインク吸収の遅い被記録体を使用した場合には、フル
カラー画像と文字・ライン画像の両方を高画質化するこ
とは大変困難なことであるという問題点があった。その
ため、従来のインクジェット記録方法においては、被記
録体としてインクジェット記録専用の記録紙を使用しな
ければならず、、一枚のプリントを得るための価格、所
謂ランニングコストが高いものとなり、インクジェット
記録装置が一般に広く普及するための1つの障害ともな
っていた。
【0007】そこで、上記の問題点を解決するために使
用可能な技術としては、次に示すように、数多くのもの
が既に提案されている。
【0008】まず、特開昭57−102364号公報に
開示されたインクジェット記録装置は、複数のノズルを
有するオンデマンド型インクジェットヘッドを具備し、
前記ノズルより噴射するインク滴で形成されるドットに
より文字、画像の記録を行うインクジェット記録装置に
おいて、画像プリント時は文字プリント時より前記ドッ
トの密度を低くして記録を行うように構成したものであ
る。
【0009】また、特開昭59−67060号公報に開
示されたカラー記録装置は、少なくとも2以上のインク
ジェットノズルを有し、各ノズルから異なる色のインク
滴を噴射するようにしたカラー記録装置において、文字
を印字する場合は2色以上のドットが重なるように印字
し、パターンを印字する場合はドットが重ならないよう
に印字するように構成したものである。
【0010】さらに、特開昭58−211458号公報
に開示されたカラーインクジェット記録装置の場合に
は、複数色のインク滴をノズルより噴射させて前記イン
クによるドットを重ね合せることによりカラー記録を行
うカラーインクジェット記録装置において、単色による
記録時には複数回吐出してインク滴を重ね合わせて1ド
ットを形成し、複数色の重ね合わせによるカラー記録時
には各ノズルからの1回の吐出しによるインク滴の重ね
合わせにより1ドットを形成するように構成したもので
ある。
【0011】また更に、特開昭61−293885号公
報に開示されたカラー印刷物の製造方法の場合には、印
刷信号により制御してインク液滴を印刷用紙に飛翔させ
印刷するインクジェット印刷装置を用いたカラー印刷物
の製造方法において、ノズルからのインク吐出量を、1
ドット当たりの適量の1/2とし、単色時はこの一定量
のインク液滴をノズルより吐出させるインク吐出信号を
1ドット当たり2個づつ連続的に出力するインク吐出駆
動信号により、同色インクを2個吐出させ、且つ混色表
示時は異色の各インクをそれぞれ1個づつ同一ドット印
字位置に吐出させて1ドットの印刷を行うように構成し
たものである。
【0012】さらに、特開平1−114447号公報に
開示されたインクジェット記録装置は、色情報を減色混
合に基づく色インク情報に変換する変換手段と、該変換
手段の変換結果に基づいて2以上の色インク混合時にお
ける各色インク吐出量を1色インク吐出時の量以下に制
限する手段を具えるように構成したものである。
【0013】また、特開平1−281944号公報に開
示された液体噴射記録装置の記録方法の場合には、複数
の液体噴射記録ヘッドを有する液体噴射記録装置によ
り、複数色の記録を行なう方法において、記録すべきド
ット構成を複数の群に分割して該群ごとに走査を別々に
行い、該走査を組合わせることにより該ドット構成の記
録を行なうように構成したものである。
【0014】さらに、特開平3−146345号公報に
開示されたインクジェット記録装置の場合には、記録液
滴を用いて記録媒体上に画像情報に基づいた画像を記録
するインクジェット記録装置において、実行される記録
モードが指定紙か指定紙以外モードかを示す識別情報を
発生する識別情報発生手段と、該識別情報発生手段から
の識別情報が指定紙以外モードを示すとき、前記画像情
報を複数の画素ドットパターンに分割し当該分割パター
ン毎に順次記録を行うことにより前記画像の記録を行う
分割記録制御手段とを具備するように構成されている。
【0015】また更に、特開平3−146351号公報
に開示されたカラーインクジェット記録装置は、複数色
のインクを用いて減色混合法により記録媒体上に入力画
像情報に対応した多色画像を記録するカラーインクジェ
ット記録装置において、用いられる記録媒体が装置の仕
様に応じて指定されるものであるか否かの識別情報を発
生する手段と、当該識別情報に応じ、記録される色毎に
その色の記録情報を間引きして記録出力を行わせる出力
制御手段とを具えるように構成されている。
【0016】さらに、特開平1−114448号公報に
開示されたカラーインクジェット記録装置の場合には、
各色対応の複数のインクジェットヘッドと、複数色の混
色モード時に前記各インクジェットヘッド間に所定の色
インク吐出時間間隔を得るように記録媒体の同一位置上
に前記ヘッドを複数回走査させる手段とを具えるように
構成したものである。
【0017】また、特開平2−215535号公報に開
示されたインクジェット・プリント・アッセンブリの場
合には、用紙上にプリンタ・ラインを形成するインク滴
を供給するインクジェット・ペン手段と、前記プリント
・ラインに沿って前記用紙の局部領域を加熱する第1の
加熱手段と、プリントされる用紙表面付近で互いに隣接
するように前記インクジェット・ペン手段と、前記第1
加熱手段を支持する支持手段から成り、前記インクジェ
ット・ペン手段からの噴射直前にインクを前記第1加熱
手段で前記プリント・ラインに沿って加熱するように構
成したものである。
【0018】さらに、特開平3−45379号公報に開
示されたインクジェット記録方法の場合には、顔料とこ
れを分散する液媒体を含む記録液の液滴を記録紙に付与
して記録を行なうインクジェット記録方法において、前
記記録液の記録紙に対する吸収係数Kaが2〜10ml
/m2 の範囲にあるように構成したものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記特開昭57−102364号公報、特開昭59
−67060号公報、特開昭58−211458号公
報、特開昭61−293885号公報及び特開平1−1
14447号公報に開示されているように、イメージ画
像のドット密度を文字画像のドット密度より低くする方
法、ドットを併置する方法、単色画像よりカラー画像で
インク量を減らす方法の場合には、いずれもインクカバ
レッジ(記録密度)の低い場所・場合にはある程度効果
が認められるものの、インクカバレッジが高くなると色
間滲みが生じてしまう等の問題点が解決されていない。
【0020】また、上記特開平1−281944号公
報、特開平3−146345号公報、特開平3−146
351号公報及び特開平1−114448号公報に開示
されているように、1バンドを複数回のスキャンに分け
て印字を行う方法、色毎のインクの吐出の間に時間差を
充分設ける方法の場合には、効果を上げるためには印字
速度を犠牲にしてしまう新たな問題点が生じる。
【0021】さらに、上記特開平2−215535号公
報に開示されているように、記録ヘッドの主走査方向の
前後にヒーターを設け、印字直前、直後に被記録体を加
熱しインクの乾燥・定着を促進する方法の場合には、記
録紙の搬送ローラーによる汚れを防ぐことはできるが、
色間の滲みを防ぐには至っていないという問題点を有し
ている。
【0022】また更に、上記特開平3−45379号公
報に開示されているように、顔料分散インクの場合に
は、顔料の分散の安定化が非常に困難であると共に、濃
度・色再現性の点で高画質を得ることができていないと
いう問題点を有している。
【0023】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、インク吸収の遅い被記録体への効果的で速度を
犠牲にすることなしに、滲みのないカラー画像とシャー
プな文字・ライン画像の両立を図ることのできるインク
ジェット記録方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
水溶性染料を溶解してなる水性インクを用い、互いに異
なる色のインク滴を噴射する複数の記録ヘッドを用いて
被記録媒体上に画像の記録を行なうインクジェット記録
方法において、被記録媒体へのインクの吸収係数(K
a)が0.5ml/m2 ・ms1/2 以上、濡れ時間(T
w)が10msec以上であるような状態で記録を行な
うように構成されている。
【0025】また、この発明では、例えば、被記録媒体
の温度を50℃以上に加熱することによって、被記録媒
体へのインクの吸収係数(Ka)が0.5ml/m2
ms 1/2 以上、濡れ時間(Tw)が10msec以上と
される。
【0026】上記の条件は、加熱や電磁波照射等によ
り、被記録媒体である紙の構成材料の状態の変化、例え
ば繊維の収縮率、空隙率、孔径等を変化させることによ
り達成される。
【0027】
【作用】インクジェット記録装置において水溶解染料を
溶解してなる水性インクを用い、電子写真複写機等で一
般に使用されるゼログラフィー用紙等の普通紙に文字画
像及びカラー画像の記録を良好に行なうためには、記録
用紙へのインクの浸み込み状態が問題となる。この記録
用紙へのインクの浸み込み状態を評価する方法として
は、インク吸収係数と濡れ時間がある。
【0028】ここで、吸収係数(Ka)、インク濡れ時
間(Tw)は、Japan Tappi 紙パルプ試験
方法 No.51−87に従ってBristow Te
sterにより測定される。測定は、図12に模式的に
示すように、ヘッドボックスに一定量のインクを入れ、
インクを回転可能な円筒の周囲に張り付けられた紙に転
移させ転移量を求める。円筒の回転速度を変えることに
より、接触時間0.004〜2秒間の転移量が測定でき
る。接触時間と転移量との関係をグラフの一例を図13
に示す。ここでは、接触時間をスケールを時間の平方根
で示してある。このグラフの傾きが吸収係数(Ka)と
なり、接触時間0secのときのインク転移量を粗さ係
数(Vr)と呼び、紙表面の凹凸に入るインクの量を表
している。また、接触初期にはインクの吸収が起こらな
い時間(Tw)があり、この部分をインク濡れ時間と呼
んでいる。紙がインクによって濡れるのに要する時間で
ある。吸収係数は、Rucas−Washbornの式
(下記の式)を吸収時間(t)をパラメータにしたとき
の係数と一致する。
【0029】 V=(ε/τ)√{(rcosθ)・γt/2η} ここで、V:単位時間当たりのインク吸収量 ε:紙の空隙率 τ:紙表面の毛細管の屈曲率 r:紙表面の毛細管径 cosθ:紙とインクの接触角 γ:インクの表面張力 t:インクの吸収時間 η:インク粘度 である。
【0030】すなわち、インク吸収係数(Ka)は紙表
面の状態、インクの物性、それにインクと紙の濡れ性に
よって決まる。
【0031】加熱や電磁波照射等により、被記録媒体で
ある紙の構成材料の状態の変化、例えば繊維の収縮率、
空隙率、孔径等の変化により、インク吸収係数(Ka)
が大きくなる。また、紙に付着したインクの温度が瞬間
的に上昇し、インク粘度ηが小さくなることによっても
インク吸収係数(Ka)が大きくなる。一方、インク濡
れ時間(Tw)はインクと紙の濡れ性、すなわち紙とイ
ンクの接触角とインクの表面張力に影響を受ける。この
インク濡れ時間(Tw)は、インクと用紙そのものによ
ってほぼ決定される。
【0032】したがって、加熱や電磁波照射等の手段に
より紙表面の状態を変化させることによってインク吸収
係数(Ka)を増大させることにより、エッジのシャー
プさ、濃度など文字画質を維持し、複数色印字のときの
色重ね部分の滲み出しを押さえて、高画質なカラー印字
を行なうことができる。
【0033】この発明では、種々の実験を行った結果、
文字画質を維持しつつ、高画質なカラー画像の印字を可
能とするためには、被記録媒体へのインクの吸収係数
(Ka)が0.5ml/m2 ・ms1/2 以上、濡れ時間
(Tw)が10msec以上であるような状態で記録を
行なえば良いことを明らかにした。
【0034】なお、用紙の灰分量2.0〜20.0%、
厚さ75〜120μm、坪量50〜100g/m2
上、ステキヒトサイズ度0〜60秒、平滑度10〜15
0秒の条件を満たすことが望ましい。これらの用紙とし
ては、山陽国策L紙、山陽国策P紙、ゼロックス202
4紙など複写機用の普通紙がある。同様にインクの濡れ
性に影響するインクと被記録体の接触角θが90°>θ
>30°の条件を満たすことが望ましい。
【0035】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0036】図1はこの発明に係るインクジェット記録
方法を適用したインクジェット記録装置の一実施例を示
すものである。
【0037】同図において、1は記録ヘッドを示すもの
であり、この記録ヘッド1は、図示しない駆動手段によ
って図面に垂直な方向に沿って移動可能となっている。
また、この記録ヘッド1は、図2に示すように、黒色、
シアン色、マゼンタ色、イエロー色の4色に対応した4
つの記録部1a、1b、1c、1dを備えており、これ
らの記録部1a、1b、1c、1dは、インク吐出口か
ら黒色、シアン色、マゼンタ色、イエロー色のインクを
それぞれ画像情報に応じて吐出することにより、被記録
媒体としての記録用紙10上に所定の印字幅に渡って画
像の記録を行うものである。また、上記記録ヘッド1の
各記録部1a、1b、1c、1dとしては、例えば30
0DPIの記録密度で画像の印字を行なうものが用いら
れる。さらに、上記インクとしては、黒色、シアン色、
マゼンタ色、イエロー色の各色の水溶性染料を溶解して
なる水性インクが用いられる。
【0038】上記記録ヘッド1の下方には、薄い金属の
平板からなるプラテン2が固定状態に配置されており、
このプラテン2上を記録用紙10が紙送り用の搬送ロー
ラー3、4によって矢印方向に沿って搬送されるように
なっている。また、上記紙送り用の搬送ローラー3、4
の内側には、記録用紙10の浮き上がりを防止するため
の平板状の押さえ板5、6がそれぞれ配置されている。
これらの押さえ板5、6のうち、紙送り方向の下流側の
押さえ板6は、通常は記録用紙10を受け入れるために
若干浮き上がっており、記録用紙10の進入と共に下方
に移動して記録用紙10を上から押さえるようになって
いる。また、この押さえ板6と紙送り用の搬送ローラー
4との間には、記録用紙10の先端を検知するための用
紙検知センサー7が配置されている。
【0039】さらに、この実施例では、上記プラテン2
の裏面に記録ヘッド1の下方に対応した位置に面状のヒ
ーター8が配置されており、このヒーター8によってプ
ラテン2上に位置する記録用紙10を所定の温度に加熱
するようになっている。
【0040】そして、上記記録用紙10は、その先端が
紙送りローラ4に掛かったときに用紙検知センサー7に
より検出され、この用紙検知センサー7からの検出信号
に基づいてヒーター8に通電され、このヒーター8によ
って記録用紙10が加熱される。一方、ホームポジショ
ン(図示せず)にあった記録ヘッド1は、キャリッジ
(図示せず)に沿って移動し、印字を開始する。このと
き、記録用紙10の印字面側の温度は、50℃以上とな
るように設定されており、好適には、70℃〜100℃
の温度である。記録ヘッド1による画像の印字が終了
し、用紙検知センサー7により、記録用紙10がないこ
とが検知されると、ヒーター8への通電はオフされるよ
うになっている。
【0041】以上の構成において、この実施例に係るイ
ンクジェット記録方法を適用したインクジェット記録装
置では、次のようにしてカラー画像の記録が行われる。
すなわち、上記インクジェット記録装置では、図1に示
すように、図示しない給紙カセットから記録用紙10が
供給され、この記録用紙10は、紙送り用の搬送ローラ
ー3、4によってプラテン2上を搬送される。そして、
この記録用紙10の先端が紙送りローラ4に到達する
と、当該記録用紙10は、その先端が用紙検出センサー
7によって検知される。すると、この用紙検知センサー
7からの検知信号に基づいてヒーター8に通電され、こ
のヒーター8によって記録用紙10が所定の温度に加熱
される。このとき、記録用紙10の印字面側の温度は、
50℃以上となるように設定されており、好適には、7
0℃〜100℃の温度である。
【0042】また、ホームポジション(図示せず)にあ
った記録ヘッド1は、キャリッジ(図示せず)に沿って
図面に垂直な方向に移動し、この記録ヘッド1の黒色、
シアン色、マゼンタ色、イエロー色の4色に対応した4
つの記録部1a、1b、1c、1dによって、黒色、シ
アン色、マゼンタ色、イエロー色の順に4色の画像が、
記録用紙10上に順次所定の印字幅に渡って印字され
る。その後、上記記録用紙10は、紙送り用の搬送ロー
ラー3、4によってプラテン2上を所定量だけ搬送さ
れ、画像印字が順次行われる。
【0043】実験例 ところで、本発明者らは、上記の如く構成されるインク
ジェット記録装置において、電子写真複写機等で一般に
使用されるゼログラフィー用紙や上質紙等のインク吸収
性の良くない被記録媒体に、水溶性染料を溶解してなる
水性インクを用いて、滲みのないカラー画像とシャープ
な文字・ライン画像のいずれをも良好に記録可能な条件
を明らかにするため、以下のような実験を行った。
【0044】すなわち、上記実施例1に係るインクジェ
ット記録装置において、300DPIの印字密度を有す
る記録ヘッド1を用いて、黒色の文字画像と黒色、シア
ン色、マゼンタ色、イエロー色の4色のカラー画像の印
字を行った。この実施例1において使用したインクの物
性を図3に示す。
【0045】また、被記録媒体10としては、山陽国策
L紙を用い、ヒーター8の加熱による紙面温度は70℃
に設定した。
【0046】比較例 比較例1において使用したインクは、図3に示したよう
な物性のインクで用紙への吸収の良いインクである。比
較例1では、実施例1と同じ用紙を使用している。ま
た、比較例2は実施例1と同じ条件で但しヒーター8を
用いずに室温(25℃)で印字を行った場合である。
【0047】印字結果を図4に示す。実施例1での印字
では文字・ライン画質、カラー画質共に比較例に比して
良かった。比較例1は色間滲みのみ良かったが、他は全
て不良であった。比較例2は色間滲み及び色再現範囲が
不良で劣っていた。
【0048】ところで、本発明者らは、上記実施例1及
び比較例1、2におけるインクと用紙の組合せにおい
て、インクの濡れ時間(Tw)とインク吸収係数(K
a)を測定した結果、図5及び図6に示すような結果を
得た。
【0049】これらの図から明らかなように、記録用紙
へのインクの吸収係数(Ka)が0.5ml/m2 ・m
1/2 以上、濡れ時間(Tw)が10msec以上であ
るような状態で記録を行なえば、文字画質を維持しつ
つ、高画質なカラー画像の印字が可能であることがわか
る。
【0050】実施例2 図7はこの発明の実施例2を示すものであり、前記実施
例1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例では、キャリッジに搭載された4色分の記録
部1a、1b、1c、1dを持つ記録ヘッド1の両側に
高出力遠赤外線ランプ20を内蔵したランプハウス21
が設置され、キャリッジの移動と共にプラテン2の上の
記録用紙10上を主走査方向に沿って左右に移動する。
印字開始の信号により、キャリッジはホームポジション
と反対の側に移動し、印字時の速度よりも遅い速度、例
えば50mm/secでホームポジション側へ移動しな
がら、記録ヘッド1の両側の高出力遠赤外線ランプ20
を動作させ、吸収し易い高エネルギーの赤外線22を記
録用紙10に照射し、記録用紙10の印字面の温度を上
昇させる。記録ヘッド1が印字開始点まで戻ったら、記
録ヘッド1は逆方向へ移動し印字を開始する。このとき
も高出力遠赤外線ランプ20は動作したままで、用紙1
0の前加熱と印字後の加熱を行なう。この繰り返しで、
キャリッジのホームポジション側から反対側への移動時
は、用紙10の加熱と共に印字を行い、反対方向への移
動時はキャリッジ速度を落として加熱のみを行う。更
に、印字ノズルをそれぞれ色毎に奇数/偶数に分けるこ
とで往復印字をすることもできる。こうすることで印字
を落とすことなく印字が可能になる。
【0051】この実施例では、上記の如く記録用紙10
に遠赤外線を照射することによって、記録用紙へのイン
クの吸収係数(Ka)が0.5ml/m2 ・ms1/2
上、濡れ時間(Tw)が10msec以上であるような
状態で記録を行い、文字画質を維持しつつ、高画質なカ
ラー画像の印字を可能とするようになっている。
【0052】その他の構成及び作用は前記実施例1と同
様であるので、その説明を省略する。
【0053】実施例3 図8はこの発明の実施例3を示すものであり、前記実施
例1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例において、30はプラテン2の被記録媒体1
0及び記録ヘッド1の裏面側に対応した位置にあり、プ
ラテン2と同じ高さに調整されて位置されたセラミック
ス製の格子32を通して被記録媒体10に電磁波を照射
する電磁波照射体である。また、31は電磁波を外に漏
らさないように製作された遮蔽体である。
【0054】この実施例では、被記録媒体10がプラテ
ン2に沿って紙送りローラ3で搬送され、浮き押さえ板
5によって押さえられつつ、印字領域に達する。このと
き、押さえ板6は、被記録媒体10を受け入れるために
若干浮き上がっており、被記録媒体10の進入と共に下
がって押さえるようになっている。そして、被記録媒体
10の先端が紙送りローラ4に掛かったときに用紙セン
サー7により検知され、電磁波照射体30が駆動して、
電磁波が被記録媒体10に照射される。電磁波のエネル
ギーにより被記録媒体10の水分が蒸発し、印字面の状
態が初期状態より空隙率が大きくなる。それから、ホー
ムポジションにあった記録ヘッド1は、キャリッジ(図
示せず)に沿って移動し印字を開始する。このとき、被
記録媒体10のインク吸収係数(Ka)は0.5以上に
なり、インクの吸収が良くなる。一方、インク濡れ時間
Twは変化していない。印字が終了し、用紙センサー7
により被記録媒体10がないことが検知されると、電磁
波照射体30はオフされる。
【0055】前記実施例2と実施例3による印字の結果
も合わせて図4に示す。なお、これらの実施例2及び実
施例3において、インクと被記録媒体10は実施例1の
ものと同じものを用いた。これらの実施例2及び実施例
3においても、実施例1と同様に文字・ライン画質とカ
ラー画質の両方共に許容レベルであることが確認でき
た。
【0056】その他の構成及び作用は前記実施例1と同
様であるので、その説明を省略する。
【0057】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、記録用紙へのインクの吸収係数(Ka)が0.
5ml/m2 ・ms1/2 以上、濡れ時間(Tw)が10
msec以上であるような状態で記録を行うことによっ
て、電子写真複写機等で一般に使用されるゼログラフィ
ー用紙等の普通紙に文字画質を維持しつつ、高画質なカ
ラー画像の印字が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係るインクジェット記録方
法を適用したインクジェット記録装置の一実施例を示す
横断面構成図である。
【図2】 図2は同正面図である。
【図3】 図3は実施例1と比較例に係るインクノ物性
を示す図表である。
【図4】 図4は実施例の印字結果を示す図表である。
【図5】 図5は実験結果を示すグラフ及び実験条件を
示す図表である。
【図6】 図6は実験結果を示すグラフ及び実験条件を
示す図表である。
【図7】 図7はこの発明に係るインクジェット記録方
法を適用したインクジェット記録装置の他の実施例を示
す横断面構成図である。
【図8】 図8は同正面図である。
【図9】 図9は被記録媒体へのインクの浸透状態を示
す模式図である。
【図10】 図10(a)(b)は被記録媒体へのイン
クの浸透状態をそれぞれ示す模式図である。
【図11】 図11(a)(b)は被記録媒体へのイン
クの浸透状態をそれぞれ示す模式図である。
【図12】 図12は被記録媒体へのインクの浸透状態
を試験する試験装置を示す模式図である。
【図13】 図13は被記録媒体へのインクの浸透状態
の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 記録ヘッド、1a、1b、1c、1d 記録部、1
0 記録用紙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性染料を溶解してなる水性インクを
    用い、互いに異なる色のインク滴を噴射する複数の記録
    ヘッドを用いて被記録媒体上に画像の記録を行なうイン
    クジェット記録方法において、被記録媒体へのインクの
    吸収係数(Ka)が0.5ml/m2 ・ms1/2 以上、
    濡れ時間(Tw)が10msec以上であるような状態
    で記録を行なうことを特徴とするインクジェット記録方
    法。
  2. 【請求項2】 被記録媒体の温度を50℃以上に加熱す
    ることによって、被記録媒体へのインクの吸収係数(K
    a)が0.5ml/m2 ・ms1/2 以上、濡れ時間(T
    w)が10msec以上とすることを特徴とする請求項
    第1項記載のインクジェット記録方法。
JP5031741A 1993-02-22 1993-02-22 インクジェット記録方法 Pending JPH06239013A (ja)

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