JPH0623988A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH0623988A
JPH0623988A JP4180859A JP18085992A JPH0623988A JP H0623988 A JPH0623988 A JP H0623988A JP 4180859 A JP4180859 A JP 4180859A JP 18085992 A JP18085992 A JP 18085992A JP H0623988 A JPH0623988 A JP H0623988A
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JP
Japan
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ink
pressure chamber
nozzle
porous member
conductive ink
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Application number
JP4180859A
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English (en)
Inventor
Hideaki Horio
英明 堀尾
Yutaka Miyazono
豊 宮園
Koei Matsuda
光栄 松田
Kazumi Otsubo
一三 大坪
Hiroaki Sakai
博章 酒井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットヘッドのコスト上昇を引き起
こすインク流路の代わりに多孔質層を設ける構造を取る
事によりコスト低減を図るとともに、多孔質層をフィル
ターとして使用しヘッド組立時等に混入するゴミ、塵を
排除して初期不良の大幅低減を達成することを目的とす
る。 【構成】 複数の圧力室14が連通する部分に多孔質層
12を具備し、インク供給を多孔質層12を通じて行う
事でインク流路と同等のインク供給能力と、フィルター
としての機能を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクが満たされた圧
力室内に圧力を加え、圧力室の一部に設けられたノズル
よりインク滴を飛翔させるオンディマンド方式のインク
ジェットヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタは、印字の高速化、カラ
ー化、低騒音化の要求が高まってきており、なかでもイ
ンクジェットヘッドを用いたインクジェットプリンタが
注目されてきている。
【0003】インクジェットヘッドの方式は大別して連
続式とオンディマンド方式があり、更にオンディマンド
方式には、ピエゾ素子で駆動するカイザー方式、ステム
メ方式、グールド方式や、熱にてバブルを発生させ、そ
の体積変化にてインクを飛翔させるバブルジェット方式
がある。これらの内、ノズル毎にインク流路および圧力
発生手段を設け、信号に応じてインク滴を吐出するオン
ディマンド方式は、近年要求が高まってきている高密度
化に伴い、多数のインク流路を狭い範囲に製造する場
合、応答周波数、飛翔の安定性、消費電力及び効率等で
十分でない点がでてきている。
【0004】以下に従来のバブルジェット方式のインク
ジェットヘッドについて説明する。図15は従来のイン
クジェットヘッドのノズル1つの断面図、図16は図1
5の線A−A断面図である。図15、図16において、
1は基盤、2は基盤1上に積層された断熱層で、導電性
インクの自己発熱を基盤1に逃がさず効果的にバブル発
生を行わせるためのものである。3はノズル、4a及び
4bは断熱層2の上にノズル3に対応してパターン形成
された信号電極及びコモン電極、5は各ノズル間の干渉
を防ぐ絶縁材からなる仕切り部、6はインク流路、7は
ノズル3を有するノズルプレートで、基盤1と仕切り部
5とノズルプレート7とにより圧力室8が構成されてい
る。矢印イは信号電極4aとコモン電極4b間の導電性
インク内を通過する電気力線、ロは導電性インクの電流
通過部である。9は導電性インク滴で、電気力線イにそ
って流れる電流により電流通過部ロの導電性インクが自
己発熱して発生する蒸気バブルにより、圧力室8に圧力
変化が生じ、ノズル3より吐出される。28は信号電極
4a、コモン電極4b間に電圧を加える信号発生装置、
29は導電性インク滴9が付着する記録紙である。
【0005】以上のように構成されたインクジェットヘ
ッドについて、以下にその動作を説明する。
【0006】まず、信号発生装置28により信号電極4
a、コモン電極4b間に電圧を加えると、図15及び図
16に示すように所定の体積抵抗率を有する導電性イン
クの電流通過部ロで電気力線イが信号電極4aとコモン
電極4bとの間に発生し、電流がこの電気力線イに沿っ
て流れ、電流通過部ロの導電性インクが、自己発熱して
沸騰が始まりバブル(図示せず)が発生する、このバブ
ルにより圧力室8内の導電性インクの圧力が急激に高ま
り、ノズル3から導電性インク滴9が飛び出し、飛翔し
て記録紙29に付着し、ドットの形成を行う。このドッ
トの形成にともない消費された導電性インクは常時イン
ク流路6を介してインク収容部(図示せず)から補給さ
れ、信号発生装置28からの信号に応じた導電性インク
滴9が連続的に生成され、記録紙29に対して連続的な
ドット形成が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、複数のノズル3に対応した圧力室8毎に導
電性インクを供給するとともに、インク吐出時の導電性
インクのインク収容部への逆流を防ぐために適当な流体
抵抗を持たせたインク流路6を切削加工やエッチング等
を用いて設けなければならず、切削加工されるインク流
路6内の壁面の荒れが大きすぎたり、エッチング等の差
からインク流路6に歪が生じたりして、精度のよいイン
ク流路6を作ることが難しく、製作後のインクジェット
ヘッドのインク吐出特性にバラツキが生じ易い。また、
切削加工は、基盤の欠けや割れが生じ易く、製造歩留ま
りが悪く、エッチング加工の多用は製造工程の増加、ひ
いては製造コストの上昇を招く。さらに、圧力室8へイ
ンク流路6を介して導電性インクを供給するインク室に
ゴミ、塵等が存在するとインク流路6やノズル3に詰ま
り、インク吐出特性の悪化を引き起こし初期不良となっ
て現れるため、製造中のインク室の防塵管理を高める必
要があり、コスト上昇につながるという様々な問題点を
有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、インクが満たされている圧力室の一部に
設けられたノズルと、圧力室内のインクに圧力を加える
加圧手段と、圧力室へ供給するインクを収容する全ての
圧力室に共通のインク収容部とを有し、圧力室と各イン
ク収容部との間をインクの急な流れに対しては流体的な
抵抗が大きく、ゆるやかな流れに対しては流体的な抵抗
が小さい多孔質部材で隔てた。
【0009】
【作用】本発明は上記構成により、多孔質部材に流体的
な抵抗があるので、圧力室内のインクに急激な圧力変化
が起った場合の、インクのインク収容部側への流入が少
ないため、インク収容部から圧力室へのインクの供給を
多孔質部材のみで行うことができる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について図1、
図2、図3、図4、図5を用いて説明する。図1におい
て、13はノズルプレート11に空けられ、導電性イン
ク滴9を吐出するノズル、10aはノズルプレート11
内部にノズル13に対応して設けられた信号電極、10
bは信号電極10aに対向する位置に設けられたコモン
電極である。12はノズルプレート11と密着し圧力室
14を形成する多孔質基盤、36は信号電極10a、コ
モン電極10b間に電圧を加える信号発生装置、37は
導電性インク滴9が付着する記録紙である。矢印イは信
号電極10aとコモン電極10b間の導電性インク内を
通過する電気力線、ロは導電性インクの電流通過部であ
る。
【0011】図2において、17はヘッドベースで多孔
質基盤12に導電性インクを供給するための共通インク
室15が形成されている。16は図4に示すインクタン
ク19より共通インク室15へ導電性インクを供給する
インク供給孔である。11は図1で説明したノズルプレ
ートでノズル13内に図1に示すような信号電極10
a、コモン電極10bが設けられている。
【0012】図3において、18はヘッドベース17を
取り付けるインクカートリッジである。
【0013】図4において、19はインクカートリッジ
18内に設けられたインクタンク、20はインクタンク
19内の導電性インクに含まれるゴミ、塵などを除去す
るインクフィルター、21は導電性インクを共通インク
室15に導くインク導入溝である。
【0014】図5において、22はインクカートリッジ
18をプリンタに入れるカートリッジ挿入口、23は挿
入されたインクカートリッジを固定するキャリッジ、2
4はシリアルに往復するキャリッジ23を導くガイドシ
ャフト、25は記録紙37を送るプラテンローラであ
る。
【0015】以上の様に構成されたインクジェットヘッ
ドについてその動作を以下に説明する。信号発生装置3
6により信号電極10a、コモン電極10b間に電圧を
加え、信号電極10aとコモン電極10bとの間に電位
差が発生すると、所定の体積抵抗率を有する導電性イン
ク内を電気力線イが信号電極10aとコモン電極10b
間に発生し、電流がこの電気力線イに沿って流れ、I
(電流)2 ×R(導電性インクの抵抗)で表される電流
のジュール損失によって電流が流れた部分の導電性イン
クが自己発熱し、時間の経過に伴い電流が流れた導電性
インクの電流通過部ロの部分より沸騰が始まり、バブル
(図示せず)が発生、膨張する。このバブルの膨張にと
もない導電性インク内の電流はバブルが絶縁体でその中
を電流が通過できないためバブルの両側へ曲げられ電流
密度はバブル表面で最も高くなる。よってバブル表面が
最も早く加熱されてバブルの膨張が一層加速され、バブ
ルの膨張により、圧力室14内の導電性インクの圧力が
急激に高まる。この高圧になった導電性インクはノズル
13と多孔質基盤12の方向へ移動しようとするが、多
孔質基盤12は孔の等価直径が小さいために急激な圧力
変化による急な導電性インクの流れには流体的な抵抗が
非常に大きいため、圧力変化による急激な導電性インク
の流れはノズル13へ向かい、ノズル13から導電性イ
ンク滴9が飛び出し、記録紙37に飛翔して付着し、ド
ットの形成が行われる。バブルの膨張が最大の大きさに
達すると電流通過部ロは、かなりの部分をバブルが占め
るようになるので導電性インクに流れる電流が低下し、
バブルの熱が導電性インク、ノズルプレート11、信号
電極10a、コモン電極10b、多孔質基盤12へ奪わ
れ、バブルが急激に収縮し消滅する。このバブルは、バ
ブル自身の持つ熱が全方向から奪われるので、導電性イ
ンク中で最終的にバブルが消滅することになる。バブル
の消滅にともない圧力室14内の導電性インクは、消滅
時の負圧により撹拌され電流通過部ロの温度が下がり、
再び導電性インクに電流が流れだすが、電流通過部ロか
ら沸騰を開始するのには数マイクロ秒以上の加熱時間を
必要とする。この沸騰を開始するまでの加熱時間の間
に、信号発生装置36は信号電極10a、コモン電極1
0b間への電圧の印加を中止し導電性インクの2重沸騰
による不必要な導電性インク滴9の飛翔を防止する。導
電性インク滴9の飛翔により、消費された導電性インク
は導電性インクの表面張力により常時多孔質基盤12を
介して圧力室14へ補給され待機状態に戻る。圧力室1
4内の導電性インクは、導電性インク滴9の飛翔後、わ
ずかに温度が上昇しているが、この導電性インクは待機
状態の間に信号電極10a、コモン電極10b、ノズル
プレート11、多孔質基盤12に熱を奪われ、ほぼ初期
状態の温度近くまで冷却される。
【0016】以上の動作の繰り返しにより、例えばコン
ピュータ等から送られて来る印字信号に応じて、カート
リッジ挿入口22より挿入されキャリッジ23へ装着さ
れたインクカートリッジ18がガイドシャフト24に沿
って往復運動し、キャリッジ23の位置にあわせて信号
発生装置36が信号電極10a、コモン電極10b間に
駆動電圧を印加し、導電性インク滴9が連続的に生成さ
れ、プラテンローラ25によって送られる記録紙37に
付着し、記録紙37へのドットによる印字が可能とな
る。
【0017】導電性インクは、印字動作にともない、イ
ンクタンク19よりインクフィルター20を介してイン
ク導入溝21を通り共通インク室15に入り、共通イン
ク室15より圧力室14へ供給されるが、この圧力室1
4への供給時にインクフィルター20を通過した導電性
インクに混入している微小な異物等は多孔質基盤12に
より導電性インクと選別されるため、圧力室14及びノ
ズル13へ異物が達することがなくノズル13の目詰ま
りが発生しにくい。
【0018】この多孔質基盤12の設計の要素は空孔
率、等価直径、基盤の厚みであるが、製造の容易さから
基盤の厚みは厚い方が望ましい。また、導電性インク供
給速度向上のため多孔質基盤12の空孔率は大きい方が
良く、等価直径は導電性インクが有する染料分子長さ、
もしくは顔料の直径よりも大きく、かつノズル13に詰
まる可能性のある異物等を取り除くフィルターとしての
効果を持たせるためにノズル13の直径よりも小さくす
る必要がある。
【0019】これらの値の一例をあげると、ノズル13
の直径が35μmで、導電性インクの染料分子長さが最
大で500nm、顔料の直径が最大で200nmの場
合、多孔質基板12の厚みが110μm、空孔率が80
%、等価直径が5μmである。
【0020】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図6、図7を用いて説明する。ここで、実施例1
と同一部分には同一番号を付して詳細な説明は省略す
る。図6、図7において、26aはノズルプレート11
と接着し圧力室14の一部を形成する多孔質層で、26
bは多孔質層26aと密着し、この密着した面とは反対
側の面の少なくとも一部が共通インク室15内に露出し
ており、多孔質層26aより空隙の等価直径が大きい多
孔質層である。
【0021】以上の様に構成されたインクジェットヘッ
ドについて多孔質層26a、26bの動作を以下に説明
する。
【0022】導電性インクは、印字動作にともない共通
インク室15より圧力室14へ供給されるが、この供給
時に共通インク室15内の導電性インクに混入している
異物等のなかで、比較的大きなものは多孔質層26bに
より導電性インクと選別され、多孔質層26bを通過し
た小さいものは多孔質層26aにより導電性インクと選
別されるため、異物等を段階的に効率よく除去できると
ともに、多層にすることで多孔質層26a、26bの目
詰まりによる性能劣化も防止でき、圧力室14及びノズ
ル13へ異物が達することがなく、ノズル13の目詰ま
りが発生しにくい。
【0023】これらの多孔質層26a、26bの値の一
例をあげると、実施例1と同様のノズル13、導電性イ
ンクを用いた場合、多孔質基板26aの厚みが9μm、
空孔率が14%、等価直径が3μmで、多孔質基板26
bの厚みが200μm、空孔率が80%、等価直径が1
2μmであり、多孔質基板26bにはデプスタイプのも
のを用いた方が目詰まりが発生しにくい。
【0024】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図8を用いて説明する。ここで、実施例1と同一
部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。図8
において、34は圧力室14と接している部分の空隙の
等価直径が最も小さく、共通インク室15へ近づくにつ
れて連続的に大きくなる多孔質層である。
【0025】第3の実施例では、多孔質層34の空隙の
等価直径を連続的に変化する構造とすることにより不規
則な大きさを持つ異物等を多孔質層34全体で除去する
ので、多孔質層34の目詰まりが発生しにくい。
【0026】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図9を用いて説明する。ここで、実施例1と同一
部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。図9
において、7はノズル3を有するノズルプレート、5は
各ノズル間の干渉を防ぐ絶縁材からなる仕切り部で、仕
切り部5とノズルプレート7とにより圧力室8が構成さ
れている。38は多孔質基板12を介して送られてくる
導電性インクを圧力室8へ供給する補助流路33を構成
する流路形成部材である。
【0027】バブルジェット方式のインクジェットプリ
ンタでは、導電性インクをノズル3より吐出させるため
に発生させたバブルが急激に収縮し消滅する時キャビテ
ーションによる衝撃が発生する。
【0028】第4の実施例では、多孔質基盤12を補助
流路33によって、圧力室8より離したことにより、キ
ャビテーションの衝撃は補助流路33を経て多孔質基板
12へ伝わるので、多孔質基盤12がキャビテーション
の衝撃により破壊されることを防ぐことができる。
【0029】また、第4の実施例では導電性インクに混
入している異物等の除去に、多孔質基盤12を用いた
が、多孔質基盤12の代わりに図10に示すように第2
の実施例で説明した多層からなる多孔質層26a、26
bを用いても、第3の実施例で説明した多孔質層34を
用いても第4の実施例と同様に、キャビテーションの衝
撃による多孔質層26a、26b、多孔質層34の破壊
を防ぐことができる。
【0030】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて説明する。図11は本発明の第5の実施例におけ
るインクジェットヘッドの断面図、図12は図11の線
B−B断面図である。図11、図12において、17は
ヘッドベース、31はヘッドベース17の上に設けられ
たヒーター層、30はヒーター層31の上に設けられヒ
ーター層31の所望の部分に電流を流す対向薄膜電極、
29は対向薄膜電極30の上に設けられ無数の微小ピッ
トを表面に持つ保護膜、28は保護膜29の上に設けら
れ導電性インクを圧力室32に供給する多孔質層、27
は多孔質層28上に設けられたノズルプレートで、対向
薄膜電極30に対応して導電性インク滴9を吐出するノ
ズル39が形成されている。36は対向薄膜電極30に
電圧を加える信号発生装置である。
【0031】以上のように構成されたインクジェットヘ
ッドについてその動作を以下に説明する。信号発生装置
36により対向薄膜電極30に電圧が印加されると、ヒ
ーター層31に電流が流れて発熱し、保護膜29に熱が
伝導して保護膜29表面と接している導電性インクを加
熱する。保護膜29表面と接している導電性インクは時
間の経過に伴い温度が上昇し、保護膜29表面の無数の
微小ピットより沸騰による複数のバブルがほぼ同時に発
生し膨張を開始するが、この膨張過程においてバブルは
一つにまとまる。このバブルの膨張により圧力室32内
の導電性インクの圧力が急激に高まり、高圧になった導
電性インクは多孔質層28とノズル39の方向へ移動し
ようとするが、多孔質層28は孔の等価直径が小さいた
めに急激な圧力変化による急な導電性インクの流れには
流体的な抵抗が非常に大きいため、圧力変化による急激
な導電性インクの流れはノズル39へ向かい、ノズル3
9から導電性インク滴9が飛び出し、記録紙37へ飛翔
して付着し、ドットの形成が行われる。バブルの膨張が
最大の大きさに達すると、導電性インクへの加熱が終
り、バブルの熱が導電性インクと多孔質層28へ奪わ
れ、バブルが急速に収縮、消滅する。導電性インク滴9
の飛翔により、消費された導電性インクは導電性インク
の表面張力により常時多孔質層28を介して圧力室32
へ補給され待機状態に戻る。導電性インクは、印字動作
にともない圧力室32へ供給されるが、この供給時に導
電性インクに混入している異物等は多孔質層28により
導電性インクと選別されるため、圧力室32及びノズル
39へ異物が達することがないのでノズル39の目詰ま
りが発生しにくい。
【0032】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて説明する。図11は本発明の第6の実施例におけ
るインクジェットヘッドの断面図、図12は図11の線
B−B断面図である。ここで、実施例5と同一部分には
同一番号を付して詳細な説明は省略する。図11、図1
2において、35bはノズルプレート27と保護膜29
との間に設けられた多孔質層、35aは多孔質層35b
の圧力室32と接する面に設けられた多孔質層35bよ
り空隙の等価直径が小さい多孔質層である。
【0033】以上の様に構成されたインクジェットヘッ
ドについて多孔質層35a、35bの動作を以下に説明
する。
【0034】導電性インクは、印字動作にともない圧力
室32へ供給されるが、この供給時に導電性インクに混
入している異物等のなかで、比較的大きなものは多孔質
層35bにより導電性インクと選別され、多孔質層35
bを通過した小さいものは多孔質層35aにより導電性
インクと選別されるため、異物等を段階的に効率よく除
去できるとともに、多層にすることで多孔質層35a、
35bの目詰まりによる性能劣化も防止でき、圧力室3
2及びノズル39へ異物が達することがなく、ノズル3
9の目詰まりが発生しにくい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、インクが満たされている圧力
室の一部に設けられたノズルと、圧力室内のインクに圧
力を加える加圧手段と、圧力室へ供給するインクを収容
する全ての圧力室に共通のインク収容部とを有し、圧力
室と各インク収容部との間をインクの急な流れに対して
は流体的な抵抗が大きく、ゆるやかな流れに対しては流
体的な抵抗が小さい多孔質部材とで隔てたことにより、
多孔質部材に流体的な抵抗があるので、圧力室内のイン
クに急激な圧力変化が起った場合の、インクのインク収
容部側への流入が少ないため、インク収容部から圧力室
へのインクの供給を多孔質部材のみで行うことができ、
インク収容部から圧力室へのインク流路を加工する必要
がなく、製造工程が大幅に簡略化でき、コストが低減で
きるとともに、圧力室直前に多孔質部材を配設している
ので、インク収容部のゴミ、塵等の異物を除去でき、ノ
ズルの目詰まりによる初期不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるインクジェット
ヘッドの断面図
【図2】本発明の第1の実施例におけるインクジェット
ヘッドの分解斜視図
【図3】本発明の第1の実施例におけるインクジェット
ヘッドのインクカートリッジへの組み込み図
【図4】本発明の第1の実施例におけるインクジェット
ヘッドを組み込むインクカートリッジの分解斜視図
【図5】本発明の第1の実施例におけるインクジェット
ヘッドを組み込んだインクカートリッジを取り付けたイ
ンクジェットプリンタの分解斜視図
【図6】本発明の第2の実施例におけるインクジェット
ヘッドの断面図
【図7】本発明の第2の実施例におけるインクジェット
ヘッドの分解斜視図
【図8】本発明の第3の実施例におけるインクジェット
ヘッドの断面図
【図9】本発明の第4の実施例におけるインクジェット
ヘッドの断面図
【図10】本発明の第4の実施例におけるインクジェッ
トヘッドに多層の多孔質基板を用いた場合の断面図
【図11】本発明の第5の実施例におけるインクジェッ
トヘッドの断面図
【図12】本発明の第5の実施例におけるインクジェッ
トヘッドを示した図11の線B−B断面図
【図13】本発明の第6の実施例におけるインクジェッ
トヘッドの断面図
【図14】本発明の第6の実施例におけるインクジェッ
トヘッドを示した図11の線B−B断面図
【図15】従来のインクジェットヘッドの縦断面図
【図16】従来のインクジェットヘッドの横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基盤 2 断熱層 3,13,39 ノズル 4a,10a 信号電極 4b,10b コモン電極 5 仕切り部 6 インク流路 7,11,27 ノズルプレート 8,14,32 圧力室 9 導電性インク滴 12 多孔質基盤 15 共通インク室 16 インク供給孔 17 ヘッドベース 18 インクカートリッジ 19 インクタンク 20 インクフィルター 21 インク導入溝 22 カートリッジ挿入口 23 キャリッジ 24 ガイドシャフト 25 プラテンローラ 26a,26b,28,34,35a,35b 多孔質
層 29 保護膜 30 対向薄膜電極 31 ヒーター層 33 補助流路 36 信号発生装置 37 記録紙 38 流路形成部材
フロントページの続き (72)発明者 大坪 一三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 酒井 博章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクが満たされている圧力室と、前記圧
    力室の一部に設けられたノズルと、前記圧力室内のイン
    クに圧力を加える加圧手段と、前記圧力室へ供給するイ
    ンクを収容するインク収容部とを有し、前記圧力室と前
    記インク収容部との間を多孔質部材で隔てたことを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】前記多孔質部材の空隙の等価直径が前記圧
    力室側と前記インク収容部側とで異なることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】前記多孔質部材の空隙の等価直径が前記圧
    力室側より前記インク収容部側に向かうにつれ連続的に
    変化することを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    トヘッド。
  4. 【請求項4】前記多孔質部材が前記圧力室の一部を構成
    することを特徴とする請求項1、請求項2、または請求
    項3記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】前記多孔質部材を前記圧力室を構成する部
    材と前記インク収容部を構成する部材とで挟むことによ
    り固定することを特徴とする請求項1、請求項2、また
    は請求項3記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】前記加圧手段を前記多孔質部材から離れた
    位置に配置することを特徴とする請求項1、請求項2、
    または請求項3記載のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】前記多孔質部材の前記圧力室側の空隙の等
    価直径が前記インク収容部側の等価直径よりも小さいこ
    とを特徴とする請求項2、または請求項3記載のインク
    ジェットヘッド。
  8. 【請求項8】前記多孔質部材の空隙の等価直径がインク
    に溶解している染料の分子長さより大きく、前記ノズル
    の直径より小さいことを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェットヘッド。
  9. 【請求項9】前記多孔質部材の空隙の等価直径がインク
    に分散している顔料の直径より大きく、前記ノズルの直
    径より小さいことを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェットヘッド。
  10. 【請求項10】前記多孔質部材の空隙の等価直径のうち
    最も小さい直径がインクに溶解している染料の分子長さ
    より大きく、前記ノズルの直径より小さいことを特徴と
    する請求項2、または請求項3記載のインクジェットヘ
    ッド。
  11. 【請求項11】前記多孔質部材の空隙の等価直径のうち
    最も小さい直径がインクに分散している顔料の直径より
    大きく、前記ノズルの直径より小さいことを特徴とする
    請求項2、または請求項3記載のインクジェットヘッ
    ド。
  12. 【請求項12】前記多孔質部材の流体抵抗が、ノズルの
    流体抵抗より大きいことを特徴とする請求項1、請求項
    2、または請求項3記載のインクジェットヘッド。
JP4180859A 1992-07-08 1992-07-08 インクジェットヘッド Pending JPH0623988A (ja)

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