JPH06240146A - 熱線遮蔽材 - Google Patents

熱線遮蔽材

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JPH06240146A
JPH06240146A JP3166493A JP3166493A JPH06240146A JP H06240146 A JPH06240146 A JP H06240146A JP 3166493 A JP3166493 A JP 3166493A JP 3166493 A JP3166493 A JP 3166493A JP H06240146 A JPH06240146 A JP H06240146A
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JP
Japan
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resin
heat ray
group
phthalocyanine
tetrakis
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JP3166493A
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Inventor
Osamu Kaieda
修 海江田
Koji Yoshitoshi
孝司 吉年
Yoshio Onozaki
美穂 小野崎
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は近赤外線を吸収する熱線遮蔽材に関
する。 【構成】 下記一般式(I): 【化1】 (但し、式中、Xは独立してSR1又はOR2を表し;Y
は 【化2】 を表し;R1は炭素原子数1〜20個のアルキル基を表
し;R2は炭素原子数1〜20のアルキル基又は置換可
能なフェニル基を表し;Zは炭素原子数1〜8個のアル
キル基、炭素原子数1〜8個のアルコキシ基又はハロゲ
ン原子を表し;aは2〜3の整数であり;bは0〜5の
整数であり;Mは無金属、金属、金属酸化物又は金属ハ
ロゲン化物を表す)で示されるフタロシアニン化合物を
含有する樹脂からなる熱線遮蔽材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は近赤外線を吸収する熱線
遮蔽材に関する。詳しくは本発明は近赤外吸収能に優
れ、樹脂との相溶性に優れ、かつ耐光性に優れた新規フ
タロシアニン化合物を含有する樹脂からなり、可視光線
を比較的良く透過し熱線遮蔽の効果に優れているので、
建物あるいは乗り物の窓、天井窓、扉、車のガレージ、
天井ドーム、園芸用温室、サングラス或いは保護眼鏡な
どの半透明ないし透明性を有しかつ熱線を遮蔽する目的
の樹脂板、シート或いはフイルムとして用いることがで
きる。
【0002】
【従来の技術】近年、近赤外線を吸収する熱線遮蔽板の
各種用途が提案され、より性能の良いものが強く要望さ
れている。主要な用途として次のものが挙げられる。
【0003】 従来、メタクリル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂などの材料は、優れた透明性及び耐候性を有し
ているために建物或いは乗り物の窓、天井窓、扉或いは
天井ドーム等のいわゆるグレージング用途に用いられて
きているが、太陽光中の熱線透過率も高い為に、例えば
直射日光にさらされた場合等には、内部の温度上昇が著
しくなるという欠点を有している。それらの理由から可
視光を十分に取り入れながら、室内の温度の上昇を抑制
できるものが望まれている。
【0004】 現在、植物の栽培において温室、ビニ
ルハウスが農作物の収穫内容の改善或いは収穫時期を変
える目的などの為に盛んに用いられている。これらにお
ける課題としてひとつには特に夏季における室内の温度
が上昇を防止することがある。また植物の生育の調節に
近赤外域の光が影響していることはよく知られている
が、その調節の目的に近赤外域の吸収剤の添加がある。
これらの理由から植物の生育に必要な可視光線の透過を
実質的に阻止することなく効果的な熱線遮蔽フイルムが
望まれている。
【0005】 現在、磁気テープなどの電気製品の駆
動、或いは停止に近赤外を用いている場合が多くある
が、外部の近赤外との遮断を必要としているが、それら
の用途への利用が要請されている。
【0006】 太陽光中に含まれる赤外線またはコン
ピューター端末機デイスプレイ或いは溶接の際に放射さ
れる光線中に含まれる赤外線は人間の目に対して有害で
ある。よって人間の目を保護する目的での熱線遮蔽効果
のあるサングラス、一般眼鏡コンタクトレンズ、保護眼
鏡などが要請されている。
【0007】かくして従来から、熱線遮蔽板としていく
つかの提案がなされてきた。その場合に用いられる樹脂
としては透明性のポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂等が目的に応じて使用されている。
一方熱線を遮蔽する添加剤としては例えば近赤外域に吸
収をもつ染料・顔料は多数知られているが、それらを用
いたものも提案されている。しかしながらいずれも可視
域に強い吸収をもつため透明性にかけるという欠点を有
している。
【0008】それらを解決するために例えば特公昭62
−5190号には可視域に吸収の少ない染料を添加する
方法が提案されているが、近赤外線の吸収能に乏しいた
めに熱線遮蔽効果を得るためには、大量に添加せねばな
らず、そのために可視光線の透過率が低下し透明性が損
なわれるという問題点を有している。
【0009】また、特開昭51−135886号、特開
昭61−80106号、特開昭62−903号には近赤
外域に吸収のある顔料を添加する方法が提案されている
が、溶解性に乏しく樹脂との相溶性が悪いために均一性
に問題があり、そのため用途が限定されるという問題点
を有している。また、特開昭63−106735号など
には無機顔料を配合したものが提案されているが、熱線
遮蔽効果は有しているが全く可視光を透過しないため用
途が限定される。さらに、特開平1−161036号及
び特開平3ー227366号などには、六塩化タングス
テンなどを含有させる方法も提案されている。これら
は、熱線吸収効果は良好であるが、光安定性が悪いとい
う欠点を有しており、また高価なために用途分野が限定
されるという問題点も有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の有
する前記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、
本発明の目的は、近赤外域の光を選択的に吸収し、可視
域の透過率を比較的高くしたまま太陽光からの熱の遮断
を効果的に行うことのできる安価な熱線遮蔽材を提供す
ることにある。しかも安価な有機材料からすべてを構成
することによって、種々の用途分野に幅広く用いること
ができるものを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために鋭意検討した結果、本願発明を完成さ
せた。すなわち、本発明は、下記一般式(I):
【0012】
【化3】
【0013】(但し、式中、Xは独立してSR1又はO
2を表し;Yは
【0014】
【化4】
【0015】を表し;R1は炭素原子数1〜20個のア
ルキル基を表し;R2は炭素原子数1〜20のアルキル
基又は置換可能なフェニル基を表し;Zは炭素原子数1
〜8個のアルキル基、炭素原子数1〜8個のアルコキシ
基又はハロゲン原子を表し;aは2〜3の整数であり;
bは0〜5の整数であり;Mは無金属、金属、金属酸化
物又は金属ハロゲン化物を表す)で示されるフタロシア
ニン化合物を含有する樹脂からなる熱線遮蔽材である。
【0016】本発明によれば、近赤外域の選択吸収能に
優れ、樹脂との相溶性に優れた特定構造のフタロシアニ
ンを含有する透明性の樹脂からなる熱線遮蔽材が提供さ
れ、透明性が損なわれることなく熱線遮蔽効果にも優れ
た材が提供される。
【0017】
【具体的説明】本発明の一般式(I)において、ハロゲ
ン原子としてはフッ素原子、クロル原子、ブロム原子な
どが挙げられ、これらハロゲン原子の中でフッ素原子が
好ましい。フッ素原子を用いることによって樹脂との相
溶性向上に効果がもたらされる。
【0018】炭素原子数1〜8個のアルキル基とはメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、直鎖
または分鎖のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基およ
びオクチル基などが挙げられる。また炭素原子数1〜2
0個のアルキル基とは前記のアルキル基以外にノニル
基、デシル基、ドデシル基、ウンデシル基、トリデシル
基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノニデシル基お
よびエイコシル基などが挙げられる。
【0019】置換基を有するフェニル基としては炭素数
1〜4のアルキル基で1〜3個置換されたフェニル基、
炭素数1〜4個のアルコキシ基で1〜2個置換されたフ
ェニル基あるいはクロル、フッ素などのハロゲン元素で
1〜5個置換されたフェニル基などが挙げられる。
【0020】中心金属(M)は例えば銅、亜鉛、コバル
ト、ニッケル、鉄、バナジウム、チタン、インジウム、
錫等であり、金属ハロゲン化物は例えばフッ化物、塩化
物、臭化物、ヨウ化物等である。Mが無金属とはMが金
属以外の原子、例えば2個の水素原子であることを意味
する。これらの中心金属として好ましくは、銅、亜鉛コ
バルト、ニッケル、鉄、バナジル、チタニル、クロロイ
ンジウム、ジクロロ錫を用いるのが良い。特に銅、亜
鉛、コバルト、バナジル、ジクロロ錫を用いるのが好ま
しい。
【0021】本発明の前記一般式(I)であらわされる
フタロシアニン化合物において、アルキル基、アルコキ
シ基あるいはハロゲンなどによって置換可能なフェニル
チオ基は、必須の成分であるが、この置換基はフタロシ
アニン骨格に4〜12ヶ導入するのが好ましい。残位に
SR1で表される置換可能なアルキルチオ基:OR2で表
される置換可能なフェニルオキシ基あるいは置換可能な
アルキルオキシ基から選ばれた置換基が導入される。
【0022】前記一般式(I)のフタロシアニン骨格を
具体的に挙げると、 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(o−メチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(o−TolS)12 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−メチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(p−TolS)12 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−メトキシフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(p−MeOPhS)12 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(2,6ージメチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(2,6−TolS)12 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−フルオロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(p−FPhS)12 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(2,4−ジフルオロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(2,4−FPhS)12 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニルチオ)フ
タロシアニン 略称:Pc(BuO)4(F4PhS)12 ・4−テトラキス(BuO)−3,5,6−ドデカキス
(o−クロロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(o−ClPhS)12 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(p−クロロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(p−ClPhS)12 ・4−テトラキス(ブトキシ)−3,5,6−ドデカキ
ス(2,4−ジクロロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)4(2,4−ClPhS)12 ・4−テトラキス(イソプロポキシ)−3,5,6−ド
デカキス(フェニルチオフタロシアニン 略称:Pc(isoPrO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(イソブトキシ)−3,5,6−ドデ
カキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(isoBuO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(tert−ブトキシ)−3,5,6
−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(tertBuO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(ヘキシルオキシ)−3,5,6−ド
デカキス(フェニルチオフタロシアニン 略称:Pc(HeO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(シクロヘキシルオキシ)−3,5,
6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(cyーHeO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(オキシルオキシ)−3,5,6−ド
デカキス(フェニルチオフタロシアニン 略称:Pc(OctO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(フェノキシ)−3,5,6−ドデカ
キス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(oーメチルフェノキシ)−3,5,
6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(oーMePhO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(pーメチルフェノキシ)−3,5,
6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(pーMePhO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(2,6ージメチルフェノキシ)−
3,5,6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニ
ン 略称:Pc(2,6ーMePhO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−メトキシフェノキシ)−3,
5,6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−MeOPhO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(o−メトキシフェノキシ)−3,
5,6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(o−MeOPhO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−エトキシフェノキシ)−3,
5,6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−EtOPhO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−ブトキシフェノキシ)−3,
5,6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−BuOPhO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(p−クロロフェノキシ)−3,5,
6−ドデカキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(p−ClPhO)(PhS)12 ・4−テトラキス(2,3,5,6−テトラフルオロフ
ェノキシ)−3,5,6−ドデカキス(フェニルチオ)
フタロシアニン 略称:Pc(F4PhO)4(PhS)12 ・4−テトラキス(フェノキシ)−3,5,6−ドデカ
キス(oーメチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhO)4(oーMePhS)12 ・4−テトラキス(フェノキシ)−3,5,6−ドデカ
キス(pーメチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhO)4(pーMePhS)12 ・4−テトラキス(フェノキシ)−3,5,6−ドデカ
キス(pーメトキシフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhO)4(pーMeOPhS)12 ・4−テトラキス(フェノキシ)−3,5,6−ドデカ
キス(pーフルオロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhO)4(pーFPhS)12 ・4−テトラキス(フェノキシ)−3,5,6−ドデカ
キス(pークロロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(PhO)4(pーClPhS)12 ・4,5−オクタキス(ブチルオキシ)−3,6−オク
タキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuO)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(フェニルオキシ)−3,6−オ
クタキス(フェニルチオフタロシアニン 略称:Pc(PhO)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(ブチルチオ)−3,6−オクタ
キス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuS)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(イソプロピルチオ)−3,6−
オクタキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(isoPrS)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(イソブチルチオ)−3,6−オ
クタキス(フェニルチオフタロシアニン 略称:Pc(isoBuS)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(tertーブチルチオ)−3,
6−オクタキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(tertBuS)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(ヘキシルチオ)−3,6−オク
タキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(HeS)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(ヘキシルチオ)−3,6−オク
タキス(pーメチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(HeS)8(p−MePhS)8 ・4,5−オクタキス(シクロヘキシルチオ)−3,6
−オクタキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(cyーHeS)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(オクチルチオ)−3,6−オク
タキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(OctS)8(PhS)8 ・4,5−オクタキス(ブチルチオ)−3,6−オクタ
キス(o−メチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuS)8(o−MePhS)8 ・4,5−オクタキス(ブチルチオ)−3,6−オクタ
キス(p−メチルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuS)8(p−MePhS)8 ・4,5−オクタキス(ブチルチオ)−3,6−オクタ
キス(p−メトキシフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuS)8(p−MeOPhS)8 ・4,5−オクタキス(ブチルチオ)−3,6−オクタ
キス(p−クロルフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuS)8(p−ClPhS)8 ・4,5−オクタキス(ブチルチオ)−3,6−オクタ
キス(p−フルオロフェニルチオ)フタロシアニン 略称:Pc(BuS)8(p−FPhS)8 等が挙げられる。なお上記のフタロシアニン化合物の
3,6位に置換されている官能基の一部がフッ素原子で
置換されているものも本発明では有効に使用できる本発
明の透明性の樹脂とは、実質的に透明であって吸収・散
乱が大きくない樹脂であればよく、特に制限はないが、
その具体的なものとしては、ポリカーボネート樹脂、メ
チルメタクリレートなどのアクリル樹脂、ポリスチレン
・ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデンなどのポリビニ
ル樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン樹脂、ポリブチラール樹脂・ポリ酢酸ビニル等酢
酸ビニル系の樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂
などを挙げることができ、実質的に透明であれば、上記
1種類の樹脂に限らず、2種以上の樹脂をブレンドした
ものも用いることができる。また透明性のガラスに上記
の樹脂をはさみこんで用いることもできる。
【0023】これらの透明性の樹脂のうちで、実質的の
用途を考慮するとポリカーボネート樹脂、(メタ)アク
リル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂あるい
はポリ塩化ビニルが好ましく、特にポリカーボネート樹
脂、メタアクリル樹脂あるいはポリ塩化ビニルが好まし
い。
【0024】ポリカーボネート樹脂は、2価フェノール
とカーボネート前駆体とを溶液法または溶融法で反応さ
せて製造されるものである。2価フェノールの代表的な
例として以下のものがを挙げられる。
【0025】2,2ービス(4ーヒドロキシフェニル)
プロパン [ビスフェノールA]、1,1ービス(4ー
ヒドロキシフェニル)エタン、1,1ービス(4ーヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2ービス(4ー
ヒドロキシー3,5ージメチルフェニル)プロパン、
2,2ービス(4ーヒドロキシー3,5ージブロモフェ
ニル)プロパン、2,2ービス(4ーヒドロキシー3ー
メチルフェニル)プロパン、ビス(4ーヒドロキシフェ
ニル)スルフィド、ビス(4ーヒドロキシフェニル)ス
ルホン等である。好ましい2価のフェノールはビス(4
ーヒドロキシフェニル)アルカン系であり、特にビスフ
ェノールを主成分とするものである。
【0026】アクリル樹脂はメタクリル酸メチル単独ま
たはメタクリル酸メチルを50%以上含む重合性不飽和
単量体混合物またはその共重合物である。メタクリル酸
メチルと共重合可能な重合性不飽和単量体としては例え
ば以下のものが挙げられる。アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル(アクリル酸メチルあるいはメタ
クリル酸メチルの意味。以下同じ)、(メタ)アクリル
酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2ーエチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸2ーヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸N,Nージエチルアミノエチル(メタ)
アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸トリブロモ
フェニル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロキシフルフ
リール、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールエタンジ(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリストール
テトラ(メタ)アクリレートなどである。
【0027】塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニルの単
量体のみの重合体ばかりでなく、塩化ビニルを主成分と
する共重合体も使用できる。塩化ビニルと共重合させる
ことのできる単量体としては、塩化ビニリデン、エチレ
ン、プロピレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、マレ
イン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸などが
挙げられる。
【0028】本発明の実施にあたっては、通常の透明性
樹脂材料を製造する際に用いられる各種の添加剤を添加
しても良い。添加剤としては、例えば着色剤、重合調節
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、可塑剤あるい
は剥離剤などを挙げることがことができる。
【0029】透明性樹脂中に前記フタロシアニン化合物
を混合含有させる方法には、例えば押出成形、射出成
形、注型重合、押圧成形、カレンダー成形あるいは注型
製膜等が挙げられる。
【0030】本発明において用いられるフタロシアニン
化合物は、目的とする熱線遮蔽板の可視および近赤外域
の透過率の設定および該板の厚みによってその量を変え
ることができるが、通常透明性樹脂に100重量部に対
して0.0005〜0.1重量部、好ましくは0.00
1〜0.05重量部である。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。
【0032】(実施例1〜10)溶融した帝人化成製
(パンライト1285)のポリカーボネート樹脂100
重量部に表1記載のフタロシアニン化合物を表1記載の
量添加し、Tダイ押出機で厚さ2mmのシートを成形し
た。得られたシートの可視光透過率および熱光線透過率
を測定した。
【0033】なお得られた熱線遮蔽板の透過スペクトル
および透過率は分光光度計(島津製作所製:UVー31
00)で測定した。また熱線遮蔽板の可視光透過率(4
00nm〜800nm)および熱光線透過率(800n
m〜1800nm)の値はJIS R 3106の規格
に準じて求めた。ただし、熱光線透過率はJIS R3
106中でいう日射透過率中の800nm〜1800n
mのみから算出した。その結果を表1に示す。
【0034】(実施例11〜20)常法に従って2枚の
硬質ガラスの間にメタクリル酸メチル100重量部、ア
ゾビスイソブチルニトリル 0.2部、離型剤(ZEL
EC UN:デユポン製)0.1部および表2記載のフ
タロシアニン化合物を表2記載の量添加したものを注入
し65℃の水浴槽に14時間浸漬した。次いで90℃の
オーブンで1時間加熱し重合を完了させた。重合完了後
ガラスより剥離し厚さ3mmの着色透明樹脂板を得た。
得られた板の可視光透過率および熱光線透過率を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0035】(比較例1)実施例1においてフタロシア
ニン化合物を添加しない以外は、実施例1と同様に配合
し実施例1と同様に操作して表1の結果を得た。
【0036】
【表1】
【0037】比較例2 実施例11においてフタロシアニン化合物を添加しない
以外は、実施例11と同様に配合し実施例11と同様に
操作して表2の結果を得た。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本実施例でえられた可視光透過率および
熱光線透過率の結果を、フタロシアニン化合物を添加し
ていない比較例でえられたものと比較したらわかるよう
に、いずれのものも可視光透過率はそれほど低下せずに
熱光線透過率が低下している。すなわち可視光線の透過
を妨げること無く熱光線を効率よく吸収遮断している。
よって本発明の熱線遮蔽板は、透明性を有しながら熱線
遮蔽効果が優れていることがわかる。
【0040】また耐候性テストにおいても本発明の熱線
遮蔽板は十分実用に耐えることが判明した。更に、本発
明で用いるフタロシアニン化合物は、有機溶媒の溶解性
が高く、樹脂との相溶性が高くかつ耐光性、耐熱性が高
い為に、各種の成形法にも適用できしかも樹脂への均一
性が良好なために、該フタロシアニン化合物を用いた本
発明の熱線遮蔽板は幅広い用途分野に用いることができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I): 【化1】 (但し、式中、Xは独立してSR1又はOR2を表し;Y
    は 【化2】 を表し;R1は炭素原子数1〜20個のアルキル基を表
    し;R2は炭素原子数1〜20のアルキル基又は置換可
    能なフェニル基を表し;Zは炭素原子数1〜8個のアル
    キル基、炭素原子数1〜8個のアルコキシ基又はハロゲ
    ン原子を表し;aは2〜3の整数であり;bは0〜5の
    整数であり;Mは無金属、金属、金属酸化物又は金属ハ
    ロゲン化物を表す)で示されるフタロシアニン化合物を
    含有する樹脂からなる熱線遮蔽材。
  2. 【請求項2】 該フタロシアニン化合物の含有量が樹脂
    100重量部に対して0.0005〜0.1重量部の範
    囲である請求項1記載の熱線遮蔽材。
  3. 【請求項3】 該樹脂が透明性樹脂である請求項1又は
    2記載の熱線遮蔽材。
  4. 【請求項4】 該透明性樹脂がポリカーボネート樹脂、
    ポリ(メタ)アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリス
    チレン樹脂又は塩化ビニル樹脂である請求項3記載の熱
    線遮蔽材。
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