JPH06240323A - 高炉出銑樋内張材 - Google Patents

高炉出銑樋内張材

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Publication number
JPH06240323A
JPH06240323A JP5045833A JP4583393A JPH06240323A JP H06240323 A JPH06240323 A JP H06240323A JP 5045833 A JP5045833 A JP 5045833A JP 4583393 A JP4583393 A JP 4583393A JP H06240323 A JPH06240323 A JP H06240323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sic
blast furnace
lining material
sio
partial pressure
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5045833A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sato
健一 佐藤
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JFE Refractories Corp
Original Assignee
Kawasaki Refractories Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawasaki Refractories Co Ltd filed Critical Kawasaki Refractories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低酸素分圧域でのSiCの気相分解を抑制し
て、高炉出銑樋用の流し込み材として用いた場合のメタ
ルゾーンにおける損耗を減少させ、耐用性を向上させ
る。 【構成】 SiCを耐火骨材の少なくとも一部として含
有する高炉出銑樋内張材であって、酸化バナジウム、酸
化マンガンなどの酸化剤の少なくとも1種を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高炉出銑樋内張材に
関し、詳しくは、SiCを耐火骨材の少なくとも一部と
して含有する高炉出銑樋内張材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、高炉出銑樋内張材(流し込み樋材)は、材質、施工
法とも、種々の変遷をたどっており、どのような種類の
材質、施工法が適当であるかは、容易には決め難いとさ
れている。
【0003】しかし、ここ十数年来の傾向として、材質
(耐火材)は、配合割合の差やメーカーの違いはあるも
のの、Al23、SiC、及びCを主成分とする材質が
主として用いられており、また、その施工法は、流し込
み施工法が主流となっている。
【0004】この流し込み施工法においては、当初、材
質として、SiCを10〜20重量%前後含有する材質
が一般的に用いられ、また、施工法として、樋全体に耐
火物を一体材質で施工する方法(一体施工法)が用いら
れてきた。そして、溶銑温度が1500℃を下回るよう
な従来の操業条件下においては、スラグ部及びメタル部
を、10〜20重量%前後のSiCを含有する一体材質
とした場合にも十分な耐用性を得ることができた。
【0005】しかし、近年、溶銑温度が1500℃を上
回り、耐用性が低下するようになると、材質、及び施工
法の改良に対する要求が高まり、樋全体のうち、高炉ス
ラグを主として受ける樋の中、上部(スラグゾーン)
と、溶銑を主として受ける下部(メタルゾーン)とに分
けて施工するゾーンライニングの方法が用いられるよう
になってきた。
【0006】そして、このゾーンライニングの方法が用
いられるようになると、それまで用いられていた、10
〜20重量%前後のSiCを含む材質では、耐スラグ性
が十分ではなくなり、スラグゾーン(スラグライン部)
の溶損が樋使用のサイクルを支配する大きな要因となっ
てきた。
【0007】そのため、スラグゾーンとメタルゾーンに
異なる材質を流し込むゾーンライニングが主流の今日で
は、スラグゾーンには、SiCを少なくとも50重量%
以上含むAl23−SiC−C質の流し込み材が一般的
に用いられるようになっており、メタルゾーンには、そ
れよりもSiCの少ない材質が主として用いられてい
る。
【0008】ところで、このような高炉出銑樋用の流し
込み材は、各メーカーにより多少の差はあるものの、S
iCの含有量の多い材質は、高炉出銑樋のスラグゾーン
用流し込み材として実績を上げている。これに対して、
メタルゾーン用流し込み材は、損耗が大きいという問題
点があり、バランスのとれた損耗形態をとるためには、
メタルゾーン用流し込み材の耐用性を向上させる必要が
ある。
【0009】そして、そのためには、SiCの配合割合
を調整するとともに、低酸素分圧域でのSiCの気相分
解を抑制することが必要になる。
【0010】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、低酸素分圧域でのSiCの気相分解を抑制するこ
とが可能で、高炉出銑樋用の流し込み材として用いた場
合に、特に、メタルゾーンにおける損耗が少なく、耐用
性に優れた施工体を形成することが可能な高炉出銑樋内
張材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者等は、種々の実験、検討を行い、SiCを含
有する耐火材(内張材)に、酸化剤を共存させることに
より、SiCの気相分解を効果的に抑制できることを知
り、さらに実験、検討を重ねてこの発明を完成した。
【0012】すなわち、この発明の高炉出銑樋内張材
は、SiCを耐火骨材の少なくとも一部として含有する
高炉出銑樋内張材であって、酸化バナジウム、酸化マン
ガンなどの酸化剤の少なくとも1種を添加したことを特
徴としている。
【0013】
【作用】SiCが酸化されるときの態様には、雰囲気中
の酸素分圧の大小によって、以下の2つの態様がある。
【0014】1つは、主として酸素分圧が大きい場合に
見られる酸化の態様であり、Siが十分に酸化されて、
SiCの表面にSiO2が形成され、これが内部のSi
Cの酸化がそれ以上進行することを阻止するバリアにな
るとともに、SiCの表面に形成されたSiO2どうし
が結合して緻密な組織となる効果を生じるような酸化
(保護酸化)の態様である。
【0015】他の一つは、酸素分圧が低い場合にみられ
る酸化の態様であり、雰囲気中の酸素分圧が低いため
に、SiがSiO2にまで酸化されず、SiC中のSi
がSiO(気体)となってSiCが連続的に消費される
酸化(継続酸化)の態様である。
【0016】そして、上記の保護酸化と継続酸化の発生
の分岐点となる雰囲気中の酸素分圧は、通常logPo2
−3.2といわれている。
【0017】これに対して、実測結果によれば、メタル
ゾーンの酸素分圧(Po2)は約10-14(atm)程度とさ
れており、このような酸素分圧下では、SiCの継続酸
化が発生し、SiCが連続的に消費される。
【0018】ところが、ここに、酸化マンガン(例えば
Mn23)、酸化バナジウム(例えばV25)などの酸
化剤が共存すると、これらの酸化剤が分解して酸素(O
2)を発生するため、樋内部の酸素分圧が上昇して保護
酸化の反応が促進される。その結果、SiO2が形成さ
れ、これが内部のSiCの酸化の進行を阻止するバリア
になるとともに、SiCの表面に形成されたSiO2
うしが結合して緻密な組織を形成するという効果を生
じ、施工体の耐用性を向上させる。
【0019】上述のように、この発明の高炉出銑樋内張
材は、ゾーンライニング用流し込み樋材であり、主要な
耐火骨材としては、例えば、従来の材質と同様の、Al
23−SiC−C系の耐火骨材を用いたり、あるいは、
その他にMgO,MgAl24などを含有する耐火骨材
を用いることができる。
【0020】なお、これらの各成分とスラグ、溶銑との
間には、一般に次のような関係があるといわれている。 耐火骨材のAl23、MgO、MgAl24などは、
溶銑とは反応しないがスラグに溶解する。 SiCは、溶銑に溶解するが、スラグとは反応しな
い。しかし、酸化してSiO2になると、溶銑、スラグ
のいずれとも反応する。 Cは、溶銑、スラグのいずれとも反応しないが、Si
2、SiCが存在すると発生するSiO(気体)によ
り酸化される可能性がある。
【0021】ところが、耐火骨材を構成する各成分とス
ラグ、溶銑との間に上記のような関係があるにもかかわ
らず、酸化剤を添加することにより雰囲気中の酸素分圧
(Po2)を高くして、SiOの生成を防止、SiO2
生成を促進させることにより、全体として、高炉出銑樋
内張材としての耐用性を向上させることが可能になる。
【0022】例えば、酸化剤としてMn23を共存させ
た場合、高炉出銑樋内張材が使用される温度では、次の
ような反応を生じて酸素を発生する。 3Mn23(固体) → 2Mn34(固体)+1/2O2 Mn34(固体) → 3MnO(固体)+1/2O2
【0023】そして、上記反応により発生する酸素によ
り、雰囲気中の酸素分圧が上昇してSiOの生成が抑制
されるとともに、SiO2被膜が形成されて施工体(高
炉出銑樋内張材)の耐用性が向上する。
【0024】なお、この発明の高炉出銑樋内張材におい
て用いることが可能な酸化剤としては、上述のMn23
やV25などが例示されるが、その他の酸化剤を用いる
ことも可能である。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を示して、その特徴
とするところをさらに詳しく説明する。
【0026】[酸化剤の効果を確認するための実験]酸
化剤の効果を確認するため、Mn23及びV25を酸化
剤として用い、SiC100重量部に対して、Mn23
及びV25をそれぞれ、20重量部添加して、酸素分圧
1atm,及び10-10atmの雰囲気中において、1550
℃の温度で10時間加熱して酸化させた後、酸化物質の
X線回折分析を行い、クリストバライト(SiO2)の
ピークの高さを調べた。
【0027】なお、比較のため、酸化剤を添加していな
いSiCについても、同様の条件で加熱した後、X線回
折分析を行った。上記実験の結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示すように、Po2=1atmの条件下
(酸素分圧の高い条件下)では、酸化剤(Mn23,V
25)を添加したものも、添加していないものも、いず
れもクリストバライトの高いピークが認められたが、P
2=10-10atmの条件下(酸素分圧の低い条件下)で
は、酸化剤(Mn23,V25)を添加したものについ
ては、クリストバライトのピークが認められたが、酸化
剤を添加していないものについては、クリストバライト
のピークが認められなかった。
【0030】この結果より、酸化剤がSiの酸化を促進
してSiO2を生成させるとともに、SiOの生成を抑
制するのに寄与していることがわかる。
【0031】[実使用例]Al23−SiC−C系の耐
火骨材100重量部に対して、Mn235重量部を添加
した流し込み材と、Mn23を添加していない流し込み
材を用い、これを高炉出銑樋のメタルゾーンに施工して
その耐用性を調べた。その結果、Mn23を添加した流
し込み材を用いたものは、Mn23を添加していないも
のに比べて、約30%程度耐用性が向上することが確認
された。
【0032】なお、この発明の高炉出銑樋内張材におい
て、酸化剤の添加量は用いる酸化剤の種類などによりあ
る程度の差はあるが、Mn23、V25を酸化剤として
用いる場合においては、通常、耐火骨材100重量部に
対して約1〜6重量部の割合で添加することが望まし
い。
【0033】これは、Mn23またはV25の添加量が
1重量部を下回ると、十分な酸化効果を得ることができ
ず、高炉スラグを含む溶銑に対する溶損量(溶損指数)
が増大し、また、添加量が6重量部を越えると、酸化効
果が大きくなり過ぎてSiCの酸化が過剰に促進され、
SiO2が急激に増大して高炉スラグを含む溶銑に対す
る耐食性が低下し、溶損量(溶損指数)が増大するため
である。
【0034】また、この発明は、その他の点において
も、上記の実験例や実使用例に限定されるものではな
く、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形を
加えることが可能である。
【0035】
【発明の効果】上述のように、この発明の高炉出銑樋内
張材は、SiCを耐火骨材の少なくとも一部として含有
する高炉出銑樋内張材に、酸化バナジウム、酸化マンガ
ンなどの酸化剤の少なくとも1種を添加するようにして
いるので、樋内部の酸素分圧を高めて保護酸化反応を促
進することが可能になる。
【0036】そして、その結果、SiOの生成を抑制す
るとともに、内部のSiCの酸化の進行を阻止するバリ
アとなるSiO2の生成を促進して、施工体の耐用性を
向上させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiCを耐火骨材の少なくとも一部とし
    て含有する高炉出銑樋内張材であって、酸化バナジウ
    ム、酸化マンガンなどの酸化剤の少なくとも1種を添加
    したことを特徴とする高炉出銑樋内張材。
JP5045833A 1993-02-10 1993-02-10 高炉出銑樋内張材 Withdrawn JPH06240323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5045833A JPH06240323A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 高炉出銑樋内張材

Applications Claiming Priority (1)

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JP5045833A JPH06240323A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 高炉出銑樋内張材

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JPH06240323A true JPH06240323A (ja) 1994-08-30

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ID=12730231

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5045833A Withdrawn JPH06240323A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 高炉出銑樋内張材

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JP (1) JPH06240323A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010275120A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Ngk Insulators Ltd SiC含有キャスタブル耐火物およびSiC含有キャスタブル耐火物を用いたプレキャストブロックの製造方法およびSiC含有キャスタブル耐火物の施工方法
JP2011105522A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Kurosaki Harima Corp 焼付け補修材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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