JPH06240439A - セラミックス薄膜およびその製造方法 - Google Patents
セラミックス薄膜およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH06240439A JPH06240439A JP2952393A JP2952393A JPH06240439A JP H06240439 A JPH06240439 A JP H06240439A JP 2952393 A JP2952393 A JP 2952393A JP 2952393 A JP2952393 A JP 2952393A JP H06240439 A JPH06240439 A JP H06240439A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- ceramic thin
- base material
- aln
- film
- Prior art date
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- Pending
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- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性の他にも、熱伝導性,絶縁性が優れ
たセラミックス薄膜を得る。 【構成】 基材1の表面にAlN薄膜2を形成させる。
Al膜2のAl3とN4の組成比N/Alを略1とす
る。
たセラミックス薄膜を得る。 【構成】 基材1の表面にAlN薄膜2を形成させる。
Al膜2のAl3とN4の組成比N/Alを略1とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス薄膜およ
びその製造方法に関する。
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高硬度であるという特性を生かし
て耐摩耗性の向上を図るために種々のセラミックス薄膜
が開発されてきている。例えば、開閉器用操作器に使用
されるこの種のセラミックス薄膜としては、TiNやT
iCがよく知られている。
て耐摩耗性の向上を図るために種々のセラミックス薄膜
が開発されてきている。例えば、開閉器用操作器に使用
されるこの種のセラミックス薄膜としては、TiNやT
iCがよく知られている。
【0003】しかし、この種のセラミックス薄膜を多方
面に適用化するにあたり、高硬度だけでは使用できない
ケースが発生している。そこで、付加価値(例えば、高
熱伝導性、絶縁性など)を有するセラミックス薄膜の開
発が望まれている。
面に適用化するにあたり、高硬度だけでは使用できない
ケースが発生している。そこで、付加価値(例えば、高
熱伝導性、絶縁性など)を有するセラミックス薄膜の開
発が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、セラ
ミックス薄膜が高硬度という特性を生かすだけでは使用
できないケースが発生しており、例えば部品実装装置の
加熱用部品では、良好な熱伝導性や絶縁性が要求され
る。単に、従来のTiNやTiCを適用しただけでは、
満足のいく性能を得ることができない。本発明の目的
は、耐摩耗性だけでなく、熱伝導性や絶縁性にも優れた
セラミックス薄膜およびその製造方法を提供することに
ある。
ミックス薄膜が高硬度という特性を生かすだけでは使用
できないケースが発生しており、例えば部品実装装置の
加熱用部品では、良好な熱伝導性や絶縁性が要求され
る。単に、従来のTiNやTiCを適用しただけでは、
満足のいく性能を得ることができない。本発明の目的
は、耐摩耗性だけでなく、熱伝導性や絶縁性にも優れた
セラミックス薄膜およびその製造方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために第1の発明では、基材表面に形成されるA
lN膜の組成比N/Alが略1になるようにしたので、
良好な熱伝導性や絶縁性を得ることができる。
成するために第1の発明では、基材表面に形成されるA
lN膜の組成比N/Alが略1になるようにしたので、
良好な熱伝導性や絶縁性を得ることができる。
【0006】また第2の発明では、基材を固定して所定
温度に加熱する工程と、基材にN2ガスを連続的に供給
しながらAlを連続的に蒸発させる工程と、蒸発したA
lイオン化させてN2ガスと反応させる工程とを有する
ので、所望の組成比であるN/Alが略1のAlN膜を
得ることができる。
温度に加熱する工程と、基材にN2ガスを連続的に供給
しながらAlを連続的に蒸発させる工程と、蒸発したA
lイオン化させてN2ガスと反応させる工程とを有する
ので、所望の組成比であるN/Alが略1のAlN膜を
得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明のセラミックス薄膜の拡大断面図で
ある。
する。図1は本発明のセラミックス薄膜の拡大断面図で
ある。
【0008】同図において、例えば金属材料からなる基
材1の表面にAlN(窒化アルミニウム)薄膜2がコー
ティングされている。一般に、セラミックス薄膜の成膜
には、PVD法(物理気相蒸着法)やCVD法(化学気
相蒸着法)が適用されるが、本実施例においては基材1
の変形が少ないとされているPVD法を利用して次に示
すように成膜を行って、AlN薄膜2のAl3とN4の
組成比を約Al:N=1:1になるようにしている。
材1の表面にAlN(窒化アルミニウム)薄膜2がコー
ティングされている。一般に、セラミックス薄膜の成膜
には、PVD法(物理気相蒸着法)やCVD法(化学気
相蒸着法)が適用されるが、本実施例においては基材1
の変形が少ないとされているPVD法を利用して次に示
すように成膜を行って、AlN薄膜2のAl3とN4の
組成比を約Al:N=1:1になるようにしている。
【0009】すなわち、基材1を真空蒸着装置内で予め
350〜500℃の処理温度に加熱し、しかる後に3〜
5×10-4torrの真空中でガス量110〜120c
c/分のN2ガスを連続的に供給しながらAlを連続的
に蒸発させる。蒸発したアルミニウムをイオン化電圧5
5〜65V,イオン化電流10〜15Aによりイオン化
し、N2ガスとアルミニウムを反応させてAlN(窒化
アルミニウム)薄膜2を基材1表面にコーティングす
る。処理時間は約2時間で、約1μmのAlN薄膜2が
コーティングされる。この間、基材1の表面の色は、膜
が厚くなるにしたがって虹色に変化し、薄膜の生成が確
認できる。また、基材1は自公転をさせずに固定したま
まとし、−100〜−300Vの電圧をかけている。
350〜500℃の処理温度に加熱し、しかる後に3〜
5×10-4torrの真空中でガス量110〜120c
c/分のN2ガスを連続的に供給しながらAlを連続的
に蒸発させる。蒸発したアルミニウムをイオン化電圧5
5〜65V,イオン化電流10〜15Aによりイオン化
し、N2ガスとアルミニウムを反応させてAlN(窒化
アルミニウム)薄膜2を基材1表面にコーティングす
る。処理時間は約2時間で、約1μmのAlN薄膜2が
コーティングされる。この間、基材1の表面の色は、膜
が厚くなるにしたがって虹色に変化し、薄膜の生成が確
認できる。また、基材1は自公転をさせずに固定したま
まとし、−100〜−300Vの電圧をかけている。
【0010】以上のように生成させたAlN(窒化アル
ミニウム)について、化学分析により組成を調べたとこ
ろ、Al:N=1:1とになった。これは化学量論比に
等しく、このことが本セラミックス薄膜の特徴である。
ミニウム)について、化学分析により組成を調べたとこ
ろ、Al:N=1:1とになった。これは化学量論比に
等しく、このことが本セラミックス薄膜の特徴である。
【0011】ここで、基材1としてSUS304を使用
し、この表面にAlN薄膜2をコーティングするが、そ
の組成比が本実施例の約Al:N=1:1のものと約A
l:N=1.2:1のものの硬度試験を行った。その結
果、後者の硬度が約442HVであるのに対し、本実施
例のものである前者の硬度は約1917HVとなって格
段に硬度が向上することが判明した(硬度の値は、硬度
試験における測定点5点の平均値とした)。さらに、本
実施例のAlN薄膜2は、従来のTiN薄膜やTiC薄
膜と比べて熱伝導や絶縁性に優れていることが判明し
た。
し、この表面にAlN薄膜2をコーティングするが、そ
の組成比が本実施例の約Al:N=1:1のものと約A
l:N=1.2:1のものの硬度試験を行った。その結
果、後者の硬度が約442HVであるのに対し、本実施
例のものである前者の硬度は約1917HVとなって格
段に硬度が向上することが判明した(硬度の値は、硬度
試験における測定点5点の平均値とした)。さらに、本
実施例のAlN薄膜2は、従来のTiN薄膜やTiC薄
膜と比べて熱伝導や絶縁性に優れていることが判明し
た。
【0012】一方、AlN薄膜2について、X線回折で
成分の固定を行なった。基材(SUS304)の成分で
あるFe,Cr,Niの他にAlNに起因するピークが
認められる。これは六方晶のAlN(窒化アルミニウ
ム)のピークであり、本薄膜は六方晶の結晶形態をと
る。このことも、所望の性能を得られる要因と考えられ
る。前述の半導体実装装置の加熱用部品は、半田を塗布
した基板の上の実装部品の端子(リード)を上から加熱
しながら加圧し、半田づけを行なう部品であるが、この
部品には耐摩耗性の他に優れた熱伝導性および絶縁性が
良いことも要求される。この場合、本実施例のようなA
lN薄膜をコーティングすることにより、上記の要求が
満たされることは明白である。
成分の固定を行なった。基材(SUS304)の成分で
あるFe,Cr,Niの他にAlNに起因するピークが
認められる。これは六方晶のAlN(窒化アルミニウ
ム)のピークであり、本薄膜は六方晶の結晶形態をと
る。このことも、所望の性能を得られる要因と考えられ
る。前述の半導体実装装置の加熱用部品は、半田を塗布
した基板の上の実装部品の端子(リード)を上から加熱
しながら加圧し、半田づけを行なう部品であるが、この
部品には耐摩耗性の他に優れた熱伝導性および絶縁性が
良いことも要求される。この場合、本実施例のようなA
lN薄膜をコーティングすることにより、上記の要求が
満たされることは明白である。
【0013】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、基材
表面にAlN膜を形成させ、AlN膜の組成比N/Al
が略1となるようにしたので、耐摩耗性だけでなく、熱
伝導性,絶縁性も良好になる。
表面にAlN膜を形成させ、AlN膜の組成比N/Al
が略1となるようにしたので、耐摩耗性だけでなく、熱
伝導性,絶縁性も良好になる。
【0014】また第2の発明によれば、基材を固定して
所定温度に加熱し、N2ガスを連続的に供給しながら連
続的に蒸発させたAlをイオン化させてN2ガスと反応
させるので、所望の組成比であるAlN膜が得られる。
所定温度に加熱し、N2ガスを連続的に供給しながら連
続的に蒸発させたAlをイオン化させてN2ガスと反応
させるので、所望の組成比であるAlN膜が得られる。
【図1】 本発明のセラミックス薄膜の拡大断面図。
1………基材、2………AlN薄膜
Claims (3)
- 【請求項1】 基材と、この基材の表面に形成されるA
lN膜とを有し、前記AlN膜の組成比N/Alが略1
であることを特徴とするセラミックス薄膜。 - 【請求項2】 前記AlN膜の結晶形態が六方晶である
ことを特徴とする請求項1記載のセラミックス薄膜。 - 【請求項3】 基材を固定して所定温度に加熱する工程
と、この基材にN2ガスを連続的に供給しながらAlを
連続的に蒸発させる工程と、この蒸発したAlをイオン
化させて前記N2ガスと反応させる工程とを有するセラ
ミックス薄膜の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2952393A JPH06240439A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | セラミックス薄膜およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2952393A JPH06240439A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | セラミックス薄膜およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06240439A true JPH06240439A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12278470
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2952393A Pending JPH06240439A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | セラミックス薄膜およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06240439A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022155725A (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-14 | 株式会社ユーパテンター | AlN膜、スパッタリング装置及びスパッタリング方法 |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP2952393A patent/JPH06240439A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022155725A (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-14 | 株式会社ユーパテンター | AlN膜、スパッタリング装置及びスパッタリング方法 |
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