JPH06240527A - 高伸縮性スパンライク先染糸の製造方法 - Google Patents
高伸縮性スパンライク先染糸の製造方法Info
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- JPH06240527A JPH06240527A JP5050088A JP5008893A JPH06240527A JP H06240527 A JPH06240527 A JP H06240527A JP 5050088 A JP5050088 A JP 5050088A JP 5008893 A JP5008893 A JP 5008893A JP H06240527 A JPH06240527 A JP H06240527A
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Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 仮撚,流体攪乱処理及び弛緩熱処理を一連加
工で施して捲き取ったチーズ状パッケージをそのまま染
色するだけで,綛染糸と同等の捲縮特性を有する高伸縮
性スパンライク先染糸を製造する方法を提供する。 【構成】 熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸を撚
角度45度以上として仮撚加工し,引き続き得られた仮撚
加工糸Aと他の熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸
Bとを,糸条Bのオーバーフイード率を仮撚加工糸Aよ
り大きくして流体攪乱処理し,混繊,交絡させるととも
にループ及び弛みを形成させる。次いで,オーバーフィ
ード率60%以上で弛緩熱処理を施した後,チーズ状パッ
ケージに捲密度0.2g/cm3 以下で捲き取り,前記チー
ズ状パッケージを染色する。
工で施して捲き取ったチーズ状パッケージをそのまま染
色するだけで,綛染糸と同等の捲縮特性を有する高伸縮
性スパンライク先染糸を製造する方法を提供する。 【構成】 熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸を撚
角度45度以上として仮撚加工し,引き続き得られた仮撚
加工糸Aと他の熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸
Bとを,糸条Bのオーバーフイード率を仮撚加工糸Aよ
り大きくして流体攪乱処理し,混繊,交絡させるととも
にループ及び弛みを形成させる。次いで,オーバーフィ
ード率60%以上で弛緩熱処理を施した後,チーズ状パッ
ケージに捲密度0.2g/cm3 以下で捲き取り,前記チー
ズ状パッケージを染色する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,熱可塑性合成繊維マル
チフィラメント糸を用いた高伸縮性スパンライク先染糸
の製造方法に係り,さらに詳しくは,仮撚,流体攪乱処
理及び弛緩熱処理を一連加工で施して捲き取ったチーズ
状パッケージをそのまま染色するだけで,綛染糸と同等
の捲縮特性を有する高伸縮性スパンライク先染糸を製造
する方法に関するものである。
チフィラメント糸を用いた高伸縮性スパンライク先染糸
の製造方法に係り,さらに詳しくは,仮撚,流体攪乱処
理及び弛緩熱処理を一連加工で施して捲き取ったチーズ
状パッケージをそのまま染色するだけで,綛染糸と同等
の捲縮特性を有する高伸縮性スパンライク先染糸を製造
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紡績糸,いわゆるスパン糸は,糸条表面
に多数の毛羽とループを有し,風合が柔らかでボリュー
ム感が得られるので,多用途に利用されている。しかし
ながらスパン糸は短繊維を絡みと撚で集束させたものな
ので伸縮性がほとんどなく,伸縮性が要求される用途に
は全く用いられていないのが現状である。
に多数の毛羽とループを有し,風合が柔らかでボリュー
ム感が得られるので,多用途に利用されている。しかし
ながらスパン糸は短繊維を絡みと撚で集束させたものな
ので伸縮性がほとんどなく,伸縮性が要求される用途に
は全く用いられていないのが現状である。
【0003】この対応策として,例えば特開昭52-42955
号公報, 特開昭53-52758号公報, 特開昭55-80528号公報
等には,熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸の仮撚
加工糸同士, あるいは仮撚加工糸と捲縮を有しない熱可
塑性合成繊維マルチフィラメント糸とを流体噴射加工
し,糸条の表面にループと弛みを形成してスパンライク
な加工糸を製造する方法が提案されている。上記の公報
には記載されていないが,これらの加工糸を高伸縮性の
先染糸とするには,加工糸を綛状にして染色する綛染法
が最も一般的に用いられている。しかしながら,この方
法では,流体噴射加工→綛揚げ→スチームセット→染色
→コーン捲きという複雑でかつ操業に高度な技術並びに
時間を要する工程を必要とし,加工コストが高いという
欠点がある。
号公報, 特開昭53-52758号公報, 特開昭55-80528号公報
等には,熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸の仮撚
加工糸同士, あるいは仮撚加工糸と捲縮を有しない熱可
塑性合成繊維マルチフィラメント糸とを流体噴射加工
し,糸条の表面にループと弛みを形成してスパンライク
な加工糸を製造する方法が提案されている。上記の公報
には記載されていないが,これらの加工糸を高伸縮性の
先染糸とするには,加工糸を綛状にして染色する綛染法
が最も一般的に用いられている。しかしながら,この方
法では,流体噴射加工→綛揚げ→スチームセット→染色
→コーン捲きという複雑でかつ操業に高度な技術並びに
時間を要する工程を必要とし,加工コストが高いという
欠点がある。
【0004】また,綛染法の欠点を解消するものとし
て,特開昭64-52835号公報には,同一仮撚加工機で仮撚
加工に引き続き,オーバーフィード率60%以上で弛緩熱
処理して捲縮を固定し,次いでチーズ状パッケージに0.
25g/cm3 以下の捲密度で捲き取って染色する方法や,
あるいは弛緩熱処理して捲縮を固定した後,仮撚糸のS
撚糸とZ撚糸を空気交絡あるいは撚糸により合糸し,捲
き取り以降の工程に供して,そのパッケージをチーズ染
色する方法が提案されている。しかしながら,これらの
方法で得られる加工糸は,通常の捲縮を有する均整な形
態の高伸縮性先染糸であって,これらの方法では,スパ
ンライクな加工糸を得ることはできない。
て,特開昭64-52835号公報には,同一仮撚加工機で仮撚
加工に引き続き,オーバーフィード率60%以上で弛緩熱
処理して捲縮を固定し,次いでチーズ状パッケージに0.
25g/cm3 以下の捲密度で捲き取って染色する方法や,
あるいは弛緩熱処理して捲縮を固定した後,仮撚糸のS
撚糸とZ撚糸を空気交絡あるいは撚糸により合糸し,捲
き取り以降の工程に供して,そのパッケージをチーズ染
色する方法が提案されている。しかしながら,これらの
方法で得られる加工糸は,通常の捲縮を有する均整な形
態の高伸縮性先染糸であって,これらの方法では,スパ
ンライクな加工糸を得ることはできない。
【0005】また,これらの方法によれば,連続した一
連の工程でチーズ染色糸を製造することができる。しか
しながら,仮撚加工後,弛緩熱処理して捲縮を固定する
方法では,仮撚方向が異なるS撚糸とZ撚糸を合糸しな
ければ糸が不安定で,いわゆるビリが発生し,糸加工や
得られる加工糸を用いた製編織加工が安定してできない
という欠点がある。また,弛緩熱処理して捲縮を固定し
た後,空気交絡あるいは撚糸する方法では,前述した仮
撚方向の異なる仮撚加工糸を合糸しなければ加工できな
いという欠点に加えて,弛緩熱処理ですでに捲縮が十分
発現しているため,空気交絡すると,空気交絡ノズルの
内部で糸が弛みすぎ状態,いわゆるあそび状態になり,
そのため交絡が不安定となって糸姿が不良となり,取扱
い性の悪い加工糸となる。他方,仮撚糸のS撚糸とZ撚
糸を合撚する方法では,一定張力以上で合撚すると,糸
姿が良好で取扱い性のよい糸となるが,一定張力以下,
特に伸縮性が発現する張力下の合撚では,合わせた糸が
別れて取扱い性の悪い糸となり,また撚数によってはビ
リが生じるという欠点がある。
連の工程でチーズ染色糸を製造することができる。しか
しながら,仮撚加工後,弛緩熱処理して捲縮を固定する
方法では,仮撚方向が異なるS撚糸とZ撚糸を合糸しな
ければ糸が不安定で,いわゆるビリが発生し,糸加工や
得られる加工糸を用いた製編織加工が安定してできない
という欠点がある。また,弛緩熱処理して捲縮を固定し
た後,空気交絡あるいは撚糸する方法では,前述した仮
撚方向の異なる仮撚加工糸を合糸しなければ加工できな
いという欠点に加えて,弛緩熱処理ですでに捲縮が十分
発現しているため,空気交絡すると,空気交絡ノズルの
内部で糸が弛みすぎ状態,いわゆるあそび状態になり,
そのため交絡が不安定となって糸姿が不良となり,取扱
い性の悪い加工糸となる。他方,仮撚糸のS撚糸とZ撚
糸を合撚する方法では,一定張力以上で合撚すると,糸
姿が良好で取扱い性のよい糸となるが,一定張力以下,
特に伸縮性が発現する張力下の合撚では,合わせた糸が
別れて取扱い性の悪い糸となり,また撚数によってはビ
リが生じるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上述した従
来の欠点を解消し,仮撚加工糸と他の糸条との複合糸を
捲き取ったチーズをそのまま染色するという簡略化した
工程であるにもかかわらず,綛染した先染糸とほとんど
差のない捲縮特性を有し,かつ仮撚加工糸を合糸して供
給する場合も仮撚の方向性を考慮する必要のない熱可塑
性合成繊維マルチフィラメントの高伸縮性スパンライク
先染糸を安定して製造することが可能な方法を提供する
ことを技術的な課題とするものである。
来の欠点を解消し,仮撚加工糸と他の糸条との複合糸を
捲き取ったチーズをそのまま染色するという簡略化した
工程であるにもかかわらず,綛染した先染糸とほとんど
差のない捲縮特性を有し,かつ仮撚加工糸を合糸して供
給する場合も仮撚の方向性を考慮する必要のない熱可塑
性合成繊維マルチフィラメントの高伸縮性スパンライク
先染糸を安定して製造することが可能な方法を提供する
ことを技術的な課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,このよう
な課題を解決するために鋭意検討した結果,仮撚の捲縮
を固定する前に他の糸条とオーバーフイード率差を付け
て流体攪乱処理を施せば,スパンライクな形態が付与さ
れるとともに,混繊交絡効果で仮撚加工糸の有するトル
クの方向性がなくなり,このため次工程で弛緩熱処理し
ても,ビリの影響を受けず円滑に加工できることを知見
して本発明に到達した。
な課題を解決するために鋭意検討した結果,仮撚の捲縮
を固定する前に他の糸条とオーバーフイード率差を付け
て流体攪乱処理を施せば,スパンライクな形態が付与さ
れるとともに,混繊交絡効果で仮撚加工糸の有するトル
クの方向性がなくなり,このため次工程で弛緩熱処理し
ても,ビリの影響を受けず円滑に加工できることを知見
して本発明に到達した。
【0008】すなわち,本発明は,熱可塑性合成繊維マ
ルチフィラメント糸を撚角度45度以上として仮撚加工
し,引き続き得られた仮撚加工糸Aと他の熱可塑性合成
繊維マルチフイラメント糸Bとを,糸条Bのオーバーフ
イード率を仮撚加工糸Aより大きくして流体攪乱処理し
て混繊,交絡させるとともにループ及び弛みを形成さ
せ,次いでオーバーフィード率60%以上で弛緩熱処理を
施した後,チーズ状パッケージに捲密度0.2g/cm3 以
下で捲き取り,前記チーズ状パッケージを染色すること
を特徴とする高伸縮性スパンライク先染糸の製造方法を
要旨とするものである。
ルチフィラメント糸を撚角度45度以上として仮撚加工
し,引き続き得られた仮撚加工糸Aと他の熱可塑性合成
繊維マルチフイラメント糸Bとを,糸条Bのオーバーフ
イード率を仮撚加工糸Aより大きくして流体攪乱処理し
て混繊,交絡させるとともにループ及び弛みを形成さ
せ,次いでオーバーフィード率60%以上で弛緩熱処理を
施した後,チーズ状パッケージに捲密度0.2g/cm3 以
下で捲き取り,前記チーズ状パッケージを染色すること
を特徴とする高伸縮性スパンライク先染糸の製造方法を
要旨とするものである。
【0009】以下,本発明について詳細に説明する。
【0010】まず,本発明において,熱可塑性合成繊維
マルチフィラメント糸に仮撚加工を施すが,その際に撚
角度が45度以上となる撚数で加工することが必要であ
る。ここで撚角度θ(度)は次式で表される。
マルチフィラメント糸に仮撚加工を施すが,その際に撚
角度が45度以上となる撚数で加工することが必要であ
る。ここで撚角度θ(度)は次式で表される。
【0011】
【数1】
【0012】上記の撚角度は,糸条にできるだけ大きな
歪みを与えるために45度以上とすることが必要であり,
特に48度以上が好ましい。撚角度の上限は特に限定され
るものではなく,糸強度が満足できる限り大きいほどよ
い。
歪みを与えるために45度以上とすることが必要であり,
特に48度以上が好ましい。撚角度の上限は特に限定され
るものではなく,糸強度が満足できる限り大きいほどよ
い。
【0013】このような高い撚角度で仮撚加工して得ら
れる仮撚加工糸Aを,後工程で糸条Bと流体攪乱処理し
た後,弛緩熱処理すると,大きな捲縮力が発現し,高伸
縮性のスパンライク加工糸となる。撚角度が45度未満で
は,糸条に与えられる歪みが不足して十分な捲縮力が付
与されず,高伸縮性のスパンライク加工糸を得ることが
できない。
れる仮撚加工糸Aを,後工程で糸条Bと流体攪乱処理し
た後,弛緩熱処理すると,大きな捲縮力が発現し,高伸
縮性のスパンライク加工糸となる。撚角度が45度未満で
は,糸条に与えられる歪みが不足して十分な捲縮力が付
与されず,高伸縮性のスパンライク加工糸を得ることが
できない。
【0014】上記仮撚加工時の温度は,加工する熱可塑
性合成繊維マルチフィラメント糸の種類により異なる
が,通常の仮撚温度以上であればよく,また,高温ほど
撚固定性がよくなるので, 弱糸が発生しない範囲で高温
ほど好ましい。例えば,加工に供する上記熱可塑性合成
繊維マルチフィラメント糸がポリエステルの場合は 200
〜 230℃が好ましく,またナイロン6の場合は 175〜 2
00℃が好ましく採用される。
性合成繊維マルチフィラメント糸の種類により異なる
が,通常の仮撚温度以上であればよく,また,高温ほど
撚固定性がよくなるので, 弱糸が発生しない範囲で高温
ほど好ましい。例えば,加工に供する上記熱可塑性合成
繊維マルチフィラメント糸がポリエステルの場合は 200
〜 230℃が好ましく,またナイロン6の場合は 175〜 2
00℃が好ましく採用される。
【0015】本発明では,上記で得られた仮撚加工糸A
の1本を流体処理ゾーンへ供給するか,あるいは仮撚機
の隣接する錘で得られた仮撚加工糸Aを複数本引き揃え
て流体処理ゾーンへ供給するとともに,糸条Bを,仮撚
加工糸Aより大きいオーバーフイード率で流体処理ゾー
ンへ供給して流体攪乱処理を施す。この流体攪乱処理に
よって,仮撚加工糸Aと糸条Bとが混繊,交絡し,仮撚
加工糸Aが芯糸,糸条Bが鞘糸となってループや弛みを
形成したスパンライクな複合加工糸となると同時に,ル
ープや弛みと混繊交絡効果で仮撚加工糸Aの有するトル
クの方向性が低減し,安定化する。
の1本を流体処理ゾーンへ供給するか,あるいは仮撚機
の隣接する錘で得られた仮撚加工糸Aを複数本引き揃え
て流体処理ゾーンへ供給するとともに,糸条Bを,仮撚
加工糸Aより大きいオーバーフイード率で流体処理ゾー
ンへ供給して流体攪乱処理を施す。この流体攪乱処理に
よって,仮撚加工糸Aと糸条Bとが混繊,交絡し,仮撚
加工糸Aが芯糸,糸条Bが鞘糸となってループや弛みを
形成したスパンライクな複合加工糸となると同時に,ル
ープや弛みと混繊交絡効果で仮撚加工糸Aの有するトル
クの方向性が低減し,安定化する。
【0016】流体攪乱処理時の糸条のオーバーフイード
率は,糸条Bが仮撚加工糸Aより過剰に供給されるので
あれば特に限定されるものではないが,安定して加工可
能で, かつ,ループや弛みを有するスパンライクな形態
とするためには, 仮撚加工糸Aのオーバーフイード率は
5〜10%, 糸条Bのオーバーフイード率は10〜70%とす
るのが好ましい。流体攪乱処理に使用する流体としては
空気を用いるのが一般的であり,空気噴射に供給する空
気圧は,通常3〜10kg/cm2 が好ましいが, 供給される
仮撚加工糸A及び糸条Bの本数並びに加工速度との兼ね
合いで適宜調整すればよい。
率は,糸条Bが仮撚加工糸Aより過剰に供給されるので
あれば特に限定されるものではないが,安定して加工可
能で, かつ,ループや弛みを有するスパンライクな形態
とするためには, 仮撚加工糸Aのオーバーフイード率は
5〜10%, 糸条Bのオーバーフイード率は10〜70%とす
るのが好ましい。流体攪乱処理に使用する流体としては
空気を用いるのが一般的であり,空気噴射に供給する空
気圧は,通常3〜10kg/cm2 が好ましいが, 供給される
仮撚加工糸A及び糸条Bの本数並びに加工速度との兼ね
合いで適宜調整すればよい。
【0017】本発明では,上記で得られた複合加工糸に
一定の弛緩状態で熱処理し,捲縮の固定を行う。この熱
処理は,熱収縮と捲縮の固定が十分行えるように60%以
上のオーバーフィード率で,かつ加工可能な範囲で行う
必要があり,加工時に糸条が振れて安定した加工ができ
ないときは,ヒータ接糸面にガイドを間歇的に取り付け
た点接触ヒータを用いればよい。
一定の弛緩状態で熱処理し,捲縮の固定を行う。この熱
処理は,熱収縮と捲縮の固定が十分行えるように60%以
上のオーバーフィード率で,かつ加工可能な範囲で行う
必要があり,加工時に糸条が振れて安定した加工ができ
ないときは,ヒータ接糸面にガイドを間歇的に取り付け
た点接触ヒータを用いればよい。
【0018】弛緩熱処理時のオーバーフィード率が60%
未満の場合,熱収縮と捲縮の固定が十分行なわれず,そ
のため後工程でチーズ染色を行っても,目的とする高伸
縮性の先染糸を得ることができない。また,弛緩熱処理
時の温度は,熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸や
糸条Bの種類により異なるが,前記の仮撚加工時の温度
と同じか,もしくはそれ以上が好ましく,その上限は糸
条が融着を開始する温度である。弛緩熱処理時の温度が
低すぎると,糸条の熱収縮と捲縮の固定が十分行われな
いうちに熱処理が終わるため,染色後の捲縮堅牢度が低
下しやすい。
未満の場合,熱収縮と捲縮の固定が十分行なわれず,そ
のため後工程でチーズ染色を行っても,目的とする高伸
縮性の先染糸を得ることができない。また,弛緩熱処理
時の温度は,熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸や
糸条Bの種類により異なるが,前記の仮撚加工時の温度
と同じか,もしくはそれ以上が好ましく,その上限は糸
条が融着を開始する温度である。弛緩熱処理時の温度が
低すぎると,糸条の熱収縮と捲縮の固定が十分行われな
いうちに熱処理が終わるため,染色後の捲縮堅牢度が低
下しやすい。
【0019】本発明では,弛緩熱処理を施した糸条をオ
ーバーフィード状態で捲密度0.2g/cm3 以下のチーズ
状パッケージに捲き取り,このチーズ状パッケージを染
色し, 目的とする高伸縮性スパンライク先染糸を得るも
のである。チーズ状パッケージの捲密度は,0.2g/cm
3 以下で,かつ糸条の捲き取りが可能で,捲き崩れしな
い範囲内にする必要がある。チーズ状パッケージの捲密
度が0.2g/cm3 より高いと, 糸条が緊張した状態で捲
き取られるため,このチーズ状パッケージを染色する
と,捲縮性が低下して捲縮堅牢度が悪くなり,不適当で
ある。弛緩熱処理によって捲縮を固定された糸条を0.2
g/cm3 以下の捲密度で捲き取るには,例えば前工程の
弛緩熱処理時のオーバーフィード率と同等,もしくは若
干低めのオーバーフィード率下に糸条を緊張させずにチ
ーズ状パッケージに捲き取ればよい。
ーバーフィード状態で捲密度0.2g/cm3 以下のチーズ
状パッケージに捲き取り,このチーズ状パッケージを染
色し, 目的とする高伸縮性スパンライク先染糸を得るも
のである。チーズ状パッケージの捲密度は,0.2g/cm
3 以下で,かつ糸条の捲き取りが可能で,捲き崩れしな
い範囲内にする必要がある。チーズ状パッケージの捲密
度が0.2g/cm3 より高いと, 糸条が緊張した状態で捲
き取られるため,このチーズ状パッケージを染色する
と,捲縮性が低下して捲縮堅牢度が悪くなり,不適当で
ある。弛緩熱処理によって捲縮を固定された糸条を0.2
g/cm3 以下の捲密度で捲き取るには,例えば前工程の
弛緩熱処理時のオーバーフィード率と同等,もしくは若
干低めのオーバーフィード率下に糸条を緊張させずにチ
ーズ状パッケージに捲き取ればよい。
【0020】ここでいうチーズ状パッケージの捲密度は
次式で求められる。 捲密度A=(g/ρ)/V ただし, gは捲取重量(g) ρは捲取繊維の比重 Vは捲取容量(cm3 )
次式で求められる。 捲密度A=(g/ρ)/V ただし, gは捲取重量(g) ρは捲取繊維の比重 Vは捲取容量(cm3 )
【0021】チーズ状パッケージの染色法としては,通
常の方法を採用することができ,例えば捲き取ったチー
ズ状パッケージをチーズ軸方向に20〜60%圧縮した後,
オーバーマイヤー染色機により染色すればよい。
常の方法を採用することができ,例えば捲き取ったチー
ズ状パッケージをチーズ軸方向に20〜60%圧縮した後,
オーバーマイヤー染色機により染色すればよい。
【0022】次に,本発明を図面により説明する。
【0023】図1は,本発明の染色を除く工程の一実施
態様を示す概略図である。図1において,まず,第1供
給ローラ3により,熱可塑性合成繊維マルチフィラメン
ト糸1をパッケージからガイド2を経て仮撚ゾーンに供
給し,仮撚付与装置5で撚を掛けながらて第1ヒータ4
で熱固定して仮撚加工糸Aとする。
態様を示す概略図である。図1において,まず,第1供
給ローラ3により,熱可塑性合成繊維マルチフィラメン
ト糸1をパッケージからガイド2を経て仮撚ゾーンに供
給し,仮撚付与装置5で撚を掛けながらて第1ヒータ4
で熱固定して仮撚加工糸Aとする。
【0024】上記で得られた仮撚加工糸Aを引き続いて
第1デリベリローラ6で流体処理ゾーンへオーバーフィ
ード状態で供給する。この場合,前述したように,仮撚
加工糸Aを単糸あるいは仮撚機の隣接する錘の仮撚糸を
複数本引き揃えて供給してもよい。同時に,第2供給ロ
ーラ7により糸条Bをパッケージからガイド8を経て流
体処理ゾーンに仮撚加工糸Aより高オーバーフイード率
で供給して空気噴射ノズル9で仮撚加工糸Aと糸条Bを
混繊,交絡させ,仮撚加工糸Aが芯糸,糸条Bが鞘糸と
なってループ毛羽や弛みを形成したスパンライクな複合
加工糸とする。
第1デリベリローラ6で流体処理ゾーンへオーバーフィ
ード状態で供給する。この場合,前述したように,仮撚
加工糸Aを単糸あるいは仮撚機の隣接する錘の仮撚糸を
複数本引き揃えて供給してもよい。同時に,第2供給ロ
ーラ7により糸条Bをパッケージからガイド8を経て流
体処理ゾーンに仮撚加工糸Aより高オーバーフイード率
で供給して空気噴射ノズル9で仮撚加工糸Aと糸条Bを
混繊,交絡させ,仮撚加工糸Aが芯糸,糸条Bが鞘糸と
なってループ毛羽や弛みを形成したスパンライクな複合
加工糸とする。
【0025】上記で得られた複合加工糸を,第2デリベ
リローラ10と第3デリベリローラ12との間の弛緩熱処理
ゾーンで第2ヒータ11によりオーバーフィード率60%以
上で弛緩熱処理する。引き続き第3デリベリローラ12と
捲取ローラ13間の捲取ゾーンをオーバーフィード状態に
して捲密度0.2g/cm3 以下でチーズ状パッケージ14に
捲き取った後,このチーズ状パッケージを染色するもの
である。
リローラ10と第3デリベリローラ12との間の弛緩熱処理
ゾーンで第2ヒータ11によりオーバーフィード率60%以
上で弛緩熱処理する。引き続き第3デリベリローラ12と
捲取ローラ13間の捲取ゾーンをオーバーフィード状態に
して捲密度0.2g/cm3 以下でチーズ状パッケージ14に
捲き取った後,このチーズ状パッケージを染色するもの
である。
【0026】図2は,本発明で得られる高伸縮性スパン
ライク先染糸の一実施態様を示す概略側面図である。図
2において,仮撚加工糸Aが高伸縮性スパンライク先染
糸の芯部に位置して高伸縮性を付与し,糸条Bが仮撚加
工糸Aと混繊しながら鞘糸となって表面にループ毛羽や
弛みを形成し,スパンライクな風合とボリューム感を付
与している。
ライク先染糸の一実施態様を示す概略側面図である。図
2において,仮撚加工糸Aが高伸縮性スパンライク先染
糸の芯部に位置して高伸縮性を付与し,糸条Bが仮撚加
工糸Aと混繊しながら鞘糸となって表面にループ毛羽や
弛みを形成し,スパンライクな風合とボリューム感を付
与している。
【0027】本発明に供する熱可塑性合成繊維マルチフ
ィラメント糸としては,ポリアミド,ポリエステル,ポ
リアクリロニトリル,ポリオレフィン等からなる繊維が
あげられる。
ィラメント糸としては,ポリアミド,ポリエステル,ポ
リアクリロニトリル,ポリオレフィン等からなる繊維が
あげられる。
【0028】また,糸条Bとしては,延伸糸や高配向未
延伸糸があるが,用途によっては通常の未延伸糸でもよ
く,素材は仮撚加工糸Aと同一であっても異っていても
よい。さらに,糸条Bは,非捲縮のなま糸,捲縮加工糸
あるいはこれらの併用のいずれでもよい。捲縮加工糸の
製造法としては,仮撚法,押し込み法,擦過法,加熱流
体法等があるが,流体攪乱処理時の交絡性がよく,スパ
ンライクな形態となりやすい仮撚法や加熱流体法で得ら
れる捲縮加工糸が好ましい。糸条Bの単糸繊度は特に限
定されるものではないが,1〜10デニール, 特に2〜7
デニールのものを用いると,仮撚加工糸との交絡性がよ
くなり,その剛直性によって得られる先染糸の伸縮応力
が高まり,スパンライクな風合とボリューム感を一層向
上させることができる。
延伸糸があるが,用途によっては通常の未延伸糸でもよ
く,素材は仮撚加工糸Aと同一であっても異っていても
よい。さらに,糸条Bは,非捲縮のなま糸,捲縮加工糸
あるいはこれらの併用のいずれでもよい。捲縮加工糸の
製造法としては,仮撚法,押し込み法,擦過法,加熱流
体法等があるが,流体攪乱処理時の交絡性がよく,スパ
ンライクな形態となりやすい仮撚法や加熱流体法で得ら
れる捲縮加工糸が好ましい。糸条Bの単糸繊度は特に限
定されるものではないが,1〜10デニール, 特に2〜7
デニールのものを用いると,仮撚加工糸との交絡性がよ
くなり,その剛直性によって得られる先染糸の伸縮応力
が高まり,スパンライクな風合とボリューム感を一層向
上させることができる。
【0029】次に,本発明でいうオーバーフィード率
は,次式で定義されるものである。 流体処理ゾーンの仮撚加工糸Aのオーバーフィード率
〔OF(1)〕
は,次式で定義されるものである。 流体処理ゾーンの仮撚加工糸Aのオーバーフィード率
〔OF(1)〕
【0030】
【数2】
【0031】流体処理ゾーンの糸条Bのオーバーフィー
ド率〔OF(2)〕
ド率〔OF(2)〕
【0032】
【数3】
【0033】弛緩熱処理ゾーンのオーバーフィード率
〔OF(3)〕
〔OF(3)〕
【0034】
【数4】
【0035】捲取ゾーンのオーバーフィード率〔OF
(4)〕
(4)〕
【0036】
【数4】
【0037】
【作 用】本発明においては, 熱可塑性合成繊維マルチ
フィラメント糸を撚角度45度以上で仮撚加工して得た加
工糸に弛緩熱処理して捲縮を固定する前に糸条Bと流体
攪乱処理を施すので,空気噴射ノズルの内部で糸が弛み
すぎの状態,いわゆるあそび状態になることがなく,安
定した流体噴射処理が可能である。
フィラメント糸を撚角度45度以上で仮撚加工して得た加
工糸に弛緩熱処理して捲縮を固定する前に糸条Bと流体
攪乱処理を施すので,空気噴射ノズルの内部で糸が弛み
すぎの状態,いわゆるあそび状態になることがなく,安
定した流体噴射処理が可能である。
【0038】また,仮撚加工糸Aより糸条Bのオーバー
フイード率を大きくして流体攪乱処理を施すので,仮撚
加工糸Aが芯糸,糸条Bが鞘糸となり,ループや弛みを
有する芯鞘構造のスパンライク加工糸が得られるととも
に,ループや弛みと混繊交絡効果で仮撚加工糸Aの有す
るトルクの方向性が低減し,安定化する。このため,仮
撚加工糸Aとして複数本を合糸して供給する場合も,流
体攪乱処理以降の加工を施す場合,仮撚加工糸の撚方向
が同じでも異なってもビリ等が発生することがなく,太
繊度の加工糸を得たい場合も安定した加工が可能であ
る。
フイード率を大きくして流体攪乱処理を施すので,仮撚
加工糸Aが芯糸,糸条Bが鞘糸となり,ループや弛みを
有する芯鞘構造のスパンライク加工糸が得られるととも
に,ループや弛みと混繊交絡効果で仮撚加工糸Aの有す
るトルクの方向性が低減し,安定化する。このため,仮
撚加工糸Aとして複数本を合糸して供給する場合も,流
体攪乱処理以降の加工を施す場合,仮撚加工糸の撚方向
が同じでも異なってもビリ等が発生することがなく,太
繊度の加工糸を得たい場合も安定した加工が可能であ
る。
【0039】さらに,流体攪乱処理した後,弛緩熱処理
に引き続いて0.2g/cm3 以下の捲密度でチーズ状パッ
ケージに捲き取り,このチーズ状パッケージを染色する
ので,糸条の潜在捲縮性が損なわれることなく,良好な
捲縮として発現し,綛染糸と同等の捲縮特性を有する熱
可塑性合成繊維マルチフィラメント糸の高伸縮性スパン
ライク先染糸を一連の簡単な工程で効率的に製造するこ
とができる。
に引き続いて0.2g/cm3 以下の捲密度でチーズ状パッ
ケージに捲き取り,このチーズ状パッケージを染色する
ので,糸条の潜在捲縮性が損なわれることなく,良好な
捲縮として発現し,綛染糸と同等の捲縮特性を有する熱
可塑性合成繊維マルチフィラメント糸の高伸縮性スパン
ライク先染糸を一連の簡単な工程で効率的に製造するこ
とができる。
【0040】
【実施例】次に,本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお,実施例における糸質物性と性状は次の方法
で評価した。
する。なお,実施例における糸質物性と性状は次の方法
で評価した。
【0041】(1) 糸質物性 JIS L-1090,合成繊維フィラメントかさ高加工糸試験方
法に基づいて評価した。 (2) 解舒性 コーン捲取機で捲き直しを行う際に,糸切れ状況を観察
し,次の3段階で評価した。 ○:良好, △:普通, ×:不良 (3) ビリの回数 長さ2mの加工糸の両端を把持し,その中点に試料デニ
ール当り1/300gの荷重を掛け, 懸垂したときに生じる旋
回数を測定して糸長1m当りの旋回数を求め,ビリの回
数(T/M)とした。 (4) ループ, 弛み F-INDEX TESTER (敷島紡績社製) を用い,ゲージを0.2m
m に設定してループ数を測定し、同様にして順次0.2mm
ピッチでゲージの設定を高くしてループ数を測定する。
これらの測定値のうち, 糸条10cm当りのループ数が20個
を超えるゲージの最大設定高さをループ,弛みの高さと
し,5回測定してその平均高さを求めた。また,その設
定高さでの糸条10cm当りのループ, 弛み数の平均個数を
求めた。 (5) 風合 コーン捲取機で捲き直しを行って得たコーンの表面を手
で触って, ポリエステル紡績糸10番双糸 (綿番手10番の
糸を2本S方向に60T/M 撚糸したもの。) をコーン捲き
したものと較べて,次の基準で評価した。 ○:ポリエステル紡績糸より風合が柔らかい。 △:ポリエステル紡績糸と同じ風合である。 ×:ポリエステル紡績糸より風合が硬い。
法に基づいて評価した。 (2) 解舒性 コーン捲取機で捲き直しを行う際に,糸切れ状況を観察
し,次の3段階で評価した。 ○:良好, △:普通, ×:不良 (3) ビリの回数 長さ2mの加工糸の両端を把持し,その中点に試料デニ
ール当り1/300gの荷重を掛け, 懸垂したときに生じる旋
回数を測定して糸長1m当りの旋回数を求め,ビリの回
数(T/M)とした。 (4) ループ, 弛み F-INDEX TESTER (敷島紡績社製) を用い,ゲージを0.2m
m に設定してループ数を測定し、同様にして順次0.2mm
ピッチでゲージの設定を高くしてループ数を測定する。
これらの測定値のうち, 糸条10cm当りのループ数が20個
を超えるゲージの最大設定高さをループ,弛みの高さと
し,5回測定してその平均高さを求めた。また,その設
定高さでの糸条10cm当りのループ, 弛み数の平均個数を
求めた。 (5) 風合 コーン捲取機で捲き直しを行って得たコーンの表面を手
で触って, ポリエステル紡績糸10番双糸 (綿番手10番の
糸を2本S方向に60T/M 撚糸したもの。) をコーン捲き
したものと較べて,次の基準で評価した。 ○:ポリエステル紡績糸より風合が柔らかい。 △:ポリエステル紡績糸と同じ風合である。 ×:ポリエステル紡績糸より風合が硬い。
【0042】実施例1 230d/48fのポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸
(複屈折50×10-3,比重1.38)を供給糸とし,F103S型仮
撚機(東芝機械株式会社製)を一部改造した仮撚機を使
用し,図1に示す工程に従い,撚方向Z,撚角度51度,
仮撚ゾーンにおける糸条の供給速度を65m/min ,引取
速度 100m/min (延伸倍率=1.53)とし,仮撚温度 2
25℃で延伸同時仮撚加工して150d/48fの仮撚加工糸Aを
得た。
(複屈折50×10-3,比重1.38)を供給糸とし,F103S型仮
撚機(東芝機械株式会社製)を一部改造した仮撚機を使
用し,図1に示す工程に従い,撚方向Z,撚角度51度,
仮撚ゾーンにおける糸条の供給速度を65m/min ,引取
速度 100m/min (延伸倍率=1.53)とし,仮撚温度 2
25℃で延伸同時仮撚加工して150d/48fの仮撚加工糸Aを
得た。
【0043】引き続いて隣接する錘の仮撚加工糸A(撚
方向はいずれもZ)3本を引き揃えてオーバーフィード
率7%で流体処理ゾーンに供給した。同時に,糸条Bと
して150d/72fのポリエチレンテレフタレート延伸糸3本
を引き揃えてオーバーフィード率55%で流体処理ゾーン
に供給し, 仮撚加工糸Aと糸条Bを4.5kg/cm2 の圧縮
空気を噴射するエアーノズル Hemajet 341TYPE(ヘバラ
イン社製)で流体攪乱処理して両糸条を混繊,交絡さ
せ,表面に多数のループ, 弛みを有する複合加工糸を得
た。
方向はいずれもZ)3本を引き揃えてオーバーフィード
率7%で流体処理ゾーンに供給した。同時に,糸条Bと
して150d/72fのポリエチレンテレフタレート延伸糸3本
を引き揃えてオーバーフィード率55%で流体処理ゾーン
に供給し, 仮撚加工糸Aと糸条Bを4.5kg/cm2 の圧縮
空気を噴射するエアーノズル Hemajet 341TYPE(ヘバラ
イン社製)で流体攪乱処理して両糸条を混繊,交絡さ
せ,表面に多数のループ, 弛みを有する複合加工糸を得
た。
【0044】次いで,ヒータ長 400mm,ヒータパイプ直
径4mm,ヒータ温度 225℃のヒータを用いてオーバーフ
ィード率 100%で弛緩熱処理した後,捲取ゾーンのオー
バーフィード率を1.5%に設定して,捲密度0.12g/cm
3 のチーズ状パッケージを捲き取った。
径4mm,ヒータ温度 225℃のヒータを用いてオーバーフ
ィード率 100%で弛緩熱処理した後,捲取ゾーンのオー
バーフィード率を1.5%に設定して,捲密度0.12g/cm
3 のチーズ状パッケージを捲き取った。
【0045】得られたチーズ状パッケージをチーズプレ
ス機でチーズ軸方向に50%圧縮し,高温高圧チーズ染色
機SAK−HKI型(澤村化学機械工業株式会社製)に
投入して常法により染色し,次いでコーン捲取機で捲き
直しを行った。
ス機でチーズ軸方向に50%圧縮し,高温高圧チーズ染色
機SAK−HKI型(澤村化学機械工業株式会社製)に
投入して常法により染色し,次いでコーン捲取機で捲き
直しを行った。
【0046】実施例2 仮撚加工での撚角度を46度,流体処理ゾーンのオーバー
フィード率を5%,弛緩熱処理ゾーンのオーバーフィー
ド率を65%,チーズ状パッケージの捲密度を0.18g/cm
3 にした以外は実施例1と同様に加工し,常法により染
色,コーン捲きを行った。
フィード率を5%,弛緩熱処理ゾーンのオーバーフィー
ド率を65%,チーズ状パッケージの捲密度を0.18g/cm
3 にした以外は実施例1と同様に加工し,常法により染
色,コーン捲きを行った。
【0047】実施例1,2の加工条件と,得られた高伸
縮性スパンライク先染糸の物性を表1に示す。
縮性スパンライク先染糸の物性を表1に示す。
【0048】比較例1〜6 実施例1で空気噴射処理で得られた複合加工糸を弛緩熱
処理しないで綛状にした後,常法の綛染法で先染糸とし
た。(比較例1)
処理しないで綛状にした後,常法の綛染法で先染糸とし
た。(比較例1)
【0049】また,実施例1で得た150d/48fの仮撚加工
糸Aを6本を引き揃えてオーバーフィード率7%で流体
処理ゾーンに供給し,糸条Bを供給することなく実施例
1と同様に流体攪乱処理と弛緩熱処理を施した後,捲取
ゾーンのオーバーフィード率を0.3%に設定して,捲密
度0.23g/cm3 のチーズ状パッケージを捲き取り,次い
で実施例1と同様に加工して先染糸を得た。 (比較例
2)
糸Aを6本を引き揃えてオーバーフィード率7%で流体
処理ゾーンに供給し,糸条Bを供給することなく実施例
1と同様に流体攪乱処理と弛緩熱処理を施した後,捲取
ゾーンのオーバーフィード率を0.3%に設定して,捲密
度0.23g/cm3 のチーズ状パッケージを捲き取り,次い
で実施例1と同様に加工して先染糸を得た。 (比較例
2)
【0050】次に, 弛緩熱処理時のオーバーフィード率
を52%にした以外は実施例2と同様にして加工した。
(比較例3)
を52%にした以外は実施例2と同様にして加工した。
(比較例3)
【0051】さらに,仮撚加工での撚角度を42度にした
以外は実施例2と同様にして加工した。 (比較例4)
以外は実施例2と同様にして加工した。 (比較例4)
【0052】次に,弛緩熱処理ゾーンのオーバーフィー
ド率を50%にした以外は比較例4と同様にして加工し
た。(比較例5)
ド率を50%にした以外は比較例4と同様にして加工し
た。(比較例5)
【0053】さらに,流体処理ゾーンの仮撚加工糸Aの
オーバーフイード率を15%にする以外は比較例4と同様
にして加工した。(比較例6)
オーバーフイード率を15%にする以外は比較例4と同様
にして加工した。(比較例6)
【0054】比較例1〜6の加工条件と得られた先染糸
の物性を表1に示す。
の物性を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1から明らかなように,本発明の実施例
1,2で得られた先染糸は,高伸縮性を有し,同一の仮
撚,空気噴射処理条件で製造した複合加工糸を綛染した
糸(比較例1)と比較しても,そん色のない優れた捲縮
特性を有するものであり,しかも,糸条の表面にループ
や弛みが多数存在し, 風合がスパンライクなものであっ
た。
1,2で得られた先染糸は,高伸縮性を有し,同一の仮
撚,空気噴射処理条件で製造した複合加工糸を綛染した
糸(比較例1)と比較しても,そん色のない優れた捲縮
特性を有するものであり,しかも,糸条の表面にループ
や弛みが多数存在し, 風合がスパンライクなものであっ
た。
【0057】一方,比較例1で得られた先染糸は,高伸
縮性とスパンライクな風合を有するものであったが,ビ
リが発生しやすく,解舒性が悪いものであった。また,
比較例2で得られた先染糸は,芯鞘構造を有していない
ためスパンライクな風合がなく,さらに,捲密度が大き
いため伸縮性も悪いものであった。
縮性とスパンライクな風合を有するものであったが,ビ
リが発生しやすく,解舒性が悪いものであった。また,
比較例2で得られた先染糸は,芯鞘構造を有していない
ためスパンライクな風合がなく,さらに,捲密度が大き
いため伸縮性も悪いものであった。
【0058】次に,弛緩熱処理ゾーンのオーバーフィー
ド率が低い比較例3,仮撚加工時の撚角度が小さい比較
例4及び6,仮撚加工時の撚角度と弛緩熱処理ゾーンの
オーバーフィード率が低い比較例5で得られた先染糸
は,伸長率等の捲縮特性が悪いものであった。
ド率が低い比較例3,仮撚加工時の撚角度が小さい比較
例4及び6,仮撚加工時の撚角度と弛緩熱処理ゾーンの
オーバーフィード率が低い比較例5で得られた先染糸
は,伸長率等の捲縮特性が悪いものであった。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば,通常の綛染糸と同程度
の捲縮特性を有するとともに,表面にループや弛みが存
在し,布帛にスパンライクな風合を付与することができ
る高伸縮性スパンライク先染糸を一連の加工で製造する
こが可能となり,従来の綛染法に較べて操業性の向上や
加工時間の短縮及び低生産コスト化を図ることができ
る。
の捲縮特性を有するとともに,表面にループや弛みが存
在し,布帛にスパンライクな風合を付与することができ
る高伸縮性スパンライク先染糸を一連の加工で製造する
こが可能となり,従来の綛染法に較べて操業性の向上や
加工時間の短縮及び低生産コスト化を図ることができ
る。
【図1】本発明の染色を除く工程の一実施態様を示す概
略図である。
略図である。
【図2】本発明で得られる高伸縮性スパンライク先染糸
の一実施態様を示す概略側面図である。
の一実施態様を示す概略側面図である。
1 熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸 2,8 ガイド 3 第1供給ローラ 4 第1ヒータ 5 仮撚付与装置 6 第1デリベリローラ 7 第2供給ローラ 9 空気噴射ノズル 10 第2デリベリローラ 11 第2ヒータ 12 第3デリベリローラ 13 捲取ローラ 14 チーズ状パッケージ A 仮撚加工糸 B 他の熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸
【数5】
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸
を撚角度45度以上として仮撚加工し,引き続き得られた
仮撚加工糸Aと他の熱可塑性合成繊維マルチフイラメン
ト糸Bとを,糸条Bのオーバーフイード率を仮撚加工糸
Aより大きくして流体攪乱処理して混繊,交絡させると
ともにループ及び弛みを形成させ,次いでオーバーフィ
ード率60%以上で弛緩熱処理を施した後,チーズ状パッ
ケージに捲密度0.2g/cm3 以下で捲き取り,前記チー
ズ状パッケージを染色することを特徴とする高伸縮性ス
パンライク先染糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5050088A JPH06240527A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 高伸縮性スパンライク先染糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5050088A JPH06240527A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 高伸縮性スパンライク先染糸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06240527A true JPH06240527A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12849292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5050088A Pending JPH06240527A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 高伸縮性スパンライク先染糸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06240527A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100635859B1 (ko) * | 2002-04-22 | 2006-10-18 | 주식회사 코오롱 | 스웨드 효과가 우수한 이수축 혼섬사의 제조방법 |
| US8261157B2 (en) | 2005-10-13 | 2012-09-04 | Ramot et Tel Aviv University Ltd. | Method of error correction in MBC flash memory |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP5050088A patent/JPH06240527A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100635859B1 (ko) * | 2002-04-22 | 2006-10-18 | 주식회사 코오롱 | 스웨드 효과가 우수한 이수축 혼섬사의 제조방법 |
| US8261157B2 (en) | 2005-10-13 | 2012-09-04 | Ramot et Tel Aviv University Ltd. | Method of error correction in MBC flash memory |
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