JPH0624112U - 再利用可能な屋根材の端部連結構造、及び保形具 - Google Patents

再利用可能な屋根材の端部連結構造、及び保形具

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JPH0624112U
JPH0624112U JP5014092U JP5014092U JPH0624112U JP H0624112 U JPH0624112 U JP H0624112U JP 5014092 U JP5014092 U JP 5014092U JP 5014092 U JP5014092 U JP 5014092U JP H0624112 U JPH0624112 U JP H0624112U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】幅方向の端部を互いに重ね合わせて嵌着するこ
とにより連結する構造の屋根材において、屋根材の連結
時、及びその取り外し時において、下方に配置されてい
る屋根材の下重ね部の部分が変形されるのを防止するこ
とである。 【構成】互いに連結される屋根材A、A′の下重ね部2
aと上重ね部3aとの間に保形具22を介装させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プレハブ建築等の屋根材として使用され、その建築物が取り壊され る際に、再利用可能な状態で取り外すことのできる屋根材の端部連結構造、及び 保形具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、平成4年6月8日付で、屋根面に屋根材を取付ける際に、各屋根 材の端部を、その形状のみによって互いに嵌着することにより、大きく変形され ることなく屋根材を取り外して、再利用できるようにすることを内容とする屋根 材の出願を行った。ここで、各屋根材は、その端部の形状のみによって嵌着する 構造であって、屋根材の連結時においては、上方に配置される屋根材の端部を無 造作に踏み付けて、各屋根材の端部を互いに連結し、その取り外し時においては 、取り外す側の屋根材の端部を持ち上げて傾斜させることにより、両屋根材の端 部の嵌着を解除している。屋根材は、薄鋼板をロール成形して形成されているた めに、その端部の連結時、及びその解除時において、下方に配置されている屋根 材が上方に配置されている屋根材と一体となって塑性変形されて、この屋根材を 再利用する場合に支障が生ずることもあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、再利用可能な屋根材において、一方の屋根材の端部の下重ね部に対 して他方の屋根材の端部の上重ね部を連結したり、又はこれを解除する際に、下 方に配置されている屋根材の下重ね部の部分が変形されるのを防止して、屋根材 の端部の連結、及びその解除の各作業を行い易くすると同時に、取り外された屋 根材の変形を防止することを課題としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本考案の採用した手段は、幅方向の中央部に少なく とも一つの樋状の溝部が設けられていると共に、その両端部に半山部が設けられ 、一方の半山部の頂部に下重ね部が設けられ、他方の半山部の頂部に上重ね部が 設けられて、全体として波形をしている二枚の屋根材を屋根面の傾斜方向と直交 する水平方向に相隣接させて、一方の屋根材の下重ね部を屋根面に固定して、こ の下重ね部の上方に、他方の屋根材の上重ね部を重ね合わせて両者を嵌着して互 いに連結し、屋根材の取外し時において、屋根材の下重ね部の側を持ち上げて傾 斜させることにより、各屋根材の幅方向の端部を連結している下重ね部と上重ね 部との嵌着を解除するようになっている再利用可能な屋根材の端部連結構造であ って、前記屋根材の下重ね部の断面形状に対応した所定長さの保形具を形成して 、この保形具を屋根材の下重ね部の上面に当てがって両者を屋根面に固定して、 連結状態において各屋根材の下重ね部と上重ね部との間に前記保形具を介装する ことにより、屋根材の連結時、及びその取り外し時において、屋根材の幅方向の 端部の連結部となっている下重ね部が変形されるのを防止するように構成したこ とである。
【0005】
【考案の作用】
一方の屋根材の端部の下重ね部の上方から他方の屋根材の端部の上重ね部を無 造作に押し付けて、両者の端部を互いに連結する際に、この一方の屋根材の下重 ね部の上面に装着された保形具の存在によって、一方の屋根材の下重ね部の部分 の変形が防止されるために、両屋根材が一体となって変形することなく、他方の 屋根材の上重ね部の部分のみが変形されて、両屋根材の端部が確実に嵌着される 。また、端部が連結された屋根材を取り外す際においても、保形具によって屋根 材の下重ね部の部分の変形が防止されるために、屋根面に固定されている一方の 屋根材の下重ね部の部分が、取り外そうとする他方の屋根材の上重ね部の部分と 一体となって変形されることがなくなる。このため、屋根材の取り外しが確実に 行なわれると同時に、取り外された屋根材の変形は殆どなくて、再利用可能とな る。
【0006】
【実施例】 以下、実施例を挙げて本考案を更に詳細に説明する。図1は屋根材Aの斜視図 であって、この屋根材Aは、所定幅の金属薄板をロール成型して、所定の長さに 切断したものである。この屋根材Aの幅方向の一端部には基板部1から上方に突 出して半山状をした第1半山部2が形成されており、その他端部には第1半山部 2より僅かに高さが高くて同じく半山状をした第2半山部3が形成されている。 そして、第1及び第2半山部2及び3の中央部には、第2半山部3と略同じ高さ の完全山部4が形成されており、この完全山部4の両側には、雨水の流れる溝部 5がそれぞれ形成されている。第1半山部2は、図2に示すように、基板部1に 対して鈍角をなす第1傾斜板部6の上端に下重ね部2aが接続して設けられた形 状である。この下重ね部2aの部分には、U溝部7が設けられ、このU溝部7は その底板7aが基板部1に対して平行になっており、U溝部7の外側壁7bの上 端には、この外側壁7bと鋭角をなし、かつ、第1傾斜板部6と逆の傾斜を有す る所定長さの第1外傾斜片8が設けられており、この第1外傾斜片8の下端部に は、その外側面から第1傾斜板部6の方向へ喰い込む形の溝状の第1嵌着凹部9 が形成されている。この第1嵌着凹部9の上壁9aと第1外傾斜片8とのなす角 度は図から明らかなように、略90°になっている。第1傾斜板部6には、U溝 部7の底板7aより下側で、第1嵌着凹部9の方向に所定の深さ喰い込む溝状の 第2嵌着凹部10が形成されている。この第2嵌着凹部10の上壁10bと第1 傾斜板部6との屈曲部10aは小さな円弧面に形成されており、また、第2嵌着 凹部10の上壁10bは内部側が基板部1に対して僅かに上向きに傾斜した面に なっている。
【0007】 第2半山部3は、図3に示すように、複数の屋根材Aを屋根面の傾斜方向と直 交する方向に並べてこの屋根面に設けられた梁部材に固定する際に、隣接する屋 根材Aの第1半山部2の上部に載置されるもので、第1半山部2の第1傾斜板部 6と逆向きに傾斜した第2傾斜板部11を備えている。この第2傾斜板部11の 上部に上重ね部3aが設けられて、この上重ね部3aには、基板部1に対して平 行で、かつ、第2傾斜板部11から外側に向けて所定長さ延びる頂板12が設け られている。そして、第2傾斜板部11の上端部であって、上重ね部3aを構成 している部分には、第1嵌着凸部13が内側に突設されている。また、頂板12 の外側端には、第2傾斜板部11と頂板12とのなす角度と略同じ角度で下向き に傾斜した所定長さの第2外傾斜片14が設けられている。この第2外傾斜片1 4の下部は、第1嵌着凸部13の方向に向けて屈曲されて、第2嵌着凸部15が 形成されている。この第2嵌着凸部15は、基板部1と略平行な上係止片15a と、この上係止片15aの端部から下向きに鋭角に折曲して形成された長さの短 い支持片15bとを備えている。第2外傾斜片14と第2嵌着凸部15の上係止 片15aとを接続する湾曲部15cの内側面は円弧面になっており、また、支持 片15bは湾曲部15cとは逆向きの弧状に形成されている。このようにして、 第2半山部3の上重ね部3aの部分に相対向して設けられた第1及び第2の各嵌 着凸部13、15は、第1半山部2の下重ね部2aの部分に設けられた第1及び 第2の各嵌着凹部9、10と対応している。
【0008】 完全山部4は、第2半山部3と略同じ高さを有して、その第3傾斜板部16と 頂板17は、第2半山部3の第2傾斜板部11及び頂板12と同じ形に形成され ている。また、頂板17の他端部には第3傾斜板部16と逆向きの傾斜を有する 第4傾斜板部19が形成されており、第3及び第4の各傾斜板部16、19の上 端部は内側に溝状に折曲形成されて、第3及び第4の各嵌着凹部18、21がそ れぞれ対向して形成されている。
【0009】 図4に示す保形具22は、屋根材の第1半山部2の下重ね部2aの上部に載置 固定されるものである。この保形具22は屋根材Aの板厚より厚く、かつ、所定 長さ(後述する固定具27の幅の約2倍)の鋼板を、屋根材Aの第1半山部2の 下重ね部2aの断面形状に対応するように湾曲させて形成されている。この保形 具22には、断面U状のU溝部23がその長さ方向に設けられており、このU溝 部23はその底板部23aを、屋根材Aの下重ね部2aのU溝部7の底板7aに 載置される。この保形具22は、そのU溝部23の一方の側壁部23bの上端か ら外側下方に向けて傾斜した外ガイド部24と、その他方の側壁部23bの上端 から外ガイド部24と逆向きに傾斜した内ガイド部25とが形成されており、U 溝部23の中心部にはボルト孔26が開けられている。外ガイド部24の先端部 は、略90°内向きに湾曲されて円弧状の湾曲部24aが形成され、この湾曲部 24aより先端は、短かい係止片24bになっている。内ガイド部25は外ガイ ド部24より幅が狭く、その下端に係止片等は形成されていない。
【0010】 屋根材Aを屋根の梁に固定する固定具27は所定の幅を有する厚手の金属板か ら製作されており、図4に示すように、所定の間隔(屋根材Aの第1半山部2と 完全山部4との間隔)をおいてその固定部28から上方へ突出する支持山部29 が一対形成されている。この支持山部29の上部は逆U字状に形成された頭部3 1になっており、この頭部31の下部は、その両下端から外側下向へ緩やかに傾 斜した後、八の字状に固定部28の方向へ延びて形成された一対の脚部32、3 2になっている。一つの支持山部29はその頭部31の頂板31aにより、屋根 材Aの第1半山部2の下重ね部2aのU溝部7の底板7aを支持するもので、こ の頂板31aの幅はU溝部7の底板7aの幅より僅かに広くなっており(図5参 照)、その中央部には底板7aを固定するためのボルト孔33が開けられている 。また、頭部31の幅は、その頂板31aで第1半山部2のU溝部7の底板7a を支持した状態で、第1半山部2の第1嵌着凹部9の内側部と、その第2嵌着凹 部10の内側部との間に充分の隙間が形成される寸法になっている。固定具27 の固定部28には、この固定具27を後述する梁部材42に溶接により固定する ための溶接孔34が適数開けられている。
【0011】 固定具27の一方の支持山部29は、屋根材Aの完全山部4を支持するもので 、その上部には、図4に示すように、止め具35が取付けられる。この止め具3 5の長さは、前記保形具22の長さと略同じで、その幅方向の中央部には所定幅 で略平坦な支持板部36が設けられており、この支持板部36の中心部には、所 定深さの円錐状の窪み部37が形成されている。支持板部36の両側には、この 支持板部36から下向きに同じ角度で傾斜した傾斜片38が一対設けられており 、各傾斜片38の下部は互いに内側に向けて支持板部36と平行に屈曲させられ て、この屈曲部が嵌着凸部39になっており、各嵌着凸部39の内側端は下方に 略90°折曲されている。この止め具35は、その向きを固定具27の向きと直 交させて、その窪み部37を、図7に示すように、固定具27の支持山部29の 頭部31の上に載置し、窪み部37の中心部に開けた孔37a及び固定具27の 頭部31のボルト孔33に挿入されたボルト41により、支持山部29に取付け られる。
【0012】 固定具27を支持する梁部材42は、図4に示すように、コの字形のアングル 材で構成されており、この梁部材42は屋根面と直交する水平方向に沿って棟部 から軒部の間に所定の間隔で配置される。固定具27を梁部材42に取りつける には、その固定部28を梁部材42の上部に載置して、この固定部28の各溶接 孔34の部分で梁部材42の上面に溶着する。このように、屋根面の梁部材42 に固定された固定具27に屋根材Aを取付けるには、屋根材Aの第1半山部2を 、図5に示すように、止め具35が取付けられていない固定具27の支持山部2 9に載せ、その下重ね部2aのU溝部7の底板7aを支持山部29の頭部31の 頂板31aにより支持する。次いで、屋根材Aの下重ね部2aのU溝部7の底板 7aに、支持山部29の頭部31のボルト孔33と同心のボルト孔43を開けて 、この下重ね部2aに保形具22を載置する。この時、下重ね部2aの第1外傾 斜片8の上部に、保形具22の内ガイド部25を載せ、かつ、そのボルト孔26 をU溝部7の底板7aのボルト孔43と同心にする。このようにして下重ね部2 aに保形具22を載置すると、保形具22はそのU溝部23が、下重ね部2aの U溝部7により支持され、かつ、その外ガイド部24が下重ね部2aの第1傾斜 板部6の第1嵌着凹部9より上側で支持される。この時、保形具22は、その外 ガイド部24の湾曲部24aが屋根材Aの第2嵌着凹部10の屈曲部10aの外 側面に嵌合し、又その係止片24bが屋根材Aの第2嵌着凹部10の上壁10b の下面に当接する。次いで、保形具22のボルト孔26に挿入したボルト44及 びナット45により、該保形具22及び屋根材Aの第1半山部2の下重ね部2a を、固定具27の支持山部29に固定する。同様にして、屋根材Aの第1半山部 2の下重ね部2aの別の部分、及び当該部分に載置された別の保形具22を、棟 部から軒部にかけて設けられた別の梁部材42の各固定具27の支持山部29に それぞれ固定する。
【0013】 このようにして、全ての固定具27の一方の支持山部29に、第1半山部2が 保形具22と共に固定された屋根材Aに対して、別の屋根材を取りつけるために は、屋根材Aに対して別の屋根材A′を屋根面と直交する方向に配置して、屋根 材Aの第1半山部2の上部に、別の屋根材A′の第2半山部3を重ね合わせる。 この時、屋根材A′の第2半山部3は、図5に示すように、その第1嵌着凸部1 3が、屋根材Aの第1半山部2に固定された全ての保形具22の内ガイド部25 により、また、その第2嵌着凸部15の支持片15bが、保形具22の外ガイド 部24によりそれぞれ支承される。この状態で、作業者が屋根材A′の第2半山 部3の上重ね部3aを無造作に踏み付けると、この上重ね部3aが押し下げられ て弾性変形し、その第1嵌着凸部13及び第2嵌着凸部15の支持片15bが、 保形具22の内ガイド部25及び外ガイド部24の上面を滑りながら下降して、 それぞれ両側に開かれる。そして、屋根材A′の第2半山部3の第1嵌着凸部1 3が保形具22の内ガイド部25の下端を通過し、また屋根材A′の第2半山部 3の第2嵌着凸部15の支持片15bが保形具22の外ガイド部24の湾曲部2 4aを通過すると、屋根材A′の第2半山部3の第1嵌着凸部13及び第2嵌着 凸部15を両側へ開いていた力がなくなるので、両者は原形状に復元する。この ため、屋根材A′の第2半山部3の第1嵌着凸部13が屋根材Aの第1半山部2 の第1嵌着凹部9に嵌着し、また屋根材A′の第2半山部3の第2嵌着凸部15 が屋根材Aの第1半山部2の第2嵌着凹部10に嵌着するので、図6に示すよう に、屋根材A′の第2半山部3が、保形具22を介して屋根材Aの第1半山部2 の上部に一体的に連結される。
【0014】 この時、屋根材A′の完全山部4は、その第3及び第4嵌着凹部18、21の 直下の突出部18a及び21aが、図7に2点鎖線で示すように、複数の止め具 35の両傾斜片38,38により支承されている。従って、作業者がこの完全山 部4を踏み付けると、その上部が弾性変形して、その第3及び第4嵌着凹部18 及び21の直下の突出部18a及び21aが止め具35の両傾斜片38,38に より両側に開かれる。そして、完全山部4の第3及び第4の各嵌着凹部18及び 21の直下の突出部18a及び21aが、それぞれ止め具35の両側の嵌着凸部 39、39の下方に達すると元の状態に戻るので、第3及び第4の各嵌着凹部1 8及び21は、図7に実線で示すように、止め具35の両嵌着凸部39、39に それぞれ嵌着される。そして、この屋根材A′の第1半山部2は、図5において 、屋根材Aの第1半山部2を固定具27の一方の支持山部29に取り付けたのと 同様にして、別の固定具(図示しない)の一方の支持山部に保形具22と一体と なって取り付けられる。この様にして、複数の屋根材Aが屋根面の傾斜方向と直 交する方向に沿って互いに連結されると同時に、梁部材42に固定されて、屋根 葺き工事が行なわれる。
【0015】 上記の屋根葺き工事において、屋根材Aの第1半山部2の下重ね部2aの部分 を、固定具27の一方の支持山部29の頭部31に取付ける際に、この第1半山 部2の下重ね部2aの上部に保形具22を一体的に取り付けたことにより、一方 の屋根材Aの下重ね部2aに載置された状態となっている別の屋根材A′の上重 ね部3aを作業者が踏み付けても、屋根材Aの下重ね部2aは、殆ど変形されな い。図12は、各屋根材A、A′の端部の連結部分を示す平面図であって、保形 具22を使用しない場合には、一方の屋根材Aの下重ね部2aと、他方の屋根材 A′の上重ね部3aとが全面で密着するが、本考案のように、両者の間に保形具 22を介装させると、この保形具22の部分においてのみ、この保形具22を介 して一方の屋根材Aの下重ね部2aと、他方の屋根材A′の上重ね部3aとが密 着する構造となって、両者の接触面積が著しく小さくなるので、屋根材の連結の ための踏み付け力も小さくなる。この結果、屋根材の連結のための労力が軽減さ れる。なお、図12において、Pは、屋根面の傾斜方向を示す。
【0016】 次に、上記のようにして形成された屋根面から、屋根材を取り外す場合につい て説明すると、最初に作業者は屋根材A′の第1半山部2及び保形具22を固定 具27の支持山部29の頭部31に取り付けていた全てのボルト44を取り外す 。次いで、作業者が屋根材A′の第1半山部2の側を持ち上げると、図8に示す ように、その完全山部4の第3傾斜板部16の第3嵌着凹部18は、第4傾斜板 部19の第4嵌着凹部21の係合する止め具35の一つの嵌着凸部39を軸とし て反時計方向へ回転させられる。このため、完全山部4の第3傾斜板部16の第 3嵌着凹部18と止め具35の嵌着凸部39との嵌着が外れる。そして、この両 者の嵌着が外れたならば、図9に示すように、屋根材A′を更に反時計方向に回 転させつつ、屋根材A′の第4嵌着凹部21が止め具35の嵌着凸部39から抜 け出す方向(図の左方向)へ押す。そして、屋根材A′の完全山部4と止め具3 5との嵌着が解除されたならば、図10に示すように、屋根材A′の第2半山部 3の近傍の基板部1を、図8の場合と同様に反時計方向に僅かに回転させる。こ の時、屋根材A′の第2半山部3の第2傾斜板部11は、屋根材Aの第1半山部 2の下重ね部2aに取付けられた保形具22の内ガイド部25の上端部に当接し ている近傍で弾性変形して開き、その第1嵌着凸部13が第1半山部1の第1嵌 着凹部9から抜け出す。これにより、屋根材A′の第1嵌着凸部13は屋根材A の第1嵌着凹部9との嵌着が外れて、実線で示す状態になる。この状態において は、屋根材A′の第2外傾斜片14の第2嵌着凸部15は、屋根材Aの第1半山 部2の第1傾斜板部6の第2嵌着凹部10に対してなお嵌着している。従って、 屋根材A′の第2傾斜板部11を実線の位置から、同図で2点鎖線で示すように 、更に反時計方向に僅かに回転させると、屋根材A′は、その第2嵌着凸部15 の湾曲部15cが保形具22の外ガイド部24の湾曲部24aを中心として同方 向へ回転する。この時、屋根材Aの保形具22の外ガイド部24の係止片24b に係止していた屋根材A′の第2嵌着凸部15の上係止片15aに対して、屋根 材A′の第2外傾斜片14が開いた状態になると共に、この上係止片15aの側 が屋根材Aの第2嵌着凹部10内に押し込まれる。このように、屋根材A′の第 2嵌着凸部15の上係止片15aの側が屋根材Aの第2嵌着凹部10内に押し込 まれると、屋根材A′の第2嵌着凸部15の支持片15bが、屋根材Aの第2嵌 着凹部10の湾曲部10cに圧接される。この状態で、屋根材A′の第2半山部 3の第2傾斜板部11を、さらに同方向に回転させると、屋根材A′の第2嵌着 凸部15の上係止片15aが屋根材Aの第2嵌着凹部10内に押し込まれるので 、その支持片15bは屋根材Aの第2嵌着凹部10の湾曲部10cに当接する部 分が支点となって、屋根材A′の第2嵌着凸部15の湾曲部15cの部分を保形 具22の湾曲部24aから離れる方向へ押す。このため、屋根材A′の第2嵌着 凸部15の湾曲部15cと、屋根材Aの保形具22の湾曲部24aとの係合が解 除される。従って、図11に示すように、屋根材A′を同方向へさらに回転させ て、その第1嵌着凸部13を屋根材Aの保形具22の上方へ移動させると、屋根 材A′の第2嵌着凸部15の上係止片15aが、屋根材Aの第1傾斜板部6の第 2嵌着凹部10から抜け出して、屋根材A′の上重ね部3aの屋根材Aの下重ね 部2aに対する嵌着が解除されて、両者が分離される。
【0017】 ここで、上述のように屋根材の連結を解除する際には、図10に示すように、 固定具27に取付けられた屋根材Aの第1半山部2に対して、取り外す側の屋根 材A′の第2半山部3を反時計方向に回転させるが、この際、屋根材Aの下重ね 部2aの第1嵌着凹部9の上壁9aに対して、屋根材A′の上重ね部3aの第1 嵌着凸部13の係合が外れるまでは、この上壁9aに対して第1嵌着凸部13が 圧接された状態で回転することになる。このため、屋根材Aの第1半山部2の下 重ね部2aは、その第1外傾斜片8がU溝部7の外側壁7bに対して開く方向に 回転させる力を受けることになる。第1外傾斜片8がこの様な力を受けて反時計 方向に回転して変形しようとしても、第1外傾斜片8はその上面を保形具22の 内ガイド部25により押さえられているので、変形することができない。従って 、第1外傾斜片8及びこの第1外傾斜片8に接続するU溝部7の外側壁7b側が 変形するのを防止される。次いで、固定された側の屋根材Aの下重ね部2aの第 1嵌着凹部9に対する取り外す側の屋根材A′の上重ね部3aの第1嵌着凸部1 3の嵌着が外れると、この屋根材A′は保形具22の外ガイド部24の湾曲部2 4aの部分を軸として回転するが、この時、保形具22の湾曲部24aで屋根材 A′から受ける力を支持する。保形具22がない場合には、この力は、屋根材A の第1傾斜板部6の第2嵌着凹部10より上部の部分に作用して、この第2嵌着 凹部10及びその上部が変形することがあるが、保形具22の存在によってその 変形が防止される。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、屋根面の傾斜方向と直交する方向に隣接して配置した各屋根材を互 いに連結する場合には、隣接する一方の屋根材の下重ね部を屋根面に固定して、 この下重ね部の上方に、他方の屋根材の上重ね部を重ね合わせて両者を嵌着して 互いに連結し、屋根材の取り外し時においては屋根材の下重ね部の側を持ち上げ て傾斜させることにより、各屋根材の幅方向の端部を連結している下重ね部と上 重ね部との嵌着を解除するようになっている再利用可能な屋根材の端部連結構造 において、屋根材の下重ね部の断面形状に対応した所定長さの保形具を屋根材の 下重ね部の上面に当てがって両者を屋根面に固定し、連結状態において各屋根材 の下重ね部と上重ね部との間に保形具を介装することとしたので、屋根材の端部 連結時、及びその取り外し時において、屋根面に固定された側の屋根材の下重ね 部の部分が変形されるのが効果的に防止される。このため、屋根面から屋根材を 取り外しても、この屋根材は元の形状を維持しているため、支障なく再利用でき る。また、屋根材の連結状態においては、保形具が配置されている部分において のみ、この保形具を介して連結すべき屋根材の下重ね部と上重ね部とが密着する ために、保形具を使用しない場合に比較して、屋根材の連結部の密着面積が著し く小さくなる。このため、屋根材の連結、及びその取り外しの作業に要する力が 小さくて済み、その労力が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の屋根材Aの斜視図である。
【図2】屋根材Aの第1半山部2の部分の拡大断面図で
ある。
【図3】屋根材Aの第2半山部3の部分の拡大断面図で
ある。
【図4】屋根材Aを屋根面に取付けるための保形具22
及び固定具27の分解斜視図である。
【図5】相隣接する一方の屋根材Aの下重ね部2aと、
他方の屋根材A′の上重ね部3aとの連結時における断
面図である。
【図6】相隣接する一方の屋根材Aの下重ね部2aと、
他方の屋根材A′の上重ね部3aとの連結部の断面図で
ある。
【図7】屋根面に取付けられた屋根材A′の完全山部4
の部分の断面図である。
【図8】屋根材A′を取り外している途中における完全
山部4の部分の断面図である。
【図9】止め具35から取り外された屋根材A′の完全
山部4の部分の断面図である。
【図10】相隣接する一方の屋根材Aの下重ね部2aと
他方の屋根材A′の上重ね部3aとの連結部の解除開始
時の断面図である。
【図11】相隣接する一方の屋根材Aの下重ね部2aと
他方の屋根材A′の上重ね部3aとの連結部の解除後の
断面図である。
【図12】各屋根材A、A′の端部の連結部分を示す平
面図である。
【符号の説明】
A,A′:屋根材 2:第1半山部 2a:下重ね部 3:第2半山部 3a:上重ね部 5:溝部 22:保形具

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向の中央部に少なくとも一つの樋状
    の溝部が設けられていると共に、その両端部に半山部が
    設けられ、一方の半山部の頂部に下重ね部が設けられ、
    他方の半山部の頂部に上重ね部が設けられて、全体とし
    て波形をしている二枚の屋根材を屋根面の傾斜方向と直
    交する水平方向に相隣接させて、一方の屋根材の下重ね
    部を屋根面に固定して、この下重ね部の上方に、他方の
    屋根材の上重ね部を重ね合わせて両者を嵌着して互いに
    連結し、屋根材の取外し時において、屋根材の下重ね部
    の側を持ち上げて傾斜させることにより、各屋根材の幅
    方向の端部を連結している下重ね部と上重ね部との嵌着
    を解除するようになっている再利用可能な屋根材の端部
    連結構造であって、前記屋根材の下重ね部の断面形状に
    対応した所定長さの保形具を形成して、この保形具を屋
    根材の下重ね部の上面に当てがって両者を屋根面に固定
    して、連結状態において各屋根材の下重ね部と上重ね部
    との間に前記保形具を介装することにより、屋根材の連
    結時、及びその取り外し時において、屋根材の幅方向の
    端部の連結部となっている下重ね部が変形されるのを防
    止するように構成したことを特徴とする再利用可能な屋
    根材の端部連結構造。
  2. 【請求項2】 屋根材の一方の半山部の頂部に設けられ
    た下重ね部の断面形状に対応する形状をしていて所定の
    長さを有し、屋根材の連結時において、屋根材の下重ね
    部の上面に当てがわれて、この下重ね部と一体となって
    屋根面に固定されることを特徴とする保形具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09184252A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Douichi Kinzoku Kogyo Kk アーチ型屋根用屋根板及び吊子
JP2017110445A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 Jfe鋼板株式会社 折板屋根改修用金具

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JPH0469530U (ja) * 1990-10-29 1992-06-19

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