JPH06241264A - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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JPH06241264A
JPH06241264A JP4746693A JP4746693A JPH06241264A JP H06241264 A JPH06241264 A JP H06241264A JP 4746693 A JP4746693 A JP 4746693A JP 4746693 A JP4746693 A JP 4746693A JP H06241264 A JPH06241264 A JP H06241264A
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chamber
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shock absorber
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Naoyuki Yoshimura
直行 吉村
Etsuro Nakada
悦郎 中田
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 インナーチューブからアウターチューブに向
う放電の発生を防止し、高い減衰力変化巾を得るように
する。 【構成】 一方の電極部材たるシリンダ1の外側に他方
の電極部材たるインナーチューブ10と、その外側にア
ウターチューブ11を配設し、両チューブの間に液室R
3と気体室R4とからなるリザーバ室R2を形成してな
り、更にピストン部における伸側チェック弁3aを介し
てピストン側室をロッド側室に連通させ、シリンダとイ
ンナーチューブとの間にロッド側室とリザーバ室とに連
通する制御用隙間Sを形成してなり、又、リザーバ室が
シリンダの下端部に配設のベースバルブ部14における
圧側チェック弁14cを介してピストン側室に連通され
てなり、両端部を絶縁材8,8aを介してベアリング1
2とバルブボディ14aに結合させている電気粘性流体
を利用した緩衝器において、前記気体室内に電気的絶縁
性の高い気体を封入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気粘性流体が印加
電圧によってその粘性を変化させる性質を利用して発生
減衰力の調整を可能にする緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電機粘性流体を利用した緩衝器
として、特願平4−193339号に開示したようなも
のが開発されている。
【0003】この緩衝器は図2に示すように、一方の電
極部材たるシリンダ1の外側に他方の電極部材たるイン
ナーチューブ10を配設し、インナーチューブ10の外
側にアウターチューブ11を配設し、インナーチューブ
10とアウターチューブ11との間に気体室R4と液室
R3とからなるリザーバ室R2を形成してなり、更にシ
リンダ1内にピストン部3を摺動可能に収装して該シリ
ンダ1内にロッド側室Aとピストン側室Bとを区画形成
する一方でピストン部3における伸側チェック弁3aを
介してピストン側室Bをロッド側室Aに連通させ、シリ
ンダ1とインナーチューブ10との間にロッド側室Bと
リザーバ室R2とに連通する制御用隙間Sを形成してな
り、又、リザーバ室R2がシリンダ1の下端部に配設の
ベースバルブ部14における圧側チェック弁14cを介
してピストン側室Bに連通されてなり、前記シリンダ1
とインナーチューブ10との各両端部を絶縁材8,8a
を介してベアリング12とベースバルブのバルブボディ
14aに結合させているものである。
【0004】上記の緩衝器では、緩衝器の伸縮作動時
に、一方の電極部材たるシリンダ1及び他方の電極部材
たるインナーチューブ10にコントローラCと電線E
1,E2より所定の電圧が印加されると、両方の電極部
材間に形成されている制御用隙間Sに電界が発現され
る。
【0005】該電界の発現は、そこに介在している、即
ち、そこを流通している電気粘性流体の粘性が硬化傾向
に瞬時に変化されることになり、それ故、該粘性が変化
された電気粘性流体は、以降、該制御用隙間Sを電気粘
性流体が流通することを妨げる傾向に作用する。
【0006】その結果、ロッド側室Aからの電気粘性流
体の流出性が妨げられることになって、ピストン部3の
シリンダ1内での摺動性が妨げられることになり、これ
が減衰作用として発現されて、ピストンロッド2のシリ
ンダ1内への没入性及びピストンロッド2のシリンダ1
内からの突出性が妨げられ、緩衝器が所謂緩衝器として
機能することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような緩衝器では、普通気体室R4には空気やチッソか
らなる気体が封入されており、これらの気体は絶縁耐力
は電気粘性流体の絶縁耐力より低いものである。
【0008】この為、高い減衰力変化巾を得ようとして
シリンダ1とインナーチューブ10に高電圧を印加する
とインナーチューブ10から気体室R4を通過してアウ
ターチューブ11に向って放電が発生し、実質的に高電
圧を印加できず、結果として高い減衰力変化巾が得られ
ない可能性がある。
【0009】そこで、本発明の目的は高電圧を印加して
も放電が発生せず、高い減衰力変化巾が得られる緩衝器
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の構成は、一方の電極部材たるシリンダ
の外側に他方の電極部材たるインナーチューブを配設
し、インナーチューブの外側にアウターチューブを配設
し、インナーチューブとアウターチューブとの間に液室
と気体室とからなるリザーバ室を形成してなり、更にシ
リンダ内にピストン部を摺動可能に収装して該シリンダ
内にロッド側室とピストン側室とを区画形成する一方で
ピストン部における伸側チェック弁を介してピストン側
室をロッド側室に連通させ、シリンダとインナーチュー
ブとの間にロッド側室とリザーバ室とに連通する制御用
隙間を形成してなり、又、リザーバ室がシリンダの下端
部に配設のベースバルブ部における圧側チェック弁を介
してピストン側室に連通されてなり、前記シリンダとイ
ンナーチューブとの各両端部を絶縁を介して材ベアリン
グとベースバルブのバルブボディに結合させている電気
粘性流体を利用した緩衝器において、前記気体室に電気
的絶縁性の高い気体を封入したことを特徴とするもので
ある。
【0011】
【作用】シリンダとインナーチューブに電圧を印加した
とき、気体室の気体が絶縁してインナーチューブからア
ウターチューブに向う放電の発生を防止する。
【0012】
【実施例】以下、図示した実施例に基いてこの発明を詳
細に説明すると、図1に示す実施例はこれが自動車用と
される電気粘性流体を利用した緩衝器であって、該緩衝
器は、シリンダ1と、インナーチューブ10と、アウタ
ーチューブ11と、を有してなり、所謂複筒型に対する
三重筒型に形成されてなる。
【0013】緩衝器は通常の三重筒等からなる多重式の
油圧緩衝器であってもよい。
【0014】図1のシリンダ1は、所謂単管構造に形成
されてその内部にピストンロッド2を出没自在に挿通さ
せると共に、その内部に摺動可能に収装されたピストン
部3によって区画形成されたロッド側室Aとピストン側
室Bとを有してなる。
【0015】そして、ロッド側室Aとピストン側室Bに
は電圧印加時にその粘性が変化される電気粘性流体が充
満されている。
【0016】また、シリンダ1は、その上端がその中央
部にピストンロッド2を挿通させるベアリング部材12
に絶縁材8を介して接続された状態で閉塞されてなり、
該ベアリング部材12は、インナーチューブ10の上端
をも絶縁材8の配在下に閉塞するとしている。
【0017】尚、ベアリング部材12は、シール部材1
6を保持すると共にピストンロッド2を挿通させるキャ
ップ部材13の下端側内周に接続されている。
【0018】キャップ部材13は、その下端側にアウタ
ーチューブ11の上端を接続させている。
【0019】そしてまた、シリンダ1は、その下端がベ
ースバルブ部14によって閉塞される、即ち、ベースバ
ルブ部14を形成するバルブボディ14aの外周に絶縁
材8aを介して接続された状態で閉塞されている。
【0020】そして、このバルブボディ14aは、イン
ナーチューブ10の下端をも絶縁材8aの配在下に閉塞
するとしている。
【0021】尚、バルブボディ14aは、その下方に配
設されたボトム部材15に接続された状態で支持されて
なるとし、該ボトム部材15は、その上端側にアウター
チューブ11の下端を連設させている。
【0022】ベースバルブ部14は、バルブボディ14
aに開穿されたポート14b及び該ポート14bの上端
側を閉塞するように配設された圧側チェック弁14cを
介してピストン側室Bをインナーチューブ10とアウタ
ーチューブ11との間に形成されるリザーバ室R2に連
通させるとしている。
【0023】リザーバ室R2は液室R3と気体室R4と
からなり、気体室R4には大気圧又は加圧された6フッ
化硫黄や2フッカ2クロロメタン等からなる空気やチッ
ソに比べて電気的絶縁性の高い気体が封入されている。
【0024】ピストン部3は、そのピストンボディ3c
に開穿されたポート3d及び該ポート3dの上端側を閉
塞するように配設された伸側チェック弁3aを介してピ
ストン側室Bをロッド側室Aに連通させるとしている。
【0025】一方、シリンダ1の上端部にはポート1a
が開穿されていて、該ポート1aを介してロッド側室A
がシリンダ1の外部、即ち、シリンダ1と該シリンダ1
の外部に配設されたインナーチューブ10との間に形成
される制御用隙間Sに連通するとしている。
【0026】該制御用隙間Sの間隔は、約1mm程度と
されており、この実施例にあっては、前記したシリンダ
1又はインナーチューブ10の所謂肉厚の調整によって
設定されるとしている。
【0027】インナーチューブ10の下端部には、ポー
ト10aが開穿されていて、該ポート10aを介して制
御用隙間Sとリザーバ室R2とが連通するようにしてい
る。
【0028】これによって、制御用隙間Sを流通する電
気粘性流体は、常にリザーバ室R2に流入する傾向にな
る。
【0029】絶縁材8,8aは合成樹脂、セラミック材
等で成形され、その外周に小径部と大径部を有し、小径
部外周にシリンダ1の上下端を嵌合させ、大径部外周に
インナーシリンダ10の上下端を嵌合させている。
【0030】シリンダ1よりインナーチューブ10が長
く成形され、インナーチューブ10の下端とバルブボデ
ィ14aの上面との間にウェーブワッシャ、皿ばね、ゴ
ム等からなる弾性部材をシールを兼ねて介在させてもよ
い。
【0031】この弾性部材はインナーチューブ10の上
端とベアリング12との間に介在してもよく、シリンダ
1の上端、下端又は最端のみに設けてもよい。
【0032】ところで、制御用隙間Sに電界を発現させ
るには、プラス側及びマイナス側の両方の電極部材に所
定の電圧を印加することによるが、この実施例にあって
は、一方の電極部材とされるシリンダ1を例えばプラス
側に設定すると共に、他方の電極部材とされるインナー
チューブ10をマイナス側に設定するとしている。
【0033】そして、シリンダ1に外部のコントローラ
C又は電源から延長された電線E1が接続されてなると
共に、インナーチューブ10にコントローラCから延長
された電線E2が接続されてなるとしている。
【0034】尚、電線E1,E2がアウターチューブ1
1を貫通するにあっては、該アウターチューブ11に開
穿の挿通用孔に液密状態下に嵌挿された絶縁材を液密状
態下に貫通してなるとしている。
【0035】電線E1は絶縁されながらインナーチュー
ブ1を貫通してシリンダ1に接続されている。
【0036】結線の方法はこれに限定されるものではな
い。
【0037】この実施例にあっては、コントローラCに
は自動車に搭載される車高センサC1からの信号が入力
されるとしており、緩衝器が自動車に搭載されて路面走
行をする場合に、該走行路面の状況に応じて両方の電極
部材への印加電圧量が適宜に調整されるとしている。
【0038】従って、以上のように形成されたこの実施
例に係る電気粘性流体利用の緩衝器においては、シリン
ダ1に対してピストンロッド2が出没される緩衝器の伸
縮作動時には、ロッド側室Aにある電気粘性流体が制御
用隙間S、リザーバ室R2及びベースバルブ部14を介
してピストン側室Bに流入することになる。
【0039】即ち、緩衝器は、その伸縮作動時には、常
に、ロッド側室Aからの電気粘性流体が制御用隙間Sを
流通することになり、所謂ワンウェイタイプとして機能
することになる。
【0040】そして、緩衝器の圧側作動時にロッド側室
Aにおいて余剰になる電気粘性流体は、制御用隙間Sを
介してリザーバ室R2に流入され、緩衝器の伸側作動時
にピストン側室Bにおいて不足する電気粘性流体は、ベ
ースバルブ部14を介してリザーバ室R2から補充され
る。
【0041】緩衝器の伸縮作動時に、一方の電極部材た
るシリンダ1及び他方の電極部材たるインナーチューブ
10に所定の電圧が印加されると、両方の電極部材間に
形成されている制御用隙間Sに電界が発現される。
【0042】該電界の発現は、そこに介在している、即
ち、そこを流通している電気粘性流体の粘性が硬化傾向
に瞬時に変化されることになり、それ故、該粘性が変化
された電気粘性流体は、以降、該制御用隙間Sを電気粘
性流体が流通することを妨げる傾向に作用する。
【0043】その結果、ロッド側室Aからの電気粘性流
体の流出性が妨げられることになって、ピストン部3の
シリンダ1内での摺動性が妨げられることになり、これ
が減衰作用として発現されて、ピストンロッド2のシリ
ンダ1内への没入性及びピストンロッド2のシリンダ1
内からの突出性が妨げられ、緩衝器が所謂緩衝器として
機能することになる。
【0044】従って、印加電圧量を適宜に制御すれば、
減衰作用を印加電圧量に応じて直ちに、しかも所定の減
衰力調整を段差なく円滑に実行することが可能になり、
緩衝器が自動車に搭載される場合には、該自動車の走行
路面の状況に応じた減衰作用の調整が可能になり、該自
動車における例えば乗り心地を好ましい状態に改善し得
ることになる。
【0045】この際、高い減衰力変化巾を得るために高
電圧を印加しても、気体室R4には絶縁性の高い気体が
封入されているからインナーチューブ10からアウター
チューブ11に向う放電が防止される。
【0046】尚インナーチューブは複数設けて多重式に
し、制御用隙間を長くしてもよく、ロッド側室とリザー
バ室に開口するポートの近辺に大きな流体抵抗を発生さ
せないようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば次の効
果がある。
【0048】1)シリンダとインナーチューブとが電極
部材であり、流体が電気粘性流体を使用しているから次
の効果がある。
【0049】イ.印加電圧量を適宜に制御することで、
所定の減衰作用を直ちにしかも円滑に実行することが可
能になり、これを自動車に搭載する緩衝器とする場合に
は該自動車の走行路面の状況に応じた減衰力調整が可能
になって該自動車の例えば乗り心地が良好に改善される
ことになる。
【0050】ロ.制御用隙間が外部からの衝撃が直接作
用しないように緩衝器の所謂内部に形成されるので、制
御用隙間を形成する電極部材の外周への衝撃等の外力作
用を予め阻止し得て、該制御用隙間の間隔を設定通りに
維持することが可能になる。
【0051】ハ.両方の電極部材がアウターチューブ内
にあり、外部に露出されないから、感電や漏電が防止さ
れる。
【0052】ニ.シリンダとインナーチューブの各端部
が絶縁されているから、ベアリング等の他の部材を介し
て電流が直流であっても交流であっても他の部材に流れ
ず、漏電が防止され電力損失を防止できる。
【0053】2)リザーバ室を構成する気体室には絶縁
性の高い気体が封入されているから、インナーチューブ
からアウターチューブに向う放電が防止される。
【0054】しかもこの気体が伸縮作動中に電気粘性流
体と混合しても、この混合気体の放電耐力は空気やチッ
ソより高くなるので、リザーバ室以外での放電の発生を
防止する。
【0055】3)封入した気体を加圧すると更に放電耐
力も高くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電気粘性流体利用の
緩衝器を示す断面図である。
【図2】従来例としての電気粘性流体利用の緩衝器を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 3 ピストン部 3a 伸側チェック弁 8,8a 絶縁材 10 インナーチューブ 11 アウターチューブ 14 ベースバルブ部 14c 圧側チェック弁 A ロッド側室 B ピストン側室 S 制御用隙間 R2 リザーバ室 R3 液室 R4 気体室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の電極部材たるシリンダの外側に他
    方の電極部材たるインナーチューブを配設し、インナー
    チューブの外側にアウターチューブを配設し、インナー
    チューブとアウターチューブとの間に液室と気体室とか
    らなるリザーバ室を形成してなり、更にシリンダ内にピ
    ストン部を摺動可能に収装して該シリンダ内にロッド側
    室とピストン側室とを区画形成する一方でピストン部に
    おける伸側チェック弁を介してピストン側室をロッド側
    室に連通させ、シリンダとインナーチューブとの間にロ
    ッド側室とリザーバ室とに連通する制御用隙間を形成し
    てなり、又、リザーバ室がシリンダの下端部に配設のベ
    ースバルブ部における圧側チェック弁を介してピストン
    側室に連通されてなり、前記シリンダとインナーチュー
    ブとの各両端部を絶縁材を介してベアリングとベースバ
    ルブのバルブボディに結合させている電気粘性流体を利
    用した緩衝器において、前記気体室内に電気的絶縁性の
    高い気体を封入したことを特徴とする緩衝器。
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