JPH0610983A - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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Publication number
JPH0610983A
JPH0610983A JP19333992A JP19333992A JPH0610983A JP H0610983 A JPH0610983 A JP H0610983A JP 19333992 A JP19333992 A JP 19333992A JP 19333992 A JP19333992 A JP 19333992A JP H0610983 A JPH0610983 A JP H0610983A
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JP
Japan
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cylinder
inner tube
piston
shock absorber
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP19333992A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Yoshimura
直行 吉村
Etsuro Nakada
悦郎 中田
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 感電や漏電が防止され、管理上や保安上に有
利であると共に、所定の減衰作用が設定通りに実現され
るようにし得て、その汎用性の向上を期待できるように
する。 【構成】 ピストン部3における伸側チェック弁3aを
介してピストン側室Bをロッド側室Aに連通させ、シリ
ンダ1とインナーチューブ10との間にロッド側室Aと
リザーバ室とに連通する制御用隙間Sを形成してなり、
又、リザーバ室がシリンダの下端部に配設のベースバル
ブ部14における圧側チェック弁14cを介してピスト
ン側室に連通されてなり、前記シリンダとインナーチュ
ーブとの各両端部をベアリングとベースバルブのバルブ
ボディに結合させている緩衝器において、前記シリンダ
又はインナーチューブの上端又は下端が弾性材30を介
してベアリング又はバルブボディに嵌合されていること
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧緩衝器、又は電
気粘性流体が印加電圧によってその粘性を変化させる性
質を利用して発生減衰力の調整を可能にする緩衝器に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば自動車に利用される緩衝器
としての油圧緩衝器にあっては、該自動車の走行路面の
状況に応じてその発生減衰力が調整されるように構成さ
れていることが望まれている。
【0003】そして、そのために従来から提案されてい
る油圧緩衝器にあっては、一般的には、シリンダに対し
てピストンロッドが出没されることでシリンダ内でピス
トン部が摺動する際に、減衰力発生部を作動油が通過す
ることで所定の減衰力が発生されると共に、該減衰力発
生部における減衰力発生の機構を例えば機械的に変更さ
せてあるいは該減衰力発生部を通過する作動油の流量を
増減させて、その発生減衰力を高低調整し得るように構
成されている。
【0004】その結果、上記減衰力発生部が例えば絞り
やバルブ等の固有の減衰特性のもので構成されている場
合には、該固有の減衰特性の範囲内で発生された減衰力
が調整されることになり、従って、この減衰力発生部を
装備する油圧緩衝器が自動車に搭載される場合には、該
自動車が走行する路面の状況に応じてその発生減衰力を
調整するという当初の目的を充分に達成できなくなる危
惧がある。
【0005】そして、多様の特性の減衰力を発揮し得る
ように、減衰力発生部を多種の絞りやバルブ等を有する
構造に構成すると、該油圧緩衝器の構造が複雑になって
その生産性が低下されたりその保守管理が面倒になる等
の不都合が招来されるだけでなく、構造が複雑になるの
に呼応してその制御が複雑になり、その分高価な部品が
多用されることになる等して、その生産コストが上昇さ
れる等の不都合も招来され易くなる。
【0006】そこで、近年、印加電圧によってその粘性
が変化する性質を有する電気粘性流体が発見されている
ことを鑑案して、例えば、実公平3−5698号公報に
開示された図2に示すような構造の電気粘性流体利用の
緩衝器が提案されている。
【0007】即ち、該緩衝器は、従来の油圧緩衝器の態
様に形成されてなるもので、シリンダ1に対して出没自
在に挿通されるピストンロッド2の先端には、上記シリ
ンダ1内で摺動すると共に該シリンダ1内にロッド側室
Aとピストン側室Bを区画形成するピストン部3を有し
てなる。
【0008】そして、ロッド側室Aとピストン側室Bに
は電気粘性流体が充満されてなり、該ロッド側室Aとピ
ストン側室Bは、ピストン部3に配設の伸側チェック弁
3aとこれに並列する絞り3bを介して連通されるとし
ている。
【0009】また、シリンダ1は、その上端部にポート
1a及び下端部にポート1bをそれぞれ有しており、該
各ポート1a,1bを介して各側室A,Bがそれぞれ外
部に連通するとしている。
【0010】尚、シリンダ1の外部には、リザーバタン
クTが配設されており、該リザーバタンクTを形成する
タンクハウジングT1内にはそこに容室T2とガス室T
3とを区画形成フリーピストンT4が摺動可能に収装さ
れている。
【0011】そして、容室T2は、配管Pを介してシリ
ンダ1内のピストン側室Bに連通されるとしている。
【0012】一方、シリンダ1の外周側には容室Rを形
成するように所謂外筒が配設されてなるとするが、該外
筒は、ヘッド側筒状体4と、ボトム側筒状体5と、中間
部筒状体6と、からなる。
【0013】尚、容室Rは、シリンダ1に開穿の各ポー
ト1a,1bを介して各側室A,Bに連通するとしてい
る。
【0014】ヘッド側筒状体4は、その上端内周にベア
リング部材7を螺着させてなり、該ベアリング部材7の
中央部にはピストンロッド2が摺動可能に挿通されてい
る。
【0015】そして、該ヘッド側筒状体4は、その下端
にフランジ部4aを有してなり、該フランジ部4aを介
して中間部筒状体6の上端に連設されるとしている。
【0016】ボトム側筒状体5は、その下端肉厚部に圧
側チェック弁5aとこれに並列する絞り5bを有してな
り、該圧側チェック弁5a及び絞り5bは、前記リザー
バタンクT内の容室T2をピストン側室Bに連通させて
いる。
【0017】そして、該ボトム側筒状体5は、その上端
にフランジ部5cを有してなり、該フランジ部5cを介
して中間部筒状体6の下端に連設されるとしている。
【0018】中間部筒状体6は、その上下端にそれぞれ
フランジ部6a,6bを有しており、該各フランジ部6
a,6bがそれぞれが対向するヘッド側筒状体4のフラ
ンジ部4a及びボトム側筒状体5のフランジ部5cにそ
れぞれ絶縁材8を介してボルトナット9で連設されてい
る。
【0019】そして、中間部筒状体6は、その内周と前
記シリンダ1の外周との間に、前記容室Rの一部を所謂
巾狭にするように、間隔が約1mm程度となる制御用隙
間Sを形成するとしている。
【0020】該制御用隙間Sは、ここに電場が発現され
る際に該電場に介在される電気粘性流体の粘性を印加電
圧量に応じて硬化傾向に変化させるように機能する。
【0021】そしてまた、この従来例にあっては、シリ
ンダ1が一方の電極部材とされるに対して、中間部筒状
体6が他方の電極部材とされ、外部に配設のコントロー
ラCから延長される電線E1が一方の電極部材、即ち、
シリンダ1に電気的に接続される上端側筒状体4に接続
され、コントローラCから延長される電線E2が他方の
電極部材とされる中間部筒状体6に接続されるとしてい
る。
【0022】それ故、この従来提案としての電気粘性流
体利用の緩衝器によれば、シリンダ1に対してピストン
ロッド2が出没されることでシリンダ1内をピストン部
3が摺動するときに、該シリンダ1の外部に配設されて
いる制御用隙間Sを電気粘性流体が通過することになる
が、このとき両方の電極部材に所定の電圧を印加して制
御用隙間Sに電場を発現させるようにすれば、該電場で
電気粘性流体の粘性が印加電圧量に応じて硬化傾向に変
化されることになる。
【0023】従って、上記印加電圧が維持されることを
条件に、以降、制御用隙間Sにおける電気粘性流体の流
通性が妨げられる傾向になり、その結果、ピストン部3
のシリンダ1内での摺動性が妨げられる、即ち、減衰作
用が発現されることになり、両方の電極部材への印加電
圧量を適宜に選択すれば、発現される減衰作用の度合を
任意に調整し得ることになる。
【0024】そして、上記従来提案としての緩衝器が自
動車に搭載されれば、該自動車の走行路面の状況に応じ
て減衰作用の度合を調整することが可能になり、該自動
車における例えば乗り心地を好ましい状態に改善し得る
ことになる。
【0025】他方、シリンダの外側にアウターシリンダ
を同芯に配設し、アウターシリンダの外側にアウターシ
ェルを設け、シリンダとアウターシリンダをベアリング
とベースバルブのバルブボディに嵌合させ、アウターシ
リンダとアウターシェルとの間にリザーバを区画した多
重式の油圧緩衝器が例えば実公昭62−24846号公
報に開示されている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
実公平3−5698号公報に示す従来例としての電気粘
性流体利用の緩衝器にあっては、保安上の欠点があると
共に、所定の減衰作用が期待できなくなる危惧がある。
【0027】即ち、従来例に係る緩衝器は、両方の電極
部材、即ち、一方の電極部材たるシリンダ1に電気的に
接続される上端側筒状体4及び下端側筒状体5と共に他
方の電極部材とされる中間部筒状体6が緩衝器の外周に
露出されている状況にある。
【0028】それ故、両方の電極部材は、所謂野晒し状
態にあって、これに人体が触れる場合には感電の危険が
ある。
【0029】又、自動車への搭載状態にあっても電流が
ベアリング部材7等を介して他部への接触による漏電の
危険があり、電力損失が生じる。
【0030】そして、上記従来例の場合には、緩衝器の
外部にフランジ部4a,6a及び5c,6bが突出する
形態に形成されているために、上記感電や漏電の機会が
増えることになる不都合がある。
【0031】さらに、制御用隙間Sの間隔は、これが約
1mm程度に保持されている必要があるという事実を鑑
みると、上記した従来例にあっては、中間部筒状体6に
凹凸が招来される等の事態を絶対的に回避しなければな
らないが、該緩衝器が例えば自動車への搭載中には中間
部筒状体6の外周に石が衝突する等して凹みができる危
険があり、該凹みができる等の場合には、制御用隙間S
の間隔が狂うことになり、設定通りの減衰作用を期待で
きなくなる危惧がある。
【0032】そして、制御用隙間Sにおける間隔の維持
は、該緩衝器を商品として搬送する場合にも要請される
ことで、その管理が面倒になる不都合もある。
【0033】他方、上記実公昭62−24846号公報
に示す従来の油圧緩衝器ではシリンダとアウターシリン
ダの長さが異なるために所望通りに取り付けるには寸法
加工精度を出すのが困難であり、また温度変化によって
シリンダとアウターシリンダの伸び率又は縮み率が異な
ると一方のシリンダ又はアウターシリンダにガタが生じ
取付けが不安定で油の漏れの原因にもなる不具合があ
る。
【0034】この発明は、前記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、感電や漏
電のおそれが無く、管理上や保安上に有利であると共
に、所定の減衰作用が設定通りに実現されるようにし得
て、その汎用性の向上を期待できる電気粘性流体利用の
緩衝器を提供することである。
【0035】更に又、長さの異なる多重管を使用しても
組立性が向上し、寸法加工精度をラフにでき、温度変化
があっても多重管のそれぞれにガタが発生しない緩衝器
を提供することである。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の構成はシリンダの外側にインナーチュ
ーブを配設し、インナーチューブの外側にアウターチュ
ーブを配設し、インナーチューブとアウターチューブと
の間にリザーバ室を形成してなり、更にシリンダ内にピ
ストン部を摺動可能に収装して該シリンダ内にロッド側
室とピストン側室とを区画形成する一方でピストン部に
おける伸側チェック弁を介してピストン側室をロッド側
室に連通させ、シリンダとインナーチューブとの間にロ
ッド側室とリザーバ室とに連通する制御用隙間を形成し
てなり、又、リザーバ室がシリンダの下端部に配設のベ
ースバルブ部における圧側チェック弁を介してピストン
側室に連通されてなり、前記シリンダとインナーチュー
ブとの各両端部をベアリングとベースバルブのバルブボ
ディに結合させている緩衝器において、前記シリンダ又
はインナチューブの上端又は下端が弾性材を介してベア
リング又はバルブボディに嵌合されていることを特徴と
するものである。
【0037】
【作用】シリンダ又はインナーチューブの長さが異なっ
ていても弾性部材で長さの不均一さを吸収でき、シリン
ダとインナーチューブに歪みが生じたり、又は温度変化
によって寸法変化があっても弾性部材がこれを吸収す
る。
【0038】
【実施例】以下、図示した実施例に基いてこの発明を詳
細に説明すると、図1に示す実施例はこれが自動車用と
される電気粘性流体を利用した緩衝器であって、該緩衝
器は、シリンダ1と、インナーチューブ10と、アウタ
ーチューブ11と、を有してなり、所謂複筒型に対する
三重筒型に形成されてなる。緩衝器は通常の三重筒等か
らなる多重式の油圧緩衝器であってもよい。
【0039】図1のシリンダ1は、所謂単管構造に形成
されてその内部にピストンロッド2を出没自在に挿通さ
せると共に、その内部に摺動可能に収装されたピストン
部3によって区画形成されたロッド側室Aとピストン側
室Bとを有してなる。
【0040】そして、ロッド側室Aとピストン側室Bに
は電圧印加時にその粘性が変化される電気粘性流体が充
満されている。
【0041】また、シリンダ1は、その上端がその中央
部にピストンロッド2を挿通させるベアリング部材12
に絶縁材8を介して接続された状態で閉塞されてなり、
該ベアリング部材12は、インナーチューブ10の上端
をも絶縁材8の配在下に閉塞するとしている。
【0042】尚、ベアリング部材12は、シール部材1
6を保持すると共にピストンロッド2を挿通させるキャ
ップ部材13の下端側内周に接続されている。キャップ
部材13は、その下端側にアウターチューブ11の上端
を接続させている。
【0043】そしてまた、シリンダ1は、その下端がベ
ースバルブ部14によって閉塞される、即ち、ベースバ
ルブ部14を形成するバルブボディ14aの外周に絶縁
材8aを介して接続された状態で閉塞されている。
【0044】そして、このバルブボディ14aは、イン
ナーチューブ10の下端をも絶縁材8aの配在下に閉塞
するとしている。尚、バルブボディ14aは、その下方
に配設されたボトム部材15に接続された状態で支持さ
れてなるとし、該ボトム部材15は、その上端側にアウ
ターチューブ11の下端を連設させている。
【0045】ベースバルブ部14は、バルブボディ14
aに開穿されたポート14b及び該ポート14bの上端
側を閉塞するように配設された圧側チェック弁14cを
介してピストン側室Bをインナーチューブ10とアウタ
ーチューブ11との間に形成されるリザーバ室R2に連
通させるとしている。
【0046】ピストン部3は、そのピストンボディ3c
に開穿されたポート3d及び該ポート3dの上端側を閉
塞するように配設された伸側チェック弁3aを介してピ
ストン側室Bをロッド側室Aに連通させるとしている。
【0047】一方、シリンダ1の上端部にはポート1a
が開穿されていて、該ポート1aを介してロッド側室A
がシリンダ1の外部、即ち、シリンダ1と該シリンダ1
の外部に配設されたインナーチューブ10との間に形成
される制御用隙間Sに連通するとしている。
【0048】該制御用隙間Sの間隔は、前記した従来例
の場合と同様に、約1mm程度とされており、この実施
例にあっては、前記した絶縁材8,8aの所謂肉厚の調
整によって設定されるとしている。
【0049】インナーチューブ10の下端部には、ポー
ト10aが開穿されていて、該ポート10aを介して制
御用隙間Sとリザーバ室R2とが連通するようにしてい
る。
【0050】これによって、制御用隙間Sを流通する電
気粘性流体は、常にリザーバ室R2に流入する傾向にな
る。
【0051】絶縁材8,8aは合成樹脂、セラミック材
等で成形され、その外周に小径部と大径部を有し、小径
部外周にシリンダ1の上下端を嵌合させ、大径部外周に
インナーシリンダ10の上下端を嵌合させている。
【0052】シリンダ1よりインナーチューブ10が長
く成形され、インナーチューブ10の下端とバルブボデ
ィ14aの上面との間にウェーブワッシャ、皿ばね、ゴ
ム等からなる弾性部材30がシールを兼ねて介在されて
いる。
【0053】弾性部材30はインナーチューブ10の上
端とベアリング12との間に介在してもよく、シリンダ
1の上端、下端又は最端のみに設けてもよい。
【0054】ところで、制御用隙間Sに電界を発現させ
るには、プラス側及びマイナス側の両方の電極部材に所
定の電圧を印加することによるが、この実施例にあって
は、一方の電極部材とされるシリンダ1を例えばプラス
側に設定すると共に、他方の電極部材とされるインナー
チューブ10をマイナス側に設定するとしている。
【0055】そして、シリンダ1に外部のコントローラ
C又は電源から延長された電線E1が接続されてなると
共に、インナーチューブ10にコントローラCから延長
された電線E2が接続されてなるとしている。
【0056】尚、電線E1,E2がアウターチューブ1
1を貫通するにあっては、該アウターチューブ11に開
穿の挿通用孔に液密状態下に嵌挿された絶縁材を液密状
態下に貫通してなるとしている。
【0057】電線E1は絶縁されながらインナーチュー
ブ1を貫通してシリンダ1に接続されている。
【0058】結線の方法はこれに限定されるものではな
い。
【0059】この実施例にあっては、コントローラCに
は自動車に搭載される車高センサC1からの信号が入力
されるとしており、緩衝器が自動車に搭載されて路面走
行をする場合に、該走行路面の状況に応じて両方の電極
部材への印加電圧量が適宜に調整されるとしている。
【0060】従って、以上のように形成されたこの実施
例に係る電気粘性流体利用の緩衝器においては、シリン
ダ1に対してピストンロッド2が出没される緩衝器の伸
縮作動時には、ロッド側室Aにある電気粘性流体が制御
用隙間S、リザーバ室R2及びベースバルブ部14を介
してピストン側室Bに流入することになる。
【0061】即ち、緩衝器は、その伸縮作動時には、常
に、ロッド側室Aからの電気粘性流体が制御用隙間Sを
流通することになり、所謂ワンウェイタイプとして機能
することになる。
【0062】そして、緩衝器の圧側作動時にロッド側室
Aにおいて余剰になる電気粘性流体は、制御用隙間Sを
介してリザーバ室R2に流入され、緩衝器の伸側作動時
にピストン側室Bにおいて不足する電気粘性流体は、ベ
ースバルブ部14を介してリザーバ室R2から補充され
る。
【0063】緩衝器の伸縮作動時に、一方の電極部材た
るシリンダ1及び他方の電極部材たるインナーチューブ
10に所定の電圧が印加されると、両方の電極部材間に
形成されている制御用隙間Sに電界が発現される。
【0064】該電界の発現は、そこに介在している、即
ち、そこを流通している電気粘性流体の粘性が硬化傾向
に瞬時に変化されることになり、それ故、該粘性が変化
された電気粘性流体は、以降、該制御用隙間Sを電気粘
性流体が流通することを妨げる傾向に作用する。
【0065】その結果、ロッド側室Aからの電気粘性流
体の流出性が妨げられることになって、ピストン部3の
シリンダ1内での摺動性が妨げられることになり、これ
が減衰作用として発現されて、ピストンロッド2のシリ
ンダ1内への没入性及びピストンロッド2のシリンダ1
内からの突出性が妨げられ、緩衝器が所謂緩衝器として
機能することになる。
【0066】従って、印加電圧量を適宜に制御すれば、
減衰作用を印加電圧量に応じて直ちに、しかも所定の減
衰力調整を段差なく円滑に実行することが可能になり、
緩衝器が自動車に搭載される場合には、該自動車の走行
路面の状況に応じた減衰作用の調整が可能になり、該自
動車における例えば乗り心地を好ましい状態に改善し得
ることになる。
【0067】尚インナーチューブは複数設けて多重式に
し、制御用隙間を長くしてもよく、ロッド側室とリザー
バ室に開口するポートの近辺に大きな流体抵抗を発生さ
せないようにしても良い。
【0068】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば次の効
果がある。
【0069】インナーチューブ又はシリンダの端部に
弾性部材を介在させているから、インナーシリンダとシ
リンダとの長さが異なっていてもこの弾性部材が長さの
不均一さを吸収するため、寸法加工精度がラフでもよく
加工性が向上する。
【0070】シリンダとインナーチューブとの間に歪
み差があったり、温度変化で両者に寸法変化があって
も、この寸法変化を弾性材が吸収するため、他方のシリ
ンダ又はインナーチューブにガタが発生しない。
【0071】シリンダとインナーチューブとが電極部
材とされ、流体が電気粘性流体を使用した緩衝器の場合
には次の効果がある。
【0072】イ.印加電圧量を適宜に制御することで、
所定の減衰作用を直ちにしかも円滑に実行することが可
能になり、これを自動車に搭載する緩衝器とする場合に
は該自動車の走行路面の状況に応じた減衰力調整が可能
になって該自動車の例えば乗り心地が良好に改善される
ことになる。
【0073】ロ.制御用隙間が外部からの衝撃が直接作
用しないように緩衝器の所謂内部に形成されるので、制
御用隙間を形成する電極部材の外周への衝撃等の外力作
用を予め阻止し得て、該制御用隙間の間隔を設定通りに
維持することが可能になる。
【0074】ハ.両方の電極部材が外部に露出されなく
なり、感電や漏電が防止される。
【0075】ニ.シリンダとインナーチューブの各端部
が絶縁されているから、ベアリング等の他の部材を介し
て電流が直流であっても交流であっても他の部材に流れ
ず、漏電が防止され電力損失を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電気粘性流体利用の
緩衝器を示す断面図である。
【図2】従来例としての電気粘性流体利用の緩衝器を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 3 ピストン部 3a 伸側チェック弁 8,8a 絶縁材 10 インナーチューブ 11 アウターチューブ 14 ベースバルブ部 14c 圧側チェック弁 30 弾性部材 A ロッド側室 B ピストン側室 R2 リザーバ室 S 制御用隙間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【課題を解決するための手段】 上記した目的を達成す
るために、本発明の構成を、シリンダの外側にインナー
チューブを配設し、インナーチューブの外側にアウター
チューブを配設し、インナーチューブとアウターチュー
ブとの間にリザーバ室を形成してなり、更にシリンダ内
にピストン部を摺動可能に収装して該シリンダ内にロッ
ド側室とピストン側室とを区画形成する一方でピストン
部における伸側チェック弁を介してピストン側室をロッ
ド側室に連通させ、シリンダとインナーチューブとの間
にロッド側室とリザーバ室とに連通する制御用隙間を形
成してなり、又、リザーバ室がシリンダの下端部に配設
のベースバルブ部における圧側チェック弁を介してピス
トン側室に連通されてなり、前記シリンダとインナーチ
ューブの各両端部をベアリングとベースバルブのバルブ
ボディに結合させている緩衝器において、前記シリンダ
又はインナーチューブのうち少なくとも一方の上端又は
下端が弾性材を介してベアリング又はバルブボディに嵌
合されていることを特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】 該制御用隙間Sの間隔は、前記した従来
例と同様に、約1m/m程度とされており、この実施例
にあっては、前記した絶縁材8,8aの所謂肉厚の調整
によって設定されるとしているが、これに代えて、シリ
ンダ1又はインナーチューブ10の肉厚の調整によって
設定されるとしても良い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの外側にインナーチューブを配
    設し、インナーチューブの外側にアウターチューブを配
    設し、インナーチューブとアウターチューブとの間にリ
    ザーバ室を形成してなり、更にシリンダ内にピストン部
    を摺動可能に収装して該シリンダ内にロッド側室とピス
    トン側室とを区画形成する一方でピストン部における伸
    側チェック弁を介してピストン側室をロッド側室に連通
    させ、シリンダとインナーチューブとの間にロッド側室
    とリザーバ室とに連通する制御用隙間を形成してなり、
    又、リザーバ室がシリンダの下端部に配設のベースバル
    ブ部における圧側チェック弁を介してピストン側室に連
    通されてなり、前記シリンダとインナーチューブとの各
    両端部をベアリングとベースバルブのバルブボディに結
    合させている緩衝器において、前記シリンダ又はインナ
    ーチューブの上端又は下端が弾性材を介してベアリング
    又はバルブボディに嵌合されていることを特徴とする緩
    衝器。
JP19333992A 1992-06-26 1992-06-26 緩衝器 Pending JPH0610983A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008241000A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Kayaba Ind Co Ltd オイルダンパ
JP2009287719A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Hitachi Automotive Systems Ltd 油圧緩衝器
CN110271694A (zh) * 2019-06-05 2019-09-24 南京航空航天大学 一种单出杆旁通阀式磁流变液着陆腿

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JP2009287719A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Hitachi Automotive Systems Ltd 油圧緩衝器
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