JPH06242073A - キャピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御システムおよびその方法ならびにキャピラリ電気泳動システム - Google Patents

キャピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御システムおよびその方法ならびにキャピラリ電気泳動システム

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JPH06242073A
JPH06242073A JP6018902A JP1890294A JPH06242073A JP H06242073 A JPH06242073 A JP H06242073A JP 6018902 A JP6018902 A JP 6018902A JP 1890294 A JP1890294 A JP 1890294A JP H06242073 A JPH06242073 A JP H06242073A
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capillary tube
capillary
capillary electrophoresis
pressure
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JP6018902A
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Catherine A Keely
キャサリン・エー・キーリィ
Douglass Mcmanigill
ダグラス・マックマンジル
Robert R Holloway
ロバート・アール・ホーロウェイ
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    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
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Abstract

(57)【要約】 【目的】理論段相当高さを増加させることなく、キャピ
ラリ管内を流れるバルク・フローの速度を制御する。 【構成】本発明では、圧力差を与えることで、バルク・
フローの速度を制御し、分離の向上をはかるものであ
る。鮮鋭なフロー・フロントを維持しながら、広い速度
範囲にわたってキャピラリ電気泳動システムの化学に依
存することなく、バルク・フローを制御するための方法
およびキャピラリ電気泳動システムを提供する。さら
に、圧力の使用によって、理想段相当高さを減少させる
ことも可能である。また、電気浸透流の制御を共におこ
ない、キャピラリ電気泳動による分離能力を向上させる
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、キャピラリ電
気泳動システムに関し、特に、キャピラリ電気泳動のバ
ルク・フロー(bulk flow)を制御するための方法及びシ
ステムに関するものである。
【0002】
【発明の背景】電気泳動は、試料中の成分を分離し、そ
して検出するための分析方法としてよく知られている。
電気泳動法は、それぞれの分子種が質量、大きさ、形
状、電荷、密度およびサブユニット構造の独特の組合わ
せを有し、これらのすべてによって電場に応答する移動
度に差が生ずるという事実に基づいている。電場の存在
下で分子種の移動によって分離の度合を変化させるため
に、様々な電気泳動法では、これらの特性のうち1また
はそれ以上のものが用いられている。電気泳動の適用例
として、試料純度の測定、タンパク質および核酸の分子
量の測定、核酸の一次構造の決定(mapping)(例えば、D
NAおよびRNAの配列解析)および分子レベルにおけるタ
ンパク質の表現型分散(phenotypic variance)の決定が
含まれている。
【0003】キャピラリ電気泳動は、導電性流体が充填
されたキャピラリ管を使用する電気泳動法である。キャ
ピラリ電気泳動の実施において、キャピラリ管の一方の
端部に少量の試料を導入し、管の両端部に電位差を印加
する。そして、電位差の影響下で電気浸透流と電気泳動
移動度の差の組合せにより、試料溶液の成分の空間的な
分離を提供する。すなわち、キャピラリ管の入口端部に
陽極を印加し、出口端部に接地電極を印加することによ
り、空間的な分離を実現することができる。例えば、正
に帯電している成分がまず出てきて、次に電気的に中性
の成分が、それから負に帯電した成分が出てくる。キャ
ピラリ管の中を試料の各成分が通過するために必要な時
間を識別することにより、これら成分を検出することが
できる。
【0004】電気浸透流は、液体への電場の印加によっ
て生じる静的荷電表面に関係する液体の移動のことであ
る。電気浸透流はキャピラリ管の内表面と電解質との化
学平衡によるキャピラリ管表面における電荷蓄積の結果
であると説明されている。表面の電荷は、内表面に隣接
している、蓄積された反対の電荷を有する電解質イオン
の薄い層を引きつける。キャピラリ管の両端に印加され
た長さ方向に広がる電場は、水和された陽イオンをキャ
ピラリ管の接地出口端部に向かって加速させ、他の水和
分子を粘性的に引きずる。これが、キャピラリ管の接地
出口端部に向かう緩衝溶液中の試料のバルク・フローで
ある。したがって、電気浸透流は試料の中性および負に
荷電した成分を接地電極に向かって移動させるための手
段を提供する。
【0005】電気泳動移動は、電場に応答した荷電成分
の移動である。よって、電場の影響の下で、正に荷電し
た分子は流体中で陰極に向かって加速される。同じ状況
で、負に荷電した分子は陰極によって反発されるが、電
気浸透流の力は反発に打ち勝って負に荷電した分子を前
進させる。
【0006】実際には、試料内の成分の量は、成分の検
出時間のあいだ、電気フェログラム(electropherogram)
の信号トレースの面積によって決定することができる。
このような検出は、通常、キャピラリ管の出口端部に紫
外線検出器を設けることによって行われるが、他の配置
および他の検出器も知られている。このようなシステム
では、理論段相当高さは、試料信号の形状によって決定
されるフロー・フロント(flow front)の鮮鋭度(sharpne
ss)の尺度である。理論段相当高さが低いと、フロー・
フロントがさらに鋭いことに対応する。一般に、理論段
相当高さはキャピラリ電気泳動システムの分解能と反比
例するので、理論段相当高さは低いことが望ましい。
【0007】つまり、キャピラリ電気泳動システムにお
ける電圧差は、荷電分子に印加されるとシステムの中で
これらの分子を移動させる。この現象は、電気泳動流あ
るいは電気泳動移動として知られている。これに反し
て、電気浸透流は、溶液がキャピラリ電気泳動システム
の一方の端部から他方の端部に移動するときのことであ
る点でバルク・フロー現象である。電気浸透流は、他の
要因がある中で、キャピラリ管の表面電荷および電位差
の関数である。実際、電気浸透流を変化させることは、
バルク・フローを制御する一つの手段であるが、この手
段は使用されるシステムの化学に依存する。さらに、電
気浸透流だけでは、圧力と同様に速度範囲にわたって容
易に制御することができない。例えは、pH7のフューズ
ド・シリカ表面を有するキャピラリ管では、電気浸透流
を電気泳動移動の影響を受けない外部手段によって調節
することができない。したがって、広い速度範囲にわた
って適用することのできる、バルク・フローの制御手段
が要求されている。さらに、このような手段は、多くの
状況についてその適用ができるように化学環境に依存せ
ず、多くの状況下で適用できることが望まれる。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は上述の問題点を解消し、
分離の向上をはかるため、システムの化学環境に依存す
ることなく、バルク・フローの制御をおこなうことにあ
る。
【0009】
【発明の概要】一般に、本願発明は、鮮鋭なフロー・フ
ロントを維持しながら、広い速度範囲にわたってキャピ
ラリ電気泳動システムの化学に依存することなく、バル
ク・フローを制御するための方法およびキャピラリ電気
泳動システムを提供する。特に、本願発明は理論段相当
高さの受け入れられない増加を導くことなく、速度を調
節するために、圧力を用い、キャピラリ電気泳動におけ
るバルクの流量(bulk flow rate)を制御するための方法
およびシステムを提供する。したがって、本願発明で
は、システムの化学に依存せずに、広い速度範囲にわた
ってバルク・フローを制御することができる。
【0010】本発明は、キャピラリ管の入口ポートと出
口ポートとの間の圧力差(pressuredifferential)を利用
しており、バルク・フローを一方向または他の方向に推
進させるために、この圧力差を、電気泳動の操作時間の
あいだ、変化させても一定に維持することもできる。圧
力は、目的が荷電粒子がキャピラリ管の中に滞留してい
る時間を増加させるか、減少させるかに応じて、電気泳
動流あるいは電気浸透流と同じ方向にまたは反対の方向
に印加することができる。出口ポートの圧力が大気圧と
し、入口ポートの圧力を空気ポンプによって生成するこ
とができる。圧力差は電気浸透流と一緒にまたは電気浸
透流に対向して、流れを推進させる。
【0011】前述のように、理想段相当高さは検出器に
よって検出されたフロー・フロントの鮮鋭度の尺度であ
り、理想段相当高さが小さいことは、フロー・フロント
がより鮮鋭であることに相当する。圧力差によって分解
能および分離を劣化させることより、キャピラリ電気泳
動ではこのような圧力差は回避されてきたが、電気浸透
流と共に圧力を使用すると、電気浸透流だけの場合と比
べて、理論段相当高さの増加を最小限におさえ、バルク
の速度(流量)の制御がかなり可能であることを見出し
た。よって、キャピラリ電気泳動における電気浸透流と
共に圧力差を使用する本願発明の一実施態様では、理論
段相当高さの点で分解能の低下を最小化し、さらに、バ
ルク速度を制御することができる。
【0012】
【発明の実施例】図1には、本発明の一実施例である電
気泳動システム10を示す。電気泳動システム10には、入
口端部14と出口端部16を有する従来のキャピラリ管12が
含まれている。キャピラリ管は、例えば、ポリイミド・
コーティングを有するフューズド・シリカ管で、ポリイ
ミド・コーティングは管の一部分で除去されている。大
抵はキャピラリ管は約50μm(0.05mm)の内径を有する
が、0.010〜0.150mmの範囲の寸法も採用される。
【0013】図1にさらに示されているように、検出器
18はキャピラリ管内の物質の移動を検出するため、キャ
ピラリ管12の中間の位置に設けられている。従来のキャ
ピラリ・ゾーン電気泳動では、紫外線吸収検出器が一般
に用いられている。検出器18の一方の側には、キャピラ
リ管12の出口端部16と流動連結(fluid communication)
している緩衝液貯蔵バイアル24が取り付けられている。
図示された実施例には、緩衝液貯蔵バイアルは容器26内
に収容されている。キャピラリ管12の入口端部14は試料
バイアル22が収容されている容器20と流動連結している
状態で接続されている。
【0014】第1の電源30は陽極を示す導体32を介して
バイアル22と電気的に接続している。第1の電源30は、
図1に示すように、バイアル22に-10kVの電圧を印加す
る。この電圧はキャピラリ管12の長さにわたる電位差で
はないことを理解しなければならない。電位差は、緩衝
液貯蔵バイアル24の電圧で決定される。この電圧は、導
体36を介して緩衝液貯蔵バイアル24と電気的に接続され
ている、陰極となる第2の電源34によって印加される。
図1では、第2の電源34により−15KVの電圧が印加され
ている。したがって、キャピラリ管12の長さにわたって
印加された電位差は5KVである。キャピラリ・ゾーン電
気泳動における一般的な電位勾配は、200V/cmである。
この標準を実現するため、キャピラリ管12の長さは25cm
となる。二つの電源が図1に示されているが、この電源
の一つをグランド(接地)と置き換えることも可能であ
る。
【0015】実際、電圧電源30および34は、接続してい
る電極32および36の極性を制御するための極性選択スイ
ッチ38および40を備えている。電圧調節バイアル42およ
び44によって、電源の出力を正確に設定することができ
る。
【0016】容器20は、管(tubing)54を介して空気ポン
プと接続する、ポート52を備えた封止された頂部50を有
している。この構成によって、試料バイアル22へある圧
力または真空を与えるか、あるいは、何もあたえない
(即ち、大気圧)。同様に、貯蔵バイアル24は管64を介
して空気ポンプ66と接続するポート62を備えた封止され
た頂部60を有している。よって、キャピラリ管のどちら
かの端部に圧力または真空を与えることができるし、ま
た、どちらかの端部を大気圧にすることもできる。
【0017】圧力差(pressure differentials)は、被検
出分子の分解能または分離を劣化させると考えられてい
たことから、従来のキャピラリ電気泳動システムでは圧
力の使用は分離システムのひとつとして、避けられてき
たことを理解すべきである。しかしながら、本発明にお
ける圧力差は計画的にかつ制御可能に生成される。実際
に、圧力差は幾つかの方法で生成することができる。例
えば、圧力差は当業者には周知の空気ポンプ、水柱、サ
イフォニング、真空または他の手段によって生成するこ
とができる。圧力差の方向はあまり重要ではない。
【0018】図2に、キャピラリ電気泳動システムの理
論段相当高さ(plate height)と速度(バルク・フローの
速度、mm/秒)に対する圧力による効果を測定するため
に行われた実験で得られた一連の曲線を示す。グラフに
おいて、下方の曲線70はジメチルスルホキシド(DMSO)の
拡散だけに基づいたDMSOの理論制限値を示している。こ
の移動は、圧力が与えられていない、電気浸透力だけに
よるものである。上方の曲線72はシステムが圧力だけで
操作される場合の速度に対する理論段相当高さの理論的
に求められたプロットを示す。また、圧力が与えられて
いないときのDMSOの実験データを点で示し、これらのデ
ータは電気浸透だけに基づく理論制限値と十分に一致す
ることがわかる。
【0019】図3には、20cmの水柱の圧力差を有するキ
ャピラリ電気泳動システムを用いて行った実験の結果を
示す。やはり、一番下の曲線80はDMSOの拡散に基づくDM
SOの理論制限値を示しており、一番上の曲線82は圧力だ
けに基づくDMSOの理論値を示している。中間の曲線84は
20cmの水面(water head)の圧力差のときの速度に対する
理論段相当高さの予測値を示している。実験値から明ら
かなように、水面20cmの圧力差でDMSOを使用する場合の
キャピラリ電気泳動システムによる結果より、理論段相
当高さはあまり増加していないことがわかる。これは、
この実験における圧力差の方向に関係なく成立する。こ
のように、受け入れられない理論段相当高さの増加を伴
うことなく、速度を増加させるために、キャピラリ電気
泳動システムにおいて圧力差を用いることができる。
【0020】これらの研究は、内径0.05mm、長さ40cmの
フューズド・シリカ・キャピラリ管を使用し、pH7.0の
リン酸緩衝溶液を用いて約5KV/40cm〜25KV/40cmの範囲
の電場でキャピラリ電気泳動システムでおこなった。
【0021】図4には、内径0.05mm、長さ40cmのフュー
ズド・シリカ・キャピラリ管中にDMSOを使用して、20KV
/40cmの電場で行われた研究の結果を示す。この研究で
は、pH2.7のリン酸塩緩衝溶液を用いた。pHの低い条件
下では、電気浸透流は理論段相当高さを増加させる結果
となる。同様に、下方の曲線90は電気浸透流だけの理論
制限値を示しており、上方の曲線92は圧力だけの理論値
を示している。図4に示されているように、このような
条件下で、理論段相当高さは約1.1mm/秒の速度で約0.01
5mmであった。10、20または30cmの正の圧力の印加は実
際に理論段相当高さをそれぞれ0.01mm、0.012mmおよび
0.014mmに減少させて、分解能を向上させた。
【0022】前述のように、本発明のキャピラリ電気泳
動システムは様々な種類の検出器を使用することができ
る。検出は紫外線、化学ルミネセンス、屈折率、濃度感
応性、電気または導電率などの検出器を利用して行うこ
とができる。カラムの所望の物質の濃度を検知すること
ができる検出器であればどれでも用いることができる。
例えば、用いる検出器がキャピラリ電気泳動システムに
おいて被検出分子に依存している。適当な検出器は当業
者にはよく知られている。
【0023】電気二重層の厚さ(double layer thicknes
s)(Debyeの長さの逆数)は、キャピラリ管内の電位が
最大、63%に減少するところの尺度である。これらの壁
面効果(wall effects)はシステムの化学に依存してい
る。本発明に係るシステムでは、約0.2nmから10nmの電
気二重層の厚さが一般的である。
【0024】キャピラリ電気泳動システムの電気浸透流
の制御は、バルク・フローの制御を向上させるための圧
力と一緒におこなうこともできる。前述したように、電
気浸透流のための様々な種類の制御システムを利用する
ことができる。本発明では、電気浸透流コントローラと
一緒に用いることもできるが、電気浸透流の制御は本発
明を実施するには必須の要件ではない。したがって、キ
ャピラリ電気泳動システムのためのバルク・フローの制
御手段として圧力を利用することができる。
【0025】しかしながら、本発明は電気浸透流の制御
手段を一緒に利用するときにさらに良好な結果が得られ
る。これは、電気浸透流の制御手段は理論段相当高さを
増加させる事実に基づいており、低pHについて図4が示
すように圧力によって生じる流れが理論段相当高さを減
少させる。本発明は、約7.0以下のpHにおいてより良好
な結果が得られ、特に、pHの低い緩衝溶液(pH約4.0以
下)を使用したときに最も良好な結果を得る。これは、
通常のキャピラリ電気浸透システムにおいて、このよう
な条件によって、理論段相当高さを最適値(拡散のみが
要因であるとき)付近までさらに高くするからである。
この場合、圧力の印加は、理論段相当高さを改善し、そ
の結果として分解能を向上させる。特に、下流圧力の印
加、即ち、流れの方向において、これらの条件下では理
論段相当高さが改善される。
【0026】分離キャピラリ管は単一のキャピラリ管と
して図示してきたが、分離キャピラリ管は一以上の複数
のキャピラリ管カラムであってもよく、一以上の入口を
有していてもよい。
【0027】本発明に係るキャピラリ電気泳動システム
においては、電気浸透流と一緒にキャピラリ管を通る流
れを起させるために圧力差を利用することにより、特定
の条件下で得られる電気浸透流だけによって達成される
ものよりもより鋭いフロー・フロントを可能とするバル
ク・フローの平均速度が得られる。本発明に係るシステ
ムは、バルク速度の制御を維持しながら、鮮鋭なフロー
・フロントを提供する。したがって、本発明は、システ
ムの化学に依存することなく、広い速度範囲にわたって
キャピラリ電気泳動適用においてバルク・フローの制御
を改善する。さらに、圧力の制御は、電圧に依存するこ
となく、また、化学にも依存することがない。よって、
キャピラリ電気泳動システムにおいてバルク・フローを
制御する独立した方法である。例えば、圧力制御はフロ
ー・フロントをかく乱するどのような状況においても、
理論段相当高さを減少させるのに有用である。しかしな
がら、実際には、キャピラリの中で流れを生じさせるた
め、圧力のみを用いると、放物線状のフロー・フロント
が形成される(層流)。このフロー・フロントは、電気
浸透流によって得られるもののように先鋭ではなく、理
論段相当高さは大きくなる。
【0028】以上本願発明の実施例に基づいて説明をし
てきたが、以下に本発明の各実施態様毎に列挙する。 (1)入口端部と出口端部を有するキャピラリ管と、前記
キャピラリ管に溶液を導入し、前記入口端部と流動連結
している上流液体収容手段と、前記溶液流を受容するた
めに前記出口端部と流動連結している下流液体収容手段
と、前記キャピラリ管の入口端部と出口端部との間に電
圧を印加するための電圧手段と、前記電圧の印加と同時
に前記キャピラリ管に圧力差を与える手段とを含むキャ
ピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御システムで
ある。 (2)前記キャピラリ管の入口端部と出口端部に圧力を印
加するための第1と第2の圧力手段を具備する前項(1)
のキャピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御シス
テムである。 (3)前記キャピラリ管内の圧力差を調節するための圧力
調節手段を具備する前項(1)のキャピラリ電気泳動シス
テムにおけるフロー制御システムである。 (4)前記圧力差を与える手段は、真空を印加する手段を
含む前項(1)のキャピラリ電気泳動システムにおけるフ
ロー制御システムである。 (5)前記キャピラリ管内の電気浸透流を調節する手段を
具備する前項(1)のキャピラリ電気泳動システムにおけ
るフロー制御システムである。 (6)前記溶液は7.0以下のpHである前項(1)のキャピラリ
電気泳動システムにおけるフロー制御システムである。 (7)前記溶液は4.0以下のpHである前項(1)のキャピラリ
電気泳動システムにおけるフロー制御システムである。 (8)前記キャピラリ管と接続する、前記キャピラリ管内
における移動を検出するための検出手段を具備する前項
(1)のキャピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御
システムである。 (9)次の(イ)から(ニ)のステップを含むキャピラリ
電気泳動システムにおけるフロー制御方法である。 (イ)キャピラリ管の入口端部と出口端部の間に流領域
を有するキャピラリ電気泳動システムを設け、(ロ)前
記流領域の中で溶液の電気浸透流を誘導し、(ハ)前記
流領域にわたって圧力差を与え、(ニ)(ハ)のステッ
プと同時に、電圧差を与える手段によって、前記溶液中
に含まれる成分を電気泳動法によって分離する。 (10)前記分離ステップのあいだ、前記圧力差を制御する
前項(9)のキャピラリ電気泳動システムにおけるフロー
制御方法である。 (11)空間的に分離された前記成分を検出するステップを
含む前項(9)のキャピラリ電気泳動システムにおけるフ
ロー制御方法である。 (12)試料溶液を導入するための入口端部と出口端部を有
するキャピラリ管と、前記キャピラリ管内で前記溶液の
電気浸透流を生じさせる手段と、前記電気浸透流を調節
する手段と、前記キャピラリ管の入口端部と出口端部間
の圧力差を印加する手段と、前記圧力差を調節する手段
と、前記キャピラリ管の長さにわたって電位差を印加す
ると同時に前記試料溶液の各成分を電気泳動移動によっ
て空間的な分離を生じさせる手段と、前記各成分の空間
的分離を検出する手段とを具備するキャピラリ電気泳動
システムである。
【0029】以上のように、本発明の原理、好適な実施
態様および操作モードを説明してきたが、本発明は上述
の特定の実施態様に限定されるものではないことは明ら
かである。前述の実施態様は本発明を限定するものでは
なく、単に本願発明の詳細を説明する一例にしかすぎ
ず、特許請求の範囲に記載された本願発明の範囲から外
れることなく、さまざまな修正や変形が可能であること
は当業者にとって自明のことである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明により分
解能および分離の向上につながるようにバルク・フロー
のフロー・プロファイルを圧力差を与えることによって
改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるキャピラリ電気泳動シ
ステムの概略図。
【図2】圧力を印加せずに、pH7.0下でジメチルスルホ
キシド(DMSO)の分離で得られた理論段相当高さと速度の
関係を表わすグラフ。
【図3】印加した圧力差の効果がでている、pH7.0下でD
MSOの分離で得られた理論段相当高さと速度の関係を示
すグラフ。
【図4】圧力印加によってフロー・プロファイルが改善
されたことを示す、pH2.7下でDMSOの分離で得られた理
論段相当高さと速度の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10:電気泳動システム 12:キャピラリ管 14:入口端部 16:出口端部 18:検出器 24:緩衝液貯蔵バイアル 30、34:電源 56、66:空気ポンプ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入口端部と出口端部を有するキャピラリ管
    と、前記キャピラリ管に溶液を導入し、前記入口端部と
    流動連結している上流液体収容手段と、前記溶液流を受
    容するために前記出口端部と流動連結している下流液体
    収容手段と、前記キャピラリ管の入口端部と出口端部と
    の間に電圧を印加するための電圧手段と、前記電圧の印
    加と同時に前記キャピラリ管に圧力差を与える手段とを
    含むことを特徴とするキャピラリ電気泳動システムにお
    けるフロー制御システム。
  2. 【請求項2】前記キャピラリ管の入口端部と出口端部に
    圧力を印加するための第1と第2の圧力手段を具備する
    ことを特徴とする請求項第1項記載のキャピラリ電気泳
    動システムにおけるフロー制御システム。
  3. 【請求項3】前記キャピラリ管内の圧力差を調節するた
    めの圧力調節手段を具備することを特徴とする請求項第
    1項記載のキャピラリ電気泳動システムにおけるフロー
    制御システム。
  4. 【請求項4】前記圧力差を与える手段は、真空を印加す
    る手段を含むことを特徴とする請求項第1項記載のキャ
    ピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御システム。
  5. 【請求項5】前記キャピラリ管内の電気浸透流を調節す
    る手段を具備することを特徴とする請求項第1項記載の
    キャピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記溶液は7.0以下のpHに維持されること
    を特徴とする請求項第1項記載のキャピラリ電気泳動シ
    ステムにおけるフロー制御システム。
  7. 【請求項7】前記溶液は4.0以下のpHに維持されること
    を特徴とする請求項第1項記載のキャピラリ電気泳動シ
    ステムにおけるフロー制御システム。
  8. 【請求項8】前記キャピラリ管と接続する、前記キャピ
    ラリ管内における移動を検出するための検出手段を具備
    することを特徴とする請求項第1項記載のキャピラリ電
    気泳動システムにおけるフロー制御システム。
  9. 【請求項9】次の(イ)から(ニ)のステップを含むキ
    ャピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御方法。 (イ)キャピラリ管の入口端部と出口端部の間に流領域
    を有するキャピラリ電気泳動システムを設け、(ロ)前
    記流領域の中で溶液の電気浸透流を誘導し、(ハ)前記
    流領域にわたって圧力差を与え、(ニ)(ハ)のステッ
    プと同時に、電圧差を与える手段によって、前記溶液中
    に含まれる成分を電気泳動法によって分離する。
  10. 【請求項10】前記分離ステップのあいだ、前記圧力差
    を制御することを特徴とする請求項第9項記載のキャピ
    ラリ電気泳動システムにおけるフロー制御方法。
  11. 【請求項11】空間的に分離された前記成分を検出する
    ステップを含むことを特徴とする請求項第9項記載のキ
    ャピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御方法。
  12. 【請求項12】試料溶液を導入するための入口端部と出
    口端部を有するキャピラリ管と、前記キャピラリ管内で
    前記溶液の電気浸透流を生じさせる手段と、前記電気浸
    透流を調節する手段と、前記キャピラリ管の入口端部と
    出口端部間の圧力差を印加する手段と、前記圧力差を調
    節する手段と、前記キャピラリ管の長さにわたって電位
    差を印加すると同時に前記試料溶液の各成分を電気泳動
    移動によって空間的な分離を生じさせる手段と、前記各
    成分の空間的分離を検出する手段とを具備することを特
    徴とするキャピラリ電気泳動システム。
JP6018902A 1993-01-19 1994-01-19 キャピラリ電気泳動システムにおけるフロー制御システムおよびその方法ならびにキャピラリ電気泳動システム Pending JPH06242073A (ja)

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