JPH06244054A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ

Info

Publication number
JPH06244054A
JPH06244054A JP3096293A JP3096293A JPH06244054A JP H06244054 A JPH06244054 A JP H06244054A JP 3096293 A JP3096293 A JP 3096293A JP 3096293 A JP3096293 A JP 3096293A JP H06244054 A JPH06244054 A JP H06244054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
zinc
oxide
electrode
vapor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3096293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanori Ishikawa
尚紀 石川
Kiichi Yamaguchi
喜一 山口
Mitsuru Momose
満 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Shindoh Co Ltd filed Critical Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Priority to JP3096293A priority Critical patent/JPH06244054A/ja
Publication of JPH06244054A publication Critical patent/JPH06244054A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属蒸着膜の自己回復性が良好で、かつ安定
したヒューズ作用が得られる金属化フィルムコンデンサ
を提供する。 【構成】 フィルム基材6と、その側縁に沿って2〜1
0Ω/sqの厚さで帯状に亜鉛を蒸着した接続部32
と、接続部32から離間してフィルム基材6の長手方向
に並ぶ矩形状に6〜30Ω/sqかつ前記接続部の抵抗
値の2〜7倍以上の抵抗値となる厚さで亜鉛を蒸着した
電極部4と、各電極部4と接続部32とを導通させる亜
鉛製のヒューズ部14とを具備する第1フィルム30
を、別のフィルム基材20の上面に亜鉛蒸着膜を形成し
た第2フィルム2と重ねて円柱状に巻回し、この巻回体
の両端にそれぞれ電極18,26を配置した。接続部3
2、電極部4およびヒューズ部14上には、SiOxか
らなる厚さ0.1〜10mg/m2 の保護層34が設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒューズ機能を有する
金属化フィルムコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、ヒューズ機能を有する従来の金
属化フィルムコンデンサの断面拡大図、図9はその製造
用フィルムを示す平面図である。この金属化フィルムコ
ンデンサは、同幅かつ同長の第1フィルム1および第2
フィルム2を重ねて円柱状に巻回し、この巻回体の両端
部に電極18,26をそれぞれ接続したうえ、全体を絶
縁材製の外装(図示略)により被覆したものである。電
極18,26は、一般に亜鉛やハンダ等を前記巻回体の
端面に熔射して形成され、各電極18,26にはリード
線(図示略)がそれぞれ接続されている。
【0003】第1フィルム1は、図8および図9に示す
ように、一定幅で長尺の誘電体フィルム基材6上に、フ
ィルム基材6の一方の側縁に沿って金属を帯状に蒸着し
た接続部16と、この接続部16から一定距離離間し、
かつフィルム基材6の長手方向に一定間隔毎に並ぶ矩形
状に金属を蒸着した電極部4と、各電極部4と前記接続
部16とをそれぞれ導通させる細いヒューズ部14とを
形成したものであり、接続部16はその全長に亙って電
極18と導通している。なお、蒸着金属としては現在で
はAlが主流である。
【0004】第1フィルム1の反対側の側縁には、電極
26と電極部4との短絡を防ぐために全長に亙って非蒸
着部8(縦マージン部と称する)が形成されている。ま
た、電極部4同士を仕切る非蒸着部10を横マージン
部、各ヒューズ部14の間の非蒸着部12をヒューズ間
マージン部とそれぞれ称する。
【0005】一方、第2フィルム2は、第1フィルム1
と同寸の誘電体フィルム基材20上に、一方の側縁に沿
って延びる一定幅の非蒸着部(縦マージン部)24を残
して金属蒸着膜22を形成したものである。そして第2
フィルム2は、縦マージン部24が第1フィルム1のヒ
ューズ間マージン部12と対応するように重ねられてお
り、金属蒸着膜22は全長に亙って電極26と導通して
いる。
【0006】上記のような金属化フィルムコンデンサに
よれば、金属蒸着膜4,22の自己回復性、および第1
フィルム1のヒューズ部14のヒューズ作用により、コ
ンデンサの短絡に起因する機器の損傷および火災事故を
2段階に防ぐ効果が得られる。すなわち、高電圧等によ
り電極部4と金属蒸着膜22の短絡が生じると、まず第
1段階の保安機能として、短絡箇所の周囲の金属蒸着膜
(4または22)が発熱して蒸発し、金属蒸着膜4,2
2間の絶縁が回復する。
【0007】さらに万一、第1段階の保安機能によって
絶縁が回復しなかった場合には、第2段階の保安機能と
して、その短絡箇所を含む電極部4と接続部16をつな
ぐヒューズ部14が発熱して切れ、短絡箇所を含む電極
部4への通電が停止される。ただし、ヒューズ部14が
断線した場合は、コンデンサ容量の減少が大きいため、
ヒューズ部14の断線は極力減らし、電極部4の自己回
復性を促進することが好ましい。自己回復性を促進すれ
ば、耐電圧を向上することが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】自己回復性を向上する
には、蒸着膜を薄くして抵抗値を高めることが必要であ
る。しかしながら、膜厚を薄くすると、蒸着膜が酸化し
やすくなり、膜が部分的に消失することがあるととも
に、電極との接合性が悪くなるため、電極−蒸着膜間の
導電性が悪化し、これらの接合部位でジュール熱が発生
して、接合部位の蒸着膜が消失しやすいという問題があ
った。
【0009】現在一般に使用されている金属化フィルム
コンデンサでは、蒸着膜としてAl,Zn,Al−Zn
合金などが使用されているが、上記問題を改善する観点
からAl蒸着膜が主流になっている。他の金属からなる
蒸着膜は、Al蒸着膜に比して薄膜時の耐食性が悪いた
めである。
【0010】しかし、Al蒸着膜を使用した金属化フィ
ルムコンデンサでは、蒸着膜4,22間で微弱なコロナ
放電が生じ易く、このコロナ放電によりコロージョンと
呼ばれる斑点状の腐食(Al23を主組成物とする)が
発生し、蒸着膜4,22の有効面積が自己回復性によっ
て失われる以上の速度で減少してコンデンサ容量の経時
減少率が大きいという欠点があり、したがって、膜厚を
薄くするには限界(表面抵抗5Ω/sq程度)があっ
て、自己回復性が十分とは言えなかった。
【0011】また、いずれの金属で蒸着膜を形成した場
合にも、前記接合部位のジュール熱発生の問題を改善す
るには蒸着膜を厚くせざるを得ず、この問題も自己回復
性を向上する妨げとなっている。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、金属蒸着膜の自己回復性が良好で、蒸着膜の酸化に
よる容量減少が少なく、しかも電極−蒸着膜間の導電性
が良好でこれらの接合部位における蒸着膜消失を防ぐこ
とが可能な金属化フィルムコンデンサを提供することを
課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る第1の金属化フィルムコンデンサは、
一定幅で長尺のプラスチック製のフィルム基材と、前記
フィルム基材の上面に、前記フィルム基材の一方の側縁
に沿って抵抗値1.5〜10Ω/sqとなる厚さで帯状
に亜鉛を蒸着した接続部と、前記フィルム基材の上面
に、前記接続部から離間して、前記フィルム基材の長手
方向に一定間隔毎に並ぶ矩形状に6〜30Ω/sqかつ
前記接続部の抵抗値の2〜7倍以上の抵抗値となる厚さ
で亜鉛を蒸着した電極部と、前記各電極部と前記接続部
とをそれぞれ導通させる亜鉛蒸着膜製のヒューズ部とを
具備し、前記接続部、前記電極部および前記ヒューズ部
上には、Si酸化物,Ti酸化物,Zr酸化物,Sn酸
化物,Y酸化物,またはインジウム錫酸化物から選択さ
れる1種または2種以上の物質が0.1〜10mg/m
2 蒸着された保護層が設けられているフィルムコンデン
サ製造用フィルムを第1フィルムとする一方、プラスチ
ック製フィルム基材の上面に亜鉛蒸着膜を形成したもの
を第2フィルムとし、前記第1および第2フィルムを重
ねて巻回し、この巻回体の両端にそれぞれ電極を配置す
ることにより、一方の電極を第1フィルムの接続部と導
通させ、他方の電極を前記第2フィルムの亜鉛蒸着膜と
導通させたことを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る第2の金属化フィルム
コンデンサは、一定幅で長尺のプラスチック製のフィル
ム基材と、前記フィルム基材の上面に、前記フィルム基
材の一方の側縁に沿って抵抗値1.5〜10Ω/sqと
なる厚さで帯状に亜鉛を蒸着した接続部と、前記フィル
ム基材の上面に、前記接続部から離間して、前記フィル
ム基材の長手方向に一定間隔毎に並ぶ矩形状に6〜30
Ω/sqかつ前記接続部の抵抗値の2〜7倍以上の抵抗
値となる厚さで亜鉛を蒸着した電極部と、前記各電極部
と前記接続部とをそれぞれ導通させる亜鉛蒸着膜製のヒ
ューズ部とを具備し、前記接続部、前記電極部および前
記ヒューズ部上には、Si酸化物,Ti酸化物,Zr酸
化物,Sn酸化物,Y酸化物,またはインジウム錫酸化
物から選択される1種または2種以上の物質が0.1〜
10mg/m2 蒸着された保護層が設けられているコン
デンサ製造用フィルムを、前記接続部が互いに反対側の
端縁に位置するように2枚重ねて巻回し、この巻回体の
両端にそれぞれ電極を配置することにより、一方の電極
を一方のコンデンサ製造用フィルムの接続部と導通さ
せ、他方の電極を他方のコンデンサ製造用フィルムの接
続部と導通させたことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に係る金属化フィルムコンデンサによれ
ば、電極に接合される接続部が抵抗値1.5〜10Ω/
sqとなる厚さの亜鉛蒸着膜で形成される一方、電極部
は6〜30Ω/sqかつ前記接続部の抵抗値の2〜7倍
以上の抵抗値となる厚さの亜鉛蒸着膜で形成されている
ので、電極部の自己回復性を十分に高めることができる
うえ、電極と接続部との接合界面でジュール熱が発生し
て接続部が消失する現象を防ぐことが可能である。した
がって、保安性能の信頼性を高めるとともに、コンデン
サ容量の減少を抑制することができる。
【0016】また、前記接続部、前記電極部および前記
ヒューズ部上には、Si酸化物,Ti酸化物,Zr酸化
物,Sn酸化物,Y酸化物,またはインジウム錫酸化物
から選択される1種または2種以上の物質が0.1〜1
0mg/m2 蒸着された保護層が設けられている保護層
が設けられているので、電極部が6〜30Ω/sqと極
めて薄く形成されているにも拘らず、水分の侵入による
亜鉛蒸着膜の酸化を防ぐことが可能である。
【0017】
【実施例】図1は本発明に係る金属化フィルムコンデン
サの一実施例の要部の断面拡大図、図2はその製造用フ
ィルムの平面図である。これらの図において、図8およ
び図9と同一部分には同一符号を付して説明を簡略化す
る。
【0018】この実施例の主たる特徴は、第1フィルム
30上の接続部32が抵抗値1.5〜10Ω/sqにな
る厚さで形成され、電極部4が6〜30Ω/sqかつ前
記接続部の抵抗値の2〜7倍以上の抵抗値となる厚さと
され、接続部32が電極部4よりも厚肉化されているこ
とにある。
【0019】接続部32が10Ω/sq以上であると、
電極18と接続部32との界面でジュール熱が発生して
接続部32が消失する現象が生じやすくなる。逆に、接
続部32が1.5Ω/sq未満ではフィルムが硬質化し
てコンデンサの組立が困難になる。
【0020】電極部4が6Ω/sq未満であると、電極
部4が蒸発しにくくなり自己回復性が低下する。一方、
30Ω/sqより高いと蒸着により均質な膜が形成困難
であるうえ、耐電圧もそれ程向上しない。又、電極部4
が酸化しやすくなり、信頼性が不足する。
【0021】接続部32の上面からヒューズ部14に至
る傾斜面32Aは、図3に示すようにヒューズ部14に
進入していなくてもよいし、図4に示すようにヒューズ
部14に進入していてもよい。接続部32の幅は従来品
と同様でよく、限定はされないが、一般的には1.5〜
3mm程度が好ましい。また、ヒューズ部14の幅は
0.2〜2.0mmであることが好ましい。
【0022】フィルム基材6,20の材質となるプラス
チックは限定されないが、好ましくは、ポリエチレンテ
レフタレート,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリカ
ーボネイト,ポリフィニレンサルファイド,ポリ4フッ
化エチレン,ポリエチレンから選択される1種、または
2種以上を積層して形成されたものが選択され、その厚
さは用途に必要に応じて適宜設定される。
【0023】蒸着膜4,22は、いずれも亜鉛(亜鉛を
主組成物とする亜鉛合金を含む)で形成されている。亜
鉛蒸着膜は、耐食性がアルミニウム蒸着膜に比して劣
り、薄膜化すると酸化による容量減少が無視できなくな
る。そこで、亜鉛蒸着膜の耐食性向上を図るため、前記
各蒸着膜4,14,32上には、Si酸化物,Ti酸化
物,Zr酸化物,Sn酸化物,Y酸化物またはインジウ
ム錫酸化物から選択される1種または2種以上の物質を
0.1〜10mg/m2 蒸着した保護層34が形成され
ている。保護層34の厚さが0.1mg/m2 未満では
効果が得られず、10mg/m2 より厚くてもそれ以上
の改善は見られない。
【0024】保護層34の厚さが0.3mg/m2 にま
で薄いと、保護層34は緻密な膜ではなく多孔膜になる
と考えられる。このような多孔膜であっても耐電圧性お
よび耐食性向上効果が得られる理由は、亜鉛蒸着膜の表
面の結合エネルギーの大きな箇所(キンク,ステップ
等)に前記物質が選択的に結合し、酸化物の生成・生長
を防止するためであると推定される。
【0025】一方、第2フィルム2の金属蒸着膜22の
厚さは従来と同様でも良いし、あるいは電極26との接
続部のみを第1フィルム30と同様に相対的に厚肉とし
た構成としてもよい。第2フィルム2の金属蒸着膜22
上にも上記同様の保護層34を形成することが望まし
い。また、電極18,26は、金属蒸着膜と同じ亜鉛を
溶射して形成することが望ましい。
【0026】上記構成からなる金属化フィルムコンデン
サによれば、第1フィルム30の接続部32が抵抗値
1.5〜10Ω/sqになる厚さで形成され、電極部4
が6〜30Ω/sqかつ前記接続部の抵抗値の2〜7倍
以上の抵抗値となる厚さとされているので、電極18と
接続部32との界面でジュール熱が発生して接続部32
が消失する現象を防ぎつつ、電極部4の膜厚を薄くして
その自己回復性を十分に高めることができる。したがっ
て、従来は両立しがたかった、保安性能の信頼性向上お
よび単位厚さ当たりの耐電圧の向上を同時に達成するこ
とが可能である。
【0027】また、電極部4を構成する亜鉛蒸着膜上に
保護層34を設けているので、電極部4が酸化しやすい
亜鉛により6〜30Ω/sqと極めて薄く形成されてい
るにも拘らず、水分の侵入による亜鉛蒸着膜の酸化を防
ぐことが可能で、この点からもコンデンサの信頼性を向
上することが可能である。
【0028】さらに、この実施例では、各フィルム3
0,2の金属蒸着膜と電極18,26が共に亜鉛で形成
されているので、電極18,26と金属蒸着膜との接合
性および導通性が良好であり、これらの接合界面で抵抗
値が上昇することを防止できる。したがって、この点か
らも、接合界面におけるジュール熱発生に起因する接合
部の消失を防ぐことが可能である。
【0029】さらにまた、この実施例では金属蒸着膜が
亜鉛で形成されているので、金属蒸着膜を合金で形成し
た場合に比して蒸着作業が容易であり、生産性が高いと
いう利点も有する。
【0030】なお、上記実施例では、ヒューズ部14を
有する第1フィルム30とヒューズ部を持たない第2フ
ィルムを重ねてコンデンサを形成したが、その代わり
に、2枚の第1フィルム30を、それらの接続部32が
互いに反対側に位置するように重ねて巻回し、コンデン
サを形成してもよいことは勿論である。
【0031】
【実験例】次に、実験例を挙げて本発明の効果を実証す
る。 (実験1)表1に示す試料1〜12のコンデンサを製造
した。試料1〜6は図8および図9に示した接続部が厚
肉化されていない従来品であり、試料7〜12は図1お
よび図2に示した、接続部が相対的に厚肉化されかつ保
護層を有するものである。ただし、試料11および12
は、金属蒸着膜の膜厚が本発明の範囲から外れている。
【0032】試料1〜12の共通値は以下の通りであ
る。 フィルム基材6,20の材質:PET フィルム基材6,20の厚さ:5.5μm フィルム基材6,20の幅:50mm ヒューズ用非蒸着部12の幅:0.5mm ヒューズ部14の幅:0.5mm 電極部4のピッチ:17mm 接続部32,16の幅:2mm コンデンサ容量:50μF 試料7〜12で形成した保護層34の材質はSiOx
(x=1〜2)であり、保護層34の厚さは1.0mg
/m2とした。
【0033】得られたコンデンサのそれぞれに対し、J
IS−C4908で規定される保安性試験を行った。こ
の保安性試験は、コンデンサを±3℃に強制冷却できる
恒温槽内に入れて恒温に保ちつつ、図5に示す回路を各
コンデンサCxに接続し、次の手順で行った。
【0034】開閉器Sを開放の位置にし、コンデンサ
Cxに50Hzの正弦波に近い波形をもつ定格電圧(2
30V)の1.3倍の電圧を印加する。 開閉器Sを端子bに切り替え、放電用コンデンサCo
にコンデンサCxの定格電圧の4倍の直流電圧を印加す
る。Coの容量はCxの容量の2倍とする。 放電用コンデンサCoが充電されたら、開閉器Sを端
子aに切り替え、Coの電荷を定格電圧の1.3倍の交
流電圧が印加されているCxに放電する。 放電後、再び開閉器Sを端子bに戻し、以下、同じ操
作を繰り返す。このときの放電頻度は、15秒に1回と
する。 交流電流計で電流値を記録し、Cxに流れる交流電流
がほぼ0になったとき、この試験を終了し、そのサイク
ル回数を記録する。サイクル回数が100〜500のも
のを合格品として、母数10個中の合格品数で評価し
た。 上記保安性試験の結果を表1に示す。
【0035】また、試料2および5について耐湿性試験
を行ない、保護層34の効果を検証した。耐湿性試験の
方法は、温度70℃、湿度80%RHの環境下に、金属
蒸着フィルムを巻回しただけの状態(外装なし)で18
時間放置し、放置前後の電極部4の抵抗値(Ω/sq)
を計測して、次式で示される変化率を求めた。この変化
率が高いほど亜鉛蒸着膜が酸化しやすいことを示す。 変化率=(試験後の抵抗値−試験前の抵抗値)/試験前
の抵抗値×100 得られた変化率が30未満のものを◎、31〜200を
○、201〜500を△、501以上を×として表1に
併せて示す。
【0036】また、試験後のコンデンサを分解し、コロ
ージョンの有無と接続部消失の有無を肉眼で判定した。
その結果も表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、本発明の範囲に
入る試料7〜10は保安性試験の結果がいずれも10/
10で、また耐湿性、コロージョンや接続部膜消失の発
生率も低く、従来品である試料1〜6、および比較品で
ある試料11および12に比して、総合評価で高い信頼
性を示した。
【0039】(実験2)実験1と同じフィルム基材を使
用し、種々の膜厚でアルミニウムまたは亜鉛を蒸着した
蒸着フィルムを形成し、同種同厚の蒸着フィルム同士を
2枚互い違いに重ねてコンデンサ容量が50μFとなる
ように円柱体を形成し、その両端に亜鉛を溶射して電極
を形成した。
【0040】こうして形成した各種のコンデンサを図6
に示すような耐電圧試験装置にかけて耐電圧を測定し
た。図中R1は保護抵抗、R2は放電抵抗、Sは切り替
えスイッチ、Cxは試料となるコンデンサである。測定
は以下のように行った。
【0041】電圧計の表示電圧が50V/μmとなる
ように直流電源電圧を調整する。 スイッチSを端子2側に切り替え、ターミナルa,b
にコンデンサCxを接続する。 スイッチSを端子1側に切り替え、コンデンサCxに
1分間電圧を印加する。 スイッチSを端子2側に切
り替え、コンデンサCxを放電させる。 ターミナルa,bからコンデンサCxを外し、コンデ
ンサCxの両極を短絡させたまま1時間放置する。 電圧を100V上昇させる。 〜を繰り返し、コンデンサCxが破壊した電圧を
計測する。破壊しない最大電圧をフィルムの厚さで除し
た値を耐電圧とした。
【0042】結果を図7に示す。この図から明らかなよ
うに、亜鉛蒸着膜の方が、その膜厚を調整すればアルミ
蒸着膜に比して耐電圧を高めることが可能である。した
がって、本発明のコンデンサも従来品より耐電圧を向上
できることがわかる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る金属
化フィルムコンデンサでは、第1フィルムの接続部が抵
抗値1.5〜10Ω/sqになる厚さで形成され、電極
部が6〜30Ω/sqかつ前記接続部の抵抗値の2〜7
倍以上の抵抗値となる厚さとされているので、電極と接
続部との界面でジュール熱が発生して接続部が消失する
現象を防ぎつつ、電極部の膜厚を薄くしてその自己回復
性を十分に高めることができる。したがって、従来は両
立しがたかった、保安性能の信頼性向上および単位厚さ
当たりの耐電圧の向上を同時に達成することが可能であ
る。
【0044】また、電極部を構成する亜鉛蒸着膜上に保
護層を設けているので、電極部が酸化しやすい亜鉛によ
り6〜30Ω/sqと薄く形成されているにも拘らず、
水分の侵入による亜鉛蒸着膜の酸化を防ぐことが可能
で、この点からもコンデンサの信頼性を向上することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属化フィルムコンデンサの一実
施例の断面拡大図である。
【図2】同金属化フィルムコンデンサを製造するための
フィルムの一実施例を示す平面図である。
【図3】同コンデンサ製造用フィルムの接続部の断面拡
大図である。
【図4】同コンデンサ製造用フィルムの接続部の変形例
を示す断面拡大図である。
【図5】コンデンサの性能試験装置を示す回路図であ
る。
【図6】耐電圧測定方法を示す回路図である。
【図7】電極部の抵抗値とコンデンサの耐電圧の関係を
示すグラフである。
【図8】従来の金属化フィルムコンデンサの断面拡大図
である。
【図9】従来の金属化フィルムコンデンサ製造用フィル
ムの平面図である。
【符号の説明】
2 第2フィルム 4 電極部 6,20 フィルム基材 8,10,12,24 非蒸着部 14 ヒューズ部 18,26 コンデンサの電極 22 第2フィルムの金属蒸着部 30 フィルムコンデンサ製造用フィルム(第1フィル
ム) 32 接続部 34 保護層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定幅で長尺のプラスチック製のフィルム
    基材と、前記フィルム基材の上面に、前記フィルム基材
    の一方の側縁に沿って抵抗値1.5〜10Ω/sqとな
    る厚さで帯状に亜鉛を蒸着した接続部と、前記フィルム
    基材の上面に、前記接続部から離間して、前記フィルム
    基材の長手方向に一定間隔毎に並ぶ矩形状に6〜30Ω
    /sqかつ前記接続部の抵抗値の2〜7倍以上の抵抗値
    となる厚さで亜鉛を蒸着した電極部と、前記各電極部と
    前記接続部とをそれぞれ導通させる亜鉛蒸着膜製のヒュ
    ーズ部とを具備し、前記接続部、前記電極部および前記
    ヒューズ部上には、Si酸化物,Ti酸化物,Zr酸化
    物,Sn酸化物,Y酸化物,またはインジウム錫酸化物
    から選択される1種または2種以上の物質が0.1〜1
    0mg/m2 蒸着された保護層が設けられているフィル
    ムコンデンサ製造用フィルムを第1フィルムとする一
    方、 プラスチック製フィルム基材の上面に亜鉛蒸着膜を形成
    したものを第2フィルムとし、 前記第1および第2フィルムを重ねて巻回し、この巻回
    体の両端にそれぞれ電極を配置することにより、一方の
    電極を第1フィルムの接続部と導通させ、他方の電極を
    前記第2フィルムの亜鉛蒸着膜と導通させたことを特徴
    とする金属化フィルムコンデンサ。
  2. 【請求項2】一定幅で長尺のプラスチック製のフィルム
    基材と、前記フィルム基材の上面に、前記フィルム基材
    の一方の側縁に沿って抵抗値1.5〜10Ω/sqとな
    る厚さで帯状に亜鉛を蒸着した接続部と、前記フィルム
    基材の上面に、前記接続部から離間して、前記フィルム
    基材の長手方向に一定間隔毎に並ぶ矩形状に6〜30Ω
    /sqかつ前記接続部の抵抗値の2〜7倍以上の抵抗値
    となる厚さで亜鉛を蒸着した電極部と、前記各電極部と
    前記接続部とをそれぞれ導通させる亜鉛蒸着膜製のヒュ
    ーズ部とを具備し、前記接続部、前記電極部および前記
    ヒューズ部上には、Si酸化物,Ti酸化物,Zr酸化
    物,Sn酸化物,Y酸化物,またはインジウム錫酸化物
    から選択される1種または2種以上の物質が0.1〜1
    0mg/m2 蒸着された保護層が設けられているコンデ
    ンサ製造用フィルムを、前記接続部が互いに反対側の端
    縁に位置するように2枚重ねて巻回し、この巻回体の両
    端にそれぞれ電極を配置することにより、一方の電極を
    一方のコンデンサ製造用フィルムの接続部と導通させ、
    他方の電極を他方のコンデンサ製造用フィルムの接続部
    と導通させたことを特徴とする金属化フィルムコンデン
    サ。
JP3096293A 1993-02-19 1993-02-19 金属化フィルムコンデンサ Pending JPH06244054A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3096293A JPH06244054A (ja) 1993-02-19 1993-02-19 金属化フィルムコンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3096293A JPH06244054A (ja) 1993-02-19 1993-02-19 金属化フィルムコンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06244054A true JPH06244054A (ja) 1994-09-02

Family

ID=12318303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3096293A Pending JPH06244054A (ja) 1993-02-19 1993-02-19 金属化フィルムコンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06244054A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996011485A1 (fr) * 1994-10-07 1996-04-18 Honshu Paper Co., Ltd. Support comprenant du zinc depose, destine a des condensateurs metallises, et sa fabrication
JP2000269068A (ja) * 1999-03-15 2000-09-29 Mitsubishi Shindoh Co Ltd メタライズドフィルムおよびフィルムコンデンサ
JP2009049139A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Nichicon Corp 金属化フィルムコンデンサ
JP2010062410A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Panasonic Corp 金属化フィルムコンデンサ
JP2017037956A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 トヨタ自動車株式会社 金属化フィルムコンデンサ
KR20190071975A (ko) * 2017-12-15 2019-06-25 성문전자주식회사 단일 아연층 또는 아연합금층이 증착된 필름콘덴서용 증착필름

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996011485A1 (fr) * 1994-10-07 1996-04-18 Honshu Paper Co., Ltd. Support comprenant du zinc depose, destine a des condensateurs metallises, et sa fabrication
US5719741A (en) * 1994-10-07 1998-02-17 Oji Paper Co., Ltd. Zinc-deposited base material for metallized capacitors and method of manufacture thereof
JP2000269068A (ja) * 1999-03-15 2000-09-29 Mitsubishi Shindoh Co Ltd メタライズドフィルムおよびフィルムコンデンサ
JP2009049139A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Nichicon Corp 金属化フィルムコンデンサ
JP2010062410A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Panasonic Corp 金属化フィルムコンデンサ
JP2017037956A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 トヨタ自動車株式会社 金属化フィルムコンデンサ
KR20190071975A (ko) * 2017-12-15 2019-06-25 성문전자주식회사 단일 아연층 또는 아연합금층이 증착된 필름콘덴서용 증착필름

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3328477B2 (ja) コンデンサ
KR860000968B1 (ko) 금속화필름 콘덴서
JP2000030731A (ja) 電気化学セルの製造方法
GB1393829A (en) Electrical capacitors
JPH06244054A (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP3858626B2 (ja) 両面金属化フィルムコンデンサ
JP3935561B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
CA1158730A (en) Metallized film dual capacitor
JP3148596B2 (ja) 巻回型金属化フィルムコンデンサ
JPH02285618A (ja) 金属化プラスチックフィルムコンデンサ
JPH10308323A (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JPH1145819A (ja) 金属化フィルムコンデンサ
CN210349582U (zh) 一种具有安全膜的电容器
JP2920240B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP2000269068A (ja) メタライズドフィルムおよびフィルムコンデンサ
JP2013026586A (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP2820414B2 (ja) フィルムコンデンサ
JPH0582389A (ja) 金属化フイルムコンデンサ
JP4296532B2 (ja) コンデンサ用蒸着フィルム及びそれを用いたコンデンサ
JP3126490B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JPS5943713Y2 (ja) 金属化フイルムコンデンサ
JP2009277829A (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JPH1126281A (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP3447307B2 (ja) フィルムコンデンサおよびその製造用フィルム
JPS59115510A (ja) 油浸金属化フイルムコンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011106