JPH06244680A - ディジタルローパスフィルタの設計方法 - Google Patents
ディジタルローパスフィルタの設計方法Info
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- JPH06244680A JPH06244680A JP4743293A JP4743293A JPH06244680A JP H06244680 A JPH06244680 A JP H06244680A JP 4743293 A JP4743293 A JP 4743293A JP 4743293 A JP4743293 A JP 4743293A JP H06244680 A JPH06244680 A JP H06244680A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】乗算器の個数を減少でき、簡単なハードウエア
でもってレート変換用の補間フィルタを実現することを
可能とする。 【構成】M倍の補間を行うフィルタとしては、π/Mの
帯域のフィルタが必要になる。まず、N=[M/2]の
周波数帯で周波数特性を近似する簡単な整数係数のフィ
ルタをゼロ点配置を考えながら設計する。このときの通
過帯域は、(M/N)πである。これに対して、(2k
π/N)の所にゼロ点がある簡単な整数係数の伝達関数
を付ける。最後にこれら二つの伝達関数を通過域で等リ
ップルに近似する等化フィルタを付ける。
でもってレート変換用の補間フィルタを実現することを
可能とする。 【構成】M倍の補間を行うフィルタとしては、π/Mの
帯域のフィルタが必要になる。まず、N=[M/2]の
周波数帯で周波数特性を近似する簡単な整数係数のフィ
ルタをゼロ点配置を考えながら設計する。このときの通
過帯域は、(M/N)πである。これに対して、(2k
π/N)の所にゼロ点がある簡単な整数係数の伝達関数
を付ける。最後にこれら二つの伝達関数を通過域で等リ
ップルに近似する等化フィルタを付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レート変換用のディ
ジタルローパスフィルタの設計方法に関する。
ジタルローパスフィルタの設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レート変換フィルタでM倍に補間する場
合には、π/Mの帯域のフィルタが必要とされる。この
ようなローパスフィルタ例えば連立チェビシェフ特性の
ディジタルローパスフィルタを実現する場合、要求され
る仕様に従ってフィルタを直接設計し、設計されたロー
パスフィルタをハードウェア化していた。このようにし
て実現されるディジタルローパスフィルタのタップ数
は、その仕様に基づいて設計された数となる。FIR型
ディジタルフィルタは、各タップ出力に係数を乗算し、
これらを加算する構成とされる。このため、タップ数に
対応した数の乗算器が必要である。
合には、π/Mの帯域のフィルタが必要とされる。この
ようなローパスフィルタ例えば連立チェビシェフ特性の
ディジタルローパスフィルタを実現する場合、要求され
る仕様に従ってフィルタを直接設計し、設計されたロー
パスフィルタをハードウェア化していた。このようにし
て実現されるディジタルローパスフィルタのタップ数
は、その仕様に基づいて設計された数となる。FIR型
ディジタルフィルタは、各タップ出力に係数を乗算し、
これらを加算する構成とされる。このため、タップ数に
対応した数の乗算器が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、要求さ
れる仕様に従って補間用ディジタルローパスフィルタを
直接設計すると、タップ数が非常に大きくなる場合があ
る。この場合、多数の乗算器が必要になる。ディジタル
ローパスフィルタを集積回路化する場合、乗算器の数が
増加すると、非常に大きな回路規模が要求される。
れる仕様に従って補間用ディジタルローパスフィルタを
直接設計すると、タップ数が非常に大きくなる場合があ
る。この場合、多数の乗算器が必要になる。ディジタル
ローパスフィルタを集積回路化する場合、乗算器の数が
増加すると、非常に大きな回路規模が要求される。
【0004】従って、この発明の目的は、レート変換に
必要なディジタルローパスフィルタとして、乗算器の削
減が図れるフィルタを設計することができるローパスフ
ィルタの設計方法を提供することにある。
必要なディジタルローパスフィルタとして、乗算器の削
減が図れるフィルタを設計することができるローパスフ
ィルタの設計方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ディジタル
信号のレートをM倍に補間するためのディジタルローパ
スフィルタの設計方法であって、最初に、N=[M/
2]の周波数帯でゼロ点配置を考えてフィルタ係数が整
数であるフィルタを設計し、(2kπ/N)(k=1,
2,・・・,N−1)の所およびこの近傍にゼロ点がく
るような伝達関数の設計をし、二つのフィルタの特性を
通過域で平坦に近似するようにしたディジタルローパス
フィルタの設計方法である。
信号のレートをM倍に補間するためのディジタルローパ
スフィルタの設計方法であって、最初に、N=[M/
2]の周波数帯でゼロ点配置を考えてフィルタ係数が整
数であるフィルタを設計し、(2kπ/N)(k=1,
2,・・・,N−1)の所およびこの近傍にゼロ点がく
るような伝達関数の設計をし、二つのフィルタの特性を
通過域で平坦に近似するようにしたディジタルローパス
フィルタの設計方法である。
【0006】
【作用】N=[M/2]の周波数帯で大体のフィルタの
設計を整数係数のフィルタでゼロ点配置を考えながら設
計する。このときの通過帯域は、(N/M)πである。
次に、(2kπ/N)(k=1,2,・・・,N−1)
の所にゼロ点がある簡単な整数係数の伝達関数を付け
る。これら二つの伝達関数を通過域で等化する伝達関数
を付ける。このようにすると、タップ数が減少し、従来
に比べて乗算器の数を減少できる。
設計を整数係数のフィルタでゼロ点配置を考えながら設
計する。このときの通過帯域は、(N/M)πである。
次に、(2kπ/N)(k=1,2,・・・,N−1)
の所にゼロ点がある簡単な整数係数の伝達関数を付け
る。これら二つの伝達関数を通過域で等化する伝達関数
を付ける。このようにすると、タップ数が減少し、従来
に比べて乗算器の数を減少できる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。2N倍の補間フィルタの要求特性は、帯域がπ/2
Nのローパスフィルタである。このフィルタをできるだ
け乗算器の数を少なく設計するために、乗算器を用いな
いで加算器のみで実現できるような簡単な整数係数のフ
ィルタで概略的特性を近似し、次に通過域の特性を等リ
ップルに等化する。
る。2N倍の補間フィルタの要求特性は、帯域がπ/2
Nのローパスフィルタである。このフィルタをできるだ
け乗算器の数を少なく設計するために、乗算器を用いな
いで加算器のみで実現できるような簡単な整数係数のフ
ィルタで概略的特性を近似し、次に通過域の特性を等リ
ップルに等化する。
【0008】まず、最初に通過帯域がだいたいπ/2の
ローパスフィルタを簡単な整数係数で設計する。この設
計については後述する。このフィルタの伝達関数をH1
(z)とし、タップ数をn1 とする。タップ係数の間にそ
れぞれN−1個の0を入れて(n1 −1)N+1タップ
の伝達関数をH1N(z) とする。H1N(z) の周波数特性
は、(N=5)のときは図1のようになる。
ローパスフィルタを簡単な整数係数で設計する。この設
計については後述する。このフィルタの伝達関数をH1
(z)とし、タップ数をn1 とする。タップ係数の間にそ
れぞれN−1個の0を入れて(n1 −1)N+1タップ
の伝達関数をH1N(z) とする。H1N(z) の周波数特性
は、(N=5)のときは図1のようになる。
【0009】次に、2Jπ/N(J=1,2,・・・,
N−1)の所にゼロ点がくる簡単な整数の伝達関数を考
える。これをH2 (z) とする。
N−1)の所にゼロ点がくる簡単な整数の伝達関数を考
える。これをH2 (z) とする。
【数1】
【0010】H2 (z) を二乗してゼロ点を2個づつにし
てこれから中心点近くのタップ係数を少し変えてこの二
重のゼロ点を分離させることができる。 H2N(z) =H2 (z) ・(H2 (z) )2 −δz-(N-1)) の周波数特性を図2に示す。このH2N(z) は、図1の中
の4つの通過域を阻止域とするためのものである。
てこれから中心点近くのタップ係数を少し変えてこの二
重のゼロ点を分離させることができる。 H2N(z) =H2 (z) ・(H2 (z) )2 −δz-(N-1)) の周波数特性を図2に示す。このH2N(z) は、図1の中
の4つの通過域を阻止域とするためのものである。
【0011】最後に、H1N(z) ×H2N(z) の通過域をチ
ェビシェフ近似するためのH3N(z)をつける。チェビシ
ェフ近似するための方程式は、H3 (z) の通過域の周波
数ωi に対して、
ェビシェフ近似するためのH3N(z)をつける。チェビシ
ェフ近似するための方程式は、H3 (z) の通過域の周波
数ωi に対して、
【数2】 ω1 =2πfp ,・・・・・,ωn3=0
【0012】以下に、タップ係数が簡単な整数係数のフ
ィルタの設計について説明する。すなわち、フィルタの
伝達関数は、以下のように、2つの伝達関数の掛算で表
される。 H(Z)=F(Z)・G(Z) ・・・(1)
ィルタの設計について説明する。すなわち、フィルタの
伝達関数は、以下のように、2つの伝達関数の掛算で表
される。 H(Z)=F(Z)・G(Z) ・・・(1)
【0013】ここで、伝達関数F(Z)及びG(Z)
は、係数対称のFIRフィルタで実現されるとする。伝
達関数F(Z)及びG(Z)を実現するフィルタのう
ち、一方の伝達関数G(Z)を実現するフィルタは、タ
ップ数がmであり、整数係数であるとする。他方の伝達
関数F(Z)を実現するフィルタは、タップ数がnであ
り、浮動小数点係数であるとする。以下、伝達関数G
(Z)を実現する整数係数のフィルタを前置フィルタ、
伝達関数F(Z)を実現する浮動小数点係数のフィルタ
を等化フィルタと呼ぶことにする。
は、係数対称のFIRフィルタで実現されるとする。伝
達関数F(Z)及びG(Z)を実現するフィルタのう
ち、一方の伝達関数G(Z)を実現するフィルタは、タ
ップ数がmであり、整数係数であるとする。他方の伝達
関数F(Z)を実現するフィルタは、タップ数がnであ
り、浮動小数点係数であるとする。以下、伝達関数G
(Z)を実現する整数係数のフィルタを前置フィルタ、
伝達関数F(Z)を実現する浮動小数点係数のフィルタ
を等化フィルタと呼ぶことにする。
【0014】前置フィルタはmタップのFIRフィルタ
であるから、
であるから、
【数3】 で表される。また、等化フィルタはnタップのFIRフ
ィルタであるから、
ィルタであるから、
【数4】 で表される。
【0015】前置フィルタのタップ数mが奇数の場合、
【数5】 となる。
【0016】ここで、 aK =am-1-k (k=0,1,・・・,(m-1)/2 C0 =am-1/2 Ck =2・a(m-1/2) -k (k≠0) ・・・(5) である。
【0017】また、前置フィルタのタップ数mが偶数の
場合、
場合、
【数6】 となる。ここで、 aK =am-1-k (k=0,1,・・・,(m-2)/2 Ck =2・a(m-2/2) -k ・・・(7) である。
【0018】同様に、等化フィルタのタップ数nが奇数
の場合、
の場合、
【数7】 d0 =b(m-1)/2 、dk =2・b((m-1)/2)-k (k≠0) ・・・(9) となる。
【0019】また、等化フィルタのタップ数nが偶数の
場合、
場合、
【数8】 d0 =2・b((m-1)/2)-k ・・・(11) となる。
【0020】前置フィルタの特性G(ω)((4)式又
は(6)式)が与えられたとき、等化フィルタによっ
て、この特性を等化する方法について説明する。すなわ
ち、等化フィルタは、通過域での誤差を等リップルに
し、阻止域の最大誤差を所定の値にする。
は(6)式)が与えられたとき、等化フィルタによっ
て、この特性を等化する方法について説明する。すなわ
ち、等化フィルタは、通過域での誤差を等リップルに
し、阻止域の最大誤差を所定の値にする。
【0021】求める変数の数をnaとする。nが奇数の
場合 na=(n+1)/2 nが偶数の場合 na=n/2
場合 na=(n+1)/2 nが偶数の場合 na=n/2
【0022】これを阻止域に対する方程式の数nsと通
過域に対する方程式の数npに分ける。 ns+np=na+1 ・・・(12)
過域に対する方程式の数npに分ける。 ns+np=na+1 ・・・(12)
【0023】通過域に対する方程式を以下のようにして
作る。まず、複数の周波数点(ω1 =ωp ,ω1 ,
ω2 ,・・・,ωnp=0)を適当にとる。なお、ω1 =
ωp は、通過域エッジの周波数である。 F(ωi )・G(ωi )=1+(−1)i δ ・・・(13) i=1,2,・・・,np これは、dk (k=1,2,・・・,na)及びδに関
する連立一次方程式になる。ωi が決まればG(ωi )
は定数になる。
作る。まず、複数の周波数点(ω1 =ωp ,ω1 ,
ω2 ,・・・,ωnp=0)を適当にとる。なお、ω1 =
ωp は、通過域エッジの周波数である。 F(ωi )・G(ωi )=1+(−1)i δ ・・・(13) i=1,2,・・・,np これは、dk (k=1,2,・・・,na)及びδに関
する連立一次方程式になる。ωi が決まればG(ωi )
は定数になる。
【0024】次に、阻止域に対する方程式を以下のよう
に作る。まず、複数の周波数点 ωnp+1(=ωs ),ωnp+2,・・・,ωnp+ns ) ・・・(14) を適当にとる。
に作る。まず、複数の周波数点 ωnp+1(=ωs ),ωnp+2,・・・,ωnp+ns ) ・・・(14) を適当にとる。
【0025】阻止域の減衰量atsが与えられるとき、
その誤差の大きさは、下式のようになる。 ds=10ats/20 ・・・(15) ωi (i=np+1, ・・・,np+ns) に対して、 F(ωi )・G(ωi )=(−1)i-(np+1)・ds ・・・(16) (13)式のδは変数として左辺に移し、dk (k=
1,2,3,・・・,na)及びδのna+1個の変数
の連立一次方程式として解く。
その誤差の大きさは、下式のようになる。 ds=10ats/20 ・・・(15) ωi (i=np+1, ・・・,np+ns) に対して、 F(ωi )・G(ωi )=(−1)i-(np+1)・ds ・・・(16) (13)式のδは変数として左辺に移し、dk (k=
1,2,3,・・・,na)及びδのna+1個の変数
の連立一次方程式として解く。
【0026】次に求められたdk を使って H(ω)=F(ω)・G(ω) の通過域での誤差のピークを探し、それをω1 〜ωnpと
して(13)式を作成する。
して(13)式を作成する。
【0027】また、阻止域での誤差のピークを探し、誤
差の大きいほうからns個の周波数を ωnp+1〜ωnp+ns として、その誤差の符号が変わらないように、(16)
式を作成する。
差の大きいほうからns個の周波数を ωnp+1〜ωnp+ns として、その誤差の符号が変わらないように、(16)
式を作成する。
【0028】これらを繰り返すことにより、阻止域の最
大誤差はdsとなり、通過域は等リップルとすることが
できる。
大誤差はdsとなり、通過域は等リップルとすることが
できる。
【0029】図3は、このような仕様のディジタルフィ
ルタを連立チェビシェフ特性となるように直接設計した
場合の周波数特性を示すものである。図3において、横
軸は周波数(規格化周波数)、縦軸はゲインを示す。こ
の時、タップ数は27であり、通過域でのリップルは±
0.084dB、阻止域でのリップルは−42dBであ
る。
ルタを連立チェビシェフ特性となるように直接設計した
場合の周波数特性を示すものである。図3において、横
軸は周波数(規格化周波数)、縦軸はゲインを示す。こ
の時、タップ数は27であり、通過域でのリップルは±
0.084dB、阻止域でのリップルは−42dBであ
る。
【0030】上述のディジタルローパスフィルタにおい
ては、伝達関数G1の前置フィルタの係数として、 1,0,−3,0,10,16,10,0,−3,0,
1 を与える。図4は、この伝達関数G1の前置フィルタの
周波数特性を示すものである。
ては、伝達関数G1の前置フィルタの係数として、 1,0,−3,0,10,16,10,0,−3,0,
1 を与える。図4は、この伝達関数G1の前置フィルタの
周波数特性を示すものである。
【0031】この伝達関数G1の前置フィルタの特性
を、伝達関数F1の等化フィルタにより等化する。図5
は、伝達関数G1の整数係数のフィルタを伝達関数F1
のフィルタで等化したときの総合周波数特性を示すもの
である。このとき、伝達関数F1のフィルタのタップ数
は20になり、直接設計したフィルタに比べて、タップ
数が減少する。この総合特性での通過域でのリップルは
±0.076dB、阻止域でのリップルは−40dBと
なる。
を、伝達関数F1の等化フィルタにより等化する。図5
は、伝達関数G1の整数係数のフィルタを伝達関数F1
のフィルタで等化したときの総合周波数特性を示すもの
である。このとき、伝達関数F1のフィルタのタップ数
は20になり、直接設計したフィルタに比べて、タップ
数が減少する。この総合特性での通過域でのリップルは
±0.076dB、阻止域でのリップルは−40dBと
なる。
【0032】このように、整数係数の前置フィルタで概
略の特性を求め、これを等化フィルタで等化した所望の
特性となるようにすると、乗算器の数を減らすことがで
きる。
略の特性を求め、これを等化フィルタで等化した所望の
特性となるようにすると、乗算器の数を減らすことがで
きる。
【0033】ここで、更に、乗算器の数を減らすことに
する。先ず、阻止域について考える。Z平面の単位円上
に零点を置くには、伝達関数としては、 H(z) =a+bz-1+az-2 ・・・(17) (0.25<f<0.5)にゼロ点をおくためには、 −1<−b/(2a)<0 である必要がある。
する。先ず、阻止域について考える。Z平面の単位円上
に零点を置くには、伝達関数としては、 H(z) =a+bz-1+az-2 ・・・(17) (0.25<f<0.5)にゼロ点をおくためには、 −1<−b/(2a)<0 である必要がある。
【0034】a=2とおくと、b=1,2,3の値をと
れる。この3つのゼロ点は、図6に示すように、単位円
上に配置される。図6は、伝達関数が (1+z-1)(2+z-1+2z-2)(1+z-1+z-2)(2+3z-1+2z-2 ) のゼロ点である。図6において、A1は(1+z-1)の
ゼロ点、A2は(2+z-1+2z-2)のゼロ点、A3は
(1+z-1+z-2)のゼロ点、A4は(2+3z-1+2
z-2)のゼロ点である。
れる。この3つのゼロ点は、図6に示すように、単位円
上に配置される。図6は、伝達関数が (1+z-1)(2+z-1+2z-2)(1+z-1+z-2)(2+3z-1+2z-2 ) のゼロ点である。図6において、A1は(1+z-1)の
ゼロ点、A2は(2+z-1+2z-2)のゼロ点、A3は
(1+z-1+z-2)のゼロ点、A4は(2+3z-1+2
z-2)のゼロ点である。
【0035】図6において、(1+z-1)のゼロ点A1
と(2+3z-1+2z-2)のゼロ点A4との間が空いて
いる。そこで、この中間に、 8+15z-1+8z-2 のゼロ点A5を挿入する。このようにすると、単位円上
にゼロ点A1〜A5が略等間隔に配置されるようにな
る。
と(2+3z-1+2z-2)のゼロ点A4との間が空いて
いる。そこで、この中間に、 8+15z-1+8z-2 のゼロ点A5を挿入する。このようにすると、単位円上
にゼロ点A1〜A5が略等間隔に配置されるようにな
る。
【0036】このような前置フィルタで、阻止域に対す
る方程式はなくし、前述の通過域の方程式だけを解い
て、等化を試みた。その結果、阻止域での減衰量を40
dBにすることができなかった。
る方程式はなくし、前述の通過域の方程式だけを解い
て、等化を試みた。その結果、阻止域での減衰量を40
dBにすることができなかった。
【0037】そこで、上述の伝達関数を全体を2乗し、 H(z)={(1+z-1)(2+z-1+2z-2)(1+z-1+z-2) (2+3z-1+2z-2)(8+15z-1+8z-2)}2 ・・・(18) これによって、通過域だけの方程式で、等化フィルタの
タップ数を13として、等化を試みた。その結果、阻止
域は40dB以上とることができた。ところが、この場
合には、通過域のリップルが±0.10905dBとな
り、±0.1dBを越えた。
タップ数を13として、等化を試みた。その結果、阻止
域は40dB以上とることができた。ところが、この場
合には、通過域のリップルが±0.10905dBとな
り、±0.1dBを越えた。
【0038】そこで、通過域の簡単な整数による整形に
ついて考える。通過域の周波数の低いところを下げるた
めに、図6に示すz平面上の実軸上に、以下のようなゼ
ロ点B1、B2、を置く。 −1+az-1−z-2 ・・・(19) a>2 例えば、a=4である。なお、a=4に限定されるもの
ではない。
ついて考える。通過域の周波数の低いところを下げるた
めに、図6に示すz平面上の実軸上に、以下のようなゼ
ロ点B1、B2、を置く。 −1+az-1−z-2 ・・・(19) a>2 例えば、a=4である。なお、a=4に限定されるもの
ではない。
【0039】上述の(18)式の伝達関数に、(19)
式の伝達関数を乗じる。この(19)式の伝達関数の段
数は、適宜、変わり得る。前置フィルタの振幅特性を少
し持ち上げるために、−1+4z-1−z-2を一つ余分に
付加する。これをこの発明におけるH1 (z) として用い
る。すなわち、 H1 (z)={(2+z-1+2z-2)(1+z-1+z-2)(2+3z-1+2z-2 )(8+15z-1+8z-2)(1+z-1)}2 ×(−1+4z-1−z-2)7 ・ ・・(20) となる。図7は、(20)式の伝達関数を有する前置フ
ィルタの周波数特性を示すものである。
式の伝達関数を乗じる。この(19)式の伝達関数の段
数は、適宜、変わり得る。前置フィルタの振幅特性を少
し持ち上げるために、−1+4z-1−z-2を一つ余分に
付加する。これをこの発明におけるH1 (z) として用い
る。すなわち、 H1 (z)={(2+z-1+2z-2)(1+z-1+z-2)(2+3z-1+2z-2 )(8+15z-1+8z-2)(1+z-1)}2 ×(−1+4z-1−z-2)7 ・ ・・(20) となる。図7は、(20)式の伝達関数を有する前置フ
ィルタの周波数特性を示すものである。
【0040】ここで、9倍(M=9)に補間すると想定
する。このとき、H2 (z) は、 H2 (z) =1+z-1+z-2+z-3+z-4+z-5+z-6+z-7+z-8 ・・・( 21) である。
する。このとき、H2 (z) は、 H2 (z) =1+z-1+z-2+z-3+z-4+z-5+z-6+z-7+z-8 ・・・( 21) である。
【0041】H2N(z) として次の式を考える。 H2N(z) =H2 (z) ×((H2 (z) )2 −(z-7+z-8+z-9)) =(1+z-1+z-2+z-3+z-4+z-5+z-6+z-7+z-8) ×(1+2z-1+3z-2+4z-3+5z-4+6z-5+7z-6+7z-7+8z-7+ 7z-8+7z-9+6z-10 +5z-11 +4z-12 +3z-13 +2z-14 +z-15 ) ・・・(22) この伝達関数の振幅の周波数特性を図8に示し、そのゼ
ロ点を図9に示す。
ロ点を図9に示す。
【0042】H1 (z) ×H2N(z1/9 )をfp =0.2
まで11タップで1に等化した。そのときの伝達関数を
H3 (z) とする。H3 (z) のタップ係数の間に0を8個
ずつ挿入した伝達関数をH3N(z) とする。 H3N(z) =H3 (z9 ) ・・・(23)
まで11タップで1に等化した。そのときの伝達関数を
H3 (z) とする。H3 (z) のタップ係数の間に0を8個
ずつ挿入した伝達関数をH3N(z) とする。 H3N(z) =H3 (z9 ) ・・・(23)
【0043】総合の伝達関数は、 H(z) =H1N(z) ×H2N×H3N(z) ・・・(24) 伝達関数H(z) の周波数特性を図10に示す。また、角
周波数π/9までの振幅特性を図11に示す。さらに、
0.2/9までの振幅特性を図12に示す。この通過域
では、等リップルに近似されていることが分かる。リッ
プルの大きさは0.047dBになった。
周波数π/9までの振幅特性を図11に示す。さらに、
0.2/9までの振幅特性を図12に示す。この通過域
では、等リップルに近似されていることが分かる。リッ
プルの大きさは0.047dBになった。
【0044】さらに、この総合特性のタップ係数の具体
例を図13に示す。図13において、上からH3N(z) の
タップ係数(タップ数:91)、H1N(z) のタップ係数
(タップ数:289)、H2N(z) のタップ係数(タップ
数:25)が順に記載されている。
例を図13に示す。図13において、上からH3N(z) の
タップ係数(タップ数:91)、H1N(z) のタップ係数
(タップ数:289)、H2N(z) のタップ係数(タップ
数:25)が順に記載されている。
【0045】上述のこの発明の一実施例は、コンピュー
タのソフトウェア処理で実現可能である。図14は、ソ
フトウェア処理の手順を示すフローチャートである。
タのソフトウェア処理で実現可能である。図14は、ソ
フトウェア処理の手順を示すフローチャートである。
【0046】
【発明の効果】この発明では、M倍に補間する時に必要
なπ/Mの帯域のフィルタを設計する手順として、最初
にN=[M/2]([ ]は、ガウスの括弧である)の
周波数帯域で大体のフィルタの設計を簡単な整数係数の
フィルタをゼロ点を考えながら設計する。このときの通
過帯域は、(N/M)πである。次に、(2kπ/N)
(k=1,2,・・・,N−1)の所にゼロ点がある簡
単な整数係数の伝達関数を付加する。これら二つの伝達
関数を通過域で等化する伝達関数を付加する。これによ
り、タップ数が減少し、従来に比べて乗算器の数を減少
できる。
なπ/Mの帯域のフィルタを設計する手順として、最初
にN=[M/2]([ ]は、ガウスの括弧である)の
周波数帯域で大体のフィルタの設計を簡単な整数係数の
フィルタをゼロ点を考えながら設計する。このときの通
過帯域は、(N/M)πである。次に、(2kπ/N)
(k=1,2,・・・,N−1)の所にゼロ点がある簡
単な整数係数の伝達関数を付加する。これら二つの伝達
関数を通過域で等化する伝達関数を付加する。これによ
り、タップ数が減少し、従来に比べて乗算器の数を減少
できる。
【図1】この発明におけるH1 (z) の周波数特性の説明
のための図である。
のための図である。
【図2】この発明におけるH2N(z) の周波数特性の説明
のための図である。
のための図である。
【図3】この発明の一実施例の説明に用いる周波数特性
図である。
図である。
【図4】この発明の一実施例の説明に用いる周波数特性
図である。
図である。
【図5】この発明の一実施例の説明に用いる周波数特性
図である。
図である。
【図6】この発明の一実施例の説明に用いるz平面図で
ある。
ある。
【図7】この発明におけるH1 (z) の周波数特性の一例
の図である。
の図である。
【図8】この発明におけるH2N(z) の周波数特性の一例
の図である。
の図である。
【図9】この発明の一実施例の説明に用いるz平面図で
ある。
ある。
【図10】この発明の一実施例の総合特性の周波数特性
図である。
図である。
【図11】総合特性の一部の振幅特性図である。
【図12】通過域周波数帯の総合特性の周波数特性図で
ある。
ある。
【図13】この発明におけるタップ係数の一例を示す略
線図である。
線図である。
【図14】この発明の一実施例の説明のためのフローチ
ャートである。
ャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ディジタル信号のレートをM倍に補間す
るためのディジタルローパスフィルタの設計方法であっ
て、 最初に、N=[M/2]の周波数帯でゼロ点配置を考え
てフィルタ係数が整数であるフィルタを設計し、 (2kπ/N)(k=1,2,・・・,N−1)の所お
よびこの近傍にゼロ点がくるような伝達関数の設計を
し、 上記二つのフィルタの特性を通過域で平坦に近似するよ
うにしたディジタルローパスフィルタの設計方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4743293A JPH06244680A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | ディジタルローパスフィルタの設計方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4743293A JPH06244680A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | ディジタルローパスフィルタの設計方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06244680A true JPH06244680A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12774996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4743293A Pending JPH06244680A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | ディジタルローパスフィルタの設計方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06244680A (ja) |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP4743293A patent/JPH06244680A/ja active Pending
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