JPH06246380A - ワイヤロープ矯正方法及び装置 - Google Patents

ワイヤロープ矯正方法及び装置

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JPH06246380A
JPH06246380A JP4110193A JP4110193A JPH06246380A JP H06246380 A JPH06246380 A JP H06246380A JP 4110193 A JP4110193 A JP 4110193A JP 4110193 A JP4110193 A JP 4110193A JP H06246380 A JPH06246380 A JP H06246380A
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JP
Japan
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wire rope
roller
straightening
straightened
pressing roller
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Application number
JP4110193A
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English (en)
Inventor
Junzo Komatsu
順三 小松
Shuji Watanabe
修司 渡辺
Akira Sonobe
章 園部
Hiroo Nohara
廣夫 野原
Ryuichi Kanno
龍一 管野
Takeo Endo
武夫 遠藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Kyowa Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kyowa Kogyo Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤロープの曲がりぐせ,捩じれぐせ,断
面変形を少ない労力及び短時間で容易に矯正し、しかも
自動化を容易に図る。 【構成】 モータ駆動の2個のU字形溝付き駆動ローラ
4と、U字形溝付き押圧ローラ5とでピラミッド形配置
のワイヤロープ矯正用ローラを構成する。これらのロー
ラ4,5によりワイヤロープ1を押圧力を加えながら挾
み込む。ローラ4,5のU字形溝は、その底面半径をワ
イヤロープ1の半径の75%〜85%の範囲として、該
U字形溝に前記押圧力によりワイヤロープ1を圧入状態
で受け入れ、この状態でローラ4,5をワイヤロープ上
でワイヤロープに対し相対移動させてローラ4,5のU
字形溝面でワイヤロープをしごくことにより、ワイヤロ
ープの曲がりぐせ,捩じれ,ロープ断面変形を矯正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本装置は、重量物の吊下げ作業に
よって生ずるワイヤロープの曲りや捩れを除去する矯正
技術に係り、特に矯正作業の自動化に好適なワイヤ矯正
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤロープは、各種の製品や材料の運
搬における結束や、五掛けワイヤとして用いられ、この
ような場合、ワイヤロープは強く屈曲したり捩れのくせ
が付き易い。このようにくせの付いたワイヤロープは玉
掛作業がしにくいばかりでなく、吊下げた場合、その荷
重によって伸びが生じて吊重心が変化したり、切断や破
断等の危険な事故を誘発させる原因となるので安全上好
ましくない。
【0003】従来このようなくせの付いたワイヤロープ
の矯正にあたっては、例えば、図10に示すように、ワ
イヤロープ1の曲がりぐせの付いた部分をチャンネル3
1で固定して、この曲がりぐせの付いた箇所を油圧や空
圧等のシリンダ32により駆動する曲げ治具33で何度
も加圧することで矯正する装置や(これを第1の従来例
とする)、図11に示すように、上部滑車41と下部滑
車42とを互い違いに配置して、これらの滑車によりワ
イヤロープ1を挾み込んで、ワイヤロープ1を強制的に
引っ張り出して、ワイヤロープの曲がりや捩じれを矯正
するロール式矯正装置や(ロール式矯正装置としては、
例えば、特公昭52−35783号公報に記載されたも
のがあり、これを第2の従来例とする)、そのほか、特
開昭53−53563号公報に開示されるように、ワイ
ヤロープを一方向に直線的に送出させると共に、そのロ
ープの進行経路にロープ挿通穴が偏心配置された回動円
盤或いはクランク運動を行う矯正レバーを配置して、前
記ロープ挿通穴にワイヤロープをくの字形に曲げて挿通
させつつ、このくの字形の部分を円運動させてロープの
曲がり,捩じれを矯正する装置(これを第3の従来例と
する)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術のう
ち、第1の従来例は、曲りや捩れの部分を矯正装置にセ
ットするための著しい労力と手間を要しており、第2の
従来例は、互い違いに配置された滑車間に挾み込まれた
ロープを強制的に引き抜くが、その引き抜き抵抗が大き
いため引っ張り動力が極めて大きくなり、特に大径のワ
イヤロープになると引き抜きが不可能となる問題があ
り、第3の従来例でも、重量のあるワイヤロープを回動
円盤やクランクにより回すには極めて大きな動力が要求
され、実用性の点で問題があった。
【0005】さらに、いずれの従来例の場合も、曲がり
ぐせや捩じれぐせ等の矯正に時間を要し、また、単に曲
りや捩りを矯正するにとどまり、ワイヤロープの断面が
楕円形状に変形した場合に、これを真円に矯正する機能
を備えていなかった。このワイヤロープの断面変形は、
ワイヤロープの耐用性を低下させるほか、捩じれぐせの
原因となるので、従来の技術では捩じれ矯正を充分に除
去できないこともあった。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、ワイヤロープの曲がりぐせ,捩じれぐせ及びワイ
ヤロープの断面変形を少ない労力及び短時間で容易に矯
正でき、しかも自動化を容易に図り得るワイヤロープ矯
正方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基本的には次のようなワイヤ矯正方法を
提案する。
【0008】すなわち、U字形溝付き押圧ローラと、モ
ータにより駆動される少なくとも2個のU字形溝付き駆
動ローラとでピラミッド形配置のワイヤロープ矯正用ロ
ーラを構成して、これらの駆動ローラ及び押圧ローラに
より被矯正ワイヤロープを押圧力を加えながら挾み込
み、且つ前記駆動ローラ及び押圧ローラのU字形溝は、
その底面半径を前記被矯正ワイヤロープの半径より小さ
くして、該U字形溝に前記押圧力により前記被矯正ワイ
ヤロープを圧入状態で受け入れ、この状態で前記駆動ロ
ーラ及び押圧ローラを前記被矯正ワイヤロープ上で該被
矯正ワイヤロープに対し相対移動させて該駆動ローラ及
び押圧ローラのU字形溝面で前記被矯正ワイヤロープを
しごくことにより、前記被矯正ワイヤロープの曲がりぐ
せ,捩じれ,ロープ断面変形を矯正する。
【0009】また、上記ワイヤロープ矯正方法に用いる
基本的な装置として、U字形溝付き押圧ローラと、モー
タにより駆動される少なくとも2個のU字形溝付き駆動
ローラとでピラミッド形配置のワイヤロープ矯正用ロー
ラを構成し、且つ、前記駆動ローラを結ぶ直線に対して
垂直方向に前記押圧ローラを相対移動させて押圧力を発
生させる押圧力発生機構とを備えたものを提案する。
【0010】
【作用】本発明の作用に先立ち、ワイヤロープの曲がり
ぐせ,捩じれぐせの生じるメカニズムを図9により説明
する。
【0011】一般にワイヤロープ1は、中心に数本の麻
心(芯綱)1Aがあり、その周囲を細い針金を束ねた子
綱1Bを数本より合わせて構成する。ワイヤロープを強
く屈曲させた状態にしておくと、その屈曲の外側は図9
に示すように子綱1B同士が離れて開口し(符号aで示
す部分)、内側は子綱1B同士が圧縮して密に偏り、そ
の状態が固定されることで曲がりぐせがつく。また、ワ
イヤロープで重い荷物を吊り上げたり、強い引っ張り力
が作用すると、図9の矢印bに示すように子綱1B同士
がずれ、これが捩じれぐせの原因となると共に、局部的
にワイヤロープの一部に断面変形(代表的なものとし
て、楕円形状のつぶれがある)が生じると、これも捩じ
れぐせの原因となる。このように、ワイヤロープの曲が
り,捩じれの多くは、一般的な塑性変形と異なったもの
である(なお、塑性変形が生じて曲がりぐせがつく場合
もある)。
【0012】上記のような、子綱1B同士の開口a及び
その反対側に生じる密な偏りによる曲がりぐせや、符号
bに示す位置ずれや断面変形に伴う捩じれぐせは、従来
装置では簡単に修正することができず、これが矯正に費
やす時間を長くしていた。すなわち、従来は曲がりぐせ
や捩じれぐせの発生メカニズムを充分にとらえて対処し
ているとはいえなかった。
【0013】これに対し、本発明によれば、ピラミッド
形配置の矯正ローラ(U字形溝付きの駆動ローラ及び押
圧ローラ)に挾み込まれる被矯正ワイヤロープは、前記
駆動ローラ及び押圧ローラのU字形溝の底面半径より大
きいが、ワイヤロープには押圧力が作用して、この押圧
力とワイヤロープの弾性により、駆動ローラ及び押圧ロ
ーラにかかるワイヤロープ部分がこれらの各ローラのU
字形溝に圧入され、この状態で前記U字形溝付き駆動ロ
ーラ及び押圧ローラをワイヤロープに対しロープ上を相
対移動させれば、ワイヤロープはしごかれる。
【0014】そして、ワイヤロープを適度な力でしごけ
ば、ワイヤロープの子綱1Bが元通りの適正位置に復元
され、図9に示すような開口aやその反対の密な偏りが
なくなると共に、子綱1B同士の位置ずれも解消され、
曲がりぐせ,捩じれぐせを矯正することができ、さら
に、ワイヤロープの断面が楕円形等に変形した場合であ
っても、矯正ローラのU字形溝にワイヤロープが圧入さ
れてしごかれるので、その変形部分が真円に修正され
る。
【0015】また、ワイヤロープの塑性変形に伴う曲が
りぐせは、押圧ローラ及び駆動ローラからうける押圧力
により矯正される。
【0016】本発明者の実験によれば、被矯正ワイヤロ
ープに適度のしごき力を与えるためには、前記U字形溝
付きの駆動ローラ及び押圧ローラは、そのU字形溝の底
面半径が前記被矯正ワイヤロープの半径の75%〜85
%の範囲にあればよいことが確認された。すなわち、適
度のしごき力を与えることで、ワイヤロープの過度のし
ごきをなくして損傷を防止しつつ、しかも、ワイヤロー
プに対する矯正ローラの相対移動を2往復程度にするこ
とで、ワイヤロープの曲がりぐせ,捩じれぐせ,断面変
形の矯正を可能にした。
【0017】また、矯正作業時には、矯正ローラのうち
少なくとも駆動ローラがモータの動力により回転駆動す
るので(駆動ローラ及び押圧ローラの全てをモータ駆動
にしてもよい)、ワイヤロープの引き抜き抵抗を小さく
でき、その結果、ワイヤロープと矯正ローラとを相対移
動させるための動力機構の負担も軽減でき、作業能率を
大幅に向上させることができ、しかも大径のワイヤロー
プの矯正も可能にする。
【0018】なお、従来のロール式矯正法(例えば図1
1に示すもの)においても、ワイヤロープ矯正用の滑車
にU字形溝を設けているが、このU字形溝は底面半径が
被矯正ワイヤロープの半径よりも大きいため、本発明の
ようなしごき作用を期待できない。また、矯正用の滑車
はモータ駆動としておらず、もっぱら、ワイヤロープを
強制的に引っ張り出す力に頼っているため、本発明に比
べて矯正作業の能率が著しく劣り、且つ大径のワイヤロ
ープの矯正が困難である。
【0019】次に、ワイヤロープを矯正する装置は、上
記のように、U字形溝付き押圧ローラと、モータにより
駆動される少なくとも2個のU字形溝付き駆動ローラと
でピラミッド形配置のワイヤロープ矯正用ローラを構成
するが、このうち、前記駆動ローラを結ぶ直線に対して
垂直方向に前記押圧ローラに押圧力を発生させれば、こ
の押圧ローラにより被矯正ワイヤロープに適度な押圧力
を付与できる。
【0020】本装置を用いてワイヤ矯正作業を行う場合
には、ワイヤロープが自重によってたるまぬ程度の張力
をかける。また、ワイヤロープの少なくとも一端は、ね
じれ除去作業を保証するため、より戻し器を介してロー
プ支持具に接続する。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図8により説明
する。
【0022】図1は本発明の第1実施例を示す全体構成
図であり、1は被矯正のワイヤロープ、2は矯正装置本
体である。
【0023】矯正装置本体2は、ローラ支持体3にピラ
ミッド形に配置された2個の駆動ローラ4と押圧ローラ
5とで矯正ローラを構成し、この矯正ローラ4,5が走
行台車6に電源箱7と共に搭載されて構成してある。こ
こでは、駆動ローラ4を下側に、押圧ローラ5を上側に
配置する。
【0024】駆動ローラ4及び押圧ローラ5はそれぞれ
ワイヤロープ矯正に用いるU字形溝を有しており、ま
た、駆動ローラ4,押圧ローラ5は一つのモータ13
(図5に示すM1に対応)の動力によりギヤ機構を介し
て同時に回転駆動するように設定してある。
【0025】8は例えば油圧シリンダ,エアシリンダ,
モータ等のいずれかで構成される押圧力発生機構で、押
圧ローラ5を駆動ローラ4間を結ぶ直線に対して垂直方
向に相対移動させて押圧力を発生させる、いわゆる圧下
動作を行う。
【0026】走行台車6は、自在走行が可能な車輪9を
備え(図では、車輪9は透視的に図示している)、モー
タ10に走行動力が与えられ、また、操舵ハンドル11
により操舵される。12は操作盤で、走行台車6の走
行,停止、押圧力発生機構8の上昇,下降、矯正用の駆
動ローラ4,押圧ローラ5の回転方向等を操作する各種
押しボタン等を備える。
【0027】走行用のモータ10及び駆動ローラ4,押
圧ローラ5の回転駆動用のモータ13は、図5のモータ
速度制御回路に示すように、回転駆動用モータ13の周
速度をパルスジェネレータ14で検出し、制御回路15
は、この検出信号を基に走行台車6(矯正装置本体2)
の走行速度がローラ4,5の周速度と同一となるように
モータ10を制御する機能を有する。
【0028】16はワイヤロープの位置合わせ装置で、
ワイヤロープ1の一端を支持しながら、モータ17の動
力によりワイヤロープ1の周方向の向きを変えるために
使用される。18はより戻し器、19はチェーンブロッ
クである。
【0029】次に上記構成の本実施例の矯正装置を用い
てワイヤロープ1の矯正作業について説明する。
【0030】矯正すべきワイヤロープ1の一端を位置決
め装置16に接続し、他の一端にはより戻し器18を介
してロープ支持具20に接続する。この場合、ワイヤロ
ープ1の自重によるたわみをとるため張力をかける目的
でチェーンブロック19を用いてロープ支持具20に接
続する。もしくは、チェーンブロックに代えてロープ支
持具20を備えたフォークリフト車等でけん引させて行
う。
【0031】次いで、走行台車6を走行させて、矯正装
置本体2を操舵ハンドル11を用いてワイヤロープ1に
接近する様移動させる。このとき、押圧ローラ5は、操
作盤12の押しボタン操作により、図6の実線に示すよ
うに上昇位置にあり、この状態でワイヤロープ1を駆動
ローラ4,押圧ローラ5間にセットしたあと、押圧ロー
ラ5を押圧力発生機構8の動力で下降操作する。これに
よって、駆動ローラ4,押圧ローラ5間にワイヤロープ
1が挾み込まれる。
【0032】以上のセットがなされた後にワイヤロープ
矯正が行われるが、矯正用の各ローラ4,5は、そのU
字形溝の底面半径がワイヤロープ1の半径の75%から
85%の仕様のものを用いる。ワイヤ矯正には、曲がり
ぐせの大きい場合の局部修正と、小さい曲がりぐせ,捩
じれぐせ,ロープ断面変形等を一括して修正する場合の
全体修正とがある。
【0033】局部修正箇所(大きな曲がりぐせ)がある
場合には、ワイヤロープのセット前にその位置へワイヤ
矯正装置本体2を走行させ、その後、ワイヤロープ1を
押圧ローラ5,駆動ローラ4の間に位置させ、位置合せ
装置16のモータ17を正回転,あるいは逆回転させて
押圧ローラ5の下にワイヤロープの局部的な大きな曲が
りの山がくるようセットし、この状態で押圧ローラ5を
下降させてワイヤロープ1の山形の部分に押圧力を加え
れば、ワイヤロープ1の下側にある2個の駆動ローラ5
を支点として、ロープの曲げ矯正力がロープの山形部分
に加わり、大きな曲げぐせがほゞ除去される。
【0034】ただし、ワイヤロープ1の曲がりぐせとし
て、図9に示すようなワイヤロープ1の子綱1Bの開き
a及びその反対側の密な偏りは残るので、曲がりぐせを
ほゞ完全といえるまで除去できず、小さな曲がりぐせは
残るので、以下に述べる全体修正が行われる。
【0035】ここで、ワイヤロープ1の全長に亘る分散
された比較的小さな曲りぐせ(上記の局部修正しきれな
い小さな曲がりぐせを含む),捩れぐせ,ロープ断面変
形等を修正する場合(全体修正)について説明する。
【0036】ワイヤロープ1を駆動ローラ4及び押圧ロ
ーラ5により挾み込む。このとき、操作盤12の押しボ
タン操作により、押圧ローラ5の圧下量(押圧力)を一
定にした状態で、駆動ローラ4及び押圧ローラ5を同一
方向に回転駆動すると同時にこの周速度に同期させた走
行速度で矯正装置本体2をワイヤロープ1上にそって移
動させることによって、ワイヤロープ1とローラ4,5
間のスリップを防止しつつ矯正動作が行われる。
【0037】この場合、ワイヤロープ1は、駆動ローラ
4及び押圧ローラ5のU字形溝の底面半径より大きい
が、ワイヤロープ1には押圧ローラ5からの押圧力が作
用して、この押圧力とワイヤロープ1の弾性により、駆
動ローラ4及び押圧ローラ5にかかるワイヤロープ部分
が図3に示すように(図3は図2のイ−イ線断面図)、
ローラ4,5のU字形溝に圧入状態で受け入れられ、こ
の状態で走行台車6によりローラ4,5をワイヤロープ
1に対しロープ上を相対移動させれば、ワイヤロープ1
が適度な力でしごかれる。
【0038】その結果、ワイヤロープ1の子綱1Bが元
通りの適正位置に復元され、図9に示すような開口aや
その反対の密な偏りがなくなると共に、子綱1B同士の
位置ずれも解消され、曲がりぐせ,捩じれぐせが充分に
矯正される。
【0039】さらに、ワイヤロープ1の断面が楕円形等
に変形した場合であっても、矯正ローラ4,5のU字形
溝にワイヤロープ1が圧入されてしごかれるので、その
変形部分が真円に修正され、断面変形に伴う捩じれも除
去される。図4に、ワイヤロープ1の断面変形した部分
がローラ4,5のU字形溝で徐々に真円に復元されてゆ
く過程を示す。
【0040】ワイヤロープ1の捩じれぐせが矯正される
と連鎖的に捩じれが発生するが、これはより戻し器18
により吸収される。
【0041】また、矯正作業の当初は、ワイヤロープに
は、方向及び大きさが様々な曲がりがあり、曲がり部分
が矯正装置本体1に対して接近したり、離れたりするの
で、これに対応して走行台車6を操作ハンドル11によ
って前後移動させることで、ワイヤロープ1がローラ
4,5のU字形溝から外れるのを防止できる。また、ワ
イヤロープ1が矯正されるにつれて、ワイヤロープ1の
長さが変化するため、本実施例では一定の張力をかけ直
す目的でチェーンブロック19が用いられる。これはフ
ォークリフト車やその他のけん引方法でも差し支えな
い。
【0042】本実施例によれば、ワイヤロープ1の矯正
作業を、矯正装置本体2を2回程度往復移動させること
により、完了させることができた。また、その矯正作業
も、矯正ローラ4,5が、モータの動力により回転駆動
するので、ワイヤロープの引き抜き抵抗を小さくでき、
その結果、ワイヤロープと矯正ローラとを相対移動させ
るための動力機構の負担も軽減でき、作業能率を大幅に
向上させることができ、しかも大径のワイヤロープの矯
正も可能にする。具体的には、矯正装置のオペレータ一
人によって自動矯正が可能となり、例えば、ローラ圧力
8000kg,ローラ押圧ストロークMAX85mmと
した場合、直径30mm、長さ20mのワイヤロープの
曲がり、捩じれ、断面変形等の矯正作業に於いて13分
で作業が完了し、従来法に比べて80%の作業時間を短
縮し、且つ、直径60mmの大径ワイヤロープの矯正を
可能にした。また、図10に示すような、従来の逆反り
作用の矯正法に比べてワイヤロープを痛めることなく耐
用性を向上させることができた。
【0043】図8は本発明の第2実施例であり、図中、
第1実施例と同一符号は同一或いは共通する要素を示
す。本実施例は、矯正ローラを構成すべきU字形溝付き
の駆動ローラ4及び押圧ローラ5の他にアイドルローラ
20を有し、これらの矯正ローラ4,5及びアイドルロ
ーラ20を備えた矯正装置本体2′を固定とする。ワイ
ヤロープ1の両端はけん引用ロープ23により連結さ
れ、このロープ23をクレーン22等のけん引手段に設
けた駆動プーリ21に掛け回し、駆動プーリ21の正回
転,逆回転によりロープ23を介して被矯正ワイヤロー
プ1を往復移動させるもので、この場合も、駆動ローラ
4,駆動ローラ5はモータにより回転駆動される。ま
た、矯正時のワイヤロープ1に対するローラ4,5のU
字形溝の仕様も第1実施例と同様であり、これにより、
第1実施例同様の効果を奏するほかに、矯正作業の設置
スペースの合理化を図ることができる。
【0044】なお、上記各実施例の矯正ローラ4,5
は、それぞれ計3個のローラを用いるが、それ以上のロ
ーラを用いることも可能である。また、矯正ローラを構
成する駆動ローラ4及び押圧ローラ5のうち、駆動ロー
ラ4のみをモータ駆動としても、上記実施例同様の効果
を奏することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ワイヤ
ロープの曲がりぐせ,捩れぐせ及びワイヤロープの断面
変形を少ない労力及び短時間で容易に矯正でき、しかも
自動化を容易に図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るワイヤロープ矯正装
置の構成図
【図2】上記実施例に用いるワイヤ矯正装置本体の斜視
【図3】図2のイ−イ線断面図
【図4】ワイヤロープ断面の矯正模式図
【図5】U字形溝付ローラ駆動周速度と走行台車移動速
度の制御回路を示す図
【図6】上記実施例に用いる位置合わせ装置とその作用
を示す模式図
【図7】上記実施例に用いるより戻し機構の説明図
【図8】本発明の第2実施例を示す構成図
【図9】ワイヤロープの曲がりぐせ,捩じれぐせのメカ
ニズムを示す説明図
【図10】ワイヤロープ矯正の従来例を示す説明図
【図11】ワイヤロープ矯正の従来例を示す説明図
【符号の説明】
1…ワイヤロープ、2…矯正装置本体、4…U字形溝付
き駆動ローラ、5…U字形溝付き押圧ローラ、6…走行
台車、8…押圧力発生機構、11…操舵ハンドル、15
…速度制御手段、16…ロープ位置合せ装置、18…よ
り戻し器、19…チェーンブロック。
フロントページの続き (72)発明者 園部 章 茨城県日立市幸町一丁目4番1号 日立協 和工業株式会社内 (72)発明者 野原 廣夫 茨城県日立市幸町一丁目4番1号 日立協 和工業株式会社内 (72)発明者 管野 龍一 茨城県日立市幸町一丁目4番1号 日立協 和工業株式会社内 (72)発明者 遠藤 武夫 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U字形溝付き押圧ローラと、モータによ
    り駆動される少なくとも2個のU字形溝付き駆動ローラ
    とでピラミッド形配置のワイヤロープ矯正用ローラを構
    成して、これらの駆動ローラ及び押圧ローラにより被矯
    正ワイヤロープを押圧力を加えながら挾み込み、且つ前
    記駆動ローラ及び押圧ローラのU字形溝は、その底面半
    径を前記被矯正ワイヤロープの半径より小さくして、該
    U字形溝に前記押圧力により前記被矯正ワイヤロープを
    圧入状態で受け入れ、この状態で前記駆動ローラ及び押
    圧ローラを前記被矯正ワイヤロープ上で該被矯正ワイヤ
    ロープに対し相対移動させて該駆動ローラ及び押圧ロー
    ラのU字形溝面で前記被矯正ワイヤロープをしごくこと
    により、前記被矯正ワイヤロープの曲がりぐせ,捩じ
    れ,ロープ断面変形を矯正することを特徴とするワイヤ
    ロープ矯正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記U字形溝付きの
    駆動ローラ及び押圧ローラは、そのU字形溝の底面半径
    が前記被矯正ワイヤロープの半径の75%〜85%の範
    囲にしてあることを特徴とするワイヤロープ矯正方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記被
    矯正ワイヤロープに局部的に大きな曲がりぐせある場合
    には、その曲がりの山を前記U字形溝付き押圧ローラ側
    に向くように該被矯正ワイヤロープを位置合わせ制御
    し、前記押圧ローラにより前記曲がりの山を押圧して局
    部矯正することを特徴とするワイヤロープ矯正方法。
  4. 【請求項4】 U字形溝付き押圧ローラと、モータによ
    り駆動される少なくとも2個のU字形溝付き駆動ローラ
    とでピラミッド形配置のワイヤロープ矯正用ローラを構
    成し、且つ、前記駆動ローラを結ぶ直線に対して垂直方
    向に前記押圧ローラを相対移動させて押圧力を発生させ
    る押圧力発生機構とを備えて成ることを特徴とするワイ
    ヤロープ矯正装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記矯正用ローラを
    構成する駆動ローラの他に前記押圧ローラもモータによ
    り駆動され、且つこれらの駆動ローラ及び押圧ローラは
    ギヤ機構を介して一つのモータで同時に駆動されるよう
    にしてあることを特徴とするワイヤロープ矯正装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5において、前記U
    字形溝付の駆動ローラ及び押圧ローラは操舵手段及び自
    走手段を有する走行台車上に搭載してあることを特徴と
    するワイヤロープ矯正装置。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6のいずれか1項
    において、前記走行台車は、前記駆動ローラ及び押圧ロ
    ーラの周速度と同一の速度で走行する速度制御手段を備
    えてなることを特徴とするワイヤロープ矯正装置。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし請求項7のいずれか1項
    において、前記被矯正ワイヤロープの一端をロープ支持
    具に接続するためのより戻し器を備えていることを特徴
    とするワイヤロープ矯正装置。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし請求項8のいずれか1項
    において、前記被矯正ワイヤロープの一端を支持しなが
    らそのロープの周方向の向きを変えるロープ位合せ装置
    を備えていることを特徴とするワイヤロープ矯正装置。
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