JPH06247482A - 耐食性バルブを有するエアゾール容器 - Google Patents

耐食性バルブを有するエアゾール容器

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JPH06247482A
JPH06247482A JP50A JP3354993A JPH06247482A JP H06247482 A JPH06247482 A JP H06247482A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 3354993 A JP3354993 A JP 3354993A JP H06247482 A JPH06247482 A JP H06247482A
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polar
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐食性のすぐれた耐食性バルブを有するエア
ゾール容器を提供すること。 【構成】 その内面に極性樹脂シートおよび非極性樹脂
シートが順に積層されたマウンテンキャップを有するバ
ルブを用いたことを特徴とする耐食性バルブを有するエ
アゾール容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性バルブを有する
エアゾール容器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エアゾール製品として種々のもの
が開発され、その内容物には、たとえば中性領域から外
れた酸性あるいはアルカリ性を呈するものや、効能や効
果をより向上させるために腐食性が高い有効成分が使用
されつつある。このように酸性あるいはアルカリ性を呈
する内容物や、効能や効果をより向上させるために腐食
性の高い有効成分がエアゾール容器に充填されるばあい
には、内容物の変質や外部への漏洩を防止するためにエ
アゾール容器およびそのバルブには耐食性が要求される
ため、これらの内面には、一般にエポキシ系樹脂がコー
ティングされている。
【0003】前記エポキシ系樹脂が内面にコーティング
されたエアゾール容器およびそのバルブ、とくにマウン
テンキャップは、あらかじめ該エアゾール容器およびそ
のバルブ用材料の金属板の表面にエポキシ系樹脂をコー
ティングしたのち、所定の形状となるように成形するこ
とによって作製されている。
【0004】前記金属板の表面にエポキシ系樹脂をコー
ティングしたばあいには、コーティングされたエポキシ
系樹脂塗膜にピンホールが発生することがあり、このよ
うにピンホールが発生したばあいには、エアゾール容器
の内容物が該ピンホールを介して前記金属板に付着し、
該金属板が腐食するという問題がある。
【0005】また、前記マウンテンキャップは、一般
に、金属板をプレス加工することによって作製されてお
り、かかるプレス加工時に金属板が折り曲げられた部分
で、エポキシ系樹脂塗膜にクラックが発生することがあ
り、かかるクラックを介してエアゾール容器の内容物が
金属板に付着し、該金属板を腐食するという問題があ
る。
【0006】また、該エアゾール容器およびマウンテン
キャップを所定の形状となるように成形したのち、エポ
キシ系樹脂をスプレーコートすることも可能であるが、
形状が複雑になり、ピンホールの発生を防ぐことができ
ないという問題がある。さらに、マウンテンキャップを
エアゾール容器にクリンチするばあいには、エポキシ系
樹脂塗膜にクラックが発生することがあり、かかるクラ
ックを介してエアゾール容器の内容物が金属板に付着
し、該金属板を腐食するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、前記従来技術に鑑みて、ピンホールなどの発生がな
く、プレス加工時にクラックが発生せず、さらにマウン
テンキャップをクリンチしたときにもクラックが発生し
ないマウンテンキャップが設けられた耐食性バルブを有
するエアゾール製品をうるべく鋭意研究を重ねた結果、
かかる諸物性をすべて同時に満足する耐食性バルブを有
するエアゾール容器をようやく見出し、本発明を完成す
るにいたった。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、そ
の内面に極性樹脂シートおよび非極性樹脂シートが順に
積層されたマウンテンキャップを有するバルブを用いた
ことを特徴とする耐食性バルブを有するエアゾール容器
に関する。
【0009】
【作用および実施例】本発明の耐食性バルブを有するエ
アゾール容器は、前記したように、その内面に極性樹脂
シートおよび非極性樹脂シートが順に積層されたマウン
テンキャップを有するバルブが用いられたものである。
【0010】前記マウンテンキャップは、金属板、極性
樹脂シートおよび非極性樹脂シートが順次積層されたも
のである。
【0011】前記金属板としては、たとえばアルミニウ
ム、ブリキ、ステンレス鋼などが用いられる。
【0012】かかる金属板の厚さは、あまりにも大きい
ばあいにはコスト高となり、経済性が低下し、また、あ
まりにも小さいばあいには、マウンテンキャップをエア
ゾール容器本体にクリンチするときに、マウンテンキャ
ップに割れが発生することがあるため、通常0.15〜
0.6mm、好ましくは0.2〜0.5mmであること
が望ましい。
【0013】前記極性樹脂シートは、前記金属板と前記
非極性樹脂シートとを強固に接着し、また該極性樹脂シ
ートおよび前記非極性樹脂シートの一方のシートに、も
しかりにピンホールが存在したとしても、他方のシート
によって該ピンホールが被覆され、エアゾール容器の内
容物が該ピンホールを介して前記金属板に付着し、該金
属板を腐食することを防止するために用いられる。
【0014】前記極性樹脂シートに用いられる極性樹脂
の代表例としては、たとえばナイロン−6、ナイロン−
6,6、ナイロン−610、ナイロン−612、ナイロ
ン−11、ナイロン−12、ナイロン−MXD6などの
ポリアミド;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル;メタクリル酸メ
チルを主原料としたアクリル樹脂などがあげられるが、
本発明はかかる例示のみに限定されるものではない。な
お、かかる極性樹脂のなかでは、延性にすぐれ、成形加
工時の大きな変形に耐え、金属板を完全に覆う点から、
ポリアミドおよびポリエステル、なかんづくポリアミド
が好ましい。
【0015】前記極性樹脂シートの厚さは、あまりにも
大きいばあいにはコスト高になり、経済性が低下し、ま
たあまりにも小さいばあいには成型加工時にとくに大き
な変形を加えたときに金属板が露出するおそれがあるの
で、通常10〜300μm、好ましくは30〜200μ
mとすることが望ましい。
【0016】なお、前記極性樹脂シートは、同一または
異種の極性樹脂からなる複数の極性樹脂シートを積層し
たものであってもよい。このように複数の極性樹脂シー
トを積層したものを用いるばあいには、積層された極性
樹脂シート全体の厚さが前記極性樹脂シートの厚さの範
囲内となるようにすることが好ましい。
【0017】前記非極性樹脂シートは、耐薬品性にすぐ
れたものであり、エアゾール容器の内容物が酸性または
アルカリ性を呈するものや、効能や効果をより向上させ
るために、腐食性が高い有効成分であっても、浸食され
ないという性質を有するものである。
【0018】したがって、本発明においては、前記金属
板が非極性樹脂シートで被覆されるので、エアゾール容
器の内容物が前記金属板と接触することが妨げられる。
【0019】また前記極性樹脂シートが非極性樹脂シー
トで被覆されるので、該極性樹脂シートおよび該非極性
樹脂シートの一方のシートに、もしかりにピンホールが
存在したとしても、他方のシートによって該ピンホール
が被覆されるので、エアゾール容器の内容物が該ピンホ
ールを介して前記金属板に付着し、該金属板が腐食され
ることが防止される。
【0020】前記非極性樹脂シートに用いられる非極性
樹脂の代表例としては、たとえばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブチレン、ポリアミレンなどのポリオレ
フィン系樹脂などがあげられるが、本発明はかかる例示
のみに限定されるものではない。なお、かかる非極性樹
脂のなかでは、被覆適性の点からポリエチレンおよびポ
リプロピレンが好ましい。
【0021】前記非極性樹脂シートの厚さは、あまりに
も大きいばあいには、コスト高になり、経済性におと
り、またあまりにも小さいばあいには、極性樹脂シート
に、もしかりにピンホールが存在したばあいには、該ピ
ンホールを被覆することができなくなる傾向があるの
で、5〜100μm、好ましくは10〜50μmである
ことが望ましい。
【0022】なお、前記非極性樹脂シートは、同一また
は異種の非極性樹脂からなる複数の非極性樹脂シートを
積層したものであってもよい。このように複数の非極性
樹脂シートを積層したものを用いるばあいには、積層さ
れた極性樹脂シート全体の厚さが前記非極性樹脂シート
の厚さの範囲内となるようにすることが好ましい。
【0023】このように、極性樹脂シートおよび非極性
樹脂シートが順に積層されたマウンテンキャップは、前
記金属板上に、極性樹脂シートおよび非極性樹脂シート
を、たとえば熱ラミネート法などによって順次積層した
のちに、プレス加工によって作製してもよく、またたと
えば熱ラミネート法などによってあらかじめ極性樹脂シ
ート上に非極性シートを積層した積層シートを、前記金
属板上にたとえば熱ラミネート法などによって積層した
のちに、プレス加工によって作製してもよい。
【0024】なお、極性樹脂シートと非極性樹脂シート
とをあらかじめ積層した積層シートを、熱ラミネート法
によって金属板上に積層するばあいには、極性樹脂シー
トを溶融させる必要があるため、極性樹脂シートに用い
られる極性樹脂の融点は、非極性樹脂シートに用いられ
る非極性樹脂の融点よりも低いことが好ましい。
【0025】本発明においては、前記金属板に極性樹脂
シートおよび非極性樹脂シートを順次積層したのちにプ
レス加工を行なってマウンテンキャップを作製するが、
極性樹脂シートおよび非極性樹脂シートは、プレス加工
時に金属板が折り曲げられた部分で該金属板から浮き上
がることがかりにあったとしても、従来のエポキシ系樹
脂塗膜を用いたばあいのようにクラックを発生すること
がないので、クラックを介して前記金属板にエアゾール
容器の内容物が付着し、該金属板が腐食されるようなこ
とがない。
【0026】また、本発明においては、その内面に極性
樹脂シートおよび非極性樹脂シートが順に積層されたマ
ウンテンキャップが用いられるため、マウンテンキャッ
プをエアゾール容器と一体化するためにクリンチしたと
きに、従来のエポキシ系樹脂塗膜を用いたときのように
クラックが発生することがなく、したがって、クラック
を介して前記金属板にエアゾール容器の内容物が付着
し、該金属板が腐食されるようなことがない。
【0027】なお、本発明においては、前記金属板と前
記極性樹脂シートとの接着性を向上させるために、該金
属板の表面にはプライマーをコーティングしてもよい。
【0028】また、マウンテンキャップの外面には、外
観をよくするために樹脂シートを積層したり、塗料など
を塗布してもよい。
【0029】つぎに、本発明の耐食性バルブを有するエ
アゾール容器を図面にもとづいて説明する。
【0030】図1は、本発明の耐食性バルブを有するエ
アゾール容器の一実施態様を示す斜視図である。エアゾ
ール容器1は、エアゾール容器本体2と、マウンテンキ
ャップ3およびボタン4を含むバルブ5とから構成され
ており、エアゾール容器1内部には、内容物および噴射
剤が充填される。
【0031】後述するバルブ5とエアゾール容器本体2
とは、マウンテンキャップ3の周縁部でガスケットを介
して一体的に嵌合されている。
【0032】図2は、図1に示されたエアゾール容器1
に用いられるバルブ5部分の縦断面を示す説明図であ
る。
【0033】図2に示されるように、マウンテンキャッ
プ3は、金属板6、極性樹脂シート7および非極性樹脂
シート8が順に積層されたものである。
【0034】かかるマウンテンキャップ3の中央開口部
の内側周縁部には、ステムラバー9を介してハウジング
11が取り付けられ、該ハウジング11の中空部には、
ステム12が配置され、スプリング13によって、上方
へ押圧されている。
【0035】かかるハウジング11の側面には、内容物
を外部に噴射させるための開口部10が設けられてい
る。
【0036】該ステム12内の通路14は、該ステム1
2の側面に設けられた流通口15と連通している。また
該通路14は、該ステム12上部に取り付けられたボタ
ン4内の通路16に連通している。
【0037】図2に示された静止状態では、流通口15
がステムラバー9によって閉塞されているが、ボタン4
を下方に押圧した作動状態では、流通口15および通路
14、16がエアゾール容器の内部と連通し、エアゾー
ル容器内に充填された内容物および噴射剤が外部に噴射
される。
【0038】本発明の耐食性バルブを有するエアゾール
容器の内容物の具体例としては、たとえば塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチル
アンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモ
ニウムなどの一般式(I):
【0039】
【化1】
【0040】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ポリオキシ
エチレン基またはベンジル基、R1 、R2 、R3 および
4 のうちの1または2個は炭素数12〜18の長鎖ア
ルキル基、残りは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキ
シアルキル基、ポリオキシエチレン基またはベンジル
基、Xはハロゲン原子または炭素数1または2のアルキ
ル基を有するアルキル硫酸基を示す)で表わされる第4
級アンモニウム塩;アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ
酸、サリチル酸、酒石酸、乳酸などの有機酸およびその
有機酸塩;塩化カリウム、塩化ナトリウムなどの塩化物
などの腐食性が高い成分をはじめ、ビニルピロリドン−
ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体の4級化
物(GAF社製、商品名:ガフカット755)などのカ
チオン性高分子化合物、メタクリル酸エステル系共重合
体(三菱油化(株)製、商品名:ユカフォーマー AM
75・205S)などの両性高分子化合物、ポリビニル
ピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体な
どのノニオン性高分子化合物、アクリル酸エステル−メ
タクリル酸エステル系共重合体(互応化学工業(株)
製、商品名:プラスサイズL−53D)などのアニオン
性高分子化合物などの水溶性高分子化合物;ノニオン性
界面活性剤;流動パラフィン、スクワラン、α−オレフ
ィンオリゴマー、ワセリン、ステアリン酸、ミリスチン
酸、セタノール、ステアリルアルコール、IPM、オリ
ーブ油、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業(株)
製、商品名:KF−96)、ジメチルフェニルポリシロ
キサン(信越化学工業(株)製、商品名:KF−56)
などの油性成分;エタノールなどがあげられるが、本発
明の内容物は、かかる例示のみに限定されるものではな
い。
【0041】また、内容物とともにエアゾール容器内に
充填され、エアゾール容器内の内容物を噴射させる噴射
剤としては、たとえばジメチルエーテル、主としてプロ
パン、i−ブタン、n−ブタンなどからなる液化石油ガ
ス、代替フロン、チッ素ガス、CO2 ガス、N2 Oガ
ス、O2 ガス、空気などがあげられる。
【0042】つぎに本発明の耐食性バルブを有するエア
ゾール容器を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0043】製造例1 厚さ30μmのナイロン−6,6シートと厚さ20μm
のポリプロピレンシートとを厚さ0.5mmのアルミニ
ウム板上に熱ラミネート法によって積層し、アルミニウ
ム板、ナイロン−6,6シートおよびポリプロピレンシ
ートが順次積層された積層体をえた。
【0044】かかる積層体をプレス加工して、高さ9.
8mm、内径25.2mmのマウンテンキャップAを作
製した。
【0045】製造例2 厚さ0.43mmのアルミニウム板上に、厚さ40μm
のナイロン−6シートを熱ラミネート法によって積層
し、さらに厚さ20μmのポリプロピレンシートを熱ラ
ミネート法によって積層し、アルミニウム板、ナイロン
−6シートおよびポリプロピレンシートが順次積層され
た積層体をえた。
【0046】かかる積層体を製造例1と同様にプレス加
工し、マウンテンキャップBを作製した。
【0047】製造例3 厚さ0.5mmのアルミニウム板上にエポキシ系樹脂を
ローラーコーティングし、厚さ10μmのエポキシ系樹
脂塗膜を形成したアルミニウム板を製造した。
【0048】かかるアルミニウム板を製造例1と同様に
プレス加工し、マウンテンキャップCを作製した。
【0049】製造例4 製造例3でえられたマウンテンキャップCのエポキシ系
樹脂塗膜上に、エポキシ系樹脂をスプレーコーティング
し、さらに厚さ10μmのエポキシ系樹脂塗膜を形成し
てマウンテンキャップDを作製した。
【0050】実施例1〜2および比較例1〜2 製造例1〜4でえられたマウンテンキャップA〜Dを有
するバルブを有するアルミニウム製のエアゾール用耐圧
容器(満注量150ml)を用いて、耐食性1〜3を以
下の方法にしたがって調べた。その結果を表1に示す。
【0051】(A)耐食性1 生理食塩水100gをチッ素ガスを用いて内圧が約6.
5kg/cm2 となるようにエアゾール用耐圧容器に充
填し、マウンテンキャップをクリンチし、ソフトコンタ
クトレンズ用保存液エアゾール製品を作製した。
【0052】かかるソフトコンタクトレンズ用保存液エ
アゾール製品を45℃の恒温室中で横置きにした状態で
1カ月間放置したのち、ソフトコンタクトレンズ用保存
液エアゾール製品のエアゾール容器のマウンテンキャッ
プの状態を目視により観察し、以下の評価基準に基づい
て評価した。
【0053】(評価基準) A:異常なし B:わずかにアルミニウム表面の異常はあるが1カ月間
であれば問題なし C:アルミニウム表面に孔蝕がみられ、使用不可 (B)耐食性2 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.5g、ポリ
オキシエチレン(10)ノニルフェニルエーテル0.5
g、メタクリル酸エステル系共重合体(三菱油化(株)
製、商品名:ユカフォーマー AM75・205S)
3.0g、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド0.3g、
パラオキシ安息香酸エステル0.2g、95%ブルシン
変性アルコール8.0g、精製水79.5gおよび液化
石油ガス8.0gをエアゾール用耐圧容器に充填し、ヘ
アセットフォームエアゾール製品を作製した。
【0054】かかるヘアセットフォームエアゾール製品
を45℃の恒温室中で横置きにした状態で1カ月間放置
したのち、ヘアセットフォームエアゾール製品のエアゾ
ール容器のマウンテンキャップの状態を目視により観察
し、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0055】(評価基準) A:異常なし B:わずかにアルミニウム表面の異常はあるが1カ月間
であれば問題なし C:アルミニウム表面に孔蝕がみられ、使用不可 (C)耐食性3 クエン酸1.0g、ソルビン酸カリウム0.4g、パラ
オキシ安息香酸エステル0.1g、ポリオキシエチレン
(7)セチルエーテル1.0g、精製水87.5g、液
化石油ガス6.0g、ジメチルエーテル4.0gをエア
ゾール用耐圧容器に充填し、化粧水フォームエアゾール
製品を作製した。
【0056】かかる化粧水フォームエアゾール製品を4
5℃の恒温室中で横置きにした状態で1カ月間放置した
のち、化粧水フォームエアゾール製品のエアゾール容器
のマウンテンキャップの状態を目視により観察し、以下
の評価基準に基づいて評価した。
【0057】(評価基準) A:異常なし B:わずかにアルミニウム表面の異常があるが1か月間
であれば問題なし C:アルミニウム表面に孔蝕がみられ、使用不可
【0058】
【表1】
【0059】表1に示された結果から、極性樹脂シート
と非極性樹脂シートとを金属板上に積層したマウンテン
キャップAおよびBを用いたエアゾール容器は、いずれ
も耐食性にすぐれたものであることがわかる。
【0060】
【発明の効果】本発明の耐食性バルブを有するエアゾー
ル容器に用いられるマウンテンキャップは、その内面に
極性樹脂シートおよび非極性樹脂シートが順に積層され
たものであり、もしかりに一方のシートにピンホールが
存在したばあいであっても、他方のシートによって該ピ
ンホールが被覆されるので、シートに存在するピンホー
ルを介して内容物がマウンテンキャップの金属面に付着
することがなく、マウンテンキャップの耐食性が向上
し、したがって耐食性バルブを有するエアゾール容器の
耐食性が向上し、エアゾール容器の腐食による内容物の
変質や外部への漏洩を防止することができるという効果
が奏される。
【0061】また、マウンテンキャップのプレス加工時
や、マウンテンキャップをエアゾール容器にクリンチす
るときにもクラックが発生しないため、マウンテンキャ
ップの耐食性が向上し、したがって耐食性バルブを有す
るエアゾール容器の耐食性が向上し、エアゾール容器の
腐食による内容物の変質や外部への漏洩を防止すること
ができるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐食性バルブを有するエアゾール容器
の一実施態様を示す斜視図である。
【図2】図1に示されたエアゾール容器1に用いられる
バルブ5部分の縦断面を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器 3 マウンテンキャップ 5 バルブ 7 極性樹脂シート 8 非極性樹脂シート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ポリオキシ
エチレン基またはベンジル基、R1 、R2 、R3 および
4 のうちの1または2個は炭素数12〜18の長鎖ア
ルキル基、残りは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキ
シアルキル基、ポリオキシエチレン基またはベンジル
基、Xはハロゲン原子または炭素数1または2のアルキ
ル基を有するアルキル硫酸基を示す)で表わされる第4
級アンモニウム塩;アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ
酸、サリチル酸、酒石酸、乳酸などの有機酸およびその
有機酸塩;塩化カリウム、塩化ナトリウムなどの塩化物
などの腐食性が高い成分をはじめ、ビニルピロリドン−
ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体の4級化
物(GAF社製、商品名:ガフカット755)などのカ
チオン性高分子化合物、メタクリル酸エステル系共重合
体(三菱油化(株)製、商品名:ユカフォーマー AM
75・205S)などの両性高分子化合物、ポリビニル
ピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体な
どのノニオン性高分子化合物、アクリル酸エステル−メ
タクリル酸エステル系共重合体(互応化学工業(株)
製、商品名:プラスサイズL−53D)などのアニオン
性高分子化合物などの水溶性高分子化合物;ノニオン性
界面活性剤;流動パラフィン、スクワラン、α−オレフ
ィンオリゴマー、ワセリン、ステアリン酸、ミリスチン
酸、セタノール、ステアリルアルコール、IPM、オリ
ーブ油、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業(株)
製、商品名:KF−96)、ジメチルフェニルポリシロ
キサン(信越化学工業(株)製、商品名:KF−56)
などの油性成分;エタノール;精製水などがあげられる
が、本発明の内容物は、かかる例示のみに限定されるも
のではない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内面に極性樹脂シートおよび非極性
    樹脂シートが順に積層されたマウンテンキャップを有す
    るバルブを用いたことを特徴とする耐食性バルブを有す
    るエアゾール容器。
  2. 【請求項2】 極性樹脂がポリアミド、ポリエステルま
    たはアクリル樹脂である請求項1記載のエアゾール容
    器。
  3. 【請求項3】 非極性樹脂がポリオレフィン系樹脂であ
    る請求項1または2記載のエアゾール容器。
JP03354993A 1993-02-23 1993-02-23 耐食性バルブを有するエアゾール容器および前記耐食性バルブ Expired - Fee Related JP3713523B2 (ja)

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