JPH06248087A - 芳香族ポリエステル−スチレン系樹脂共重合体 - Google Patents
芳香族ポリエステル−スチレン系樹脂共重合体Info
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- JPH06248087A JPH06248087A JP3329493A JP3329493A JPH06248087A JP H06248087 A JPH06248087 A JP H06248087A JP 3329493 A JP3329493 A JP 3329493A JP 3329493 A JP3329493 A JP 3329493A JP H06248087 A JPH06248087 A JP H06248087A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光線透過率に優れていると共に光学的な歪が
小さく、しかも、成形性や機械的強度にも優れた芳香族
ポリエステル−ポリスチレン系樹脂共重合体を提供す
る。 【構成】 スチレン系繰り返し構造単位よりなるポリマ
ーブロック(A)と、下記一般式 【化1】 (但し、式中Zは単結合又は2価の結合基を示す)で表
される芳香族エステル繰り返し構造単位よりなるポリマ
ーブロック(A)とを含む芳香族ポリエステル−スチレ
ン系樹脂共重合体であって、共重合体中における上記ポ
リマーブロック(A)と(B)との重量比が5:95〜
95:5であり、かつ、シクロヘキサン可溶分と1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロパノール
可溶分の合計が5重量%以下である芳香族ポリエステル
−スチレン系樹脂共重合体である。 【効果】 本発明の芳香族ポリエステル−スチレン系共
重合体は、光線透過性、複屈折の点、流動性、成形性等
に優れた共重合体であり、良好な光学機器素材として有
用であるほか、芳香族ポリエステルとスチレン系共重合
体のブレンド物中に添加する相溶化剤としても使用でき
る。
小さく、しかも、成形性や機械的強度にも優れた芳香族
ポリエステル−ポリスチレン系樹脂共重合体を提供す
る。 【構成】 スチレン系繰り返し構造単位よりなるポリマ
ーブロック(A)と、下記一般式 【化1】 (但し、式中Zは単結合又は2価の結合基を示す)で表
される芳香族エステル繰り返し構造単位よりなるポリマ
ーブロック(A)とを含む芳香族ポリエステル−スチレ
ン系樹脂共重合体であって、共重合体中における上記ポ
リマーブロック(A)と(B)との重量比が5:95〜
95:5であり、かつ、シクロヘキサン可溶分と1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロパノール
可溶分の合計が5重量%以下である芳香族ポリエステル
−スチレン系樹脂共重合体である。 【効果】 本発明の芳香族ポリエステル−スチレン系共
重合体は、光線透過性、複屈折の点、流動性、成形性等
に優れた共重合体であり、良好な光学機器素材として有
用であるほか、芳香族ポリエステルとスチレン系共重合
体のブレンド物中に添加する相溶化剤としても使用でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、芳香族ポリエステル
−スチレン系樹脂共重合体に関するものである。更に詳
しくは、この発明は、光ファイバ−、光ディスク、レン
ズ等の光学部品の製造に有用な、複屈折の低い芳香族ポ
リエステル−スチレン系樹脂系共重合体に関するもので
ある。
−スチレン系樹脂共重合体に関するものである。更に詳
しくは、この発明は、光ファイバ−、光ディスク、レン
ズ等の光学部品の製造に有用な、複屈折の低い芳香族ポ
リエステル−スチレン系樹脂系共重合体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、透明性に優れ、光学機器用素材
に適している芳香族ポリエステル系樹脂は、耐熱性や機
械的強度にも優れた性質を有しているが、溶融粘度が高
く、加工し難いという問題がある。加えて、射出成形等
の熱成形加工の際に、応力歪みが発生し、得られた製品
は複屈折を生じ易いという問題もある。このため、最終
製品が光ディスクや光ガ−ド保護膜等の場合には、複屈
折が読み取りエラ−やノイズの原因となり、また、最終
製品が光ファイバ−の場合には、複屈折が伝送損失を大
きくする原因になる等の問題点がある。
に適している芳香族ポリエステル系樹脂は、耐熱性や機
械的強度にも優れた性質を有しているが、溶融粘度が高
く、加工し難いという問題がある。加えて、射出成形等
の熱成形加工の際に、応力歪みが発生し、得られた製品
は複屈折を生じ易いという問題もある。このため、最終
製品が光ディスクや光ガ−ド保護膜等の場合には、複屈
折が読み取りエラ−やノイズの原因となり、また、最終
製品が光ファイバ−の場合には、複屈折が伝送損失を大
きくする原因になる等の問題点がある。
【0003】この様な問題点を解決する手段として、正
負逆の固有複屈折を有する樹脂をブレンドしたり、ある
いは、共重合する方法が提案されている(井上隆、斎藤
拓著「機能材料」1987年3月号第21〜28頁)。
この方法によれば、芳香族ポリエステル系樹脂と正負逆
方向の固有複屈折を有するスチレン系樹脂とをブレンド
し、あるいは、共重合することにより、複屈折のない樹
脂が得られると考えられる。
負逆の固有複屈折を有する樹脂をブレンドしたり、ある
いは、共重合する方法が提案されている(井上隆、斎藤
拓著「機能材料」1987年3月号第21〜28頁)。
この方法によれば、芳香族ポリエステル系樹脂と正負逆
方向の固有複屈折を有するスチレン系樹脂とをブレンド
し、あるいは、共重合することにより、複屈折のない樹
脂が得られると考えられる。
【0004】しかしながら、芳香族ポリエステル系樹脂
とスチレン系樹脂とは、これらを単純にブレンドしただ
けでは相溶性が低く、透明な成形体を得ることができな
い。そこで、このようなブレンド物が有する欠点を解消
するために、例えば、特定の割合でスチレン系樹脂と芳
香族ポリエステルをグラフト共重合した樹脂が提案され
ている(特開平1−129,011号公報)。この提案
の共重合体によれば、ある程度は前記固有複屈折の低減
された樹脂を得ることができ、相溶性も改善することが
できるが、かかる共重合体は、芳香族ポリエステルの割
合が多いため、樹脂自体の熱流動性が悪く、低温での射
出成形では分子配向を生じ、成形品に複屈折が生じた
り、極端な場合には白濁を生じ、透明性が損なわれると
いった欠点がある。そして、これらの欠点を解消するた
めに、熱流動性を向上すべく成形温度を上げると、スチ
レン系樹脂が分解し、結果的に成形品が着色し、とりわ
け短波長域(600nm以下)での透明性が低下すると
いう問題が生じる。
とスチレン系樹脂とは、これらを単純にブレンドしただ
けでは相溶性が低く、透明な成形体を得ることができな
い。そこで、このようなブレンド物が有する欠点を解消
するために、例えば、特定の割合でスチレン系樹脂と芳
香族ポリエステルをグラフト共重合した樹脂が提案され
ている(特開平1−129,011号公報)。この提案
の共重合体によれば、ある程度は前記固有複屈折の低減
された樹脂を得ることができ、相溶性も改善することが
できるが、かかる共重合体は、芳香族ポリエステルの割
合が多いため、樹脂自体の熱流動性が悪く、低温での射
出成形では分子配向を生じ、成形品に複屈折が生じた
り、極端な場合には白濁を生じ、透明性が損なわれると
いった欠点がある。そして、これらの欠点を解消するた
めに、熱流動性を向上すべく成形温度を上げると、スチ
レン系樹脂が分解し、結果的に成形品が着色し、とりわ
け短波長域(600nm以下)での透明性が低下すると
いう問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、光学的機器用の成形材料に適した、芳香族ポリエス
テル−スチレン系樹脂共重合体における上記の問題を解
決すべく鋭意検討を重ねた結果、芳香族ポリエステルと
スチレン系樹脂の共重合割合を特定の重量比で調製する
ことにより、得られた共重合体は、複屈折が低く、熱流
動性や成形性に優れ、更に短波長域での透明性にも優れ
た共重合体であることを見出し、本発明を完成した。
は、光学的機器用の成形材料に適した、芳香族ポリエス
テル−スチレン系樹脂共重合体における上記の問題を解
決すべく鋭意検討を重ねた結果、芳香族ポリエステルと
スチレン系樹脂の共重合割合を特定の重量比で調製する
ことにより、得られた共重合体は、複屈折が低く、熱流
動性や成形性に優れ、更に短波長域での透明性にも優れ
た共重合体であることを見出し、本発明を完成した。
【0006】従って、本発明の目的は、透明性に優れて
いると共に、光学的歪みが小さく、流動性や成形性、と
りわけ短波長域での透明性に優れた共重合体を提供する
ことにある。
いると共に、光学的歪みが小さく、流動性や成形性、と
りわけ短波長域での透明性に優れた共重合体を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ス
チレン系繰り返し構造単位よりなるポリマーブロック
(A)と、下記一般式
チレン系繰り返し構造単位よりなるポリマーブロック
(A)と、下記一般式
【0008】
【化2】
【0009】(但し、式中Zは単結合又は2価の結合基
を示す)で表される芳香族エステル繰り返し構造単位よ
りなるポリマーブロック(B)とを含む芳香族ポリエス
テル−スチレン系樹脂共重合体であって、共重合体中に
おける上記ポリマーブロック(A)と(B)との重量比
が5:95〜95:5であり、かつ、シクロヘキサン可
溶分と1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプ
ロパノール可溶分の合計が5重量%以下である芳香族ポ
リエステル−スチレン系樹脂共重合体である。
を示す)で表される芳香族エステル繰り返し構造単位よ
りなるポリマーブロック(B)とを含む芳香族ポリエス
テル−スチレン系樹脂共重合体であって、共重合体中に
おける上記ポリマーブロック(A)と(B)との重量比
が5:95〜95:5であり、かつ、シクロヘキサン可
溶分と1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプ
ロパノール可溶分の合計が5重量%以下である芳香族ポ
リエステル−スチレン系樹脂共重合体である。
【0010】本発明のスチレン系繰り返し構造単位より
なるポリマーブロック(A)を構成するものとしては、
スチレンの他に、例えば、o−,m−,p−メチルスチ
レン、p−tert−ブチルスチレン等のアルキル置換
スチレン化合物類や、o−,m−,p−クロルスチレ
ン、ジクロルスチレン、モノブロモスチレン、ジブロモ
スチレン、モノフルオロスチレン、ジフルオロスチレン
等のハロゲン置換スチレン化合物類や、α−メチルスチ
レン、α−エチルスチレン等のα位アルキル置換スチレ
ン化合物類や、これらを適宜混合した混合物が挙げられ
る。勿論、スチレン系モノマ−としてはここに挙げたも
のに限定されるわけではなく、また、スチレン系繰り返
し構造単位中にはメタクリル酸エステルやアクリル酸エ
ステル等のビニル重合系モノマー単位が含まれていても
よい。これらビニル重合系モノマー単位を含む場合のそ
の割合は、全スチレン系繰り返し構造単位中の単位数の
50モル%以下であり、共重合体の光学特性を劣化しな
いためには20モル%以下であることが望ましい。
なるポリマーブロック(A)を構成するものとしては、
スチレンの他に、例えば、o−,m−,p−メチルスチ
レン、p−tert−ブチルスチレン等のアルキル置換
スチレン化合物類や、o−,m−,p−クロルスチレ
ン、ジクロルスチレン、モノブロモスチレン、ジブロモ
スチレン、モノフルオロスチレン、ジフルオロスチレン
等のハロゲン置換スチレン化合物類や、α−メチルスチ
レン、α−エチルスチレン等のα位アルキル置換スチレ
ン化合物類や、これらを適宜混合した混合物が挙げられ
る。勿論、スチレン系モノマ−としてはここに挙げたも
のに限定されるわけではなく、また、スチレン系繰り返
し構造単位中にはメタクリル酸エステルやアクリル酸エ
ステル等のビニル重合系モノマー単位が含まれていても
よい。これらビニル重合系モノマー単位を含む場合のそ
の割合は、全スチレン系繰り返し構造単位中の単位数の
50モル%以下であり、共重合体の光学特性を劣化しな
いためには20モル%以下であることが望ましい。
【0011】本発明の共重合体に存在する芳香族ポリエ
ステル構造単位よりなるポリマーブロック(B)におい
て、その一般式中の結合基Zは、結合原子や原子団が介
在しない共有結合からなる単結合や2価の結合基であ
り、具体的には、エーテル結合及びスルフォン結合の
他、メチレン基、エチリデン基、プロピリデン基、イソ
プロピリデン基、ブチリデン基、ペンチリデン基、ヘキ
シリデン基、ヘプチリデン基、イソブチリデン基、イソ
ペンチリデン基、イソペンチリデン基、イソヘキシリデ
ン基、イソヘプチリデン基等の炭素数1〜7のアルキリ
デン基や、ベンジリデン基、フェニルエチリデン基、フ
ェニルプロピリデン基、フェニルイソプロピリデン基等
のフェニル置換アルキリデン基を挙げることができる。
この中でも特に、メチレン基、イソプロピリデン基、フ
ェニルエチリデン基であるものが好ましく、特に好まし
いのはイソプロピリデン基である。
ステル構造単位よりなるポリマーブロック(B)におい
て、その一般式中の結合基Zは、結合原子や原子団が介
在しない共有結合からなる単結合や2価の結合基であ
り、具体的には、エーテル結合及びスルフォン結合の
他、メチレン基、エチリデン基、プロピリデン基、イソ
プロピリデン基、ブチリデン基、ペンチリデン基、ヘキ
シリデン基、ヘプチリデン基、イソブチリデン基、イソ
ペンチリデン基、イソペンチリデン基、イソヘキシリデ
ン基、イソヘプチリデン基等の炭素数1〜7のアルキリ
デン基や、ベンジリデン基、フェニルエチリデン基、フ
ェニルプロピリデン基、フェニルイソプロピリデン基等
のフェニル置換アルキリデン基を挙げることができる。
この中でも特に、メチレン基、イソプロピリデン基、フ
ェニルエチリデン基であるものが好ましく、特に好まし
いのはイソプロピリデン基である。
【0012】本発明の芳香族ポリエステル−スチレン系
樹脂系共重合体は、ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラ
フィ−(GPC)により測定したポリスチレン換算の数
平均分子量が1,000以上であり、より好ましくは
1,000以上500,000以下である。数平均分子
量が1,000より小さい共重合体は、ポリマーとして
の物性が不十分であるので好ましくない。
樹脂系共重合体は、ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラ
フィ−(GPC)により測定したポリスチレン換算の数
平均分子量が1,000以上であり、より好ましくは
1,000以上500,000以下である。数平均分子
量が1,000より小さい共重合体は、ポリマーとして
の物性が不十分であるので好ましくない。
【0013】なお、本発明の芳香族ポリエステル−ポリ
スチレン系共重合体は、ポリエステルセグメントとポリ
スチレン系ポリマーのセグメントとの間が化学的に結合
していればよく、具体的には、ブロック共重合体、グラ
フト共重合体又はこれらの共重合体の組み合わせ等が挙
げられるが、後述の原料組成の組み合わせに応じて、ス
チレン系繰り返し構造単位よりなるポリマーブロック
(A)と芳香族エステル繰り返し構造単位よりなるポリ
マーブロック(B)との重量比(A:B)が5:95〜
95:5の範囲でなければならない。ポリマーブロック
(A)の比率が95を超えると共重合体の機械的特性が
不十分となり、5より小さいと短波長域での透明性と成
形性が損なわれるので好ましくない。
スチレン系共重合体は、ポリエステルセグメントとポリ
スチレン系ポリマーのセグメントとの間が化学的に結合
していればよく、具体的には、ブロック共重合体、グラ
フト共重合体又はこれらの共重合体の組み合わせ等が挙
げられるが、後述の原料組成の組み合わせに応じて、ス
チレン系繰り返し構造単位よりなるポリマーブロック
(A)と芳香族エステル繰り返し構造単位よりなるポリ
マーブロック(B)との重量比(A:B)が5:95〜
95:5の範囲でなければならない。ポリマーブロック
(A)の比率が95を超えると共重合体の機械的特性が
不十分となり、5より小さいと短波長域での透明性と成
形性が損なわれるので好ましくない。
【0014】本発明の共重合体の製造方法としては、界
面重合法、溶液重合法、ラジカル重合法等公知の方法を
利用することができ、何等限定されるものではない。例
えば、界面重合法は、芳香族ジヒドロキシ化合物をアル
カリ水溶液に溶解し、また、末端に前記反応基を有する
スチレン系樹脂と芳香族ジカルボン酸ハライドの混合物
を水と相溶性のない有機溶剤に溶解し、これら芳香族ジ
ヒドロキシ化合物のアルカリ水溶液とスチレン系樹脂及
び芳香族ジカルボン酸ハライドの水と非相溶性有機溶剤
溶液とを混合し、攪拌することによって行われる。そし
て、この界面重合法で用いられるアルカリとしては水酸
化ナトリウムや水酸化カリウムが好ましく、また、有機
溶剤としてはスチレン系樹脂や芳香族ジカルボン酸ハラ
イドと反応せず、これらスチレン系樹脂、芳香族ジカル
ボン酸ハライド及び生成する芳香族ポリエステル−スチ
レン系樹脂共重合体の何れに対しても良溶媒であればよ
く、特に限定されない。この水と相溶性のない有機溶剤
としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2,−テトラク
ロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類や、クロロベ
ンゼン、o−,m−,p−ジクロロベンゼン等の芳香族
ハロゲン化合物類や、ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族炭化水素類や、これらを適宜混合した混合
物が挙げられる。
面重合法、溶液重合法、ラジカル重合法等公知の方法を
利用することができ、何等限定されるものではない。例
えば、界面重合法は、芳香族ジヒドロキシ化合物をアル
カリ水溶液に溶解し、また、末端に前記反応基を有する
スチレン系樹脂と芳香族ジカルボン酸ハライドの混合物
を水と相溶性のない有機溶剤に溶解し、これら芳香族ジ
ヒドロキシ化合物のアルカリ水溶液とスチレン系樹脂及
び芳香族ジカルボン酸ハライドの水と非相溶性有機溶剤
溶液とを混合し、攪拌することによって行われる。そし
て、この界面重合法で用いられるアルカリとしては水酸
化ナトリウムや水酸化カリウムが好ましく、また、有機
溶剤としてはスチレン系樹脂や芳香族ジカルボン酸ハラ
イドと反応せず、これらスチレン系樹脂、芳香族ジカル
ボン酸ハライド及び生成する芳香族ポリエステル−スチ
レン系樹脂共重合体の何れに対しても良溶媒であればよ
く、特に限定されない。この水と相溶性のない有機溶剤
としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2,−テトラク
ロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類や、クロロベ
ンゼン、o−,m−,p−ジクロロベンゼン等の芳香族
ハロゲン化合物類や、ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族炭化水素類や、これらを適宜混合した混合
物が挙げられる。
【0015】更に、界面重合法においては、重合反応を
促進するために、トリメチルベンジルアンモニウムハラ
イド、トリエチルベンジルアンモニウムハライド、トリ
ブチルベンジルアンモニウムハライド、テトラブチルベ
ンジルアンモニウムハライド等の第四級アンモニウム塩
を添加してもよい。界面重合反応は、2〜50℃、好ま
しくは5〜50℃の温度で、攪拌下に5分〜8時間程度
の重合時間で行われる。
促進するために、トリメチルベンジルアンモニウムハラ
イド、トリエチルベンジルアンモニウムハライド、トリ
ブチルベンジルアンモニウムハライド、テトラブチルベ
ンジルアンモニウムハライド等の第四級アンモニウム塩
を添加してもよい。界面重合反応は、2〜50℃、好ま
しくは5〜50℃の温度で、攪拌下に5分〜8時間程度
の重合時間で行われる。
【0016】この界面重合法においては、芳香族ポリエ
ステルとスチレン系樹脂のブロック共重合体が生成す
る。また、溶液重合法は、前記芳香族ジヒドロキシル化
合物と末端に前記反応基を有するスチレン系樹脂系ポリ
マ−及び芳香族ジカルボン酸ハライドの混合物とをアル
カリの存在下に有機溶媒中で混合攪拌することによって
行われる。
ステルとスチレン系樹脂のブロック共重合体が生成す
る。また、溶液重合法は、前記芳香族ジヒドロキシル化
合物と末端に前記反応基を有するスチレン系樹脂系ポリ
マ−及び芳香族ジカルボン酸ハライドの混合物とをアル
カリの存在下に有機溶媒中で混合攪拌することによって
行われる。
【0017】溶液重合に用いられるアルカリとしては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム
等の無機塩基性化合物のほかに、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、ピリジン等の第三級アミン類や、DB
U(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン
−7)、DBN(1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノネン−5)等の有機強塩基性化合物等が好まし
く、溶媒としては、スチレン系樹脂や芳香族ジカルボン
酸ハライドと反応せず、芳香族ジヒドロキシル化合物、
スチレン系樹脂、芳香族ジカルボン酸ハライド及び生成
する芳香族ポリエステル−スチレン系樹脂共重合体の何
れに対しても良溶媒であるものであればよく、特に限定
されない。このような溶媒を例示すれば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素化合物や、ジクロ
ロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水
素類や、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルフォキシド、ピリジン等、あ
るいは、これらを適宜混合したものを挙げることができ
る。
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム
等の無機塩基性化合物のほかに、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、ピリジン等の第三級アミン類や、DB
U(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン
−7)、DBN(1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノネン−5)等の有機強塩基性化合物等が好まし
く、溶媒としては、スチレン系樹脂や芳香族ジカルボン
酸ハライドと反応せず、芳香族ジヒドロキシル化合物、
スチレン系樹脂、芳香族ジカルボン酸ハライド及び生成
する芳香族ポリエステル−スチレン系樹脂共重合体の何
れに対しても良溶媒であるものであればよく、特に限定
されない。このような溶媒を例示すれば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素化合物や、ジクロ
ロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水
素類や、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルフォキシド、ピリジン等、あ
るいは、これらを適宜混合したものを挙げることができ
る。
【0018】また、分子量を調節するために、o,m,
p−クレゾ−ル、o,m,p−フェニルフェノ−ル、p
−tert−ブチルフェノ−ル等の一官能性フェノ−ル
化合物を添加することもできる。この溶液重合法におい
ては、芳香族ポリエステルとスチレン系樹脂のブロック
共重合体が生成する。
p−クレゾ−ル、o,m,p−フェニルフェノ−ル、p
−tert−ブチルフェノ−ル等の一官能性フェノ−ル
化合物を添加することもできる。この溶液重合法におい
ては、芳香族ポリエステルとスチレン系樹脂のブロック
共重合体が生成する。
【0019】上述した幾つかの製造法で得られた樹脂中
には、本発明の共重合体の他に、共重合化していない芳
香族ポリエステルとスチレン系樹脂が含まれている。本
発明の共重合体を得るためには、この混合物から各々共
重合化していない樹脂を取り除く必要がある。共重合化
していない樹脂を取り除く方法としては、特に限定され
ないが、一例として溶媒抽出による方法を挙げることが
できる。後述の参考例により更に詳細に説明するが、共
重合化していないスチレン系樹脂はシクロヘキサンに溶
解し、また、芳香族ポリエステルは1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロイソプロパノールに溶解する。
本発明の共重合体は、これら何れの溶媒にも溶解しな
い。すなわち、前記製造法によって得られた樹脂をシク
ロヘキサンに溶解させて可溶分と不溶分に分離し、次い
でこのシクロヘキサン不溶分を1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロイソプロパノールに溶解させて可溶分
と不溶分とに分離することにより、本発明の共重合体を
分離することができる。
には、本発明の共重合体の他に、共重合化していない芳
香族ポリエステルとスチレン系樹脂が含まれている。本
発明の共重合体を得るためには、この混合物から各々共
重合化していない樹脂を取り除く必要がある。共重合化
していない樹脂を取り除く方法としては、特に限定され
ないが、一例として溶媒抽出による方法を挙げることが
できる。後述の参考例により更に詳細に説明するが、共
重合化していないスチレン系樹脂はシクロヘキサンに溶
解し、また、芳香族ポリエステルは1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロイソプロパノールに溶解する。
本発明の共重合体は、これら何れの溶媒にも溶解しな
い。すなわち、前記製造法によって得られた樹脂をシク
ロヘキサンに溶解させて可溶分と不溶分に分離し、次い
でこのシクロヘキサン不溶分を1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロイソプロパノールに溶解させて可溶分
と不溶分とに分離することにより、本発明の共重合体を
分離することができる。
【0020】本発明の共重合体には、熱分解による着色
や透明性の低下を防止するために、亜燐酸エステル類や
ヒンダ−トフェノ−ル類を0.01〜2重量%の範囲で
配合することができる。ここで用いる亜燐酸エステル類
としては、トリフェニルホスファイト、トリデシルホス
ファイト、トリブチルホスファイト、トリス(2−エチ
ルヘキシル)ホスファイト、トリクレジルホスファイト
等を例示することができる。また、ヒンダ−トフェノ−
ル類としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メ
チルフェノ−ルや、アイオノックス−100、300
〔商品名:シェル化学(株)製〕、イルガノックス−2
45、1010、1076〔商品名:チバガイギ−
(株)製〕、イルガノックス−B1171〔商品名:チ
バガイギ−(株)製〕、トパノ−ル−CA〔商品名:ア
イ・シ−・アイ(株)製〕等を例示することができる。
や透明性の低下を防止するために、亜燐酸エステル類や
ヒンダ−トフェノ−ル類を0.01〜2重量%の範囲で
配合することができる。ここで用いる亜燐酸エステル類
としては、トリフェニルホスファイト、トリデシルホス
ファイト、トリブチルホスファイト、トリス(2−エチ
ルヘキシル)ホスファイト、トリクレジルホスファイト
等を例示することができる。また、ヒンダ−トフェノ−
ル類としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メ
チルフェノ−ルや、アイオノックス−100、300
〔商品名:シェル化学(株)製〕、イルガノックス−2
45、1010、1076〔商品名:チバガイギ−
(株)製〕、イルガノックス−B1171〔商品名:チ
バガイギ−(株)製〕、トパノ−ル−CA〔商品名:ア
イ・シ−・アイ(株)製〕等を例示することができる。
【0021】この様な亜燐酸エステル類やヒンダ−トフ
ェノ−ル類を本発明の共重合体中へ混合する方法として
は、公知の方法でよく特に限定されない。例えば、ドラ
イブレンド法、押出機によるペレット化の際に溶融混合
する方法、前記溶融混合法により亜燐酸エステル類等の
含有量の高いマスタ−ペレットと亜燐酸エステル類等を
含有しない本発明の共重合体のみのペレットとを製造
し、これら両者をドライブレンドする方法等を適用する
ことができる。
ェノ−ル類を本発明の共重合体中へ混合する方法として
は、公知の方法でよく特に限定されない。例えば、ドラ
イブレンド法、押出機によるペレット化の際に溶融混合
する方法、前記溶融混合法により亜燐酸エステル類等の
含有量の高いマスタ−ペレットと亜燐酸エステル類等を
含有しない本発明の共重合体のみのペレットとを製造
し、これら両者をドライブレンドする方法等を適用する
ことができる。
【0022】
【実施例】以下、参考例、実施例及び試験例並びに比較
例に基づいて、本発明を具体的に説明する。 参考例1〜3〔スチレン系樹脂の合成例〕 4,4’−アゾビス−4−シアノバレリックアシッド
(ACVA)を重合開始剤として使用し、スチレン10
0重量部を90℃でラジカル重合した。ACVAは1,
4−ジオキサンに溶解し、重合開始初期の他に重合中に
も連続的に添加した。初期に添加するACVAと連続的
に添加するACVAの濃度とを変化させ、表1に示すス
チレン系樹脂を得た。
例に基づいて、本発明を具体的に説明する。 参考例1〜3〔スチレン系樹脂の合成例〕 4,4’−アゾビス−4−シアノバレリックアシッド
(ACVA)を重合開始剤として使用し、スチレン10
0重量部を90℃でラジカル重合した。ACVAは1,
4−ジオキサンに溶解し、重合開始初期の他に重合中に
も連続的に添加した。初期に添加するACVAと連続的
に添加するACVAの濃度とを変化させ、表1に示すス
チレン系樹脂を得た。
【0023】なお、分子量の測定は、東洋曹達(株)製
GPC測定装置HLC−802Aを使用した。また、ポ
リマー1分子が有するカルボキシル基の平均数は、三菱
化成工業(株)製自動滴定装置GT−05型を使用して
ポリマー溶液を水酸化ナトリウム溶液で中和滴定するこ
とにより測定した。
GPC測定装置HLC−802Aを使用した。また、ポ
リマー1分子が有するカルボキシル基の平均数は、三菱
化成工業(株)製自動滴定装置GT−05型を使用して
ポリマー溶液を水酸化ナトリウム溶液で中和滴定するこ
とにより測定した。
【0024】
【表1】
【0025】参考例4〜6〔スチレン系樹脂から末端に
フェノール性水酸基を有するスチレン系樹脂の合成例〕 参考例1〜3で合成した末端カルボキシル基を有するス
チレン系樹脂100重量部をビスフェノールA5重量部
でエステル化し、末端ヒドロキシル基を有するスチレン
系樹脂を合成した。
フェノール性水酸基を有するスチレン系樹脂の合成例〕 参考例1〜3で合成した末端カルボキシル基を有するス
チレン系樹脂100重量部をビスフェノールA5重量部
でエステル化し、末端ヒドロキシル基を有するスチレン
系樹脂を合成した。
【0026】末端のヒドロキシル基数は、参考例1と同
じ方法で未反応のカルボキシル基を定量することにより
決定した。末端ヒドロキシル基数を表2に示す。 参考例7〔スチレン系樹脂から末端にアミノ基を有する
スチレン系樹脂の合成例〕 参考例2で合成した末端カルボキシル基を有するスチレ
ン系樹脂100重量部を4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル10重量部を用いてアミド化し、末端にアミノ
基を有するスチレン系樹脂を合成した。
じ方法で未反応のカルボキシル基を定量することにより
決定した。末端ヒドロキシル基数を表2に示す。 参考例7〔スチレン系樹脂から末端にアミノ基を有する
スチレン系樹脂の合成例〕 参考例2で合成した末端カルボキシル基を有するスチレ
ン系樹脂100重量部を4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル10重量部を用いてアミド化し、末端にアミノ
基を有するスチレン系樹脂を合成した。
【0027】末端のアミノ基数は、参考例1〜3と同じ
方法で未反応のカルボキシル基を定量することにより決
定した。末端アミノ基数を表2に示す。
方法で未反応のカルボキシル基を定量することにより決
定した。末端アミノ基数を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】参考例8〔芳香族ポリエステル及びスチレ
ン系樹脂の溶媒抽出性の確認〕 市販のポリスチレン樹脂〔新日鐵化学(株)製G−1
0〕100重量部と市販の芳香族ポリエステル樹脂〔ユ
ニチカ(株)製U−ポリマー”U−100”〕100重
量部とを290℃で溶融混練してペレットを得た。更
に、このペレットを粉砕機で粉砕し、径0.5〜2.0
mmの部分を分離した。
ン系樹脂の溶媒抽出性の確認〕 市販のポリスチレン樹脂〔新日鐵化学(株)製G−1
0〕100重量部と市販の芳香族ポリエステル樹脂〔ユ
ニチカ(株)製U−ポリマー”U−100”〕100重
量部とを290℃で溶融混練してペレットを得た。更
に、このペレットを粉砕機で粉砕し、径0.5〜2.0
mmの部分を分離した。
【0030】このペレット2gに対してシクロヘキサン
50mlを使用し、ソックスレー抽出を16時間行っ
た。抽出分をエバポレーターで濃縮した後に重量を測定
したところ、抽出された重量は0.999gであった。
また、抽出分のプロトンNMR測定を行ったところ、抽
出分はポリスチレンのみを含むことが判明した。更に、
同じペレット2gに対して1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロイソプロパノール50mlを用い、ソック
スレー抽出を16時間行った。抽出物の重量を測定した
ところ、抽出された重量は0.998gであり、プロト
ンNMR測定からこの抽出物が芳香族ポリエステルのみ
からなることが判明した。
50mlを使用し、ソックスレー抽出を16時間行っ
た。抽出分をエバポレーターで濃縮した後に重量を測定
したところ、抽出された重量は0.999gであった。
また、抽出分のプロトンNMR測定を行ったところ、抽
出分はポリスチレンのみを含むことが判明した。更に、
同じペレット2gに対して1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロイソプロパノール50mlを用い、ソック
スレー抽出を16時間行った。抽出物の重量を測定した
ところ、抽出された重量は0.998gであり、プロト
ンNMR測定からこの抽出物が芳香族ポリエステルのみ
からなることが判明した。
【0031】この参考例8から、シクロヘキサンはスチ
レン系樹脂のみを抽出し、また、1,1,1,3,3,
3−ヘキサフルオロイソプロパノールは芳香族ポリエス
テルのみを抽出することが判明した。 実施例1〜4 攪拌装置付きナス型フラスコに、上記参考例4〜7で合
成したスチレン系樹脂60重量部と、テレフタル酸ジク
ロライド及びイソフタル酸ジクロライドの各々11.4
重量部と、ジクロロメタン150重量部とを仕込んで溶
解し、触媒として水酸化カルシウム0.6重量部及びト
リエチルアミン0.025重量部を添加し、1時間攪拌
してスチレン系樹脂の末端の酸クロライド化を行った。
レン系樹脂のみを抽出し、また、1,1,1,3,3,
3−ヘキサフルオロイソプロパノールは芳香族ポリエス
テルのみを抽出することが判明した。 実施例1〜4 攪拌装置付きナス型フラスコに、上記参考例4〜7で合
成したスチレン系樹脂60重量部と、テレフタル酸ジク
ロライド及びイソフタル酸ジクロライドの各々11.4
重量部と、ジクロロメタン150重量部とを仕込んで溶
解し、触媒として水酸化カルシウム0.6重量部及びト
リエチルアミン0.025重量部を添加し、1時間攪拌
してスチレン系樹脂の末端の酸クロライド化を行った。
【0032】また、別の攪拌装置付き丸底フラスコ内
に、1N水酸化ナトリウム水溶液800重量部を仕込
み、これにビスフェノ−ルA25.5重量部を溶解し、
触媒としてトリ−n−ブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド1.3重量部を添加した。得られた溶液中に、先
に調製した酸クロライド溶液を添加し、添加終了後、2
時間攪拌して界面重合を行った。
に、1N水酸化ナトリウム水溶液800重量部を仕込
み、これにビスフェノ−ルA25.5重量部を溶解し、
触媒としてトリ−n−ブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド1.3重量部を添加した。得られた溶液中に、先
に調製した酸クロライド溶液を添加し、添加終了後、2
時間攪拌して界面重合を行った。
【0033】重合終了後、二層を分離し、有機層を1N
酢酸水溶液800重量部で中和して洗浄し、有機層だけ
を抽出して1,250重量部のクロロホルムに溶解し
た。このクロロホルム溶液を1μmのフィルタ−を用い
て濾過した後、12,500重量部のメタノ−ル中に添
加し、ポリマ−を沈澱させた。得られたポリマ−の沈澱
物を濾別し、メタノ−ルで洗浄した後、真空乾燥機で乾
燥した。
酢酸水溶液800重量部で中和して洗浄し、有機層だけ
を抽出して1,250重量部のクロロホルムに溶解し
た。このクロロホルム溶液を1μmのフィルタ−を用い
て濾過した後、12,500重量部のメタノ−ル中に添
加し、ポリマ−を沈澱させた。得られたポリマ−の沈澱
物を濾別し、メタノ−ルで洗浄した後、真空乾燥機で乾
燥した。
【0034】更に、乾燥したポリマー2重量部に対して
40重量部のシクロヘキサンを用い、16時間のソック
スレー抽出を行い、次いで、シクロヘキサンの抽残物を
今度は1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプ
ロパノール50重量部を用いて16時間のソックスレー
抽出を行った。これら2種の溶媒によるソックスレー抽
出の抽残物を真空乾燥機で乾燥して共重合体を得た。
40重量部のシクロヘキサンを用い、16時間のソック
スレー抽出を行い、次いで、シクロヘキサンの抽残物を
今度は1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプ
ロパノール50重量部を用いて16時間のソックスレー
抽出を行った。これら2種の溶媒によるソックスレー抽
出の抽残物を真空乾燥機で乾燥して共重合体を得た。
【0035】実施例5〜8 攪拌装置付き三つ口フラスコに、参考例4〜7で合成し
たスチレン系樹脂100重量部、ビスフェノールA64
重量部、触媒としてのトリエチルアミン2.5重量部、
水酸化カルシウム55重量部及びジクロロエタン800
重量部を仕込んで溶解させた。水酸化カルシウムを懸濁
させたまま、テレフタル酸ジクロライド及びイソフタル
酸ジクロライドの各々29重量部をジクロロエタン20
0重量部に溶解した溶液を滴下し、滴下終了後5時間攪
拌して溶液重合を行った。
たスチレン系樹脂100重量部、ビスフェノールA64
重量部、触媒としてのトリエチルアミン2.5重量部、
水酸化カルシウム55重量部及びジクロロエタン800
重量部を仕込んで溶解させた。水酸化カルシウムを懸濁
させたまま、テレフタル酸ジクロライド及びイソフタル
酸ジクロライドの各々29重量部をジクロロエタン20
0重量部に溶解した溶液を滴下し、滴下終了後5時間攪
拌して溶液重合を行った。
【0036】重合終了後、1N酢酸水溶液630重量部
で中和し洗浄した後、ポリマーのジクロロエタン溶液を
単離した。実施例1〜3と同様にメタノールから再沈澱
させ、濾過して乾燥した。更に、実施例1〜3と同様
に、ソックスレー抽出を行なって共重合体を得た。 比較例1 特開平1−129,011号公報に記載された実施例に
従い、共重合体の合成を行った。
で中和し洗浄した後、ポリマーのジクロロエタン溶液を
単離した。実施例1〜3と同様にメタノールから再沈澱
させ、濾過して乾燥した。更に、実施例1〜3と同様
に、ソックスレー抽出を行なって共重合体を得た。 比較例1 特開平1−129,011号公報に記載された実施例に
従い、共重合体の合成を行った。
【0037】すなわち、500mlビ−カ−中で芳香族
ポリエステル〔ユニチカ(株)製Uポリマ−”U−10
0”〕20gを300mlのテトラヒドロフランに溶解
させ、次いで、65μlのアリルアミンを添加して攪拌
した後、これを内容積500mlのオ−トクレ−ブ中に
仕込み、90℃で2時間反応させた。反応終了後、室温
まで放冷した後、攪拌機付き反応器に内容物を入れ、更
にスチレン15gを仕込み、次いで反応器内部を窒素ガ
スで置換した後、90℃の湯浴中で7時間重合反応を行
った。
ポリエステル〔ユニチカ(株)製Uポリマ−”U−10
0”〕20gを300mlのテトラヒドロフランに溶解
させ、次いで、65μlのアリルアミンを添加して攪拌
した後、これを内容積500mlのオ−トクレ−ブ中に
仕込み、90℃で2時間反応させた。反応終了後、室温
まで放冷した後、攪拌機付き反応器に内容物を入れ、更
にスチレン15gを仕込み、次いで反応器内部を窒素ガ
スで置換した後、90℃の湯浴中で7時間重合反応を行
った。
【0038】反応終了後、反応液中にメタノ−ルを添加
して芳香族ポリエステル−スチレン系樹脂系共重合体を
沈澱させ、得られた沈澱物を採取して90℃で一夜乾燥
し、共重合体を得た。この様にして得られた実施例1〜
8及び比較例1のポリマ−の分子量をGPCを用いて測
定し、更にスチレン繰り返し構造単位(A)と芳香族エ
ステル繰り返し構造単位(B)の含有重量比をプロトン
NMR分析法(VarianVXR300を使用)で測定し
た。結果を表3に示す。
して芳香族ポリエステル−スチレン系樹脂系共重合体を
沈澱させ、得られた沈澱物を採取して90℃で一夜乾燥
し、共重合体を得た。この様にして得られた実施例1〜
8及び比較例1のポリマ−の分子量をGPCを用いて測
定し、更にスチレン繰り返し構造単位(A)と芳香族エ
ステル繰り返し構造単位(B)の含有重量比をプロトン
NMR分析法(VarianVXR300を使用)で測定し
た。結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】試験例1〔成形性の評価〕 実施例1〜8及び比較例1で得られた共重合体の成形性
の評価のため、(株)島津製作所製のフロ−テスタ−C
FT−500を使用し、290℃、剪断速度103 se
c-1における見かけの溶融粘度ηa を測定した。結果を
表4に示す。
の評価のため、(株)島津製作所製のフロ−テスタ−C
FT−500を使用し、290℃、剪断速度103 se
c-1における見かけの溶融粘度ηa を測定した。結果を
表4に示す。
【0041】
【表4】
【0042】試験例2〔光学特性の評価〕 実施例1〜8及び比較例1で得られた共重合体を用いて
射出成形を行った。成形は、Custom Scientific Instru
ments, Inc. 製射出成形機(MODEL CS−183
MMX)を用いて、成形温度290℃及び310℃、金
型温度80℃で行った。成形体として10mm×30m
m×厚さ1.2mmの大きさの試験片を得た。
射出成形を行った。成形は、Custom Scientific Instru
ments, Inc. 製射出成形機(MODEL CS−183
MMX)を用いて、成形温度290℃及び310℃、金
型温度80℃で行った。成形体として10mm×30m
m×厚さ1.2mmの大きさの試験片を得た。
【0043】得られた成形体の複屈折位相差を、オーク
製作所製高感度複屈折測定装置(ADR−60XY)を
用いて評価した。また、日立製作所(株)製分光光度計
(U3120)で830nm及び530nmの光線透過
率を測定した。成形温度条件及び光学特性の評価結果を
表5に示す。 試験例3〔曲げ強度の評価〕 試験例2と同じ成形体を用いて曲げ強度の測定を行っ
た。測定は、島津オートグラフAGS−Dを用い、25
℃、試験速度1mm/minで行った。結果を表5に示
す。
製作所製高感度複屈折測定装置(ADR−60XY)を
用いて評価した。また、日立製作所(株)製分光光度計
(U3120)で830nm及び530nmの光線透過
率を測定した。成形温度条件及び光学特性の評価結果を
表5に示す。 試験例3〔曲げ強度の評価〕 試験例2と同じ成形体を用いて曲げ強度の測定を行っ
た。測定は、島津オートグラフAGS−Dを用い、25
℃、試験速度1mm/minで行った。結果を表5に示
す。
【0044】
【表5】
【0045】上記実施例及び比較例並びに試験例の結果
から、以下の事項が判明した。 試験例1の結果から、本発明の共重合体は、比較例
の共重合体に比較して低い溶融粘度を有し、成形性に優
れている。 試験例2の結果から、本発明の芳香族ポリエステル
−スチレン系樹脂共重合体(実施例1〜8)は、比較例
1の共重合体に比較して低い複屈折を有し、短波長域で
の透明性にも優れている。
から、以下の事項が判明した。 試験例1の結果から、本発明の共重合体は、比較例
の共重合体に比較して低い溶融粘度を有し、成形性に優
れている。 試験例2の結果から、本発明の芳香族ポリエステル
−スチレン系樹脂共重合体(実施例1〜8)は、比較例
1の共重合体に比較して低い複屈折を有し、短波長域で
の透明性にも優れている。
【0046】 試験例3の結果から、本発明の共重合
体は、比較例の共重合体と比較して十分な機械的強度を
有している。
体は、比較例の共重合体と比較して十分な機械的強度を
有している。
【0047】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリエステル−スチレン
系共重合体は、従来のものと比較して光線透過性に優
れ、また、複屈折も低く、しかも、流動性や成形性に優
れた共重合体である。従って、本発明の芳香族ポリエス
テル−スチレン系共重合体は、良好な光学機器素材とし
て使用可能であり、また、芳香族ポリエステルとスチレ
ン系共重合体のブレンド物中に添加して相溶性を増加さ
せ、ブレンド物の引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率を強
化し、流動性、光線透過率、複屈折を改善する目的で使
用することもできる。
系共重合体は、従来のものと比較して光線透過性に優
れ、また、複屈折も低く、しかも、流動性や成形性に優
れた共重合体である。従って、本発明の芳香族ポリエス
テル−スチレン系共重合体は、良好な光学機器素材とし
て使用可能であり、また、芳香族ポリエステルとスチレ
ン系共重合体のブレンド物中に添加して相溶性を増加さ
せ、ブレンド物の引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率を強
化し、流動性、光線透過率、複屈折を改善する目的で使
用することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大脇 隆正 京都府宇治市宇治小桜23番地、ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 本山 秋男 京都府宇治市宇治小桜23番地、ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 木村 正生 神奈川県川崎市中原区井田1618番地、新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内 (72)発明者 大石 浩 神奈川県川崎市中原区井田1618番地、新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内 (72)発明者 稲葉 真司 神奈川県川崎市中原区井田1618番地、新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 スチレン系繰り返し構造単位よりなるポ
リマーブロック(A)と、下記一般式 【化1】 (但し、式中Zは単結合又は2価の結合基を示す)で表
される芳香族エステル繰り返し構造単位よりなるポリマ
ーブロック(B)とを含む芳香族ポリエステル−スチレ
ン系樹脂共重合体であって、共重合体中における上記ポ
リマーブロック(A)と(B)との重量比が5:95〜
95:5であり、かつ、シクロヘキサン可溶分と1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロパノール
可溶分の合計が5重量%以下であることを特徴とする芳
香族ポリエステル−スチレン系樹脂共重合体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3329493A JPH06248087A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 芳香族ポリエステル−スチレン系樹脂共重合体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3329493A JPH06248087A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 芳香族ポリエステル−スチレン系樹脂共重合体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06248087A true JPH06248087A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12382528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3329493A Withdrawn JPH06248087A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 芳香族ポリエステル−スチレン系樹脂共重合体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06248087A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012070598A1 (ja) * | 2010-11-26 | 2012-05-31 | ユニチカ株式会社 | ポリアミド樹脂組成物 |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP3329493A patent/JPH06248087A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012070598A1 (ja) * | 2010-11-26 | 2012-05-31 | ユニチカ株式会社 | ポリアミド樹脂組成物 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000509 |