JPH06248206A - 保護塗膜の除去用洗浄剤組成物 - Google Patents

保護塗膜の除去用洗浄剤組成物

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JPH06248206A
JPH06248206A JP6335093A JP6335093A JPH06248206A JP H06248206 A JPH06248206 A JP H06248206A JP 6335093 A JP6335093 A JP 6335093A JP 6335093 A JP6335093 A JP 6335093A JP H06248206 A JPH06248206 A JP H06248206A
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JP6335093A
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Shigehiro Iwata
重広 岩田
Masaki Muto
正樹 武藤
Takashi Nakajima
孝志 中島
Noriyuki Suzuki
憲之 鈴木
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Toyota Motor Corp
Yushiro Inc
Original Assignee
Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護塗膜の除去性能等に優れた洗浄剤組成物
を提供することを目的とする。 【構成】 ケイ酸塩、ホウ酸塩、金属イオン封鎖剤、ア
ニオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤の少なく
とも一方、並びに水を含有することを特徴とする。ま
た、保護塗膜の除去用洗浄剤組成物全体を100重量部
とした場合に、ケイ酸塩(含水分を含まない。)の含有
量を0.7〜10重量部、ホウ酸塩(含水分を含まな
い。)の含有量を0.2〜10重量部、金属イオン封鎖
剤の含有量を0.3〜10重量部、並びにアニオン系界
面活性剤及び/又はノニオン系界面活性剤の含有量を
0.1〜10重量部とするのが好ましい。更に、水溶性
アミンを加えてもよく、その含有量は上記組成物100
重量部に対して1〜15部重量とするのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保護塗膜の除去用洗浄
剤組成物(以下、「洗浄剤組成物」という。)に関し、
更に詳しく言えば、塗布された後、長期間経過した保護
塗膜であっても容易に除去することができる洗浄剤組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車、オートバイ、農業用耕
運機等の大型車輌には、組み立て工程の完了後の保管中
及び輸送中における外板塗装面の保護等のため、水溶性
アクリル樹脂等の水溶性樹脂系保護塗料(例えば、特公
昭55−50517号公報に開示された保護用組成物)
が塗布される。一方、この保護塗料により形成された保
護塗膜を除去するために、従来より、加温した希アルカ
リ水溶液等の洗浄剤をスプレーするか又は塗布して、保
護塗膜を溶解させる方法等が用いられてきた。しかし、
上記洗浄剤を使用することができるのは、車輌外板に保
護塗料を塗布してから1〜2週間程度経過する迄であ
り、それ以上経過すると保護塗膜を除去することが困難
となる。これに対して、自動車は完成された後、通常、
2〜3ヶ月もの間、屋外で保管される。特に、輸出用の
自動車等は、海上輸送の期間を加えると、6ヶ月以上も
の間、屋外におかれることも多い。この様に、長期間に
渡って屋外に暴露された保護塗膜は、熱、紫外線、土砂
又は水等の影響を受けて劣化し、上記アルカリ水溶液で
は除去するのが困難となる。
【0003】この様に除去が困難となった保護塗膜を除
去する方法としては、アルコール系溶剤(特公昭52−
24926号公報)、トリオキサン、芳香族炭化水素及
び脂肪族アルコール系溶剤(特開平2−32178号公
報)等の有機溶剤系の塗料剥離剤で保護塗膜を拭き取る
方法等がある。しかし、この剥離剤の使用は、小規模な
除去作業には適するが、大規模な除去作業を行うには、
工数及び/又は時間が掛かり過ぎて、非効率で不経済と
なる。また、この剥離剤を多量に使用する場合には、引
火の危険性や人体に対する安全性の問題、更に保護塗膜
を除去するに際して水洗を併用するため排水処理の問題
が生ずる。
【0004】これらのことから、塗布後長期間を経過し
た保護塗膜に対しても高い除去性を維持しつつ、引火等
の危険性がなく、且つ排水処理の容易な洗浄剤組成物が
要望されてきた。そして、かかる要望を満足させんとす
る洗浄剤組成物として、例えば、水溶性ケイ酸塩、澱
粉、体質顔料、多価アルコールを含有するもの(特開昭
54−25936号公報)、多価アルコール誘導体、
飽和アルコール、モルホリン若しくは濃アンモニア水、
アニオン界面活性剤を含有するもの(特開昭50−15
3043号公報)、水溶性アミン、多価アルコール誘
導体若しくはアルコール、金属イオン封鎖剤を含有する
もの(特開平4−80271号公報)等が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
〜に掲げる多価アルコール誘導体、アルコール等を含
有する洗浄剤組成物においては、高い除去性(能)を有
するものの、排水処理が困難になる傾向がある。また、
上記のケイ酸塩を含有する洗浄剤組成物においては、
塗布された後、乾燥した場合に、車輌表面、特にガラス
面に水等で洗浄不能な析出物、曇り及び干渉縞が発生す
るという問題を抱えている。この問題は、洗浄剤組成物
を加温して車両に塗布したり、加温された車輌に洗浄剤
組成物を塗布する場合に、特に著しくなる。一方、この
ガラス面の異物を除去するには、例えば、磨き砂の様な
研磨剤を含有する洗浄剤組成物で研磨する方法がある
が、この場合は洗浄作業が非効率となる。以上の様に、
ガラス面に対しても悪影響がなく、長期間経過した保護
塗膜に対しても除去性に優れ、引火等の危険性がなく、
且つ排水処理の容易な洗浄剤組成物は見出されていない
のが実情である。
【0006】本発明は、上記観点に鑑みなされたもので
あり、上記要求性能を全て満足した洗浄剤組成物を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、洗浄剤組
成物の性能、特に、ガラス面に対する影響について鋭意
検討した結果、ケイ酸塩、ホウ酸塩、金属イオン封鎖剤
等よりなる組成物が優れた効果を発揮することを見出し
て、本発明を完成するに至ったのである。即ち、本第1
発明の洗浄剤組成物は、(A)ケイ酸塩、(B)ホウ酸
塩、(C)金属イオン封鎖剤、(D)アニオン系界面活
性剤及びノニオン系界面活性剤の少なくとも一方、並び
に(E)水を含有することを特徴とする。
【0008】本発明における(A)「ケイ酸塩」として
は、オルソケイ酸ナトリウム(Na4 SiO4 )、オル
ソケイ酸カリウム(K2 SiO4 )、メタケイ酸ナトリ
ウム(Na2 SiO3 )、メタケイ酸カリウム(K2
iO3 )、二ケイ酸ナトリウム(Na2 Si2 5 )、
二ケイ酸カリウム(K2 Si2 5 )、四ケイ酸ナトリ
ウム(Na2 SiO9 )、四ケイ酸カリウム(K2 Si
9 )、セスキケイ酸ナトリウム(3Na2 O・2Si
2 )及びセスキケイ酸カリウム(3K2 O・2SiO
2 )等から選ばれる1種又は2種以上のものを挙げるこ
とができる。尚、これらの中では、オルソケイ酸ナトリ
ウム、セスキケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム
が、保護塗膜の除去性が特に優れ好ましい。
【0009】また、上記(A)ケイ酸塩の含有量(含水
ケイ酸塩であっても、この含水分を含まない。)は、本
第2発明に示す様に、洗浄剤組成物全体を100重量部
(以下、「部」という。)とした場合に、0.7〜10
部の範囲とするのが好ましい。この含有量が0.7部未
満では保護塗膜の除去性が低下し、10部を越えると洗
浄剤の貯蔵安定性が低下するからである。
【0010】本発明における(B)「ホウ酸塩」は、ケ
イ酸塩によるガラス面への悪影響、即ち、白化等の侵食
を抑止する作用を有する物質であり、メタ、二、四、
五、六、八−ホウ酸ナトリウム、メタ、四、五、六、八
−ホウ酸カリウム、メタ、四、五、六、八−ホウ酸アン
モニウム、過ホウ酸ナトリウム及び過ホウ酸カリウム等
から選ばれる1種又は2種以上のものを挙げることがで
きる。尚、これらの中で、メタホウ酸ナトリウム、メタ
ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム及び四ホウ酸カリ
ウムが特に好ましい。また、上記(B)ホウ酸塩の含有
量(含水ホウ酸塩であっても、この含水分を含まな
い。)は、本第2発明に示す様に、洗浄剤組成物全体を
100部とした場合に、0.2〜10部の範囲とするの
が好ましい。この含有量が0.2部未満ではガラスの白
化等の抑制効果が少なく、20部を越えると貯蔵安定性
が悪くなるからである。
【0011】本発明における(C)「金属イオン封鎖
剤」としては、エチレンジアミン四酢酸塩、縮合リン酸
塩、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸若しくは
その塩、クエン酸若しくはその塩、酒石酸若しくはその
塩、ニトリロ酸酢酸塩、N−ヒドロキシエチルエチレン
ジアミン−N、N′,N″−トリアセテート、ジエチレ
ントリアミンペンタ酢酸塩、トリエチレンテトラミン六
酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ六酢酸塩、ジヒドロキ
シエチルグリシン等を用いることができる。尚、これら
の中で、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリア
ミンペンタ酢酸塩、トリエチレンテトラミン六酢酸塩が
特に好ましい。また、上記(C)金属イオン封鎖剤の含
有量は、本第2発明に示す様に、洗浄剤組成物全体を1
00部とした場合に、0.3〜10部の範囲とするのが
好ましい。この含有量が0.3部未満では、保護塗膜の
除去性に効果が少なく、10部を越えると排水処理性及
び金属腐食の問題が生じるからである。
【0012】本発明における「アニオン系界面活性剤」
としては、脂肪酸石けん、硫酸エステル塩、ポリオキシ
エチレン硫酸エステル塩、ポリオキシプロピレン硫酸エ
ステル塩、スルホン酸塩、ポリオキシエチレンスルホン
酸塩、ポリオキシプロピレンスルホン酸塩、リン酸塩等
を挙げることができる。また、「ノニオン系界面活性
剤」としては、ポリオキシエチレン系、多価アルコール
系、アルキロール系等のノニオン系界面活性剤を挙げる
ことができる。また、上記(D)アニオン系及び/又は
ノニオン系界面活性剤の含有量は、本第2発明に示す様
に、洗浄剤組成物全体を100部とした場合に、0.1
〜10部の範囲とするのが好ましい。この含有量が0.
1部未満では、洗浄剤組成物が保護塗膜内まで十分に浸
透し、土砂等で汚染された保護塗膜を十分に濡らすこと
が困難となり、10部を越えると排水処理性が低下する
からである。
【0013】また、上記成分に加え、「濃アンモニア
水、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸塩及びリ
ン酸塩のうちの少なくとも一種」を併用することもでき
る。この濃アンモニア水、水酸化カリウム等は、上記保
護塗膜の除去性を一層向上させるための成分である。
【0014】本第3発明の洗浄剤組成物は、(A)ケイ
酸塩、(B)ホウ酸塩、(C)金属イオン封鎖剤、
(D)アニオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤
の少なくとも一方、(F)水溶性アミン並びに(E)水
を含有することを特徴とする。本発明における(F)
「水溶性アミン」は、保護塗膜の除去性を一層向上させ
るために作用する成分であり、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、エチレンジアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−
アミノ−2−メチルプロパノール、モルホリン、アミノ
エチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、
ジエチルエタノールアミン等を用いることができる。
尚、これらの中で、モノエタノールアミン、2−アミノ
−2−メチルプロパノール、モルホリンが特に好まし
い。
【0015】また、上記(F)水溶性アミンの含有量
は、本第4発明に示す様に、洗浄剤組成物全体を100
部とした場合に、3〜15部の範囲とするのが好まし
い。この含有量が3部未満では保護塗膜の除去性に対す
る効果が少なく、15部を越えると上記ホウ酸塩のガラ
スの白化等を抑制せんとする作用及び保護塗膜の除去さ
れた対象物(自動種の外板塗装面等)の耐食性を低下さ
せる原因になるからである。
【0016】更に、本発明の洗浄剤は上記の必須成分よ
り構成されるが、他の任意成分として、多価アルコール
誘導体、アルコール等の除去性向上剤、ベンゾトリアゾ
ール等の防食添加剤、シリコーンオイル系等の消泡剤、
グリセリン等の保湿剤、キサンタンガム、アルギン酸ナ
トリウム等の増粘剤等を適宜添加して使用できる。この
多価アルコール誘導体としては、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリ
コールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノフェニルエーテル等を挙げるこ
とができる。また、アルコールとしては、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、ベンジルアルコール等を挙げることができる。
【0017】更に、本発明の洗浄剤組成物は、上記必須
成分及び任意成分を定法により混合溶解することにより
容易に製造することができる。また、本発明の洗浄剤を
使用する場合には、水で2〜20倍に希釈した希釈液を
常温又は加温して保護塗料の塗膜の上に塗布した後、水
洗することによって保護塗料の塗膜を除去することがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。本発明の洗浄剤組成物(以下、「組成物」とい
う。)の性能を明らかにするために、表1及び2に示す
各組成を有する試験例1〜15に係わる組成物につい
て、以下に述べる性能試験とその評価を行った。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】尚、表1中における組成を示す数値の表示
は「部」を示す。また、同表中の「メタケイ酸ナトリウ
ム・9H2 O」、「オルソケイ酸ナトリウム・6H
2 O」、「メタホウ酸ナトリウム・4H2 O」及び「四
ホウ酸ナトリウム・10H2 O」の各欄における括弧内
の数値は、それらを無水物の重量に換算したものであ
る。更に、同表中の「水」の欄における数値には、上記
「メタケイ酸ナトリウム・9H2 O」等に含有される結
晶水の重量は加えられていない。
【0022】また、同表中の「金属イオン封鎖剤A」
は、エチレンジアミン四酢酸4ナトリウムを、「金属イ
オン封鎖剤B」は、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリ
ウムをそれぞれ示す。更に、同表中の「アニオン系界面
活性剤A」は、ポリオキシエチレンラウリルエーテルス
ルホン酸ナトリウム(エチレンオキサイド40モル付加
物)を、「アニオン系界面活性剤B」は、アルキルジフ
ェニールエーテルジスルホン酸酸ナトリウムをそれぞれ
示す。また、同表中の「ノニオン系界面活性剤A」は、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレン
オキサイド10モル付加物)を、「多価アルコール誘導
体A」は、プロピレングリコールモノメチルエーテルを
それぞれ示す。
【0023】(1)性能試験 性能試験の試験項目、方法及び条件は以下の通りであ
る。 耐ガラス汚染性 先ず、アセトン、エタノール及び純水で洗浄したソーダ
ガラス板(75×150mm)の上に、上記各組成物の
希釈液を0.2mlずつ滴下し、70℃で60分間保持
した。次いで、水洗を行い、風乾した後の上記希釈液の
滴下部分及び未滴下部分のガラス表面の状態を観察、比
較して評価を行った。尚、本性能試験に於ける評価の表
示は、「◎」は「ガラス面に変化なし。」、「○」は
「ガラス面に曇りあり。」、「×」は「ガラス面に白
化、曇り又は侵食が認められる。」をそれぞれ示す。
【0024】除去性A 本性能試験は、保護塗膜形成後、それ程時間が経過しな
いのうちに、除去性に関する評価を行ったものである。
化成処理した鋼板に、自動車工業で一般的に使用されて
いる上塗り用塗料である熱硬化性アクリルエナメル(黒
色)を、乾燥膜厚が30〜50μmとなるように塗布し
た後、140℃で30分間焼き付けをして塗装板を調製
した。次いで、この塗装板に保護塗料を10〜20μm
の厚さになるように塗布し、80℃の温度の下で24時
間乾燥させた後、上記各組成物の希釈液をスポンジに含
浸させて軽く5回こすった。更に、2分間放置した後、
水道水で水洗し、風乾した。そして、保護塗料皮膜の除
去状態を観察評価した。
【0025】尚、本性能試験に於ける評価の表示は、
「◎」は「完全に保護塗料が除去できる。」、「○」は
「保護塗料の一部が残る。」、「△」は「薄い保護塗料
が相当残る。」、「×」は「保護塗料がほとんど除去で
きない。」をそれぞれ示す。また、本性能試験に使用し
た保護塗料は水性アクリル系樹脂であり、乾燥皮膜の耐
水性が良いといわれる塗料である。具体的には、ブチル
アクリレート8部、メチルアクリレート5部、エチルア
クリレート4部、アクリル酸3部、イソプロピルアルコ
ール3.4部、濃アンモニア水1部、ラウリルメルカプ
タン0.5部、及び酸性亜硫酸ナトリウム0.1部に、
水75部を加え、共重合させた組成物を使用した。
【0026】除去性B 本性能試験は、保護塗膜を形成し、長期間経過した後
に、除去性に関する評価を行ったものである。上記「除
去性A」の場合と同様の塗装板に、同様の保護塗料を塗
布した後、30℃の下で24時間乾燥させて試験片を作
製した。そして、この試験片を、夏期の沖縄県で3ヶ月
間(6月〜8月)、屋外に暴露した後、上記各組成物を
用い、上記「除去性A」の場合と同様にして保護塗料の
除去を行った。尚、本性能試験に於ける評価の表示は、
上記「除去性A」の場合と同様である。
【0027】塗膜汚染性 上記「除去性A」と同様な塗装板(75×150mm)
の縦半分を、上記各組成物の希釈液に浸漬し、50℃の
下で、60分間保持した。その後、水洗、風乾を行った
後の塗装表面の状態を観察評価した。尚、本性能試験に
於ける評価の表示は、「◎」は「塗装面に変化な
し。」、「○」は「浸漬面と未浸漬面との境界にわずか
な色相差がある。」、「×」は「塗装面に変色、膨れ、
光沢低下、軟化等の塗膜欠陥が発生した。」をそれぞれ
示す。
【0028】耐食性 先ず、アルミニウム板(材質:A1050,JISH4
000;50×20×1mm)をアセトン、エタノール
等で洗浄し、風乾した。次いで、この試験片を上記各組
成物の希釈液中に浸漬し、25℃で1時間放置した。そ
して、水洗、風乾を行った後、各試験片の表面状態を観
察評価した。尚、本性能試験に於ける評価の表示は、
「◎」は「試験片に変化なし。」、「○」は「試験片に
曇りあり。」、「×」は「試験片に変色、孔食等が発生
した。」をそれぞれを表す。
【0029】(2)性能評価 以上の各性能試験の結果を表3及び4に示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】表3及び4によれば、組成物中にケイ酸塩
を含有しない試験例12(比較例)及び金属イオン封鎖
剤を含有しない試験例14(比較例)においては、除去
性が不十分である。また、組成物中にホウ酸塩を含有し
ない試験例13(比較例)においては、試験片のガラス
面に白化、曇り又は侵食が認められ、耐ガラス汚染性の
悪さを示した。更に、組成物中に界面活性剤を含有しな
い試験例15(比較例)においては、組成物が保護塗膜
中に十分に浸透することができなかったため除去性が不
十分であった。
【0033】一方、試験例1〜11(実施例)において
は、ケイ酸塩の含有量の少ない試験例8及び金属イオン
封鎖剤の含有量の少ない試験例10においてやや除去性
が劣り、また水溶性アミンの含有量が多い試験例11に
おいて耐ガラス汚染性及び耐食性がやや劣ることを除
き、良好な性能を示した。尚、本発明においては、前記
具体的実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じ
て本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることがで
きる。
【0034】
【発明の効果】本発明の保護塗膜の除去用洗浄剤は、ケ
イ酸塩を含有する洗浄剤でありながら、ガラス面への悪
影響がない。また、自動車等の外板に保護塗料を塗布し
て、長期間経過した後の保護皮膜に対しても優れた除去
性を発揮する。更に、排水処理も容易で、且つ、引火等
の危険性もない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:32 7:36 7:34 7:26) (72)発明者 中島 孝志 神奈川県高座郡寒川町田端1580番地 ユシ ロ化学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 憲之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ケイ酸塩、(B)ホウ酸塩、
    (C)金属イオン封鎖剤、(D)アニオン系界面活性剤
    及びノニオン系界面活性剤の少なくとも一方、並びに
    (E)水を含有することを特徴とする保護塗膜の除去用
    洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 保護塗膜の除去用洗浄剤組成物全体を1
    00重量部とした場合に、(A)ケイ酸塩(含水分を含
    まない。)の含有量が0.7〜10重量部、(B)ホウ
    酸塩(含水分を含まない。)の含有量が0.2〜10重
    量部、(C)金属イオン封鎖剤の含有量が0.3〜10
    重量部、並びに(D)アニオン系界面活性剤及びノニオ
    ン系界面活性剤の少なくとも一方の含有量が0.1〜1
    0重量部である請求項1記載の保護塗膜の除去用洗浄剤
    組成物。
  3. 【請求項3】 (A)ケイ酸塩、(B)ホウ酸塩、
    (C)金属イオン封鎖剤、(D)アニオン系界面活性剤
    及びノニオン系界面活性剤の少なくとも一方、(F)水
    溶性アミン並びに(E)水を含有することを特徴とする
    保護塗膜の除去用洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 保護塗膜の除去用洗浄剤組成物全体を1
    00重量部とした場合に、(A)ケイ酸塩(含水分を含
    まない。)の含有量が0.7〜10重量部、(B)ホウ
    酸塩(含水分を含まない。)の含有量が0.2〜10重
    量部、(C)金属イオン封鎖剤の含有量が0.3〜10
    重量部、(D)アニオン系界面活性剤及びノニオン系界
    面活性剤の少なくとも一方の含有量が0.1〜10重量
    部、並びに(F)水溶性アミンの含有量が1〜15重量
    部である請求項3記載の保護塗膜の除去用洗浄剤組成
    物。
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