JPH06248247A - 無機物用バインダー - Google Patents
無機物用バインダーInfo
- Publication number
- JPH06248247A JPH06248247A JP5036540A JP3654093A JPH06248247A JP H06248247 A JPH06248247 A JP H06248247A JP 5036540 A JP5036540 A JP 5036540A JP 3654093 A JP3654093 A JP 3654093A JP H06248247 A JPH06248247 A JP H06248247A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicon
- containing functional
- functional group
- modified polyvinyl
- meth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミックス,コンクリート,モルタル,ス
レートなどの無機質材料、好ましくは石綿,ロックウー
ルなどの無機質繊維を成形する際に用いられ、耐水性に
優れるとともに、強度が著しく高い成形品を与えうる無
機物用バインダーを提供すること。 【構成】 分子内にケイ素含有官能基0.01〜10モル
%を含有する変性ポリビニルアセタール樹脂からなる無
機物用バインダーである。
レートなどの無機質材料、好ましくは石綿,ロックウー
ルなどの無機質繊維を成形する際に用いられ、耐水性に
優れるとともに、強度が著しく高い成形品を与えうる無
機物用バインダーを提供すること。 【構成】 分子内にケイ素含有官能基0.01〜10モル
%を含有する変性ポリビニルアセタール樹脂からなる無
機物用バインダーである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無機物用バインダーに関
し、さらに詳しくは、セラミックス,コンクリート,ス
レートなどの無機質材料、好ましくは石綿,ロックウー
ルなどの無機質繊維を成形する際に用いられ、耐水性に
優れるとともに、強度が著しく高い成形品を与えうる無
機物用バインダーに関するものである。
し、さらに詳しくは、セラミックス,コンクリート,ス
レートなどの無機質材料、好ましくは石綿,ロックウー
ルなどの無機質繊維を成形する際に用いられ、耐水性に
優れるとともに、強度が著しく高い成形品を与えうる無
機物用バインダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、石綿,石綿スレート,ロック
ウールなどの無機質繊維のバインダーとして、デンプン
やその誘導体に耐水化剤を配合したものが用いられてい
る。しかしながら、これらのバインダーは、耐水性にお
いて充分とはいえず、高湿度雰囲気下で変形したり、腐
敗などを起こし、製品の寿命が著しく短くなりやすいと
いう欠点を有している。
ウールなどの無機質繊維のバインダーとして、デンプン
やその誘導体に耐水化剤を配合したものが用いられてい
る。しかしながら、これらのバインダーは、耐水性にお
いて充分とはいえず、高湿度雰囲気下で変形したり、腐
敗などを起こし、製品の寿命が著しく短くなりやすいと
いう欠点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、セラミックス,コンクリート,モルタ
ル,スレートなどの無機質材料、好ましくは石綿,ロッ
クウールなどの無機質繊維を成形する際に用いられ、耐
水性に優れるとともに、強度が著しく高く、製品寿命の
長い成形品を与えるうる無機物用バインダーを提供する
ことを目的としてなされたものである。
事情のもとで、セラミックス,コンクリート,モルタ
ル,スレートなどの無機質材料、好ましくは石綿,ロッ
クウールなどの無機質繊維を成形する際に用いられ、耐
水性に優れるとともに、強度が著しく高く、製品寿命の
長い成形品を与えるうる無機物用バインダーを提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の好ま
しい性質を有する無機物用バインダーを開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、分子内にケイ素含有官能基を特定の
割合で含有する変性ポリビニルアセタール樹脂からなる
バインダーがその目的に適合しうることを見出した。本
発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。す
なわち、本発明は、分子内にケイ素含有官能基0.01〜
10モル%を含有する変性ポリビニルアセタール樹脂か
らなる無機物用バインダーを提供するものである。
しい性質を有する無機物用バインダーを開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、分子内にケイ素含有官能基を特定の
割合で含有する変性ポリビニルアセタール樹脂からなる
バインダーがその目的に適合しうることを見出した。本
発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。す
なわち、本発明は、分子内にケイ素含有官能基0.01〜
10モル%を含有する変性ポリビニルアセタール樹脂か
らなる無機物用バインダーを提供するものである。
【0005】本発明の無機物用バインダーは、分子内に
ケイ素含有官能基を有する変性ポリビニルアセタール樹
脂からなるものであって、該変性ポリビニルアセタール
樹脂の原料としては、分子内にケイ素含有官能基0.01
〜10モル%を含有する変性ポリビニルアルコールが用
いられる。この分子内にケイ素含有官能基を有する変性
ポリビニルアルコールについては、分子内にケイ素含有
官能基を有するものであればいずれでもよく、特に制限
はない。分子内に導入されるケイ素含有官能基がアルコ
キシル基又はアシロキシル基あるいはこれらの加水分解
物であるシラノール基又はその塩などの反応性置換基で
あるものが、無機物との接着性の点から、特に好ましく
用いられる。
ケイ素含有官能基を有する変性ポリビニルアセタール樹
脂からなるものであって、該変性ポリビニルアセタール
樹脂の原料としては、分子内にケイ素含有官能基0.01
〜10モル%を含有する変性ポリビニルアルコールが用
いられる。この分子内にケイ素含有官能基を有する変性
ポリビニルアルコールについては、分子内にケイ素含有
官能基を有するものであればいずれでもよく、特に制限
はない。分子内に導入されるケイ素含有官能基がアルコ
キシル基又はアシロキシル基あるいはこれらの加水分解
物であるシラノール基又はその塩などの反応性置換基で
あるものが、無機物との接着性の点から、特に好ましく
用いられる。
【0006】このような変性ポリビニルアルコールの製
造方法としては、(1)変性ポリビニルアルコール又は
カルボキシル基や水酸基を含有する変性ポリ酢酸ビニル
に、適当な薬剤を用いて後変性によりケイ素含有官能基
を導入する方法、(2)ビニルエステルとケイ素含有官
能基を有するオレフィン性不飽和単量体との共重合体を
けん化する方法、(3)ケイ素含有官能基を有するメル
カプタンの存在下でビニルエステルを重合させることに
よって得られる末端にケイ素含有官能基を有するポリビ
ニルエステルをけん化する方法などが挙げられる。
造方法としては、(1)変性ポリビニルアルコール又は
カルボキシル基や水酸基を含有する変性ポリ酢酸ビニル
に、適当な薬剤を用いて後変性によりケイ素含有官能基
を導入する方法、(2)ビニルエステルとケイ素含有官
能基を有するオレフィン性不飽和単量体との共重合体を
けん化する方法、(3)ケイ素含有官能基を有するメル
カプタンの存在下でビニルエステルを重合させることに
よって得られる末端にケイ素含有官能基を有するポリビ
ニルエステルをけん化する方法などが挙げられる。
【0007】上記(1)のポリビニルアルコール又は変
性ポリ酢酸ビニルに適当な薬剤を用いて後変性する方法
においては、通常該薬剤に対して不活性な有機溶媒、例
えばベンゼン,トルエン,キシレン,ヘキサン,ヘプタ
ン,ジエチルエーテル,アセトンなどに該薬剤を溶解さ
せ、この溶液中に粉末状ポリビニルアルコール又は上記
変性ポリ酢酸ビニルを攪拌下に懸濁させ、常温ないし該
薬剤の沸点の範囲の温度において、該薬剤とポリビニル
アルコール又は上記変性ポリ酢酸ビニルとを反応させる
さことにより、あるいは、さらにアルカリ触媒などを用
いて酢酸ビニル単位をけん化することにより、ケイ素含
有官能基を有する変性ポリビニルアルコールを得ること
ができる。
性ポリ酢酸ビニルに適当な薬剤を用いて後変性する方法
においては、通常該薬剤に対して不活性な有機溶媒、例
えばベンゼン,トルエン,キシレン,ヘキサン,ヘプタ
ン,ジエチルエーテル,アセトンなどに該薬剤を溶解さ
せ、この溶液中に粉末状ポリビニルアルコール又は上記
変性ポリ酢酸ビニルを攪拌下に懸濁させ、常温ないし該
薬剤の沸点の範囲の温度において、該薬剤とポリビニル
アルコール又は上記変性ポリ酢酸ビニルとを反応させる
さことにより、あるいは、さらにアルカリ触媒などを用
いて酢酸ビニル単位をけん化することにより、ケイ素含
有官能基を有する変性ポリビニルアルコールを得ること
ができる。
【0008】後変性に用いられる該薬剤としては、例え
ばトリメチルクロロシラン;ジメチルジクロロシラン;
メチルトリクロロシラン;ビニルトリクロロシラン;ジ
フェニルジクロロシラン;トリエチルフルオロシランな
どのオルガノハロゲノシラン、トリメチルアセトキシシ
ラン;ジメチルジアセトキシシランなどのオルガノシリ
コーンエステル、トリメチルメトキシシラン;ジメチル
ジメトキシシランなどのオルガノアルコキシシラン、ト
リメチルシラノール;ジエチルシランジオールなどのオ
ルガノシラノール、N−アミノエチルアミノプロピルト
リメトキシシランなどのアミノアルキルシラン、トリメ
チルシリコーンイソシアネートなどのオルガノシリコー
ンイソシアネートなどが挙げられる。ケイ素含有官能基
の導入率、すなわち変性率は、用いられる該薬剤の量、
反応時間などによって任意に調節することができる。ま
た、得られるケイ素含有官能基を有する変性ポリビニル
アルコールの重合度,けん化度は用いられるポリビニル
アルコールの重合度やけん化度、あるいは上記変性ポリ
酢酸ビニルの重合度やけん化反応によって、任意に調節
することができる。
ばトリメチルクロロシラン;ジメチルジクロロシラン;
メチルトリクロロシラン;ビニルトリクロロシラン;ジ
フェニルジクロロシラン;トリエチルフルオロシランな
どのオルガノハロゲノシラン、トリメチルアセトキシシ
ラン;ジメチルジアセトキシシランなどのオルガノシリ
コーンエステル、トリメチルメトキシシラン;ジメチル
ジメトキシシランなどのオルガノアルコキシシラン、ト
リメチルシラノール;ジエチルシランジオールなどのオ
ルガノシラノール、N−アミノエチルアミノプロピルト
リメトキシシランなどのアミノアルキルシラン、トリメ
チルシリコーンイソシアネートなどのオルガノシリコー
ンイソシアネートなどが挙げられる。ケイ素含有官能基
の導入率、すなわち変性率は、用いられる該薬剤の量、
反応時間などによって任意に調節することができる。ま
た、得られるケイ素含有官能基を有する変性ポリビニル
アルコールの重合度,けん化度は用いられるポリビニル
アルコールの重合度やけん化度、あるいは上記変性ポリ
酢酸ビニルの重合度やけん化反応によって、任意に調節
することができる。
【0009】一方、上記(2)のビニルエステルとケイ
素含有官能基を有するオレフィン性不飽和単量体との共
重合体をけん化する方法では、例えばアルコールなどの
適当な溶媒中において、ビニルエステルとケイ素含有官
能基を有するオレフィン性不飽和単量体とを、ラジカル
開始剤を用いて共重合させたのち、この溶液にアルカリ
又は酸触媒を加えて、得られた共重合体をけん化させる
ことによって、ケイ素含有官能基を有する変性ポリビニ
ルアルコールを得ることができる。
素含有官能基を有するオレフィン性不飽和単量体との共
重合体をけん化する方法では、例えばアルコールなどの
適当な溶媒中において、ビニルエステルとケイ素含有官
能基を有するオレフィン性不飽和単量体とを、ラジカル
開始剤を用いて共重合させたのち、この溶液にアルカリ
又は酸触媒を加えて、得られた共重合体をけん化させる
ことによって、ケイ素含有官能基を有する変性ポリビニ
ルアルコールを得ることができる。
【0010】上記方法において用いられるビニルエステ
ルとしては、例えば酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,
ギ酸ビニル,バーサチック酸ビニルなどの脂肪酸ビニル
や、安息香酸ビニルなどの芳香族系ビニルエステルなど
が挙げられる。これらは一種用いてもよく、また、二種
以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの中で、経
済性の点から酢酸ビニルが最も好適である。また、上記
方法において用いられるケイ素含有官能基を有するオレ
フィン性不飽和単量体としては、一般式(I)で表され
るビニルシラン、一般式(II)又は(III)で表される
(メタ)アクリルアミド−アルキルシランなどが好まし
く挙げられる。
ルとしては、例えば酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,
ギ酸ビニル,バーサチック酸ビニルなどの脂肪酸ビニル
や、安息香酸ビニルなどの芳香族系ビニルエステルなど
が挙げられる。これらは一種用いてもよく、また、二種
以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの中で、経
済性の点から酢酸ビニルが最も好適である。また、上記
方法において用いられるケイ素含有官能基を有するオレ
フィン性不飽和単量体としては、一般式(I)で表され
るビニルシラン、一般式(II)又は(III)で表される
(メタ)アクリルアミド−アルキルシランなどが好まし
く挙げられる。
【0011】
【化1】
【0012】(式中、R1 は水素原子,ハロゲン原子,
低級アルキル基,アリール基又はアリール基を有する低
級アルキル基、R2 はハロゲン原子,アルコキシル基,
アシロキシル基(ここで、アルコキシル基又はアシロキ
シル基は酸素原子若しくは窒素原子を含有する置換基を
有していてもよい。)、水酸基又はアルキル基、R3 は
水素原子又はメチル基、R4 は低級アルキル基、R5 は
アルキレン基又は連鎖炭素原子が酸素原子若しくは窒素
原子によって相互に結合された二価の有機残基、nは0
〜10の整数、mは0,1又は2を示す。)
低級アルキル基,アリール基又はアリール基を有する低
級アルキル基、R2 はハロゲン原子,アルコキシル基,
アシロキシル基(ここで、アルコキシル基又はアシロキ
シル基は酸素原子若しくは窒素原子を含有する置換基を
有していてもよい。)、水酸基又はアルキル基、R3 は
水素原子又はメチル基、R4 は低級アルキル基、R5 は
アルキレン基又は連鎖炭素原子が酸素原子若しくは窒素
原子によって相互に結合された二価の有機残基、nは0
〜10の整数、mは0,1又は2を示す。)
【0013】上記一般式(I),(II),(III)におい
て、R2 としてはハロゲン原子,アルコキシル基,アシ
ロキシル基,水酸基又はアルキル基であるが、ケイ素含
有官能基の反応性及び得られる共重合体溶液の粘度安定
性の点から、アルコキシル基及びアシロキシル基が好ま
しく、特にアルコキシル基が好適である。R2 がハロゲ
ン原子の場合、ケイ素含有官能基の反応性が強すぎるた
めに、塗料溶液が保存中に増粘やゲル化を起こしやすく
なるため、溶液中の水分について充分に注意を払う必要
となる。また、mは0,1又は2であるが、mが小さい
ほど、ケイ素含有官能基の反応性が大となり、共重合体
中に導入されたケイ素含有官能基の効果を効率よく引き
出すことが可能となる。逆にmが大きいほど、塗料溶液
の保存安定性が良くなる傾向がある。したがって、共重
合体中のケイ素含有官能基の導入量やR2 基の種類など
により、mの値を適宜選択するのがよい。
て、R2 としてはハロゲン原子,アルコキシル基,アシ
ロキシル基,水酸基又はアルキル基であるが、ケイ素含
有官能基の反応性及び得られる共重合体溶液の粘度安定
性の点から、アルコキシル基及びアシロキシル基が好ま
しく、特にアルコキシル基が好適である。R2 がハロゲ
ン原子の場合、ケイ素含有官能基の反応性が強すぎるた
めに、塗料溶液が保存中に増粘やゲル化を起こしやすく
なるため、溶液中の水分について充分に注意を払う必要
となる。また、mは0,1又は2であるが、mが小さい
ほど、ケイ素含有官能基の反応性が大となり、共重合体
中に導入されたケイ素含有官能基の効果を効率よく引き
出すことが可能となる。逆にmが大きいほど、塗料溶液
の保存安定性が良くなる傾向がある。したがって、共重
合体中のケイ素含有官能基の導入量やR2 基の種類など
により、mの値を適宜選択するのがよい。
【0014】上記一般式(I)で表されるケイ素含有官
能基を有するオレフィン性不飽和単量体の具体例として
は、ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリクロロシラ
ン,ビニルトリエトキシシラン,ビニルトリアセトキシ
シラン,ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン,ビニルトリイソプロポキシシラン,ビニルトリフェ
ノキシシラン,ビニルメチルジクロロシラン,ビニルメ
チルジメトキシシラン,ビニルジメチルエトキシシラ
ン,ビニルジメチルジクロロシランなどのビニル基含有
シラン化合物、3−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン,3−メタクリロキシプロピルメチルジクロロ
シラン,3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシ
シランなどのメタクリロキシ基含有シラン化合物、3−
アクリロキシプロピルトリメトキシシランなどのアクリ
ロキシ基含有シラン化合物、アリルトリエトキシシラ
ン,3−アリルチオプロピルトリメトキシシシラン,ア
リルメチルジクロロシランなどのアリル基含有シラン化
合物などが挙げられる。
能基を有するオレフィン性不飽和単量体の具体例として
は、ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリクロロシラ
ン,ビニルトリエトキシシラン,ビニルトリアセトキシ
シラン,ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン,ビニルトリイソプロポキシシラン,ビニルトリフェ
ノキシシラン,ビニルメチルジクロロシラン,ビニルメ
チルジメトキシシラン,ビニルジメチルエトキシシラ
ン,ビニルジメチルジクロロシランなどのビニル基含有
シラン化合物、3−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン,3−メタクリロキシプロピルメチルジクロロ
シラン,3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシ
シランなどのメタクリロキシ基含有シラン化合物、3−
アクリロキシプロピルトリメトキシシランなどのアクリ
ロキシ基含有シラン化合物、アリルトリエトキシシラ
ン,3−アリルチオプロピルトリメトキシシシラン,ア
リルメチルジクロロシランなどのアリル基含有シラン化
合物などが挙げられる。
【0015】また、上記一般式(II),(III)で表され
るケイ素含有官能基を有するオレフィン性不飽和単量体
の具体例としては、3−(メタ)アクリルアミド−プロ
ピルトリメトキシシラン,3−(メタ)アクリルアミド
−プロピルトリエトキシシラン,3−(メタ)アクリル
アミド−プロピルトリ(β−メトキシエトキシ)シラ
ン,3−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリ(N−
メチルアミノエトキシ)シラン,2−(メタ)アクリル
アミド−エチルトリメトキシシラン,1−(メタ)アク
リルアミド−メチルトリメトキシシラン,2−(メタ)
アクリルアミド−2−メチルトリメトキシシラン,2−
(メタ)アクリルアミド−イソプロピルトリメトキシシ
ランなどの(メタ)アクリルアミド−直鎖又は分岐アル
キルトリアルコキシシラン、N−〔2−(メタ)アクリ
ルアミド−エチル〕−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン,〔3−(メタ)アクリルアミド−プロピル〕−オキ
シプロピルトリメトキシシランなどの(メタ)アクリル
アミド−含窒素又は含酸素アルキルトリアルコキシシラ
ン、3−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリアセト
キシシラン,2−(メタ)アクリルアミド−エチルトリ
アセトキシシラン,4−(メタ)アクリルアミド−ブチ
ルトリアセトキシシラン,3−(メタ)アクリルアミド
−プロピルトリプロピオニロキシシラン,2−(メタ)
アクリルアミド−2−メチルプロピルトリアセトキシシ
ラン,N−〔2−(メタ)アクリルアミド−エチル〕−
2−アミノプロピルトリアセトキシシランなどのアクリ
ルアミド−アルキルトリアシロキシシラン、3−(メ
タ)アクリルアミド−プロピルイソブチルジメトキシシ
ラン,2−(メタ)アクリルアミド−エチルジメチルメ
トキシシラン,3−(メタ)アクリルアミド−プロピル
オクチルジアセトキシシラン,1−(メタ)アクリルア
ミド−メチルフェニルジアセトキシシラン,3−(メ
タ)アクリルアミド−プロピルベンジルジエトキシシラ
ン,2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロピル
モノクロロジメトキシシラン,2−(メタ)アクリルア
ミド−2−メチルプロピルハイドロジメトキシシランな
どの(メタ)アクリルアミド−アルキルジ又はモノアル
コキシあるいはジ又はモノアシロキシシラン、3−〔N
−メチル−(メタ)アクリルアミド〕−プロピルトリメ
トキシシラン,2−〔N−エチル−(メタ)アクリルア
ミド〕−エチルトリアセトキシシランなどの〔N−アル
キル−(メタ)アクリルアミド〕−アルキルトリアルコ
キシ又はトリアシロキシシラン、N,N−ジ−トリメチ
ルシリル(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジ−ト
リアルキルシリル(メタ)アクリルアミドなとが挙げら
れる。
るケイ素含有官能基を有するオレフィン性不飽和単量体
の具体例としては、3−(メタ)アクリルアミド−プロ
ピルトリメトキシシラン,3−(メタ)アクリルアミド
−プロピルトリエトキシシラン,3−(メタ)アクリル
アミド−プロピルトリ(β−メトキシエトキシ)シラ
ン,3−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリ(N−
メチルアミノエトキシ)シラン,2−(メタ)アクリル
アミド−エチルトリメトキシシラン,1−(メタ)アク
リルアミド−メチルトリメトキシシラン,2−(メタ)
アクリルアミド−2−メチルトリメトキシシラン,2−
(メタ)アクリルアミド−イソプロピルトリメトキシシ
ランなどの(メタ)アクリルアミド−直鎖又は分岐アル
キルトリアルコキシシラン、N−〔2−(メタ)アクリ
ルアミド−エチル〕−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン,〔3−(メタ)アクリルアミド−プロピル〕−オキ
シプロピルトリメトキシシランなどの(メタ)アクリル
アミド−含窒素又は含酸素アルキルトリアルコキシシラ
ン、3−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリアセト
キシシラン,2−(メタ)アクリルアミド−エチルトリ
アセトキシシラン,4−(メタ)アクリルアミド−ブチ
ルトリアセトキシシラン,3−(メタ)アクリルアミド
−プロピルトリプロピオニロキシシラン,2−(メタ)
アクリルアミド−2−メチルプロピルトリアセトキシシ
ラン,N−〔2−(メタ)アクリルアミド−エチル〕−
2−アミノプロピルトリアセトキシシランなどのアクリ
ルアミド−アルキルトリアシロキシシラン、3−(メ
タ)アクリルアミド−プロピルイソブチルジメトキシシ
ラン,2−(メタ)アクリルアミド−エチルジメチルメ
トキシシラン,3−(メタ)アクリルアミド−プロピル
オクチルジアセトキシシラン,1−(メタ)アクリルア
ミド−メチルフェニルジアセトキシシラン,3−(メ
タ)アクリルアミド−プロピルベンジルジエトキシシラ
ン,2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロピル
モノクロロジメトキシシラン,2−(メタ)アクリルア
ミド−2−メチルプロピルハイドロジメトキシシランな
どの(メタ)アクリルアミド−アルキルジ又はモノアル
コキシあるいはジ又はモノアシロキシシラン、3−〔N
−メチル−(メタ)アクリルアミド〕−プロピルトリメ
トキシシラン,2−〔N−エチル−(メタ)アクリルア
ミド〕−エチルトリアセトキシシランなどの〔N−アル
キル−(メタ)アクリルアミド〕−アルキルトリアルコ
キシ又はトリアシロキシシラン、N,N−ジ−トリメチ
ルシリル(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジ−ト
リアルキルシリル(メタ)アクリルアミドなとが挙げら
れる。
【0016】また、該方法において、ビニルエステルと
ケイ素含有官能基を有するオレフィン性不飽和単量体と
の共重合を行うに当たって、上記2成分以外に、かかる
単量体と共重合可能な他の不飽和単量体、例えば、スチ
レン,アルキルビニルエーテル,バーサチック酸ビニ
ル,(メタ)アクリルアミド,エチレン,プロピレン,
α−ヘキセン,α−オクテンなどのオレフィン、(メ
タ)アクリル酸,クロトン酸,(無水)マレイン酸,フ
マル酸,イタコン酸などの不飽和酸及びそのアルキルエ
ステルやアルカリ塩、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸などのスルホン酸含有単量体及びそ
のアルカリ塩、トリメチル−3−(1−アクリルアミド
−1,1−ジメチルエチル)アンモニウムクロリド,ト
リメチル−3−(1−アクリルアミドプロピル)アンモ
ニウムクロリド,1−ビニル−2−メチルイミダゾール
及びその四級化物などのカチオン性単量体などを少割合
で存在させることも可能である。
ケイ素含有官能基を有するオレフィン性不飽和単量体と
の共重合を行うに当たって、上記2成分以外に、かかる
単量体と共重合可能な他の不飽和単量体、例えば、スチ
レン,アルキルビニルエーテル,バーサチック酸ビニ
ル,(メタ)アクリルアミド,エチレン,プロピレン,
α−ヘキセン,α−オクテンなどのオレフィン、(メ
タ)アクリル酸,クロトン酸,(無水)マレイン酸,フ
マル酸,イタコン酸などの不飽和酸及びそのアルキルエ
ステルやアルカリ塩、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸などのスルホン酸含有単量体及びそ
のアルカリ塩、トリメチル−3−(1−アクリルアミド
−1,1−ジメチルエチル)アンモニウムクロリド,ト
リメチル−3−(1−アクリルアミドプロピル)アンモ
ニウムクロリド,1−ビニル−2−メチルイミダゾール
及びその四級化物などのカチオン性単量体などを少割合
で存在させることも可能である。
【0017】また、上記(3)のケイ素含有官能基を有
するメルカプタンの存在下で、ビニルエステルを重合さ
せることによって得られる末端にケイ素含有官能基を有
するポリビニルエステルをけん化する方法においては、
例えばビニルエステルをラジカル開始剤を用いて重合さ
せる際、ケイ素含有官能基を有するメルカプタンを重合
系に一括又は分割あるいは連続して添加し、重合系中に
ケイ素含有官能基を有するメルカプタンを存在させ、メ
ルカプタンへの連鎖移動によって末端にケイ素含有官能
基を有するポリビニルエステルを生成させたのち、アル
コールなどの適当な溶媒中にて、このポリビニルエステ
ルにアルカリ又は酸触媒に加えて、該ポリビニルエステ
ルをけん化することによって、ケイ素含有官能基を有す
る変性ポリビニルアルコールを得ることができる。該方
法において用いられるケイ素含有官能基を有するメルカ
プタンとしては、例えば3(−トリメトキシシリル)−
プロピルメルカプタン,3(−トリエトキシシリル)−
プロピルメルカプタンなどが挙げられる。この方法で変
性ポリビニルアルコールを製造するに当たっては、上記
(2)の方法で説明したビニルエステルと共重合可能な
不飽和単量体を少割合で存在させることも可能である。
するメルカプタンの存在下で、ビニルエステルを重合さ
せることによって得られる末端にケイ素含有官能基を有
するポリビニルエステルをけん化する方法においては、
例えばビニルエステルをラジカル開始剤を用いて重合さ
せる際、ケイ素含有官能基を有するメルカプタンを重合
系に一括又は分割あるいは連続して添加し、重合系中に
ケイ素含有官能基を有するメルカプタンを存在させ、メ
ルカプタンへの連鎖移動によって末端にケイ素含有官能
基を有するポリビニルエステルを生成させたのち、アル
コールなどの適当な溶媒中にて、このポリビニルエステ
ルにアルカリ又は酸触媒に加えて、該ポリビニルエステ
ルをけん化することによって、ケイ素含有官能基を有す
る変性ポリビニルアルコールを得ることができる。該方
法において用いられるケイ素含有官能基を有するメルカ
プタンとしては、例えば3(−トリメトキシシリル)−
プロピルメルカプタン,3(−トリエトキシシリル)−
プロピルメルカプタンなどが挙げられる。この方法で変
性ポリビニルアルコールを製造するに当たっては、上記
(2)の方法で説明したビニルエステルと共重合可能な
不飽和単量体を少割合で存在させることも可能である。
【0018】本発明において用いられる分子内にケイ素
含有官能基を有する変性ポリビニルアルコールの製造方
法としては、上記の3つの方法の中で、(2)のビニル
エステルとケイ素含有官能基を有するオレフィン性不飽
和単量体との共重合体をけん化する方法、及び(3)の
ケイ素含有官能基を有するメルカプタンの存在下でビニ
ルエステルを重合させて得られる末端にケイ素含有官能
基を有するポリビニルエステルをけん化する方法が、工
業的製造の容易性及び得られる変性ポリビニルアルコー
ルの均質性の点で好ましく用いられる。
含有官能基を有する変性ポリビニルアルコールの製造方
法としては、上記の3つの方法の中で、(2)のビニル
エステルとケイ素含有官能基を有するオレフィン性不飽
和単量体との共重合体をけん化する方法、及び(3)の
ケイ素含有官能基を有するメルカプタンの存在下でビニ
ルエステルを重合させて得られる末端にケイ素含有官能
基を有するポリビニルエステルをけん化する方法が、工
業的製造の容易性及び得られる変性ポリビニルアルコー
ルの均質性の点で好ましく用いられる。
【0019】本発明において、ケイ素含有官能基0.01
〜10モル%を有する変性ポリビニルアセタール樹脂の
原料として用いられるケイ素含有官能基を有する変性ポ
リビニルアルコール中のけん化度及び重合度については
特に制限はなく、目的に応じて適宜選択される。ケイ素
含有官能基の含有量は比較的少なくとも効果が発揮され
るが、本発明においては、ケイ素含有官能基を含む単量
体単位として0.01〜10モル%、好ましくは0.1〜2.
5モル%の範囲で選ばれる。この含有量が0.01モル%
未満では本発明の効果が充分に発揮されない。一方、1
0モル%を超えると成形性が低下する。けん化度は通常
70〜100モル%の範囲が好ましい。また、重合度
は、通常100〜5000、好ましくは300〜400
0、さらに好ましくは500〜3000の範囲で選ばれ
る。この重合度が100未満ではバインダーとしての効
果が充分に発揮されない場合があり、5000を超える
とケイ素含有官能基の導入量は比較的少なくてすむもの
の、成形時の粘度が増大するため、バインダーとしての
変性ポリビニルアセタール樹脂の濃度を上げることがで
きないなど、好ましくない事態を招来することがある。
〜10モル%を有する変性ポリビニルアセタール樹脂の
原料として用いられるケイ素含有官能基を有する変性ポ
リビニルアルコール中のけん化度及び重合度については
特に制限はなく、目的に応じて適宜選択される。ケイ素
含有官能基の含有量は比較的少なくとも効果が発揮され
るが、本発明においては、ケイ素含有官能基を含む単量
体単位として0.01〜10モル%、好ましくは0.1〜2.
5モル%の範囲で選ばれる。この含有量が0.01モル%
未満では本発明の効果が充分に発揮されない。一方、1
0モル%を超えると成形性が低下する。けん化度は通常
70〜100モル%の範囲が好ましい。また、重合度
は、通常100〜5000、好ましくは300〜400
0、さらに好ましくは500〜3000の範囲で選ばれ
る。この重合度が100未満ではバインダーとしての効
果が充分に発揮されない場合があり、5000を超える
とケイ素含有官能基の導入量は比較的少なくてすむもの
の、成形時の粘度が増大するため、バインダーとしての
変性ポリビニルアセタール樹脂の濃度を上げることがで
きないなど、好ましくない事態を招来することがある。
【0020】このようにして得られたケイ素含有官能基
を有する変性ポリビニルアルコールは、次にアセタール
化され、ポリビニルアセタール樹脂とされる。このポリ
ビニルアセタール樹脂の中では、ポリビニルブチラール
樹脂が、本発明の目的に好適である。アセタール化は、
従来のポリビニルアセタール樹脂の製造方法と同様にし
て実施される。以上は、ケイ素含有官能基を有する変性
ポリビニルアルコールを製造したのち、これをアセター
ル化する方法を中心に述べたが、ケイ素含有官能基を有
する変性ポリビニルアルコールの製造途中のけん化工程
において、けん化反応とアセタール化を同時に実施して
も本発明の変性ポリビニルアセタール樹脂を得ることが
できる。このアセタール化は、通常5〜80モル%の範
囲で選ばれる。変性ポリビニルアセタール樹脂を水に溶
解させて使用する場合は、アセタール化度を約5〜15
モル%に低下させることが好ましく、該樹脂を粉末状で
用いる場合は、上記の範囲で目的に応じて適宜選択され
る。
を有する変性ポリビニルアルコールは、次にアセタール
化され、ポリビニルアセタール樹脂とされる。このポリ
ビニルアセタール樹脂の中では、ポリビニルブチラール
樹脂が、本発明の目的に好適である。アセタール化は、
従来のポリビニルアセタール樹脂の製造方法と同様にし
て実施される。以上は、ケイ素含有官能基を有する変性
ポリビニルアルコールを製造したのち、これをアセター
ル化する方法を中心に述べたが、ケイ素含有官能基を有
する変性ポリビニルアルコールの製造途中のけん化工程
において、けん化反応とアセタール化を同時に実施して
も本発明の変性ポリビニルアセタール樹脂を得ることが
できる。このアセタール化は、通常5〜80モル%の範
囲で選ばれる。変性ポリビニルアセタール樹脂を水に溶
解させて使用する場合は、アセタール化度を約5〜15
モル%に低下させることが好ましく、該樹脂を粉末状で
用いる場合は、上記の範囲で目的に応じて適宜選択され
る。
【0021】本発明における分子内にケイ素含有官能基
を有する変性ポリビニルアセタール樹脂としては、特
に、ビニルエステルと分子内にケイ素含有官能基を有す
るオレフィン性不飽和単量体との共重合体をけん化及び
アセタール化して得られたものが好適である。そして、
該分子内にケイ素含有官能基を有するオレフィン性不飽
和単量体としては、ビニルアルコキシシラン及び(メ
タ)アクリルアミド−アルキルアルコキシシランが好ま
しい。本発明において用いられる上記ケイ素含有官能基
を有する変性ポリビニルアセタール樹脂を水に溶解する
に当たっては、通常該変性ポリビニルアセタール樹脂を
水に分散後、場合によっては水酸化ナトリウムなどのア
ルカリを添加し、攪拌しながら、加温することによって
均一な水溶液を得ることができる。
を有する変性ポリビニルアセタール樹脂としては、特
に、ビニルエステルと分子内にケイ素含有官能基を有す
るオレフィン性不飽和単量体との共重合体をけん化及び
アセタール化して得られたものが好適である。そして、
該分子内にケイ素含有官能基を有するオレフィン性不飽
和単量体としては、ビニルアルコキシシラン及び(メ
タ)アクリルアミド−アルキルアルコキシシランが好ま
しい。本発明において用いられる上記ケイ素含有官能基
を有する変性ポリビニルアセタール樹脂を水に溶解する
に当たっては、通常該変性ポリビニルアセタール樹脂を
水に分散後、場合によっては水酸化ナトリウムなどのア
ルカリを添加し、攪拌しながら、加温することによって
均一な水溶液を得ることができる。
【0022】本発明のバインダーは、無機質繊維の成形
に際して、通常水溶液として添加使用されるが、場合に
より無機質繊維に粉末状で添加使用することもできる。
本発明のバインダーは、変性ポリビニルアセタール樹脂
単独で使用しても充分に効果を発揮するが、さらに水ガ
ラス,硫酸アルミニウム,アルミン酸ナトリウム,炭酸
ジルコニウムアンモニウムなどの水溶性無機物、あるい
はクレー,タルク,炭酸カルシウム,ケイ酸カルシウ
ム,シリカ,酸化アルミニウムなどの水不溶性無機物を
配合して使用することもできる。本発明のバインダーの
添加量は、通常無機質繊維100重量部に対して0.5〜
30重量部、好ましくは2〜20重量部の範囲で選ばれ
る。
に際して、通常水溶液として添加使用されるが、場合に
より無機質繊維に粉末状で添加使用することもできる。
本発明のバインダーは、変性ポリビニルアセタール樹脂
単独で使用しても充分に効果を発揮するが、さらに水ガ
ラス,硫酸アルミニウム,アルミン酸ナトリウム,炭酸
ジルコニウムアンモニウムなどの水溶性無機物、あるい
はクレー,タルク,炭酸カルシウム,ケイ酸カルシウ
ム,シリカ,酸化アルミニウムなどの水不溶性無機物を
配合して使用することもできる。本発明のバインダーの
添加量は、通常無機質繊維100重量部に対して0.5〜
30重量部、好ましくは2〜20重量部の範囲で選ばれ
る。
【0023】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1 ビニルトリメトキシシラン単位0.6モル%と酢酸ビニル
単位99.4モル%とからなる共重合体をけん化すること
により、ケイ素含有官能基をビニルシラン単位として0.
6モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化度が98.5モ
ル%,重合度1600のケイ素含有官能基を有する変性
ポリビニルアルコールを得た。次に、この変性ポリビニ
ルアルコール100重量部を水900重量部に入れ、攪
拌下で加熱溶解したのち、40℃まで冷却した。40℃
で攪拌しながら35重量%濃度の濃塩酸6.5重量部を添
加し、さらにブチルアルデヒド11重量部を2時間かけ
て添加し、40℃でさらに3時間熟成を行ったところ、
変性ポリビニルブチラールの白色析出物が生成した。そ
の後、反応を終了し、樹脂を中和してブチラール化度1
2モル%,ケイ素含有官能基をビニルシラン単位として
0.6モル%含有する変性ポリビニルブチラール樹脂水溶
液を得、該溶液をポリエチレンフィルム上に流延し、乾
燥させて変性ポリビニルブチラール樹脂を得た。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1 ビニルトリメトキシシラン単位0.6モル%と酢酸ビニル
単位99.4モル%とからなる共重合体をけん化すること
により、ケイ素含有官能基をビニルシラン単位として0.
6モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化度が98.5モ
ル%,重合度1600のケイ素含有官能基を有する変性
ポリビニルアルコールを得た。次に、この変性ポリビニ
ルアルコール100重量部を水900重量部に入れ、攪
拌下で加熱溶解したのち、40℃まで冷却した。40℃
で攪拌しながら35重量%濃度の濃塩酸6.5重量部を添
加し、さらにブチルアルデヒド11重量部を2時間かけ
て添加し、40℃でさらに3時間熟成を行ったところ、
変性ポリビニルブチラールの白色析出物が生成した。そ
の後、反応を終了し、樹脂を中和してブチラール化度1
2モル%,ケイ素含有官能基をビニルシラン単位として
0.6モル%含有する変性ポリビニルブチラール樹脂水溶
液を得、該溶液をポリエチレンフィルム上に流延し、乾
燥させて変性ポリビニルブチラール樹脂を得た。
【0024】この変性ポリビニルブチラール樹脂を、該
樹脂に対して2.5重量%の水酸化ナトリウムを含む水に
溶解して10重量%水溶液を調製した。次に、ロックウ
ール(密度:0.16g/cm3 ,繊維太さ:7μm)7
0重量部と充分に開綿したアスベスト30重量部とを含
む全無機質繊維濃度が4重量%のスラリーに、上記変性
ポリビニルブチラール樹脂の10重量%水溶液を、全無
機質繊維100重量部に対して、変性ポリビニルブチラ
ール樹脂の固形分が7重量部となるように添加し、試験
用パルパー(JIS P−8209)に仕込んで攪拌混
合し、さらに水を加え全固形分濃度が2重量%となるよ
うに調節した。
樹脂に対して2.5重量%の水酸化ナトリウムを含む水に
溶解して10重量%水溶液を調製した。次に、ロックウ
ール(密度:0.16g/cm3 ,繊維太さ:7μm)7
0重量部と充分に開綿したアスベスト30重量部とを含
む全無機質繊維濃度が4重量%のスラリーに、上記変性
ポリビニルブチラール樹脂の10重量%水溶液を、全無
機質繊維100重量部に対して、変性ポリビニルブチラ
ール樹脂の固形分が7重量部となるように添加し、試験
用パルパー(JIS P−8209)に仕込んで攪拌混
合し、さらに水を加え全固形分濃度が2重量%となるよ
うに調節した。
【0025】次いでこのスラリーをスタンダードシート
マシン(JIS P−8209)に投入し、さらに水を
加えてスラリー濃度を1重量%としたのち、通常の抄紙
方法と同様にして抄紙した。その後脱水し、さらにシー
トプレス(JIS P−8209)にて2kg/cm2
で1分間脱水後、130℃の熱風乾燥機中で3分間乾燥
した。得られた無機質繊維板を20℃,65RHの恒温
恒湿室に48時間放置して測定用試料とした。この測定
用試料の坪量は125g/m2 であった。該試料につい
て耐水性及び強度を測定した。結果を第1表に示す。
マシン(JIS P−8209)に投入し、さらに水を
加えてスラリー濃度を1重量%としたのち、通常の抄紙
方法と同様にして抄紙した。その後脱水し、さらにシー
トプレス(JIS P−8209)にて2kg/cm2
で1分間脱水後、130℃の熱風乾燥機中で3分間乾燥
した。得られた無機質繊維板を20℃,65RHの恒温
恒湿室に48時間放置して測定用試料とした。この測定
用試料の坪量は125g/m2 であった。該試料につい
て耐水性及び強度を測定した。結果を第1表に示す。
【0026】比較例1 実施例1で用いた変性ポリビニルブチラール樹脂の水溶
液に代えて、酸化デンプン〔日本食品化工(株)製,M
S3800〕7重量部と酸化デンプンの耐水化剤として
メラミン−ホルマリン樹脂初期縮合物〔住友化学(株)
製,スミレーンレジン613〕2重量部を用いた以外
は、実施例1と同様に行った。結果を第1表に示す。
液に代えて、酸化デンプン〔日本食品化工(株)製,M
S3800〕7重量部と酸化デンプンの耐水化剤として
メラミン−ホルマリン樹脂初期縮合物〔住友化学(株)
製,スミレーンレジン613〕2重量部を用いた以外
は、実施例1と同様に行った。結果を第1表に示す。
【0027】実施例2〜4 実施例1で用いた変性ポリビニルブチラール樹脂に水溶
液に代えて、下記に示す変性ポリビニルブチラール樹脂
水溶液を用いた以外は、実施例1と同様に行った。結果
を第1表に示す。実施例2で用いた変性ポリビニルブチラール樹脂水溶液 3−アクリルアミド−プロピルトリエトキシシランと酢
酸ビニルとの共重合体をけん化して得られるケイ素含有
官能基とアクリルアミド単位として0.2モル%含有し、
酢酸ビニル単位のけん化度93モル%,重合度165
0,ブチラール化度13モル%の変性ポリビニルブチラ
ール樹脂の10重量%水溶液。実施例3で用いた変性ポリビニルブチラール樹脂水溶液 3−トリメトキシシリルプロピルメルカプタンの存在下
に、酢酸ビニルを重合して得られる末端にケイ素含有官
能基を有する変性ポリ酢酸ビニルをけん化して得られる
ケイ素含有官能基単位2モル%を含有し、酢酸ビニル単
位のけん化度99.0モル%,重合度60,ブチラール化
度14モル%の変性ポリビニルブチラール樹脂の10重
量%水溶液。実施例4で用いた変性ポリビニルブチラール樹脂水溶液 ビニルトリアセトキシシランと酢酸ビニルとの共重合体
をけん化して得られるケイ素含有官能基をビニルシラン
単位として0.3モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化
度が98.7モル%,重合度2000,ブチラール化度1
1モル%の変性ポリビニルブチラール樹脂の10重量%
水溶液。
液に代えて、下記に示す変性ポリビニルブチラール樹脂
水溶液を用いた以外は、実施例1と同様に行った。結果
を第1表に示す。実施例2で用いた変性ポリビニルブチラール樹脂水溶液 3−アクリルアミド−プロピルトリエトキシシランと酢
酸ビニルとの共重合体をけん化して得られるケイ素含有
官能基とアクリルアミド単位として0.2モル%含有し、
酢酸ビニル単位のけん化度93モル%,重合度165
0,ブチラール化度13モル%の変性ポリビニルブチラ
ール樹脂の10重量%水溶液。実施例3で用いた変性ポリビニルブチラール樹脂水溶液 3−トリメトキシシリルプロピルメルカプタンの存在下
に、酢酸ビニルを重合して得られる末端にケイ素含有官
能基を有する変性ポリ酢酸ビニルをけん化して得られる
ケイ素含有官能基単位2モル%を含有し、酢酸ビニル単
位のけん化度99.0モル%,重合度60,ブチラール化
度14モル%の変性ポリビニルブチラール樹脂の10重
量%水溶液。実施例4で用いた変性ポリビニルブチラール樹脂水溶液 ビニルトリアセトキシシランと酢酸ビニルとの共重合体
をけん化して得られるケイ素含有官能基をビニルシラン
単位として0.3モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化
度が98.7モル%,重合度2000,ブチラール化度1
1モル%の変性ポリビニルブチラール樹脂の10重量%
水溶液。
【0028】
【表1】
【0029】注1)耐水性:500ミリリットルのビー
カーに水を40℃にて300rpmで攪拌しながら、こ
の中に3cm×3cmの上記測定用試料を投入し、試料
が崩壊,分散するまでの時間(分)を測定した。 2)強度:JIS P−8113に従って常態における
裂断長を測定した。裂断長(Km)が大であるほど強度
があることを示す。 第1表から、本発明のバインダーはいずれも、耐水性及
び強度が高いことがわかる。
カーに水を40℃にて300rpmで攪拌しながら、こ
の中に3cm×3cmの上記測定用試料を投入し、試料
が崩壊,分散するまでの時間(分)を測定した。 2)強度:JIS P−8113に従って常態における
裂断長を測定した。裂断長(Km)が大であるほど強度
があることを示す。 第1表から、本発明のバインダーはいずれも、耐水性及
び強度が高いことがわかる。
【0030】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
のバインダーは、無機質繊維成形物の耐水性及び強度を
著しく高くする性能を有している。本発明のバインダー
が、上記のような顕著な性能を有する理由については必
ずしも明確ではないが次のことから推定される。すなわ
ち、本発明において用いられる分子内にケイ素含有官能
基を有する変性ポリビニルアセタール樹脂中のケイ素含
有官能基は、無機物あるいは変性ポリビニルアセタール
樹脂中の水酸基又はケイ素含有官能基との反応性が高い
ため、成形時にこれらが反応して強固な結合をつくるた
めと推定される。
のバインダーは、無機質繊維成形物の耐水性及び強度を
著しく高くする性能を有している。本発明のバインダー
が、上記のような顕著な性能を有する理由については必
ずしも明確ではないが次のことから推定される。すなわ
ち、本発明において用いられる分子内にケイ素含有官能
基を有する変性ポリビニルアセタール樹脂中のケイ素含
有官能基は、無機物あるいは変性ポリビニルアセタール
樹脂中の水酸基又はケイ素含有官能基との反応性が高い
ため、成形時にこれらが反応して強固な結合をつくるた
めと推定される。
Claims (1)
- 【請求項1】 分子内にケイ素含有官能基0.01〜10
モル%を含有する変性ポリビニルアセタール樹脂からな
る無機物用バインダー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5036540A JPH06248247A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 無機物用バインダー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5036540A JPH06248247A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 無機物用バインダー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06248247A true JPH06248247A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12472619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5036540A Pending JPH06248247A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 無機物用バインダー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06248247A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10140131A1 (de) * | 2001-08-16 | 2003-04-30 | Wacker Polymer Systems Gmbh | Silan-modifizierte Polyvinylacetale |
| US6756442B2 (en) | 2001-08-16 | 2004-06-29 | Wacker Polymer Systems Gmbh & Co. Kg | Silane-modified polyvinyl acetals |
| US7368515B2 (en) | 2002-07-25 | 2008-05-06 | Wacker Polymer Systems Gmbh & Co. Kg | Polyvinyl alcohols and polyvinyl acetals containing silane |
| WO2017111557A1 (ko) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 주식회사 엘지화학 | 실릴기 함유 신규 화합물, 변성 공액디엔계 중합체 및 이의 제조방법 |
| KR20170076596A (ko) * | 2015-12-24 | 2017-07-04 | 주식회사 엘지화학 | 실릴기 함유 신규 화합물, 변성 공액디엔계 중합체 및 이의 제조방법 |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP5036540A patent/JPH06248247A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10140131A1 (de) * | 2001-08-16 | 2003-04-30 | Wacker Polymer Systems Gmbh | Silan-modifizierte Polyvinylacetale |
| US6756442B2 (en) | 2001-08-16 | 2004-06-29 | Wacker Polymer Systems Gmbh & Co. Kg | Silane-modified polyvinyl acetals |
| DE10140131B4 (de) * | 2001-08-16 | 2007-05-24 | Wacker Polymer Systems Gmbh & Co. Kg | Silan-modifizierte Polyvinylacetale |
| US7368515B2 (en) | 2002-07-25 | 2008-05-06 | Wacker Polymer Systems Gmbh & Co. Kg | Polyvinyl alcohols and polyvinyl acetals containing silane |
| WO2017111557A1 (ko) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 주식회사 엘지화학 | 실릴기 함유 신규 화합물, 변성 공액디엔계 중합체 및 이의 제조방법 |
| KR20170076596A (ko) * | 2015-12-24 | 2017-07-04 | 주식회사 엘지화학 | 실릴기 함유 신규 화합물, 변성 공액디엔계 중합체 및 이의 제조방법 |
| US10538128B2 (en) | 2015-12-24 | 2020-01-21 | Lg Chem, Ltd. | Silyl group-containing novel compound, modified and conjugated diene-based polymer, and method for preparing same |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US9156928B2 (en) | Alkyl-modified vinyl alcohol polymer, and composition, thickener, coating material for paper, coated paper, adhesive and film containing the same | |
| EP0123927B1 (en) | Water resistant compositions | |
| JP3148245B2 (ja) | 架橋性ポリマー組成物 | |
| JP2009013060A (ja) | 合わせガラス用中間膜 | |
| WO2005054391A2 (fr) | Agent promoteur d'adherence pour une surface d'isolant thermique | |
| JP2019038935A (ja) | ポリビニルアルコール組成物及びその用途 | |
| WO2022071345A1 (ja) | ビニルアルコール系重合体、ビニルアルコール系重合体の製造方法、懸濁重合用分散剤、懸濁重合用分散助剤、及びビニル系重合体の製造方法 | |
| JPH06248247A (ja) | 無機物用バインダー | |
| JP4279153B2 (ja) | 剥離紙原紙 | |
| JP6066679B2 (ja) | 無機質繊維用バインダー、成形体及び成形体の製造方法 | |
| JP3816846B2 (ja) | ビニルアルコール系重合体およびその製造方法 | |
| JP4546098B2 (ja) | 防曇剤およびそれが表面に塗工されてなる透明部材 | |
| JPH06247760A (ja) | セメント混和剤 | |
| JPS58136601A (ja) | オレフイン性不飽和化合物の乳化重合方法 | |
| JPH0375561B2 (ja) | ||
| JPH0117485B2 (ja) | ||
| JPS6172047A (ja) | 耐水性組成物 | |
| JPH0367980B2 (ja) | ||
| JPS59184760A (ja) | 無機質繊維用バインダ− | |
| JP4294498B2 (ja) | 無機質繊維用処理剤 | |
| JP5943790B2 (ja) | 剥離紙原紙、その製造方法並びにこの剥離紙原紙を用いた剥離紙及び積層体 | |
| JPH0327503B2 (ja) | ||
| JP2000178316A (ja) | 乳化用分散剤およびその用途 | |
| JP4428898B2 (ja) | ビニルアルコール系重合体およびその製造方法 | |
| JP6023552B2 (ja) | 無機質材料用コーティング剤、塗工物、及び塗工物の製造方法 |