JPH06248513A - 低クリープ繊維およびその製造方法 - Google Patents

低クリープ繊維およびその製造方法

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JPH06248513A
JPH06248513A JP3346093A JP3346093A JPH06248513A JP H06248513 A JPH06248513 A JP H06248513A JP 3346093 A JP3346093 A JP 3346093A JP 3346093 A JP3346093 A JP 3346093A JP H06248513 A JPH06248513 A JP H06248513A
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JP
Japan
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polyamide
fiber
resin
polypropylene
weight
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JP3346093A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Takahashi
哲也 高橋
Shigenori Terasono
重則 寺園
Akira Nakamura
昭 中村
Ryosuke Kamei
良祐 亀井
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、優れたクリープ特性を有し、かつ
吸水による強度低下の小さいポリアミド系繊維およびそ
の製造方法の提供を目的とする。 【構成】 ポリプロピレン樹脂/ポリアミド樹脂の重量
比が0.05以上1.86未満、かつポリプロピレン樹
脂とポリアミド樹脂の合計量100重量部に対して変性
ポリオレフィンが1〜35重量部からなる樹脂組成物か
らなり、クリープ特性が35%以内であるポリアミド系
繊維。 【効果】 本発明によれば、吸水による強度低下が少な
く、クリープ特性に優れたポリアミド系繊維を得ること
ができ、上記性能を要求される用途に適した軽量でか
つ、低吸水の繊維を容易に得ることができる。したがっ
て本発明のポリアミド系繊維は産業用資材、生活用資材
に好適に利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリープ特性がポリア
ミド繊維と同等で、低吸水、軽量で成形時においても乾
燥工程を必要としないポリアミド系繊維およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド繊維は、物理的、化学的性質
に優れており、良好なクリープ特性を有しており、ロー
プ、ネット、カーペット衣料等に用いられている。しか
し、その反面、アミド基(−CONH−)に起因して吸
水による寸法変化や機械的強度の低下が生ずるなど好ま
しからざる性能を有しており、市場性が限定されてい
る。また、紡糸時においても乾燥工程が必要であるなど
プロセスも複雑でコストアップにつながる。また、重量
もポリオレフィン繊維に比べて大きく湿潤時には吸水に
より更に重くなる欠点を有している。
【0003】一方、ポリプロピレン繊維は無吸水性であ
るため湿潤時の物性低下がほとんどなく、紡糸成形時に
おいても乾燥工程が不要であることなど長所が多い。し
かしポリアミド繊維に比べて強度が低く、強度の必要と
される分野ではあまり使用されていない。特にクリープ
特性が重要とされる分野においてはあまり使用されてい
ない。
【0004】そのため、従来からポリアミド樹脂とポリ
プロピレン樹脂のそれぞれの優れた特性を併せ有する樹
脂組成物、すなわちポリアミド樹脂が有する優れた耐摩
耗性、電気特性、耐熱性、機械的強度、耐油性、さらに
ポリプロピレン樹脂が有する低吸水性、耐熱水性、耐ハ
ロゲン化金属性、低温耐衝撃性を併せ有する樹脂組成物
を得ることを目的として、ポリアミド樹脂とポリピロピ
レンに不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフトし
た変性ポリプロピレンを溶融混合して、強度、耐熱変形
性、外観、成形加工性のバランスが優れた組成物を得る
ことについては、すでに特公昭42−12546号公
報、特公昭45−30945号公報、特公報50−76
36公報などに示されている。
【0005】また、このような優れた性質を利用して、
自動車部品、電機器具、機械部品、工業部品など強度や
耐熱変形性の要求される用途で実用化が検討されたり、
一部では実用化がなされている。
【0006】しかし、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン
樹脂の欠点を改善するために両方の樹脂を通常の方法で
混合して得た樹脂組成物、あるいはポリアミド樹脂と変
性ポリプロピレンを溶融混合して得た樹脂組成物は相溶
性が劣り、特に繊維分野においては相溶性が悪いと紡糸
切れ、延伸切れ、メルトフラクチャーも多く発生し、ノ
ズルに劣化物が付着しやすく長時間の連続運転は困難で
ある。また、得られた繊維も強度が低い、吸水による強
度低下が大きい、クリープ特性が悪い等の欠点を有して
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れたクリ
ープ特性を有し、かつ吸水による強度低下の小さいポリ
アミド系繊維およびその製造方法の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はクリープ特性が
良好なポリアミド樹脂にクリープ特性の悪いポリプロピ
レン樹脂および変性ポリオレフィンを混合した繊維は、
一定の条件を満足した場合は予想に反してポリアミド樹
脂のもつ良好なクリープ特性が維持されることを見いだ
したことにより完成されたものである。
【0009】すなわち、上記課題は、ポリプロピレン樹
脂/ポリアミド樹脂の重量比が0.05以上1.86未
満、かつポリプロピレン樹脂とポリアミド樹脂の合計量
100重量部に対して変性ポリオレフィンが1〜35重
量部からなる樹脂組成物からなり、クリープ特性が35
%以内であるポリアミド系繊維およびその製造方法によ
り解決することができる。
【0010】本発明に用いられるポリプロピレン樹脂
は、プロピレン単独重合体、プロピレン共重合体が用い
られる。ここでプロピレン共重合体とはプロピレンと他
のα−オレフィンとのブロック共重合体やランダム共重
合体であり、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレ
ン−ブテン−1共重合体などがあげられる。これらのポ
リプロピレン樹脂は一種類で使用してもよく、二種類以
上併用することもできる。
【0011】本発明に用いられるポリアミド樹脂は特に
限定されないが、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリ
アミド12などのポリラクタム類、ポリアミド66、ポ
リアミド610、ポリアミド612、ポリアミド46等
のジカルボン酸とジアミンとから得られるポリアミド
類、ポリアミド6/66、ポリアミド6/12、ポリア
ミド6/66/610等の共重合体ポリアミド類、ポリ
アミド6/6T(T:テレフタル酸成分)、イソフタル
酸のような芳香族ジカルボン酸とメタキシレンジアミン
あるいは脂環族ジアミンから得られる半芳香族ポリアミ
ド類、ポリエステルアミド、ポリエーテルアミド及びポ
リエステルエーテルアミドを挙げることができる。なか
でもポリアミド6樹脂が紡糸成形性が良く好適である。
【0012】変性ポリオレフィンとしては、各種のもの
があるが、通常はカルボン酸基(酢酸基、アクリル酸
基、メタクリル酸基、フマル酸基、イタコン酸基な
ど)、カルボン酸金属塩基(ナトリウム塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩、亜鉛塩など)、カルボン酸エステ
ル基(メチルエステル基、エチルエステル基、プロピル
エステル基、ブチルエステル基、ビニルエステル基な
ど)、酸無水物基(無水マレイン酸基など)およびエポ
キシ基から選ばれたすくなくとも一種の官能基を有する
ポリオレフィンである。
【0013】ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン/プロピレン共
重合体、エチレン/ブテン共重合体、エチレン/ヘキセ
ン共重合体さらにはこれらに少量のジエンを含む共重合
体などをあげることができる。
【0014】変性ポリオレフィンのメルトフローレート
(MFR)に制限はないが、通常0.01〜100g/
10分、好ましくは0.1〜10g/10分である。こ
れらの変性ポリオレフィンは単独で使用してもよく、ま
た二種以上を併用することも可能である。
【0015】本発明において、ポリプロピレン樹脂/ポ
リアミド樹脂の重量比は0.05以上1.86未満であ
ることが必要であり0.11以上1.50未満が好まし
い。ポリプロピレン樹脂/ポリアミド樹脂の重量比が
0.05未満では、繊維の吸水性が高いため吸水による
物性低下や、成形時において発泡による糸切れの問題が
あり乾燥工程が必要となる。またPP樹脂本来の軽量性
が失われる。逆に1.86以上では得られる繊維のクリ
ープ特性は著しく低下する。
【0016】また、変性ポリオレフィンはポリプロピレ
ン樹脂とポリアミド樹脂の合計量100重量部に対して
1〜35重量部であり、4〜30重量部が好ましく、特
に5〜20重量部が好ましい。変性ポリオレフィンが1
重量部未満では、ポリアミド樹脂とポリプロピレン樹脂
との相溶性を改善することが難しく、得られる繊維に所
望のクリープ特性を付与することができない。また、紡
糸時においてノズル部分に目ヤニが多発し、長時間運転
においては紡糸切れが発生しやすい。一方、変性ポリオ
レフィンが35重量部を超えると得られる繊維の強度が
低下し、クリープ特性も悪い。
【0017】本発明の樹脂組成物は、必要により他の添
加剤を上記成分の特性を阻害しない範囲で添加してもよ
い。ここで配合できる添加剤としては、染料、顔料、充
填剤、核剤、繊維状物、可塑剤、滑剤、離型剤、カップ
リング剤、発泡剤、耐熱剤、耐候剤、難燃剤、帯電防止
剤等が挙げられる。
【0018】本発明の樹脂組成物は、各成分を前述の配
合割合で混合乃至混練することによって調製するが、そ
の方法としては、溶融混練法が好ましい。混合はバンバ
リーミキサー、ヘンシェルミキサー等を用いて行われ、
混練機としては一般に単軸または二軸の押出機が用いら
れる。溶融混練する際の温度は、成分、配合量等によ
り、各成分の溶融が充分進行しかつ分解しない温度を適
宜選定すればよい。通常は180〜350℃、好ましく
は200〜300℃の範囲で選定される。
【0019】本発明の繊維の製造方法としては、上記の
樹脂組成物を剪断速度250〜2500sec-1好まし
くは350〜1500sec-1、ダイス温度220〜3
30℃、好ましくは240〜280℃の条件下で溶融紡
糸する。溶融紡糸用ノズルとしては、任意のもので良い
が、ノズル断面積が0.503〜3.14mm、ノズル
形状が円形または偏平比1.0〜1.6の楕円形が好ま
しい。
【0020】ノズルから出た後のストランドは水槽にお
いて冷却され、冷却温度は20℃以下に保持する事が好
ましい。
【0021】延伸は、加圧蒸気槽、熱風槽、触媒浴、熱
板、熱ロール、湿式槽等を単独または組み合わせて用い
られるが、好ましくは組み合わせによる多段延伸がよ
い。特に、第1段を湿式延伸、第2段以降の延伸を熱ロ
ールで行う組み合わせが好ましい。延伸温度は80〜1
50℃、好ましくは90〜140℃が適当である。延伸
倍率は3〜16であることが必要であり、好ましくは3
〜11、特に好ましくは3〜8である。延伸倍率が3未
満の場合、上記組成物を繊維化してもクリープ特性は改
善されず、16を超える場合は白化が生じやすい。
【0022】本発明におけるポリアミド系繊維のクリー
プ特性は35%以内、好ましくは25%以内である。3
5%を超えるとロープ等にして荷重をかけたとき寸法が
時間とともに変化してしまい好ましくない。本発明にお
けるクリープ特性とは長さ30cmの試料の先端に2g
/dの荷重をかけたときの24時間後の伸びの変化率
(b)と10分後の伸びの変化率(a)の差S(%)=
(b)−(a)で計算される。ここで、伸びの変化率は
次式で表される。
【数1】
【0023】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明をより詳
細に説明する。なお、吸水による温度低下、紡糸時にお
ける乾燥工程の必要性はそれぞれ次のようにして測定し
た。
【0024】(1)吸水による強度低下 23℃の水中に7日間放置後、水分を乾いた布で取り、
引張り試験を行い破断強度(d)を求めた。また、絶乾
時における破断強度(c)も求め、{(c)−(d)}
/cを吸水による強度低下とした。
【0025】(2)乾燥工程の必要性 2軸押出機によりペレタイズを行った後、紡糸のため押
出機にかけるとき、特に乾燥を行わず、そのままホッパ
ーに供給しても紡糸できるものは“無”とした。また、
ノズル出口で発泡するため紡糸できないときは真空乾燥
機(80℃)に3〜4時間放置し、その後、ホッパーに
供給して紡糸を試みた。そして、それにより紡糸可能と
なったものを“有”とした。
【0026】[実施例1]相対粘度2.52アミノ末端
濃度4.9×10-5当量/gのポリアミド6を18.0
Kg、MFR(JIS K 6758)が3.2g/1
0分のプロピレン単独重合体を2.0Kg(PP/PA
重量比=0.11)、MFR(JIS K6758)が
1.0g/10分のアイソタティックポリプロピレンに
無水マレイン酸を0.35重量%付加したグラフト変性
ポリプロピレンを1.0Kg(5重量部)をタンブラー
に入れ、10分間混合後40mmφ2軸押出機により2
50℃で溶融ペレタイズして、ポリアミド6系樹脂組成
物を得た。
【0027】このポリアミド6系樹脂組成物を1mmφ
のノズル20個有するダイスを備えた40mmφモノフ
ィラメント製造装置により260℃にて押出し、ノズル
から吐出されたストランドを30℃の水により急冷後、
第1ロールにより未延伸糸を巻き取り、インラインで湿
式延伸槽(100℃)に導き、第2ロールにより巻き取
った。
【0028】延伸倍率は第2ロールと第1ロールの連続
比により表され、4倍で成形した。得られたポリアミド
6系繊維の太さは400デニールであり、ノズルでの剪
断速度は1000sec-1であった。得られたポリアミ
ド6系繊維は表1に示すようにクリープ特性に優れ、低
吸水性で吸水による物性低下も小さいことが確認され
た。
【0029】[実施例2〜5]プロピレン単独重合体/
ポリアミド6の重量比とグラフト変性ポリプロピレンの
量を変えて実施例1と同様にポリアミド6系繊維を成形
した。結果は表1に示すように、いずれもクリープ特性
に優れ、吸水による強度低下も小さく乾燥工程も必要な
かった。
【0030】[実施例6]第2ロールに巻き取った後、
ひきつづき130℃の熱ロール間で延伸を行い、インラ
インで2段延伸した以外は実施例3と同様にポリアミド
6系繊維を成形した。延伸倍率は第1ロールと巻き取り
ロールの速度比により表され、2段延伸により8倍であ
った。結果は表1に示す。
【0031】[比較例1]プロピレン単独重合体/ポリ
アミド6の重量比を0.04にした以外は実施例1と同
様ポリアミド6系繊維を成形した。しかし、得られたポ
リアミド6系繊維は表1に示すようにクリープ特性に優
れるものの、高吸水であるため乾燥工程を設けなければ
糸切れのため紡糸不可能であった。また得られたサンプ
ルも吸水による強度低下が大きかった。
【0032】[比較例2]グラフト変性ポリプロピレン
の量を40重量部にした以外は実施例3と同様にポリア
ミド6系繊維を成形した。しかし、得られたポリアミド
6系繊維は表1に示すようにクリープ特性が劣ってい
た。
【0033】[比較例3]プロピレン単独重合体/ポリ
アミド6の重量比を2.33とした実施例1と同様にポ
リアミド6系繊維を成形した。結果は、表1に示すよう
にクリープ特性が劣っていた。
【0034】[比較例4]ポリアミド6を12.0Kg
プロピレン単独重合体を8.0Kg(プロピレン単独重
合体/ポリアミド6の重量比=0.67)、グラフト変
性ポリプロピレンを0.1Kg(0.5重量部)を2軸
押出機により押出したところ、目ヤニが生じ、約3時間
後にはノズル部分でストランドが切れてしまった。ま
た、カッターでカッティングする際、きれいにカッティ
ングできず“数珠状”に連なってしまいペレタイズでき
なかった。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸水による強度低下が少なく、クリープ特性に優れたポ
リアミド系繊維を得ることができ、上記性能を要求され
る用途に適した軽量でかつ、低吸水の繊維を容易に得る
ことができる。したがって本発明のポリアミド系繊維は
産業用資材、生活用資材に好適に利用される。
フロントページの続き (72)発明者 亀井 良祐 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂/ポリアミド樹脂の
    重量比が0.05以上1.86未満、かつポリプロピレ
    ン樹脂とポリアミド樹脂の合計量100重量部に対して
    変性ポリオレフィンが1〜35重量部からなる樹脂組成
    物からなり、クリープ特性が35%以内であるポリアミ
    ド系繊維。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン樹脂/ポリアミド樹脂の
    重量比が0.05以上1.86未満、かつポリプロピレ
    ン樹脂とポリアミド樹脂の合計量100重量部に対して
    変性ポリオレフィンが1〜35重量部からなる樹脂組成
    物を溶融紡糸し、延伸倍率が3.0〜16.0で延伸す
    ることによりクリープ特性が35%以内であるポリアミ
    ド系繊維を製造する方法。
JP3346093A 1993-02-23 1993-02-23 低クリープ繊維およびその製造方法 Pending JPH06248513A (ja)

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