JPH06248990A - エンジン出力制御装置 - Google Patents

エンジン出力制御装置

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JPH06248990A
JPH06248990A JP3173893A JP3173893A JPH06248990A JP H06248990 A JPH06248990 A JP H06248990A JP 3173893 A JP3173893 A JP 3173893A JP 3173893 A JP3173893 A JP 3173893A JP H06248990 A JPH06248990 A JP H06248990A
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Nobuyuki Nishimura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料噴射量制御によるトラクション制御を行
うためのエンジン出力装置に関し、トラクション制御と
オートクルーズ制御とを併用する時、トラクション制御
が無効にされない様にする。 【構成】 燃料噴射量制御用コントローラがオートクル
ーズ時にその制御燃料噴射量とトラクション制御用コン
トローラからのトラクション制御信号によるトラクショ
ン制御燃料噴射量の内の小さい方の燃料制御量を電子ガ
バナ信号としてエンジンに与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジン出力制御装置に
関し、特に燃料噴射量制御によるトラクション制御を行
うためのエンジン出力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来より知られているトラクショ
ン制御を行うためのエンジン出力制御装置を概略的に示
したもので、この装置では二つのコントローラ10,2
0を通信ラインLで接続しており、この内、トラクショ
ン制御用コントローラ10は車輪11に付属して設けら
れた車輪速センサ12からの車輪速信号を受けて車両の
過剰駆動力による車輪スリップを検出して最適な車輪ス
リップ率とするためのトラクション制御(以下、ASR
と略称することがある)信号、即ち燃料減量信号を通信
ラインLを介して燃料噴射量制御用コントローラ20に
絶えず送るようにしている。
【0003】一方、この燃料噴射量制御用コントローラ
20は上記の通信ラインLからの燃料減量信号と共に、
アクセルペダル21のアクセル開度を検出するアクセル
開度センサ22からのアクセル開度信号と、エンジンの
回転数を検出するエンジン回転数センサ23からのエン
ジン回転数信号とを受けてエンジンの電子ガバナ24を
制御するための燃料噴射量制御信号を発生すると共に、
オートクルーズのセットスイッチ25をセットした時の
オートクルーズセット信号に基づいても車速センサ26
から得られる現在の車速を目標車速として電子ガバナ2
4に対する燃料噴射量制御信号を与える様にしている。
【0004】図4は図3に示したコントローラ20の動
作を概念的に示したもので、コントローラ20はまず、
コントローラ10から通信ラインLを介して燃料減量信
号(以下、ASR制御信号と略称することがある)を
受けてトラクション制御を行うためのASRアクセル開
度を算出する。
【0005】ここで、ASR制御信号を受けたコント
ローラ20がASRアクセル開度を生成する処理を図
5を用いて説明する。
【0006】コントローラ10からコントローラ20へ
送られるASR制御信号は周波数が例えば100Hz
で一定のパルス幅変調方式を採用した信号をラインLを
介して送る様にしており、同図(a)の場合には信号周
期10msにおいてパルス幅が9.2msとなってお
り、これを受けたコントローラ20はASRアクセル開
度が100%(全開)と認識し、ASRが非制御状態に
ある事を知ることとなる。
【0007】また、同図(b)においては、パルス周期
10msの内で1msだけがパルス幅となっており、こ
れを受けたコントローラ20はASRアクセル開度が0
%(全閉)と認識する。
【0008】従って、パルス幅が1ms〜9.2msの
間のASR制御信号を受けたコントローラ20は0〜
100%の中間のASRアクセル開度と認識する事と
なる。
【0009】この様にして求めたASRアクセル開度
はアクセル開度センサ22からの実アクセル開度と比
較され、小さい方のアクセル開度を選択する。これは、
ASR制御信号が燃料減量信号であることからアクセ
ル開度を小さくする必要があるためである。
【0010】この様にして選択されたアクセル開度はエ
ンジン回転数センサ23からのエンジン回転数と共に
考慮することにより必要な燃料噴射量を算出すること
が出来る。
【0011】これについては図6に示されており、横軸
にエンジン回転数を取り、縦軸に燃料噴射量を取り、ア
クセル開度をパラメータとするメモリマップをコントロ
ーラ20の中に設けることにより実アクセル開度を選択
し、その時のエンジン回転数を求めれば燃料噴射量が決
定出来ることとなる。
【0012】この様にして求めた燃料噴射量は、オー
トクルーズセットスイッチ25がセットされていない時
には、クルーズ制御噴射量が“0”であるため燃料噴
射量がそのまま電子ガバナ制御信号としてエンジン
の電子ガバナ24に与えられる様になる。
【0013】また、オートクルーズセットスイッチ25
がセットされている時には、セット時の車速センサ26
による車速(目標車速)と現在の車速とによりオートク
ルーズ制御噴射量を決定する。
【0014】そして、このオートクルーズ制御噴射量
と燃料噴射量とを比較して大きい方を電子ガバナ制御
信号として電子ガバナ23に与えるが、これは、オー
トクルーズ動作においてはそのオートクルーズ制御噴射
量の方を優先的に電子ガバナ制御信号としてエンジ
ンに与える必要があるためである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な従来例にお
いて、車両がオートクルーズ制御状態であったとき、こ
のオートクルーズ動作中(即ち、現在の車速=目標車速
となっているとき)は通常、ドライバーはアクセルペダ
ル21から足を離しているため実アクセル開度は全閉状
態となっている。
【0016】この状態で車両がスリップ状態になり、車
輪速センサ12から車輪速信号を受けたコントローラ1
0が通信ラインLを介して燃料減量信号であるASR制
御信号をコントローラ20に送っても、コントローラ
20はASR制御信号から求められるASRアクセル
開度と比較する対象の実アクセル開度が全閉である
ため、常に実アクセル開度が選択されてしまいASR
制御が無効となってしまう。
【0017】この結果、この様なASR制御が無効とな
った状態でオートクルーズ制御を続行した場合には、車
輪11のスリップの発生で車輪の駆動シャフトに取り付
けられた車速センサ26の出力信号により現在の車速が
目標車速より上昇したと判断したコントローラ20はオ
ートクルーズ制御噴射量をカットする方向で制御を行
い、この結果、スリップが収束して車速が目標車速を下
回るので再び燃料を急激に増量方向へとオートクルーズ
制御噴射量を制御するため、スリップの発生と収束を
繰り返してしまうという問題があった。
【0018】従って本発明は、車輪速信号によりトラク
ション制御用コントローラがトラクション制御信号を出
力すると、燃料噴射量制御用コントローラが該トラクシ
ョン制御信号によるトラクションアクセル開度と実アク
セル開度の内の小さい方とエンジン回転数とに応じた制
御燃料噴射量を示す電子ガバナ制御信号をエンジンに与
えるエンジン出力制御装置において、トラクション制御
とオートクルーズ制御とを併用する時、トラクション制
御が無効にされない様にすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るエンジン出力制御装置においては、燃
料噴射量制御用コントローラが、オートクルーズ時には
該オートクルーズによる制御燃料噴射量とトラクション
制御信号によるトラクション制御燃料噴射量の内の小さ
い方の制御燃料噴射量を電子ガバナ制御信号としてエン
ジンに与えることを特徴としている。
【0020】また本発明では、該燃料噴射量制御用コン
トローラが、オートクルーズ時にアクセルペダルが踏み
込まれた時、実アクセル開度に基づく制御燃料噴射量を
示す電子ガバナ制御信号をエンジンに与えることができ
る。
【0021】
【作用】本発明に係るエンジン出力制御装置の動作を図
1に示した概念図を用いて以下に説明する。尚、図1に
示したものと同一の符号は図4に示したものと同様のも
のを示している。
【0022】まず、オートクルーズ制御状態でない場合
には、ASR制御信号をトラクション制御用コントロ
ーラから受けた燃料噴射量制御用コントローラはASR
アクセル開度を求め、この時の実アクセル開度との
間で比較を行い、いずれか小さい方のアクセル開度を用
いてエンジン回転数との関係で燃料噴射量を決定
し、これを電子ガバナ制御信号としてエンジンに与え
る。
【0023】この様なトラクション制御状態でオートク
ルーズ制御状態となった時には、燃料噴射量制御用コン
トローラはオートクルーズ制御噴射量を決定すると共
に、ASRアクセル開度からASR制御噴射量を求
め、オートクルーズ制御噴射量との間で小さい方を決
定する。
【0024】そして、制御噴射量との内の小さい方
と燃料噴射量との内で大きい方を電子ガバナ制御信号
としてエンジンに与える。
【0025】この様にすることにより、オートクルーズ
制御中に車輪スリップが発生した時、ASR制御噴射量
の方がオートクルーズ制御噴射量より通常小さいの
でトラクション制御が有効となり、スリップの発生と収
束の繰り返しが無くなり、車両が安定して走行出来るこ
ととなり、特に車両旋回中などは駆動輪の空転によるコ
ーナーリングフォースの著しい低下による車両姿勢の乱
れを減少させることが出来る。
【0026】また、オートクルーズ動作中にアクセルペ
ダルを踏み込んだ場合(一時加速)には、燃料噴射量制
御用コントローラはその実アクセル開度に基づく制御
燃料噴射量を電子ガバナ制御信号としてエンジンに
与えることが出来、オートクルーズ制御により設定した
車速よりも高い車速の走行を実現することが出来る。
【0027】
【実施例】図1に原理的に示した本発明に係るエンジン
出力制御装置を実現する実施例としては従来例と同様に
図3に示す様な構成を用いることが出来るので、ここで
はその説明は省略する。
【0028】図2は図1に示した制御原理を実現するた
めの実施例を示したフローチャート図であり、これは図
3に示した燃料噴射量制御用コントローラ20に格納さ
れ且つ実行されるものであり、以下、このフローチャー
ト並びに図2及び図3を参照して本発明のエンジン出力
制御装置の実施例の動作を説明する。
【0029】図2は図3に示したオートクルーズセット
スイッチ25がセットされた場合の制御動作を示してお
り、まず、コントローラ20はセットされた車速に対応
するオートクルーズ制御噴射量(以下、図示と同様にQ
を用いる)を算出する(ステップS1)。これは、現在
の車速とセット時の目標車速とにより周知の演算手法に
より決定される。
【0030】そして、次にオートクルーズ制御動作中に
アクセルペダル21が踏まれたか否かを判定するためア
クセル開度センサ22からの実アクセル開度が“0”か
否かを判定する(同S2)。
【0031】この結果、アクセル開度が“0”ではない
時、即ちアクセルペダル21が踏み込まれた時には、フ
ラグFを“1”にセットし(同S3)、実アクセル開度
とASRアクセル開度とを比較する(同S4)。
【0032】この結果、実アクセル開度>ASRアク
セル開度である時には小さい方のASRアクセル開度
を選択し(同S5)、そうで無い場合には実アクセル
開度を選択する(同S6)と共に、この様にして選択
されたアクセル開度を燃料噴射量Q1に変換する(同S
7)。このアクセル開度から燃料噴射量への変換は従来
例において説明した様に図6に示すようなメモリマップ
を用いてその時のエンジン回転数を加味して求めること
が出来る。
【0033】そしてステップS7を実行した後はステッ
プS9に進む。
【0034】ステップS2に戻って、実アクセル開度が
“0”であることが判った時には、通常のオートクルー
ズ動作と同様にアクセルペダル21は踏み込まれていな
いので、コントローラ10からのASR制御信号に対
応するASRアクセル開度をその時のエンジン回転数
を加味してASR・Qに換算する(同S8)。
【0035】そして、この様にして求めたASR・Q
とオートクルーズ制御に基づいて現在の車速と目標車速
との関係から決定されるオートクルーズQとの大小を
比較し(同S9)、ASR・Qの方が小さい時にはA
SR・Qが選択され(同S10)、そうでないときに
はオートクルーズQが選択され、これら選択された噴
射量Qが噴射量Q2として決定される(同S12)。
【0036】そして、この時のフラグFが“1”である
か否かを判定し(同S13)、フラグF=1の時には、
アクセルペダル21が踏み込まれている状態であるの
で、まずフラグFを“0”にリセットしておき(同S1
4)、上記で決定した制御噴射量Q2とQ1とを比較す
る(同S15)。
【0037】この結果、Q2>Q1であることが判った
時には、大きい方の制御噴射量が選択されるので、制御
噴射量Q2を以て電子ガバナ制御信号とし(同S1
6)、そうでない時は制御噴射量Q1に基づく電子ガバ
ナ制御信号によりエンジンの出力制御を行う(同S1
7)。
【0038】即ち、トラクション制御とオートクルーズ
制御とが併用されている時にアクセルペダルを踏んで一
時加速状態になった時には、目標車速より現在の車速の
方が上昇しているのでオートクルーズQは“0”に設
定されるため、事実上、実アクセル開度で制御される
状態となる。
【0039】また、アクセルペダル21を戻して全閉に
し目標車速近辺になるとオートクルーズQは“0”で
なくなるため、ASR・Qの方が選択される様にな
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエン
ジン出力制御装置によれば、燃料噴射量制御用コントロ
ーラがオートクルーズ時にその制御燃料噴射量とトラク
ション制御用コントローラからのトラクション制御信号
によるトラクション制御燃料噴射量の内の小さい方の燃
料制御量を電子ガバナ信号としてエンジンに与える様に
構成したので、オートクルーズ制御中であってもトラク
ション制御信号による燃料減量の要求があった場合に
は、燃料減量の制御を優先して行う様にし、以てスリッ
プの発生・収束を繰り返さない安定した車両走行を実現
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジン出力制御装置の動作を概
念的に示したブロック図である。
【図2】本発明に係るエンジン出力制御装置に用いられ
る燃料噴射量制御用コントローラに格納され且つ実行さ
れる燃料噴射量制御のプログラムを示したフローチャー
ト図である。
【図3】本発明及び従来例に用いられるエンジン出力制
御装置の一実施例を示した図である。
【図4】従来例の動作を概念的に説明するためのブロッ
ク図である。
【図5】本発明及び従来例においてトラクション制御用
コントローラから燃料噴射量制御用コントローラに与え
られるトラクション制御信号からトラクション制御用ア
クセル開度を求めるための波形図である。
【図6】本発明及び従来例において実アクセル開度とエ
ンジン回転数とから燃料噴射量を求めるためのメモリマ
ップ図である。
【符号の説明】
10 トラクション制御用コントローラ 12 車輪速センサ 20 燃料噴射量制御用コントローラ 21 アクセルペダル 22 アクセル開度センサ 23 エンジン回転数センサ 24 電子ガバナ 25 オートクルーズセットスイッチ 26 車速センサ 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪速信号によりトラクション制御用コ
    ントローラがトラクション制御信号を出力すると、燃料
    噴射量制御用コントローラが該トラクション制御信号に
    よるトラクションアクセル開度と実アクセル開度の内の
    小さい方とエンジン回転数とに応じた制御燃料噴射量を
    示す電子ガバナ制御信号をエンジンに与えるエンジン出
    力制御装置において、 該燃料噴射量制御用コントローラが、オートクルーズ時
    には該オートクルーズによる制御燃料噴射量と該トラク
    ション制御信号によるトラクション制御燃料噴射量の内
    の小さい方の制御燃料噴射量を電子ガバナ制御信号とし
    てエンジンに与えることを特徴としたエンジン出力制御
    装置。
  2. 【請求項2】 該燃料噴射量制御用コントローラが、オ
    ートクルーズ時にアクセルペダルが踏み込まれた時、実
    アクセル開度に基づく制御燃料噴射量を示す電子ガバナ
    制御信号をエンジンに与えることを特徴とした請求項1
    に記載のエンジン出力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015508727A (ja) * 2012-02-20 2015-03-23 ジャガー ランド ローバー リミテッドJaguar Land Rover Limited 速度制御方法および速度制御システム
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