JPH0624994A - 骨形成促進剤,その製造方法及びそれを用いた組成物 - Google Patents
骨形成促進剤,その製造方法及びそれを用いた組成物Info
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Abstract
るばかりでなく,歯髄障害や炎症をも防止することがで
きる骨形成促進剤,その製造方法,それを用いた組成物
を提供することにある。 【構成】 骨形成促進剤は,動物の骨から抽出された生
成物であって,MgSi,S,Ca,Naを必須成分と
して含む。この骨形成促進剤を製造するには,獣皮又は
酸浸漬した動物の骨を石灰漬けとし,中和し,加熱抽出
し,濃縮して乾燥し,得られたゼラチンを加熱して抽出
する。生成物は,ハイドロキシアパタイト粉末と混合さ
れて,硬化性中性骨形成物を作り,また,キトサンゾル
と混合されて骨形成促進用シートを作ることができる。
Description
製造方法及び骨形成促進剤を含む組成物に関し,詳しく
は,歯科治療用に用いられる新生骨形成促進剤と,その
製造方法及び骨形成促進剤を用いた組成物に関する。
形成剤を装填することによって,骨の再生を促す試みが
行われている。
復物の合着を行うために,歯科セメントが使用されてい
る。この種の歯科セメントとしては,リン酸亜鉛,亜鉛
/コージノール,カルボキシレート等が知られている。
この歯科セメントは,使用の際,粉末と液とを混合して
使用するものであり,硬化時間は4〜10分である。
て,通常,人口的に合成されたアパタイトを含むものが
使用されているが,この骨形成剤は,骨形成が極めて遅
く,実用化の点で疑問視されている。また,この骨形成
剤が歯科用骨充填剤として使用された場合には,アパタ
イトが最初の充填位置から移動してしまい,例えば,歯
肉と骨との間に入り,咬合圧によって歯肉が炎症を生じ
るという問題がある。
粉末と液体とを混合して調整されてペースト状になる
と,pHが2〜4の酸性を示し,生体内に施された場合
には,歯髄障害や,炎症を引き起こしたり,骨形成に有
効に働かないという欠点を有している。
骨を焼成粉砕し,この動物粉にキトサン及びII族金属酸
化物を混合した骨形成促進剤を提案した(特願平4−2
4106号)。この骨形成促進剤は処理に適した硬化時
間を有し,硬化した後,中性骨形成物となることが確認
された。この骨形成物を使用した場合,通常のアパタイ
トのみを含む骨形成促進剤に比較して,骨の形成が著し
いことも確認された。
性骨形成物として利用することのみが考慮されており,
用途等において限られるという問題がある。
促進するとともに骨形成に有用であるばかりでなく,歯
髄障害や炎症等をも防止することができる骨形成促進
剤,その製造方法,それを用いた組成物を提供すること
にある。
形成物としてだけでなく,シート状等にしても使用する
ことができ,これによって,広範囲の用途に供すること
ができる骨形成促進剤を提供することにある。
した動物の骨を石灰漬けとし,中和し,加熱抽出し,濃
縮して乾燥し,得られたゼラチンを予め定められた温度
範囲内で加熱して生成物を抽出することを特徴とする骨
形成促進剤の製造方法が得られる。ここで,本発明にお
いて,予め定められた温度範囲内とは,600〜100
0℃の温度範囲であり,その際の加熱時間は,骨によっ
て異なるが,1〜8時間が好ましい。
O3 ,Ca2 SiO4 ,CaO,Ca(OH)2 を必須
成分として含有し,選択成分としてMgO及びNaOを
含有していることが判明した。
とハイドロキシアパタイト粉末とを含む骨形成促進組成
物が得られ,硬化性中性骨形成物を生成できる。
進剤の混合量は,前記ハイドロキシアパタイト粉末量に
対する重量比が0.05〜35wt%となるように添加
することが好ましい。
とキトサンとを含む骨形成促進組成物が得られ,この組
成物はシート状にして用いることができる。
サンゾル,及びハイドロキシアパタイトとを混合して,
組成物を形成すること,単に硬化性骨形成物として利用
できるだけでなく,骨形成用シートとしても利用でき
る。
して説明する。
の抽出方法を示す図である。図1に示すように,動物の
骨をリンゴ酸又はマロン酸等に浸漬して,水洗して,2
〜3か月放置したものを石灰づけにする。次に,水洗し
て,水溶性物質とケラチンと脂肪とを除去して原料を作
る。更に,この原料をリンゴ酸,マロン酸,希塩酸等で
中和して,水洗いした後,40〜90℃で,8時間加熱
する。このようにして,抽出された抽出物を濾過して母
液を集める。この母液を減圧濃縮して,10℃で冷却し
凝固させる。凝固したものを切断して,28℃で乾燥す
るとゼラチンが得られる。このゼラチンの歩留りは,牛
骨では10〜12%である。次にゼラチンを600〜1
000℃,1〜2時間加熱して,残渣として収率5wt
%でpH12.5の生成物を得た。
べるために,ICP光分光法により定性および含有量の
推定を行った。この結果,生成物中にはMg,Si,
S,Ca及びNaが含まれていることが判明した。次
に,ICP光分光法によりMg,Si,S,Ca及びN
aの含有量を推定した。なお,この測定には,ICP光
分光装置(島津ICPV−1000)を使用した。
2gを塩酸で加熱分解し濾過した後,濾液を純水で50
ミリリットルに調整した。濾過の残渣を灰化し,アルカ
リ融解した後,塩酸に溶解し,融解液を純水で50ミリ
リットルに定容した。このようにして得られた融解液を
ICP装置に導入した。測定の結果,波長,383.2
3nm(Mg),251.61nm(Si),180.
73nm(S),317.93nm(Ca),589.
55nm(Na)でピークが発生し,生成物には,M
g,Si,S,Ca,及びNaが含まれていることが確
認された。ICP光分光法により定性および含有量の推
定は,定性された元素について,ICPのピーク強度と
バックグラウンド強度との比から含有量を推定した。そ
の結果を表1に示した。
O3 ,Ca2 SiO4 ,CaO,Ca(OH)2 で存在
するものと推定される。
ンゾルをゲル化する効果を有していることが判明した。
このため,この生成物は単に,硬化性骨形成物としてだ
けではなく,キトサン膜へ添加することにより,骨形成
促進用シートをも作成できる。まず,この生成物の使用
例として,キトサン膜に対して前記生成物を混合した骨
形成促進用シートを作成する場合について説明する。
5g,マロン酸0.4g,生理食塩水8cc)に生成物
0.05g,及びハイドロキシアパタイト1.5gを混
合して,生成物含有のキトサン膜,即ち,骨形成促進用
シートを作った。このキトサン膜の硬化時間は,1分2
0秒,硬化体のpHは7.3,引張りの強さは1200
g/cm2 ,伸び40%であった。
ル(キトサン0.5g,マロン酸0.4g,生理食塩水
8cc)に対して生成物0.03g及びハイドロキシア
パタイト1.5gを混合して,生成物含有のキトサン膜
を作った。このキトサン膜の硬化時間は,2分50秒,
硬化体のpHは7.1,引張りの強さは1030g/cm
2 ,伸び38%であった。
サンゾル(キトサン0.5g,マロン酸0.4g,生理
食塩水8cc)に対して生成物0.02g及びハイドロ
キシアパタイト1.5gを混合して,キトサン膜を作っ
た。硬化時間は,3分10秒,硬化体のpHは6.8,
引張りの強さは970g/cm2 ,伸び32%であった。
部分に貼付けることにより,骨成長が促進されることが
判明した。
化型中性骨形成物へ生成物を混合した場合について説明
する。
サン0.125g,生理食塩水2ccにて,キトサゾル
とし,CaO 0.02g, ZnO 0.02g,ハ
イドロアパタイト0.4g,生成物を0.02g添加し
て組成物を得た。この組成物の硬化時間は,25秒29
秒であり,この硬化体のPHは,7.7であった。ま
た,硬化した組成物の圧縮強さは,14kg/cm2 であ
った。
サン0.125g,生理食塩水2ccにて,キトサゾル
とし,CaO 0.02g, ZnO 0.03g,ハ
イドロアパタイト0.4g,及び生成物を0.02g添
加して組成物を得た。この組成物の硬化時間は,7分で
あり,この硬化体のPHは,7.9であった。また,硬
化した組成物の圧縮強さは,22kg/cm2 であった。
0.125g,生理食塩水2ccにて,キトサゾルと
し,CaO 0.01g, ZnO 0.01g,ハイ
ドロアパタイト0.4g,及び生成物を0.03g添加
して組成物を得た。この組成物の硬化時間は5分であ
り,硬化体のPHは,7.2であった。硬化した組成物
の圧縮強さは,15kg/cm2 であった。
アパタイトと混合することによっても,骨形成促進剤と
して有効であることが判った。以下の実施例7では,上
記生成物をハイドロオキシアパタイト粉末と混合した場
合について説明する。
の4週齢のSD系の雌ラットを用い,頭蓋骨に直径2m
m,深さ0.3mmに注水下で,骨バーにて穿孔した。
この穿孔部にハイドロアパタイト粉末単体と,図1によ
って抽出した抽出物0.5gと,ハイドロキシアパタイ
ト粉末5gを混合して埋入した。術後,2週間と4週間
にて屠殺し,脱灰後,Hematoxyline-eosinにて染色し
た。観察の結果,ハイドロキシアパタイト粉末単体の場
合には,骨形成は2週間及び4週間の双方のラットとも
骨形成は,認められなかったが,生成物を混合した場合
の実験群では,幼若な新生骨と一部には成熟した骨が,
Hematoxyline-eosinに赤く染まった状態で確認された。
また,4週目のラットでは,かなり成熟した骨組織を確
認することができた。
り,図1の製造方法により得られた生成物はアパタイト
に少量添加しても,新生骨の生成に有効である。このこ
とは,生成物単独あるいは生成物を各種アパタイトとキ
トサンとの混合により,根管充填剤が得られることを示
している。
性質を有しているため,骨形成促進用シートを制作する
ことができ,キトサン等と混合することにより,硬化性
中性骨成形物に比較して,CaO及びZnOの添加量を
減少させ得ることも確認された。なお,牛骨を用いた場
合について説明したが動物の骨としては,他の動物の
骨,例えば魚の骨でもよい。
を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 動物の骨から抽出された生成物であっ
て,MgCO3 ,Ca2 SiO4 ,CaO,Ca(O
H)2 を含むことを特徴とする骨形成促進剤。 - 【請求項2】 請求項1又は2記載の骨形成促進剤にお
いて,前記生成物は,更に,MgO及びNaOの内の少
なくとも一種を含むことを特徴とする骨形成促進剤。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の骨形成促進剤とハ
イドロキシアパタイト粉末とを含むことを特徴とする骨
形成促進組成物。 - 【請求項4】 請求項1記載の骨形成促進剤とキトサン
とを含むことを特徴とする皮膜形成促進組成物。 - 【請求項5】 酸浸漬した動物の骨を石灰漬けとし,中
和し,加熱抽出し,濃縮して乾燥し,得られたゼラチン
を予め定められた温度範囲内で加熱して生成物を抽出す
ることを特徴とする骨形成促進剤の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18238892A JP3465194B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 骨形成促進剤,その製造方法及びそれを用いた組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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| JPH0624994A true JPH0624994A (ja) | 1994-02-01 |
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| JP18238892A Expired - Fee Related JP3465194B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 骨形成促進剤,その製造方法及びそれを用いた組成物 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3465194B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0754466A2 (en) | 1995-07-20 | 1997-01-22 | Matsumoto Dental College | Osteoinduction substance, method of manufacturing the same, and bone filling material including the same |
| JPH11302183A (ja) * | 1998-04-17 | 1999-11-02 | Fancl Corp | キトサン組成物およびその製造方法 |
| CN1304063C (zh) * | 2004-10-22 | 2007-03-14 | 中国科学院上海硅酸盐研究所 | 一种原位自固化生物活性材料、制备及应用 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP18238892A patent/JP3465194B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| EP0754466A2 (en) | 1995-07-20 | 1997-01-22 | Matsumoto Dental College | Osteoinduction substance, method of manufacturing the same, and bone filling material including the same |
| US5618339A (en) * | 1995-07-20 | 1997-04-08 | Matsumoto Dental College | Osteoinduction substance, method of manufacturing the same, and bone filling material including the same |
| EP0754466A3 (en) * | 1995-07-20 | 2000-05-10 | Matsumoto Dental College | Osteoinduction substance, method of manufacturing the same, and bone filling material including the same |
| JPH11302183A (ja) * | 1998-04-17 | 1999-11-02 | Fancl Corp | キトサン組成物およびその製造方法 |
| CN1304063C (zh) * | 2004-10-22 | 2007-03-14 | 中国科学院上海硅酸盐研究所 | 一种原位自固化生物活性材料、制备及应用 |
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