JPH0625313A - 塩化ビニル系単量体の懸濁重合方法 - Google Patents
塩化ビニル系単量体の懸濁重合方法Info
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- JPH0625313A JPH0625313A JP15023991A JP15023991A JPH0625313A JP H0625313 A JPH0625313 A JP H0625313A JP 15023991 A JP15023991 A JP 15023991A JP 15023991 A JP15023991 A JP 15023991A JP H0625313 A JPH0625313 A JP H0625313A
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- Japan
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- vinyl chloride
- monomer
- polyvinyl acetate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、塩化ビニルの懸濁重合法におい
て、重合体の品質を低下させることなく、重合器の内壁
面にスケールの付着を防止し、しかも、重合の所要時間
を短縮して、生産性を高める方法を提供する。 【構成】 塩化ビニルを主体とする単量体を油溶性重合
開始剤を用いた懸濁重合において、40℃以上の加温さ
れた水を仕込みに用い、懸濁剤として、(A)1%水溶
液の曇点が40℃以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニル、
(B)1%水溶液の曇点が40℃未満の部分ケン化ポリ
酢酸ビニル、の2種を併用し、その重量比(A)/
(B)が0.2〜5であり、しかも(A)+(B)が単
量体100重量部当り0.03〜0.15重量部であ
る。
て、重合体の品質を低下させることなく、重合器の内壁
面にスケールの付着を防止し、しかも、重合の所要時間
を短縮して、生産性を高める方法を提供する。 【構成】 塩化ビニルを主体とする単量体を油溶性重合
開始剤を用いた懸濁重合において、40℃以上の加温さ
れた水を仕込みに用い、懸濁剤として、(A)1%水溶
液の曇点が40℃以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニル、
(B)1%水溶液の曇点が40℃未満の部分ケン化ポリ
酢酸ビニル、の2種を併用し、その重量比(A)/
(B)が0.2〜5であり、しかも(A)+(B)が単
量体100重量部当り0.03〜0.15重量部であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩化ビニル系単量体の懸
濁重合法に関し、さらに詳しくは懸濁剤処方を特定して
あらかじめ加温された水を用い、高品質の塩化ビニル系
重合体を高能率で製造するための塩化ビニル系単量体の
懸濁重合法に関する。
濁重合法に関し、さらに詳しくは懸濁剤処方を特定して
あらかじめ加温された水を用い、高品質の塩化ビニル系
重合体を高能率で製造するための塩化ビニル系単量体の
懸濁重合法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル系単量体をバッチ式で
懸濁重合するに際し、重合器に常温の水、懸濁剤、重合
開始剤、単量体及びその他の添加剤を仕込み、ジャケッ
トに温水を循環させるなどの手段により内容物を所定の
重合温度まで昇温して、重合を実施している。しかし、
特に大型の重合器においては仕込量が多いため、また重
合器の容量に対してジャケットの伝熱面積が相対的に少
ないため、昇温に長時間を要し、これが重合器の稼動率
を阻害する要因の一つになっていた。
懸濁重合するに際し、重合器に常温の水、懸濁剤、重合
開始剤、単量体及びその他の添加剤を仕込み、ジャケッ
トに温水を循環させるなどの手段により内容物を所定の
重合温度まで昇温して、重合を実施している。しかし、
特に大型の重合器においては仕込量が多いため、また重
合器の容量に対してジャケットの伝熱面積が相対的に少
ないため、昇温に長時間を要し、これが重合器の稼動率
を阻害する要因の一つになっていた。
【0003】昇温時間を短縮するための簡便な方法は、
上記の方法において常温の仕込水の代りにあらかじめ加
温された水を用いることである。しかしこの方法は、重
合器壁にスケールが付着し、生成する重合体粒子は粗粒
となり、またフィッシュアイも極めて多いなどの問題が
多い。あらかじめ加温された水を用いる場合のこのよう
な問題点を解決するために種々の方法が提案されている
が、それらは以下に示すようにあらかじめ加温された水
と懸濁剤、単量体、開始剤の4者についての混合方法や
仕込手順に関する技術のみであり、懸濁剤処方による方
法は見出されていない。
上記の方法において常温の仕込水の代りにあらかじめ加
温された水を用いることである。しかしこの方法は、重
合器壁にスケールが付着し、生成する重合体粒子は粗粒
となり、またフィッシュアイも極めて多いなどの問題が
多い。あらかじめ加温された水を用いる場合のこのよう
な問題点を解決するために種々の方法が提案されている
が、それらは以下に示すようにあらかじめ加温された水
と懸濁剤、単量体、開始剤の4者についての混合方法や
仕込手順に関する技術のみであり、懸濁剤処方による方
法は見出されていない。
【0004】特公昭62−39601号、同60−26
488号には、あらかじめ単量体に重合開始剤を溶解し
ておき、その混合物を仕込む方法が示されている。しか
しこの方法では、混合物を調製するためのタンクや混合
器などの設備を必要とし、仕込みのための操作が煩雑に
なるばかりでなく、調製中に重合が開始するのを防止す
るために混合物を低温に保持するか、重合開始剤の単量
体に対する仕込み割合を少なくするか、または分解温度
が高い重合開始剤しか使用できないという制約があっ
た。さらに仕込み中に、その混合物が重合器内で油滴と
して水性媒体中に均一に懸濁して安定する以前に温水と
接触すると同時に急激に重合が開始するためと考えられ
るが、得られた重合体粒子には粗粒分が多く、フィッシ
ュアイが増加するという不都合があった。
488号には、あらかじめ単量体に重合開始剤を溶解し
ておき、その混合物を仕込む方法が示されている。しか
しこの方法では、混合物を調製するためのタンクや混合
器などの設備を必要とし、仕込みのための操作が煩雑に
なるばかりでなく、調製中に重合が開始するのを防止す
るために混合物を低温に保持するか、重合開始剤の単量
体に対する仕込み割合を少なくするか、または分解温度
が高い重合開始剤しか使用できないという制約があっ
た。さらに仕込み中に、その混合物が重合器内で油滴と
して水性媒体中に均一に懸濁して安定する以前に温水と
接触すると同時に急激に重合が開始するためと考えられ
るが、得られた重合体粒子には粗粒分が多く、フィッシ
ュアイが増加するという不都合があった。
【0005】特開昭58−21408号には、重合器に
単量体と重合開始剤を仕込み均一混合した後に加温され
た水を仕込む方法が記載されている。しかしこれにも、
単量体混合物が仕込み中に重合器の内壁面と直接接触
し、そこで重合が開始するためにスケールが著しく多
く、また粒度、フィッシュアイが劣る低品質の重合体粒
子しか得られないという欠点があった。
単量体と重合開始剤を仕込み均一混合した後に加温され
た水を仕込む方法が記載されている。しかしこれにも、
単量体混合物が仕込み中に重合器の内壁面と直接接触
し、そこで重合が開始するためにスケールが著しく多
く、また粒度、フィッシュアイが劣る低品質の重合体粒
子しか得られないという欠点があった。
【0006】一方、特公昭60−26488号には、懸
濁剤を溶解した水(懸濁剤水溶液)を加温する方法が記
載されている。この方法には、加温により懸濁剤の界面
活性能が低下するためか、重合器の内壁面にスケールが
多量に付着し、フィッシュアイが増加するばかりでな
く、得られる重合体粒子は粗粒化し、著しい場合には塊
状に固結して重合器からの排出が困難になるという欠点
があった。
濁剤を溶解した水(懸濁剤水溶液)を加温する方法が記
載されている。この方法には、加温により懸濁剤の界面
活性能が低下するためか、重合器の内壁面にスケールが
多量に付着し、フィッシュアイが増加するばかりでな
く、得られる重合体粒子は粗粒化し、著しい場合には塊
状に固結して重合器からの排出が困難になるという欠点
があった。
【0007】これに対して特公昭58−50603号に
は、粗粒の生成及び重合体粒子のフィッシュアイの増加
を防止する方法として、懸濁剤と重合系に存在させる水
の一部とを冷水の状態で仕込み、次いで単量体を仕込
み、最後に加温された水を仕込む方法が提案されてい
る。しかしこの方法によれば、粗粒の生成及びフィッシ
ュアイの増加を防ぐことができるという効果はあるが、
水及び単量体を順次仕込むために仕込み時間を短縮する
ことができず、その上仕込水も冷水を使用したり温水を
使用したりするので、仕込み作業が煩雑になるという欠
点があった。
は、粗粒の生成及び重合体粒子のフィッシュアイの増加
を防止する方法として、懸濁剤と重合系に存在させる水
の一部とを冷水の状態で仕込み、次いで単量体を仕込
み、最後に加温された水を仕込む方法が提案されてい
る。しかしこの方法によれば、粗粒の生成及びフィッシ
ュアイの増加を防ぐことができるという効果はあるが、
水及び単量体を順次仕込むために仕込み時間を短縮する
ことができず、その上仕込水も冷水を使用したり温水を
使用したりするので、仕込み作業が煩雑になるという欠
点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これら公知のいずれの
方法にも昇温時間を短縮できるという利点はあるが、あ
らかじめ加温された水を用いる場合の欠点である重合器
の壁面にスケールが付着する問題は完全に解決はされ
ず、また得られる重合体粒子は粗粒分が多く、フィッシ
ュアイが増加するなど、品質の低下を招くという欠点も
あった。
方法にも昇温時間を短縮できるという利点はあるが、あ
らかじめ加温された水を用いる場合の欠点である重合器
の壁面にスケールが付着する問題は完全に解決はされ
ず、また得られる重合体粒子は粗粒分が多く、フィッシ
ュアイが増加するなど、品質の低下を招くという欠点も
あった。
【0009】本発明の目的は、重合器の内壁面へのスケ
ールの付着を防止し、重合体粒子の粗粒化及びフィッシ
ュアイの増加を招くことなく昇温時間を短縮することに
より、重合器の稼働率を大巾に向上させることができる
塩化ビニル系単量体の懸濁重合法を提供することにあ
る。
ールの付着を防止し、重合体粒子の粗粒化及びフィッシ
ュアイの増加を招くことなく昇温時間を短縮することに
より、重合器の稼働率を大巾に向上させることができる
塩化ビニル系単量体の懸濁重合法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の温度に
加温された水を用い、特定の曇点を有する2種の部分ケ
ン化ポリ酢酸ビニルを特定量用いて懸濁重合することに
より、その目的を達成し得ることを見出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の温度に
加温された水を用い、特定の曇点を有する2種の部分ケ
ン化ポリ酢酸ビニルを特定量用いて懸濁重合することに
より、その目的を達成し得ることを見出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、塩化ビニルを主体とす
る単量体を油溶性重合開始剤を用いて水性媒体中で懸濁
重合させるに際し、あらかじめ40℃以上に加温された
水を用い、懸濁剤として(A)1%水溶液の曇点が40
℃以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニル、(B)1%水溶液
の曇点が40℃未満の部分ケン化ポリ酢酸ビニル、の2
種を併用し、その重量比(A)/(B)が0.2〜5で
あり、かつ(A)+(B)の量が単量体100重量部当
り0.03〜0.15重量部であることを特徴とする塩
化ビニル系単量体の懸濁重合方法を提供するものであ
る。
る単量体を油溶性重合開始剤を用いて水性媒体中で懸濁
重合させるに際し、あらかじめ40℃以上に加温された
水を用い、懸濁剤として(A)1%水溶液の曇点が40
℃以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニル、(B)1%水溶液
の曇点が40℃未満の部分ケン化ポリ酢酸ビニル、の2
種を併用し、その重量比(A)/(B)が0.2〜5で
あり、かつ(A)+(B)の量が単量体100重量部当
り0.03〜0.15重量部であることを特徴とする塩
化ビニル系単量体の懸濁重合方法を提供するものであ
る。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて用いられる塩化ビニル単量体を主体とする単量体
の内、塩化ビニル以外の単量体としては、例えば酢酸ビ
ニルに代表されるアルキルビニルエステル類、セチルビ
ニルエーテルに代表されるアルキルビニルエーテル類、
エチレン、プロピレン等のα−モノオレフィン類、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル等の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル類、その他塩化ビニリデン、スチ
レンなどが例示されるが、共重合するものであればこれ
らに限定されない。
おいて用いられる塩化ビニル単量体を主体とする単量体
の内、塩化ビニル以外の単量体としては、例えば酢酸ビ
ニルに代表されるアルキルビニルエステル類、セチルビ
ニルエーテルに代表されるアルキルビニルエーテル類、
エチレン、プロピレン等のα−モノオレフィン類、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル等の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル類、その他塩化ビニリデン、スチ
レンなどが例示されるが、共重合するものであればこれ
らに限定されない。
【0013】また、本発明において用いられる油溶性重
合開始剤は、通常の塩化ビニルの懸濁重合において使用
される周知のものである。例えば、ジ−2−エチルヘキ
シルパーオキシジカーボネート、ジエトキシエチルパー
オキシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート
類、α−クミルパーオキシネオデカノエート、t−ブチ
ルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシ
ピバレート、2,4,4−トリメチルペンチル−2−パ
ーオキシネオデカノエート等のパーオキシエステル類、
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド、ラ
ウロイルパーオキシド等のジアシルパーオキシド類、そ
の他アセチルシクロヘキシルスルホフォニルパーオキシ
ド等の有機過酸化物、及びアゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル等のア
ゾ化合物であり、これらを二種以上合せ用いてもよい。
合開始剤は、通常の塩化ビニルの懸濁重合において使用
される周知のものである。例えば、ジ−2−エチルヘキ
シルパーオキシジカーボネート、ジエトキシエチルパー
オキシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート
類、α−クミルパーオキシネオデカノエート、t−ブチ
ルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシ
ピバレート、2,4,4−トリメチルペンチル−2−パ
ーオキシネオデカノエート等のパーオキシエステル類、
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド、ラ
ウロイルパーオキシド等のジアシルパーオキシド類、そ
の他アセチルシクロヘキシルスルホフォニルパーオキシ
ド等の有機過酸化物、及びアゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル等のア
ゾ化合物であり、これらを二種以上合せ用いてもよい。
【0014】本発明で用いられる懸濁剤としては、
(A)1%水溶液の曇点が40℃以上の部分ケン化ポリ
酢酸ビニル、(B)1%水溶液の曇点が40℃未満の部
分ケン化ポリ酢酸ビニル、の2種であり、これらの部分
ケン化ポリ酢酸ビニルの平均重合度は(A)が1000
〜3000、(B)は500〜2000のものが好まし
い。また変性されたもの、例えば特公昭55−1060
3号公報記載の親水性官能基導入型のものであってもよ
い。
(A)1%水溶液の曇点が40℃以上の部分ケン化ポリ
酢酸ビニル、(B)1%水溶液の曇点が40℃未満の部
分ケン化ポリ酢酸ビニル、の2種であり、これらの部分
ケン化ポリ酢酸ビニルの平均重合度は(A)が1000
〜3000、(B)は500〜2000のものが好まし
い。また変性されたもの、例えば特公昭55−1060
3号公報記載の親水性官能基導入型のものであってもよ
い。
【0015】部分ケン化ポリ酢酸ビニルの曇点は、濃度
1重量%の水溶液を20℃から1℃/分の速度で昇温し
て、全光線透過率が20℃における値の90%値となる
温度として求められる。
1重量%の水溶液を20℃から1℃/分の速度で昇温し
て、全光線透過率が20℃における値の90%値となる
温度として求められる。
【0016】懸濁剤である(A)と(B)の重量比
(A)/(B)は0.2〜5であり、この範囲をはずれ
ると重合器の内壁面へのスケールの付着が増加し、得ら
れる重合体粒子が粗粒化し、フィッシュアイが多発す
る。
(A)/(B)は0.2〜5であり、この範囲をはずれ
ると重合器の内壁面へのスケールの付着が増加し、得ら
れる重合体粒子が粗粒化し、フィッシュアイが多発す
る。
【0017】単量体100重量部当りの(A)と(B)
の仕込量の合計は、0.03〜0.15重量部である。
(A)と(B)との合計量が0.03重量部に満たない
と粗粒が発生し、また0.15重量部を越えると微粒子
が多く生成する。(A)と(B)との合計量は好ましく
は0.04〜0.12重量部である。
の仕込量の合計は、0.03〜0.15重量部である。
(A)と(B)との合計量が0.03重量部に満たない
と粗粒が発生し、また0.15重量部を越えると微粒子
が多く生成する。(A)と(B)との合計量は好ましく
は0.04〜0.12重量部である。
【0018】そしてこの懸濁剤(A)と(B)とは特定
重量比で併用すると単なる混合物として挙動するのでは
なく、初期の分散能と分散能の持続性とが調和的、相乗
的に働き、仕込み時及び重合時に液滴及び重合体を均一
に分散し、かつ凝集を防いで安定に重合を行うことがで
きるものと思われる。
重量比で併用すると単なる混合物として挙動するのでは
なく、初期の分散能と分散能の持続性とが調和的、相乗
的に働き、仕込み時及び重合時に液滴及び重合体を均一
に分散し、かつ凝集を防いで安定に重合を行うことがで
きるものと思われる。
【0019】なお、水性媒体を形成するのに用いる水は
あらかじめ40℃以上とするが、これは重合開始までの
昇温時間を短縮させるものであり、その上限は重合反応
系全体の熱容量からみて、系全体が重合開始温度となる
程度であれば充分である。
あらかじめ40℃以上とするが、これは重合開始までの
昇温時間を短縮させるものであり、その上限は重合反応
系全体の熱容量からみて、系全体が重合開始温度となる
程度であれば充分である。
【0020】重合温度は、油溶性重合開始剤の種類に応
じた周知の温度であり、通常30〜80℃程度である。
じた周知の温度であり、通常30〜80℃程度である。
【0021】単量体/水の重量比は通常0.5〜1の範
囲で実施されるが、重合中に水の追加注入を行って重合
に伴う体積収縮による液面低下を補うこともでき、その
方がフィッシュアイの観点から好ましい。
囲で実施されるが、重合中に水の追加注入を行って重合
に伴う体積収縮による液面低下を補うこともでき、その
方がフィッシュアイの観点から好ましい。
【0022】本発明において、水、塩化ビニル系単量
体、懸濁剤、重合開始剤の仕込手順は、塩化ビニル系単
量体の通常の懸濁重合において用いられるいかなる方法
も採用することがでるが、重合器に単量体及びあらかじ
め加温された水の両者の各々の全仕込量の70重量%以
上を同時に仕込むと共に、この単量体の仕込み中に懸濁
剤の全仕込み量の少なくとも20重量%を仕込み、単量
体の仕込み量が全仕込み量の30%に達した時から10
0%に達するまでの間で、かつ重合器内の単量体の水に
対する重量比が1.5以下の時点で重合開始剤の全量を
仕込む方法が、仕込み時間を短縮するために好ましい。
体、懸濁剤、重合開始剤の仕込手順は、塩化ビニル系単
量体の通常の懸濁重合において用いられるいかなる方法
も採用することがでるが、重合器に単量体及びあらかじ
め加温された水の両者の各々の全仕込量の70重量%以
上を同時に仕込むと共に、この単量体の仕込み中に懸濁
剤の全仕込み量の少なくとも20重量%を仕込み、単量
体の仕込み量が全仕込み量の30%に達した時から10
0%に達するまでの間で、かつ重合器内の単量体の水に
対する重量比が1.5以下の時点で重合開始剤の全量を
仕込む方法が、仕込み時間を短縮するために好ましい。
【0023】また所望に応じて、メルカプトアルカノー
ルやチオグリコール酸アルキルエステル等の連鎖移動
剤、高級脂肪酸のグリセリンエステルやソルビタンエス
テル等の非イオン系界面活性剤、PH調整剤、及び抗酸
化剤などの添加剤を使用してもよい。
ルやチオグリコール酸アルキルエステル等の連鎖移動
剤、高級脂肪酸のグリセリンエステルやソルビタンエス
テル等の非イオン系界面活性剤、PH調整剤、及び抗酸
化剤などの添加剤を使用してもよい。
【0024】
【発明の効果】かくして本発明によれば、前記2種の部
分ケン化ポリ酢酸ビニルの特定量を使用することによ
り、仕込手順の如何にかかわらず、あらかじめ40℃以
上に加温された仕込水を用いて重合器の内壁面へのスケ
ールの付着を引き起こすことなく重合を行い、しかも高
品質の塩化ビニル系重合体を高生産性で得るという、従
来技術では達成困難であった課題を解決することができ
る。
分ケン化ポリ酢酸ビニルの特定量を使用することによ
り、仕込手順の如何にかかわらず、あらかじめ40℃以
上に加温された仕込水を用いて重合器の内壁面へのスケ
ールの付着を引き起こすことなく重合を行い、しかも高
品質の塩化ビニル系重合体を高生産性で得るという、従
来技術では達成困難であった課題を解決することができ
る。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例、比較例の中の%は特に断り
のない限り、重量基準である。また、各実施例に示した
塩化ビニル系重合体の物性値は、以下の方法により測定
した。
に説明する。なお、実施例、比較例の中の%は特に断り
のない限り、重量基準である。また、各実施例に示した
塩化ビニル系重合体の物性値は、以下の方法により測定
した。
【0026】(1)平均粒径 JIS基準の金網を使用した篩分析により50%通過径
として示した。
として示した。
【0027】(2)粗粒分 上記(1)の篩分析により、42メッシュの金網に残留
する割合をもって示した。
する割合をもって示した。
【0028】(3)空隙率 カルロエルバ社製の水銀圧入式ポロシメーター(125
0−2型)を使用し、常圧から120kg/cm2 Gまでの
加圧の間に塩化ビニル系重合体粒子1g当り圧入された
水銀の容量で示した。
0−2型)を使用し、常圧から120kg/cm2 Gまでの
加圧の間に塩化ビニル系重合体粒子1g当り圧入された
水銀の容量で示した。
【0029】(4)フィッシュアイ 塩化ビニル系重合体50gに、ポリエステル可塑剤(三
建化工社製、SP−105)25g、ステアリン酸カル
シウム1.5g、及びカーボンブラック0.2gを加え
て混合した後、8インチのロールを用い150℃で7分
間混練して厚さ0.2mmのシートに引出し、そのシート
の表面100cm2 中に観察される透明粒子の数をもって
示した。
建化工社製、SP−105)25g、ステアリン酸カル
シウム1.5g、及びカーボンブラック0.2gを加え
て混合した後、8インチのロールを用い150℃で7分
間混練して厚さ0.2mmのシートに引出し、そのシート
の表面100cm2 中に観察される透明粒子の数をもって
示した。
【0030】(実施例1)脱気した100Lオートクレ
ーブに55℃の脱イオン水45kg、平均重合度が240
0で曇点が50℃の部分ケン化ポリ酢酸ビニル15g、
及び平均重合度が800で曇点が32℃の部分ケン化ポ
リ酢酸ビニル15gを仕込み、ジャケット温度を57℃
に設定し、撹拌条件下に塩化ビニル単量体30kgを仕込
んだ。仕込み終了時の内温は48℃であり、これを約3
分間で51℃に昇温し、ジオクチルパーオキシジカーボ
ネート12gを仕込んで重合を開始した。重合開始時の
オートクレーブ内の圧力より1.5kg/cm2 降下した時
点で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール3
gを添加して重合を停止し、未反応塩化ビニル単量体を
パージし、内容物を取出して脱水乾燥した。重合器内壁
面のスケール付着状態、及び得られた重合体粒子の物性
値を表1に示す。
ーブに55℃の脱イオン水45kg、平均重合度が240
0で曇点が50℃の部分ケン化ポリ酢酸ビニル15g、
及び平均重合度が800で曇点が32℃の部分ケン化ポ
リ酢酸ビニル15gを仕込み、ジャケット温度を57℃
に設定し、撹拌条件下に塩化ビニル単量体30kgを仕込
んだ。仕込み終了時の内温は48℃であり、これを約3
分間で51℃に昇温し、ジオクチルパーオキシジカーボ
ネート12gを仕込んで重合を開始した。重合開始時の
オートクレーブ内の圧力より1.5kg/cm2 降下した時
点で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール3
gを添加して重合を停止し、未反応塩化ビニル単量体を
パージし、内容物を取出して脱水乾燥した。重合器内壁
面のスケール付着状態、及び得られた重合体粒子の物性
値を表1に示す。
【0031】(実施例2〜5、比較例1〜2)部分ケン
化ポリ酢酸ビニルの種類、組合せ、量、及びその他の添
加剤を表1に示した条件のように変えた以外は実施例1
と同一の条件で重合を行い、重合体粒子を得た。重合器
内壁面のスケール付着状態、及び得られた重合体粒子の
物性値を表1に示す。
化ポリ酢酸ビニルの種類、組合せ、量、及びその他の添
加剤を表1に示した条件のように変えた以外は実施例1
と同一の条件で重合を行い、重合体粒子を得た。重合器
内壁面のスケール付着状態、及び得られた重合体粒子の
物性値を表1に示す。
【0032】(比較例3〜5)部分ケン化ポリ酢酸ビニ
ルの種類、組合せ、量を表1に示した条件のように変
え、また20℃の脱イオン水を用いた以外は、実施例1
と同一の条件で仕込みを行った。ジャケットに70℃の
温水を循環させ、重合器の内温を51℃に昇温するのに
35〜38分を要した。実施例1と同一の条件で重合を
行い、重合体粒子を得た。重合器内壁面のスケール付着
状態、及び得られた重合体粒子の物性値を表1に示す。
ルの種類、組合せ、量を表1に示した条件のように変
え、また20℃の脱イオン水を用いた以外は、実施例1
と同一の条件で仕込みを行った。ジャケットに70℃の
温水を循環させ、重合器の内温を51℃に昇温するのに
35〜38分を要した。実施例1と同一の条件で重合を
行い、重合体粒子を得た。重合器内壁面のスケール付着
状態、及び得られた重合体粒子の物性値を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】(実施例6)脱気した100Lオートクレ
ーブに66℃の脱イオン水45kg、曇点が50℃の部分
ケン化ポリ酢酸ビニル20g、曇点が32℃の部分ケン
化ポリ酢酸ビニル10g、及びソルビタンモノステアレ
ート20gを仕込み、ジャケット温度を50℃に設定
し、撹拌条件下に塩化ビニル単量体30kgを仕込み、続
いてジオクチルパーオキシジカーボネート8gを仕込ん
だ。仕込終了時の内温は56℃であった。オートクレー
プの内温を56℃に保持しながら重合反応を行わせ、オ
ートクレーブ内の圧力が1.5kg/cm2 降下した時点で
重合を停止し、未反応塩化ビニル単量体をパージし、内
容物を取出して脱水乾燥した。このようにして得られた
重合体粒子の物性値は平均粒径129μm、粗粒分は
0、空隙率は0.27ml/g、フィッシュアイは7個
で、重合器の内壁面にはスケールの付着はほとんど認め
られなかった。
ーブに66℃の脱イオン水45kg、曇点が50℃の部分
ケン化ポリ酢酸ビニル20g、曇点が32℃の部分ケン
化ポリ酢酸ビニル10g、及びソルビタンモノステアレ
ート20gを仕込み、ジャケット温度を50℃に設定
し、撹拌条件下に塩化ビニル単量体30kgを仕込み、続
いてジオクチルパーオキシジカーボネート8gを仕込ん
だ。仕込終了時の内温は56℃であった。オートクレー
プの内温を56℃に保持しながら重合反応を行わせ、オ
ートクレーブ内の圧力が1.5kg/cm2 降下した時点で
重合を停止し、未反応塩化ビニル単量体をパージし、内
容物を取出して脱水乾燥した。このようにして得られた
重合体粒子の物性値は平均粒径129μm、粗粒分は
0、空隙率は0.27ml/g、フィッシュアイは7個
で、重合器の内壁面にはスケールの付着はほとんど認め
られなかった。
フロントページの続き (72)発明者 大川 正久 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内 (72)発明者 大内 勲 福島県いわき市錦町落合16 呉羽化学工業 株式会社内 (72)発明者 若森 秀樹 福島県いわき市錦町落合16 呉羽化学工業 株式会社内 (72)発明者 大和 多実男 山口県徳山市晴海町1番2号 サン・アロ ー化学株式会社内 (72)発明者 石井 靖道 岡山県倉敷市児島塩生字新浜2767の1 日 本ゼオン株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 塩化ビニルを主体とする単量体を油溶性
重合開始剤を用いて水性媒体中で懸濁重合させるに際
し、あらかじめ40℃以上に加温された水を用い、懸濁
剤として (A)1%水溶液の曇点が40℃以上の部分ケン化ポリ
酢酸ビニル、 (B)1%水溶液の曇点が40℃未満の部分ケン化ポリ
酢酸ビニル、 の2種を併用し、その重量比(A)/(B)が0.2〜
5であり、かつ(A)+(B)の量が単量体100重量
部当り0.03〜0.15重量部であることを特徴とす
る塩化ビニル系単量体の懸濁重合方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15023991A JPH0625313A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 塩化ビニル系単量体の懸濁重合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15023991A JPH0625313A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 塩化ビニル系単量体の懸濁重合方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0625313A true JPH0625313A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=15492606
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15023991A Pending JPH0625313A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 塩化ビニル系単量体の懸濁重合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0625313A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018030040A1 (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社クレハ | 塩化ビニリデン系樹脂フィルム、それを用いたラップフィルム、及び当該樹脂フィルムの製造方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5580411A (en) * | 1978-12-13 | 1980-06-17 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Suspension polymerization of vinyl chloride |
| JPS5641210A (en) * | 1979-09-12 | 1981-04-17 | Shin Etsu Chem Co Ltd | Preparation of vinyl chloride polymer |
| JPS5655402A (en) * | 1979-10-13 | 1981-05-16 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Suspension stabilizer |
| JPS63171628A (ja) * | 1987-01-09 | 1988-07-15 | Kuraray Co Ltd | ビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤 |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP15023991A patent/JPH0625313A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5580411A (en) * | 1978-12-13 | 1980-06-17 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Suspension polymerization of vinyl chloride |
| JPS5641210A (en) * | 1979-09-12 | 1981-04-17 | Shin Etsu Chem Co Ltd | Preparation of vinyl chloride polymer |
| JPS5655402A (en) * | 1979-10-13 | 1981-05-16 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Suspension stabilizer |
| JPS63171628A (ja) * | 1987-01-09 | 1988-07-15 | Kuraray Co Ltd | ビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018030040A1 (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社クレハ | 塩化ビニリデン系樹脂フィルム、それを用いたラップフィルム、及び当該樹脂フィルムの製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970701 |