JPH06254847A - 繊維強化熱可塑性樹脂ペレット及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化熱可塑性樹脂ペレット及びその製造方法

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JPH06254847A
JPH06254847A JP5045032A JP4503293A JPH06254847A JP H06254847 A JPH06254847 A JP H06254847A JP 5045032 A JP5045032 A JP 5045032A JP 4503293 A JP4503293 A JP 4503293A JP H06254847 A JPH06254847 A JP H06254847A
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pellet
thermoplastic resin
length
reinforcing
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JP5045032A
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Yasuo Hirano
康雄 平野
Ryosaku Kadowaki
良策 門脇
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/12Making granules characterised by structure or composition
    • B29B9/14Making granules characterised by structure or composition fibre-reinforced
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/02Making granules by dividing preformed material
    • B29B9/06Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 繊維長が3〜100mm であり且つペレット長よ
りも長い強化長繊維と短い強化短繊維との混合体と、熱
可塑性樹脂の粉末又は/及び繊維とを含む原料を、加熱
溶融した後、押出機に投入し押出して直径:2〜10mmの
ストランドとし、これを長さ5〜25mmに切断してペレッ
ト化する繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法、及
び、繊維長がペレット長よりも長い強化長繊維と短い強
化短繊維とを含む繊維強化熱可塑性樹脂よりなる繊維強
化熱可塑性樹脂ペレット。 【効果】 ペレット長よりも長い強化長繊維を含有して
強化繊維による補強効果が高く、太径でも均一組成を有
し、又、樹脂の熱劣化部がない等の優れた特性を有し、
更に生産性に優れた繊維強化熱可塑性樹脂ペレットが得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化熱可塑性樹脂
ペレット及びその製造方法に関し、詳細には射出成形用
の原料として使用する繊維強化熱可塑性樹脂ペレット及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化熱可塑性樹脂の成形加工法とし
ては、射出成形法が最も一般的な方法である。この射出
成形の原料としては、一般的にはペレット形状のもの即
ち繊維強化熱可塑性樹脂ペレットが使用される。従来、
この繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法として
は、下記〜のような方法が知られている。
【0003】 繊維長:3〜13mmの強化繊維と熱可塑
性樹脂とを押出機、ニーダ等の混練装置にて加熱溶融混
合した後、ペレット化する方法(特公昭44-25911号公
報)。 樹脂を溶剤に溶解又は懸濁させ、その溶液又は懸濁
液に強化繊維(連続長繊維)を連続的に浸漬して樹脂分
を被覆した後、乾燥し、その後切断してペレット化する
方法。 溶融した熱可塑性樹脂中に強化繊維(連続長繊維)
を通過させ、所謂ワイヤコーティングの要領で樹脂被覆
した後、切断してペレット化する方法。 連続長繊維を樹脂粉末の水系ディスパージョン、樹
脂溶液、樹脂のエマルジョン等で予め処理して軽く樹脂
被覆した後、熱可塑性樹脂で押出被覆してストランドを
形成し、その後これを切断してペレット化する方法(特
公昭43-7448 、特公昭60-6764 、特開平4-16309 号公
報)。 溶融樹脂の存在下、ローラやバー、ベルト等によっ
て加圧して強制的に連続長繊維へ熱可塑性樹脂を含浸さ
せ、ストランドを形成した後、これを切断してペレット
化する方法(特開昭59-85715、同60-36136、同63-13203
6 号公報)。 熱可塑性樹脂粉末床中に連続長繊維を通過させた
後、樹脂を溶融し、ストランドとし、その後切断してペ
レット化する方法。(特公昭52-3985 号公報)。 熱可塑性樹脂と強化繊維とからなる繊維強化熱可塑
性樹脂シートを作製した後、所定形状に細断してペレッ
ト化する方法(特開平3-47711 、同3-30916 、特開昭58
-28307号公報)。 繊維長:3〜100mm の強化繊維と熱可塑性樹脂粉末
とを混合した後、この混合体を加熱溶融押出機に投入
し、該押出機の先端部のダイより押出してストランドと
し、その後切断してペレット化する方法(特開昭63-951
1 号公報)。 尚、現在市販されている大部分の繊維強化熱可塑性樹脂
材料は、このの方法で製造されたペレットを用いて射
出成形法により作られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法(前記〜
の方法)においては、下記の如き長所及び問題点があ
る。の方法では、混練装置による加熱溶融混合の際、
強化繊維が樹脂と共に練られるため、強化繊維の破損が
起こり、その繊維長が0.5mm 程度と短くなり、従って強
化繊維の補強効果が減少するという問題点がある。この
補強効果の減少は、射出成形後の成形品の強度が低下
し、不充分となるという問題点に繋がる。の方法で
は、樹脂被覆用の溶液や懸濁液の粘度が一般に低いた
め、強化繊維に充分な量の樹脂を被覆させることが難し
く、強化繊維含有率の高いペレットしか得られないとい
う問題点があり、又、乾燥工程を要するため、ペレット
製造上の経済性及び生産性に問題がある。の方法で
は、ペレットでの強化繊維の長さがペレット長に等しく
て強化繊維による補強効果が大きいことが期待できるは
ずであるが、通常、強化繊維(連続長繊維)として用い
る強化繊維ロービングは直径:5〜20μm のモノフィラ
メントが200 〜5000本束ねられているので、溶融熱可塑
性樹脂中通過による樹脂被覆の際、この束状の強化繊維
の中、内側のフィラメントに樹脂を含浸、付着させるこ
とは難しく、その結果得られたペレットから繊維が脱
落、飛散するという問題点がある。更には、ペレットの
樹脂非付着部即ち強化繊維のみからなる部分が射出成形
の過程で飛散したり、繊維同士が絡み合って毛玉状にな
り、これらにより射出成形品の外観不良や物性のばらつ
きが生じるという問題点もある。及びの方法は上記
の方法の改良方法として知られているが、の方法で
は、前処理(軽く樹脂被覆)した後に残存する溶媒の除
去が必要であり、又、その除去のための乾燥工程で強化
繊維からの樹脂粉末の分離が起こり、従って、ペレット
製造上の作業性及び経済性に問題がある。一方、の方
法では、加圧含浸に際し、強化繊維フィラメント一本一
本にまで高粘度の溶融樹脂を含浸させるには非常に高い
圧力が必要であるので、強化繊維の損傷が起こることが
多く、又、連続長繊維が切断される場合もあり、含浸後
ストランドとして引取る引取装置として特殊なものを必
要とする等の問題がある。の方法では、強化繊維含有
率の高いペレットを製造する場合、強化繊維フィラメン
トへの熱可塑性樹脂の付着が不十分になり易く、そのた
めペレットの組成即ち構成材料分布が不均一になり易
く、の方法と同様の問題点がある。
【0005】以上の〜の方法では、次のような欠点
もある。即ち、強化繊維の長さがペレット長にほぼ等し
いペレットしか得られず、従って、強化繊維による補強
効果を高めるために繊維長を長くするには、ペレット長
自体を長くする必要がある。ところが、ペレット長が13
mm以上になると、射出成形の際に成形機へのペレットの
安定供給がし難くなる他、長い繊維が多くなるために材
料流動性が低下し、その結果成形品の外観も悪くなり、
一方、これを避けるため、射出成形機で充分に練ると、
強化繊維が著しく破損して所期の補強効果が得られず、
従って、繊維長:13mmの強化繊維による補強効果が限界
である。更には、強化繊維と樹脂とを分散混合する方式
ではなく、強化繊維束に樹脂を含浸させるプロセスであ
るので、均一組成を有する太径のペレットを製造し難
い。
【0006】このような欠点を解消するには、ペレット
中にペレット長よりも長い強化繊維を含有させること、
又、プロセスとしては強化繊維と樹脂とを分散混合する
方式にすることが考えられ、かかるペレットの製造方法
として、の方法がある。ところが、の方法では、
繊維強化熱可塑性樹脂シートの細断の際、切り屑が発生
するため、材料損失があり、又、作業環境が悪く、従っ
て、経済性及び作業性の面で問題がある。
【0007】一方、の方法では、加熱溶融押出機での
混合体中の樹脂の加熱溶融の際、その加熱は押出機のバ
レルからだけの加熱、即ちバレル内混合体の外側からだ
けの加熱であるため、混合体内部の樹脂を加熱溶融し難
く、その内部樹脂まで溶融するにはバレル径を小さくす
る必要があって生産性低下を招く。更に、上記加熱方式
に起因し、バレル内混合体にはバレル径方向に温度差が
あり、内部樹脂を充分な溶融状態にするにはバレルの温
度を高めに設定する必要があり、それにより樹脂の熱劣
化、特にバレル近傍の樹脂の熱劣化が促進されるという
問題点もある。
【0008】本発明はこの様な事情に着目してなされた
ものであって、その目的は、前記従来技術の有する問題
点を解消し、ペレット長よりも長い強化繊維を含有して
強化繊維による補強効果が高く、又、太径でも均一組成
を有し得る繊維強化熱可塑性樹脂ペレット及びその製造
方法を提供しようとするものである。即ち、前記従来の
の方法を改良し、混合体の不均一加熱に起因する生産
性の低下及び樹脂の熱劣化を招くことなく製造し得る繊
維強化熱可塑性樹脂ペレット及びその製造方法を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂ペレット及び
その製造方法は次のような構成としている。即ち、請求
項1記載の製造方法は、繊維長が3〜100mm であり且つ
ペレット長よりも長い強化長繊維とそれよりも短い強化
短繊維との混合体と、直径:1mm以下の熱可塑性樹脂粉
末又は/及び繊維長:3〜25mmの熱可塑性樹脂繊維とを
含む原料を、加熱して樹脂成分を溶融状態にした後、押
出機に投入し、そのダイより押出して直径:2〜10mmの
ストランドとし、これを長さ5〜25mmに切断してペレッ
ト化することを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂ペレッ
トの製造方法である。
【0010】請求項2記載の製造方法は、前記原料が無
機フィラーを含んでいる請求項1記載の繊維強化熱可塑
性樹脂ペレットの製造方法である。請求項3記載の製造
方法は、前記原料の加熱を高温窒素ガスにより行う請求
項1又は2記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造
方法である。請求項4記載の製造方法は、前記押出機と
してラム式の押出機を用いる請求項1、2又は3記載の
繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方法である。
【0011】請求項5記載のペレットは、繊維長がペレ
ット長よりも長い強化長繊維と短い強化短繊維とを含む
繊維強化熱可塑性樹脂よりなることを特徴とする繊維強
化熱可塑性樹脂ペレットである。
【0012】請求項6記載のペレットは、前記繊維強化
熱可塑性樹脂中の強化繊維が絡み合っている請求項5記
載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレットである。請求項7記
載のペレットは、ペレット径が2〜10mmである請求項5
又は6記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレットである。請
求項8記載のペレットは、無機フィラーを含んでいる請
求項5、6又は7記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット
である。
【0013】
【作用】本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの
製造方法は、前記の如く、繊維長が3〜100mm であり且
つペレット長よりも長い強化長繊維とそれよりも短い強
化短繊維との混合体(以降長短強化繊維LSという)と、
直径:1mm以下の熱可塑性樹脂粉末又は/及び繊維長:
3〜25mmの熱可塑性樹脂繊維(以降樹脂成分Rという)
とを含む原料を、加熱して樹脂成分を溶融状態にした
後、押出機に投入し、そのダイより押出して直径:2〜
10mmのストランドとし、これを長さ5〜25mmに切断して
ペレット化するようにしている。ここで、ペレット長と
は、上記切断後に得ようとするペレットの長さ、即ち射
出成形用原料として得ようとするペレットの長さのこと
である。
【0014】このように長短強化繊維LSと樹脂成分Rと
を含む原料(混合体)を一旦加熱して樹脂成分を溶融状
態にした後、押出機に投入して押出すようにすると、こ
の加熱は押出機バレルからの加熱ではなく、押出機への
投入前での加熱であるから、この加熱の際は原料(混合
体)を充分に均一加熱し得、前記従来のの方法におけ
る如き混合体不均一加熱の問題を避け得る。従って、従
来のの方法を改良し、混合体不均一加熱に起因する生
産性の低下及び樹脂の熱劣化を防止できる。
【0015】又、このように、強化繊維束に樹脂を含浸
させる方式ではなく、押出機への投入前に原料を混合
し、加熱して樹脂成分を溶融する方式であるので、この
加熱溶融後のものは組成均一であり、押出し後のストラ
ンドの組成も均一になり易い。従って、太径のペレット
でも均一組成を有するものが得られる。
【0016】更に、前記原料(混合体)はペレット長よ
りも長い強化長繊維を含有し、又、後述の如く強化繊維
同士が絡み合うので、該原料の加熱溶融、押出し、スト
ランドの切断後、得られるペレットにおいても繊維同士
が絡み合っており、そのため該ペレットはそのペレット
長よりも長い強化長繊維を含有することになり、従っ
て、強化繊維による補強効果が高いものとなる。ここ
で、ペレット径が大きいほど、図1(ペレット内強化長
繊維複数本の中の1本についての配置状態を模式的に示
す図)に例示する如く、強化長繊維の配置、配向の自由
度が大きくなるので、ペレット長より長い強化長繊維を
より多く含有し得ることになる。尚、ペレット径は押出
機のダイを変えることにより容易に変更できる。
【0017】このとき、原料中の樹脂成分Rが熱可塑性
樹脂繊維であり、長短強化繊維LSの強化長繊維が炭素繊
維、金属繊維等の如く電気伝導性を有するものである場
合、これら繊維同士の絡み合いが生じ、それにより構成
材料の分離が防げると共に、組成均質なペレットが得ら
れる(特願平3-267297号)。又、長短強化繊維LSの強化
長繊維がガラス繊維や樹脂繊維の場合、これらは帯電す
るので、樹脂成分Rが熱可塑性樹脂粉末のときでも、帯
電による静電気引力によって絡み合った強化長繊維と樹
脂粉末が結びつき、そのため構成材料の分離が防げると
共に組成均質なペレットが得られる。ここで、この樹脂
粉末に代え、樹脂成分Rとして熱可塑性樹脂繊維を用い
てもよく、繊維同士の絡み合いが生じる。尚、樹脂成分
Rとして樹脂粉末を用いた場合、かかる繊維同士の絡み
合いが生じないとき、又、絡み合いが不充分のとき、原
料を塊状等の混合体にすることにより構成材料の分離が
防げる。
【0018】更に、ペレット長よりも短い強化短繊維を
も含有しているので、これにより、射出成形の際のペレ
ットの可塑化状態での流動性が向上し、そのため射出成
形機のスクリュでの混練の程度を小さくしても、充分な
射出成形性が確保され、良好な外観の成形品が得られ
る。故に、かかる混練の程度を小さくできるため、共存
する強化長繊維の混練による切断、破損が生じ難く、従
って、射出成形品も繊維長の長い強化長繊維を含み、強
化長繊維による補強効果が高いものとなる。即ち、一般
に強化繊維の繊維長が長いほど繊維強化熱可塑性樹脂の
流動性が低下することが知られており、強化繊維として
強化長繊維だけを含む場合には流動性が不充分となる
が、本発明では強化短繊維を共存させることにより流動
性を向上させ、一方強化長繊維含有により材料強度等の
機械的性質を向上させ得るのである。
【0019】上記本発明に係る製造方法での数値限定理
由を以下説明する。強化繊維(長繊維及び短繊維)の繊
維長を3〜100mm としているのは、3mm未満にすると、
強化繊維による補強効果が小さく、材料(ペレット、射
出成形品)強度が不充分となり、一方100mm 超にする
と、強化繊維の分散性が悪く、組成不均一となり、材料
特性の劣化部が生じるからである。
【0020】樹脂成分Rに関し、熱可塑性樹脂粉末の直
径:1mm以下としているのは、1mm超にすると、径:5
〜20μm の強化繊維との分散性が悪くなると共に、樹脂
の溶融に要する時間が長くなるからである。熱可塑性樹
脂繊維の繊維長:3〜25mmとしているのは、3mm未満で
は絡み合いの効果が小さくなり、一方25mm超では絡み合
いが複雑になり過ぎるため、材料が均質にならない(一
旦絡み合ったものがほぐれないので、均質にならないで
絡み合ってしまう)からである。
【0021】ストランドの直径:2〜10mmとしているの
は、2mm未満ではストランドの生産性の低下によるペレ
ットの生産性の低下が著しくなる他、強化長繊維の配置
及び配向の自由度が小さいため、ペレット長より長い強
化長繊維を含有し難く、材料強度が不充分となり、一方
10mm超ではペレット径が太すぎ、射出成形に支障を生じ
るからである。
【0022】上記ストランドの切断長さ即ちペレット長
を5〜25mmとしているのは、5mm未満にすると、切断個
所が多く、切り屑による材料損失が多くなり、経済性が
損なわれると共に、補強効果が小さくなって射出成形品
の強度が不充分になり、一方25mm超にすると、射出成形
機への投入の際、ホッパーでブリッジを起こして供給し
難くなり、更に、強化長繊維を成形品中に均一に分散さ
せるためには、射出成形機のスクリュでの混練の程度を
大きくする必要があり、それにより切断、破損が生じ、
強化長繊維による補強効果が損なわれる他、射出成形に
種々支障を来すようになるからである。
【0023】前記原料が無機フィラーを含んでいること
が望ましい。この無機フィラーの共存により、射出成形
の際、強化繊維の表面への浮き出し及び成形後の樹脂の
ひけが抑制され、確実に良好な外観の成形品が得られる
ようになる。ここで、無機フィラーとしては、炭酸カル
シウム、タルク、カオリン、カーボンブラック、マイカ
等が使用できる。
【0024】前記原料の加熱を高温窒素ガスにより行う
ことが望ましい。樹脂劣化や変色を生じることなく、樹
脂成分を加熱溶融し得るからである。又、加熱溶融後の
原料を大気(外気)に接触させずに押出機に移すことに
より、その際の樹脂劣化を抑制し得、そのためには押出
機として、例えば、加熱した材料を大気に接触させるこ
となく、押出機に移し、押出すことができるもの(特願
平4-171794号)を用いればよい。
【0025】前記押出機としてラム式の押出機を用いる
ことが望ましい。ペレット製造段階での強化繊維の破損
はストランドの切断時(ペレット化時)にのみ起こり、
それ以外では起こらないため、確実にペレット長よりも
長い強化長繊維を含有させて強化繊維による補強効果が
高いものとし得るからである。
【0026】前記樹脂成分Rの熱可塑性樹脂に関して、
その種類は特に限定されるものではなく、例えばポリア
ミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェ
ニレンスルファイド、ポリカーボネート、ABS 、ポリス
チレン、ポリアセタール等を使用できる。更に、これら
に着色剤、熱安定剤、可塑剤、滑剤、離型剤、難燃剤等
を添加できる。
【0027】前記強化繊維(長繊維及び短繊維)に関
し、その種類は特に限定されるものではなく、例えばガ
ラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミックス繊維、有
機繊維の1種又は2種以上を使用できる。
【0028】次に、本発明に係る繊維強化熱可塑性樹脂
ペレットは、前述の如く、繊維長がペレット長よりも長
い強化長繊維と短い強化短繊維とを含む繊維強化熱可塑
性樹脂よりなる。かかるペレットは前記本発明に係る製
造方法等により得られる。従って、強化繊維による補強
効果が高く、均一組成を有し、又、樹脂の熱劣化部がな
い等の優れた特性を有し、更に高生産性下で得られる等
の利点がある。
【0029】上記繊維強化熱可塑性樹脂中の強化繊維が
絡み合っているものは、確実にペレット長よりも長い強
化長繊維を含有して強化繊維による補強効果が高い。
又、ペレット径を2〜10mmにするとよく、その理由は前
述のストランド径:2〜10mmの場合と同様である。尚、
従来の通常の方法(溶融法)では樹脂の粘度が高くなる
ため無機フィラーを添加することは困難であるが、本発
明によればペレット中に無機フィラーを含む繊維強化熱
可塑性樹脂ペレットも得られる。
【0030】
【実施例】
(実施例1)長短強化繊維LSの強化長繊維として、Eガ
ラス繊維のチョップで直径13μm,620tex, 長さ25mmのガ
ラス繊維を用い、強化短繊維として長さ3mmのガラス繊
維を用い、樹脂成分Rの熱可塑性樹脂粉末として平均粒
径 300μm のポリプロピレン樹脂(熱可塑性樹脂の一
種)パウダーを用い、通気性を有する塊状原料を得た。
即ち、圧縮空気にてガラス繊維を開繊させると同時に上
記各素材を混合し、空隙率50%の塊状原料を得た。
【0031】次に、上記塊状原料を 200〜 220℃の窒素
ガスにより加熱して樹脂成分を溶融状態にした後、70mm
φのラム式押出機に投入し、そのダイより押出して直径
5mmのストランドとした。しかる後、これを長さ6mmに
切断してペレットを得た。そして、これらペレットにつ
いてガラス繊維の含有率、繊維長や分散状態等を分析
し、又、射出成形して平板(3×50×100mm)とし、その
物性評価試験を行った。
【0032】(比較例)直径13μm, 2200tex(Eガラ
ス)のガラス繊維ロービング4本を、溶融状態のポリプ
ロピレン樹脂中に通過して、この樹脂をガラス繊維に含
浸させた後、長さ6mmに切断し、実施例1と同寸法(5
φ×6mm)のペレット(比較例1)を得た。又、同様の
方法により5φ×10mmのペレット(比較例2)を得た。
そして、これらペレットについてガラス繊維分散状態等
を分析し、又、実施例1と同様に射出成形し、成形品の
評価試験を行った。
【0033】(評価試験結果)評価試験結果を表1に示
す。ガラス繊維含有率は実施例1、比較例とも同等であ
る。しかし、ペレット中のガラス繊維の長さは次の如く
各々異なる(表1には示していない)。即ち、本発明の
実施例1に係るペレット中のガラス繊維の約30%は繊維
長:7mm以上であって、ペレット長:6mmよりも長く、
一方、比較例1に係るものはペレット長:6mmよりも短
く(殆どはペレット長:6mmに等しい)、又、比較例2
に係るものはペレット長:10mmよりも短い(殆どはペレ
ット長:10mmに等しい)。そのため、実施例1に係るペ
レットは、比較例1に係るペレットに比し、ペレット長
同等であるのにアイゾット衝撃値が優れ、又、比較例2
に係るものに比し、ペレット長が短いにもかかわらず、
アイゾット衝撃値が同等もしくはそれ以上である。
【0034】一方、組成均一性(ガラス繊維の分散性)
は、従来法ではペレット径4mm超の場合に不良化し易
く、その傾向が比較例2に認められるが、本発明の実施
例1に係るものではペレット径が5mmと太くても良好で
ある。これは、本発明によればペレット径4mm超の場合
でも組成均一なものが得られることを示す一例である。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明は以上のような構成を有し作用を
なすものであり、前記従来技術の有する問題点を解消
し、ペレット長よりも長い強化繊維を含有して強化繊維
による補強効果が高く、又、太径でも均一組成を有し得
る繊維強化熱可塑性樹脂ペレットが得られる。即ち、前
記従来のの方法での問題点を解消し、該の方法に比
して強化繊維による補強効果が高く、太径でも均一組成
を有し、又、樹脂の熱劣化部がない等の優れた特性を有
し、更に高生産性下で製造可能等の利点を有する繊維強
化熱可塑性樹脂ペレットが得られるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペレット長より長い強化長繊維を含有する繊維
強化熱可塑性樹脂ペレットの例を3例(例1、2及び
3)について模式的に示す図であって、ペレットが太い
ほど強化長繊維の配置及び配向の自由度が高くなること
を説明する図である。
【符号の説明】
1--繊維強化熱可塑性樹脂ペレット、2--強化長繊維。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維長が3〜100mm であり且つペレット
    長よりも長い強化長繊維とそれよりも短い強化短繊維と
    の混合体と、直径:1mm以下の熱可塑性樹脂粉末又は/
    及び繊維長:3〜25mmの熱可塑性樹脂繊維とを含む原料
    を、加熱して樹脂成分を溶融状態にした後、押出機に投
    入し、そのダイより押出して直径:2〜10mmのストラン
    ドとし、これを長さ5〜25mmに切断してペレット化する
    ことを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記原料が無機フィラーを含んでいる請
    求項1記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記原料の加熱を高温窒素ガスにより行
    う請求項1又は2記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記押出機としてラム式の押出機を用い
    る請求項1、2又は3記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレ
    ットの製造方法。
  5. 【請求項5】 繊維長がペレット長よりも長い強化長繊
    維と短い強化短繊維とを含む繊維強化熱可塑性樹脂より
    なることを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂ペレット。
  6. 【請求項6】 前記繊維強化熱可塑性樹脂中の強化繊維
    が絡み合っている請求項5記載の繊維強化熱可塑性樹脂
    ペレット。
  7. 【請求項7】 ペレット径が2〜10mmである請求項5又
    は6記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット。
  8. 【請求項8】 ペレット中に無機フィラーを含んでいる
    請求項5、6又は7記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレッ
    ト。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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