JPH0625494A - 加工性を改善した塩素含有樹脂組成物 - Google Patents

加工性を改善した塩素含有樹脂組成物

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JPH0625494A
JPH0625494A JP6760892A JP6760892A JPH0625494A JP H0625494 A JPH0625494 A JP H0625494A JP 6760892 A JP6760892 A JP 6760892A JP 6760892 A JP6760892 A JP 6760892A JP H0625494 A JPH0625494 A JP H0625494A
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acid
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JP6760892A
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English (en)
Inventor
Kazuki Katsuyama
和樹 勝山
Atsushi Kagiyama
淳 鍵山
Katsuhiko Kishino
克彦 岸野
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Westlake Akishima Co Ltd
Original Assignee
Akishima Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、低毒性または無毒性の金属塩化合
物まはたアルキルスズ化合物と加工助剤とを組合わせ
て、加工性を改善した熱安定性の塩素含有樹脂組成物を
得ようとするものである。 【構成】塩素含有樹脂に、(a)カルボン酸またはアル
キルフェノールの金属塩化合物およびアルキルスズ化合
物から選ばれた少なくとも一種以上と、(b)α,ω−
ジヒドロキシ炭化水素およびポリビニルアルキルエーテ
ルの一種以上とを組合わせ含有してなることを特徴とす

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低毒性または無毒性
の金属塩化合物まはたアルキルスズ化合物と加工助剤と
を組合わせた、加工性を改善した塩素含有樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】塩素含有樹脂組成物は、各種の優れた性
質を有する一方で、これを熱成形加工すると、脱塩化水
素を伴う分解を起して成形品を着色劣化させる問題点を
有する。この着色劣化を防止する目的で有機酸金属塩化
合物、いわゆる金属石けんを主体とする安定剤を添加す
る方法が、従来より一般に採用されている。
【0003】この安定剤成分としては、例えばバリウム
−亜鉛またはカルシウム−亜鉛などの金属石けんに、非
金属系安定化助剤である有機亜リン酸エステル、ヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤、エポキシ化合物、さらに
はβ−ジケトン化合物を組合わせたものが知られてい
る。これらの安定剤成分を含有した塩素含有樹脂組成物
は、熱劣化による着色の防止に、一応の技術レベルに到
達しているものといえる。
【0004】しかしながら近年、押出加工、カレンダー
加工または粉体加工などの熱成形加工は、より高温、高
速化が求められている。こうした厳しい加工条件下で
は、成形機の押出機或いはロ−ル表面などに、樹脂その
他の配合物が粘着したり、プレート・アウト現象が顕著
に発生したりして、成形フィルムまたはシート表面が凹
凸状となったり、皮しぼ(サメ肌状)などを生じる問題
点が指摘されていた。
【0005】従来、こうした問題の解決策としては、高
級脂肪酸およびこの金属塩、エステルワックス類、脂肪
酸アミドなどの加工助剤を滑剤として添加する方法を採
用しているが、必ずしも十分な効果は得られていない。
さらに、耐揮発性、耐油性、耐寒性、電気絶縁性、非移
行性などを付与するために、ポリエステル系可塑剤を配
合した樹脂組成物に、前記の滑剤を添加しても、その作
用効果をほとんど有しないものである。
【0006】こうした問題点を改善するものとして、特
開昭51−107345号では滑剤としてエポキシ化ポ
リブタジエンを、特開昭54−68851号、同、54
−74845号ではアクリル酸エステル−アルキルスズ
などの変性オリゴマ−の使用を提案している。
【0007】また、特公昭和52−778号、同52−
22854号、同52−36895号、同52−447
80号、同53−11292号、同54−32653
号、同54−42381号、同61−377号は、アク
リル酸アルキルエステルを主単量体とした変性オリゴマ
ーを滑剤として用る方法を提案している。
【0008】さらに、特公昭62−16979号では、
マレイン酸変性低分子量ポリオレフィンも提案している
が、厳しい熱成形加工条件下では、その滑性効果は必ず
しも十分ではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、塩素含有
樹脂と、低毒性または無毒性の有機酸金属塩化合物また
はアルキルスズ化合物から選ばれた少なくとも一種以上
と、特殊な加工助剤とを組合わせ含有することによって
加工性を改善し、これを高温、高速で熱成形加工したと
きでも、成形機の内部、金型あるいはロール表面などに
樹脂が粘着したり、プレート・アウト発生による成型機
の汚れなどを改善しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、塩素含有樹
脂に、(a)カルボン酸またはアルキルフェノールの金
属塩化合物およびアルキルスズ化合物から選ばれた少な
くとも一種以上と、(b)α,ω−ジヒドロキシ炭化水
素およびポリビニルアルキルエーテルの一種以上とを組
合わせ含有してなることを特徴とする加工性を改善した
塩素含有樹脂組成物(請求項1)、カルボン酸またはア
ルキルフェノールの金属塩化合物の金属が、バリウム−
亜鉛またはカルシウム−亜鉛の組合わせである請求項1
記載の加工性を改善した塩素含有樹脂組成物(請求項
2)、カルボン酸またはアルキルフェノールの金属塩化
合物が、バリウムまたはカルシウムの過塩基性カルボキ
シレートカーボネート錯体または過塩基性アルキルフェ
ノレートカーボネート錯体と、亜鉛カルボキシレートと
の組合わせである請求項1または2記載の加工性を改善
した塩素含有樹脂組成物(請求項3)、アルキルスズ化
合物が、ジ−n−オクチルスズビス(イソオクチルチオ
グリコール酸エステル)塩である請求項1記載の加工性
を改善した塩素含有樹脂組成物(請求項4)、α,ω−
ジヒドロキシ炭化水素が、ポリオレフィングリコールま
たは水添ポリブタジエングリコールである請求項1記載
の加工性を改善した塩素含有樹脂組成物(請求項5)お
よびポリビニルアルキルエーテルが、ポリビニルエチル
エーテルである請求項1記載の加工性を改善した塩素含
有樹脂組成物(請求項6)である。次に、この発明を更
に説明する。
【0011】請求項1の発明は、カルボン酸、アルキル
フェノールの金属塩化合物およびアルキルスズ化合物の
中の少なくとも一種以上と、α,ω−ジヒドロキシ炭化
水素およびポリビニルアルキルエーテルの一種以上とを
組み合わせ含有してなる塩素含有樹脂組成物である
【0012】ここで用いる金属塩化合物における金属と
しては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、バリウムまたは亜鉛で、通常、2種以上の組み合
わせ、例えばバリウム−亜鉛、カルシウム−亜鉛であ
る。これらの金属と結合する有機残基としては、カルボ
ン酸またはアルキルフェノールである。
【0013】カルボン酸としては、炭素数2〜22の飽
和または不飽和脂肪族のカルボン酸、炭素数7〜16の
環式または複素環式カルボン酸、炭素数2〜10のヒド
ロキシ酸、アルコキシ酸もしくはオキソ酸であり、例え
ばオクタン酸、2−エチルヘキソイン酸、デカン酸、イ
ソデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキ
システアリン酸、ベヘン酸、炭素数15〜16のトリア
ルキル酢酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リシノール酸、アジピン酸、セバシン酸、安息香
酸、トルイル酸、キシリル酸、p−t−ブチル安息香
酸、ナフトエ酸、フタル酸、ニコチン酸、酒石酸、くえ
ん酸、サリチル酸、またはこれらの混合カルボン酸であ
る。
【0014】また、アルキルフェノールとしては、例え
ばp−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフェノ
ール、ノニルフェノール、ジノニルフェノール、デシル
フェノール、ドデジルフェノールである。
【0015】これらのカルボン酸の金属塩化合物および
アルキルフェノールの金属塩化合物は、中性塩であって
もよく、さらに金属が当量以上に結合した塩基性塩また
は過塩基性塩であってもよい。この塩基性塩、過塩基性
塩、すなわちアルカリ土類金属のカルボキシレートカー
ボネート錯体またはアルキルフェノールカーボネート錯
体は、米国特許第4,159,973号および同第4,
665,117号などに開示されている。
【0016】この発明で用いるアルキルスズ化合物は、
例えば、モノメチルスズトリス(イソオクチルチオグリ
コール酸エステル)塩、ジメチルスズビス(イソオクチ
ルチオグリコール酸エステル)塩、ジブチルスズジラウ
リン酸塩、ジブチルスズマレイン酸塩ポリマー、ジブチ
ルスズビス[マレイン酸モノアルキル(C2 〜C18)エ
ステル]塩、ジブチルスズビス(イソオクチルチオグリ
コール酸エステル)塩、ジブチルスズジカルボン酸(C
12〜C18)塩、ジ−n−オクチルスズマレイン酸塩ポリ
マー、ジ−n−オクチルスズビス[マレイン酸モノアル
キル(C2 −C18)エステル]塩、ジ−n−オクチルス
ズビス(イソオクチルチオグリコール酸エステル)塩、
モノ−n−オクチルスズトリス(n−アルキル(C8
16)チオグリコール酸エステル)塩、ジ−n−オクチ
ルスズチオプロピオン酸塩などである。
【0017】これらカルボン酸の金属塩化合物、アルキ
ルフェノールの金属塩化合物またはアルキルスズ化合物
の添加量は、塩素含有樹脂100重量部に対し、0.1
〜10重量部、好ましくは0.3〜5重量部である。
【0018】請求項1の発明における成分(b)の、
α,ω−ジヒドロキシ炭化水素は、例えばオレフィン、
ブタジエンを重合して末端をヒドロキシ化し、そして、
二重結合を水添することにより得られるポリオレフィン
グリコール、水添ポリブタジエングリコールであり、数
平均分子量は500〜4000、好ましくは1000〜
3000のα,ω−ジヒドロキシ炭化水素である。
【0019】また、成分(b)のポリビニルアルキルエ
ーテルは、例えばポリビニルメチルエーテル、k値45
〜55(テトラヒドロフラン中1%の溶液にて測定、以
下同じ)、ポリビニルエチルエーテル、k値10〜15
およびk値55〜65、ポリビニルイソブチルエーテ
ル、k値50〜60である。
【0020】このα,ω−ジヒドロキシ炭化水素および
/またはポリビニルアルキルエーテル化合物は、塩素含
有樹脂、100重量部に対し0.01〜10重量部、好
ましくは0.05〜3重量部添加される。
【0021】請求項2〜6の発明は、請求項1の発明の
構成要素をさらに特定したものである。すなわち、請求
項2は、金属塩化合物の金属を、バリウム−亜鉛または
カルシウム−亜鉛の組み合わせに特定したものである。
【0022】請求項3は、金属塩化合物の金属をバリウ
ムまたはカルシウムに、またこれと結合する有機残基を
過塩基性カルボキシレートカーボネート錯体または過塩
基性アルキルフェノレートカーボネート錯体に特定した
ものである。
【0023】請求項4は、アルキルスズ化合物を、無毒
性のジ−n−オクチルスズビス(イソオクチルチオグリ
コール酸エステル)塩に特定したものである。請求項5
は、成分(b)成分のα,ω−ジヒドロキシ炭化水素化
合物を、ポリオレフィングリコールまたは水添ポリブタ
ジエングリコールに特定したもの、請求項6は、同じく
成分(b)のポリビニルアルキルエーテルを、ポリビニ
ルエチルエーテルに特定したものである。
【0024】本発明は、上記の成分(a)および(b)
を含む以外に、各種の安定化助剤、その他の添加剤を併
用することができる。安定化助剤は、例えば非金属系の
有機亜リン酸エステル化合物、ヒンダードフェノール系
または含イオウアルカン酸アルキルエステルなどの酸化
防止剤、エポキシ化合物、β−ジケトン化合物、多価ア
ルコールおよびこのエステル化合物、紫外線吸収剤など
の光安定剤である。
【0025】また、無機塩、無機金属塩化合物および金
属塩−グリコール類との錯塩などの化合物も挙げること
ができ、これらの化合物は、その目的に応じて適宜に用
いることができる。
【0026】有機亜リン酸エステルとしては、トリアル
キルホスファイト、トリアリールホスファイト、アルキ
ルアリールホスファイト、ビスフェノ−ル−A−ホスフ
ァイト、多価アルコールホスファイト、エステル残基の
有機基の一つ以上が水素原子によって置換されたアシッ
ドホスファイトなどによって代表される。
【0027】このホスファイトの化合物は、例えばトリ
フェニルホスファイト、トリイソオクチルホスファイ
ト、トリイソデシルホスファイト、トリイソトリデシル
ホスファイト、トリイソデシルチオホスファイト、トリ
ベンジルホスファイト、トリノニルフェニルホスファイ
ト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、ジフェニル
イソデシルホスファイト、ジフェニルトリデシルホスフ
ァイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファ
イト、テトラフェニルジプロピレングリコールジホスフ
ァイト、ポリ(ジプロピレングリコール)フェニルホス
ファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、ジステ
アリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリ−
2,4−ジ−t−ブチルフェニルホスファイト、2,4
−ジ−t−ブチルフェニルジイソデシルホスファイト、
トリブトキシエチルホスファイト、4,4´−イソプロ
ピリデンジフェニルアルキル(C12−C15)ジホスファ
イト、4,4´−イソプロピリデンジシクロヘキシルア
ルキル(C12−C15)ジホスファイト、ペプタキス(ジ
プロピレングリコール)トリホスファイトなどである。
【0028】また、上記の亜リン酸エステル中の有機残
基の一つ以上が水素原子によって置換されたアシッドホ
スファイトも有効であり、例えばジフェニルアシッドホ
スッファイト、モノフェニルアシッドホスファイト、ジ
イソオクチルアシッドホスファイト、モノイソオクチル
アシッドホスファイト、ジトリデシルアシッドホスファ
イト、ジベンジルアシッドホスファイト、ジノニルフェ
ニルアシッドホスファイトなどである。
【0029】酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル類、例えばアルキル化フェノール、アルキル化フェノ
ールエステル、アルキレンまたは、アルキリデンビスフ
ェノール、ポリアルキル化フェノールエステルであり、
これらは、例えばブチル化ヒドロキシトルエン、4−ヒ
ドロキシメチル−2,6−ジ−t−ブチルフェノール、
4,4´−ジヒドロキシ−2,2´−ジフェニルプロパ
ン、2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−6−t
−ブチルフェノール)、4,4´−チオビス(6−t−
ブチル−3−メチルフェノール)、テトラキス(メチレ
ン−3−(3´,5´−ジ−t−ブチル−4´−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート)メタンである。そし
て、含イオウアルカン酸アルキルエステルとしては、例
えばジラウリルチオジプロピオン酸エステル、ジステア
リルチオジプロピオン酸エステルなどである。
【0030】エポキシ化合物としては、エポキシ化不飽
和油脂、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル、エポキシシ
クロヘキサン誘導体またはエピクロロヒドリン誘導体で
あり、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化ヒマシ油、
エポキシ化アマニ油、エポキシ化サフラワー油、エポキ
シ化アマニ油脂肪酸ブチル、エポキシステアリン酸のブ
チル、イソオクチル、2−エチルヘキシルなどのアルキ
ルエステル、3−(2−キセノキシ)−1,2−エポキ
シプロパン、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エ
チルヘキシル、エポキシポリブタジエン、ビスフェノー
ル−A−ジグリシジルエーテルなどである。
【0031】初期着色防止剤として有用なβ−ジケトン
化合物は、例えばデヒドロ酢酸、シクロヘキサン−1,
3−ジオン、2−アセチルシクロペンタノン、2−ベン
ゾイルシクロペンタノン、2−アセチルシクロヘキサノ
ン、2−ベンゾイルシクロヘキサノン、アセチルステア
ロイルメタン、ベンゾイルアセトン、パルミトイルベン
ゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、ジベン
ゾイルメタン、トリベンゾイルメタン、4−メトキシベ
ンゾイル−ベンゾイルメタン、ビス(4−メトキシベン
ゾイルメタン)、4−クロロベンゾイル−ベンゾイルメ
タン、ベンゾイルトリフルオロアセトン、パルミトイル
テトラロン、ステアロイルテトラロン、ベンゾイルテト
ラロンなどである。
【0032】これらのβ−ジケトン化合物は、特定の金
属と結合した錯塩であってもよく、この錯塩を形成する
金属としては、ナトリウム、カルシウム、バリウムまた
は亜鉛が好ましい。
【0033】その他の安定化助剤としては、多価アルコ
ール、例えばモノおよびジペンタエリスリトール、マン
ニトール、ソルビトールであり、この多価アルコールと
カルボン酸、アミノ酸またはロジンとのエステル化合
物、例えばステアリン酸ペンタエリストール、アジピン
酸ペンタエリスリトール、ピロリドンカルボン酸ジペン
タエリスリトール、グルタミン酸ジペンタエリスリトー
ル、ウッドロジンペンタエリスリトール、無水マレイン
酸変性ウッドロジンペンタエリスリトール、ウッドロジ
ングリセロールエステルである。
【0034】また、含窒素化合物であるβ−アミノクロ
トン酸と1,3または1,4−ブタンジオール、1,2
−ジプロピレングリコール、チオジエチレングリコー
ル、ラウリルアルコールなどとのエステル化合物、そし
てトリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、トリ
ス(メルカプトエチル)イソシアヌレートなどのイソシ
アヌレート化合物である。
【0035】紫外線吸収剤などの光安定剤として用いら
れる化合物は、ベンゾトリアゾール系またはヒンダード
アミン系のよって代表され、例えば2(5−メチル−2
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2(3,
5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2(3,5−ジ−t−アミ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールなど
であり、そしてコハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキ
シエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1,1,
3,3,−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−
トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ}]、N,N´−ビス(3−アミノプロピル)エ
チレンジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N(1,
2,2,6,6−ペンタメチレン−4−ピペリジル)ア
ミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物な
どである。
【0036】また、無機塩または無機金属塩化合物とし
ては、例えば金属がナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、亜鉛、アルミニウムまたは
スズであり、これらの金属の酸化物、水酸化物、ケイ酸
塩、ホウ酸塩、硫酸塩、亜リン酸塩、リン酸塩、塩基性
炭酸塩、塩基性リン酸塩である。そして、これらの化合
物は複塩であっても、また無水和物でも結晶水を有する
水和物であってもよく、さらには混合物などの形態をと
っていてもよい。
【0037】これらの化合物の代表的なものとして、例
えば酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸
化ケイ素、酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸
化アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸カリウム−アルミニウム(マイカ)、ホウ酸
ナトリウム、ホウ酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、
硫酸アルミニウム−カリウム12水和物、硫酸アルミニ
ウム−ナトリウム12水和物、ピロリン酸ナトリウム、
リン酸マグネシウム、オルトリン酸カルシウム、オルト
リン酸亜鉛、合成ハイドロタルサイト、ナトリウム置換
A型ゼオライト、置換A型ゼオライトなどである。
【0038】また、有機りん酸エステリル化合物、たと
えば、ノニルフェニルポリオキシエチレン(5〜55)
りん酸、トリデシルポリオキシエチレン(4〜10)り
ん酸などは加工助剤として用いられる。さらに、有機リ
ン酸エステルの金属付加物、例えば、モノージ混合オク
チルホスフェートのマグネシウム、カルシウム、バリウ
ムまたは亜鉛塩、モノ−ジ混合イソトリデシルホスフェ
−トのマグネシウム、カルシウム、バリウムまたは亜鉛
塩などは熱安定化助剤としてそれぞれ有用である。
【0039】無機金属塩−グリコール類との錯化合物も
有用な助剤である。この化合物としては、過塩素酸のナ
トリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのいず
れか一種と、エチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルのいずれか一種とを略1:1重量
比で反応した過塩素酸金属−グリコール類からなる錯化
合物である。これらの錯化合物は特公昭62−1622
0号および特公昭63−463号で開示されている。
【0040】本発明における塩素含有樹脂としては、例
えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポ
リプロピレン、塩化ビニルと次にあげるモノマー、例え
ば酢酸ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレ
ン、3−メチルブテン、イソプレン、アクリル酸エステ
ル、メタアクリル酸エステル、マレイン酸エステル、ブ
タジエン、ウレタンそしてアクリロニトリルとの共重合
体、さらにポリ塩化ビニルとポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、プロピレン−エ
チレン共重合体、ポリブタジエン、ポリウレタン、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエンスチレン共重合体、アクリル酸エステル−
ブタジエン−スチレン共重合体、メタアクリル酸エステ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体とのブレンド品であ
る。
【0041】本発明の塩素含有樹脂組成物は、成形品の
用途に応じて可塑剤、例えばフタル酸ジアルキルエステ
ル、アジピン酸ジアルキルエステル、セバシン酸ジアル
キルエステル、アジピン酸などの脂肪族二塩基酸とグリ
コールエーテルとのエステル、そしてエポキシ化合物な
どとの併用による添加量の増減により、硬質から軟質ま
での広範囲にわたる成形品を得ることができる。また、
必要に応じて充てん剤、顔料、帯電防止剤、防曇剤、防
ばい剤、架橋剤、防燃剤その他の配合剤を適宜併用する
ことができる。これらの塩素含有樹脂組成物は、硬質を
はじめ、軟質のフィルム、シート、レザーホースまたは
電線用などに加工される。
【0042】特に、耐揮発性、耐熱老化性、耐油性、耐
寒性、耐移行性、耐汚染性または電気絶縁性などの要求
に応え、加工時において剥離滑性およびプレ−ト・アウ
トが極めて劣るところのポリエステル可塑剤の配合組成
物に対しては、特に加工性を改善するものである。次に
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によって何ら
限定されるものではない。
【0043】
【実施例】 実施例1〜7、比較例1〜4
【0044】本発明で用いる成分(a)〜(b)を以下
の配合で組合わせ塩素含有樹脂組成物とした。この組成
物について、試験1.2を行い熱安定性、滑性およびプ
レート・アウトなどの加工性を調べた。 配合 ポリ塩化ビニル(重合度800) 100 重量部 アジピン酸系ポリエステル(分子量2300) 30 〃 バリウムオレート 0.5 〃 過塩基性バリウムノニルフェノレートカーボネート錯体 0.8 〃 亜鉛ラウレート 0.3 〃 亜鉛−p−t−ブチルベンゾエート 0.3 〃 ジフェニルイソオクチルホスファイト 0.8 〃 ジベンゾイルメタン 0.1 〃 成分(b)(表1および表2) 0.3 〃 試験1.ローリング試験(混練試験)
【0045】大気中で上記配合組成物を混練し、一定時
間毎にシートの一片を採取し、シートの着色度合、滑性
およびプレート・アウトなどの加工性をみた。また、長
時間の混練によりシートが劣化し、ロール上に粘着し始
めるまでの時間も調べた。これらの結果を表1および表
2に示した。なお、ロ−ルは次の条件に設定した。 ロール: 電気誘導加熱式の可変速ロール 155mmφ×380mm ロール表面温度 185℃ 回転数 前ロール22r.p.m.,
後ロール20r.p.m. ロールニップおよびシート厚 0.3mm 試験2.
【0046】試験1のローリング試験で混練時間5分目
に採取したシートの一部を用い試験片とした。これを金
型上に2枚重ね、プレス成型機に入れ、185℃、50
kg/cm2 、3分プレス成形した。このプレス成形で得た
シートの透明性を調べた。
【0047】次に、このプレスシートを水の中に入れ、
これを沸騰させたのち取出し、速やかに冷却水中に浸漬
し24時間放置し、ブルーム・ブリード性を調べた。こ
れらの結果を表2に示した。 試験3.
【0048】試験2と同じように、試験1の混練時間5
分目に採取したシートの一部を用い試験片とした。この
シートの片面にバーコーダーを用い印刷インク(注−
1)を均一に塗布した。印刷したシートを70℃、湿度
90%に設定した密閉式恒温恒湿槽中に15日間放置し
た後に取り出した。このシートの印刷面をセロテープを
用い印刷インクの剥離性を調べた。この結果を表2に示
した。 注−1、特殊色料工業社製、白インク、商品名ハイコー
プS,K140 なお、前記の試験結果は、表1〜2中で、以下の基準で
表示した。 (イ)ローリング試験の着色度合は、次の10〜1の段
階で評価した。 10:無着色、9:極微黄色、8:微黄色、7:淡黄
色、6:黄色、5:淡黄かっ色、4:黄かっ色、3:か
っ色、2:黒かっ色、1:黒色 (ロ)滑性、プレート・アウト性、透明性、ブルーブ・
ブリード性および印刷性は、次の6〜1の段階で評価し
た。 6:非常に良い、5:良い、4:少し良い、3:普通、
2:少し悪い、1:悪い
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】 実施例8〜13および比較例5〜8
【0051】本発明の成分(a)〜(b)を組み合わせ
添加した硬質塩素含有樹脂組成物にを得、これについて
熱安定性、滑性およびプレート・アウトなどの加工性を
調べた。なお、配合の数値は実施例1と同じように重量
部を示す。 配合 A配合 B配合 ポリ塩化ビニル(重合度800) 100 100 MBS(注−2) 5 5 アジピン酸素ポリエステル(分子量2600) 5 − フタル酸ジ−2−エチルヘキシル − 3 エポキシ化大豆油 − 2 ポリエチレンワックス 0.3 − ステアリン酸モノグリセライド 0.3 − ジ−n−オクチルスズビス(イソオクチルチオグ リコール酸エステル)塩 1.0 −
【0052】 カルシウムステアレート − 0.3 バリウムステアレート − 0.5 バリウムノニルフェノレート − 0.5 亜鉛ステアレート − 0.2 亜鉛デカネート − 0.2 4,4´−イソプロピリデンジフェニルアルキル(C12〜C15
【0053】 ジホスファイト − 0.8 ブチル化ヒドロキシトルエン − 0.1 ステアロイルベンゾイルメタン − 0.2 成分(b)(表3) 0.3 0.3 注−2、MBS三菱レイヨン社製品、商品名、メタルブレンC−202
【0054】この配合組成物を用いてローリング試験を
行った。試験方法は、実施例1と同じ方法で行った。ま
た、A配合はロール表面温度を200℃とし、B配合は
ロール表面温度190℃としローリング試験を行い、着
色度合、粘着までの時間、加工性などを調べた。この結
果を表3に示した。なお、着色度合の評価は、実施例1
〜7の10〜1の段階評価で、また加工性の評価も、同
様に6〜1の段階の評価をそれぞれ用いた。
【0055】
【表3】
【0056】
【発明の効果】本発明の塩素含有樹脂組成物は、厳しい
条件下で製造されても、加工時の熱安定性はもとより、
混練時において適度の溶融滑性を有しているため該樹脂
組成物の粘着性の改善や、プレート・アウトなどの加工
性も大きく改善されるようになった。また、加工後の成
形品は透明性、ブルーム・ブリード性および印刷性など
に優れ、高い商品価値のものとするとすることが出来
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/28 LCK 7107−4J 29/10 LGZ 6904−4J

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素含有樹脂に、(a)カルボン酸また
    はアルキルフェノールの金属塩化合物およびアルキルス
    ズ化合物から選ばれた少なくとも一種以上と、(b)
    α,ω−ジヒドロキシ炭化水素およびポリビニルアルキ
    ルエーテルの一種以上とを組合わせ含有してなることを
    特徴とする加工性を改善した塩素含有樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 カルボン酸またはアルキルフェノールの
    金属塩化合物の金属が、バリウム−亜鉛またはカルシウ
    ム−亜鉛の組合わせである請求項1記載の加工性を改善
    した塩素含有樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 カルボン酸またはアルキルフェノールの
    金属塩化合物が、バリウムまたはカルシウムの過塩基性
    カルボキシレートカーボネート錯体または過塩基性アル
    キルフェノレートカーボネート錯体と、亜鉛カルボキシ
    レートとの組合わせである請求項1または2記載の加工
    性を改善した塩素含有樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アルキルスズ化合物が、ジ−n−オクチ
    ルスズビス(イソオクチルチオグリコール酸エステル)
    塩である請求項1記載の加工性を改善した塩素含有樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 α,ω−ジヒドロキシ炭化水素が、ポリ
    オレフィングリコールまたは水添ポリブタジエングリコ
    ールである請求項1記載の加工性を改善した塩素含有樹
    脂組成物。
  6. 【請求項6】 ポリビニルアルキルエーテルが、ポリビ
    ニルエチルエーテルである請求項1記載の加工性を改善
    した塩素含有樹脂組成物。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56159242A (en) * 1980-05-15 1981-12-08 Mitsui Toatsu Chem Inc Vinyl chloride polymer composition with high volume resistivity
JPS63286451A (ja) * 1987-05-06 1988-11-24 イー・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニー 騒音防止および振動吸収組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56159242A (en) * 1980-05-15 1981-12-08 Mitsui Toatsu Chem Inc Vinyl chloride polymer composition with high volume resistivity
JPS63286451A (ja) * 1987-05-06 1988-11-24 イー・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニー 騒音防止および振動吸収組成物

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