JPH0625527A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH0625527A
JPH0625527A JP18233692A JP18233692A JPH0625527A JP H0625527 A JPH0625527 A JP H0625527A JP 18233692 A JP18233692 A JP 18233692A JP 18233692 A JP18233692 A JP 18233692A JP H0625527 A JPH0625527 A JP H0625527A
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JP
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integer
ether
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polyaminophenylene
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JP18233692A
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English (en)
Inventor
Michiharu Kihira
道治 紀平
Toru Tsukahara
徹 塚原
Hiromi Nishimura
寛美 西村
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の成分(A)及び(B)を含有する熱可
塑性樹脂組成物。 (A):一般式(I) 【化9】 (式中、mは1〜4、nは0〜3の整数で、m+n≦
4。Jは{(R3 )(R4 )N}a −R1 −SR2 −を
表し、ここに、aは1〜6の整数、R1 は特定の脂肪族
又は芳香族多価炭化水素基、R2 はアルキレン基、R3
及びR4 は各々水素原子、アルキル基又はアリール基、
Kはハロゲン原子、アルキル基又はフェニル基)で示さ
れる構造単位及び一般式(II) 【化10】 (式中、Qは各々水素原子、ハロゲン原子又は脂肪族若
しくは芳香族基)で示される構造単位からなるポリアミ
ノフェニレンエーテル (B):ポリアミド樹脂 【効果】 両成分樹脂間の相溶性が著しく良好で、優れ
た分散形態を示し、組成物は優れた機械的強度及び成形
品表面外観を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリフェニレンエーテ
ル(以下「PPE」という)の特徴である耐熱性、機械
的強度及び寸法精度、並びにポリアミド樹脂の特徴であ
る成形加工性及び耐有機溶剤性を兼ね備えた高性能な熱
可塑性樹脂組成物に関する。本熱可塑性樹脂組成物から
得られる成形品は、イグニッションコイル、歯車、イグ
ニッションマニホールド、スイッチ封止材等の自動車部
品、電気部品、機械部品等として有用である。
【0002】
【従来の技術】フェニレン環に非置換又は置換基を有す
るPPE、特に、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレンエーテル)は耐熱性及び機械的強度が優れ、い
わゆるエンジニアリングプラスチックとして有用であ
る。しかし、溶融粘度が高いので射出成形等による成形
加工が困難であるという望ましくない性質を有すること
はよく知られている。また同樹脂の耐衝撃強度及び耐有
機溶剤性も耐熱エンジニアリングプラスチックとして、
この樹脂を単独で用いるには不十分である。単独の材料
で、所望の諸性質を十分に満たすことができない場合の
試みの一つとして、他の材料と混合することにより、不
十分な性質を互いに相補う方法がとられる。例えば、P
PEと相溶性がよく、成形加工性の良好なポリスチレン
を配合してPPEの成形加工性を改良した材料は、広く
実用に供されている(特公昭43−17812号公
報)。しかし、この場合、両成分とも耐有機溶剤性は良
好でなく、結果として混合組成物より得られる成形体も
耐有機溶剤性が十分でない。
【0003】一方、ポリアミド樹脂は、成形加工性、耐
有機溶剤性、耐熱性等が優れた代表的なエンジニアリン
グプラスチックの一つとして広く使用されている。しか
しながら、この樹脂は寸法安定性、吸湿性、高荷重下で
の耐熱変形性、耐衝撃性などの性質が劣るという欠点を
有するため、その用途は制限されている。このため、P
PEとポリアミド樹脂の良好な性質を併せ持ち、各々の
樹脂の持つ望ましくない点を相補う組成物が得られれ
ば、利用範囲の広い優れた樹脂材料の提供が可能とな
り、その工業的意義は非常に大きい。
【0004】そこで両者の長所を損なわずに欠点を相補
った成形材料を提供する目的で、例えば、両樹脂を単純
に溶融混合した組成物が米国特許第3379792号、
同第4338421号各明細書、特公昭45−997
号、同59−41663号各公報に開示されている。し
かしながら、このような単純なブレンド系では、PPE
とポリアミド樹脂とは、本質的に相溶性に乏しいため、
この二相は、均一、かつ微細な分散形態となり難く、射
出成形などの成形加工時にせん断応力を受けたとき、層
状剥離(デラミネーション)を生じやすく、得られた成
形品の二相界面が欠陥部となり、機械的強度及び耐衝撃
性が優れた組成物は得られない。
【0005】上記の問題を解決するために考えられる一
般的方法の一つは、2成分相互の親和性を改良するため
に、各々の樹脂を、互いに反応する官能基で変性し、高
温で溶融反応させることにより、化学結合を介したブロ
ック又はグラフト共重合体を得る方法である。化学的に
不活性なPPEをポリアミド樹脂と反応する官能基で変
性できれば、高温で溶融反応させることにより、PPE
とポリアミド樹脂からなるブロック又はグラフト共重合
体生成物が得られる。
【0006】しかしながら、これまでにアミノ基で変性
されたPPEとポリアミド樹脂との配合については全く
なされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、PPEとポ
リアミド樹脂との相溶性を改良して、微細分散構造を有
し、機械的強度、耐熱性、寸法精度、成形加工性及び耐
有機溶剤性が優れた熱可塑性樹脂組成物を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、新規な樹脂で
あるポリアミノフェニレンエーテルとポリアミド樹脂を
配合した樹脂組成物は、上記目的を達成できることを見
出し、本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、下記の成分(A)及
び(B)を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成
物である。
【0010】(A):一般式(I)
【化3】
【0011】(式中、mは1〜4の整数、nは0〜3の
整数で、m+n≦4を満足する。Jは{(R3 )(R
4 )N}a −R1 −SR2 −を表し、ここに、aは1〜
6の整数を表す。R1 は非置換若しくはハロゲン置換の
酸素原子で中断されていてもよい炭素数1〜20の脂肪
族多価炭化水素基又は芳香族多価炭化水素基を表し、R
2はアルキレン基を表し、R3 及びR4 は各々水素原
子、炭素数1〜20のアルキル基又はアリール基を表
す。mが2以上のときは、Jは各々異なっていてもよ
い。
【0012】Kはハロゲン原子、第一級若しくは第二級
アルキル基又はフェニル基を表し、nが2以上のとき
は、Kは各々異なっていてもよい)で示される構造単位
及び一般式(II)
【化4】
【0013】(式中、Qは各々水素原子、ハロゲン原
子、第一級若しくは第二級アルキル基、アルケニル基、
芳香族基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基、アミノ
アルキル基又はハロ炭化水素オキシ基を表す)
【0014】で示される構造単位からなる共重合体で、
数平均重合度が25〜500のポリアミノフェニレンエ
ーテル
【0015】(B):ポリアミド樹脂
【0016】本発明のポリアミノフェニレンエーテル
(A)と、ポリアミド樹脂(B)を含む組成物は、両樹
脂間の相溶性が著しく改良され、PPEの特徴とポリア
ミド樹脂との特徴を兼ね備えた優れた機械的特性、成形
加工性、寸法精度、耐有機溶剤性を有する、成形材料と
して極めて有効なものである。以下本発明の熱可塑性樹
脂組成物の構成について詳細に説明する。
【0017】<ポリアミノフェニレンエーテル(A)>
本発明で使用するポリアミノフェニレンエーテル(A)
は、アミノ基が導入された新規なPPEである。ポリア
ミノフェニレンエーテル(A)は以下の方法で製造する
ことができる。
【0018】(a)共重合 一般式(III )
【化5】 (式中、m、n、J及びKは前述と同意義を表す)で示
されるアミノ基を有するフェノール誘導体の1種ないし
2種以上を0.01〜99.99モル%と、
【0019】一般式(IV)
【化6】 (式中、Qは前述と同意義を表す)で示されるフェノー
ル誘導体の1種ないし2種以上の99.99〜0.01
モル%とを共重合させる。
【0020】式(III )に示すアミノ基を有するフェノ
ール誘導体の好ましい具体例としては、2−[3−(2
−アミノエチルチオ)プロピル]−6−メチルフェノー
ル、2−[3−(2−アミノエチルチオ)プロピル]−
6−エチルフェノール、2−[2−(2−アミノエチル
チオ)プロピル]−6−メチルフェノールなどが挙げら
れる。また式(IV)で示されるフェノール誘導体の好ま
しい具体例としては、2,6−ジメチルフェノール、2
−メチル−6−エチルフェノール、2,6−ジプロピル
フェノール、2,3,6−トリメチルフェノール、2,
6−ベンジルフェノール、2−クロロフェノール、2−
アリル−6−メチルフェノール、2,6−ジフェニルフ
ェノール、2,6−ジエチルフェノールなど、又はそれ
らの混合物が挙げられる。
【0021】ポリアミノフェニレンエーテルの共重合法
は、通常のPPEの酸化重合と同様に行うことができ、
例えば米国特許第3422062号、同第330687
4号、同第3306875号、同第3365422号及
び同第3639656号、同第3642699号各明細
書に記載されている。酸化重合に用いられる触媒は、特
に制限はなく、公知の触媒のいずれも用いることができ
る。例えば、銅、マンガン、コバルト等の重金属化合物
の少くとも1種を通常は種々の他の物質との組合せで含
むもの等である。
【0022】成分(A)のポリアミノフェニレンエーテ
ルは、ランダム共重合体でも、ブロック共重合体であっ
てもよい。数平均重合度は25〜500である。25未
満では組成物の機械的特性が良好でなく、500を超え
ると、溶融粘度の増加による成形加工性の低下など取扱
いが容易でない。
【0023】中でも好ましいものは、2−[3−(2−
アミノエチルチオ)プロピル]−6−メチルフェノール
0.05〜50モル%、好ましくは0.5〜40モル%
と、2,6−ジメチルフェノール99.95〜50モル
%、好ましくは99.5〜60モル%の共重合体であ
る。分子量は数平均分子量で3,000〜50,000
が好ましく、更には、5,000〜30,000が好ま
しい。このポリマーは、式(V)の構造単位数xと式
(VI)の構造単位数yとからなりx及びyは次式を満た
す。 0.05≦100x/(x+y)≦50
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】(b)側鎖にオレフィン系置換基を有する
PPEへのアミノ基を有するチオール化合物の付加
【0027】本発明のポリアミノフェニレンエーテル
(A)の他の製造方法として、側鎖にオレフィン系置換
基を有するPPEに、アミノ基を有するチオール化合物
又はその塩を反応させて製造することができる。アミノ
基を有するチオール化合物の塩としては、例えば塩酸
塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、パラトルエンスルホン酸塩
又は酢酸塩等が挙げられる。2−アミノエタンチオー
ル、特にその塩酸塩若しくはパラトルエンスルホン酸塩
が好ましい。反応はラジカル開始剤の存在下や紫外線照
射下で反応させることが好ましい。また、反応後はアル
カリ化合物で中和することで製造することができる。
【0028】また、オレフィン系置換基としては、例え
ばアリル、3−メチル−2−ブテニル又はゲラニル基等
が挙げられ、またラジカル開始剤としては、例えばジベ
ンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート等の有機過酸化物;アゾビスイソブチロニト
リル、アゾビスイソバレロニトリル等のアゾ化合物等が
挙げられる。この反応はベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クロルベンゼン、トリクロルベンゼン又はN−メチ
ルピロリドン等の溶媒中で実施することができるが、押
出機、バンバリミキサー、ニーダー又はラボプラストミ
ル(ブラベンダー)等を用いた溶融混練によっても実施
することができる。
【0029】<ポリアミド樹脂(B)>本発明において
用いるポリアミド樹脂(B)は、ポリマー主鎖に−CO
NH−結合を有し、加熱溶融できるものである。その代
表的なものとしては、ナイロン−4、ナイロン−6、ナ
イロン−6,6、ナイロン−4,6、ナイロン−12、
ナイロン−6,10等が挙げられ、その他、公知の芳香
族ジアミン、芳香族ジカルボン酸等のモノマー成分を含
む低結晶性若しくは非晶性のポリアミド又は透明ナイロ
ン等あるいはこれらの混合物も用いることができる。本
発明に用いられる好ましいポリアミド樹脂(B)は、ナ
イロン−6、ナイロン−6,6又は非晶性ポリアミドで
ある。本発明で使用するポリアミド樹脂(B)は、相対
粘度が2.0〜8.0(25℃、98%濃硫酸中で測
定、JIS K6810試験法準拠)のものが好まし
い。
【0030】<熱可塑性樹脂組成物> (1)配合比 本発明の熱可塑性樹脂組成物において、成分(A)及び
(B)の配合割合は、成形品の要求性能によって決定さ
れる。成形加工性、機械的強度、耐溶剤性、寸法精度、
高温剛性等の性質は、各構成成分の特徴とその配合比で
調節できる場合が多いが、例えば剛性と衝撃強度のよう
に発現機構の相反する性質は、両立させるのが困難な場
合が多い。実用上の目的のためには、通常、成形性、機
械的強度、高温剛性等の諸性質の調和を適切にするとい
う観点から行われる。したがって、本発明におけるポリ
アミノフェニレンエーテル(A)とポリアミド樹脂
(B)の組成比は、いかなる場合であっても良好に混和
するが、PPEが主成分の場合は、成形加工性、外観が
改良され、ポリアミド樹脂が主成分である場合は、ポリ
アミド樹脂の耐熱変形性、吸湿性、寸法精度が改良され
る。
【0031】これらの両成分の特徴が調和して得られ
る、ポリアミノフェニンエーテル(A)と、ポリアミド
樹脂(B)の配合割合は、重量比で90対10〜10対
90、好ましくは、70対30〜30対70の範囲であ
る。本発明に用いる成分(A)はポリアミノフェニレン
エーテル単独であってもよいし、ポリアミノフェニレン
エーテルと未変性PPEとの混合物であってもよい。ポ
リアミノフェニレンエーテルと未変性PPEとの混合割
合は、任意に設定可能である。通常、ポリアミノフェニ
レンエーテルと未変性PPEとの混合割合は100対0
〜20対80重量%の範囲が好ましい。ポリアミノフェ
ニレンエーテルの混合割合が20重量%より少ないと相
溶性の効果が少なくなり好ましくない。
【0032】(2)付加的成分 本発明による熱可塑性樹脂組成物には、他の付加的成分
を配合することができる。例えば、酸化防止剤、耐候性
改良剤、造核剤、難燃剤、スリップ剤、可塑剤、スチレ
ン系樹脂、流動性改良剤、離型剤、顔料、分散剤等を樹
脂組成物中に20重量%以下の割合で配合できる。ま
た、有機・無機充填剤、例えばガラス繊維、マイカ、タ
ルク、ワラストナイト、チタン酸カリウム、炭酸カルシ
ウム、シリカ等を50重量%以下、及び着色剤の分散剤
を5重量%以下含有させることもできる。更に、耐衝撃
性改良の目的で各種エラストマーを5〜25重量%の割
合で添加することができる。かかるエラストマーとして
は、例えばスチレン−ブタジエンブロック又はランダム
共重合体若しくはその水素化物又はエチレン−プロピレ
ン−(ジエン)共重合体等が利用できる。それらは構成
成分との親和性の不足を改良すべく酸変性、ヒドロキシ
変性、エポキシ変性等周知の方法により変性して用いる
ことができる。
【0033】(3)熱可塑性樹脂組成物の製造方法 本発明の熱可塑性樹脂組成物を得るための混合方法は、
熱可塑性樹脂組成物について、一般的に実用化されてい
る方法を採用することができる。例えば、粉状、粒状、
繊維状の各成分を、必要であれば付加的成分の項に記載
の配合物とともに、ヘンシェルミキサー等の攪拌機で均
一混合した後、単軸又は多軸押出機、あるいはプラスト
ミル混練機(ブラベンダー)等で溶融混練する方法が代
表的である。また各成分を一括して混合せず、設計され
た配合比にしたがって遂次混合することにより最終組成
物を得ることができる。この方法は、混和性の制御、特
定成分の混練履歴を調整して、樹脂の劣化や変質を制御
する必要が生じた場合に有効である。更に構成成分の全
て又は一部を溶液状態で混合することも同様の目的のた
めに有効な方法である。
【0034】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に制約されるも
のではない。部は特にことわらない限り重量部を示す。
【0035】 参考例1;ポリアミノフェニレンエーテル(1)の製造 (1)2−[3−(2−アミノエチルチオ)プロピル]
−6−メチルフェノールの合成 窒素ガス雰囲気下で、エタノール2360部に2−アリ
ル−6−メチルフェノール496部と2−アミノエタン
チオール塩酸塩456部とを溶かした。還流温度にて
2.9%の2,2’−アゾビスイソブチロニトリルのエ
タノール溶液2430部を滴下し、10時間反応させ
た。エタノールをエバポレータにて除去した後、ジエチ
ルエーテルにて洗浄した。塩酸塩を水酸化ナトリウム水
溶液で中和した後、ジエチルエーテルで抽出し、目的の
2−[3−(2−アミノエチルチオ)プロピル]−6−
メチルフェノールを得た。このモノマーの理論生成量に
対する生成収率は84%であった。
【0036】 (2)ポリアミノフェニレンエーテルの製造 前記(1)で得たフェノール誘導体192部、2,6−
ジメチルフェノール900部及び水酸化ナトリウム20
部を、キシレン2890部及びメタノール766部に溶
かした。次にジエタノールアミン40部、ジブチルアミ
ン12.6部及びメタノール316部に溶かした塩化マ
ンガン四水和物0.96部をこの順に加えた。重合反応
は2段に分け、前段は温度を40℃に保ち、酸素ガスを
0.8リットル/分の割合で導入して反応させ固体が析
出するまでとした。後段は温度を30℃に保ち、酸素ガ
スを流量0.8リットル/分及び8リットル/分の割合
で導入し、ポリマーの析出が止るところまでとした。ポ
リマーをメタノールで沈殿・洗浄して触媒を失活させた
後、目的のポリアミノフェニレンエーテルを得た。ポリ
マーの生成収率は95%であった。このポリマーのアミ
ノ基の含量を元素分折、核磁気共鳴分折により測定した
結果、ポリマーの繰返し単位数を基準として1.4モル
%であった。更にこのポリマーの分子量をゲルパーミェ
ーションクロマトグラフィーで測定したところ、ポリス
チレン換算の数平均分子量は約10,200(数平均重
合度:85)であった。これにより得られたポリアミノ
フェニレンエーテルをポリアミノフェニレンエーテル
(1)とする。
【0037】実施例1〜6及び比較例1〜3 参考例で得られたポリアミノフェニレンエーテル
(1)、ポリアミド樹脂(BASF社製ナイロン−6、
商品名ウルトラミッドKR4411)及び未変性PPE
(日本ポリエーテル社製、クロロホルム中30℃で測定
した固有粘度0.3dl/g)を使用して、内容積60mlの
東洋精機社製のプラストミルにて、表1に示す組成で、
250℃、回転数180rpm の条件にて、5分間溶融混
練した。得られたそれぞれの熱可塑性樹脂組成物を28
0℃の条件でプレス成形し、厚み2mmのシートを作成し
た。このシートより各種試験片を切り出し、下記の方法
によって物性評価した。
【0038】(1)アイゾット衝撃強度 JIS K7110に準じて、厚さ2mmの試験片を3枚
重ねにして23℃のノッチ無しアイゾット衝撃強度を測
定した。
【0039】(2)分散形態 得られた混合物の二相分散状態を調べるために、日立製
作所製S−2400型走査型電子顕微鏡により断面を観
察した。
【0040】(3)成形品の外観 長さ47mm、幅5.3mm、厚さ2.6mmの試験片を射出
成形し、層状剥離(デラミネーション)を中心に評価し
た。
【0041】以上の結果を表1に示す。本結果からも明
らかなように、本発明のポリアミノフェニレンエーテル
とポリアミド樹脂を配合した組成物は、非常に細かいP
PE系樹脂の分散が認められるとともに、著しく耐衝撃
強度が向上し、かつ、成形品外観が優れていた。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱可塑性樹脂組
成物は、両樹脂間の相溶性が著しく改良され、表1に示
したように、両成分が優れた分散形態を示し、優れた機
械的強度及び成形品の表面外観を有している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)及び(B)を含有する
    ことを特長とする熱可塑性樹脂組成物。 (A):一般式(I) 【化1】 (式中、mは1〜4の整数、nは0〜3の整数で、m+
    n≦4を満足する。Jは{(R3 )(R4 )N}a −R
    1 −SR2 −を表し、ここに、aは1〜6の整数を表
    す。R1 は非置換若しくはハロゲン置換の酸素原子で中
    断されていてもよい炭素数1〜20の脂肪族多価炭化水
    素基又は芳香族多価炭化水素基を表し、R2はアルキレ
    ン基を表し、R3 及びR4 は各々水素原子、炭素数1〜
    20のアルキル基又はアリール基を表す。mが2以上の
    ときは、Jは各々異なっていてもよい。Kはハロゲン原
    子、第一級若しくは第二級アルキル基又はフェニル基を
    表し、nが2以上のときは、Kは各々異なっていてもよ
    い)で示される構造単位及び一般式(II) 【化2】 (式中、Qは各々水素原子、ハロゲン原子、第一級若し
    くは第二級アルキル基、アルケニル基、芳香族基、ハロ
    アルキル基、炭化水素オキシ基、アミノアルキル基又は
    ハロ炭化水素オキシ基を表す)で示される構造単位から
    なる共重合体で、数平均重合度が25〜500のポリア
    ミノフェニレンエーテル (B):ポリアミド樹脂
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2791734A1 (fr) 1999-03-31 2000-10-06 Honda Motor Co Ltd Structure de lubrification pour un moteur a quatre temps
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