JPH06255463A - 荷重感知式ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
荷重感知式ブレーキ液圧制御装置Info
- Publication number
- JPH06255463A JPH06255463A JP6622993A JP6622993A JPH06255463A JP H06255463 A JPH06255463 A JP H06255463A JP 6622993 A JP6622993 A JP 6622993A JP 6622993 A JP6622993 A JP 6622993A JP H06255463 A JPH06255463 A JP H06255463A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load
- piston
- hydraulic pressure
- diameter piston
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 曲線形状の理想制動力配分線に対する近似度
の高い制動力配分特性を有する荷重感知式ブレーキ液圧
制御装置を得る。 【構成】 サスペンションスプリング72および円筒状
部材66を介して弾性体90に後輪荷重が伝達され、大
径ピストン12と小径ピストン78とに分配される。比
例減圧弁20が減圧作用を為す状態における小径ピスト
ン78と弾性体90との接触面積が後輪荷重に応じて変
わる。制動時には荷重移動により後輪の荷重が減少し、
弾性体90内の圧力と接触面積とが共に減少するため、
バルブピストン36に加えられる後退方向付勢力が2次
で減少する。その結果、折れ点以上の液圧制御特性線が
上に凸に湾曲し、理想制動力配分線に対する近似度が向
上する。
の高い制動力配分特性を有する荷重感知式ブレーキ液圧
制御装置を得る。 【構成】 サスペンションスプリング72および円筒状
部材66を介して弾性体90に後輪荷重が伝達され、大
径ピストン12と小径ピストン78とに分配される。比
例減圧弁20が減圧作用を為す状態における小径ピスト
ン78と弾性体90との接触面積が後輪荷重に応じて変
わる。制動時には荷重移動により後輪の荷重が減少し、
弾性体90内の圧力と接触面積とが共に減少するため、
バルブピストン36に加えられる後退方向付勢力が2次
で減少する。その結果、折れ点以上の液圧制御特性線が
上に凸に湾曲し、理想制動力配分線に対する近似度が向
上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ液圧制御装置に
関するものであり、特に、液圧源からホイールシリンダ
に供給される液圧が比例的に、かつ、車輪に対する荷重
の大きさに対応して減圧される荷重感知式ブレーキ液圧
制御装置に関するものである。
関するものであり、特に、液圧源からホイールシリンダ
に供給される液圧が比例的に、かつ、車輪に対する荷重
の大きさに対応して減圧される荷重感知式ブレーキ液圧
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の荷重感知式ブレーキ液圧制御装
置は、例えば実開昭64−44259号公報により既に
知られている。この公報に開示された装置は(a)後輪
のばね上部材とばね下部材との間に配設されたサスペン
ションスプリングと、(b)バルブ本体から外部へ露出
したバルブピストンを備えるとともに、前記ばね上部材
とばね下部材とのいずれか一方に取り付けられ、液圧源
から前記後輪のホイールシリンダに供給されるブレーキ
液圧を比例的に減圧する比例減圧弁と、(c)その比例
減圧弁と前記サスペンションスプリングとの間に設けら
れ、サスペンションスプリングの負荷を受ける入力部材
と、(d)前記ばね上部材とばね下部材とのうち前記比
例減圧弁が設けられた側の部材に取り付けられ、その部
材に前記入力部材が受けた負荷の一部を伝達する大径ピ
ストン、その大径ピストンに相対移動可能に保持され、
前記入力部材が受けた負荷の残りを前記バルブピストン
に伝達する小径ピストン、および前記入力部材が受けた
負荷をそれら大径ピストンと小径ピストンとに伝達する
弾性体を有する分力装置とを含むように構成される。
置は、例えば実開昭64−44259号公報により既に
知られている。この公報に開示された装置は(a)後輪
のばね上部材とばね下部材との間に配設されたサスペン
ションスプリングと、(b)バルブ本体から外部へ露出
したバルブピストンを備えるとともに、前記ばね上部材
とばね下部材とのいずれか一方に取り付けられ、液圧源
から前記後輪のホイールシリンダに供給されるブレーキ
液圧を比例的に減圧する比例減圧弁と、(c)その比例
減圧弁と前記サスペンションスプリングとの間に設けら
れ、サスペンションスプリングの負荷を受ける入力部材
と、(d)前記ばね上部材とばね下部材とのうち前記比
例減圧弁が設けられた側の部材に取り付けられ、その部
材に前記入力部材が受けた負荷の一部を伝達する大径ピ
ストン、その大径ピストンに相対移動可能に保持され、
前記入力部材が受けた負荷の残りを前記バルブピストン
に伝達する小径ピストン、および前記入力部材が受けた
負荷をそれら大径ピストンと小径ピストンとに伝達する
弾性体を有する分力装置とを含むように構成される。
【0003】上記装置においては、後輪の荷重に比例し
た力がバルブピストンに伝達される。サスペンションス
プリングから入力部材への負荷は後輪の荷重に比例し、
入力部材への負荷は弾性体を介して大径ピストンと小径
ピストンとに分配されるが、弾性体は両ピストンの受圧
面と全面で当たっているため、両ピストンの受圧面の面
積比に比例して分配される。そして、小径ピストンに分
配された負荷がバルブピストンを比例減圧弁が開く方向
へ移動させる作用をなす。以下、便宜上、大径ピストン
に分配される負荷を大分配力、小径ピストンに分配され
る負荷を小分配力と称する。
た力がバルブピストンに伝達される。サスペンションス
プリングから入力部材への負荷は後輪の荷重に比例し、
入力部材への負荷は弾性体を介して大径ピストンと小径
ピストンとに分配されるが、弾性体は両ピストンの受圧
面と全面で当たっているため、両ピストンの受圧面の面
積比に比例して分配される。そして、小径ピストンに分
配された負荷がバルブピストンを比例減圧弁が開く方向
へ移動させる作用をなす。以下、便宜上、大径ピストン
に分配される負荷を大分配力、小径ピストンに分配され
る負荷を小分配力と称する。
【0004】小径ピストンが大径ピストンに相対移動可
能に保持されているため、入力部材に加えられた負荷を
両ピストンに伝達する弾性体は、小径ピストンを収容し
ている穴内において変形し、その変形量に応じて小径ピ
ストンが大径ピストンに対して相対移動する。車両が制
動されない状態、すなわち、ブレーキ液圧系に液圧が発
生していない状態では、比例減圧弁のバルブピストンが
初期位置にある。この状態では、小径ピストンが小分配
力をバルブピストンに伝達する状態にあっても、伝達し
ない状態にあってもよい。
能に保持されているため、入力部材に加えられた負荷を
両ピストンに伝達する弾性体は、小径ピストンを収容し
ている穴内において変形し、その変形量に応じて小径ピ
ストンが大径ピストンに対して相対移動する。車両が制
動されない状態、すなわち、ブレーキ液圧系に液圧が発
生していない状態では、比例減圧弁のバルブピストンが
初期位置にある。この状態では、小径ピストンが小分配
力をバルブピストンに伝達する状態にあっても、伝達し
ない状態にあってもよい。
【0005】車両の制動時には、ブレーキマスタシリン
ダから後輪のリヤホイールシリンダに液圧が伝達され
る。このリヤホイールシリンダに伝達される液圧によ
り、バルブピストンに比例減圧弁を閉じさせる向き(こ
れを前進方向とする)の力が加えられる。バルブピスト
ンの前進力が、小径ピストンへの小分配力に基づく後退
方向の付勢力を上回ると、バルブピストンが前進し、比
例減圧弁が閉じられて減圧が行われる。一方、前輪のフ
ロントホイールシリンダには、ブレーキマスタシリンダ
液圧がそのまま伝達される。フロントホイールシリンダ
液圧とリヤホイールシリンダ液圧との関係を示す線を液
圧制御特性線と称することとすれば、この液圧制御特性
線が図3に示すように折れ点を有する折れ線となる。
ダから後輪のリヤホイールシリンダに液圧が伝達され
る。このリヤホイールシリンダに伝達される液圧によ
り、バルブピストンに比例減圧弁を閉じさせる向き(こ
れを前進方向とする)の力が加えられる。バルブピスト
ンの前進力が、小径ピストンへの小分配力に基づく後退
方向の付勢力を上回ると、バルブピストンが前進し、比
例減圧弁が閉じられて減圧が行われる。一方、前輪のフ
ロントホイールシリンダには、ブレーキマスタシリンダ
液圧がそのまま伝達される。フロントホイールシリンダ
液圧とリヤホイールシリンダ液圧との関係を示す線を液
圧制御特性線と称することとすれば、この液圧制御特性
線が図3に示すように折れ点を有する折れ線となる。
【0006】また、積載荷重が大きく、弾性体に加えら
れる荷重が大きい場合には図中の実線1に示すように折
れ点の位置が高い直線となり、積載荷重が小さい場合に
は実線2に示すように折れ点の位置の低い直線となる。
れる荷重が大きい場合には図中の実線1に示すように折
れ点の位置が高い直線となり、積載荷重が小さい場合に
は実線2に示すように折れ点の位置の低い直線となる。
【0007】制動時の荷重移動を無視した場合、荷重感
知式ブレーキ液圧制御装置の折れ点以上の液圧制御特性
線は、 Prw=Pfw・(S2 −S1 )/S2 +F/S2 で表される。ここで、Prwはリヤホイールシリンダ液
圧、Pfwはフロントホイールシリンダ液圧、S1 はバ
ルブピストンの大気に臨む部分の断面積、S2 は比例減
圧弁の閉状態でバルブピストンがリヤホイールシリンダ
液圧Prwを受ける受圧面の面積、Fは小分配力に基づ
くバルブピストンの後退方向付勢力である。荷重移動を
無視すれば、後退方向付勢力Fは積載荷重毎に定まる一
定の値となる。しかし、実際には制動が加えられると荷
重移動が起こるため、同じ積載荷重に対する後退方向付
勢力は、フロントホイールシリンダ液圧が高くなるほど
小さくなる。
知式ブレーキ液圧制御装置の折れ点以上の液圧制御特性
線は、 Prw=Pfw・(S2 −S1 )/S2 +F/S2 で表される。ここで、Prwはリヤホイールシリンダ液
圧、Pfwはフロントホイールシリンダ液圧、S1 はバ
ルブピストンの大気に臨む部分の断面積、S2 は比例減
圧弁の閉状態でバルブピストンがリヤホイールシリンダ
液圧Prwを受ける受圧面の面積、Fは小分配力に基づ
くバルブピストンの後退方向付勢力である。荷重移動を
無視すれば、後退方向付勢力Fは積載荷重毎に定まる一
定の値となる。しかし、実際には制動が加えられると荷
重移動が起こるため、同じ積載荷重に対する後退方向付
勢力は、フロントホイールシリンダ液圧が高くなるほど
小さくなる。
【0008】小径ピストンへの小分配力は、荷重移動量
の増大に比例して小さくなり、荷重移動量は車両の減速
度に比例して増大し、車両の減速度はマスタシリンダ液
圧つまりフロントホイールシリンダ液圧に比例して増大
する。そのため、フロントホイールシリンダ液圧が大き
くなるにつれて荷重移動量が大きくなり、小径ピストン
への小分配力およびバルブピストンの後退方向付勢力が
小さくなって、折れ点以上の液圧制御特性線は図4に破
線で示すように下方へ移動する。したがって、積載荷重
が一定の場合の荷重感知式ブレーキ液圧制御装置の折れ
点以上の液圧制御特性線は、各破線とそれらに対応する
フロントホイールシリンダ液圧を示す縦線との交点を結
んだ図4の実線で示す直線となるのであり、その勾配は
(S2 −S1 )/S2 より小さくなる。
の増大に比例して小さくなり、荷重移動量は車両の減速
度に比例して増大し、車両の減速度はマスタシリンダ液
圧つまりフロントホイールシリンダ液圧に比例して増大
する。そのため、フロントホイールシリンダ液圧が大き
くなるにつれて荷重移動量が大きくなり、小径ピストン
への小分配力およびバルブピストンの後退方向付勢力が
小さくなって、折れ点以上の液圧制御特性線は図4に破
線で示すように下方へ移動する。したがって、積載荷重
が一定の場合の荷重感知式ブレーキ液圧制御装置の折れ
点以上の液圧制御特性線は、各破線とそれらに対応する
フロントホイールシリンダ液圧を示す縦線との交点を結
んだ図4の実線で示す直線となるのであり、その勾配は
(S2 −S1 )/S2 より小さくなる。
【0009】したがって、荷重感知式ブレーキ液圧制御
装置においては、図4の実線で示す折れ線が、各積載荷
重に対する理想液圧配分線、すなわち前輪と後輪とが同
時にロックする際のフロントホイールシリンダ液圧とリ
ヤホイールシリンダ液圧との関係を示す曲線に近似する
ように諸元が決定されることとなる。
装置においては、図4の実線で示す折れ線が、各積載荷
重に対する理想液圧配分線、すなわち前輪と後輪とが同
時にロックする際のフロントホイールシリンダ液圧とリ
ヤホイールシリンダ液圧との関係を示す曲線に近似する
ように諸元が決定されることとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、理想液
圧配分線は、図5に示すような曲線であるのに対し、従
来の荷重感知式ブレーキ液圧制御装置の液圧制御特性線
は前述のように折れ線であったため、理想液圧配分線に
十分近似させることができないという問題があった。液
圧制御特性線が理想液圧配分線より上になれば、後輪が
前輪より先にロックして好ましくないため、図5に示す
ように、液圧制御特性線は理想液圧配分線より下方に位
置するようにされ、後輪制動力の犠牲が大きかったので
ある。
圧配分線は、図5に示すような曲線であるのに対し、従
来の荷重感知式ブレーキ液圧制御装置の液圧制御特性線
は前述のように折れ線であったため、理想液圧配分線に
十分近似させることができないという問題があった。液
圧制御特性線が理想液圧配分線より上になれば、後輪が
前輪より先にロックして好ましくないため、図5に示す
ように、液圧制御特性線は理想液圧配分線より下方に位
置するようにされ、後輪制動力の犠牲が大きかったので
ある。
【0011】本発明の課題は、液圧制御特性線の理想液
圧配分線への近似度を向上させ、後輪の制動力を有効に
活用できる荷重感知式ブレーキ液圧制御装置を得ること
である。
圧配分線への近似度を向上させ、後輪の制動力を有効に
活用できる荷重感知式ブレーキ液圧制御装置を得ること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】そして、本発明の要旨
は、上記課題を解決するために、前記(a)サスペンシ
ョンスプリング,(b)比例減圧弁,(c)入力部材お
よび(d)大径ピストン,小径ピストンおよび弾性体を
有する分力装置を含む荷重感知式ブレーキ液圧制御装置
において、小径ピストンと弾性体との互いに接触する面
の形状と、相対位置との少なくとも一方を、比例減圧弁
が閉じた状態における小径ピストンと弾性体との接触面
積が、サスペンションスプリングの負荷が小さい場合に
大きい場合より小さくなるように決定したことである。
接触面積は、サスペンションスプリングの負荷の減少に
連れて漸減するようにしてもよく、2段階以上で段階的
に減少するようにしてもよい。
は、上記課題を解決するために、前記(a)サスペンシ
ョンスプリング,(b)比例減圧弁,(c)入力部材お
よび(d)大径ピストン,小径ピストンおよび弾性体を
有する分力装置を含む荷重感知式ブレーキ液圧制御装置
において、小径ピストンと弾性体との互いに接触する面
の形状と、相対位置との少なくとも一方を、比例減圧弁
が閉じた状態における小径ピストンと弾性体との接触面
積が、サスペンションスプリングの負荷が小さい場合に
大きい場合より小さくなるように決定したことである。
接触面積は、サスペンションスプリングの負荷の減少に
連れて漸減するようにしてもよく、2段階以上で段階的
に減少するようにしてもよい。
【0013】
【作用】本発明の装置では、フロントホイールシリンダ
液圧が増大すれば小径ピストンと弾性体との接触面積が
小さくなる。荷重の移動により小径ピストンへの分配力
である小分配力が減少するに連れて弾性体の変形が緩和
され、比例減圧弁が丁度閉じる状態での小径ピストンの
位置において、弾性体と小径ピストンとの接触面積が小
さくなるのである。そのため、小分配力は、弾性体内の
圧力のみではなく、小径ピストンと弾性体との接触面積
の影響も受ける。小分配力は、弾性体内の圧力すなわち
後輪の荷重と接触面積との積にほぼ比例するのである。
そして、後輪荷重の減少に連れて、弾性体内の圧力も接
触面積も減少する。そのため、弾性体内の圧力と接触面
積とが共に後輪荷重の減少に比例して1次的に減少する
としても、小分配力は2次的に減少し、バルブピストン
の後退方向付勢力も2次的に減少する。
液圧が増大すれば小径ピストンと弾性体との接触面積が
小さくなる。荷重の移動により小径ピストンへの分配力
である小分配力が減少するに連れて弾性体の変形が緩和
され、比例減圧弁が丁度閉じる状態での小径ピストンの
位置において、弾性体と小径ピストンとの接触面積が小
さくなるのである。そのため、小分配力は、弾性体内の
圧力のみではなく、小径ピストンと弾性体との接触面積
の影響も受ける。小分配力は、弾性体内の圧力すなわち
後輪の荷重と接触面積との積にほぼ比例するのである。
そして、後輪荷重の減少に連れて、弾性体内の圧力も接
触面積も減少する。そのため、弾性体内の圧力と接触面
積とが共に後輪荷重の減少に比例して1次的に減少する
としても、小分配力は2次的に減少し、バルブピストン
の後退方向付勢力も2次的に減少する。
【0014】その結果、図6に概念的に示す如く、液圧
制御特性線は、折れ点を越えた後は曲線となり、従来よ
り理想液圧配分線に近似した形状をとる。図中、破線は
荷重移動を無視した場合の液圧制御特性線であり、実線
は荷重移動を考慮した場合の液圧制御特性線である。フ
ロントホイールシリンダ液圧の増加に伴い次第にバルブ
ピストンに加えられる後退方向付勢力の減少程度が大き
くなるため、同一のフロントシリンダ液圧の増分に対し
て、バルブピストンに加えられる各後退方向付勢力に対
応した破線の位置の低下の程度が大きくなる。したがっ
て、各破線とそれらに対応するフロントホイールシリン
ダ液圧を示す縦線との交点を結ぶと、図の様な曲線とな
るのである。
制御特性線は、折れ点を越えた後は曲線となり、従来よ
り理想液圧配分線に近似した形状をとる。図中、破線は
荷重移動を無視した場合の液圧制御特性線であり、実線
は荷重移動を考慮した場合の液圧制御特性線である。フ
ロントホイールシリンダ液圧の増加に伴い次第にバルブ
ピストンに加えられる後退方向付勢力の減少程度が大き
くなるため、同一のフロントシリンダ液圧の増分に対し
て、バルブピストンに加えられる各後退方向付勢力に対
応した破線の位置の低下の程度が大きくなる。したがっ
て、各破線とそれらに対応するフロントホイールシリン
ダ液圧を示す縦線との交点を結ぶと、図の様な曲線とな
るのである。
【0015】
【発明の効果】このように、液圧制御特性線が曲線状と
なり理想液圧配分線の形状に近づくことにより、後輪の
制動力を有効に活用することができるようになり、制動
性能の向上を図ることができる。
なり理想液圧配分線の形状に近づくことにより、後輪の
制動力を有効に活用することができるようになり、制動
性能の向上を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例である荷重感知式
ブレーキ液圧制御装置の要部を示す図であり、車両の後
輪部分に備えられる。図において10はばね上部材たる
フレームである。このフレーム10の下面には有底円筒
状の大径ピストン12がゴム製のダンパ14を介して取
り付けられている。大径ピストン12の開口周縁部には
半径方向外向きに延び出すフランジ部16が形成され、
そのフランジ部16においてダンパ14を挟んでフレー
ム10に取り付けられているのである。
に説明する。図1は本発明の一実施例である荷重感知式
ブレーキ液圧制御装置の要部を示す図であり、車両の後
輪部分に備えられる。図において10はばね上部材たる
フレームである。このフレーム10の下面には有底円筒
状の大径ピストン12がゴム製のダンパ14を介して取
り付けられている。大径ピストン12の開口周縁部には
半径方向外向きに延び出すフランジ部16が形成され、
そのフランジ部16においてダンパ14を挟んでフレー
ム10に取り付けられているのである。
【0017】大径ピストン12内には比例減圧弁20が
位置固定に収容されている。比例減圧弁20のバルブ本
体22には、図示しない液圧源たるブレーキマスタシリ
ンダに接続されるポート24およびホイールシリンダに
接続されるポート(図示省略)が設けられるとともに、
下方に開口する有底の段付穴26が形成されている。こ
の段付穴26の開口は、プラグ28が液密かつ抜け出し
不能に嵌合されることにより閉塞されてバルブ本体22
内には液圧室30が形成され、ポート24は液通路32
によって液圧室30に連通させられている。ホイールシ
リンダに接続されるポートも図示は省略するが、液通路
によって液圧室30に連通させられている。
位置固定に収容されている。比例減圧弁20のバルブ本
体22には、図示しない液圧源たるブレーキマスタシリ
ンダに接続されるポート24およびホイールシリンダに
接続されるポート(図示省略)が設けられるとともに、
下方に開口する有底の段付穴26が形成されている。こ
の段付穴26の開口は、プラグ28が液密かつ抜け出し
不能に嵌合されることにより閉塞されてバルブ本体22
内には液圧室30が形成され、ポート24は液通路32
によって液圧室30に連通させられている。ホイールシ
リンダに接続されるポートも図示は省略するが、液通路
によって液圧室30に連通させられている。
【0018】上記液圧室30内にはバルブピストン36
が軸方向に摺動可能に嵌合されている。バルブピストン
36の下端部はカップシール38によってシールされつ
つバルブ本体22の外部へ突出しているが、上端部は液
圧室30内に位置し、その先端部には弁子40が一体に
形成されている。バルブピストン36は圧縮コイルスプ
リング42によって、常には弁子40がバルブ本体22
に保持されたゴム製の弁座部材44から離れる位置に保
たれており、ブレーキマスタシリンダから供給される液
圧がそのままホイールシリンダに供給されるようになっ
ている。また、バルブピストン36の下端部にはボール
46が回転可能に保持されている。
が軸方向に摺動可能に嵌合されている。バルブピストン
36の下端部はカップシール38によってシールされつ
つバルブ本体22の外部へ突出しているが、上端部は液
圧室30内に位置し、その先端部には弁子40が一体に
形成されている。バルブピストン36は圧縮コイルスプ
リング42によって、常には弁子40がバルブ本体22
に保持されたゴム製の弁座部材44から離れる位置に保
たれており、ブレーキマスタシリンダから供給される液
圧がそのままホイールシリンダに供給されるようになっ
ている。また、バルブピストン36の下端部にはボール
46が回転可能に保持されている。
【0019】上記バルブ本体22には、バルブピストン
36と並列に貫通穴50が設けられ、圧縮コイルスプリ
ング52が収容されている。貫通穴50の上端開口部に
はナット54が螺合されるとともに、ナット54にはア
ジャストボルト56が螺合され、ロックナット58によ
り固定されている。このボルト56の下端部は貫通穴5
0内に突出させられており、圧縮コイルスプリング52
の上端部はばね受け60を介してボルト56により受け
られている。圧縮コイルスプリング52の下端部は貫通
穴50から突出し、大径ピストン12内に配設されたレ
バー62にばね受け64を介して係合させられている。
36と並列に貫通穴50が設けられ、圧縮コイルスプリ
ング52が収容されている。貫通穴50の上端開口部に
はナット54が螺合されるとともに、ナット54にはア
ジャストボルト56が螺合され、ロックナット58によ
り固定されている。このボルト56の下端部は貫通穴5
0内に突出させられており、圧縮コイルスプリング52
の上端部はばね受け60を介してボルト56により受け
られている。圧縮コイルスプリング52の下端部は貫通
穴50から突出し、大径ピストン12内に配設されたレ
バー62にばね受け64を介して係合させられている。
【0020】レバー62は長手形状を成し、比例減圧弁
20,圧縮コイルスプリング52にそれぞれ対向し、か
つ、それらの各中心線にほぼ直角な方向に延びるように
配設され、その比例減圧弁20に対向する部分に近い側
の端部において大径ピストン12の周壁により水平軸線
まわり回動可能に支持されている。レバー62は、その
中間部においてバルブピストン36に対向し、自由端部
において圧縮コイルスプリング52の下端部に係合させ
られているのであり、圧縮コイルスプリング52により
バルブピストン36から離間する向きに付勢され、ボル
ト56の調節によりレバー62とバルブピストン36と
の距離が変えられる。なお、バルブ本体22はスプリン
グ42により上方に付勢され、C形止め輪65により大
径ピストン12からの抜け出しを阻止されて位置固定と
されている。
20,圧縮コイルスプリング52にそれぞれ対向し、か
つ、それらの各中心線にほぼ直角な方向に延びるように
配設され、その比例減圧弁20に対向する部分に近い側
の端部において大径ピストン12の周壁により水平軸線
まわり回動可能に支持されている。レバー62は、その
中間部においてバルブピストン36に対向し、自由端部
において圧縮コイルスプリング52の下端部に係合させ
られているのであり、圧縮コイルスプリング52により
バルブピストン36から離間する向きに付勢され、ボル
ト56の調節によりレバー62とバルブピストン36と
の距離が変えられる。なお、バルブ本体22はスプリン
グ42により上方に付勢され、C形止め輪65により大
径ピストン12からの抜け出しを阻止されて位置固定と
されている。
【0021】大径ピストン12には、有底の円筒状部材
66が摺動可能に嵌合されている。円筒状部材66の開
口周縁部には半径方向外向きに延び出すフランジ部68
が設けられており、フランジ部68の下面にはインシュ
レータ70を介して、上下方向に配設されたコイル状の
サスペンションスプリング72の上端部が着座させられ
ている。サスペンションスプリング72の下端部は図示
しないばね下部材に着座させられており、円筒状部材6
6にはサスペンションスプリング72の荷重が加えら
れ、その底壁が大径ピストン12の底壁に当接する向き
に付勢されている。円筒状部材66が入力部材として機
能するのである。なお、フランジ部68には前記ダンパ
14の周縁部が係合させられており、大径ピストン12
と円筒状部材66との間への泥,水等の侵入が防止され
るようになっている。また、円筒状部材66の下面には
ゴム製のダンパ74が固定されており、アクスルハウジ
ングに固定のストッパに当接してスプリング72の過剰
な圧縮による破損を防止するようにされている。
66が摺動可能に嵌合されている。円筒状部材66の開
口周縁部には半径方向外向きに延び出すフランジ部68
が設けられており、フランジ部68の下面にはインシュ
レータ70を介して、上下方向に配設されたコイル状の
サスペンションスプリング72の上端部が着座させられ
ている。サスペンションスプリング72の下端部は図示
しないばね下部材に着座させられており、円筒状部材6
6にはサスペンションスプリング72の荷重が加えら
れ、その底壁が大径ピストン12の底壁に当接する向き
に付勢されている。円筒状部材66が入力部材として機
能するのである。なお、フランジ部68には前記ダンパ
14の周縁部が係合させられており、大径ピストン12
と円筒状部材66との間への泥,水等の侵入が防止され
るようになっている。また、円筒状部材66の下面には
ゴム製のダンパ74が固定されており、アクスルハウジ
ングに固定のストッパに当接してスプリング72の過剰
な圧縮による破損を防止するようにされている。
【0022】上記大径ピストン12の底壁部には、貫通
穴76がバルブピストン36と同心に形成されており、
その貫通穴76に小径ピストン78が軸方向に移動可能
に嵌合されている。小径ピストン78は段付状を成して
いる。大径部80は、貫通穴76の上側開口から内向き
に延び出させられたストッパ82に当接してバルブピス
トン36に向かう向きの移動が規制され得る直径を有
し、かつ小径部84とは反対側の面が球面とされてい
る。また、小径部84は大径ピストン12内に突出し、
その先端部においてボール86を保持しており、そのボ
ール86に、圧縮コイルスプリング52により付勢され
たレバー62が当接して小径ピストン78をストッパ8
2から離れる向きに付勢している。
穴76がバルブピストン36と同心に形成されており、
その貫通穴76に小径ピストン78が軸方向に移動可能
に嵌合されている。小径ピストン78は段付状を成して
いる。大径部80は、貫通穴76の上側開口から内向き
に延び出させられたストッパ82に当接してバルブピス
トン36に向かう向きの移動が規制され得る直径を有
し、かつ小径部84とは反対側の面が球面とされてい
る。また、小径部84は大径ピストン12内に突出し、
その先端部においてボール86を保持しており、そのボ
ール86に、圧縮コイルスプリング52により付勢され
たレバー62が当接して小径ピストン78をストッパ8
2から離れる向きに付勢している。
【0023】大径ピストン12の底壁部と円筒状部材6
6の底壁との間にはゴム製の弾性体90が配設されてい
る。円筒状部材66はその軸方向に移動してサスペンシ
ョンスプリング72から受けた負荷を弾性体90に加
え、弾性体90は、大径ピストン12および小径ピスト
ン78の球面に接触し、円筒状部材66により加えられ
る負荷を接触面積の比で分けて両ピストン12,78に
それぞれ加える。大径ピストン12に加えられた大分配
力はフレーム10により受けられる一方、小径ピストン
80に加えられた小分配力はレバー62に伝達される。
大径ピストン12,小径ピストン78,弾性体90等が
分力装置を構成しているのである。
6の底壁との間にはゴム製の弾性体90が配設されてい
る。円筒状部材66はその軸方向に移動してサスペンシ
ョンスプリング72から受けた負荷を弾性体90に加
え、弾性体90は、大径ピストン12および小径ピスト
ン78の球面に接触し、円筒状部材66により加えられ
る負荷を接触面積の比で分けて両ピストン12,78に
それぞれ加える。大径ピストン12に加えられた大分配
力はフレーム10により受けられる一方、小径ピストン
80に加えられた小分配力はレバー62に伝達される。
大径ピストン12,小径ピストン78,弾性体90等が
分力装置を構成しているのである。
【0024】図2に示すように、大径部80とストッパ
82とが当接した状態では、バルブピストン36先端の
ボール46とレバー62との間に、弁子40が弁座部材
44に着座するのに必要なバルブピストン36のストロ
ークαより僅かに小さな隙間β1 が形成されるようにス
トッパ82の位置が定められている。そして、圧縮コイ
ルスプリング52のばね力は、2人乗車して荷物が積載
されていない車両軽積時に、小径ピストン78の大径部
80とストッパ82との隙間が、(α−β1 )となるよ
うに、ボルト56により調整される。したがって、軽積
時より積載荷重が大きくなると、大径部80とストッパ
82との隙間が(α−β1 )より小さくなり、あるい
は、大径部80がストッパ82と当接し、バルブピスト
ン36が弁子40を弁座部材44に着座させるには、弾
性体90の弾性力に抗して小径ピストン78を移動させ
ることが必要となる。
82とが当接した状態では、バルブピストン36先端の
ボール46とレバー62との間に、弁子40が弁座部材
44に着座するのに必要なバルブピストン36のストロ
ークαより僅かに小さな隙間β1 が形成されるようにス
トッパ82の位置が定められている。そして、圧縮コイ
ルスプリング52のばね力は、2人乗車して荷物が積載
されていない車両軽積時に、小径ピストン78の大径部
80とストッパ82との隙間が、(α−β1 )となるよ
うに、ボルト56により調整される。したがって、軽積
時より積載荷重が大きくなると、大径部80とストッパ
82との隙間が(α−β1 )より小さくなり、あるい
は、大径部80がストッパ82と当接し、バルブピスト
ン36が弁子40を弁座部材44に着座させるには、弾
性体90の弾性力に抗して小径ピストン78を移動させ
ることが必要となる。
【0025】以上のように構成された本装置において
は、サスペンションスプリング72の負荷が車両軽積時
より小さい状態では、大径部80とストッパ82との間
隔が(α−β1 )より大きく、ボール46とレバー62
との間隔がαより大きい。そのため、制動時にマスタシ
リンダ液圧が上昇し、圧縮コイルスプリング42により
加えられる後退方向付勢力に抗して弁子40が弁座部材
44に着座するまで移動しても、ボール46は、レバー
62に接触しない。したがって、比例減圧弁20の液圧
制御特性線の折れ点の位置は、圧縮コイルスプリング4
2の付勢力によって決まり、サスペンションスプリング
72の負荷の影響は受けない。また、リヤホイールシリ
ンダ液圧の値もサスペンションスプリング72の負荷の
影響は受けない。
は、サスペンションスプリング72の負荷が車両軽積時
より小さい状態では、大径部80とストッパ82との間
隔が(α−β1 )より大きく、ボール46とレバー62
との間隔がαより大きい。そのため、制動時にマスタシ
リンダ液圧が上昇し、圧縮コイルスプリング42により
加えられる後退方向付勢力に抗して弁子40が弁座部材
44に着座するまで移動しても、ボール46は、レバー
62に接触しない。したがって、比例減圧弁20の液圧
制御特性線の折れ点の位置は、圧縮コイルスプリング4
2の付勢力によって決まり、サスペンションスプリング
72の負荷の影響は受けない。また、リヤホイールシリ
ンダ液圧の値もサスペンションスプリング72の負荷の
影響は受けない。
【0026】サスペンションスプリング72の負荷が車
両軽積時より大きい場合には、大径部80とストッパ8
2との間隔が(α−β1 )より小さくなり、あるいは0
になる。そのため、制動時にマスタシリンダ液圧が上昇
してバルブピストン36が下降すると、ボール46を介
してレバー62が回動させられ、小径ピストン78が弾
性体90の弾性力に抗して押し下げられることとなる。
大径部80とストッパ82との間隔が(α−β1 )とな
った状態で、比例減圧弁20が減圧作用を為すのであ
る。この時、サスペンションスプリング72の負荷F72
および圧縮コイルスプリング52,42のばね力F52,
F42によりバルブピストン36に加えられる後退方向付
勢力Fは、次式で表される。 F=(S2(F72) /S1 )・F72−(l1 /l2 )・F
52+F42 ただし、F72:サスペンションスプリング72の負荷 F52:比例減圧弁20が減圧作用をなす状態での圧縮コ
イルスプリング52のばね力 F42:比例減圧弁20が減圧作用をなす状態での圧縮コ
イルスプリング42のばね力 S1 :大径ピストン12の断面積 S2(F72) :F72に応じて変化する小径ピストン78と
弾性体90との接触面積 l1 :レバー62の大径ピストン12による支持部から
スプリング52との係合部までの距離 l2 :レバー62の大径ピストン12による支持部から
バルブピストン36との当接部までの距離 比例減圧弁20が減圧作用を為すためには、この後退方
向付勢力Fに打ち勝つだけのマスタシリンダ液圧が必要
なのであり、圧縮コイルスプリング42のばね力F42に
のみ打ち勝てばよい車両軽積時より液圧制御特性線の折
れ点の位置が高圧側にシフトする。すなわち、車輪に加
わる荷重によって液圧制御特性線の位置が変化するので
ある。
両軽積時より大きい場合には、大径部80とストッパ8
2との間隔が(α−β1 )より小さくなり、あるいは0
になる。そのため、制動時にマスタシリンダ液圧が上昇
してバルブピストン36が下降すると、ボール46を介
してレバー62が回動させられ、小径ピストン78が弾
性体90の弾性力に抗して押し下げられることとなる。
大径部80とストッパ82との間隔が(α−β1 )とな
った状態で、比例減圧弁20が減圧作用を為すのであ
る。この時、サスペンションスプリング72の負荷F72
および圧縮コイルスプリング52,42のばね力F52,
F42によりバルブピストン36に加えられる後退方向付
勢力Fは、次式で表される。 F=(S2(F72) /S1 )・F72−(l1 /l2 )・F
52+F42 ただし、F72:サスペンションスプリング72の負荷 F52:比例減圧弁20が減圧作用をなす状態での圧縮コ
イルスプリング52のばね力 F42:比例減圧弁20が減圧作用をなす状態での圧縮コ
イルスプリング42のばね力 S1 :大径ピストン12の断面積 S2(F72) :F72に応じて変化する小径ピストン78と
弾性体90との接触面積 l1 :レバー62の大径ピストン12による支持部から
スプリング52との係合部までの距離 l2 :レバー62の大径ピストン12による支持部から
バルブピストン36との当接部までの距離 比例減圧弁20が減圧作用を為すためには、この後退方
向付勢力Fに打ち勝つだけのマスタシリンダ液圧が必要
なのであり、圧縮コイルスプリング42のばね力F42に
のみ打ち勝てばよい車両軽積時より液圧制御特性線の折
れ点の位置が高圧側にシフトする。すなわち、車輪に加
わる荷重によって液圧制御特性線の位置が変化するので
ある。
【0027】一方、制動時には、制動力が大きいほど荷
重が前輪側に移動し、後輪の荷重が減少する。バルブピ
ストン36に加えられる後退方向付勢力は、後輪荷重の
減少に伴って減少するが、本装置では、その後退方向付
勢力の減少の程度が制動力の増加につれて大きくなる。
後輪荷重の変化に応じて、小径ピストン78と弾性体9
0との接触面積が変化するためである。
重が前輪側に移動し、後輪の荷重が減少する。バルブピ
ストン36に加えられる後退方向付勢力は、後輪荷重の
減少に伴って減少するが、本装置では、その後退方向付
勢力の減少の程度が制動力の増加につれて大きくなる。
後輪荷重の変化に応じて、小径ピストン78と弾性体9
0との接触面積が変化するためである。
【0028】弾性体90はサスペンションスプリング7
2の負荷に応じて貫通穴部76において変形する。しか
し、貫通穴部76には、小径ピストン78が存在し、そ
のバルブピストン36に向かう向きの移動は、常時圧縮
コイルスプリング52で抑制されており、さらに、比例
減圧弁20が減圧作用を為す状態ではバルブピストン3
6によっても抑制される。小径ピストン78の位置は、
これらの抑制力と弾性体90の押上げ力との釣合いによ
って決まり、比例減圧弁20が減圧作用を為す状況で
は、その位置が、弁子40が丁度閉じる位置となる。し
たがって、後輪荷重の変化に伴う弾性体90のバルブピ
ストン36方向への変形は、上記力の釣合いの中で起こ
り、後輪荷重が大きいほど、小径ピストン78と弾性体
90との接触面積が大きい。
2の負荷に応じて貫通穴部76において変形する。しか
し、貫通穴部76には、小径ピストン78が存在し、そ
のバルブピストン36に向かう向きの移動は、常時圧縮
コイルスプリング52で抑制されており、さらに、比例
減圧弁20が減圧作用を為す状態ではバルブピストン3
6によっても抑制される。小径ピストン78の位置は、
これらの抑制力と弾性体90の押上げ力との釣合いによ
って決まり、比例減圧弁20が減圧作用を為す状況で
は、その位置が、弁子40が丁度閉じる位置となる。し
たがって、後輪荷重の変化に伴う弾性体90のバルブピ
ストン36方向への変形は、上記力の釣合いの中で起こ
り、後輪荷重が大きいほど、小径ピストン78と弾性体
90との接触面積が大きい。
【0029】上式から明らかなように、バルブピストン
36の後退方向付勢力Fは、サスペンションスプリング
72の負荷F72と、小径ピストン78と弾性体90との
接触面積S2(F72) との積に比例する。したがって、負
荷F72と接触面積S2(F72) とが共に後輪荷重の減少に
対して1次で減少するとしても、バルブピストンの後退
方向付勢力は2次で減少する。しかも、接触面積S2(F
72) は、負荷F72の増加に対して、上に凸の曲線に沿っ
て減少するため、さらにその傾向が強くなる。そのた
め、バルブピストン36に加えられる後退方向付勢力F
の減少程度は、制動力が大きくなるに従って大きくな
る。その結果、図7に示すように本装置の液圧配分線
は、屈曲点以降は曲線状となり、理想液圧配分線に近く
なる。
36の後退方向付勢力Fは、サスペンションスプリング
72の負荷F72と、小径ピストン78と弾性体90との
接触面積S2(F72) との積に比例する。したがって、負
荷F72と接触面積S2(F72) とが共に後輪荷重の減少に
対して1次で減少するとしても、バルブピストンの後退
方向付勢力は2次で減少する。しかも、接触面積S2(F
72) は、負荷F72の増加に対して、上に凸の曲線に沿っ
て減少するため、さらにその傾向が強くなる。そのた
め、バルブピストン36に加えられる後退方向付勢力F
の減少程度は、制動力が大きくなるに従って大きくな
る。その結果、図7に示すように本装置の液圧配分線
は、屈曲点以降は曲線状となり、理想液圧配分線に近く
なる。
【0030】このような液圧配分線が得られることによ
り、実液圧配分線を理想液圧配分線に近づけることがで
き、後輪の制動力を有効に活用することができる。以
上、本発明の一実施例について図面を用いて説明した
が、本発明は、この実施例に限定されるものではない。
例えば、小径ピストンの形状は、底面が球面であるもの
に限られず、図8,9に示す如く、円錐台形状,段付形
状等でもよい。また、図10に示すように、小径ピスト
ン100の底面が平面の場合であっても同様な効果が得
られる。比例減圧弁20が減圧作用を為す状態での小径
ピストン100の弾性体90の側の面の位置が、大径ピ
ストン12の弾性体90との接触面を含む平面より引込
んだ位置となるようにすれば、弾性体90の変形量の変
化に伴って弾性体90と小径ピストン100との接触面
積が変化するからである。その他、特許請求の範囲を逸
脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変更,
改良を施した態様で本発明を実施することができる。
り、実液圧配分線を理想液圧配分線に近づけることがで
き、後輪の制動力を有効に活用することができる。以
上、本発明の一実施例について図面を用いて説明した
が、本発明は、この実施例に限定されるものではない。
例えば、小径ピストンの形状は、底面が球面であるもの
に限られず、図8,9に示す如く、円錐台形状,段付形
状等でもよい。また、図10に示すように、小径ピスト
ン100の底面が平面の場合であっても同様な効果が得
られる。比例減圧弁20が減圧作用を為す状態での小径
ピストン100の弾性体90の側の面の位置が、大径ピ
ストン12の弾性体90との接触面を含む平面より引込
んだ位置となるようにすれば、弾性体90の変形量の変
化に伴って弾性体90と小径ピストン100との接触面
積が変化するからである。その他、特許請求の範囲を逸
脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変更,
改良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図1】本発明の一実施例である荷重感知式ブレーキ液
圧制御装置の要部を示す正面断面図である。
圧制御装置の要部を示す正面断面図である。
【図2】上記荷重感知式ブレーキ液圧制御装置の荷重付
加時における小径ピストン近傍の部分断面図である。
加時における小径ピストン近傍の部分断面図である。
【図3】従来の荷重感知式ブレーキ液圧制御装置の液圧
配分線を示す図である。
配分線を示す図である。
【図4】従来の荷重感知式ブレーキ液圧制御装置におけ
る液圧配分線を説明するための図である。
る液圧配分線を説明するための図である。
【図5】従来の荷重感知式ブレーキ液圧制御装置の理想
液圧配分線と実液圧配分線との関係を説明するための図
である。
液圧配分線と実液圧配分線との関係を説明するための図
である。
【図6】本発明の荷重感知式ブレーキ液圧制御装置にお
ける、液圧配分線を説明するための図である。
ける、液圧配分線を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例である荷重感知式ブレーキ液
圧制御装置における理想液圧配分線と実液圧配分線との
関係を説明するための図である。
圧制御装置における理想液圧配分線と実液圧配分線との
関係を説明するための図である。
【図8】本発明の別の実施例である荷重感知式ブレーキ
液圧制御装置の小径ピストンの正面図である。
液圧制御装置の小径ピストンの正面図である。
【図9】上記実施例の他の小径ピストンの正面図であ
る。
る。
【図10】本発明の更に別の実施例である荷重感知式ブ
レーキ液圧制御装置の荷重付加時における小径ピストン
近傍の部分断面図である。
レーキ液圧制御装置の荷重付加時における小径ピストン
近傍の部分断面図である。
10 フレーム 12 大径ピストン 20 比例減圧弁 22 バルブ本体 36 バルブピストン 40 弁子 42 圧縮コイルスプリング 44 弁座部材 52 圧縮コイルスプリング 56 アジャストボルト 62 レバー 66 円筒状部材 72 サスペンションスプリング 76 貫通穴 78 小径ピストン 80 大径部 84 小径部 86 ボール 82 ストッパ 90 弾性体
Claims (1)
- 【請求項1】 後輪のばね上部材とばね下部材との間に
配設されたサスペンションスプリングと、 バルブ本体から外部へ露出したバルブピストンを備える
とともに、前記ばね上部材とばね下部材とのいずれか一
方に取り付けられ、液圧源から前記後輪のホイールシリ
ンダに供給されるブレーキ液圧を比例的に減圧する比例
減圧弁と、 その比例減圧弁と前記サスペンションスプリングとの間
に設けられ、サスペンションスプリングの負荷を受ける
入力部材と、 前記ばね上部材とばね下部材とのうち前記比例減圧弁が
設けられた側の部材に取り付けられ、その部材に前記入
力部材が受けた負荷の一部を伝達する大径ピストン、そ
の大径ピストンに相対移動可能に保持され、前記入力部
材が受けた負荷の残りを前記バルブピストンに伝達する
小径ピストン、および前記入力部材が受けた負荷をそれ
ら大径ピストンと小径ピストンとに伝達する弾性体を有
する分力装置とを含む荷重感知式ブレーキ液圧制御装置
において、 前記小径ピストンと前記弾性体との互いに接触する面の
形状と相対位置との少なくとも一方を、前記比例減圧弁
が閉じた状態における小径ピストンと弾性体との接触面
積が、前記サスペンションスプリングの負荷が小さい場
合に大きい場合より小さくなるように決定したことを特
徴とする荷重感知式ブレーキ液圧制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6622993A JPH06255463A (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 荷重感知式ブレーキ液圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6622993A JPH06255463A (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 荷重感知式ブレーキ液圧制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06255463A true JPH06255463A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13309815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6622993A Pending JPH06255463A (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 荷重感知式ブレーキ液圧制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06255463A (ja) |
-
1993
- 1993-03-01 JP JP6622993A patent/JPH06255463A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5044701A (en) | Elastic body apparatus especially intended for an anti-lock brake system | |
| US3603610A (en) | Vehicle suspension apparatus | |
| US4325581A (en) | Vehicle load sensing arrangement | |
| US4012079A (en) | Brake control apparatus actuated by sensing the deceleration of a vehicle | |
| US4571944A (en) | Blow-off valve in a quick take-up master cylinder | |
| US4080006A (en) | Braking pressure control valve unit | |
| US3738708A (en) | Brake pressure control valve | |
| US3695735A (en) | Braking pressure correcting valve control devices | |
| US4050552A (en) | Individual load-sensitive vale devices for vehicle fluid pressure braking systems | |
| US3701616A (en) | Braking force regulating assembly | |
| US4143925A (en) | Vehicle fluid pressure braking system | |
| US4925251A (en) | Brake corrector subject to the load of a vehicle as a function of the seating of the latter | |
| US3768876A (en) | Proportioning valve with load sensing blend back | |
| US5302006A (en) | Brake regulator with lever and improved response time | |
| US4325582A (en) | Hydraulic pressure control valve assembly for automotive hydraulic brake system | |
| US4828329A (en) | Pressure regulator, in particular, for use with pressure fluid-operable brake systems of automotive vehicles | |
| JPH0515178Y2 (ja) | ||
| US3734574A (en) | Load sensing control device for a vehicle hydraulic braking system | |
| JPH0322055Y2 (ja) | ||
| US4251116A (en) | Fluid braking systems | |
| US3304129A (en) | Load adjusted brake control means for vehicles | |
| CN116901914B (zh) | 车辆用液压感载比例阀和制动系统 | |
| SU852164A3 (ru) | Регул тор давлени дл гидравлическойТОРМОзНОй СиСТЕМы АВТОМОбил | |
| JPH0611266Y2 (ja) | 荷重感知式ブレーキ液圧制御装置 | |
| JPS6222820B2 (ja) |