JPH06256090A - 結晶成長装置 - Google Patents
結晶成長装置Info
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- JPH06256090A JPH06256090A JP6353793A JP6353793A JPH06256090A JP H06256090 A JPH06256090 A JP H06256090A JP 6353793 A JP6353793 A JP 6353793A JP 6353793 A JP6353793 A JP 6353793A JP H06256090 A JPH06256090 A JP H06256090A
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Landscapes
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- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 適性キャリア濃度の高品質なP型II−VI族化
合物半導体結晶(例えば、ZnSe結晶)が得られるエピタ
キシャル成長用装置を提供する。 【構成】 導入ガス(窒素ガス)をECR(電子サイク
ロトロン共鳴)のマイクロ波放電によりプラズマ分解
し、これを原料分子線が供給された基板表面へ照射して
成長を行なう。プラズマ分解させるラジカル発生装置の
ラジカルガン25の放電室25Aと、結晶成長が行なわ
れるチャンバとを仕切るアパーチャー35に、ラジカル
量制御用の孔35a(35b)を設ける。このラジカル
量制御用の孔は、直径約 0.5mm以下とする。
合物半導体結晶(例えば、ZnSe結晶)が得られるエピタ
キシャル成長用装置を提供する。 【構成】 導入ガス(窒素ガス)をECR(電子サイク
ロトロン共鳴)のマイクロ波放電によりプラズマ分解
し、これを原料分子線が供給された基板表面へ照射して
成長を行なう。プラズマ分解させるラジカル発生装置の
ラジカルガン25の放電室25Aと、結晶成長が行なわ
れるチャンバとを仕切るアパーチャー35に、ラジカル
量制御用の孔35a(35b)を設ける。このラジカル
量制御用の孔は、直径約 0.5mm以下とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物薄膜の結晶成長
装置に係り、特に、青色発光ダイオードや短波長レーザ
などの発光素子に用いるII−VI族化合物半導体結晶のエ
ピタキシャル成長に使用して好適な結晶成長装置に関す
るものである。
装置に係り、特に、青色発光ダイオードや短波長レーザ
などの発光素子に用いるII−VI族化合物半導体結晶のエ
ピタキシャル成長に使用して好適な結晶成長装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】II−VI族化合物のエピタキシャル成長方
法としてMBE(Molecular BeamEpitaxy、分子線エピ
タキシャル成長)法がある。MBE法は、超高真空蒸着
法の一種で、原料分子線を基板にあてて薄膜成長させる
方法である。また、II−VI族化合物半導体(結晶)の中
で、ZnSeは室温で2.7eV の直接遷移型のバンド構造を有
するため、青色LED(発光ダイオード)や青色LD
(レーザダイオード)の材料として期待されている。そ
して、これら半導体デバイスの開発をするには、できる
限り低抵抗のP型結晶及びN型結晶が必要不可欠であ
る。
法としてMBE(Molecular BeamEpitaxy、分子線エピ
タキシャル成長)法がある。MBE法は、超高真空蒸着
法の一種で、原料分子線を基板にあてて薄膜成長させる
方法である。また、II−VI族化合物半導体(結晶)の中
で、ZnSeは室温で2.7eV の直接遷移型のバンド構造を有
するため、青色LED(発光ダイオード)や青色LD
(レーザダイオード)の材料として期待されている。そ
して、これら半導体デバイスの開発をするには、できる
限り低抵抗のP型結晶及びN型結晶が必要不可欠であ
る。
【0003】従来より、N型結晶については、ドーピン
グ材料にZnCl2 を用いて分子線蒸発セルよりCl,Ze,Seビ
ームを同時に基板へ照射させてZnSeをMBE成長させ、
キャリア濃度1×1018cm-3,比抵抗3×10-3Ωcmの
低抵抗の比較的良好なN型結晶が得られている。(例え
ば、文献 J.Appl.Phys 62(1987)3216参照) 一方、P型結晶については、L−カップリング型の高周
波(13.56MHz) 無電極放電管にN2 ガスを導入すること
により窒素ラジカルを生成し、そのラジカルをZe,Se ビ
ームと同様に基板に照射してZnSeをMBE成長させ、キ
ャリア濃度4.4×1015cm-3,比抵抗16ΩcmのP型
結晶が得られている。(例えば、文献Japan.J.Appl.Phy
s 30(1991)L152参照)
グ材料にZnCl2 を用いて分子線蒸発セルよりCl,Ze,Seビ
ームを同時に基板へ照射させてZnSeをMBE成長させ、
キャリア濃度1×1018cm-3,比抵抗3×10-3Ωcmの
低抵抗の比較的良好なN型結晶が得られている。(例え
ば、文献 J.Appl.Phys 62(1987)3216参照) 一方、P型結晶については、L−カップリング型の高周
波(13.56MHz) 無電極放電管にN2 ガスを導入すること
により窒素ラジカルを生成し、そのラジカルをZe,Se ビ
ームと同様に基板に照射してZnSeをMBE成長させ、キ
ャリア濃度4.4×1015cm-3,比抵抗16ΩcmのP型
結晶が得られている。(例えば、文献Japan.J.Appl.Phy
s 30(1991)L152参照)
【0004】しかし、従来のP型結晶の成長方法、すな
わち無電極放電管を利用した方法では、高密度プラズマ
が得られず、また、原子への解離が生じない。このた
め、上述したように、N型結晶と比較してキャリア濃度
が低く、比抵抗が高いP型結晶しか得られなかった。さ
らに、無電極放電管を利用した方法では、放電室を構成
するSiO2 などが不純物として、結晶中に混入してし
まうこともあった。
わち無電極放電管を利用した方法では、高密度プラズマ
が得られず、また、原子への解離が生じない。このた
め、上述したように、N型結晶と比較してキャリア濃度
が低く、比抵抗が高いP型結晶しか得られなかった。さ
らに、無電極放電管を利用した方法では、放電室を構成
するSiO2 などが不純物として、結晶中に混入してし
まうこともあった。
【0005】そこで、本出願人は、新たな結晶成長方法
として、「結晶成長方法及び結晶成長用ラジカル発生装
置」(特願平4−78469号)を発明し出願してい
る。これは、導入ガス(例えば、窒素ガス)をECR
(電子サイクロトロン共鳴)のマイクロ波放電によりプ
ラズマ分解し、これを原料分子線が供給された基板表面
へ照射して成長を行なうものである。
として、「結晶成長方法及び結晶成長用ラジカル発生装
置」(特願平4−78469号)を発明し出願してい
る。これは、導入ガス(例えば、窒素ガス)をECR
(電子サイクロトロン共鳴)のマイクロ波放電によりプ
ラズマ分解し、これを原料分子線が供給された基板表面
へ照射して成長を行なうものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た結晶成長方法(それを実施する装置)では、結晶成長
させる基板へラジカルが過剰に供給されて、結晶品質が
悪化する場合があった。
た結晶成長方法(それを実施する装置)では、結晶成長
させる基板へラジカルが過剰に供給されて、結晶品質が
悪化する場合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題を解決するために、例えば、図1及び図2に示すよう
に、導入ガスをマイクロ波放電によりプラズマ分解して
ラジカルを発生させ、このラジカルを原料分子線が供給
されたチャンバ21内の基板15の表面へ照射して、結
晶成長を行なう結晶成長装置であって、マイクロ波放電
によりラジカルを発生させる放電室25Aと、結晶成長
が行なわれチャンバ21と、前記放電室と前記チャンバ
とを仕切るアパーチャー35とからなり、前記アパーチ
ャーに、直径約 0.5mm以下であるラジカル量制御用の孔
35a(35b)を設けたことを特徴とする結晶成長装
置を提供するものである。
題を解決するために、例えば、図1及び図2に示すよう
に、導入ガスをマイクロ波放電によりプラズマ分解して
ラジカルを発生させ、このラジカルを原料分子線が供給
されたチャンバ21内の基板15の表面へ照射して、結
晶成長を行なう結晶成長装置であって、マイクロ波放電
によりラジカルを発生させる放電室25Aと、結晶成長
が行なわれチャンバ21と、前記放電室と前記チャンバ
とを仕切るアパーチャー35とからなり、前記アパーチ
ャーに、直径約 0.5mm以下であるラジカル量制御用の孔
35a(35b)を設けたことを特徴とする結晶成長装
置を提供するものである。
【0008】
【作用】上記結晶成長装置によれば、マイクロ波放電に
より高密度プラズマ状態が生じて、ラジカル(高い励起
状態にある電気的中性の原子・分子)が放電室25Aに
発生する。このラジカルはチャンバ21内の基板15に
照射され、基板に付着したラジカルが励起エネルギー、
化学エネルギーを基板表面で解放して表面反応を高め、
導入ガスの原子及び分子が解離して原子が基板結晶中に
取り込まれる。この時、放電室25Aとチャンバ21と
を仕切るアパーチャー35のラジカル量制御用の孔35
a(,35b)により、チャンバ内の基板へのラジカル
の供給が適性量に制御される。
より高密度プラズマ状態が生じて、ラジカル(高い励起
状態にある電気的中性の原子・分子)が放電室25Aに
発生する。このラジカルはチャンバ21内の基板15に
照射され、基板に付着したラジカルが励起エネルギー、
化学エネルギーを基板表面で解放して表面反応を高め、
導入ガスの原子及び分子が解離して原子が基板結晶中に
取り込まれる。この時、放電室25Aとチャンバ21と
を仕切るアパーチャー35のラジカル量制御用の孔35
a(,35b)により、チャンバ内の基板へのラジカル
の供給が適性量に制御される。
【0009】
【実施例】本発明なる結晶成長装置の一実施例を以下図
面と共に詳細に説明する。図1は、結晶成長装置の一例
であるMBE( Moleculer Beam Epitaxy )装置(2
0)を示すものである。同図において、21はチャン
バ、22,23は固体原料(Sm)を加熱蒸発する分子
線蒸発源セル、24は液体窒素シュラウドである。MB
E装置20には、チャンバ21の中心部に基板支持台2
6が配置され、この基板支持台26上に半導体基板結晶
15を支持するようになっている。27は各分子線セル
22及び22aの分子線の出射口22a及び23aの前
面部に設置されたセルシャッタである。28はメインシ
ャッタであり、前記支持台26の前面部に設置されてい
る。なお、31は半導体基板結晶(結晶基板)15を加
熱する加熱用ヒータである。また、25は導入ガス(例
えば窒素)をマイクロ波放電によりプラズマ分解し、窒
素プラズマを半導体基板結晶15の表面へ照射するラジ
カルガンである。ラジカルガンは、例えばECR(電子
サイクロトロン共鳴)プラズマを生成するラジカル発生
装置である。図2(A)に示すように、円筒状のラジカ
ルガン25は、放電室25A、マグネット32、アンテ
ナ33、ガス導入管34、アパーチャー35で構成され
ており、MBE装置20に取付けられている(図1参
照)。
面と共に詳細に説明する。図1は、結晶成長装置の一例
であるMBE( Moleculer Beam Epitaxy )装置(2
0)を示すものである。同図において、21はチャン
バ、22,23は固体原料(Sm)を加熱蒸発する分子
線蒸発源セル、24は液体窒素シュラウドである。MB
E装置20には、チャンバ21の中心部に基板支持台2
6が配置され、この基板支持台26上に半導体基板結晶
15を支持するようになっている。27は各分子線セル
22及び22aの分子線の出射口22a及び23aの前
面部に設置されたセルシャッタである。28はメインシ
ャッタであり、前記支持台26の前面部に設置されてい
る。なお、31は半導体基板結晶(結晶基板)15を加
熱する加熱用ヒータである。また、25は導入ガス(例
えば窒素)をマイクロ波放電によりプラズマ分解し、窒
素プラズマを半導体基板結晶15の表面へ照射するラジ
カルガンである。ラジカルガンは、例えばECR(電子
サイクロトロン共鳴)プラズマを生成するラジカル発生
装置である。図2(A)に示すように、円筒状のラジカ
ルガン25は、放電室25A、マグネット32、アンテ
ナ33、ガス導入管34、アパーチャー35で構成され
ており、MBE装置20に取付けられている(図1参
照)。
【0010】そして、ラジカルガン25の放電室25A
と、チャンバ21(内の基板支持台26の半導体基板結
晶15)とは、アパーチャー35で仕切られるように構
成されている。さらに、アパーチャー35には、図2
(B)及び(C)に示すように、直径約0.5mm以下のラ
ジカル量制御用の孔35a(35b)が1個または複数
個形成されている。孔35a(図2(B))は、直径約
0.5mmの1個の孔である。これに対して、孔35b(図
2(C))は、直径約 0.5mm以下の複数の孔群であり、
その全体の面積が、直径約 0.5mmの1個の孔の面積に略
等しくなるように構成されている。また、後に詳述する
ように、放電室25Aの壁面または全体が、成長結晶さ
せる構成元素(例えば、Zn)またはその混合物で形成
されている。なお、ガス導入管34には、ドーピング用
の窒素ガスが供給されている。
と、チャンバ21(内の基板支持台26の半導体基板結
晶15)とは、アパーチャー35で仕切られるように構
成されている。さらに、アパーチャー35には、図2
(B)及び(C)に示すように、直径約0.5mm以下のラ
ジカル量制御用の孔35a(35b)が1個または複数
個形成されている。孔35a(図2(B))は、直径約
0.5mmの1個の孔である。これに対して、孔35b(図
2(C))は、直径約 0.5mm以下の複数の孔群であり、
その全体の面積が、直径約 0.5mmの1個の孔の面積に略
等しくなるように構成されている。また、後に詳述する
ように、放電室25Aの壁面または全体が、成長結晶さ
せる構成元素(例えば、Zn)またはその混合物で形成
されている。なお、ガス導入管34には、ドーピング用
の窒素ガスが供給されている。
【0011】上記のように構成されたMBE装置20を
用いて以下のように結晶成長が行なわれる。MBE装置
20の分子線蒸発源セル22にはIIb族の原料、例えば
Znが充填され、同分子線蒸発源セル23にはVIb族の
原料、例えばSeが充填されている。さらに、ラジカル
ガン25に接続されたボンベ29にはVb族の例えばN2
が封入されている。
用いて以下のように結晶成長が行なわれる。MBE装置
20の分子線蒸発源セル22にはIIb族の原料、例えば
Znが充填され、同分子線蒸発源セル23にはVIb族の
原料、例えばSeが充填されている。さらに、ラジカル
ガン25に接続されたボンベ29にはVb族の例えばN2
が封入されている。
【0012】そして、分子線蒸発源セル22,23を所
望の分子線量になるように加熱保持して、分子線蒸発源
セル22よりZn分子を蒸発させ、分子線蒸発源セル2
3よりSe分子を蒸発させる。さらに、ボンベ29より
N2 ガスをMFC(Massflow Controller )30により
流量制御し、ガス導入管34より放電室25Aに導入す
る。マイクロ波電源36からマイクロ波(電流)を供給
してアンテナ33より2.45GHz のマイクロ波を印加する
と、放電室25A内でマイクロ波放電が発生し、窒素ラ
ジカルが生成する。発生した窒素ラジカルはアパーチャ
ー35の孔35a(または35b、いずれも図2参照)
から差圧により結晶基板15へ照射される。ECRプラ
ズマ、すなわちマイクロ波放電を利用することにより、
高密度のプラズマ(1012cm-3)が作成でき、窒素ラジ
カル(高い励起状態にある電気的中性の窒素原子、分
子)を発生させることができる。なお、マイクロ波放電
では導入パワーの90パーセント以上を放電吸収するこ
とが可能である。
望の分子線量になるように加熱保持して、分子線蒸発源
セル22よりZn分子を蒸発させ、分子線蒸発源セル2
3よりSe分子を蒸発させる。さらに、ボンベ29より
N2 ガスをMFC(Massflow Controller )30により
流量制御し、ガス導入管34より放電室25Aに導入す
る。マイクロ波電源36からマイクロ波(電流)を供給
してアンテナ33より2.45GHz のマイクロ波を印加する
と、放電室25A内でマイクロ波放電が発生し、窒素ラ
ジカルが生成する。発生した窒素ラジカルはアパーチャ
ー35の孔35a(または35b、いずれも図2参照)
から差圧により結晶基板15へ照射される。ECRプラ
ズマ、すなわちマイクロ波放電を利用することにより、
高密度のプラズマ(1012cm-3)が作成でき、窒素ラジ
カル(高い励起状態にある電気的中性の窒素原子、分
子)を発生させることができる。なお、マイクロ波放電
では導入パワーの90パーセント以上を放電吸収するこ
とが可能である。
【0013】このようにして、窒素ラジカルを結晶基板
15へ照射すると、付着した窒素ラジカルが化学エネル
ギー、励起エネルギーを結晶基板15の表面上で解放
し、表面反応が高まり結晶中へ取込まれ、P型ZnSe結晶
が得られる。この時、放電室25Aとチャンバ21とを
仕切るアパーチャー35の孔35a(35b)により、
チャンバ21内の結晶基板15への窒素ラジカルの供給
が適性量に制御される。したがって、結晶基板15へ窒
素ラジカルが過剰に供給されて、結晶品質が悪化するこ
とがなく、適性キャリア濃度の高品質な結晶が得られ
る。また、ECRプラズマは放電室内圧力10-2〜10
-5Torrで放電が発生するため、成長室内をより高真空に
維持することができMBE成長を阻害することがない。
15へ照射すると、付着した窒素ラジカルが化学エネル
ギー、励起エネルギーを結晶基板15の表面上で解放
し、表面反応が高まり結晶中へ取込まれ、P型ZnSe結晶
が得られる。この時、放電室25Aとチャンバ21とを
仕切るアパーチャー35の孔35a(35b)により、
チャンバ21内の結晶基板15への窒素ラジカルの供給
が適性量に制御される。したがって、結晶基板15へ窒
素ラジカルが過剰に供給されて、結晶品質が悪化するこ
とがなく、適性キャリア濃度の高品質な結晶が得られ
る。また、ECRプラズマは放電室内圧力10-2〜10
-5Torrで放電が発生するため、成長室内をより高真空に
維持することができMBE成長を阻害することがない。
【0014】(具体例)前述した図1及び図2に示した
ラジカルガン25を用いて、ZnSeのP型成長を行なっ
た。MBE成長において、ラジカルの発生には窒素ガス
(100 パーセント)を用いてマイクロ波放電を行なわせ
た。放電室25Aに窒素ガスを1sccm流し、2.45GHz の
マイクロ波を100W印加してラジカルを発生させた。な
お、マグネット32の磁束は 875Gauss である。発生し
たラジカルは、アパーチャー35の直径 0.5mmの孔35
a(または35b)より予め真空排気された10-10 To
rrの(MBE装置20の)成長室(チャンバ21)に導
入した。このラジカルと各々7.6 ×10-7Torr,1.5×10-6
Torrに蒸気圧を調整したZeとSe分子線を、予め高抵抗Zn
Se薄膜を成長させた(100)GaAs基板へ同時照射し、
P型ZnSe結晶を成長させた。成長時、基板の温度は250
度、成長中の圧力は約10-8Torrであった。
ラジカルガン25を用いて、ZnSeのP型成長を行なっ
た。MBE成長において、ラジカルの発生には窒素ガス
(100 パーセント)を用いてマイクロ波放電を行なわせ
た。放電室25Aに窒素ガスを1sccm流し、2.45GHz の
マイクロ波を100W印加してラジカルを発生させた。な
お、マグネット32の磁束は 875Gauss である。発生し
たラジカルは、アパーチャー35の直径 0.5mmの孔35
a(または35b)より予め真空排気された10-10 To
rrの(MBE装置20の)成長室(チャンバ21)に導
入した。このラジカルと各々7.6 ×10-7Torr,1.5×10-6
Torrに蒸気圧を調整したZeとSe分子線を、予め高抵抗Zn
Se薄膜を成長させた(100)GaAs基板へ同時照射し、
P型ZnSe結晶を成長させた。成長時、基板の温度は250
度、成長中の圧力は約10-8Torrであった。
【0015】アパーチャー35の孔の直径を、 2mm,
0.5mm, 0.2mmとして、窒素ラジカルをドーピングし
て、それぞれP型ZnSe結晶を成長させた。なお、直径 2
mm, 0.5mm, 0.2mmの孔は、いづれも1個の孔35aで
ある。図3に各直径の場合の代表的なPL(Photolumin
escence)を示す。直径 2mmでは、極めて弱いデイープ発
光(深い順位からの発光)しか見られないのに対して、
直径 0.5mmへ縮小することによりDAP(ドナーとアク
セプターによる発光)が見られた。さらに、直径 0.2mm
へ縮小することにより、アクセプターに束縛された励起
子の発光が見られるようになった。したがって、アパー
チャー35の孔の直径を縮小することにより、結晶が高
品質化し、光学的特性が向上するといえる。
0.5mm, 0.2mmとして、窒素ラジカルをドーピングし
て、それぞれP型ZnSe結晶を成長させた。なお、直径 2
mm, 0.5mm, 0.2mmの孔は、いづれも1個の孔35aで
ある。図3に各直径の場合の代表的なPL(Photolumin
escence)を示す。直径 2mmでは、極めて弱いデイープ発
光(深い順位からの発光)しか見られないのに対して、
直径 0.5mmへ縮小することによりDAP(ドナーとアク
セプターによる発光)が見られた。さらに、直径 0.2mm
へ縮小することにより、アクセプターに束縛された励起
子の発光が見られるようになった。したがって、アパー
チャー35の孔の直径を縮小することにより、結晶が高
品質化し、光学的特性が向上するといえる。
【0016】また、結晶をSIMS測定で窒素を定量す
ると、直径 2mmでは 4×1020cm-3であり、直径 0.2mmで
は 2×1018cm-3であった。このように、直径 2mmでは、
オーバードーピングにより結晶が悪化してしまった。一
般的なデバイスに使用されるキャリア濃度は1018cm-3の
オーダなので、電気的特性からもアパーチャー35の孔
の直径を、 0.5mm以下にすると良いといえる。
ると、直径 2mmでは 4×1020cm-3であり、直径 0.2mmで
は 2×1018cm-3であった。このように、直径 2mmでは、
オーバードーピングにより結晶が悪化してしまった。一
般的なデバイスに使用されるキャリア濃度は1018cm-3の
オーダなので、電気的特性からもアパーチャー35の孔
の直径を、 0.5mm以下にすると良いといえる。
【0016】このように、窒素ガスをECR(電子サイ
クロトロン共鳴)のマイクロ波放電によりプラズマ分解
し、これを原料分子線が供給された結晶基板15の表面
へ照射して結晶成長させるときには、すなわち、プラズ
マで作成したラジカル(例えば、窒素ラジカル)により
結晶成長させるときには、アパーチャー35の孔の直径
を 0.5mm以下として、ラジカルの供給を適性量に制御す
ると、適性キャリア濃度の高品質なP型化合物薄膜(例
えば、P型ZnSe結晶)が再現性良く得られる。
クロトロン共鳴)のマイクロ波放電によりプラズマ分解
し、これを原料分子線が供給された結晶基板15の表面
へ照射して結晶成長させるときには、すなわち、プラズ
マで作成したラジカル(例えば、窒素ラジカル)により
結晶成長させるときには、アパーチャー35の孔の直径
を 0.5mm以下として、ラジカルの供給を適性量に制御す
ると、適性キャリア濃度の高品質なP型化合物薄膜(例
えば、P型ZnSe結晶)が再現性良く得られる。
【0017】このとき、孔35b(図2(C))のよう
に、ラジカル量制御用の孔を直径約0.5mm以下の複数の
孔群で構成すると、ラジカルが均一に基板にあたるの
で、結晶にむらが生じない(キャリア濃度が均一とな
る)。例えば、複数個の直径 0.2mmの孔からなる孔群3
5bとする。なお、6個の直径 0.2mmの孔からなる孔群
35bとして、孔群35b全体の面積が、直径約 0.5mm
の1個の孔の面積に略等しくなるように構成しておく
と、所望のキャリア濃度が得られる。
に、ラジカル量制御用の孔を直径約0.5mm以下の複数の
孔群で構成すると、ラジカルが均一に基板にあたるの
で、結晶にむらが生じない(キャリア濃度が均一とな
る)。例えば、複数個の直径 0.2mmの孔からなる孔群3
5bとする。なお、6個の直径 0.2mmの孔からなる孔群
35bとして、孔群35b全体の面積が、直径約 0.5mm
の1個の孔の面積に略等しくなるように構成しておく
と、所望のキャリア濃度が得られる。
【0018】(実施例2)次に、本結晶成長装置を構成
するのに好適なラジカルガンについて説明する。従来の
ラジカルガンはプラズマに接触する壁面(放電室25A
の壁面)がsus材(ステンレス材)で構成されている
ことが多い。このため、プラズマにさらされると、su
s材がスパッタリングされ、sus材の構成物質(C
r,Fe,Ni)が結晶中に混入する。これらが結晶中
に混入すると、結晶中に深い不純物準位が形成されたり
格子欠陥が生じて、結晶品質が劣化することがある。結
晶品質が劣化すると、デバイスとしたときの信頼性が低
下してしまう。
するのに好適なラジカルガンについて説明する。従来の
ラジカルガンはプラズマに接触する壁面(放電室25A
の壁面)がsus材(ステンレス材)で構成されている
ことが多い。このため、プラズマにさらされると、su
s材がスパッタリングされ、sus材の構成物質(C
r,Fe,Ni)が結晶中に混入する。これらが結晶中
に混入すると、結晶中に深い不純物準位が形成されたり
格子欠陥が生じて、結晶品質が劣化することがある。結
晶品質が劣化すると、デバイスとしたときの信頼性が低
下してしまう。
【0019】そこで、図2に示すラジカルガン25の放
電室25Aの壁面(図中、一点鎖線で示す壁面25B)
または全体を、成長結晶させる構成元素(例えば、Z
n)またはその混合物で形成しておく。このように形成
すると、放電室25A内で生成されたプラズマによりス
パッタリングされた放電室材料が結晶中に取込まれて
も、結晶成長材料と同一材料であるため、不純物とはな
らない。
電室25Aの壁面(図中、一点鎖線で示す壁面25B)
または全体を、成長結晶させる構成元素(例えば、Z
n)またはその混合物で形成しておく。このように形成
すると、放電室25A内で生成されたプラズマによりス
パッタリングされた放電室材料が結晶中に取込まれて
も、結晶成長材料と同一材料であるため、不純物とはな
らない。
【0020】
【発明の効果】本発明になる結晶成長装置は、導入ガス
をマイクロ波放電によりプラズマ分解してラジカルを発
生させ、このラジカルを原料分子線が供給されたチャン
バ内の基板表面へ照射して、結晶成長を行なう結晶成長
装置であって、マイクロ波放電によりラジカルを発生さ
せる放電室と、結晶成長が行なわれるチャンバと、前記
放電室と前記チャンバとを仕切るアパーチャーとからな
り、前記アパーチャーに、直径約 0.5mm以下であるラジ
カル量制御用の孔を設けたものであるから、マイクロ波
放電で生成されたラジカルの、チャンバ内の基板への供
給が適性量に制御されて、適性キャリア濃度の高品質な
P型化合物薄膜(例えば、ZnSe結晶)が再現性良く得ら
れる。
をマイクロ波放電によりプラズマ分解してラジカルを発
生させ、このラジカルを原料分子線が供給されたチャン
バ内の基板表面へ照射して、結晶成長を行なう結晶成長
装置であって、マイクロ波放電によりラジカルを発生さ
せる放電室と、結晶成長が行なわれるチャンバと、前記
放電室と前記チャンバとを仕切るアパーチャーとからな
り、前記アパーチャーに、直径約 0.5mm以下であるラジ
カル量制御用の孔を設けたものであるから、マイクロ波
放電で生成されたラジカルの、チャンバ内の基板への供
給が適性量に制御されて、適性キャリア濃度の高品質な
P型化合物薄膜(例えば、ZnSe結晶)が再現性良く得ら
れる。
【図1】本発明になる結晶成長装置の一実施例を実現す
るMBE( Moleculer BeamEpitaxy )装置の概略図で
ある。
るMBE( Moleculer BeamEpitaxy )装置の概略図で
ある。
【図2】(A)はMBE装置のECR(電子サイクロト
ロン共鳴)ラジカルガンの断面図であり、(B)及び
(C)はラジカルガンのアパーチャに設けられたラジカ
ル量制御用の孔を示す図である。
ロン共鳴)ラジカルガンの断面図であり、(B)及び
(C)はラジカルガンのアパーチャに設けられたラジカ
ル量制御用の孔を示す図である。
【図3】ラジカル制御用の孔の口径を変えて結晶成長さ
せた結晶物のPL測定結果を示す図である。
せた結晶物のPL測定結果を示す図である。
15…基板結晶、18…加熱用ヒータ 20…MBE装置、21…チャンバ、22…分子線蒸発
源セル、22a…出射口、23…分子線蒸発源セル、2
3a…出射口、24…シュラウド、25…ラジカルガ
ン、25A…放電室、25B…放電室の壁面、26…基
板支持台、27…セルシャッタ、28…メインシャッ
タ、29…ボンベ、30…MFC、32…マグネット、
33…アンテナ、34…ガス導入管、35…アパーチ
ャ、35a,35b…ラジカル量制御用の孔 36…マイクロ波電源。
源セル、22a…出射口、23…分子線蒸発源セル、2
3a…出射口、24…シュラウド、25…ラジカルガ
ン、25A…放電室、25B…放電室の壁面、26…基
板支持台、27…セルシャッタ、28…メインシャッ
タ、29…ボンベ、30…MFC、32…マグネット、
33…アンテナ、34…ガス導入管、35…アパーチ
ャ、35a,35b…ラジカル量制御用の孔 36…マイクロ波電源。
Claims (2)
- 【請求項1】導入ガスをマイクロ波放電によりプラズマ
分解してラジカルを発生させ、このラジカルを原料分子
線が供給されたチャンバ内の基板表面へ照射して、結晶
成長を行なう結晶成長装置であって、 マイクロ波放電によりラジカルを発生させる放電室と、
結晶成長が行なわれるチャンバと、前記放電室と前記チ
ャンバとを仕切るアパーチャーとからなり、前記アパー
チャーに、直径約 0.5mm以下であるラジカル量制御用の
孔を設けたことを特徴とする結晶成長装置。 - 【請求項2】請求項1記載の結晶成長装置であって、 マイクロ波放電によりプラズマ分解してラジカルを発生
させる放電室中、プラズマが接触する部分を、原料分子
線を構成する材料で形成したことを特徴とする結晶成長
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6353793A JPH06256090A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 結晶成長装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6353793A JPH06256090A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 結晶成長装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06256090A true JPH06256090A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13232069
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6353793A Pending JPH06256090A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 結晶成長装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06256090A (ja) |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP6353793A patent/JPH06256090A/ja active Pending
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