JPH06256509A - ポリアニリン−ポリエーテルブロック共重合体およびその製造方法 - Google Patents
ポリアニリン−ポリエーテルブロック共重合体およびその製造方法Info
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- JPH06256509A JPH06256509A JP6242793A JP6242793A JPH06256509A JP H06256509 A JPH06256509 A JP H06256509A JP 6242793 A JP6242793 A JP 6242793A JP 6242793 A JP6242793 A JP 6242793A JP H06256509 A JPH06256509 A JP H06256509A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 有機溶剤に可溶またはゲル化可能であり、可
撓性のある自立性のフィルムやファイバーを形成するこ
とができるポリアニリン−ポリエーテルブロック共重合
体およびその製造方法を提供する。 【構成】 下記式(I)で示される数平均分子量2,0
00〜1,000,000のポリアニリン−ポリエーテ
ルブロック共重合体。 A−NH−R2 −(O−R1 )k −O−R2 −NH−A (I) 〔式中、Aは式(II)で示されるポリアニリンブロック
またはその部分酸化体であり、 H−(NH−Ar)n − (II) (式中、Arは1,4−フェニレン基、そのハロゲン、
アルコキシまたはアルキル置換体を表し、nは10〜5
000の整数を表す。)R1 はC1 −C30のアルキレン
基、R2 はC1 −C30のアルキレン基、アルキレンカル
ボニル基、アルケニレン基、アルケニレンカルボニル
基、またはC6 −C30のアリーレンもしくはアリーレン
カルボニル基を表し、kは10〜1000の整数を表
す。)〕
撓性のある自立性のフィルムやファイバーを形成するこ
とができるポリアニリン−ポリエーテルブロック共重合
体およびその製造方法を提供する。 【構成】 下記式(I)で示される数平均分子量2,0
00〜1,000,000のポリアニリン−ポリエーテ
ルブロック共重合体。 A−NH−R2 −(O−R1 )k −O−R2 −NH−A (I) 〔式中、Aは式(II)で示されるポリアニリンブロック
またはその部分酸化体であり、 H−(NH−Ar)n − (II) (式中、Arは1,4−フェニレン基、そのハロゲン、
アルコキシまたはアルキル置換体を表し、nは10〜5
000の整数を表す。)R1 はC1 −C30のアルキレン
基、R2 はC1 −C30のアルキレン基、アルキレンカル
ボニル基、アルケニレン基、アルケニレンカルボニル
基、またはC6 −C30のアリーレンもしくはアリーレン
カルボニル基を表し、kは10〜1000の整数を表
す。)〕
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機溶剤に可溶または
ゲル化可能であり、可撓性のある自立性のフィルムを形
成することができるポリアニリン−ポリエーテルブロッ
ク共重合体およびその製造方法に関する。
ゲル化可能であり、可撓性のある自立性のフィルムを形
成することができるポリアニリン−ポリエーテルブロッ
ク共重合体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリアニリンは、新しい電子材
料、導電材料として、電池の電極材料、帯電防止材料、
電磁波遮蔽材料、光電子変換素子、光メモリー、各種セ
ンサー等の機能素子、表示素子、各種ハイブリッド材
料、透明導電体、各種端末機器など、広い分野への応用
が検討されている。しかしながら、一般にポリアニリン
は、π共役系が高度に発達しているため、高分子主鎖が
剛直で、分子鎖間の相互作用が強く、また分子鎖間に強
固な水素結合が数多く存在するため、ほとんど有機溶剤
に不溶であり、また加熱によっても溶融しないので、成
形性に乏しく、フィルム化等の加工ができないという大
きな欠点を有している。
料、導電材料として、電池の電極材料、帯電防止材料、
電磁波遮蔽材料、光電子変換素子、光メモリー、各種セ
ンサー等の機能素子、表示素子、各種ハイブリッド材
料、透明導電体、各種端末機器など、広い分野への応用
が検討されている。しかしながら、一般にポリアニリン
は、π共役系が高度に発達しているため、高分子主鎖が
剛直で、分子鎖間の相互作用が強く、また分子鎖間に強
固な水素結合が数多く存在するため、ほとんど有機溶剤
に不溶であり、また加熱によっても溶融しないので、成
形性に乏しく、フィルム化等の加工ができないという大
きな欠点を有している。
【0003】そのために、例えば、高分子材料の繊維、
多孔質体等の所望の形状の基材にモノマーを含浸させ、
このモノマーを適当な重合触媒との接触により、或い
は、電解酸化により重合させ、導電性複合材料にした
り、或いはまた、熱可塑性重合体粉末の存在下で、モノ
マーを重合させ、同様の複合材料を得ていた。これに対
して、重合触媒と反応温度の工夫により、N−メチル−
2−ピロリドンのみに可溶なポリアニリンが合成されて
いる(M.Abe et al.;J.Chem.So
c.,Chem.Commun.,1989,173
6)。しかしながら、このポリアニリンも、その他の汎
用有機溶剤に殆ど溶解せず、その適用範囲が限られてい
た。また、種々のアニリンの誘導体を利用して、有機溶
剤に可溶なポリアニリン誘導体も合成されているが、充
分に可撓性を有するフィルムを与えることはできなかっ
た。一方、高分子化合物は、もしもゲル化が可能であれ
ば、ゲル延伸やゲル紡糸、ゲル形成等の技術を用いて加
工することが可能であることが知られている。
多孔質体等の所望の形状の基材にモノマーを含浸させ、
このモノマーを適当な重合触媒との接触により、或い
は、電解酸化により重合させ、導電性複合材料にした
り、或いはまた、熱可塑性重合体粉末の存在下で、モノ
マーを重合させ、同様の複合材料を得ていた。これに対
して、重合触媒と反応温度の工夫により、N−メチル−
2−ピロリドンのみに可溶なポリアニリンが合成されて
いる(M.Abe et al.;J.Chem.So
c.,Chem.Commun.,1989,173
6)。しかしながら、このポリアニリンも、その他の汎
用有機溶剤に殆ど溶解せず、その適用範囲が限られてい
た。また、種々のアニリンの誘導体を利用して、有機溶
剤に可溶なポリアニリン誘導体も合成されているが、充
分に可撓性を有するフィルムを与えることはできなかっ
た。一方、高分子化合物は、もしもゲル化が可能であれ
ば、ゲル延伸やゲル紡糸、ゲル形成等の技術を用いて加
工することが可能であることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記のような実情に鑑みてなされたものであ
る。すなわち、本発明の目的は、有機溶剤に可溶または
ゲル化可能であり、可撓性のある自立性のフィルムやフ
ァイバーを形成することができるポリアニリン−ポリエ
ーテルブロック共重合体およびその製造方法を提供する
ことにある。
における上記のような実情に鑑みてなされたものであ
る。すなわち、本発明の目的は、有機溶剤に可溶または
ゲル化可能であり、可撓性のある自立性のフィルムやフ
ァイバーを形成することができるポリアニリン−ポリエ
ーテルブロック共重合体およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決すべく鋭意検討した結果、両末端にアミノ基を有す
るポリエーテルの存在下でアニリンを酸化重合すること
により、ポリエーテルの両末端アミノ基よりポリアニリ
ン鎖が伸びた構造を有するブロック共重合体が、有機溶
剤に可溶またはゲル化可能で、可撓性のある自立性のフ
ィルムやファイバーを形成することができることを見出
し、本発明を完成するに至った。
解決すべく鋭意検討した結果、両末端にアミノ基を有す
るポリエーテルの存在下でアニリンを酸化重合すること
により、ポリエーテルの両末端アミノ基よりポリアニリ
ン鎖が伸びた構造を有するブロック共重合体が、有機溶
剤に可溶またはゲル化可能で、可撓性のある自立性のフ
ィルムやファイバーを形成することができることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明のポリアニリン−ポリエーテルブロ
ック共重合体は、下記式(I)で示される。 A−NH−R2 −(O−R1 )k −O−R2 −NH−A (I) 〔式中、Aは式(II)で示されるポリアニリンブロック
またはその部分酸化体であり、 H−(NH−Ar)n − (II) (式中、Arは1,4−フェニレン基またはそのハロゲ
ン、アルコキシもしくはアルキル置換体を表し、nは1
0〜5000の整数を表す。)R1 は炭素数1〜30の
アルキレン基を表し、R2 は炭素数1〜30のアルキレ
ン基、アルキレンカルボニル基、アルケニレン基もしく
はアルケニレンカルボニル基、または炭素数6〜30の
アリーレンカルボニル基もしくはアリーレンカルボニル
基を表し、ただしR2 にカルボニル基が存在する場合、
該カルボニル基は、ポリエーテルブロックの末端酸素に
結合する。kは10〜1000の整数を表す。)〕
ック共重合体は、下記式(I)で示される。 A−NH−R2 −(O−R1 )k −O−R2 −NH−A (I) 〔式中、Aは式(II)で示されるポリアニリンブロック
またはその部分酸化体であり、 H−(NH−Ar)n − (II) (式中、Arは1,4−フェニレン基またはそのハロゲ
ン、アルコキシもしくはアルキル置換体を表し、nは1
0〜5000の整数を表す。)R1 は炭素数1〜30の
アルキレン基を表し、R2 は炭素数1〜30のアルキレ
ン基、アルキレンカルボニル基、アルケニレン基もしく
はアルケニレンカルボニル基、または炭素数6〜30の
アリーレンカルボニル基もしくはアリーレンカルボニル
基を表し、ただしR2 にカルボニル基が存在する場合、
該カルボニル基は、ポリエーテルブロックの末端酸素に
結合する。kは10〜1000の整数を表す。)〕
【0007】本発明のポリアニリン−ポリエーテルブロ
ック共重合体は、下記式(III ) H2 N−R2 −(O−R1 )k −O−R2 −NH2 (III ) (式中、R1 、R2 およびkは、上記定義と同意義を有
する。)で示され両末端にアミノ基を有するポリエーテ
ルの存在下で、アニリンまたはそのハロゲン、アルコキ
シもしくはアルキル置換体を酸化重合させることによっ
て製造することができる。
ック共重合体は、下記式(III ) H2 N−R2 −(O−R1 )k −O−R2 −NH2 (III ) (式中、R1 、R2 およびkは、上記定義と同意義を有
する。)で示され両末端にアミノ基を有するポリエーテ
ルの存在下で、アニリンまたはそのハロゲン、アルコキ
シもしくはアルキル置換体を酸化重合させることによっ
て製造することができる。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の上記式(I)で示されるポリアニリン−ポリエー
テルブロック共重合体は、数平均分子量2,000〜
1,000,000、好ましくは2,100〜230,
000を有するものであり、そして、ポリアニリンブロ
ックは数平均分子量900〜100,000を有するの
が好ましく、また、ポリエーテルブロックは、数平均分
子量300〜30,000を有するものが好ましい。本
発明の上記式(I)で示されるポリアニリン−ポリエー
テルブロック共重合体において、ポリエーテルブロック
における基R1 は、炭素数1〜30のアルキレン基であ
って、それらがエーテル結合を介して結合している。ア
ルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレ
ン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、
2−メチルペンタメチレン、ヘキサメチレン等、直鎖ま
たは分岐鎖状のアルキレン基が例示される。
発明の上記式(I)で示されるポリアニリン−ポリエー
テルブロック共重合体は、数平均分子量2,000〜
1,000,000、好ましくは2,100〜230,
000を有するものであり、そして、ポリアニリンブロ
ックは数平均分子量900〜100,000を有するの
が好ましく、また、ポリエーテルブロックは、数平均分
子量300〜30,000を有するものが好ましい。本
発明の上記式(I)で示されるポリアニリン−ポリエー
テルブロック共重合体において、ポリエーテルブロック
における基R1 は、炭素数1〜30のアルキレン基であ
って、それらがエーテル結合を介して結合している。ア
ルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレ
ン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、
2−メチルペンタメチレン、ヘキサメチレン等、直鎖ま
たは分岐鎖状のアルキレン基が例示される。
【0009】ポリエーテルブロックとポリアニリンブロ
ックを連結する連結基R1 は、炭素数1〜30のアルキ
レン基もしくはアルキレンカルボニル基、アルケニレン
基もしくはアルケニレンカルボニル基、または炭素数6
〜30のアリーレン基もしくはアリーレンカルボニル基
を表す。なお。R2 にカルボニル基が存在する場合に
は、そのカルボニル基がポリエーテルブロックの末端酸
素に隣接するように結合する。R2 の具体例としては、
メチレン、メチレンカルボニル、エチレン、エチレンカ
ルボニル、プロピレン、プロピレンカルボニル、トリメ
チレン、トリメチレンカルボニル、テトラメチレン、テ
トラメチレンカルボニル、ペンタメチレン、2−メチル
ペンタメチレン、ヘキサメチレン、シクロヘキシレン、
デカメチレン等の直鎖、分岐鎖状または環状のアルキレ
ン基、ビニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニ
レン等のアルケニレン基、p−フェニレン、m−フェニ
レン、o−フェニレン、フェニレンカルボニル、トリレ
ン、ビフェニレン、ナフチレン等のアリーレン基があげ
られる。
ックを連結する連結基R1 は、炭素数1〜30のアルキ
レン基もしくはアルキレンカルボニル基、アルケニレン
基もしくはアルケニレンカルボニル基、または炭素数6
〜30のアリーレン基もしくはアリーレンカルボニル基
を表す。なお。R2 にカルボニル基が存在する場合に
は、そのカルボニル基がポリエーテルブロックの末端酸
素に隣接するように結合する。R2 の具体例としては、
メチレン、メチレンカルボニル、エチレン、エチレンカ
ルボニル、プロピレン、プロピレンカルボニル、トリメ
チレン、トリメチレンカルボニル、テトラメチレン、テ
トラメチレンカルボニル、ペンタメチレン、2−メチル
ペンタメチレン、ヘキサメチレン、シクロヘキシレン、
デカメチレン等の直鎖、分岐鎖状または環状のアルキレ
ン基、ビニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニ
レン等のアルケニレン基、p−フェニレン、m−フェニ
レン、o−フェニレン、フェニレンカルボニル、トリレ
ン、ビフェニレン、ナフチレン等のアリーレン基があげ
られる。
【0010】本発明のポリアニリン−ポリエーテルブロ
ック共重合体の式(II)で示されるポリアニリンブロッ
クは、可逆的な電子の授受が可能である。そのためプロ
トン酸やプロトン酸塩や電子受容性物質を用い、或いは
電気化学的に酸化することが可能である。一方、酸化さ
れたポリアニリンブロックは、塩基や電子供与性物質、
還元剤を用い、或いは電気化学的に還元して、脱ドープ
或いは還元することが可能である。この場合、ポリアニ
リンブロックの構造は、様々な状態(酸化、還元)に応
じた構造を取ることになる。また、この変化は、ポリア
ニリンブロック全体に起こるだけでなく、ある程度部分
的に変化させることも可能である。その場合の典型的な
部分的構造を下記式で示す。ただし、ドーピング状態に
ついてはプロトン酸を用いた場合を例示しているが、他
の酸や電子受容性物質を用いた場合は、それぞれに対応
した構造をとる。
ック共重合体の式(II)で示されるポリアニリンブロッ
クは、可逆的な電子の授受が可能である。そのためプロ
トン酸やプロトン酸塩や電子受容性物質を用い、或いは
電気化学的に酸化することが可能である。一方、酸化さ
れたポリアニリンブロックは、塩基や電子供与性物質、
還元剤を用い、或いは電気化学的に還元して、脱ドープ
或いは還元することが可能である。この場合、ポリアニ
リンブロックの構造は、様々な状態(酸化、還元)に応
じた構造を取ることになる。また、この変化は、ポリア
ニリンブロック全体に起こるだけでなく、ある程度部分
的に変化させることも可能である。その場合の典型的な
部分的構造を下記式で示す。ただし、ドーピング状態に
ついてはプロトン酸を用いた場合を例示しているが、他
の酸や電子受容性物質を用いた場合は、それぞれに対応
した構造をとる。
【0011】
【化1】 (式中、Arは上記定義と同意義を有し、Qは2,5−
シクロヘキサジエン−1,4−イリデンまたはそのハロ
ゲン、アルコキシまたはアルキル置換体を表し、HAは
プロトン酸を表す)
シクロヘキサジエン−1,4−イリデンまたはそのハロ
ゲン、アルコキシまたはアルキル置換体を表し、HAは
プロトン酸を表す)
【0012】この様な変化は、例えば、E.M.Gen
ies et al.,Synth.Met.36(1
990)139−182等に詳しく述べられており、ポ
リアニリンブロックの本質的な性質である。したがっ
て、酸化や還元或いはドープや脱ドープ等、主鎖の電子
状態を変化させるもの、或いは水素の授受を行うものに
よって、ポリアニリンブロックの構造が変化したとして
も、何等本発明を限定するものではない。
ies et al.,Synth.Met.36(1
990)139−182等に詳しく述べられており、ポ
リアニリンブロックの本質的な性質である。したがっ
て、酸化や還元或いはドープや脱ドープ等、主鎖の電子
状態を変化させるもの、或いは水素の授受を行うものに
よって、ポリアニリンブロックの構造が変化したとして
も、何等本発明を限定するものではない。
【0013】本発明のポリアニリン−ポリエーテルブロ
ック共重合体は、例えば次のような方法で製造すること
ができる。すなわち、両末端にアミノ基を有するポリエ
ーテルの水溶液に、過硫酸アンモニウムを加え、これを
0℃に保ち、この水溶液にアニリンまたはその誘導体の
塩酸水溶液を攪拌しながら加える。この場合、酸化剤で
ある過硫酸アンモニウムの量は、加えるアニリンまたは
その誘導体に対し0.1〜10倍モル、最も典型的な場
合、0.9〜1.5倍モルになるように調整する。ま
た、塩酸の量も使用するアニリン或いはその誘導体に対
して0.9〜100倍モル、最も典型的な場合0.9〜
5倍モルになるように調製する。得られた混合物を1〜
48時間、最も典型的な例をあげれば6時間、0℃で攪
拌を続ける。生成した固形物を濾別し、さらに5%アン
モニア水で脱ドープ処理し、前記式(IV−2)の構造が
主たる構造である本発明のポリアニリン−ポリエーテル
ブロック共重合体が得られる。さらに必要に応じてヒド
ラジン等の還元剤を作用させれば、ポリアニリンブロッ
クは還元され、前記式(IV−3)の構造が主たる構造で
ある本発明のポリアニリン−ポリエーテルブロック共重
合体が得られる。
ック共重合体は、例えば次のような方法で製造すること
ができる。すなわち、両末端にアミノ基を有するポリエ
ーテルの水溶液に、過硫酸アンモニウムを加え、これを
0℃に保ち、この水溶液にアニリンまたはその誘導体の
塩酸水溶液を攪拌しながら加える。この場合、酸化剤で
ある過硫酸アンモニウムの量は、加えるアニリンまたは
その誘導体に対し0.1〜10倍モル、最も典型的な場
合、0.9〜1.5倍モルになるように調整する。ま
た、塩酸の量も使用するアニリン或いはその誘導体に対
して0.9〜100倍モル、最も典型的な場合0.9〜
5倍モルになるように調製する。得られた混合物を1〜
48時間、最も典型的な例をあげれば6時間、0℃で攪
拌を続ける。生成した固形物を濾別し、さらに5%アン
モニア水で脱ドープ処理し、前記式(IV−2)の構造が
主たる構造である本発明のポリアニリン−ポリエーテル
ブロック共重合体が得られる。さらに必要に応じてヒド
ラジン等の還元剤を作用させれば、ポリアニリンブロッ
クは還元され、前記式(IV−3)の構造が主たる構造で
ある本発明のポリアニリン−ポリエーテルブロック共重
合体が得られる。
【0014】なお、脱ドープ処理後の生成物には、ブロ
ック共重合していないポリアニリンを含む場合があるの
で、所望により精製を行ってもよい。例えば、ポリアニ
リンは溶解しないが、本発明のポリアニリン−ポリエー
テルブロック共重合体は溶解するような溶剤、例えば、
クロロホルム等で抽出して精製すればよい。
ック共重合していないポリアニリンを含む場合があるの
で、所望により精製を行ってもよい。例えば、ポリアニ
リンは溶解しないが、本発明のポリアニリン−ポリエー
テルブロック共重合体は溶解するような溶剤、例えば、
クロロホルム等で抽出して精製すればよい。
【0015】なお、原料として水に溶解しない両末端に
アミノ基を有するポリエーテルを用いる場合には、その
ポリエーテルは溶解する酸化を受けにくい溶媒(ベンゼ
ン、ニトロベンゼン、ジクロロメタン等)に溶解し、次
いで塩化鉄等、その溶媒中で活性を示す酸化剤を添加
し、次いでアニリン或いはその誘導体を加え、0℃で1
〜48時間反応させればよく、それによって本発明のポ
リアニリン−ポリエーテルブロック共重合体を得ること
が可能である。
アミノ基を有するポリエーテルを用いる場合には、その
ポリエーテルは溶解する酸化を受けにくい溶媒(ベンゼ
ン、ニトロベンゼン、ジクロロメタン等)に溶解し、次
いで塩化鉄等、その溶媒中で活性を示す酸化剤を添加
し、次いでアニリン或いはその誘導体を加え、0℃で1
〜48時間反応させればよく、それによって本発明のポ
リアニリン−ポリエーテルブロック共重合体を得ること
が可能である。
【0016】本発明において、原料として用いる両末端
にアミノ基を有するポリエーテルは、下記式(III )で
示されるポリエーテルであるが、市販のものとしては、
川研ファインケミカル(株)製のポリオキシエチレンジ
アミン(PEOアミン)の#400〔R1 =エチレン、
R2 =トリエチレン、k=約7〜9〕、#6000〔R
1 =エチレン、R2 =トリエチレン、k=約178〜1
89〕、およびイハラケミカル工業(株)製のエラスマ
ー1000〔ポリテトラメチレンオキシド−ジ−p−ア
ミノベンゾエート、R1 =テトラメチレン、R2 =p−
フェニレンカルボニル(−C6 H4 −C(=O)−)、
k=約12〜14〕等が好適に用いられる。また、両末
端に水酸基を有するポリエーテルの末端水酸基をアミノ
エーテル化またはアミノアシル化することによって、末
端にアミノ基を形成させたポリエーテルを用いることも
できる。
にアミノ基を有するポリエーテルは、下記式(III )で
示されるポリエーテルであるが、市販のものとしては、
川研ファインケミカル(株)製のポリオキシエチレンジ
アミン(PEOアミン)の#400〔R1 =エチレン、
R2 =トリエチレン、k=約7〜9〕、#6000〔R
1 =エチレン、R2 =トリエチレン、k=約178〜1
89〕、およびイハラケミカル工業(株)製のエラスマ
ー1000〔ポリテトラメチレンオキシド−ジ−p−ア
ミノベンゾエート、R1 =テトラメチレン、R2 =p−
フェニレンカルボニル(−C6 H4 −C(=O)−)、
k=約12〜14〕等が好適に用いられる。また、両末
端に水酸基を有するポリエーテルの末端水酸基をアミノ
エーテル化またはアミノアシル化することによって、末
端にアミノ基を形成させたポリエーテルを用いることも
できる。
【0017】また、本発明で使用されるアニリン或いは
その誘導体としては、アニリン、o−アニシジン、m−
アニシジン、o−トルイジン、m−トルイジン、o−エ
チルアニリン、o−クロロアニリン、m−クロロアニリ
ン等があげられる。
その誘導体としては、アニリン、o−アニシジン、m−
アニシジン、o−トルイジン、m−トルイジン、o−エ
チルアニリン、o−クロロアニリン、m−クロロアニリ
ン等があげられる。
【0018】上記のようにして製造された本発明のポリ
アニリン−ポリエーテルブロック共重合体は、溶媒溶解
性の高いポリエーテルブロックに、導電性や種々のクロ
ミズム等の機能を有するポリアニリンブロックをブロッ
ク共重合された点に特徴を有する。また、ポリエーテル
ブロックはバルクにおいて弾性や可撓性を付与する機能
を果たす。したがって、本発明のポリアニリン−ポリエ
ーテルブロック共重合体は、N−メチル−2−ピロリド
ン或いはN,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶
剤、クロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロメタン等
のハロゲン化炭化水素溶剤や、テトラヒドロフラン等の
エーテル系溶剤、ピリジン等のアミン系溶剤、ジメチル
スルホキシド等の極性溶剤で溶解またはゲル化可能であ
る。この溶液またはゲルから、自立性フィルムやファイ
バーを製造することが可能である。さらに、このフィル
ムやファイバー等の加工物は、アクセプター性のドーパ
ントでドープすることにより10-3〜102 S/cmの
高い導電率を示す。
アニリン−ポリエーテルブロック共重合体は、溶媒溶解
性の高いポリエーテルブロックに、導電性や種々のクロ
ミズム等の機能を有するポリアニリンブロックをブロッ
ク共重合された点に特徴を有する。また、ポリエーテル
ブロックはバルクにおいて弾性や可撓性を付与する機能
を果たす。したがって、本発明のポリアニリン−ポリエ
ーテルブロック共重合体は、N−メチル−2−ピロリド
ン或いはN,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶
剤、クロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロメタン等
のハロゲン化炭化水素溶剤や、テトラヒドロフラン等の
エーテル系溶剤、ピリジン等のアミン系溶剤、ジメチル
スルホキシド等の極性溶剤で溶解またはゲル化可能であ
る。この溶液またはゲルから、自立性フィルムやファイ
バーを製造することが可能である。さらに、このフィル
ムやファイバー等の加工物は、アクセプター性のドーパ
ントでドープすることにより10-3〜102 S/cmの
高い導電率を示す。
【0019】ここで使用されるドーパントは、特に制限
されるものではなく、アニリン系導電性高分子のドープ
に際し、ドーパントとして使用されるものであれば、如
何なるものでも使用することができる。具体例をあげれ
ば、ヨウ素、臭素、塩素、三塩化ヨウ素等のハロゲン化
合物、硫酸、塩酸、硝酸、過塩素酸、ホウフッ化水素酸
等のプロトン酸、前記プロトン酸の各種塩、三塩化アル
ミニウム、三塩化鉄、塩化モリブデン、塩化アンチモ
ン、五フッ化ひ素等のルイス酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ド
デシルベンゼンスルホン酸、しょう脳スルホン酸等の有
機酸、ポリエチレンスルホン酸、ポリエチレンカルボン
酸、ポリアクリル酸、ポリスチレンスルホン酸等の高分
子酸等、各種の化合物をあげることができる。これらの
化合物をドープさせる方法については、特に制限はな
く、公知のあらゆる方法が可能である。一的には、ポリ
アニリン−ポリエーテルブロック共重合体、その溶液、
ゲルまたはその成形加工物とドーパント化合物とを接触
させればよく、気相或いは液相で行うことができる。或
いは、上記プロトン酸やその塩の溶液中で、電気化学的
にドープする方法を用いることもできる。
されるものではなく、アニリン系導電性高分子のドープ
に際し、ドーパントとして使用されるものであれば、如
何なるものでも使用することができる。具体例をあげれ
ば、ヨウ素、臭素、塩素、三塩化ヨウ素等のハロゲン化
合物、硫酸、塩酸、硝酸、過塩素酸、ホウフッ化水素酸
等のプロトン酸、前記プロトン酸の各種塩、三塩化アル
ミニウム、三塩化鉄、塩化モリブデン、塩化アンチモ
ン、五フッ化ひ素等のルイス酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ド
デシルベンゼンスルホン酸、しょう脳スルホン酸等の有
機酸、ポリエチレンスルホン酸、ポリエチレンカルボン
酸、ポリアクリル酸、ポリスチレンスルホン酸等の高分
子酸等、各種の化合物をあげることができる。これらの
化合物をドープさせる方法については、特に制限はな
く、公知のあらゆる方法が可能である。一的には、ポリ
アニリン−ポリエーテルブロック共重合体、その溶液、
ゲルまたはその成形加工物とドーパント化合物とを接触
させればよく、気相或いは液相で行うことができる。或
いは、上記プロトン酸やその塩の溶液中で、電気化学的
にドープする方法を用いることもできる。
【0020】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明する。 実施例1 両末端にアミノ基を有するポリエーテルであるPEOア
ミン#400〔R1 =エチレン、R2 =トリエチレン、
k=約7〜9〕の1gを30mlの水に溶解し、過硫酸
アンモニウム24.5gを加えて溶解し、0℃に保っ
た。アニリン10gと濃塩酸50mlを水50mlに溶
解し、0℃に冷却し、これを上記のポリエーテルを含む
溶液に滴下した。1時間かけて滴下した後、6時間、0
℃で攪拌を続けた。生成した固形物を濾別し、5%アン
モニア水で脱ドープ処理した。生成物をクロロホルムに
よって抽出して、本発明のポリアニリン−ポリエーテル
ブロック共重合体を得た。収量は10.1gであった。
赤外吸収スペクトルを調べたところ、1600、150
0、1300、1170、820cm-1にポリアニリン
(式(IV−2)の構造に対応する)の吸収が見られ、ま
た2800〜2950cm-1にエチレンの吸収が認めら
れた。また、収率よりみて、n=約25であった。ま
た、このブロック共重合体の数平均分子量は約5,00
0であった。得られたポリアニリン−ポリエーテルブロ
ック共重合体1gをN−メチル−2−ピロリドン5gに
入れ、室温で攪拌すると溶解し、紡糸や延伸によるフィ
ルム化が可能であった。さらに、このフィルムを塩酸蒸
気に4時間さらしてドープしたところ、導電率は0.8
S/cmであった。また、N−メチル−2−ピロリドン
の代わりにN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ピリジン、クロロホルム、ジクロ
ロエタン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等の有
機溶剤を用いても、同様の加工が可能であった。
ミン#400〔R1 =エチレン、R2 =トリエチレン、
k=約7〜9〕の1gを30mlの水に溶解し、過硫酸
アンモニウム24.5gを加えて溶解し、0℃に保っ
た。アニリン10gと濃塩酸50mlを水50mlに溶
解し、0℃に冷却し、これを上記のポリエーテルを含む
溶液に滴下した。1時間かけて滴下した後、6時間、0
℃で攪拌を続けた。生成した固形物を濾別し、5%アン
モニア水で脱ドープ処理した。生成物をクロロホルムに
よって抽出して、本発明のポリアニリン−ポリエーテル
ブロック共重合体を得た。収量は10.1gであった。
赤外吸収スペクトルを調べたところ、1600、150
0、1300、1170、820cm-1にポリアニリン
(式(IV−2)の構造に対応する)の吸収が見られ、ま
た2800〜2950cm-1にエチレンの吸収が認めら
れた。また、収率よりみて、n=約25であった。ま
た、このブロック共重合体の数平均分子量は約5,00
0であった。得られたポリアニリン−ポリエーテルブロ
ック共重合体1gをN−メチル−2−ピロリドン5gに
入れ、室温で攪拌すると溶解し、紡糸や延伸によるフィ
ルム化が可能であった。さらに、このフィルムを塩酸蒸
気に4時間さらしてドープしたところ、導電率は0.8
S/cmであった。また、N−メチル−2−ピロリドン
の代わりにN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ピリジン、クロロホルム、ジクロ
ロエタン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等の有
機溶剤を用いても、同様の加工が可能であった。
【0021】実施例2 PEOアミン#400の代わりにPEOアミン#600
0〔R1 =エチレン、R2 =トリエチレン、k=約17
8〜189〕を1g、過硫酸アンモニウムを2.45
g、アニリンを1g、塩酸を30ml用いて、実施例1
に従って本発明のポリアニリン−ポリエーテルブロック
共重合体1.68gを得た。赤外吸収スペクトルを調べ
たところ、1600、1500、1300、1170、
820cm-1にポリアニリン(式(IV−2)の構造に対
応する)の赤外吸収が見られ、また2800〜2950
cm-1にエチレンの吸収が認められた。また、収率より
みて、n=約30であった。また、このブロック共重合
体の平均分子量は約14,000であった。得られたポ
リアニリン−ポリエーテルブロック共重合体1gをN−
メチル−2−ピロリドン5gに入れ、室温で攪拌すると
溶解し、紡糸や延伸によるフィルム化が可能であった。
さらに、このフィルムを塩酸蒸気に4時間さらしてドー
プしたところ、導電率は0.9S/cmであった。ま
た、N−メチル−2−ピロリドンの代わりにN,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
ピリジン、クロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロメ
タン、テトラヒドロフラン等の有機溶剤を用いても、同
様の加工が可能であった。
0〔R1 =エチレン、R2 =トリエチレン、k=約17
8〜189〕を1g、過硫酸アンモニウムを2.45
g、アニリンを1g、塩酸を30ml用いて、実施例1
に従って本発明のポリアニリン−ポリエーテルブロック
共重合体1.68gを得た。赤外吸収スペクトルを調べ
たところ、1600、1500、1300、1170、
820cm-1にポリアニリン(式(IV−2)の構造に対
応する)の赤外吸収が見られ、また2800〜2950
cm-1にエチレンの吸収が認められた。また、収率より
みて、n=約30であった。また、このブロック共重合
体の平均分子量は約14,000であった。得られたポ
リアニリン−ポリエーテルブロック共重合体1gをN−
メチル−2−ピロリドン5gに入れ、室温で攪拌すると
溶解し、紡糸や延伸によるフィルム化が可能であった。
さらに、このフィルムを塩酸蒸気に4時間さらしてドー
プしたところ、導電率は0.9S/cmであった。ま
た、N−メチル−2−ピロリドンの代わりにN,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
ピリジン、クロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロメ
タン、テトラヒドロフラン等の有機溶剤を用いても、同
様の加工が可能であった。
【0022】実施例3 両末端にアミノ基を有するポリエーテルであるエラスマ
ー1000〔ポリテトラメチレンオキシド−ジ−p−ア
ミノベンゾエート、R1 =テトラメチレン、R2 =p−
フェニレンカルボニル(−C6 H4 −C(=O)−)、
k=約12〜14〕1gをクロロホルム30mlに溶解
し、塩化鉄(III )3.2gを加えて溶解し、0℃に保
った。アニリン1.8gをクロロホルム10mlに溶解
し、0℃に冷却し、これを上記のポリエーテルを含む溶
液に滴下した。1時間かけて滴下した後、6時間、0℃
で攪拌を続けた。生成した固形物を濾別し、5%アンモ
ニア水で脱ドープ処理した。これよりクロロホルムで本
発明のポリアニリン−ポリエーテルブロック共重合体を
抽出した。収量は1.47gであった・赤外吸収スペク
トルを調べたところ、1600、1500、1300、
1170、820cm-1にポリアニリン(式(IV−2)
の構造に対応する)の赤外吸収が見られ、また2800
〜2950cm-1にエチレンの吸収が認められた。ま
た、収率よりみて、n=約20であった。また、このブ
ロック共重合体の数平均分子量は約4,900であっ
た。得られたポリアニリン−ポリエーテルブロック共重
合体1gをN−メチル−2−ピロリドン5gに入れ、室
温で攪拌すると溶解し、紡糸や延伸によるフィルム化が
可能であった。さらに、このフィルムを塩酸蒸気に4時
間さらしてドープしたところ、導電率は0.15S/c
mであった。また、N−メチル−2−ピロリドンの代わ
りにN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ピリジン、クロロホルム、ジクロロエタ
ン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等の有機溶剤
を用いても、同様の加工が可能であった。
ー1000〔ポリテトラメチレンオキシド−ジ−p−ア
ミノベンゾエート、R1 =テトラメチレン、R2 =p−
フェニレンカルボニル(−C6 H4 −C(=O)−)、
k=約12〜14〕1gをクロロホルム30mlに溶解
し、塩化鉄(III )3.2gを加えて溶解し、0℃に保
った。アニリン1.8gをクロロホルム10mlに溶解
し、0℃に冷却し、これを上記のポリエーテルを含む溶
液に滴下した。1時間かけて滴下した後、6時間、0℃
で攪拌を続けた。生成した固形物を濾別し、5%アンモ
ニア水で脱ドープ処理した。これよりクロロホルムで本
発明のポリアニリン−ポリエーテルブロック共重合体を
抽出した。収量は1.47gであった・赤外吸収スペク
トルを調べたところ、1600、1500、1300、
1170、820cm-1にポリアニリン(式(IV−2)
の構造に対応する)の赤外吸収が見られ、また2800
〜2950cm-1にエチレンの吸収が認められた。ま
た、収率よりみて、n=約20であった。また、このブ
ロック共重合体の数平均分子量は約4,900であっ
た。得られたポリアニリン−ポリエーテルブロック共重
合体1gをN−メチル−2−ピロリドン5gに入れ、室
温で攪拌すると溶解し、紡糸や延伸によるフィルム化が
可能であった。さらに、このフィルムを塩酸蒸気に4時
間さらしてドープしたところ、導電率は0.15S/c
mであった。また、N−メチル−2−ピロリドンの代わ
りにN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ピリジン、クロロホルム、ジクロロエタ
ン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等の有機溶剤
を用いても、同様の加工が可能であった。
【0023】実施例4 両末端にアミノ基を有するポリエーテルとして、ジオー
ル型のポリプロピレングリコール(平均分子量300
0、和光純薬(株)製、k=約22)と2倍モルの4−
アミノ安息香酸と反応させ、末端を4−アミノ安息香酸
エステルにしたもの(平均分子量約3238、R1 =プ
ロピレン、R2 =−C6 H4 −C(=O)−)を用い
た。実施例1におけるPEOアミン#400の代わり
に、上記のポリエーテル1gを用い、また、過硫酸アン
モニウムを9.80g、アニリンを4.0g、塩酸を3
0ml用いて、実施例1にしたがって本発明のポリアニ
リン−ポリエーテルブロック共重合体4.37gを得
た。赤外吸収スペクトルを調べたところ、1600、1
500、1300、1170、820cm-1にポリアニ
リン(式(IV−2)の構造に対応する)の赤外吸収が見
られ、また2800〜2950cm-1にエチレンの吸収
が認められた。また、収率よりみてn=約60であっ
た。また、このブロック共重合体の数平均分子量は約1
5,000であった。得られたポリアニリン−ポリエー
テルブロック共重合体1gをN−メチル−2−ピロリド
ン5gに入れ、室温で攪拌すると溶解し、紡糸や延伸に
よるフィルム化が可能であった。さらに、このフィルム
を塩酸蒸気に4時間さらしてドープしたところ、導電率
は1.0S/cmであった。また、N−メチル−2−ピ
ロリドンの代わりにN,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、クロロホル
ム、ジクロロエタン、ジクロロメタン、テトラヒドロフ
ラン等の有機溶剤を用いても、同様の加工が可能であっ
た。
ル型のポリプロピレングリコール(平均分子量300
0、和光純薬(株)製、k=約22)と2倍モルの4−
アミノ安息香酸と反応させ、末端を4−アミノ安息香酸
エステルにしたもの(平均分子量約3238、R1 =プ
ロピレン、R2 =−C6 H4 −C(=O)−)を用い
た。実施例1におけるPEOアミン#400の代わり
に、上記のポリエーテル1gを用い、また、過硫酸アン
モニウムを9.80g、アニリンを4.0g、塩酸を3
0ml用いて、実施例1にしたがって本発明のポリアニ
リン−ポリエーテルブロック共重合体4.37gを得
た。赤外吸収スペクトルを調べたところ、1600、1
500、1300、1170、820cm-1にポリアニ
リン(式(IV−2)の構造に対応する)の赤外吸収が見
られ、また2800〜2950cm-1にエチレンの吸収
が認められた。また、収率よりみてn=約60であっ
た。また、このブロック共重合体の数平均分子量は約1
5,000であった。得られたポリアニリン−ポリエー
テルブロック共重合体1gをN−メチル−2−ピロリド
ン5gに入れ、室温で攪拌すると溶解し、紡糸や延伸に
よるフィルム化が可能であった。さらに、このフィルム
を塩酸蒸気に4時間さらしてドープしたところ、導電率
は1.0S/cmであった。また、N−メチル−2−ピ
ロリドンの代わりにN,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、クロロホル
ム、ジクロロエタン、ジクロロメタン、テトラヒドロフ
ラン等の有機溶剤を用いても、同様の加工が可能であっ
た。
【0024】実施例5 実施例2において、アニリンを2g、過硫酸アンモニウ
ムを4.9g用い、以下同様にして本発明のポリアニリ
ン−ポリエーテルブロック共重合体を得た。収量は2.
36gであった。赤外吸収スペクトルを調べたところ、
1600、1500、1300、1170、820cm
-1にポリアニリン(式(IV−2)の構造に対応する)の
赤外吸収が見られ、また2800〜2950cm-1にエ
チレンの吸収が認められた。また、収率よりみてn=約
60であった。また、このブロック共重合体の数平均分
子量は約20,000であった。得られたポリアニリン
−ポリエーテルブロック共重合体1gをN−メチル−2
−ピロリドン5gに入れ、室温で攪拌すると溶解し、紡
糸や延伸によるフィルム化が可能であった。さらに、こ
のフィルムを塩酸蒸気に4時間さらしてドープしたとこ
ろ、導電率は2.8S/cmであった。また、N−メチ
ル−2−ピロリドンの代わりにN,N−ジメチルアセト
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、ク
ロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロメタン、テトラ
ヒドロフラン等の有機溶剤を用いても、同様の加工が可
能であった。
ムを4.9g用い、以下同様にして本発明のポリアニリ
ン−ポリエーテルブロック共重合体を得た。収量は2.
36gであった。赤外吸収スペクトルを調べたところ、
1600、1500、1300、1170、820cm
-1にポリアニリン(式(IV−2)の構造に対応する)の
赤外吸収が見られ、また2800〜2950cm-1にエ
チレンの吸収が認められた。また、収率よりみてn=約
60であった。また、このブロック共重合体の数平均分
子量は約20,000であった。得られたポリアニリン
−ポリエーテルブロック共重合体1gをN−メチル−2
−ピロリドン5gに入れ、室温で攪拌すると溶解し、紡
糸や延伸によるフィルム化が可能であった。さらに、こ
のフィルムを塩酸蒸気に4時間さらしてドープしたとこ
ろ、導電率は2.8S/cmであった。また、N−メチ
ル−2−ピロリドンの代わりにN,N−ジメチルアセト
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、ク
ロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロメタン、テトラ
ヒドロフラン等の有機溶剤を用いても、同様の加工が可
能であった。
【0025】
【発明の効果】本発明のポリアニリン−ポリエーテルブ
ロック共重合体は、種々の有機溶剤で溶解またはゲル化
可能であり、可撓性のある自立性のフィルムやファイバ
ーを得ること等の加工が可能であり、ドーピングによ
り、高い導電率を示し、電子材料、導電材料として、種
々の用途に非常に有用である。
ロック共重合体は、種々の有機溶剤で溶解またはゲル化
可能であり、可撓性のある自立性のフィルムやファイバ
ーを得ること等の加工が可能であり、ドーピングによ
り、高い導電率を示し、電子材料、導電材料として、種
々の用途に非常に有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記式(I)で示される数平均分子量
2,000〜1,000,000のポリアニリン−ポリ
エーテルブロック共重合体。 A−NH−R2 −(O−R1 )k −O−R2 −NH−A (I) 〔式中、Aは式(II)で示されるポリアニリンブロック
またはその部分酸化体であり、 H−(NH−Ar)n − (II) (式中、Arは1,4−フェニレン基またはそのハロゲ
ン、アルコキシもしくはアルキル置換体を表し、nは1
0〜5,000の整数を表す。)R1 は炭素数1〜30
のアルキレン基を表し、R2 は炭素数1〜30のアルキ
レン基、アルキレンカルボニル基、アルケニレン基もし
くはアルケニレンカルボニル基、または炭素数6〜30
のアリーレン基もしくはアリーレンカルボニル基を表
し、ただしR2 にカルボニル基が存在する場合、該カル
ボニル基は、ポリエーテルブロックの末端酸素に結合す
る。kは10〜1000の整数を表す。)〕 - 【請求項2】 部分酸化ポリアニリンブロックが、下記
式(II−1)の構造単位を含んでいる請求項1記載のポ
リアニリン−ポリエーテルブロック共重合体。 −NH−Ar−NH−Ar−N=Q=N−Ar− (II−1) (式中、Arは上記定義と同意義を有し、Qは2,5−
シクロヘキサジエン−1,4−イリデンまたはそのハロ
ゲン、アルコキシもしくはアルキル置換体を表す。) - 【請求項3】 下記式(III ) H2 N−R2 −(O−R1 )k −O−R2 −NH2 (III ) (式中、R1 、R2 およびkは、上記定義と同意義を有
する。)で示され両末端にアミノ基を有するポリエーテ
ルの存在下で、アニリンまたはそのハロゲン、アルコキ
シもしくはアルキル置換体を酸化重合させることを特徴
とする請求項1記載のポリアニリン−ポリエーテルブロ
ック共重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6242793A JP2704587B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | ポリアニリン−ポリエーテルブロック共重合体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP6242793A JP2704587B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | ポリアニリン−ポリエーテルブロック共重合体およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06256509A true JPH06256509A (ja) | 1994-09-13 |
| JP2704587B2 JP2704587B2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=13199861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6242793A Expired - Fee Related JP2704587B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | ポリアニリン−ポリエーテルブロック共重合体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2704587B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999016084A1 (en) * | 1997-09-25 | 1999-04-01 | Zipperling Kessler & Co. (Gmbh & Co.) | Electrically conductive block copolymers containing an intrinsically conductive polymer |
| JPH1193827A (ja) * | 1997-09-18 | 1999-04-06 | Toshiba Corp | 機能素子およびアクチュエータ |
| US7279534B2 (en) | 2001-08-31 | 2007-10-09 | Tda Research, Inc. | Poly(heteroaromatic) block copolymers with electrical conductivity |
| US7361728B1 (en) | 2004-09-30 | 2008-04-22 | Tda Research, Inc. | Electrically conducting materials from branched end-capping intermediates |
| US7687582B1 (en) | 2001-08-31 | 2010-03-30 | Tda Research, Inc. | Methods of production, purification, and processing of poly(heteroaromatic) block copolymers with improved solubility or dispersability |
| EP2042484A4 (en) * | 2006-07-18 | 2010-09-15 | Nissan Chemical Ind Ltd | CARGO TRANSPORT-PAINT |
| CN103044298A (zh) * | 2011-01-21 | 2013-04-17 | 上海交通大学 | 疏水性模块化合物及其制备方法 |
-
1993
- 1993-03-01 JP JP6242793A patent/JP2704587B2/ja not_active Expired - Fee Related
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