JPH06256602A - ポリプロピレン組成物 - Google Patents

ポリプロピレン組成物

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JPH06256602A
JPH06256602A JP7298593A JP7298593A JPH06256602A JP H06256602 A JPH06256602 A JP H06256602A JP 7298593 A JP7298593 A JP 7298593A JP 7298593 A JP7298593 A JP 7298593A JP H06256602 A JPH06256602 A JP H06256602A
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JP
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propylene
silicone oil
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transparency
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JP7298593A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Funaoka
英彦 船岡
Koji Okada
廣治 岡田
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 離型性、透明性及び臭気の改善されたポリプ
ロピレン組成物を提供する。 【構成】 (a) 1.0 〜6.0 重量%のエチレン含有率及び
0.2 〜100 g/10 分のメルトフローレート(230 ℃、2.
16kg荷重)を有するプロピレン−エチレンランダム共重
合体100 重量部と、(b) 透明核剤0.10〜0.8 重量部と、
(c) 1.42〜1.54の屈折率を有するシリコーンオイル0.01
〜3.0 重量部とを含有するポリプロピレン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリプロピレン組成物に
関し、特に離型性、透明性及び臭気の改善されたポリプ
ロピレン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
ポリプロピレン等のポリオレフィンからなる成形品が、
医療器具、文具、雑貨、食品包装材などに広く使用され
ている。特に医療器具、食品包装材等として用いる場
合、煮沸又はガスによる殺菌の他に、γ線、電子線等の
放射線を照射して殺菌することが行なわれる。
【0003】しかしながら、ポリオレフィンは、その分
子構造上、放射線により分子鎖が切断され易く、通常殺
菌線量の目安とされる 2.5メガラッド程度の放射線照射
によって、分解、劣化が著しく進行し、耐衝撃性等の機
械的特性が低下したり、低分子量の溶出成分が増加した
りする。また、一般に酸化防止等の目的で添加されてい
る各種安定剤、改質剤等が変質して著しく変色するとい
う問題も生ずる。
【0004】このような放射線照射によって生ずる問題
を解決しようとして、以下のような種々のポリオレフィ
ン組成物が提案されている。
【0005】特開昭60-55005号は、ランダムエチレン含
量2.8 〜7.0 重量%のエチレン−プロピレンランダム共
重合体樹脂からなる耐放射線性ポリプロピレン組成物を
開示している。
【0006】特開昭60-99147号は、ポリプロピレン樹脂
100 重量部に対して、ソルビトール誘導体0.01〜4重量
部、トリス (2,4-ジ-t- ブチルフェニル) ホスファイト
0.01〜4重量部、ジメチルサクシネート2-(4−ヒドロキ
シ-2,2,6,6−テトラメチル-1−ピペリジル) エタノール
縮合物0.01〜4重量部を混合してなる、放射線照射に対
して安定性が良好で、かつ透明性に優れたポリプロピレ
ン樹脂組成物を開示している。
【0007】特開昭60-168740 号は、(a) ポリプロピレ
ン又はエチレン含量2重量%以下のエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体と、(b) エチレン含量4重量%以上
のエチレン−プロピレンランダム共重合体をブレンドす
ることにより得られるエチレン含量2〜4重量%のエチ
レン−プロピレンランダム共重合体混合物に0.01〜0.5
重量%のジアリル (イソ) フタレート又はトリアリル
(イソ) シアヌレートを配合してなる耐放射線性ポリプ
ロピレン系樹脂組成物を開示している。
【0008】特開昭60-215047 号は、ラジカル発生剤の
存在下にメルトフローレートを0.05〜10g/10 分から10
〜100 g/10 分に減成したプロピレンの単独重合体ブロ
ック5〜95重量%およびエチレン含量2〜15重量%のプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体ブロック95〜5重
量%からなるプロピレン系ブロック共重合体100 重量
部、およびソルビトール系化合物0.05〜0.5 重量部から
なることを特徴とするポリプロピレン組成物を開示して
いる。
【0009】特開昭60-215048 号は、プロピレンの単独
重合体ブロック5〜95重量部およびエチレン含量2〜15
重量%のプロピレン・エチレンランダム共重合体ブロッ
ク95〜5重量部からなるプロピレン系ブロック共重合体
100 重量部、およびソルビトール系化合物0.05〜0.5 重
量部からなることを特徴とするポリプロピレン樹脂組成
物を開示している。
【0010】特開昭61-73711号は、ポリプロピレン又は
エチレン−プロピレンランダム共重合体100 重量部に有
機過酸化物0.005 〜0.2 重量部及びトリアリル (イソ)
シアヌレート又はジアリル(イソ) フタレート0.01〜0.
5 重量部を配合してなる耐放射線性ポリプロピレン系樹
脂組成物を開示している。
【0011】特開昭61-159437 号は、(a) プロピレン単
独重合体またはエチレンの含有量が多くとも3.0 重量%
であるエチレン−プロピレンランダム共重合体、(b) エ
チレンの含有量が4.0 〜15.0重量%であるエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体、及び(c) 有機過酸化物から
なる混合物であり、これらの単独重合体および共重合体
の合計量中のエチレンの含有量は1.5 〜4.5 重量%であ
り、かつ単独重合体および共重合体の合計量100 重量%
に対する有機過酸化物の混合割合は0.001 〜0.25重量部
であるメルトフローインデックスが15g/10 分以上であ
るプロピレン系重合体組成物を開示している。
【0012】特開平3-281647号は、(a) (i) メルトフロ
ーレートが0.5 〜15g/10分のプロピレン単独重合体又
はエチレン含有量が1重量%以下のプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体と、(ii) メルトフローレートが0.
5 〜15g/10分で、エチレン含有量が2.5 〜5.0 重量%
のプロピレン−エチレンランダム共重合体との樹脂混合
物と、(b) 透明化剤として前記樹脂混合物の合計100 重
量部に対して、0.15〜0.35重量部のソルビトール系化合
物とを含有し、前記樹脂混合物中のエチレン含有量が2.
3 〜3.5 重量%であり、減成により調整された組成物の
メルトフローレートが25〜100 g/10分であることを特
徴とする耐放射線性ポリプロピレン組成物を開示してい
る。
【0013】さらに、特公平2-7968号は、炭化水素油、
ハロゲン化炭化水素油、フタル酸エステル油、植物油、
シリコーン油及び炭化水素ポリマーグリース、低分子量
ポリエステルグリース及びポリアリールエーテルグリー
スのような低分子量非結晶性ポリマーグリースからなる
群から選ばれる、ポリマーの自由容積を増加させる非結
晶性液状の可塑剤、並びに、特定の構造を有する立体障
害アミンを混入した半結晶性ポリオレフィンからなる放
射線照射時の改良された放射線殺菌安定性をもつ組成物
を開示している。
【0014】しかしながら特開昭60-55005号、特開昭60
-99147号、特開昭60-168740 号、特開昭61-159437 号及
び特開昭61-73711号の耐放射線性ポリプロピレン組成物
は、透明性及び離型性が十分でなく、γ線照射後の引張
弾性率、耐衝撃性等の劣化の抑制効果も十分でないとい
う問題がある。
【0015】特開昭60-215047 号及び特開昭60-215048
号のポリプロピレン組成物は、プロピレン単独重合体と
プロピレン・エチレンランダム共重合体とのブロック共
重合体を用いているので、注射器等の医療器具に用いる
のに十分な透明性を持っていないという問題がある。ま
た、上記組成物も十分な離型性を有するものではないと
いう問題がある。
【0016】また、特公平2-7968号のポリオレフィン組
成物は、十分な透明性及び離型性を有するものではない
という問題がある。
【0017】さらに、特開平3-281647号の耐放射線性ポ
リプロピレン組成物は、透明性及び高速成形性に優れる
とともに、γ線照射後の耐衝撃性の低下が抑制されてい
るが、必ずしも十分な離型性を有するものではないとい
う問題がある。
【0018】そこで、上述したような種々の組成物の離
型性の向上を目的として、オレイン酸アミドやステアリ
ン酸アミド等の不飽和あるいは飽和脂肪酸アミドを添加
することが行われているが、そうすると、透明性の低下
や臭気の悪化を招くという問題がある。さらには、脂肪
酸アミドがブリードアウトするため、成形品表面にベタ
ツキが生じたり、印刷性の低下を招くという問題があ
る。このことは、例えば組成物を文具品、医療用等の深
もの筒状成形品とした場合に、内面の滑り性を向上させ
るためシリコーンオイルを筒状成形品の内面に塗布する
ことがあるが、ブリードアウトによりシリコーンオイル
をはじいてしまい、これが水玉状あるいは霧状に付着す
ることになり透明性及び外観が不良となるという問題が
ある。
【0019】また、組成物の離型性の向上を目的とし
て、組成物にシリコーンオイルを配合したり、金型の抜
きテーパーを十分に取る等の対策も考えられるが、汎用
的に使用されるジメチルポリシロキサン等のシリコーン
オイルを配合した場合には、シリコーンオイルの配合に
より、透明性が著しく低下するため、添加量が制限さ
れ、十分な離型性を得るのが困難であるという問題があ
る。また、金型の抜きテーパーを十分に取った場合に
は、製品形状に制約が生じるという問題がある。
【0020】したがって本発明の目的は、離型性、透明
性及び臭気の改善されたポリプロピレン組成物を提供す
ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、プロピレン−エチレンランダム
共重合体に、透明核剤と、特定の範囲の屈折率を有する
シリコーンオイルとを配合すれば、得られる組成物は、
プロピレン−エチレンランダム共重合体の有する透明性
を損なうことがなく、またこれを筒状物等とした場合、
シリコーンオイルを塗布してもその濡れ性が良好であ
り、十分な離型性を発揮することを見出し、本発明に想
到した。
【0022】すなわち、本発明のポリプロピレン組成物
は、(a) 1.0 〜6.0 重量%のエチレン含有率及び0.2 〜
100 g/10 分のメルトフローレート(230 ℃、2.16kg荷
重)を有するプロピレン−エチレンランダム共重合体10
0 重量部と、(b) 透明核剤0.10〜0.8 重量部と、(c) 1.
42〜1.54の屈折率を有するシリコーンオイル0.01〜3.0
重量部とを含有することを特徴とする。
【0023】本発明を以下詳細に説明する。 〔1〕組成成分(a) プロピレン−エチレンランダム共重合体 本発明において使用するプロピレン−エチレンランダム
共重合体は、1.0 〜6.0 重量%のエチレン含有率及び0.
2 〜100 g/10分のメルトフローレート(230℃、2.16k
g荷重)を有するものである。
【0024】プロピレン−エチレンランダム共重合体の
エチレン含有量が1.0 重量%未満では、得られる組成物
のγ線照射後の耐衝撃性が低下し、一方6.0 重量%を超
えると、透明性及び高速成形性が低下する。好ましいエ
チレン含有率は2.5 〜4.0 重量%である。また、プロピ
レン−エチレンランダム共重合体のメルトフローレート
が、0.2 g/10分未満では、十分な透明性及び成形性が
得られず、また100 g/10分を超えると、γ線照射後の
耐衝撃性が低下する。好ましいメルトフローレートの値
は9〜80g/10分である。なお、上記プロピレン−エチ
レンランダム共重合体は、上記メルトフローレート及び
エチレン含有率を有するものを2種以上混合したものを
使用してもよいし、プロピレン−エチレンランダム共重
合体にその特性を損なわない程度ホモポリプロピレンを
混合してもよい。
【0025】本発明においては、プロピレン−エチレン
ランダム共重合体をラジカル発生剤の存在下において減
成して、上記範囲のメルトフローレートとしたものを使
用することもできる。なお減成は、後述する(b) 透明核
剤及び(c) シリコーンオイルの配合前又は配合後のいず
れに行ってもよい。
【0026】なお、分子量の減成は、通常の方法、例え
ば押出機中で上記混合物を過酸化物等のラジカル発生剤
の存在下に200 〜280 ℃で、1〜3分溶融混練すること
により行えばよい。
【0027】上記ラジカル発生剤としては、有機過酸化
物を用いるのが好ましい。具体的には、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、t-ブチルパーオキシイソプロピル
カーボネート、ジクミルパーオキサイド、クメンヒドロ
パーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5- ジ(t-ブチルパ−
オキシ) ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ) ヘキシン−3 、ジ-t−ブチルパーオキシフタ
レートなどがある。これらの有機過酸化物は、所望とす
るメルトフローレートに応じて使用するが、通常プロピ
レン−エチレンランダム共重合体100 重量部に対して、
0.01〜0.1 重量部の割合で使用する。
【0028】(b) 透明核剤 本発明において透明核剤としては、ソルビトール系化合
物及びリン酸塩系化合物が好ましい。
【0029】上記ソルビトール系化合物としては、例え
ばジベンジリデンソルビトール、(1,3)2,4−ジ(p−メチ
ルベンジリデン) ソルビトール、(1,3)2,4−ジ(p−クロ
ロベンジリデン) ソルビトール、(1,3)2,4−ジ(p−メト
キシベンジリデン) ソルビトールなどが挙げられる。特
に(1,3)2,4−ジ(p−メチルベンジリデン) ソルビトール
が好ましい。
【0030】また、リン酸塩系化合物としては、リン酸
2−2′−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ナトリウム、その他のリン酸塩系化合物等が挙げ
られる。
【0031】上記透明核剤の添加量は、上述の(a) プロ
ピレン−エチレンランダム共重合体100 重量部に対し
て、0.10〜0.8 重量部である。透明核剤の添加量が0.10
重量部未満では、透明性の向上効果及び高速成形性が十
分でなく、また0.8 重量部を超えると今度は逆に着色の
原因となる。好ましい透明核剤の添加量は、0.17〜0.4
重量部である。
【0032】(c) シリコーンオイル 本発明においては、シリコーンオイルとしては1.42〜1.
54の屈折率を有するものを使用する。シリコーンオイル
の屈折率が1.42未満では、透明性が低下し、一方1.54を
超えるものであっても、透明性が低下する。このように
屈折率により透明性が変化する理由は必ずしも明らかで
はないが、プロピレン−エチレンランダム共重合体とシ
リコンオイルとの屈折率の差が小さい方が層間反射が減
少し、透明性が増すと考えられる。好ましい屈折率は1.
48〜1.51である。また、シリコーンオイルの粘度は、5
〜5000CS、特に50〜500 CSであるのが好ましい。
【0033】シリコーンオイルは、各ケイ素原子が少な
くとも1個の炭素原子と結合しており、(−SiR1 2
−O−)を繰り返し単位とする高分子化合物(ただし上
記繰り返し単位の両末端にはSiがくる。)である。この
ようなシリコーンオイルの分子量は一般に5×102 以上
であり、特に1×103 〜1×105 のものが好ましい。
【0034】上記シリコーンオイルは、上記繰り返し単
位を持つシリコンオイルのR1 及びR2 をメチル基とし
て、そのメチル基の一部をフェニル基、α−メチルスチ
レン、炭素数2〜20のアルキル基等により置換した構造
とするのが好ましい。
【0035】上記シリコーンオイルの添加量は、(a) プ
ロピレン−エチレンランダム共重合体100 重量部に対し
て、0.01〜3.0 重量部である。シリコーンオイルの添加
量が0.01重量部未満では、その添加による離型性の向上
効果が十分でなく、一方3.0重量部を超えると、透明性
が低下するだけでなく、成形時のスクリューへの食い込
み不良が生じ、成形性が大幅に悪化し成形不良となる。
好ましいシリコーンオイルの添加量は0.05〜0.1 重量部
である。
【0036】(d) その他の成分 本発明のポリプロピレン組成物は、その他、ヒンダード
アミン系化合物及びリン系化合物等の酸化防止剤、タル
ク、マイカ及び酸化チタン等の無機充填材、中和剤、熱
安定剤、帯電防止剤等を適宜添加することができる。
【0037】〔2〕製造方法 上述したような本発明のポリプロピレン組成物は、(a)
プロピレン−エチレンランダム共重合体と、(b) 透明核
剤と、(c) シリコーンオイルと、さらに必要に応じて添
加される各種添加剤とを配合し、180 〜250 ℃、特に19
0 〜230 ℃で、溶融混練することより得ることができ
る。混練装置としては、非開放型のバンバリーミキサ
ー、単軸及び二軸押出機、ニーダー、連続ミキサー等を
用いることができる。
【0038】
【作用】本発明においては、プロピレン−エチレンラン
ダム共重合体に、透明核剤と、特定の範囲の屈折率を有
するシリコーンオイルとを配合しているので、得られる
組成物は透明性に優れるとともに、良好な離型性を発揮
することとなり、さらに従来のアマイド系離型剤を用い
た場合に比べ成形時の臭気の改善にも有効である。
【0039】このような効果が得られる理由について
は、必ずしも明らかではないが、透明核剤の添加量を組
成物の透明性にとって最適となる範囲で添加するととも
に、特定の範囲の屈折率を有するシリコーンオイルを配
合することにより、樹脂の屈折率との差を小さくし、層
間反射を減少させることで、上記透明核剤によって得ら
れる透明性を損なうことなく、離型性を向上させること
ができるためであると考えられる。
【0040】
【実施例】本発明を以下の具体的実施例によりさらに詳
細に説明する。なお、各実施例及び比較例において、添
加剤としては以下のものを用いた。(1) 透明核剤 N−1:(1,3)2,4−ジ(p−メチルベンジリデン) ソルビ
トール〔ゲルオールMD、新日本理化(株)製〕 N−2:リン酸塩系化合物〔NA−21、旭電化工業
(株)製〕 N−3:リン酸2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェニル)ナトリウム〔NA−11、旭電化
工業(株)製〕(2) シリコーンオイル メチルフェニルシリコーンオイル S−1:〔SH510、東レダウ(株)製、粘度100 C
S、屈折率1.425 〕 S−2:〔SH550、東レダウ(株)製、粘度125 C
S、屈折率1.496 〕 S−3:〔SH710、東レダウ(株)製、粘度500 C
S、屈折率1.533 〕 S−4:〔FZ197、日本ユニカー(株)製、粘度40
0 CS、屈折率1.505 〕 α−メチルスチレン変性シリコーンオイル S−5:〔KF410、信越化学工業(株)製、粘度10
00CS、屈折率1.480 〕 ジメチルシリコーンオイル S−6:〔SH200、東レダウ(株)製、粘度100 C
S、屈折率1.40〕(3) 脂肪酸アミド OA:オレイン酸アミド SA:ステアリン酸アミド
【0041】実施例1〜12及び比較例1〜11 プロピレン−エチレンランダム共重合体(RPP:メル
トフローレート(230℃、2.16kg荷重)15g/10分、エ
チレン含有量2.8 重量%)100 重量部に対して、第1表
に示す量の透明核剤 (N−1乃至N−3)と、シリコー
ンオイル(S−1乃至S−6)と、脂肪酸アミド(OA
又はSA:比較例のみ使用) とを配合し、ヘンシェルミ
キサーで予備混合を行った。次いでこの混合物を押出機
(50mmφ、単軸スクリュー、L/D =28)により240 ℃及
び80 rpmで溶融混練してペレット化した。
【0042】このようにして得られたペレットを用い
て、後述する物性試験用の試験片を住友重機(株)製8
オンス射出成形機により作成し、透明性、成形直後の摩
擦係数及びシリコーンオイルとの接触角の測定、及び臭
気の評価を行った。結果を第1表にあわせて示す。
【0043】 第 1 表 組 成 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 RPP 100 100 100 100 100 ソルビトール系化合物 N−1 0.2 − 0.2 0.2 0.2 N−2 − 0.3 − − − シリコーンオイル S−1 0.03 0.07 − − − S−2 − − 0.05 0.1 − S−5 − − − − 0.07 物 性 透明性(1) 9.1 8.7 8.5 9.0 9.1 静止摩擦係数(2) 0.52 0.45 0.49 0.40 0.58 接触角度(3) 2.0 2.0 2.0 2.1 3.3 臭気(4) ○ ○ ○ ○ △
【0044】 第 1 表 (続 き) 組 成 実施例6 実施例7 実施例8 実施例9 実施例10 RPP 100 100 100 100 100 ソルビトール系化合物 N−1 0.4 0.4 − − − N−2 − − − 0.2 0.2 N−3 − − 0.3 − − シリコーンオイル S−1 − − − − 0.01 S−2 − − 0.07 3.0 − S−3 0.07 − − − − S−4 − 0.07 − − − 物 性 透明性(1) 8.5 8.3 9.1 9.5 8.8 静止摩擦係数(2) 0.47 0.47 0.39 0.19 0.58 接触角度(3) 3.1 2.2 2.1 1.3 3.8 臭気(4) △ ○ ○ ○ ○
【0045】 第 1 表 (続 き) 組 成 実施例11 実施例12 比較例1 比較例2 比較例3 RPP 100 100 100 100 100 ソルビトール系化合物 N−1 0.13 − 0.2 0.3 0.2 N−2 − 0.8 − − − シリコーンオイル S−2 0.10 0.10 − − − S−6 − − − 0.03 0.07 物 性 透明性(1) 10.5 7.0 9.0 11.5 14.0 静止摩擦係数(2) 0.41 0.43 0.70 0.65 0.50 接触角度(3) 2.0 2.1 5.0 4.0 4.0 臭気(4) ○ ○ ○ ○ ○
【0046】 第 1 表 (続 き) 組 成 比較例4 比較例5 比較例6 比較例7 比較例8 RPP 100 100 100 100 100 ソルビトール系化合物 N−1 0.3 0.4 0.2 0.4 0.2 シリコーンオイル S−2 − − − − 4.0 脂肪酸アミド OA 0.05 0.05 − − − SA − − 0.07 0.10 − 物 性 透明性(1) 9.5 12.0 14.0 16.0 −* 静止摩擦係数(2) 0.65 0.40 0.35 0.30 −* 接触角度(3) 6.8 7.5 6.8 7.0 −* 臭気(4) × × × × ○ 注) *:成形不良。
【0047】
【0048】(1) 透明性:80mm×80mm×1mmの試験片
(シート)を射出成形により作成し、その試験片のヘイ
ズをヘイズメーター(スガ試験機(株)製)により測定
した。 (2) 成形直後の静止摩擦係数:上記(1) と同様のシート
を成形直後に硬質アルミニウム板上を滑らせ、静止摩擦
係数を測定した(引張速度50mm/分、ストログラフ使
用)。 (3) 接触角度:(1) で使用したシートの表面にジメチル
シリコーンオイル(100CS)を所定量滴下し、この時
の接触角度をゴニオメータ式接触角計(エルマ社製)に
より測定した(単位は°)。 (4) 臭気:(1) と同様のシート(比較試料)を0.5 cm×
0.5 cm角に細断して、この細断片20gをフラスコに入
れ、80℃に1時間ギヤオーブン中に放置した後の臭気の
有無を、プロピレン−エチレンランダム共重合体100
重量部にソルビトール系透明核剤(N−1)0.2 重量部
を添加した組成物を用いて同様のシート成形及び操作を
行った2個の標準試料と、比較試料1個との3点比較の
パネルテスト(パネル数15人)による官能検査法にて、
以下の基準により評価した。 ○:パネラー15人中12人以上が比較試料と標準試料とに
臭気の差がなく、かつその臭気が僅かであるかあるいは
無臭であると判定したもの。 △:標準試料と比較試料との臭気の差がないと判定した
人が12人未満で、かつ標準試料よりも比較試料の方が臭
気が強いと判定した人が12人未満のもの。 ×:パネラー15人中12人以上が標準試料よりも比較試料
の方が臭気が強いと判定したもの。
【0049】第1表より明らかなように、本発明のポリ
プロピレン組成物は、透明性に優れ、成形直後の静止摩
擦係数が小さく(離型性に優れ)、シリコーンオイルと
の接触角度も小さく、しかも臭気のほとんどないもので
あった。これに対し、各比較例の組成物はこれらの物性
のうち少なくとも一つが大きく劣るものであった。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においてはプ
ロピレン−エチレンランダム共重合体に、透明核剤と、
特定の範囲の屈折率を有するシリコーンオイルとを配合
しているので、得られる組成物は、透明性に優れるとと
もに、筒状物等の成形品とした場合、シリコンオイルを
内面に塗布した際のシリコンオイルの濡れ性が良好であ
り、また良好な離型性を発揮する。
【0051】このような本発明のポリプロピレン組成物
は、医療用器具、文具、雑貨、食品包装材等、特にマイ
クロシリンジ用に好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 1.0 〜6.0 重量%のエチレン含有率
    及び0.2 〜100 g/10 分のメルトフローレート(230
    ℃、2.16kg荷重)を有するプロピレン−エチレンランダ
    ム共重合体100 重量部と、(b) 透明核剤0.10〜0.8 重量
    部と、(c) 1.42〜1.54の屈折率を有するシリコーンオイ
    ル0.01〜3.0 重量部とを含有することを特徴とするポリ
    プロピレン組成物。
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